ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 記憶をなくしたシンデレラ

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    面白かった!
    あらすじにある「傲慢な態度」も「尻軽女と軽蔑」も、ほぼない。至って良識的な再会でしたよ。むしろ、初対面の挨拶をされたヒーローの困惑が気の毒でかわいかった。

    元婚約者も元嫁も登場せず、ハラハラすることもなく、サクッと楽しく読めました。不満といえば、元婚約者からの謝罪が欲しかったくらい。

    原題は『One Night to Remember』=「忘れられない一夜」
    邦題の「シンデレラ」は、どちらかというと…笑

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    2026年09月21日
  • P+D BOOKS 父・山口瞳自身 ~息子が語る家族ヒストリー~

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    山口瞳作品特に家族の話しの解説本みたいな感じだった。
    血族と家族を読んだら、読んだ方がいい。
    こちらはP+D BOOKSから出てるけど、平成に書かれた新しい作品だった。

    何度か同じエピソードが出てくるけど、それだけ思い入れが強いんだろうなと。

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    2026年09月21日
  • ハサミ男

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    ネタバレ

    職場の同僚に勧められたので買った。
    第一回捜査会議が終了した段階で、まだ語り手の性別がわかる描写がされていないことと、これまでの登場人物に犯人がいるとすると堀之内が怪しいと思っていることを同僚と共有していたので、ドンピシャでとても気持ち良かった。それでもヒダカとチカが邂逅したシーンは戸惑ったし、面白かった。
    少し説明っぽく感じたが、ラストも無理なく若干のリアリティを感じられた。次の犯行も示唆されていて、とても好きな終わり方だった。

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    2026年09月21日
  • 朝のピアノ 或る美学者の『愛と生の日記』

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    韓国の美学者による病床の日記。深く、透明で、静かで。こんなにも全てを受け止めながら人生を仕舞っていくことがわ私に果たしてできるだろうか。美しい文章だった。

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    2026年09月21日
  • 龍神の雨

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    道尾秀介さんの作品のあらすじや感想を見てこの作者さんの作品面白そう、いろんな作品を読んでみたいと気にはなってたけど、はじめて手に取ったのが「龍神の雨」でした。
    3分の2くらいまでは淡々と物語がすすんでたのに、突然予想もしてなかった方向に転がり始めておもしろくて後半は一気に読んでしまいました。
    きょうだいって素敵だなと感じさせてくれる作品でした!

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    2026年09月21日
  • 殺し屋の出世術

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    いやぁ最高でした!前作を上回ってきました!読書感想って〇〇に似てるとか書いたらそれを見た人は先入観を持ってしまうので何も書きませんがとにかく最高でした。ありがとございます!
    願わくば次回作も何卒よろしくお願いします。!

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    2026年09月21日
  • 陽の光が消えた町で

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    「世界が壊れたら、人間は奪い合う」。SFや映画を見ていると、いつの間にかそんな未来を当たり前だと思っていませんか?

    『陽の光が消えた町で』は、その思い込みを気持ちよくひっくり返してくれる短篇集です。

    表題作では、陽の光や電力が失われた町で、住民たちが自転車発電や物々交換をしながら生活を立て直していきます。最初は「こんなに善意だけで回るの?」と思いました。しかし読み進めるうちに、危機に直面したとき、人は争うだけでなく助け合うこともできるという未来の方が、むしろ新鮮に感じられてきます。

    そして、本書は単純な楽観論でもありません。

    印象に残ったのが、AIを描いた短篇です。中でも「報酬は猫の写真で」というタイトルから想像する可愛らしさとは裏腹に、

    さらに、AIを描いた2つの短篇(「報酬は猫の写真で」「アルゴリズムでよりよい生活を」)も痺れる面白さです。一見すると人間に害のない親切なAIなのに、いつの間にか人間が巧みに操られているような、ぞっとするホラー的な味わいもあり、「人間らしさとは何か」「自主的な幸福とは何か」を深々と考えさせられます。

    絶望する未来だけでなく、協力する未来も想像できる。ディストピアSFに少し疲れた人にこそ手渡したい、人間への見方を更新してくれる一冊です。

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    2026年09月21日
  • ホルモー六景

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    『鴨川ホルモー』から間を空けずに読んだので、その世界観を引き続き味わえることに喜びを感じた。

