小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
また!!そういうことをする!!
これのタイトル・内容に哲学と据えてくるのが、本当に、褒め言葉としていやらしい
名言らしくトリミングして、長い文章など読めないだろうと要約されて、本来の文脈を無視して編者の都合のいいように解説され、さもライフハックのように扱われることの多くなってしまった哲学……
それと同じ形式をとることで揶揄をしながら、しかしそうした読み手のうちに、もしかすると原典にあたる人間がわずかでも現れるのではないかという希望も踏襲されている
そうです、気になった箇所が出版済のものだったなら読んでみてね……スメラミシングはいいぞ……
と、いろいろと思うことは山ほどあったけれども、まず一番に思ったことを書き残します -
Posted by ブクログ
ネタバレ時代の風情を感じる清々しくて華やかな日常流れる前半から、急にきな臭い展開に連れて行かれる。
長めの前半ターンが穏やかで、内情に首を突っ込む程度の可愛らしい展開な分、準備していなかった荒波に登場人物の目的も忘れそうになるほど
命が関わる展開と、その一瞬一瞬の「生」を感じるちょっとしたやりとりに、グッとくるものがある。
小さな会話が妙に残る。
19際の浪士については その時代の厳しさを感じさせられ、気がかりなのに名無しでそれぞれの浪士の結末だけを知らされるという、作者のひどい仕打ちが素晴らしい。
それぞれの安否や内情に含みを持たせたまま終わる、キャラクターの性にピッタリな幕引きに大拍手。本当に良い作品だった、久しぶりに出会った。 -
Posted by ブクログ
始終泣きながら読んだ。
生きるとは、そして死ぬとは。私たちの人生は、何のために存在するのか。悩みもがく人間の痛切な想いに、三浦綾子は一クリスチャンとして答えを出すことを試みている。
自分自身も実際に肺結核と脊椎カリエスを患い、信仰に生を支えられた経験を持つ。また、信夫のモデルである長野政雄の史実を知って感銘を受け、「塩狩峠」を書いたのだという。
彼女の人生、彼女の「誠」がそのままに反映されたこの作品を読むと、私自身もこのように、もっと正直に生きることができるはずだと思わされる。傲慢な行いを顧み、罪を認め、より善く生きるために己を律することができるはずだと。
フィクションに過ぎないと言われてしまえばそれまでなのだけれど、読後のこの感動をいつまでも新鮮に覚えていたい。道標のような作品。 -
Posted by ブクログ
始終泣きながら読んだ。
生きるとは、そして死ぬとは。私たちの人生は、何のために存在するのか。悩みもがく人間の痛切な想いに、三浦綾子は一クリスチャンとして答えを出すことを試みている。
自分自身も実際に肺結核と脊椎カリエスを患い、信仰に生を支えられた経験を持つ。また、信夫のモデルである長野政雄の史実を知って感銘を受け、「塩狩峠」を書いたのだという。
彼女の人生、彼女の「誠」がそのままに反映されたこの作品を読むと、私自身もこのように、もっと正直に生きることができるはずだと思わされる。傲慢な行いを顧み、罪を認め、より善く生きるために己を律することができるはずだと。
フィクションに過ぎないと言われてしまえばそれまでなのだけれど、読後のこの感動をいつまでも新鮮に覚えていたい。道標のような作品。 -
Posted by ブクログ
〈調べれば調べるほど、確かめれば確かめるほど、自分の中の思い込みがどんどん強くなって、そこから抜け出せなくなっていく〉
「ゲームをしない?」転校する前日、教室で別れの挨拶を終えた〈ぼく〉は同じ図書委員だった星野さんから、〈水なし沼〉と呼ばれている潰れた釣り堀の跡地に呼び出された。彼女から提案されたゲームのルールは中身の分からないブルーシートが埋まる大きさの穴を掘る間に、彼女が〈ぼく〉を今日ここに呼び出した理由を当てる、という不気味なものだった。
どんな小説を読みたくて小説を読んでいるのか、なんて簡単に答えられるものではありませんが、表題作を読んだ時、私はこういう短編が読みたくて小説を読んでいるのかもしれない、ずっとこの世界が築いた切ない余韻に浸っていた、とそんな気持ちになりました。たぶん思い込みにきつく縛られた景色が紐解かれて思いがけない世界が広がっていく、そういう世界が好きだからなんだと思います。独立した短編として読んでも傑作、連作集として読んでも傑作、の二度美味しい一冊でした。
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