ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 世界を、こんなふうに見てごらん

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    ドッグイヤーがたくさん。おもしろかった。「みんなと違う視点をもった自分」を世界中の誰よりも愛し、感性をとことん大切に生きている。そういう純粋さに憧れや羨ましさを感じた。誠実にまっすぐに生物と向き合ってきたからこそ大きな発見をされあらゆる人に影響を与えてきたんだろう。

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    2026年06月12日
  • お探し物は図書室まで

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    心の風邪をひいてしまった今の私に必要な本に出会えた。普段日常に寄り添った穏やかな内容の本は好みでなく読み進められないが、するすると読み終えた。

    活字だが人肌を感じられる作品でした。

    大人になると視野が狭まり、よく知らない他人を羨んだり妬んだり…。挙句自分がやっていることに矜恃や誇りを持てずひねくれてしまう。しかし些細なきっかけで人は変われるのだと自信と安心をくれた。
    わたしも羊毛フェルトやってみたい…!

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    2026年06月12日
  • ブラック・ティー

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    〈女の罪〉を描いた10編の短編集

    一編は20ページほどなので、さらっと読むことができてよかったです!キセルや不倫、借りパク、友達との約束を忘れる、電車の忘れ物を盗むなど…様々な〈罪〉が描かれており、考えさせられました

    ブラック・ティー
    百年の恋
    寿
    ママ・ドント・クライ
    少女趣味
    誘拐犯
    夏風邪
    ニワトリ
    留守番電話
    水商売

    作中の「真実など、何の役にたつのだろう。生活は、ただここに毎日あるだけなのに。」という言葉が刺さりました!

    お気に入りの話は「寿」、「夏風邪」、「ニワトリ」、「水商売」
    「少女趣味」は女性側の罪とは…?とあまりぴんとこなかったので、他の人の話を聞きたくなった。

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    2026年06月12日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    旅行記として、読みやすいし面白い。
    行ったことのある国だったので、地図や映像を思い浮かべながら、沢木耕太郎の旅をなぞるのはとても楽しかった。沢木耕太郎の1人世界旅行は、地図も持たない、行き当たりばったりの適当旅のように見えて、彼の持ち前のコミュニケーション力と鋭い観察眼によって、かなり充実した刺激溢れた旅になっているのがさすが。こういう旅は、もはや今の時代はしたくてもできないのかもしれない。

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    2026年06月12日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    表紙の印象通り、ライトノベルやヤングアダルトの雰囲気があるので、読みやすい。「弊機」もラノベやアクション寄りの夢小説の主人公みたいで親近感もあり、上下巻共にさっくり読めた。セリフがない他のボットやARTが可愛い……。

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    2026年06月12日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    とてもよかった。映像化されたらと思いながら読み進めた。四人の女性だけでなく周りの登場人物もイメージが鮮明に浮かぶ。コミカルで暖かい情景が描かれつつ、考えさせられるテーマでもある。後半に予想外の展開もあり、前半の話を振り返りながら楽しめる工夫もあり、読後にこの後はどうしたのかなと想像してしまうのはそれだけ入り込んでしまった証拠だと思う。

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    2026年06月12日
  • 罪の轍(新潮文庫)

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    ネタバレ

    東京オリンピックを目前に控えた昭和を舞台にした長編ミステリー。

    電話も移動手段も今ほど発達しておらず、警察は自らの足で真実を追う。その地道な捜査描写が強く印象に残った。

    物語の中心にいる寛治は、決して単純な悪人ではない。貧困や家庭環境、過去の出来事など様々な背景を抱えている。

    しかし、それらを知った上でも、ヨシオちゃんや里子を死なせた事実は消えない。

    読んでいて感じたのは、人は残酷な事件に理由を求めるということだった。理由があれば理解できる気になる。しかし本作は、その理由だけでは割り切れない人間の複雑さを描いている。

    特に寛治は「莫迦ではない」。だからこそ厄介で、だからこそ忘れ難い人

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    2026年06月12日
  • 夜のピクニック

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    今25歳だが、時代背景が結構古いなと感じた。
    また、それは良さに感じた。

    作者の描く登場人物の心情の輪郭には、共感が感じられる。

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    2026年06月12日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    ネタバレ

    中学受験を控えた親子に読んでほしい。
    最初の志望校が決まったきっかけは、息苦しい家からの脱出だった。しかしそこに父親が全力で関わったことで変わっていく父と娘の関係。最終的には志望校にも変化が出て、物語は大団円を迎える。

    途中まではいくらスイッチが入ったとは言えうまくいきすぎな気もしたが、この話のメインは受験の結果ではなく、家族の話。いわゆるステップファミリーであることが序盤は明かされないのがミソだった。
    終盤にかけての盛り上がり方がとても心地よく、一気に読めた。子供にも読ませたい。

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    2026年06月12日
  • 冬雷

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    ネタバレ

    とても面白かった。
    鷹匠の話ということで、昔の時代の話かと思ってなんとなずっと積読にされていましたが、やっと手に取りました。
    初の遠山さんの作品で少し暗い感じときいていましたが、
    読み応えがあってとてもよかったです。伏線も綺麗に回収していた感じで。入り込みやすくて一気に読み終わりました。また、新しい作家を見つけた感じです。おすすめです。