    あの時のあの状況の裏ではこんなことが起きていたんだ…!というワクワクがあった。

    京都にまつわる過去の人物をとりあげ、ホルモーな人々との交わりを描く話もあり、あ、そうか、あの人も京都関連…という気づきを得ながら読み進めた。

    燦燦もこの流れで読みたい。

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    2026年09月21日
  • モノクロの夏に帰る

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    桜太の言葉
    「誰に謝ってほしいとか、誰を裁いてほしいとかじゃなくて、もう二度と…」
    この言葉に全てが集約されている気がする。

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    2026年09月21日
  • イクサガミ 地

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    イクサガミの第2巻。
    「蠱毒」の謎も少しずつ明らかになり、ますます目が離せない状況になって行きました。
    強者達の戦いもまたおもしろい!

    続きもすでに手元にあるので、すぐ読んでいきたいと思います。
    楽しみです。

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    2026年09月21日
  • 流砂

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    「トクリュウ」を舞台に繰り広げられる、大阪の街並みと道路を縦横無尽に駆け回り関西弁が飛び交う、著者十八番のクライムエンタメ小説。著者のファンならその期待を100%裏切らない面白さだと思う。匿名・流動型犯罪であるから、ただでさえ多い登場人物が本名・偽名を使い分け、彼らがまたさまざまな接点で繋がって行く筋運びになるのだが、読者が混乱しないように捌いているのが巧いなあと思う。ネット社会がもたらした、顔と意思のない、システム化あるいはビジネス化した犯罪こそトクリュウの本質ではあるが、そういう冷え冷えとした社会を描くほうには行かず、コテコテの男たちの熱い戦いになっちゃう当たりが好き。

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    2026年09月21日
  • 星を編む

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    ネタバレ

    号泣。目が腫れた。
    「汝、星の如く」ほどの派手さ、鮮烈さはない。けれど、その続きの物語として素晴らしかった。2冊セットでひとつの作品だと思った。

    「星を編む」は櫂亡き後の物語だけど、その存在感が随所に感じられる。残された人たちの中で確実に生き続けてる。死を不自然に美化せず、葛藤しながら泥臭く乗り越えていく…というか、共生してく感じか。それがとても良かった。

    北原先生と暁海の関係性が緩やかに変化していく様も自然ですごく良かったし、編集者の二階堂&植木の覚悟と決意も胸を打つ。正しさではなく、自分の意志で選び、その選択を引き受ける登場人物たちに、とにかく惹かれた。

    物語の終盤では、私も彼らと人生を共に歩んできた感覚になってた。なので、ラストの「ああ、櫂。」のところで涙腺大崩壊。ほんとにそうだね、幸せだったよねって、登場人物の一員のような立ち位置で共感した。櫂も暁海も北原先生も、とても近くに感じてる。ここまで世界に没入したかと、自分で驚いた。そして、自分はどう生きるのか、どう生きたいのか…深く深く考えさせられた。

    「汝、星の如く」の時もそうだったけど、余韻がすごい。溺れそう。しばらく抜け出せそうにない。

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    2026年09月21日
  • 女の国会

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    でも腹立つじゃん。男だけで権力のボールをまわしてるんだよ。女がてっぺんをとって、変えなくちゃ。他にやる人がいないなら、私がやる

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    女性の苦悩と強さと!どんでん返しも!
    『元彼の遺言状』より、ミステリー性だけでなく「物語」の厚みがあって、個人的には好みでした

    いやーーー
    表に出てる女性(だけじゃなくて私たち一般人もそうだけどさ)ってやっぱ大変なんだろうな、かっこいいな、応援したいな、って、単純脳だけど思いました
    女が強い世界になれーーー!!!


