小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ伊与原さんって
元○○○○だったらしく、
その科学・地学の知識と物語りが
鮮やかに融合して、
心地よく読めました。
地質、生物、天文、地磁気
のことが、下地になっていますが、それが
じょうずに人間ドラマに織り込まれています。
伊与原さんならではの作品だと思います。
装丁のブルーも、タイトルの「藍」とマッチ
していて、綺麗な素敵な仕上がりに
なっています。
五つの物語りは、それぞれ違うモチーフで
一冊にまとまっていますが、
しっくりと まとまっていて、
座りがよい感じです。
私のお気に入は、
表題作でもある【藍を継ぐ海】です。
ウミガメやシャチやクジラなどは、
人間にはわからない磁気を -
Posted by ブクログ
哲学コントと呼ばれる分野の本。
訳文がうまいからだと思うが、テンポがよく、18世紀に書かれた本とは思えない。混沌として何が善だか悪だかわからない今の時代を描いているようだ。
人間の悪や自然の災害で悲惨な目に遭っても、それでも「すべては善である」という考えへの批判。
その言葉を信じるカンディードがひどすぎるほどの残虐な様々な悪に遭遇しても、なおも最善説を信じる滑稽さを通じて、その批判を表している。
巻末のリスボン大震災に寄せる詩ではさらにストレートに批判が伝わる。
災害が多い中で醸成されていった日本の宗教的な考え方。
宗教的な考え方が先にあって大災害で哲学的な論争が生まれる西洋。
立ち位置の -
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『PRIZE』というタイトルには、勝者に与えられる賞だけでなく、「努力して獲得するに値するもの」という意味があるという。その言葉を知った上で読み始めたが、読み終えた今、このタイトル以上にふさわしいものはないと感じた。
物語は人気作家・天羽カインと担当編集者・緒沢千紘を中心に進む。作品を生み出す作家と、それを世に送り出す編集者。目指すものは同じでも、立場が違えば考え方も異なる。その緊張感や信頼関係の積み重ねが、とても丁寧に描かれていた。
特に印象的だったのは、天羽の直木賞への強烈な執着である。売り上げや人気では満たされず、文学界から認められたいという切実な思い。その姿は時に痛々しく、周囲を振 -
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ネタバレノイの気持ちを思うと、悲しい。
切ない。
ノイもカルディアも、恋や愛に関しては初心者同然だか
ら、このすれ違いも当然と言えば当然。
パンセリノスの助言は、カルディア以上に彼の気持ちを
察しているからこそ。
カルディアの見合いのお節介も、優しい人柄もさすが
フェンガローの子孫。(カルディア20歳時のフェンガロー
のお節介はどうかと思うけど、カルディアの”裏切り者”
にはウケた)
ノイは傷つきながらも、自分の後始末の責任という思い
もあり、受け入れそう。何よりカルディアに幸せになって
欲しいと思うだろうし。
でも、カルディアは実行に移せない気がするなぁ。
だって、相手はノイで、カルディアだよ。
二 -
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織物がテーマの地味な話かと先入観を持って読んだら、無茶苦茶面白いじゃん!!
さっきまでの自分をぶん殴りたい。
だけど残念なのは、私に本書の面白さを100%伝えられる文章能力がないこと。
本書の凄さを伝えるため脳内に秋元康氏を召喚したい気持ちでいっぱいだ。I want you!♪♫
読み始めると染色の香りや音、
桐生の清らかな空気が染み渡る
美しい文章に一気に引き込まれた。
物語は、戦争で夢も愛する人も断ち切られた昭和の芳乃と、親との確執や自分の生き方に迷う平成の詩織のパートが交互に紡がれる。
二人の運命の糸が、時に緩み、時に引っ張られながら絡み合う構成がめっちゃいい。
1枚の布を通じて人 -
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ずっと気になっていた1冊…
フォローさせていただいている方々も読まれていて、期待値大♡
手にした瞬間、辞典?凶器?鈍器?というほどの分厚さに
((((;´•ω•`)))ブルブル
翻訳家だからおだやかなエッセイって思ってたんだけど、、
でも、読み始めて
いゃ〜作者さまROCKなのです
(m>Д<)m イェーーーッ!
いゃ〜パワフル!!
日記だから書き殴るような言葉もチラホラ
夫のこと、双子の子育て、義父母の介護(この話題がワタシは一番のツボでした)、翻訳家として。
愛犬のハリーの存在も忘れてはいけません♡
作者さまが寵愛するの、分かる!!(´,,•ω•,,)かわいぃ♡
とっても楽しい読書時 -
Posted by ブクログ
もう一度読まねば!と思ったのはこれが2冊め。1冊めはベルンハルト・シュリンクの『朗読者』。映像化もされた。目に見えない生い立ちというか、その人の過去を知っているかどうかで読み方が変わるものだった。素晴らしい作品だった。
そして、この『葉桜の季節に君を想うということ』。YouTube番組の『ほんタメ』でよく出てくるタイトルだったので、ついに買って読んでみた。うーん、面白いけど、まぁ、ミステリーだよなぁ、どんでん返しはどんな感じなんだろうと思っていた。どんでん返しは必須だから、あらゆる可能性を考えながら読んでいた。ふふーん、たぶん分かったぞ、なんて考えていたが。
しかし、だ。いや、これはダメだ。映 -
Posted by ブクログ
ネタバレ金沢、台北、ヘルシンキ、ローマ、香港、八丈島。
見知らぬ街角で、悲しみが少しずつ小さな幸せに変わっていく短編集だった。
収録された6編のうち、ほとんどの作品で、登場人物の誰かが大切な人の死を背負っていた。母を亡くした人、恋人を亡くした人、友人を亡くした人。喪失の形はそれぞれ違うのに、読み終えるたびに、どこか同じ場所にたどり着くような感覚があった。
大切な人を亡くした痛みは、簡単には埋まらない。
それでも人は、自分で思っているよりも全然強くて、なんとか前を向いて進んでいくことができてしまう。そのしぶとさというか、生き物としての回復力みたいなものを、この短編集を通してずっと感じていた。
派手