ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    ネタバレ

    あまりも素晴らしかった。ロッキーを助けた後もずっとハラハラしていたけれど(それがグレースの幸せを犠牲にしているなら辛いと思って)、最後の最後、授業のシーンでグレースがちゃんと幸せもそこにある日常を積み重ねてきたことがわかってほっとした。まだ人生の時間は残っているし、ロッキーと共に地球へ旅してほしい。ロッキーに地球を見せてあげる、そんな想像もできる余韻が残された良い終わり方だった。物理はわからないのでほとんど文字を脳内に取り込んだだけで意味を咀嚼できてはいないけど、それでも心から感動した。物理の素養がある人だったらもっと楽しめたりするのかしら。

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    2026年05月04日
  • 旅の短篇集 春夏

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    本屋大賞で、超発掘本に選ばれていて久しぶりに大好きな原田宗典さんの本を手にとることにしました。

    プロローグを読みはじめただけで今とは少しだけ違う世界に連れて行かれたような不思議な感覚になり夢中て読み進めました。 
    超短編なのにボリューム以上の満足感です。

    優しい語り口と夢と現の境い目がわからない物語。そのあいまいさが絶妙で決して現実をおいていくようなものではありません。少し気持ちが疲れたときや「今」から離れたい時、きっと助けてくれる一冊になります。これから先きっと何度も手にとることになりそうです。

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    2026年05月04日
  • 告白

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    ネタバレ

    登場人物それぞれの視点で物語が進んでいくからハラハラしながら時間を忘れて読んでしまった。
    直樹の母親と直樹の心情の違いが見ていてとても面白かった。髪が伸びることを生きている証としていた直樹、それを不潔の鎧としていた母親。そしてどこまでも噛み合わない親子。
    そしていつまでも母親に執着していた渡辺。それを見抜いて研究室を爆発させた森口。一体こんなラストを誰が予想できただろうとしばらく余韻に浸った。
    映画も見てみよう。

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    2026年05月04日
  • 君の膵臓をたべたい

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    再読。やっぱり何度読んでも泣ける。
    ふたりの軽口から伝わる関係性が恋とか愛とか名前をつけることすら烏滸がましいものに感じます。
    文句なしの傑作、ずっと大好きです。

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    2026年05月04日
  • わたしのあのこ あのこのわたし

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     時々児童書も読んでみるのだけれど、私はもう大人になってしまったんだな、と少しさみしく思うことが多い。でも時々、大人になった今だからシンプルな日本語が響く、宝物みたいと感じる本に出会うことがある。

     小学生の、秋ちゃんとモッチ、二人の女の子の話。少しだけ配慮が足らなくて、(小学生だしね)秋のレコードに傷をつけてしまったモッチ。明らかに言い過ぎた秋。(大切なものだったんだもんね)  
     二人の心のモヤモヤを、小学生が理解できる、やさしい言葉で紡いでいく。大人になると、モヤモヤする、と一言で終わらせて、時間も余裕もないからすぐに次の案件だ。
     どちらかというと私はモッチみたいに、言わなきゃ言わな

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    2026年05月04日
  • 空、はてしない青 上

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    (上下読んでの感想)
    “いつだって生は死に打ち勝つ”
    その言葉が、最後に実感として腑に落ちる結末だった。

    主人公エミルは、いわゆる「いい奴」ではない。
    恋人ローラとの別れを引きずる姿は女々しくて、正直イライラする場面もあった。
    けれどそれは、原因に気づきながらも見ないふりをしてしまう人間の弱さを、あまりにも正確に描いているからだと思う。

    エミルを悩ませ続けた元恋人ローラもまた衝動的で、どちらが悪いとも言い切れない。
    人間関係は白黒で割り切れるものではないのだと、突きつけられる。

    作中にある「日常の中で眠り込んでしまう」という表現が印象に残った。
    気づかないうちに今を見失い、過去の後悔や執

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    2026年05月04日
  • 空、はてしない青 下

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    “いつだって生は死に打ち勝つ”
    その言葉が、最後に実感として腑に落ちる結末だった。

    主人公エミルは、いわゆる「いい奴」ではない。
    恋人ローラとの別れを引きずる姿は女々しくて、正直イライラする場面もあった。
    けれどそれは、原因に気づきながらも見ないふりをしてしまう人間の弱さを、あまりにも正確に描いているからだと思う。

    エミルを悩ませ続けた元恋人ローラもまた衝動的で、どちらが悪いとも言い切れない。
    人間関係は白黒で割り切れるものではないのだと、突きつけられる。

    作中にある「日常の中で眠り込んでしまう」という表現が印象に残った。
    気づかないうちに今を見失い、過去の後悔や執着に視界を曇らされてし

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    2026年05月04日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    初めて読んだ時は「これは自分のことだ」と思いました。発表当時も多くの共感があったようで、例にも漏れず現代の二十歳過ぎの私も共感することが多くありました。共感した部分は女の人に結果的に溺れてしまうところでした。繊細な性格についても共感しましたが、強くシンパシーを感じた部分が女性関係でした。彼ほどの破天荒な、もしくは破滅的な交友はありませんが大なり小なり感情的な部分で気持ちが重なりました。
    葉蔵の容姿が端麗だったことが彼を苦しめた一つの要因かなとも考えました。端麗さが幼少期での性的虐待につながり人間不信を加速させていました。相談できる家庭環境でなかったことも大きく関与していて葉蔵は当時は被害者でし

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    2026年05月04日
  • 激しく煌めく短い命

