ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • わたしの美しい戦場

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    素晴らしいタイトルと表紙カバーに惹かれて…

    はじめましての作者だけど、文章がとても美しい…
    作者さまのみていること、感じていることが、情景として浮かび上がり、薫りたってもくる

    山里のなかで営んでいらっしゃる『遠矢山房』も素敵なところなんだろうなぁ〜✨

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    2026年10月04日
  • BUTTER

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    後輩がおすすめして貸してくれた本です。

    題名の「BUTTER」に象徴されるように、本作は食に関するシーンが数多く登場します。
    週刊誌の記者として働く主人公の里佳は、激務に煽られ不摂生な生活を送り、特別好きでもない彼氏と関係を続けています。
    そんな中、婚活連続殺人事件の容疑者である梶井真奈子に取材を取り付けるのですが、彼女の巧みな言葉に魅せられ食の世界に落ちていきます。
    初めて自らの手で作り上げたご飯を通して、彼女の価値観は段々と変わりはじめます。

    「マーガリンとフェミニストが嫌い」というセリフに衝撃を受けました。食を通じて、女性への偏見、性差への価値観、人生への向き合い方などをリアルに描いている本作の代名詞だと思います。
    自分で自分を認める強さを大切にしたいと強く感じました。

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    2026年10月04日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    ネタバレ

    印象に残った点

    ・坂の上の雲も竜馬がゆくも、あんなに長いのに通勤電車で読んでいられたのは、ノスタルジーこそ最も疲れた人間を癒すことを彼らは知っていたからだ。140
    ・「若者の読書離れ」も本を読んでいたエリート層の優越感の確認159
    ★ノイズの除去を促す自己啓発書に対し、文芸書や人文書といった社会や感情について語る書籍は、人々にノイズを提示する。182 読書して得る知識にはノイズー偶然性が含まれる。教養と呼ばれる古典的な知識や、小説のようなフィクションには、読者が予想していなかった展開や知識が登場する。文脈や説明のなかで、読者が予期しなかった偶然出会う情報を、私たちは知識という。205
    ★★本が読めない状況とは、新しい文脈をつくる余裕がない。仕事以外の文脈を取り入れる余裕がなくなる234
    ・燃え尽き症候群は、かっこいいですか?248
    ★★トータル・ワーク社会に生きていること、そしてだからこそ本を読む気力が奪われてしまうことを、私たしはまず自覚すべき。自己実現を仕事に求めると、構造的に終わりがなくなる。過剰な自己搾取は、メンタルヘルスを壊す254-256
    ・半身社会は、旧来の全体社会よりも、複雑で面倒265
    ・今まで読まなかったジャンルに手を出す269

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    2026年10月04日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    少し欠けていても生きているだけで十分価値があると伝えてくれるお話し。
    殻にこもってしまいがちだけど、ゆっくり時間をかけることで人の優しさに触れることで、人と関わるのも悪くないと思える瞬間くる。
    まさにその通りだと思う。

    それぞれのペースで生きていく。
    心温まる優しさで溢れた本でした。

    ◾️心に残った文章

    人間は完全な丸ではない。
    完全な丸なんて目指さない。僕は欠けた月のまま生きていくのだ。
    欠けた場所にはきっと恋人が光を投げてくれる。
    僕も光を投げかける。

    どんなに仕事をしていても珈琲いっぱい飲む余裕がないと続かない。
    突っ走ってばかりだといつかポキっと折れてしまう。

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    2026年10月04日
  • わからないまま母と生きる

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    ネタバレ

    あらゆる深刻な状況が独特のコミカルさで描かれていて、どんどん著者を好きになっていく。
    1話ずつ読んでいくと、心に元気の素みたいなものが蓄積されていく。
    そして文章がとても美しい。さらさらと語られるきれいな日本語がとても好き。
    ときどき「なんでやねん!」と笑いながらツッコミをいれるじぶんがいる。
    ときどき思わず泣いてしまう。泣かされたあと、また笑わせられる。
    こだまさん生まれてきてくれてありがとう。作家になってくれてありがとう。
    事故には気をつけてほしい。
    さくっと小熊に遭遇しないでおくれ(笑

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    2026年10月04日
  • ゆびさきに魔法

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    ネタバレ

    ネイリストのお仕事小説。

    ネイルサロン「月と星」のオーナー、月島美佐が主人公。
    ふとしたことから採用した大沢星絵の影響もあって次第に商店街に馴染み、世界が開けていき…

    後輩ネイリストを育てると同時に自らも変わっていく様、同期のネイリストへの羨望と確執が変わっていく様子がさわやか。なにより爪先に施されるアートがキラキラで楽しい1冊。久々にネイルしてみようかな、なんて思うほど!

