小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりの中野京子さんの著作。
絵から音楽がインスパイアされるのは聞くが、音楽から絵が描かれるのは?という問いが印象に残る。うーん、パッと思い浮かぶものがないなあ。
章立てされているが、あまり印象に残らなかった章もあるので、印象に残った絵画で感想を書くことにする。
ドラクロア「怒れるメディア」
子どもの頃にギリシャ神話に夢中になった。その中でも「アルゴー船物語」は本当に好きだった。メディアの残酷さも夢中になった理由の一つだと思う。弟をバラバラにして海の中に放り込む(このことで名がついた海峡があったと思うが、分からなくなってしまった)までした、メディアをイアソンは裏切るなんて…とすっかりメデ -
Posted by ブクログ
全く止まることなく一息に読み切った。おもしろい!
良質な謎に満ちたミステリであり、熱い漢たちの群像劇でもあり、これは唯一無二のジャンルでは。
真田幸村を取り巻く6人の目線で大坂夏の陣の歴史上の謎を捉え直す。当然脚色されている部分もあるのだろうが、それでも一人一人の動機・行動力学には説得力があるし、なにより惹き込まれる重厚なストーリーがあって唸らされる。
強いて言えば、途中までがあまりにも面白すぎて、最後の章にはとんでもなくド派手な衝撃展開やどんでん返し、ドラマチックな裏切りなどを期待してしまったが、そこはしっかりじんわり語って落とされた、という感じでした。
昔上田を訪れた時、表札や病院の -
Posted by ブクログ
ネタバレ「青天」と連続して読んだので、何をこの歳で私はいまさら青春小説読んでるんだとやや苦笑いしてしまった。
でも、面白かった。
たいした展開はないし、登場人物の描写も実に薄いのだが、描かれている京都の和菓子店の世界が圧倒的で、びっくりさせられる。私の大好きな「銀二貫」の寒天づくりの場面なんかを思い出して、身震いしてしまう。
そう、「青天」と同じように、和菓子作りの世界も、実に体育会的なのだ。
信じられないほどの、筋トレ的作業。
そして、出来上がるのは繊細な芸術作品。
なのに、味までよくなくてはならないという「無理ゲー」状態。
そう考えると、京大卒の若き主人公がいかに適任なのかということに気づく。 -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
ネタバレ2025年の本屋大賞ノミネート作品!
序盤から自分と瓜二つな水死体……これは面白い展開。
関西が舞台の物語なので、関西弁が小気味よくて良いですね。城崎はめちゃめちゃ標準語ですが。
背理法って数学でしか使わないイメージでしたが、推理に応用できるんですね。視野を広くしないと!
城崎が淡々と語っていくかんじは、本当に数学の授業を受けているようでした。
城崎の冷静さめちゃめちゃかっこいいですが、現実にこういう人がいたらちょっと不気味な気もします。でも、容姿も整った城崎のダークグレーの瞳で見つめられた日には……想像しただけでちょっと照れますね。当の城崎からしたら擬態しているだけなんでしょうけど。
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