あらすじ
孤児院で育ったジュディの人生に、とびきりのチャンスと幸せが舞い込んできた。名を名乗らない裕福な紳士が、奨学金を出して彼女を大学に通わせてくれるという。ただし条件がひとつ。毎月、手紙を書いて送ること。ジュディは謎の紳士を「あしながおじさん」と呼び、持ち前のユーモアがあふれた手紙を書き続けるのだが――。最高に素敵なハッピーエンドが待ち受ける、エバーグリーンな名作。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトルが有名すぎて侮ってました。最初からめちゃくちゃ面白い!シンデレラストーリーではあるけれど、ジュディの活気あふれる生活とふとした時に手紙に現れる孤独に癒されました。
Posted by ブクログ
ピンクの表紙が可愛くて思わず買って、久々に読んだら、記憶にある印象と少しずれていて。新訳(岩本正恵さん)のせいだった。前の訳も当然良いんだけれど、より今どきというか。最初はちょっと慣れなかったけど、すいすい読みやすいし(文字も大きい)、ジュディもイキイキとして可愛かった。読み手が年取った分、孤児であることへの葛藤、卑屈さ、何よりも家族に対する渇望が胸に迫ってきて切なかった。あしながおじさんは、それをちゃんと分かっているんだろうか、若い男性に嫉妬しているばかりじゃダメだぞ、と余計なツッコミを心の中でしてしまいました。「続・あしながおじさん」も大好きなので、また新訳を読んでみよう。
訳者の岩本正恵さん、残念ながらお亡くなりになったそうだ。この本が最後の仕事だったらしい。続編は、また違う人の訳になるみたい。
Posted by ブクログ
フォローしている方のレビューがきっかけでの半世紀近く振りの再読でした。読んで良かったです。読む前は一方的な手紙が続くシンデレラストーリーということ以外全て忘れていましたが、読みながらどんどん昔の記憶が甦って来ました。子供の頃の記憶とはすごいものです。数十年を経て、ハッピーエンドの幸せな話というだけでなく、人間が新しい扉を発見し開いて行く喜び、可能性に目覚めそれを実現して行く過程の素晴らしさなど、この本の奥行きが感じられました。本当に良かったです。このような読書のきっかけをくださった方には感謝しかありません。
Posted by ブクログ
子どものころに1番好きで、そして今でも大好きな本
今まで内容を簡略化した児童書バージョンと、通常の全訳の2パターンをすでに読んでいたけど、たまたま書店で見かけて表紙の可愛らしさと同じ作品でも違う訳者だと印象がどのように変わるかが気になって購入。
こちらのものは私が読んだことのある坪井さんの訳のものと比べるとより現代的かつ若者っぽいというか親しみやすい文章で書かれていて、あまり読書に慣れていない人でもより読みやすくなっているように感じた。
何回読んでもこの本は大好き!
子どもの頃はジュディに憧れて海外の女子大に行きたいと思ってたなあ。舞台となった学校はすでに共学になっているようなので夢叶わず。
大人になって改めて読むとお姉さんという印象だったジュディが自分より歳下の状態になるので、より可愛らしいし頑張ってる姿を見て応援したくなる。
ストーリーの展開はご都合主義的な部分もあるかもしれないけど、物語の本筋よりも当時の女子大生の生活やあしながおじさんにジュディが送ったユーモラスな手紙の数々が好きなので、相変わらず最後まで楽しく読めた。
Posted by ブクログ
この作品は「ジュディがあしながおじさんに送った手紙」のみで構成されているため、あしながおじさんになった気持ちで読み進めていた。そのためラストであしながおじさんの正体がわかった時、呪いがキラキラと溶けていくみたいに自分と重ねていた頭の中のジョン・スミスが本当の姿を現したのでとても面白くこれが所謂ミスリードというやつかとワクワク出来た。
これが第三者視点で物語が進んでいく作品だったらラストにここまでまで驚きはしなかっただろう。それはこの作品においての私の視線が「神の視点」ではなくジュディからお手紙をもらう「あしながおじさんの視点」であるからだと私は思う。
18歳の女の子にずっと感謝されながらお手紙をもらう擬似体験が出来るがお触りはNGなので要注意。
Posted by ブクログ
何回でも読みたい本ベスト3に入る。
無人島に持って行きたい本3冊にも入る。
237ページから最後までの14ページくらいはずっと泣きそうになる。嬉しくて素敵すぎて。
相応しい言葉が見つからないくらい綺麗で幸せな涙が溢れるのです。
ジュディが書いた数えきれないお手紙はどれもユーモアに溢れていて、あしながおじさんに宛てたお手紙を覗き見してしまってごめんなさいと思いながらも、とても楽しく明るい気持ちになれる。
続編は未読なんだけれど、この幸せな気持ちのまま取っておこうか、それとも2人の物語の続きをまた覗かせていただこうか迷い中。
Posted by ブクログ
ストーリーも素敵ですが、ジュディの考えにたくさんいい言葉がありました。
一部ですが
とても大きなよろこびが、一番重要なのではありません。大切なのは、小さなよろこびを大いに重んじることです。
謙虚で前向きで自分を信じて生きていくジュディが素敵でした。
Posted by ブクログ
作品自体は知っていたけど、読もうか悩みつつずっと触れた事のなかったあしながおじさん。
新潮文庫の100冊として本屋さんで展開されていて、ピンク色の可愛い表紙に目が止まり読んでみることに。
結果、大好きな一冊になった。
何で今まで読まなかったんだろう!