    文中の時々出てくる、ちょっとユーモアな表現がハマった。
    ウサギ、カメ、子羊、ネコとか。

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    2026年10月04日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    ネタバレ

    スルスル読んでしまった読みやすい!
    この作者さんは読者と登場人物の肝を冷やすのがうますぎる

    一見片方が悪いふうに見えても「まあ、相手も…」と思わせるような描写もありました。
    噛み合わないなら噛み合わせるために言葉にしろ!と言ってしまえばそれはそうですがその場ではどうもできない事は本当に多い。

    「私は悪くない」 誰しもそう思いたい 
    私だけじゃなくてよかった、よくない。
    その考えが記憶を捏造させて偏った受け取り方をしてしまうのだから

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    2026年10月04日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    旅した、大没入。読む時間が待ち遠しくなる感覚。行ったことも見たこともない情景に読みながら沈んでいく感覚。文字ってすごいな

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    2026年10月04日
  • 探偵小石は戻らない

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    ネタバレ

    お兄さんはね、こういったミステリー要素と恋愛要素が合わさった作品がだ〜いすきなんだ

    時間を遡りながら読んでいくシステム。
    初っ端からそのシステムに入れられるとは思ってなかったので、初めてメモを取って情報整理しながら読みました。新しい体験。
    時間が巻き戻る表記も戸惑いましたが、これも良い役割してたんだな…
    あと、ミステリー作品のタイトルが色々と出てくるのも好き。
    …上田と矢部はTRICKか?

    恋愛は本シリーズの核となる要素。今回もクソデカ愛が炸裂してた。
    お気に入りはエピローグの小石のシーン。たまりません。お掃除したり、時短の化粧をやってみたり、というか蓮くんに会うためにめっちゃオシャレしてたり、も〜〜〜すき(語彙力欠如)

    探偵小石は「戻らない」んですよね!?進むんですよね!?ということは次回作もあるということですよね!?!?

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    2026年10月04日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    ネタバレ

    蘭花が星近に対して盲目的な恋を、留利絵が蘭花に対して盲目的な友情を抱いていた。

    人が盲目になると取るような合理性のない行動が、すごくリアルに描かれていた。その状態を真剣に考えたこともないし、こんなに言葉にしたこともなかった。痒い所に手が届くような、孫の手みたいな作品だった。別れろ別れろ言われても聞く耳持たない人っているよなあ。

    が、私はそんなどえぐい恋愛もしたことないし、友達にこんなクソデカ感情を抱いたこともない!
    わたしにとってはどちらもドラマの世界だった。今後経験を積んでから読み返してみると違ってくるのかも。

    この中だったら留利絵に共感できるかなー。
    選ばれた側の人と選ばれなかった側の人が決定する瞬間って、小さいものまで含めると日常に無数に存在してると思う。しかも人がそれを判断する時って無意識だったり、自分が判断を下したことにすら気づかなかったりするから、嫌になっちゃう!

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    2026年10月04日
  • 時をかけるゆとり

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    全部おもしろかった!
    朝井リョウさん大好きです
    寝る前に我が家の小学生男子に
    1番初めのうんこのお話を読み聞かせてあげたら
    大爆笑でした、、、小学生にも刺さります

    私は美容師の話と就活の話が好きでした
    美容師って変わり者が多いイメージ持ってますが
    それにしても引きが強すぎます

    就活したことないのに
    就活の苦労について原稿書けるってどういうことですか!?
    ご自分で添削して、つっこみ入れまくって面白くなってましたけど
    素直に作家さんってすごいなと思いました

    あと、「時をかけるゆとり」という題名に対して
    表紙の装丁が秀逸すぎて笑ってしまいました
    この風景見たことある(笑

    3部作全部購入したので、次も楽しみです

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    2026年10月04日
  • 魔物が書いた理屈っぽいラヴレター

