【感想・ネタバレ】十六夜荘ノートのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月13日

『百年の子』を読んでからこれを読んだら、過去と現在を交互に描いて、主人公が(読者が)知らなかったことを読み解いていく方式が同じだった。
雄哉が生きる現代と、玉青の生きる昭和、戦争の時代がフラッシュバックしながら、物語が進む。
雄哉が疑問に思っていることや、困っていることが、玉青の時代にスイッチされる...続きを読むと理解できるようになっているので、混乱することはない。

もちろん、物語の素晴らしさがその手法によって損なわれることはない。古内さんならではの、魅力あふれる個性的な人たちが次々と現れて、ドラマを作っていく。
以下、ネタバレあり。注意。


玉青と雄哉が出会うこともなければ、雄哉が玉青の人生を知ることもないまま、物語のラストで意外な人物が現れる。
安心した。この人物が大叔母のことを知る限り雄哉に語ってくれるだろうから。
安易に恋愛で幕引きしたりしないところ、雄哉の人生を決めつけない終わり方にも好感が持てた。

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Posted by ブクログ 2023年06月03日

力作ですね!
現代青年の雄哉は 仕事バリバリ人間
無駄は嫌い 出世と仕事だけの人

そこに東京の一等地 十六夜荘が 大叔母によって譲られる

面識もない人 と思う

そこから雄哉が会社を辞める
周りで働いている人たちの気持ちを理解するゆとりもなかった。

現代の生活と
大叔母の玉青が生きた 戦中戦後...続きを読むの世界が交互に描かれる

会社を辞め 自分が認められている存在だ という
プライドは なくなっていく。

十六夜荘に住む人たちは超個性的で 雄哉には理解できなかった。

自分のプライドがなくなっていく分 十六夜荘の人たちを受け入れることができるようになっていく。

玉青さんの生き方はかっこいい

最後に ひとりで生きてきた気になっていた雄哉が
実は 愛されていたんだ と気がつく

ドラマになっても映画になっても よさそうな本です。

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Posted by ブクログ 2022年08月31日

歴史のつながりと人のつながり。見えなかったものが、見えるとき、そのぬくもりを感じることがある。知らないことは、悪くないが、知ることで前に進める。過去の人とのつながりは確かにある。

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Posted by ブクログ 2021年12月05日

戦中戦後の世の中で「確かな自分」を持って生きるのはとても難しかったと思う。けれどもそれを貫き通した玉青さん、兄の一鶴さん、離れに集まるみんなの生き様がとてもまぶしい。
その生き様は世代を超えて、姪孫の雄哉につながり、雄哉は自分を見つめ直し、「自分」を取り戻そうと一歩を踏み出せた。

自分自身「確かな...続きを読む自分」を持って生きているだろうか?と自問自答した。
周りをかえりみずにがむしゃらに働いて、ただひたすら上を目指す。そんな毎日は薄氷を踏むようで少しでも踏みはずしたら終わる。
自分は体を壊して思い知った。

文中で特に印象に残った言葉
「人生は所詮気のせい」
「人も月と同じで、満ちてくときもあれば、欠けてくときだってある
満ち欠けがあるのが自然
欠けていくのも満ちていくのも、結局は同じこと」
「他人の判断のほうがよっぽど曖昧だ」
「有名とか無名とかってのも、結局他人の判断」
これらはスッと自分の中に染みこみ、気持ちが楽になるのを感じた。
これからも人生は続く。「確かな自分」を持った人生を送れるよう、自分なりに進んでいこうと思えた、素敵なお話だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月09日