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    宇宙から見たら人の命は短い命。だからこそ、時に勇気を持って全うすべし。二人の少女は大人になってからもお互いに意識していた。ひょんなことから再会し距離が縮まっていく。恋愛の形は人の数だけあるとさえ思った。とても楽しく拝読させて頂きました。

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    2026年05月04日
  • 満月珈琲店の星詠み~ライオンズゲートの奇跡~

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    満月珈琲店のシリーズは初めから読んでいますが、私的にいちばん頭を使ったストーリーでした。とても素敵な作品です。

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    2026年05月04日
  • 方舟

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    ネタバレ

    二人目の殺人から犯人はこの人かな?と、漠然な予想の中読み進めていて、結局予想は当たっていたけど最後は想像もしてない展開であった。主人公の優しさや葛藤、気持ちに共感すると共に自分だったら各場面でどんな行動をしていたか考えさせられる物語でした。

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    2026年05月04日
  • 罪と罰 1

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    ネタバレ

    100分で名著でやるので積読本から掘り返した(笑)ドストエフスキーは初めて読んだけど引き込まれていくな〜。殺人の場面はかなり迫力があった。作者の色んな想いが込められているんだろうな〜って思いながらその後のラスコーリニコフの行動や感情を追って行ってしまう。第2部の最後の事件も夢中で読んでしまった(笑)続きも読んでいかないと(笑)

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    2026年05月04日
  • 明日の記憶

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    ある作家さんの講演会で勧められた本。すごく勉強になったし、共感した。自分に対する諦め、自分を取り巻く家族や職場。病気になろうがなるまいが遅かれ早かれ変わっていくのは普通であろう。ひとごとではない、当たり前の経年変化を再認識させられた一冊だった。

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    2026年05月04日
  • 禁忌の子

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    久しぶりの評価5

    エンターテイナー型ミステリーといいますか、読みやすくて久しぶりに次のページが気になり、抵抗なく読めました。
    犯人もまさかと思いましたが、想像もつかず驚きました。
    ドラマ化とか映画化とか、映像でも見てみたいと思ってます。

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    2026年05月04日
  • 平安姫 かがやく宮廷の才女たち 紫式部、清少納言ほか

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    私は、友達に誘われ読んでみたところとても面白く感動しました。歴史はあまり詳しくもなかったし、歴史の本などあんまり読んでもいませんでしたが、この本は、読みやすく、面白かったのでおすすめです✨️

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    2026年05月04日
  • 美味しい結婚には怪異がつきもの

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    霊が絡む怪異シリーズといえば竹村さんですね。新シリーズの1巻目です。
    ショコラティエの凛生と霊が視える紬希が、猫に導かれて出会い偽装結婚することに。こんな美味しい話があっていいのか…と悩む紬希ですが後半にその謎は解明されます。まだまだ始まったばかりなので今後の展開が気になりますね〜。表紙のイラストも可愛いです。

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    2026年05月04日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    死者の思いが託されたぎょらん。それを見ることができるのは、残されたものにとって果たして幸せなのか。
    登場人物が少しずつ重なっていく連作短編集。全話に出てくるトキがすごく魅力的。一話の時は、ただの引きこもりだったのが、違う話では、仕事ができそうなイケメンに書かれている。トキ自身は同じように動いているのに、こんなに違う人に見えるのが面白い。結局、人の印象は、その人の主観で大きく変わるんだなぁと思った。たくさん登場人物がいるけれど、だからこそ死に対する考え方もたくさんあって、考えさせられる小説。
    また、時間を置いてから再読したい。

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    2026年05月04日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    戦争を理解するためではなく、戦争を起こさないために読んだ一冊だった。

    本作は、戦場の残酷さや理不尽さを容赦なく描きながらも、単なる戦争小説にとどまらず、「人はどこまで人間でいられるのか」という問いを突きつけてくる。特に印象的だったのは、理性が失われていく極限状態の中で、それでもなお守ろうとする“自分の中の一線”の存在だ。

    セラフィマの選択は正しかったのか。幼馴染を撃ち抜いたあの瞬間、彼女は尊厳を守ったのか、それとも何かを失ったのか。その答えは簡単には出ない。ただ一つ言えるのは、戦場では「正しさ」そのものが揺らぐということだ。

    私自身も考えた。もし大切な人が尊厳を踏みにじられたら、自分はど

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    2026年05月04日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    読むという行為で音を感じるのは初めての感覚かもしれません。
    また小難しくない単語を使った音楽のように流れるような文体が、物語の雰囲気に合っています。

    神様の視点に近い天才的な才能を持つ天衣無縫の少年 風間塵
    母の死という不幸により表舞台から消え、時を経て舞い戻ってきた、風間塵に近い音楽性を持つ元天才少女 栄伝亜夜
    語り手の中で一番読者に近い視点を持つサラリーマンで音楽家を目指す 高島明石
    世界に受け入れやすいスター性と天才的な音楽センスを持つ青年 マサル

    この4人を中心に進む国際ピアノコンクールは、コンテスタントや音楽関係者たち、観客など視点が様々に変わり、それぞれの想いや思惑が語られます

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    2026年05月04日
  • おにのまつり

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    娘がしばらく住んでいたこともあり、岡山には親近感。

    登場人物の個性、性格がよく伝わり、普段は受け入れられない「違くて」のような表現も自然に感じられました。

    吉備津神社、行ってみたい。

    これを読んで、「空気読めなくても」「人と違っても」自分を大切にして、自分で決めたことに自信が持てる子どもになってほしいです。

    中学生におすすめ。

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    2026年05月04日