あらすじ
孤児院で育ったジュディの人生に、とびきりのチャンスと幸せが舞い込んできた。名を名乗らない裕福な紳士が、奨学金を出して彼女を大学に通わせてくれるという。ただし条件がひとつ。毎月、手紙を書いて送ること。ジュディは謎の紳士を「あしながおじさん」と呼び、持ち前のユーモアがあふれた手紙を書き続けるのだが――。最高に素敵なハッピーエンドが待ち受ける、エバーグリーンな名作。
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Posted by ブクログ
自分がしあわせであることがわからない女の子を、わたしは大勢知っています(たとえばジュリアがそうです)。
彼女たちはしあわせであることに慣れきって、しあわせに対して感覚が麻痺しています。
けれどもわたしはー生きてる瞬間すべてで、自分はしあわせだと完全に確信してしています。
そしてどんなに不愉快なことが起ころうと、ずっとしあわせでいつづけます。
不愉快なことは(歯痛でさえ)興味深い経験ととらえて、どんな感じかわかってうれしいと思うことにします。
バイロンのいうように「どんな空がわたしの上にあろうと、わたしはいかな?運命でも受け入れる覚悟がある」のです。
この文書がとても気に入りました。
孤児院で育った女の子のシンデレラストーリー
Posted by ブクログ
星5にしたかった⋯。ジュディの「おじさまは禿げていますか?」のしつこさや、質問はもう金輪際しないと書いてからの次の行の質問など、ふふっと笑えるユーモアが良かった。絵が下手くそなのも好き。
なのに、やっぱそうだよね。あしながおじさんキモすぎるよね。ジュディが楽しみにしていたサリーの家に行くことを頑なに許さなかったところからキモさの片鱗が出てきた。理由を言わずに束縛するのは最低。サリーの兄のジミーに取られたくなかったからだと思っちゃうけど?
最初はジュディに言われてちゃっかり会いに行くことに可愛らしさを感じたけど、相手には知らせずフェアじゃない。
そもそも、女の子が嫌いだと言うのになぜジュディにだけお金を出したのか、なぜその見返りが毎月手紙を書くことなのか、なぜ自分のことを隠すのか、謎に包まれている。結末を知ると、やっぱり14歳も年下のジュディに好意を持っていたからという卑下的思考が理由ではと思ってしまう。好きになってほしいけど、お金を出している評議員だとバレれば好意的に見られないとでも思ったのだろうか、とか。
ジュディの良さについてだけ書くつもりだったのに、なぜ同じ女性でありながらこんなキモ男を作り上げちゃったのウェブスターさん!ジュディが喜んでるから無理やりハッピーエンドになるけど、まだ子供の孤児院の女の子に目をつけ、金を出していることを良いことに相手の意見を捻じ曲げ自分の思い通りにし、プロフィール詐欺をして本人に何度も会いに行っているのは、純粋とは捉えられません。
これを幸せな結婚エンドと思える人は、よほど古い人間か、男に洗脳された成れの果てです。感想を見ていると、女性がキュンを感じてて、男がストーカーと捉えてて、逆だと思ってたので意外。
もうほんと、ジュディめっちゃ良かっただけに惜しい⋯!
Posted by ブクログ
大半が主人公であるジュディの書いた手紙、という形になっているので読み心地は軽いです。
勉強して、遊んで、友情を育んで、元気に生活するジュディはかなりおもしろいやつです。楽しく読めます。
……が、私は読み終わったあとは「あしながおじさん気持ち悪いな!!!」という感想でいっぱいでした。金銭援助している立場を利用してジュディを縛ったり、正体を隠して近付いて好感度上げようとしたり、振られたら寝込んで、頑なに隠してきた正体を明かしたり……。
ジュディが幸せならOKですと言いたいところですが、いややっぱりあしながおじさん気持ち悪くない?