もの凄くよかった。
感覚フル動員で楽しめた小説。


ある建物に関わるひとりの女性をキーに過去編と現在編が収束していき、タイトルの通り一冊の「ノート」でもって結実する大河小説。


全編とても映画的というか、場面の空気・音・色彩が鮮明にイメージできる文章。
特にp55、月明かり差し込む離れで兄妹ふた...続きを読むりが会話するシーンはとても静謐で美しい。
一転してp209〜215、空襲で爆弾が降り注ぎ命の危機迫る最中に玉青とせいちゃんがダンスを踊るシーンは屈指の名場面だと思う。ハードで理不尽な状況に対して「自由」を掲げ膝を屈しない姿は本当に力強く感じられた。
沢山の文献を参照されている通り、戦後闇市の
描写も実に雰囲気がある。バイオレンスで煤けた街の様子がありありと目に浮かぶ。

現代パート・雄哉(と拡)の変化が性急に感じられたのは確か。あんなにリアリストでバリバリの仕事人だったのに、きっかけひとつで急に鳥や虫や草木の美しさ・豊かさに目覚めるのはちょっと笑ってしまった。
拡が本編最後の発言を担当するなんて。しかも当初と印象が全く違う。

p332、淡々とした形で画学生達のその後が明かされるのも却って胸にしみる。ここは一番涙が込み上げてきた。


古内一絵先生は初読みだったが、ぜひとも他の作品も読んでみたくなった。


1刷
2021.9.9

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Posted by ブクログ 2021年02月03日

すごく好きだった…どの時代も生き抜くって大変だし1人ではできない、そのことに気づけたら素敵だな。誰かが自分のために生きているように、誰かのために生きたい。人生、山あり谷あり、満ちたり欠けたりする月と同じだったんだ…!

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Posted by ブクログ 2021年01月06日

作家古内一絵さんの発想はどこからくるのだろう。
予想をはるかに超えた展開に感動した。
この作品を読んで十六夜の意味を調べて、その意味深さとこの作品の関連を考え更に感動した。
また、巻末の書店員田口さんの解説もブラボー!

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Posted by ブクログ 2019年02月09日

最短距離で結果を出すことがモットーのエリート会社員雄哉が、突然ほとんど付き合いのなかった大叔母の遺産(好立地のお屋敷)を相続することになる。お屋敷について調べると、場所は素晴らしいが、老朽化が進んでいる。しかも訳の分からない4人の住民がタダ同然の家賃でシェアハウスとして使っており、利益も出ていない状...続きを読む況。彼らを追い出し、土地を「有効利用」しようと試みるが…。

大叔母が少女時代を過ごした戦時前後と現在の様子が交互に書かれている。

雄哉がお屋敷について調べる過程で、今まで持っていなかった価値観と出会い、戸惑い、失っていくものもありながら、人間として厚みを増していく。

月みたいに満ちていくときもあれば、欠けていくときもある。見たいと思わなければ見えない景色がある。素朴な言葉ながら、戦時中の話や雄哉の素直な気づきによって胸にスッと落ちてくる。

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Posted by ブクログ 2018年10月05日

十六夜荘というシェアハウスである、玉青(たまお)の遺産の古ぼけた洋館を中心にして、戦前戦中戦後を力強く生き抜いた玉青と、彼女から十六夜荘を遺贈された現代を生きるその曾孫 雄哉の物語が交互に進んでいきます。
笠原家の離れに集った若き芸術家たちは、そのほとんどが戦争によって命を落としました。狂気に満ちて...続きを読むいた時代。その哀しみを、わたしたちは決して繰り返してはいけない。

大伯母が何故ほとんど繋がりのなかった雄哉へ十六夜荘を遺したのか、散りばめられていた謎が収まるところに収束してゆくお話は、読んでいてとても心地よかったです。哀しみは残るけれど。

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Posted by ブクログ 2017年11月19日

いやー、久々に良い小説、良い作家に出会えました。
素晴らしい本です。十六夜(いざよい)荘、十五夜から欠けていく月が集まるところ…、人生も月の満ち欠けと同じ。満つる時もあれば欠けるときもある、でも欠けるときも悲しむことはなく、また満つるときに向けての大切な時間。会社でがむしゃらに働いてきた主人公の雄哉...続きを読む。倫敦で客死した大伯母の玉青から、十六夜荘を遺言で託される。会社を辞めてわかる自分の小ささ、世の中や社会の不条理。人生で大切なものは何か?それを徐々に取り戻していく主人公。戦時中に生きた人々の不条理、平和な時代に生きることのできる我々の幸せ。現代と戦時中が織り成す物語。中国語翻訳者である古内一絵さんでなければ書けないストーリー。ほぼ同年代の彼女がこういった厚みのある小説を書けるのも凄いと思います。特に若い人に読んでもらいたい小説です!
「満ち欠けがあるのが自然。人も国も仕事も、恋愛も」