大人になるにつれて、昔は大好きだった海外文学を読みづらく感じることも多くて寂しく思っていたけれど、そんなこともなく。
ユーモアたっぷりのジュディの手紙にくすくす笑いながら、時には同じようにわくわくしながら楽しく読めた。
ジュディが世間のことや学校で学んだ事をぐんぐん吸収していく姿がとても眩しく、嬉しい気持ちに。
子供の頃に出会いたかったな、とも思うけど、子供の頃と同じようなわくわくを今感じる事ができるのもとても楽しいし、嬉しい。
途中の挿絵も大好き!
朝の読書時間に読み終わったのだけど、とびきり素敵なハッピーエンドに、朝からとっても明るい気持ち。
また、大好き!と思える海外文学に出会えて嬉しい。
Posted by ブクログ
追伸
今朝、鏡を見たら、これまでに見たことのない、全く新しいえくぼがありました。とても不思議ですね。どこから来たのでしょう?
ここがあしながおじさん=友人の叔父さんと実は会っており、さらにお茶まで堪能したあとのエクボだったのね。
Posted by ブクログ
ジュディが可愛すぎた
自分があしながおじさんでジュディから手紙を受け取って読んでいる気持ちになった。
1人の少女が健やかに、のびのびと大学生活を送る様子が瑞々しく、ダイレクトに伝わってきて何度も目を細めた。
この本に、大人になってから出会えてよかった。
ハッピーエンド大好き。
Posted by ブクログ
ハッピーエンドな作品が読みたい!って思って手に取った名著。期待通りにハッピーエンドでほっこり。ジュディの書く手紙も面白く最初から最後までほわほわとした気分になれました。
Posted by ブクログ
こんなお話だとは思わなかった!!
こんなに心温まる素敵なお話だったなんてびっくり。ジュディの手紙をみながらニヤつく自分がいた。可愛すぎた。笑 これは誰にでもおすすめできる作品!!素直に自分の気もちを表現することの大切さを教えてもらった!
Posted by ブクログ
自分がしあわせであることがわからない女の子を、わたしは大勢知っています(たとえばジュリアがそうです)。
彼女たちはしあわせであることに慣れきって、しあわせに対して感覚が麻痺しています。
けれどもわたしはー生きてる瞬間すべてで、自分はしあわせだと完全に確信してしています。
そしてどんなに不愉快なことが起ころうと、ずっとしあわせでいつづけます。
不愉快なことは(歯痛でさえ)興味深い経験ととらえて、どんな感じかわかってうれしいと思うことにします。
バイロンのいうように「どんな空がわたしの上にあろうと、わたしはいかな?運命でも受け入れる覚悟がある」のです。
この文書がとても気に入りました。
孤児院で育った女の子のシンデレラストーリー
角川文庫版を持ってましたが、所有スペース事情で処分し久しぶりに読みたくなったのと、先にウェブスター著のおちゃめなパッティを新潮文庫で購入したので同一社で揃えました。
Posted by ブクログ
私は電車もコンビニもないド田舎で生まれ育ったので、進学当初の世間知らずさ・焦燥感は痛いほどわかる。(苦い思い出…。)
想像力がテーマの一つに思った。
ジュディも言ってたけど、なんでもかんでも与えられると感覚が麻痺してしまう。
あしながおじさんがなかなか正体を明かさないのも、作家となるべく励むジュディの想像力を奪わないのに一役買っている。
とすると、現代のスマホ一つでなんでも調べられちゃうのって、一時的な知識の詰め込みには良いかもしれないけど、実は人間の内面的成長にとっては非常に貧しい行為なんじゃなかろうか。
進学を機に孤児院の外を知ったジュディは、勉強して、本を読み、書いて、遊んで、働いて、恋をして、時に失敗しながら世界との接点を増やしていく。
体験を伴った成長ぶりがすごく健全で、気持ちの良い一冊だった。
Posted by ブクログ
星5にしたかった⋯。ジュディの「おじさまは禿げていますか?」のしつこさや、質問はもう金輪際しないと書いてからの次の行の質問など、ふふっと笑えるユーモアが良かった。絵が下手くそなのも好き。
なのに、やっぱそうだよね。あしながおじさんキモすぎるよね。ジュディが楽しみにしていたサリーの家に行くことを頑なに許さなかったところからキモさの片鱗が出てきた。理由を言わずに束縛するのは最低。サリーの兄のジミーに取られたくなかったからだと思っちゃうけど?
