小説・文芸の高評価レビュー
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第2章の"控訴審での告白"があまりに衝撃的だった。
自分が殺したと認識していながら、尚もその相手に支配されている恐怖。
『モンスター』
それは正しいのではないだろうか。
歪んだ母娘の形に気付いた人もいただろうに、誰も責められないとはいえ、『どちらかが死ななければ終わらない』と娘が想像した通りになってしまった。
厳しい教育が今の彼女を作り、守っている一面もあれど、
今でも母に対する答えの無い問いを考えているのは、
私には縛られているようにも感じてしまう。
そして、父親の存在の大きさには読んでいるこちらが涙をするほどだった。
また『正義の行方観たばかりで司法には首をかしげてし -
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スティーヴン・キングのイメージといえばホラーやサスペンス作品が数多く映画化されていて純文学ではなくエンタメ寄りの作家と思っている人が多いと思う。
もちろん、登場人物のリアリティや物語のテンポ感だったり、読者を飽きさせないエンタメを意識した目配せは超一流だ。
ただ、本作を読めば、著者が純文学の作品も含めた多くの読書経験から良い小説、良い文章がどうゆうものか、自身の中で批評基準を培ってきて、それを実践しているのかが分かる。
本書の中心である色々なテクニック的なことは小説を書きたい人だけでなく、読書家にとってもなるほどと思えるもので、色々な本を読む時の参考になると思うので、小説批評論という点で -
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読むのを止められなくて、
昼休みはキーボードの下に本の読んでいるところを開いて置いて、お弁当食べながら読んでいる私。
変人。
匂わせしかしなくって、はっきりと説明してくれない人たちばかりがでてきて、まどろっこしくて…
でもそのテンポが私は大好きです笑
ずっと、
「だからどういうこと〜?!!」
と焦らされる気持ちとか、
出てくるご飯の描写が洒落てて美味しそうなのとか、
その他もろもろ、
もうこの唯一無二な春樹ワールドが
堪らないっ♡♡笑笑
登場する音楽のことは、
私は全く分からないのですが、
出てくる文学、
ドストエフスキーの『カラ兄』や
オーウェルの『1984』は
読んでいるので、
「分 -
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読むの止まらないです。
さすがです。
色々な話しが出てくるのですが、
今回私が注目したいのは以下の3つのテーマです。
①男性から女性への暴力(事実婚なども含む家庭内暴力)と子供への性犯罪について
②新興宗教2世について
③一つの小説を複数人が携わり書き上げるということについて
この『1Q84』は2009年に出版されたものだけれど、2025年の今でもまだ、①と②の話はニュースになったり、対策などが不完全な状況のままきてしまっていることだと思います。
①は各市がこの問題に対して、まだまだ政策を改善しようとしているところだと思います。相談窓口を設けたり、シェルターを提供したり、生活再建のサポ -
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春樹ー!!きたー!!!
と叫びたい!!
久しぶりー!!!!
ちょっと続きを早く読みたいので、
感想控えますが、
もう春樹ワールド全開で最高です!!笑
室内プールに通う30歳前後の、
規則正しい生活を送る料理の上手い男性の主人公に、
年上の人妻ガールフレンドがいるところが、
もう本当に春樹すぎて、
登場人物に向かって、
よっ!久しぶりだな、お前!
と心の中でつぶやいていましたね笑
そして女性の胸の描写も、
もう待ってました!!
と思いました。
あぁ、故郷に戻ってきたなぁ、
という感情になり、
私は春樹さんを求めていたことが分かりました笑笑
ちょっと村上春樹を一度封印して、
色 -
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夏目友人帳の世界観が好きな人は必見!
オリジナルストーリー三編が収録されていて、夏目友人帳の世界観そのままに新作ストーリーが楽しめる。
・ランプ堂奇譚
三つの中で一番長いエピソード。
タキの祖父と、ランプ堂と呼ばれる古物店の店主とが生前に交わしていた手紙がストーリーのカギ。
貴志がタキから手紙を預かり調べようとしたところ、モジバケという妖が貴志の目に入ってしまう。その影響で妖が見えなくなってしまい不安がる貴志はモジバケを目から追い出すため、そして手紙の謎を解くため、ランプ堂を訪れる。そこには名取さんがいて――という、自然な流れのストーリーで違和感なく楽しめた。
ランプ堂での会話がコミカルで -
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ある事情から夜に眠れなくなってしまい、休職していた保育士の文乃。昼夜逆転した生活リズムであれば眠れるようになり、東京新宿にある24 時間営業の「つづきの保育園」で働くことに。この保育園では、飲食業界、医療関係者、夜の仕事、シングル、深夜手当で生計を立てる外国人など、さまざまな事情から夜に働かなければならない親たちのために子どもを預かる、“夜間保育” を行っていた。
デビュー作からずっと追い続けている菰野さん。1年間に1作品と出版される本は少ないけれど、確実に上達している(上から目線で申し訳ないけれど)気がするし、どんどん読み手心をくすぐる作品を出してくる。
今回の舞台は24時間営業の認可保 -
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今年の2月に発売されたばかりの、角田光代さんの新刊。『紙の月』『対岸の彼女』など、やや暗めの作品が多いイメージだったけど、これは"人生を変えた一曲"をめぐる、青春と親子の絆を描いた温かくて優しい物語だった。
その人の音楽がいつだって、励まし、見守り、抱きしめ、背中を押してくれるーー。
誰にも見守られず優しくされず、いつしか自分の存在を透明にして生きてきた母が、とある実在するミュージシャンの音楽との出会いによって、世界はこんなにも綺麗で色鮮やかだと知り、自分はなんて幸せだろうと感じる姿に胸がいっぱいになった。
ページを開く前はあまり内容が想像できなかったけど、「明日、あたらし
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