ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • あの空の下で

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    短編小説、というより偶然飛行機の隣の席に座った人の人生を覗き見させてもらうような、人生の1ページを切り抜いたような物語。
    国内線は乗ったことないし、国外線も数えるほどしか乗ったことがないので、飛行機での旅にあまり馴染みがなくて、ちょっと遠い世界のお話だけど面白かった。
    エッセイが読みやすくて、オスロとスイスに行きたくなった。

    どこか遠くの国に飛行機で旅に出たい。
    そんな気持ちにさせてくれる短編とエッセイ。

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    2026年09月21日
  • その復讐、お預かりします

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    復讐屋のお話かぁ〜!
    スカッと系かな?と思ったら、考えさせられるお話でした。

    沢山の依頼人との出会い、復讐したくて現れる人達。そんな人達が復讐屋に出会って、前を向ける。

    恨み、嫉み、生きていればありますよね。
    わたしも酷い事をされた過去があります。
    でも、復讐したいかと言われると、それは違います。

    「あなたの復讐はもう成し遂げられたも同然です」

    「復讐するは我にあり」

    心に響く言葉です。

    新しいタイプの復讐屋のお話で面白かったです。

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    2026年09月21日
  • 法廷占拠 爆弾2

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    やはりシリーズものは、1作目よりも本作への理解が深まっている分、没入感があって面白い。1作目を読んで、まだ本作を未読の人にはぜひ読んでほしい。

    スズキタコサグ vs 警察 vs 籠城犯(New)。この勝負の行方をぜひ見届けてください。
    そして、スズキタコサグの台詞を読むたびに、佐藤二朗の顔が脳内をちらつきます。

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    2026年09月21日
  • 地雷グリコ

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    シンプルにエンターテイメント性の高い作品でマンガを読むような感覚で読み進められる。

    ストーリーや舞台設定については、正にマンガのようにやや無理があるともいえるが、そんなことは深く考えずに存分にゲームにおける頭脳戦を楽しめる。

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    2026年09月21日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    『カラスの親指』の続編。

    騙し騙されの展開を楽しむ小説だと思って読んでいたけど、読み終わってみると、それ以上に人の優しさが心に残る話だった。

    どこまでが嘘で、どこからが本当なのか。
    最後まで気持ちよく騙されながら、ラストにはちゃんと温かいものが残る。

    こういう「読み終わったあとに少し人を好きになれる」ミステリーは好きだな。

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    2026年09月21日
  • 有頂天家族

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    森見ワールドは、コツを掴むまでは読み進めるのに労力を要するけど、一旦世界観に入り込めさえすれば「あとはひとっ飛び!」っていう感覚。

    狸と天狗と人間の話…という何が何だかわからないストーリーのはずなのに、なぜだかそれをしっくりと受け入れてしまえる不思議な作品。
    相変わらず「何を見せられているんだろう(褒め言葉)」と、ふと我に返ってしまうけど、それでも最後まで夢中になって読んだ。

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    2026年09月21日
  • 屁理屈と哲学

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    また!!そういうことをする!!
    これのタイトル・内容に哲学と据えてくるのが、本当に、褒め言葉としていやらしい
    名言らしくトリミングして、長い文章など読めないだろうと要約されて、本来の文脈を無視して編者の都合のいいように解説され、さもライフハックのように扱われることの多くなってしまった哲学……
    それと同じ形式をとることで揶揄をしながら、しかしそうした読み手のうちに、もしかすると原典にあたる人間がわずかでも現れるのではないかという希望も踏襲されている
    そうです、気になった箇所が出版済のものだったなら読んでみてね……スメラミシングはいいぞ……

    と、いろいろと思うことは山ほどあったけれども、まず一番に思ったことを書き残します

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    2026年09月21日
  • フィクサー

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    ネタバレ

    伊達さん、伊達じゃな〜い?
    著者さんの作品初めて読んだけど、他のものも読んでみたくなった!
    登場人物、クズも多いけど、成人した登場人物の中にゴリゴリの聖人が居ないのが◎
    伊達さんの続編希望。
    ロシア、おそロシア。

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    2026年09月21日
  • お探し物は図書室まで

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    短編集だが人と人が繋がっていてどの話も優しい。人っていいな。
    人生に、周りに振り回されてると思ってる人にささる本でした。

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    2026年09月21日
  • 鹿男あをによし

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    いやあおもしろかった!最後までダレることなくおもしろかった!せっかくなら大学生の時に読みたかったけど!堀田イトの存在感は白眉と児玉清が解説で述べているが本当にそう。この人の存在がでかい!1番惹き込まれる!最後のシーンも、それに至る過程もいやらしくなくて大好きだ。真相が分かるにつれて、出てくる人、動物が全て意味を帯びてくる感じ!!!噛めば噛むほど?面白い!坊っちゃんを彷彿とさせるところも良い。万城目学の本、他にも読んでみたい。

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    2026年09月21日
  • 市松師匠幕末ろまん 黒髪

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    ネタバレ

    時代の風情を感じる清々しくて華やかな日常流れる前半から、急にきな臭い展開に連れて行かれる。

    長めの前半ターンが穏やかで、内情に首を突っ込む程度の可愛らしい展開な分、準備していなかった荒波に登場人物の目的も忘れそうになるほど

    命が関わる展開と、その一瞬一瞬の「生」を感じるちょっとしたやりとりに、グッとくるものがある。
    小さな会話が妙に残る。

    19際の浪士については その時代の厳しさを感じさせられ、気がかりなのに名無しでそれぞれの浪士の結末だけを知らされるという、作者のひどい仕打ちが素晴らしい。
    それぞれの安否や内情に含みを持たせたまま終わる、キャラクターの性にピッタリな幕引きに大拍手。本当に良い作品だった、久しぶりに出会った。

