小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ小学生の頃父親の本棚にあった本の中で坂口安吾の本が別格の威圧感を漂わせながら佇んでいた事を鮮明に覚えている。
先月一時帰国する機会があり、今の仕事の話や読書談義をしていた時にふと坂口安吾の事を思い出して父親に好きだった作家の話を聞くと坂口安吾の名前が出てきた。
彼の文体には人を惹きつける力と魅力があり好きだったと話をしており今回手に取ってみた。
なんだか父親の本棚の本を大人になり、読めるっていうのは気恥ずかしくも、少しだけ追いついた気もして嬉しい気分になった。
坂口安吾の文章を見て、一つの事象や人間について深い洞察と、語り口は確かに魅了されるものがあった。
内容について自分がどうこうと語る -
Posted by ブクログ
小川哲氏の小説を3冊読んだ。どんな感じで小説を組み立てているのだろうと言う関心があってこの本を読み始めた。
この本を読んだからといって、小説の書き方がわかるわけではないという。それはそうだろうがそうしたこともちょっとは期待したりして読み進める。
群像という純文学の雑誌を読むことはほとんどないが、そこに連載されていた文章を集めた本書は大変面白く、もし自分がその雑誌を買っていたら毎号次が楽しみとなっていただろう。
例えば文体とは何か、という項はとても納得感があった。その他の章も非常に納得感のある話が多い。小説を書くというのはコミュニケーションであるという考え方もとてもよくわかる。でもそれが簡単にで -
Posted by ブクログ
ネタバレ友人からこの本のことを聞いたり、ネットで話題になっていて前々から気になっていた。頭の端の方で読みたいなぁとずっと思っていたところ、日本出版から五十周年を記念したオレンジ色の装丁が出ていて、それに惹かれてついに購入。
とても良かった。時間貯蓄銀行により、無駄な時間を削り、余暇もなくやるべきことに追われてしまう思考になってしまった人々と、主人公モモの意志を持ち続けて悪の組織に立ち向かう姿。
「無駄な時間を削ることは、人の心を狭め、廃れさせてしまう」ということをファンタジーの中で鮮やかに描いている。無駄な時間にこそ、自分に帰れるし、自由だよね、思った。
カシオペアのキャラが個人的に結構好きだった。 -
Posted by ブクログ
とてつもないものを読んだ気分。前に読んだ正欲もすごかったが今回も予測がつかない話。途中泣きそうになりながら読んでしまった。なんとなく考えないようにしていたことを言語化してくれた感じ。
自分が今後どうしていきたいのか考えさせられた。
もうほんと、どうしたいのか自分は。
主人公の本体である尚成と同じ、ただ仕事をして、時間が過ぎてるのを感じてるけど自分の幸福度を考えないといけないと思ったし、抑圧され続けてしまって人ってこういう思考になってしまうんだと知れた。なんだか生きづらい世界に生きてる自分たち、それでも生きやすくしていきたいと思ってる個体との差が現れてしまって辛かった。
この本に出会えてよかった