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    三百六十五日、二十四時間を政治にささげてもいい。内臓でも、血液でも、寿命でも、何でも差し出す。
    だからせめて、政治家でいさせてほしい。
    少しでもまともに、この国を変えさせてほしい。
    本当に、心の底から、そう思っていた。


    沽券(こけん)・・・人の品位やプライド

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    2026年09月21日
  • 十戒

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    ネタバレ

    『方舟』に続き、これも衝撃的な内容だった。
    解説の部分で、青柳氏がラスト2ページの驚きの真相と言っていて、ラスト2ページにそんな衝撃あったか?と思ったが、まさかそう繋がっているとは。

    「男性よりも女性の方が強い」ということなのかなと思った。もしかしたら『楽園』の方でも彼女は登場するのだろうか?文庫化が待ち遠しい。

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    2026年09月21日
  • まだ出会っていないだけ

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    『会員になれば3ヶ月で結婚』というあらすじを見て、どのような手法を使うのか気になって読み始めたら、
    色んな会員さんやスタッフさんを通して、
    ぶっ刺さる言葉がたくさんありました。
    最初から一気読みするほど夢中になりました。
    特に1人でも行きていけるし結婚は...。
    良い人がいたら...。
    結婚ってコスパ悪いじゃん...。
    結婚後の義家族との関わりがめんどくさい...。
    など、そこまで必死に婚活する気はない方や、
    今、婚活中の方でも考えさせられる本でした。
    装丁を見る限り、女性向けかと思いましたが、
    男性にも読んでほしい内容です。

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    2026年09月21日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

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    ★4.5

    「ビール」
    言ってしまってから、おれは、〝はてな〟と面妖な気になった。

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    面白かったー!
    学問ぽいところはちょっと読むの大変だったけど、それ以外の部分は軽快に進んでいく感じ!

    その一方で、私にもアル中になれる素質が大いにあるのを自覚しているので、彼の内省部分はなんだかとっても沁みました。わかるんだよなぁ。

    彼(主人公)がエッセイ出してたら迷わず買ってただろうなー!

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    おれは頑なで意固地で自意識過剰の、意地悪爺さんのような酒飲みだった。独りで放っておかれることを望んだが、そうされればされたで世界に対して悪態をつくのだった。

    漠然と、ここで一杯飲んだら、と考えてしまうのだ。おれの中には、そういう回路ができあがっているらしい。不安、苦痛が少しでも感じられると、「飲む」という回路にジャックインされる。

    内臓は頑丈でも、おれの心には穴がいくつもあいていた。夜ごと飲みくだすウィスキーは、心にあいたその穴からことごとく漏れてこぼれ落ちてしまうのだった。

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    2026年09月21日
  • 余命一年、男をかう

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    映画の予告編を見て気になり、手に取りました。
    とても面白くて、あっという間に読み終えてしまいました!
    タイトルから重そうな感じがしますが、コミカルな掛け合いも多く、楽しみながら読むことができました。
    また、登場人物たちが「人」としてさまざまな一面を持つ中で、それぞれの温かみも感じられ、グッときました。
    2人が出会えて本当よかったなと思いますт т
    ラストも前向きな終わり方で、とても好きな作品でした^_^

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    2026年09月21日
  • 美味しい結婚には怪異がつきもの

    購入済み

    そういう事か…

    色んな事実が明らかになった後半…なるほど!と思いながら2人の過去を知って「なんでこんな思いをしないといけないんだ(泣)」ってなったねぇ。そしてもうすぐ続刊が出るからどう解決していくのか楽しみに待ってます!!

    #ドキドキハラハラ

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    2026年09月21日
  • 死はすぐそばに

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    いつもと違い、ホーソーンが過去に解決した事件をホロヴィッツが1人で追っていくという本書は斬新な作中作という感じで、読むのにとてもエネルギーを使ったが面白かった。

    今回は結末がかなりいやーな後味があって良くないけど良かった。ダドリーと全く同じ気持ちを味わってつらい。

    ホーソーンシリーズは一つ一つの事件だけではなくて、ホーソーンとはという大きな謎がシリーズを通して上手く描かれていて個人的にとても好き

    作中に日本のミステリとかも出てきてなんか嬉しかった

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    2026年09月21日
  • 暗黒館の殺人(四)

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    ネタバレ

    中也の正体に全く思い至らなかったので、明かされたときに驚いた。中村青司もちゃんと血の通った人間で、暗黒館は集大成ではなく始まりの館だったんだね。
    現在の暗黒館で、腕の良い医者の家人、ピアノの音色、鬼丸老らしき人影、檻の中の気配など、仄めかされるだけで明かされない描写に、今でも祝福という名の呪いが続いているのかと思うと薄ら寒くなる。

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    2026年09月21日