最初はジュディに言われてちゃっかり会いに行くことに可愛らしさを感じたけど、相手には知らせずフェアじゃない。
そもそも、女の子が嫌いだと言うのになぜジュディにだけお金を出したのか、なぜその見返りが毎月手紙を書くことなのか、なぜ自分のことを隠すのか、謎に包まれている。結末を知ると、やっぱり14歳も年下のジュディに好意を持っていたからという卑下的思考が理由ではと思ってしまう。好きになってほしいけど、お金を出している評議員だとバレれば好意的に見られないとでも思ったのだろうか、とか。
ジュディの良さについてだけ書くつもりだったのに、なぜ同じ女性でありながらこんなキモ男を作り上げちゃったのウェブスターさん!ジュディが喜んでるから無理やりハッピーエンドになるけど、まだ子供の孤児院の女の子に目をつけ、金を出していることを良いことに相手の意見を捻じ曲げ自分の思い通りにし、プロフィール詐欺をして本人に何度も会いに行っているのは、純粋とは捉えられません。
これを幸せな結婚エンドと思える人は、よほど古い人間か、男に洗脳された成れの果てです。感想を見ていると、女性がキュンを感じてて、男がストーカーと捉えてて、逆だと思ってたので意外。
もうほんと、ジュディめっちゃ良かっただけに惜しい⋯!
Posted by ブクログ
大半が主人公であるジュディの書いた手紙、という形になっているので読み心地は軽いです。
勉強して、遊んで、友情を育んで、元気に生活するジュディはかなりおもしろいやつです。楽しく読めます。
……が、私は読み終わったあとは「あしながおじさん気持ち悪いな!!!」という感想でいっぱいでした。金銭援助している立場を利用してジュディを縛ったり、正体を隠して近付いて好感度上げようとしたり、振られたら寝込んで、頑なに隠してきた正体を明かしたり……。
ジュディが幸せならOKですと言いたいところですが、いややっぱりあしながおじさん気持ち悪くない?
Posted by ブクログ
★★★★☆アニメか何かで結末がなんとなく分かっていましたが、結末に至るまでの内容を知りたくて読んでみました。あしながおじさんへのジュディの手紙が本当に面白く成長していく様子がよくわかります。結末も分かっていた通りのハッピーエンドでした。
Posted by ブクログ
孤児院にいたジュディは、あしながおじさんに手紙を書くことを条件に大学への進学ができることに。日々の暮らしや思いを細かくジュディは手紙にする。あしながおじさんが認めるように、ジュディの軽妙で独特な文章表現はとても魅力的。全てがジュディの視点からの物語のため、あしながおじさんの行動の背景に考察しがいがあるのも面白い。
Posted by ブクログ
前回福音館の坪井郁美さん訳で読んだのだけど、読書会を機にこちらの訳を。
まず、表紙がかわいいです。
手紙の中に添えられていた、ジュディが(作者が)描いたイラストたちが、絶妙なデザインで使われています。
前回読んだ時はそこまで感動していなかったはず。
児童文学的だが、深刻さはないと。
しかし今回はとても肯定的に読むことができました。以下読書会のメンバーの感想もよ含めて。
・物語としては単調だけど、かわいらしく、魅力的なジュディの手紙は読むのが楽しい。
・シンデレラストーリーと言ってしまえば それまでだが、ジュディが努力しているから、応援したくなる(少しくらいお洋服買ってもいいかと思える)
・孤児院のことをあんなに恥ずかしく呪わしく思っていた子が、最後は愛情さえ持ち、どうやら続編に繋がりそう。
・哲学的で社会派な女の子に成長させた実りある大学の日々は眩しいほど。
今回の私は『ハムレット』の舞台をジュディにプレゼントしてくれたジャービーさんに惚れました。
あんなに楽しそうな手紙読まされたら、嬉しそうな顔を見たくなるわな、ジャービー氏。
岩本訳では、前回坪井訳で読んだ謎の"犬猫降り" が、ちゃんと"土砂降り" キャッツ&ドッグズとルビがふってあり、しっくり来ました。