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    ネタバレ

    なんだこれ!!すげえ!!ミステリに入るのかな、これは。トリックが今まで読んだ本のどれとも類似していなくてずっと「!?」って感情で読み進めてた。手紙っていう体裁の文体なのもいいな。自分にあてて書かれたわけじゃないのに、三人称や一人称の物語とも違う読み心地で、楽しい。完全にタイトルでおもしろ系か!?どんな話なんだ!?って興味で読んだら、一気に引き込まれてた。ファンタジーっぽい要素とか外国が舞台ってことが全くマイナスにならないくらい文体とトリックが魅力的。読みやすくて好き。魔物について「俺」があれこれ推理している「君への手紙」は、この先もっと怖い展開になるんじゃないか、って不安になるくら得体の知れない恐怖があって、ビクビクしながら読み進めていた。入れ替わりや言葉が通じないって設定が悲しいし切ないしグロい。でかい愛がある話なのに、切ないよ...
    でも、サクサク読める文体で、「俺」と「私」が、やや癖が強めの思想・話し方で(日本人らしくない感じ。日本人としてではなく、「キャラ」として認識したくなる)、ポップな感じもあって、今までにない読み心地だった。おもしろかった!

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    2026年10月04日
  • 死刑にいたる病

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    久しぶりに1冊集中して読めた。
    ずーっと怖いし、展開が変わる場面が多くてハラハラドキドキした。怖かった

    大学で少年法を学んだときのことも思い出した。
    育った環境が良い方にも悪い方にも成長させるな〜と改めて思った

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    2026年10月04日
  • 幸村を討て

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    大阪の陣を元に、6人の武将それぞれの物語と、その物語の間々に入る、兄 信之の回想。
    最後にそれらの物語の中に散りばめられた謎が1つになり、そして解けていく!
    戦国の物語の中に残された謎を解き明かすミステリ✨️
    とにかく伏線の回収が物凄く、どんどん引き込まれていく。
    黒牢城もそうでしたが、しっかりとした史実の中に残された謎を、物語として書き上げる。
    今村ワールド全開の物語でした。

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    2026年10月04日
  • 改訂完全版 異邦の騎士

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    先へ先へ読み進めたくなる筆力がすごい。ドラマがしっかり描かれていて、ミステリー的な驚きだけでなくそういった部分も楽しめた!

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    2026年10月04日
  • 図南の翼 十二国記(新潮文庫)

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    十数年ぶりの再読。
    世界観がすごいのは言わずもがな、読みやすくておもしろい。賢くて勝ち気な少女に大人が振り回される感が楽しいけれど、ぶつかりながら、学びながら、成長していく過程は現代にも置き換えられてぐさっとくる。前読んだ時はもっとエンタメとして捉えていたから今回の方がよりよい読書経験だったと思う。

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    2026年10月04日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    犯行内容や犯人の真理描写がとにかく不快

    読む本を間違えてる…?と思ったけど
    最終章で評価の理由に納得した

    不快なのには変わりないので人は選ぶと思うけど精巧な叙述トリックに踊らされたい人は是非

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    2026年10月04日
  • 女の国会

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    面白かったーー!ミステリーでもあり、各立場の女性の戦いの話でもあり、エンタメでもあって最高!全部憤慨して薙ぎ倒してゆく高月先生が素敵でした。でも、この話が早く古臭くなるといいな。私が中学生の時にバイブルのように読んでいた『女たちのジハード』を思い出した。あの時よりは女性も働きやすくなってはいるけれど。

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    2026年10月04日
  • 聖母

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    ネタバレ

    まじでやられた。間違いなく名作。
    帯にどんでん返しって書いてたら可能な限り伏線に気を使って読むことになり、本書もそのとおりに読んでたけど気づけなかった。悔しい。
    今年読んだ本の中で今のところダントツでおもしろい

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    2026年10月04日
  • 硝子の塔の殺人

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    こんなにも面白いと思ってなかった。ただの倒叙ミステリかと思っていたらまさかのどんでん返し。
    読者への挑戦状をやってみたけど全然当たってなかった笑。けど、答え合わせが気持ちいい。最終日はノンストップで読み進めてしまった。
    この本で強くお勧めされていたアガサ・クリスティの本や占星術殺人事件と館シリーズをすごく見たいと感じた。

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    2026年10月04日