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Posted by ブクログ 2023年04月24日

十六夜荘というお屋敷を巡って
現代と昭和初期の第二次世界大戦あたりの時代が
交互に進められています。

本当の豊かさとは何なのか、人生とは生き方とは
などエリート人生まっしぐらの雄哉と
大伯母にあたる玉青の物語を通じていろいろ
考えさせられました。
戦後大混乱の中、家族を背負っていきぬいた
玉青さん...続きを読むや家族、仲間達
平等でもなく理不尽すぎる世の中に
押さえ込まれながらも温かさや、人としての尊厳を曲げず一歩一歩歩く姿に惹かれ
今現在
そこに住む奇妙だけれど、真っ直ぐに生きている住民達にいつしか心動かされ、雄哉も自分の心や
居場所を見つけていく
そんなお話です。

毎日毎日追われるように生きる人生だけど
一度しかない人生
たまには
空に向かって大きな深呼吸をしよう。
それだけでも幸せな気分になります。



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Posted by ブクログ 2023年02月11日

バリバリと音がしそうな程に働く大崎雄哉は、大伯母「玉青」の遺産として、十六夜荘の相続人となる。十六夜荘には訳の分からない住人がいて、雄哉の記憶にない大伯母は、親戚から「変わり者」と評されている。

戦中の玉青の話と、現代の雄哉の話が交互に進む。
パワハラで仕事を失った雄哉は、相続のための手続きを進め...続きを読むるが、疎ましく思っていた十六夜荘の住人と関わるうち、亡き大伯母の想いを知る。

戦時中の軍人たちの振る舞い、戦後の食糧不足や混乱、ショックな表現も多かったけど、最後の小野寺教授の告白では涙が出たなぁ。
雄哉は仕事無くなって大変かもしれないけど、遺産だけではない大きなものを得たのでしょうね。

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Posted by ブクログ 2022年06月14日

文章が好き ◯
作品全体の雰囲気が好き ◯
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい ◯
その他

本当に自由に生きるための勇気。


「乙女チック」な内容かと、さらっと読み流すつもりが、後半予想外の展開。

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Posted by ブクログ 2022年04月22日

今、現在進行形でウクライナの戦争のニュースを見る時、この小説の80年前の第二次世界大戦中の日本での戦時の描写がすごく身近に感じていたたまれなくなりました。百年近く経っても戦争は似たような状況で、苦しむのは市井の民で、人間って愚かしいと、なんにも変わらない結果に胸が痛くなりました。

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Posted by ブクログ 2022年03月03日

今の自分の価値観は絶対ではないのだな、と改めて思った。
いつの時代も周りの評価や価値観に左右されず、自分の芯をしっかり持って、好きなように生きなきゃね。
戦争や大災害なんかで、世の中いっぺんでひっくり返ってしまうのだから。
月が満ち欠けするように、見えてなくても確かにある大切なもの。
暗いからこそ、...続きを読む周りの輝く星がよく見えるってこともあるのだな。

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Posted by ブクログ 2021年10月30日

大叔母の遺した十六夜荘を相続することになった主人公。
そこに住む住人達を追い出すために調べ始めた過去だったが、大叔母の生き様は、ただただ凄かった。

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Posted by ブクログ 2021年08月12日

突然、あまり記憶にない、大伯母の玉青から、高級住宅街に建つ「十六夜荘」を相続することになった雄哉。でも、十六夜荘には個性的な住人がいて、平行線のまま。
玉青の生き方と同時進行で進んでいき、最後は謎が解ける。いつの時代も生きるのって大変だな。と思った。引き込まれるようにあっという間に読めた。

