小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
〈女の罪〉を描いた10編の短編集
一編は20ページほどなので、さらっと読むことができてよかったです!キセルや不倫、借りパク、友達との約束を忘れる、電車の忘れ物を盗むなど…様々な〈罪〉が描かれており、考えさせられました
ブラック・ティー
百年の恋
寿
ママ・ドント・クライ
少女趣味
誘拐犯
夏風邪
ニワトリ
留守番電話
水商売
作中の「真実など、何の役にたつのだろう。生活は、ただここに毎日あるだけなのに。」という言葉が刺さりました!
お気に入りの話は「寿」、「夏風邪」、「ニワトリ」、「水商売」
「少女趣味」は女性側の罪とは…?とあまりぴんとこなかったので、他の人の話を聞きたくなった。
「 -
Posted by ブクログ
ネタバレ東京オリンピックを目前に控えた昭和を舞台にした長編ミステリー。
電話も移動手段も今ほど発達しておらず、警察は自らの足で真実を追う。その地道な捜査描写が強く印象に残った。
物語の中心にいる寛治は、決して単純な悪人ではない。貧困や家庭環境、過去の出来事など様々な背景を抱えている。
しかし、それらを知った上でも、ヨシオちゃんや里子を死なせた事実は消えない。
読んでいて感じたのは、人は残酷な事件に理由を求めるということだった。理由があれば理解できる気になる。しかし本作は、その理由だけでは割り切れない人間の複雑さを描いている。
特に寛治は「莫迦ではない」。だからこそ厄介で、だからこそ忘れ難い人 -
Posted by ブクログ
同音異字でリーリーという同じ音の名前を持つ6人の女性を描く6つの作品を収録した連作短編
同じ名前の登場人物が出てくることで、リーリーという名前はあるけど、なんとなく匿名性が感じられて、彼女たちの人生は全ての女性たちの人生でもあるというような感じになっているのが面白かったです。
情景描写がものすごく上手くて、そこに人生が変わる瞬間を描き出していて、読んでいて彼女たちの人生に寄り添うような気持ちになる、とても良い短編集でした。
あと、人生はとても複雑で、色々なことが起きて、他人には見えない過去や思いを抱えてみんなが生きているというのがすごく感じられる作品でした。
収録作品ごとの感想を。
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Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて手に取ったらやっぱり私好みだった。誰かに自分の話や思いを否定せずにただ聞いてもらうってすごく大事で、心の安定をもたらすんだなぁと感じた。奈月の兄が引きこもりになってしまったきっかけ、施設からボロボロの身体で帰ってきた描写、夜中に窓の外を見て泣いている場面で泣きそうになった。結局、育ってきた家庭環境が人格形成に一番関わるような気がする。生きづら会のメンバー4人ともそれぞれに暗い過去があって、今も社会や自分の悩みとうまくやっていくだけで精一杯なのに、会のメンバーといる時は何ともいえない関係性で気楽に過ごせているところが理想的だった。
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