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    2026年06月12日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    最後は完全に呆気にとられた
    最初はラスト読んだ時に頭がこんがらがってどういうこと!?ってなったけど巻末にある解説を読んでえ!すご!ってなったしこれまでのこと全部吹っ飛んだ。読み直したいと思える作品でした

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    2026年06月12日
  • 雪の如く山の如く

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    同音異字でリーリーという同じ音の名前を持つ6人の女性を描く6つの作品を収録した連作短編

    同じ名前の登場人物が出てくることで、リーリーという名前はあるけど、なんとなく匿名性が感じられて、彼女たちの人生は全ての女性たちの人生でもあるというような感じになっているのが面白かったです。

    情景描写がものすごく上手くて、そこに人生が変わる瞬間を描き出していて、読んでいて彼女たちの人生に寄り添うような気持ちになる、とても良い短編集でした。

    あと、人生はとても複雑で、色々なことが起きて、他人には見えない過去や思いを抱えてみんなが生きているというのがすごく感じられる作品でした。

    収録作品ごとの感想を。

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    2026年06月12日
  • イクサガミ 天

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    デスゲーム。
    イッキ読みできました。
    参加者、主催者、それぞれのストーリーが折り重なっていて飽きない。

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    2026年06月12日
  • 木挽町のあだ討ち(新潮文庫)

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    時代物、久しぶりだったと思いますが大当たりでした。直木賞で山本周五郎賞W受賞なのだから当然ですね。最初の2つの幕くらいまでは"嫌いな小話積み重ね小説か"と少し警戒していたのですが、ラスト3幕は怒涛の攻撃で私の目頭は高熱を持ち完全に降参してしまいました。若い頃かっこ良かったお父さんにはもう少ししっかりしてもらいたかったですが、良い息子と芝居小屋の皆さんにカバーしてもらって本当に良かったです。映画も見なきゃですね。

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    2026年06月12日
  • 死にたいって誰かに話したかった

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    タイトルに惹かれて手に取ったらやっぱり私好みだった。誰かに自分の話や思いを否定せずにただ聞いてもらうってすごく大事で、心の安定をもたらすんだなぁと感じた。奈月の兄が引きこもりになってしまったきっかけ、施設からボロボロの身体で帰ってきた描写、夜中に窓の外を見て泣いている場面で泣きそうになった。結局、育ってきた家庭環境が人格形成に一番関わるような気がする。生きづら会のメンバー4人ともそれぞれに暗い過去があって、今も社会や自分の悩みとうまくやっていくだけで精一杯なのに、会のメンバーといる時は何ともいえない関係性で気楽に過ごせているところが理想的だった。

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    2026年06月12日
  • 騙し絵の牙

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    出版業界を舞台にした編集者の闘い。
    仕事とプライベートの葛藤、社内の争い。
    ハラハラする展開からエピローグでは一転、落ち着きつつも全てがつながる感覚。
    痛快かと思ったら混沌、でも少し優しくなれるような小説でした。

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    2026年06月12日
  • 月とアマリリス

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    自分に見えていることと見えていないこと。
    どれだけ見えていないことがあるんだろう。
    あと、いじめた側といじめられた側がこんな風に出会い直せるなら、どんなにいいだろうかと思った。

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    2026年06月12日
  • あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

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    戦争を題材にした物語
    現在に生きる少女が 過去にタイムスリップし
    戦争時代と現在の違いが わかりやすく
    書かれてる作品

    特攻隊の人達は 大切な人のため 愛する人を守るためと 信じて 亡くなっていった

    本を読んでからテレビの悲しいニュースとかを見る度 特攻隊の人達が守りたかった世の中になったのかな?と 考えてしまう

    その時代 そういう道を選ぶ事になった人々がいることを 忘れずに 毎日を大切に過ごしていこうと思う作品でした

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    2026年06月12日
  • 対馬の海に沈む

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    日常的に見かけるちょっとした不正が、周りの誰もが損をしないためにむしろ歓迎されて、不正が不正を呼んで雪だるま式に増えて暴走し、挙句22億円にまで積み上がったという話。
    それが昭和ならいざ知らず平成の世に起きたあたり、我々のメンタリティは敗戦の時のままだと思い知らされる。
    そして令和のSNSでの集団な「正義」から生じる集団ヒステリーは同じ付和雷同の気質の土台がまだ根強く残っていることを窺わせる。
    「菊と刀」は未だ健在だ。おそらくこれからも第二、第三の西山は生まれてくるのだろう。

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    2026年06月12日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    ネタバレ

    作中の終盤でタゴサクが事件を起こした動機としてプロファイルされた「まあいいや」と「もういいや」の言葉の対比は背中に冷水を掛けられるようなゾッとした感覚を覚えた。
    多くの人々は社会の中で生きるために「まあいいや」と不満・不平・理不尽に対して折り合いをつけているだろう。だが、それは謂わば我慢しているということに他ならない。人によって器の大きさは違われど、一度そこから溢れ出せば誰しもが「もういいや」と社会の中で生きることを諦め、タゴサクと成りうるのだという当たり前で、目を背けていた事実を眼前に突きつけられたからだ。

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    2026年06月12日