小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
人生にモヤモヤを抱えている人々が司書さんに勧められた本からヒントを得て、前向きに人生を進み始める短編集。
それぞれの物語は同じ時同じ場所で流れているので、別の短編の人物が登場してきたりします。
以前読んだ鎌倉うずまき案内所はその仕掛けがわざとらしくて好きじゃなかったけど、今回の作品はそう感じなかったです。今回は人の繋がりがテーマの中にある気がしたので、ただ人が関わっているということを表現するためにこうなってる、と考えるとスッと馴染みました。
作中でも天動説みたいに巡ってく、みたいな話があって人が繋がって世の中は流れているんだなぁと感じられ、意味のある仕掛けでいいなと思いました。
前向きなお -
Posted by ブクログ
物語には決して破ってはならない掟があると思っている
ロシアの劇作家アントン・チェーホフはかつてこう言った
「物語に銃が登場したら、それは発砲されなければならない」
ならば私は古き賢人に倣ってこう言おう
「物語に黒い魔女が登場したら、それは倒されなければならない」
その物語がチャールズ・ディケンズとマーク・トウェインの魂を受け継いだ物語とあればなおのことである
力強い巨人、賢い魔法使い、心優しいお姫さま、そして音楽と物語を愛する小鬼の旅はあるべき結末に向かって川をくだる
”このやさしき大地”が教えてくれるのは、人はいつだって「ひとりじゃない」こと、そして隣にいる人を大切にすることで誰も -
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Posted by ブクログ
「昭和百年」とも言われていた2025年の夏過ぎ、書店で平積みにされている派手めな表紙の本を見かけた。
なかなかのぶ厚さだ。著者名を見ると奥田英朗。
『イン・ザ・プール』を始めとする伊良部シリーズ、ディープな犯罪小説『最悪』、長編家族物語?『サウスバウンド』など大好物作家の一人だ
お!こんな長編出したのか…。
昭和元年生まれの4人が主人公らしい。「『昭和百年』に読むにはふさわしそうだ」と、脳内にメモした。
が、そのまま年を越えてしまった。
「昭和101年」の4月、オーディブル化されていることを知る。ボリュームを考慮するとオーディブルで聴くのはいい選択だと考え、聴き始めた。
大正が幕を引く。 -
Posted by ブクログ
「わからない」と言える勇気が、自分を戦地に送らないための最後の砦になる
■読み始めた動機
朝井リョウさんが「一冊だけ挙げるなら」と紹介していたことがきっかけ。
また、ウクライナ侵攻のニュースに触れた際、平和主義を標榜していたはずの自分の中に仮にウクライナ人だったら「義憤に駆られて志願したくなる自分」がいることに驚き、その感情の正体を知りたいと思った。
■「正しさ」に流されないための読書体験
本書で扱われる田辺元の「悪魔の講義(学生を死地へ送るための論理)」は、正直に言って難解だ。しかし、著者の佐藤優氏がゼミ形式で解釈の道筋を立ててくれるため、「どこがわからないのか」を明確にしながら読み進め
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