~ですの。みたいなくすぐったい口調がなかったのも読みやすさを助けていたかもしれません。
それに…まるで福音書のようなアンクルトムの小屋を読んだ後でしたので、神様という存在に頼らないジュディは頼もしく見えたりもしました。
彼女の名言
「寒さと霜を受けると少ししおれてしまいますが、太陽が輝けばぐんぐん成長します…苦労と悲しみと落胆が精神力を鍛えるという説には賛成しません。親切な心にあふれているのは、しあわせな人たちです。人間嫌いは信用できません。」
翻訳者の畔柳和代さんによる解説にこんなふうに書かれています。ウェブスターの書いた他の作品の主人公と比べてのことですが、
「社会の一員となる過程で、持ち前の観察眼と批評精神とユーモアをもって、仕事や幸福、お金や人生、自分が考える違和感について書く…異文化について報告する記者のようでもある。」
そうなのです、批評的な精神にもユーモアがあるから彼女は魅力的なんですよねー。
とこんなふうに、2年前に読んだばかりだと言うのに、まるで初めて読んだかのように楽しい時間を過ごしました。
Posted by ブクログ
ほぼ全編があしながおじさんへの手紙で構成される読みやすくて面白い作品。
1人の女の子の内面的成長を軸に、貧富が何を産むのか、生きるとは、女性は社会の中でどうあるべきかというテーマに対しても洞察を得る事ができる。それらを等身大の女の子の言葉で語っているから理解しやすいし、世界を壊さない。
Posted by ブクログ
全て書簡の形式なのに、ひとつの恋愛が進行していくのは不思議な感じがする。ただ、小説としては物足りなさを覚えた。ずっと書簡を読み続けるのは、中々に退屈だからだ。
Posted by ブクログ
童話なのかと思っていたが、思ったよりも長めの小説で驚いた。読み進めていくうちに、ジュディと一緒にあしながおじさんの正体を想像してしまった。
途中途中の挿し絵から、まるで本当に少女の手紙の一部を盗み見ているかのようでなかなか面白かった。
私はあしながおじさんの正体を全く予想できず、さらに面白かったので☆4。
Posted by ブクログ
名作すぎて今さら内容を人に聞けない作品第一弾‼︎
おびさん♪ありがとうございますm(_ _)m
楽しく読みました〜‼︎
なるほどこんな内容でこんな結末だったとは…
なんて素敵なハッピーエンド‼︎
ずーっと一方通行の手紙だったんですね(*_*)
一ヵ月に一度の約束の手紙…三日に開けず出しまくりそして可愛い空想だらけの手紙笑
なぜか時々大切なおじさまに暴言からの反省笑
「おじさまはハゲですか?」何回も聞いてるし!
手紙に書いてある絵が可愛いし笑えるし(°▽°)
愛しいわジュディ‼︎
子どもの頃読んでたら間違いなく"あしながおじさん”
を夢見る乙女になったに違いないわ(〃ω〃)
Posted by ブクログ
ジャケ買い、ジュディの文章が可愛くて、なんだか素敵なお話だなって思ってたんだけど、オチがどうにも腑に落ちなくて、というか恋のお相手がおじさんなのがどうしても、、共感できなかった。
良くも悪くも「時代のせい」としか評価する言葉を持ち合わせていない
Posted by ブクログ
・ジュディがとってもかわいらしい
・おじさんの正体は結構早い段階でみんな気付きそう
・ジュディの考え方には深く頷けるところがある
・そんなに感動とかはない
Posted by ブクログ
「あしながおじさん」のフレーズは聞いたことあるけど、由来は知らなかった。
孤児院で育った女の子が顔の知らないお金持ちに金銭的に支えられて大学に通い執筆家を目指す。毎月1回、存在するかもどうか分からない「あしながおじさん」に手紙を書く。見えない相手に手紙を書くことで想像力が磨かれ、執筆で収入を得られるようになり、金銭的にも恩返しする。
経済的余裕があればあしながおじさんのような慈善活動がしたい。お金だけでは得られないものが得られる。自分にできる小さなことからやってみたい。