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Posted by ブクログ 2021年07月09日

十六夜荘の歴史と大伯母・玉青の一生に、強く引き込まれた一冊でした。
玉青が激動の戦前から戦中、戦後を、華族という身分の時代の変化に怯むことなく力強く生きた様、十六夜荘に込める半端ない想いに、私の中にあるものを全部持っていかれたように引き込まれ、途中から一気に読み終えました。
"満月の後、少...続きを読むし欠けた十六夜。人も月と同じで満ちてくときもあれば、欠けてくときだってある。だからこそ、周りの星の輝きに気づくことができる。"
タイトルに込められたメッセージが素敵で素晴らしかったです。
また、玉青と十六夜荘の歴史を知るうちに、そのことと、もう1つ大事な事に気づいた雄哉の変化する様も大変興味深いものがありました。記憶は自分だけのものではなく、自分が忘れていることが、周囲に影響を及ぼしていることもある。
私も一緒に、これらのことに気づかされました。
さすが、「マカン・マラン」シリーズを書かれた古内一絵さんだなぁ。
なんだか十六夜荘にシャールさんがいるような気分になりました。

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Posted by ブクログ 2020年10月27日

現代の雄哉と、戦前戦後時代の玉青。2人の人生が交互に語られる。
現代の雄哉は鼻持ちならない男で、半分くらい読んだ段階では、玉青の話だけでいいのに、と思っていた。
しかし、最後まで読むと、戦争のあった頃から地続きで繋がっている現代を感じられて、とてもよかった。

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Posted by ブクログ 2020年01月19日

人も月も同じで、満ちてくときもあれば、欠けていくときだってある。欠けていく月が集まるシェアハウス「十六夜荘」を舞台に、財閥解体によって没落した華族の生き様を描いた物語。笠原玉青の凛とした姿と愛を貫いた生涯。彼女が体を張って守り通そうとしたものは何か。読み応えのある大作でした。古内一絵 著「十六夜荘の...続きを読むノート」、2012.9刊行、2017.9文庫化。

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Posted by ブクログ 2019年11月21日

現代と過去を行ったり来たり。一つの家の歴史になるのか?写真でしか知らない死んだ人にも、当たり前だけど生きていた日があって、それが身内だと、自分にも繋がってる。こんなドラマチックな身内持つことはそうそう無いだろうけど(´∀`)
でもなんか、今の時代もあちこちでまた、何か息苦しくなってきてるなあ。ただ声...続きを読むがでかくて乱暴な奴が威張り出すとろくな事にならないって、何度も歴史が語ってるのに。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年08月20日

古内一絵過去作品遡り。
戦前、戦中を生き抜いた異端の大伯母所有の屋敷を相続することになった、ヤリ手広告マンの主人公。物語はその大伯母と主人公の2つの目線で代わる代わる語られていく。

価値観や正義が一つの方向に向けられるってことの危うさである。「日本が戦争に勝って世界に正義をもたらす」ことや「効率優...続きを読む先で仕事において確実に成果を出す」ことが間違っていないのかも知れないが、それがすべての人々に強制的に仕向けられた価値観や正義となったら…。

絶対正義などきっと存在しない。そんなことをやり続けたら必ず滅びると歴史は証明している。
この本を読んで、世界で絶対の価値観など存在しないし、させようとすれば不幸しか訪れない、と改めて認識させてくれた。

価値観の多様化を認めることが大事である。他人の価値観を認めること。自分の価値観と相違があっても「こういう価値観もあるんだなぁ」と存在だけは認めること。それがどうしても相容れなけくとも、叩く貶す潰す…みたいなことはしないこと。距離を置く、離れるで十分じゃないかと思う。

