小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
息子夫婦が帰省し、可愛い孫に会えたものの、私は料理やみんなの世話に追われ、思うように楽しむことができず、すっかり疲れてしまった。
そんなモヤモヤした気持ちをチャッピーに相談したところ、勧められたのがこの本だった。
ソフィアとおばあちゃんの関係には、気を遣うとか、もてなすとか、そういうものがない。お互いが自分の思うままに過ごしているのだけれど、その自然な距離感がとても素敵だった。
そして、この本を読んで気づいたこと。
相手を尊重し、大切にするということは、相手と同じくらい自分自身を尊重し、大切にすることなのだと思った。
相手を思いやるあまり、自分を後回しにしなくてもいい。相手には相手の、自分には自分の時間や気持ちがある。その両方を大切にできる関係が、自然で心地よい関係なのかもしれない。
ソフィアとおばあちゃんがひと夏を過ごした、自然豊かな島の風景もとても魅力的だった。
読んでよかった。
きっと私は、これから何度もこの本を読み返すと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ悪逆の刑事2人が食ったり駄べりながら捜査する系の小説です。ほんとに最高ですね!
犯人視点と刑事視点が行き来するのも同じやし、最後にしっかり事件解決されるのも当たり前だけど嬉しい。
前半は匿流の男が手際良くポンポン犯罪を積み重ねていくのが気持ちいいです。
やられるのが同じ犯罪者同士になってるのも読みやすいポイント。犯人の一応の言い訳みたいなのか読み手にも心理的負担がないようにしてるし、こいつの行く末を応援したくなる気持ちにもさせる。
皆木と迫田の2人組が着々と調べ尽くして行く過程も気持ちがいい。
今作で最高に良かった所は2人が仕事についてサラッと話している部分で、なぜこの仕事をしているのか、薄給で勤務時間が長いからプライベートもないしめっちゃ大変そうやなと思ってたらこの仕事は楽しいとサラッと言うんですよね。ほんといい言葉で感動した。決めて言うわけでもないし。こういうのがカッコイイんよなー。あと込み中に2人で来るんかいと聞かれて刑事は2人でくるんやと返すとこもいいですね。
あとは嫁とか子供とかが割り込んで来ないのも最高。こういう話に家庭の場面とか要らんし。
あったとしても生活が破綻しててほしい(笑)と思ってるからこの小説は見たいもの、読みたいものしかなくて最高すぎました。
今回は犯人と刑事視点の交互描写はそのままにどんどん視点が引き継がれていくのも楽しいポイントでした。
特に沖視点のところと長田と一緒に回る皆木視点ら辺からは面白すぎた。
シゲルが行き当たりばったりなのに意外にも良いとこまでいけちゃうのもおもろいです。
またこんなの読みたい〜! -
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ネタバレおーもしろい。尚隆が暢気者だとか散々な言われようで、あれ?前作?前々作とかではなんかすごい人って話じゃなかったっけ?と思いながら読み進めた。読み進める内に、やっぱりそうよね!!ってなった。これを読むまでは、景麒が最推しだったけど尚隆に鞍替えした。心に残ったのは、驪媚が六太の赤索条を切るシーン。それまでは、まあ六太は無事だし、そんなに深刻には捉えていなかったけど、驪媚が自分の命を投げ出して、不本意ながら世話をして多分少しは情がうつっていたであろう赤子も犠牲にしてまで六太を逃がそうとしたことに驚いた。驪媚はそれほどまでに尚隆を信じているんだとはっとさせられた。直後の挿絵がすごく効いていて、六太の表情がすごく悲しかった。最後のページで、約束通り更夜と妖魔が一緒に暮らせるようにしたんだなあということも分かって、じーんとした。シリーズの本全てにあるけど、最後の漢文の書き下し文?みたいな部分でなんか心が震えるなあと思っていて、その理由が、この本の養老孟司の解説で腑に落ちた。シンプルで、だからこそ力強い。面白いなあーーーひさびさの沼にはまっていく感じが心地良い。
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Posted by ブクログ
ネタバレファンブックとは言え、表紙イラスト集、短編、シリーズ全作の見どころ紹介、ショート漫画などが入って超お得な一冊。武田さんのインタビューやアサダニッキさんとの対談では、キャラクターの造形や創作秘話がたっぷり語られていて、ユーフォファンならこの部分だけでも十分にお釣りがくる内容だと思う。特に武田さんの次の言葉には、なるほどと大きくうなづかされた。「緑が部長だったら全部自分で解決してしまいそうだから久美子が部長になった」「真由の思惑どおりに進んだのが小説で、久美子の思惑どおりに進んだのがアニメ。久美子が真由の真剣さを引きずり出した話がアニメで、小説では、真由も真剣には吹いているけれど「久美子に吹いてほしい」という気持ちの方がまさった」
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Posted by ブクログ
前半半分以上は壮絶な生活描写。まったく救いがない。
後半は家の外の世界へ、そして知るのだ。
なぜ母親は外へ出てはいけないと言ったのか。
なぜ母は失踪したのか。
盲目の彼女が知らなかった母の一面が語られる。
母がオットさんとよんでいた人の正体。
家の外に出た彼女の存在が社会に大きな衝撃を与える。
人生を取り戻すかのように生き直していく時間が美しかった。盲目なのでとわの庭の音が彼女の世界に色を与える描写もいい。
出会った人たちとの交流や絆もすてきだった。
不幸な生い立ちだけど良き出会いに支えられて生き直していく。
人生を受け入れ肯定する強さ。
地に足をつけて生きていくたくましさ。
10歳だった盲目の少女が30になり自分を捨てた母親の死を知ったとき何を思い何を語るのか。
1人の少女の成長の物語。
ふと水車小屋のネネを思い出した。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ良い本だった。
考えさせられる話。心が沈み込みそう。てか沈んでるわ
優生保護法というものがあったということは知っていた。ただそれが1996年まであったということは今まで聞き流していた気がする。調べてみると不妊手術をされた最年少は9歳。それがもし1996年であれば、今39歳。昔の事なんかじゃ全然ないな。
本としては、文体も読み易く、入り込めるような面白さ。ハルの父親以外は皆んな心優しく、上手いこといくなぁと思わないでもないが、そうでもないと最後まで読めなかったかも。桜介や優しい刑事がいてくれて良かった。
ただ阿久津は...人殺しになり結局優生保護法が正しかったんじゃないかと考えてしまって、そう考えてしまった自分がなんとも醜く感じて吐きそう。
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