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    2026年09月21日
  • モンテ=クリスト伯1

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    200年近く前の作品とは思えないほど面白い。
    翻訳の妙もかなりあると思う。
    テンポが良いのに最低限のやり取りだけではなく、心情がしっかり伝わってくる。
    その場の空気を感じられるほどの臨場感があるのもすごい。
    物語の流れ自体もとても魅力的。

    最終巻が出るのは2028年予定らしいので、それまで待てずに他の翻訳を読むかもしれない。

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    2026年09月21日
  • 完璧な家族の作り方

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    夜に静かなリビングで読むのをオススメ
    久しぶりに『怖い』と思える活字に出会えました
    もう押入れとか見たくない
    虎ロープも見たくない
    終盤、ドキドキが最高潮の時に
    ガチャガチャと玄関から音がしました
    バイトから帰宅した長男には悪いけど
    『ビックリさせんなっ』と無駄に怒鳴りました
    とにかく良質なホラー小説でした

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    2026年09月21日
  • 塩狩峠

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    始終泣きながら読んだ。
    生きるとは、そして死ぬとは。私たちの人生は、何のために存在するのか。悩みもがく人間の痛切な想いに、三浦綾子は一クリスチャンとして答えを出すことを試みている。
    自分自身も実際に肺結核と脊椎カリエスを患い、信仰に生を支えられた経験を持つ。また、信夫のモデルである長野政雄の史実を知って感銘を受け、「塩狩峠」を書いたのだという。
    彼女の人生、彼女の「誠」がそのままに反映されたこの作品を読むと、私自身もこのように、もっと正直に生きることができるはずだと思わされる。傲慢な行いを顧み、罪を認め、より善く生きるために己を律することができるはずだと。
    フィクションに過ぎないと言われてしまえばそれまでなのだけれど、読後のこの感動をいつまでも新鮮に覚えていたい。道標のような作品。

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    2026年09月21日
  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠

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    始終泣きながら読んだ。
    生きるとは、そして死ぬとは。私たちの人生は、何のために存在するのか。悩みもがく人間の痛切な想いに、三浦綾子は一クリスチャンとして答えを出すことを試みている。
    自分自身も実際に肺結核と脊椎カリエスを患い、信仰に生を支えられた経験を持つ。また、信夫のモデルである長野政雄の史実を知って感銘を受け、「塩狩峠」を書いたのだという。
    彼女の人生、彼女の「誠」がそのままに反映されたこの作品を読むと、私自身もこのように、もっと正直に生きることができるはずだと思わされる。傲慢な行いを顧み、罪を認め、より善く生きるために己を律することができるはずだと。
    フィクションに過ぎないと言われてしまえばそれまでなのだけれど、読後のこの感動をいつまでも新鮮に覚えていたい。道標のような作品。

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    2026年09月21日
  • 風になるにはまだ

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    すんごい面白かった。文章がやわらかくてすき。
    〈情報人格〉として仮想空間で生きることが可能になった世界でどう生きるかというようなお話。そもそも〈情報人格〉は生きてるのか、みたいな。
    人間の本体は思考なのか肉体なのか、というような深さがあります。

    連作短編集なんですが、一番好きなのは『手のなかに花なんて』かなあ。
    〈情報人格〉になる必要性が一番強く感じられたからかもしれない。

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    2026年09月21日
  • 小説

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    音読したけど、タイトルからはかなり硬いイメージを持って聞いてたけど、全然違って、世界観がとてもよかったのと、キャラ設定も良かった。目で見てまた読んでみたいなと思える素敵な小説を巡る人間関係がよかった❣️

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    2026年09月21日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    カメルーンの青い魚
    海になる

    終わりと始まりの物語が特に印象的だった。

    スイスイと上手に泳げる魚も居れば
    きっとそうで無い魚も居る。
    生きにくい人達や生きにくい環境で
    必死で泳ぐ人達の物語は心打たれました。

    是非色んな人に読んで欲しい作品です。

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    2026年09月21日
  • 小鳥とリムジン

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    人間を追い詰めるのも、人間を救い出すのも人間。
    物語が進むにつれて視界が開けていくような、希望的な物語だった。
    小鳥はリムジンと出会えてよかった。
    リムジンにとってはどうだったんだろう。

    個人的には、最後まで他人を一方的に消費する欲望に陥らず「小鳥欲」「リムジン欲」と表現しているのが腑に落ちて良かった。

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    2026年09月21日
  • ぼくらが夕闇を埋めた場所

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    〈調べれば調べるほど、確かめれば確かめるほど、自分の中の思い込みがどんどん強くなって、そこから抜け出せなくなっていく〉
    「ゲームをしない?」転校する前日、教室で別れの挨拶を終えた〈ぼく〉は同じ図書委員だった星野さんから、〈水なし沼〉と呼ばれている潰れた釣り堀の跡地に呼び出された。彼女から提案されたゲームのルールは中身の分からないブルーシートが埋まる大きさの穴を掘る間に、彼女が〈ぼく〉を今日ここに呼び出した理由を当てる、という不気味なものだった。
     どんな小説を読みたくて小説を読んでいるのか、なんて簡単に答えられるものではありませんが、表題作を読んだ時、私はこういう短編が読みたくて小説を読んでいるのかもしれない、ずっとこの世界が築いた切ない余韻に浸っていた、とそんな気持ちになりました。たぶん思い込みにきつく縛られた景色が紐解かれて思いがけない世界が広がっていく、そういう世界が好きだからなんだと思います。独立した短編として読んでも傑作、連作集として読んでも傑作、の二度美味しい一冊でした。

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    2026年09月21日