離れてみたら、その価値観の良さも認識できるタイミングだってあるかもしれんし、なくても距離があれば一安心できるし。

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Posted by ブクログ 2019年05月15日

なんだろう。
戦争時が舞台の話ははいくつか読んだことあるけど、本作ほど身近にリアルに感じたことはないかも。
そうは言っても華族なワケだし、、一般の人と比べたら戦時中とはいえとても恵まれた環境だったと思うんだけど、それでも妙に生々しく感じた。
現代の話はそれほど、面白くはないけど玉青の話はまだまだ読ん...続きを読むでいたいと思った。

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Posted by ブクログ 2023年08月05日

戦時中や戦後の華僑の人たちの様子がよくわかる感じで書かれているなぁと思って読んでいたら、著者は中国語の翻訳者をされていたのですね〜。

人も月の満ち欠けと同じで、ずっと同じではいられなくて、欠けていく時期っていうのもとても大事なもんなんだなと。
欠けていく時期だからこそ気づけることもあって、人の評価...続きを読むを気にするのではなくて、自分にかけられた想いを感じていくというのが大事なんだなと思った。

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Posted by ブクログ 2023年06月05日

とても面白かった。中盤あたりから止められなくなりあっと言う間に読み切ってしまった。戦前、戦中、戦後、そして現代。みんなみんな、悩んで藻掻いて愛されて生きている。人も月と同じで、満ちてくときもあれば、欠けてくときもある。とても刺さった言葉だった3.7

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Posted by ブクログ 2022年07月17日

ある日突然、面識のない大叔母・玉青の遺言で、高級住宅街に建つ"十六夜荘"という屋敷の相続権があると知らされた主人公・雄哉。
しかし十六夜荘は現在、ほぼ利益など出ないシェアハウスとして運用されており、雄哉は住人たちを追い出そうとする。
一方、謎の大叔母・玉青の若かりし頃が、雄哉の生...続きを読むきる現在と交互に描かれる。
果たして、玉青が雄哉に十六夜荘を遺した真意とは?

華族に生まれ、戦中にあっても芯を失わず前を向く玉青には、気高さと強さを感じました。率直に凄いなと。
ただ、自分の祖父母らの第二次大戦の話をかつて聞いた身としては、やはり玉青の環境は一般人のそれとは違うよね……と感じ、なんだかなあと、もやっとした読後感になってしまいました。
古内さんの他の著作はとても好きなんですけどね。

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Posted by ブクログ 2021年05月24日

映画を一本観たような。
読み終えた今、頭の中に映像があるし、音もある感じ。
繋がっていく昔と今、人と人、残すべきもの。

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Posted by ブクログ 2021年01月17日

ほぼ会ったことも無いロンドンで独り亡くなった大伯母、玉青が雄哉に東京の屋敷を遺したという。会社で若くして成功していた雄哉だが、思わぬ事で職を失う。十六夜荘の住人と、異端児と言われていた伯母の過去を調べるうちに、自分の立ち位置や価値観をも考えていく…。読んで良かったと思える本だが、雄哉が三木や榎本、前...続きを読むの会社の奴らがギャフンといえる転身を遂げる…展開も私は欲しかったなー。だってさ、悔しいじゃん、やられたままってさーー。

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Posted by ブクログ 2019年03月14日

大伯母から思いもがけない遺産をもらう事になる。
その館はシェアハウスで経営は成り立っていない。
その館は戦前戦後を潜り抜け今に至る。
戦争を挟んだ時代と忙しき現代を行ったり来たりする。
館を取り巻く人達の生き様が面白い。

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Posted by ブクログ 2017年12月17日

あらすじ(背表紙より)
英国でこの世を去った大伯母・玉青から、高級住宅街にある屋敷「十六夜荘」を遺された雄哉。思わぬ遺産に飛びつくが、大伯母は面識のない自分に、なぜこの屋敷を託したのか?遺産を受け取るため、親族の中で異端視されていた大伯母について調べるうちに、「十六夜荘」にこめられた大伯母の想いと、...続きを読むそして「遺産」の真の姿を知ることになり―。

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