小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
玉村さんには3度お会いしたことがあり、おかげでパリ渡航の後押しにもなった。20年以上前のこと。
時が経ちだいぶ意識が離れてたところで、ご逝去の報せが。。
かつてヴィラデストを訪ねたことなども思い出し、また著作を読みたくなり、こんな本があったんだと初めて読んだら、玉村さんらしい料理理解で、1980年の時世に30歳の若さでこのレベルに達されていたとは改めて脱帽。
最終章でそれまで紹介してきた世界の料理を構造的普遍性の観点から図式で明示する手腕は感動。(マイケルファラデー著『ロウソクの科学』ラストの感動を思い出しました)
人生の師と感じて来れたのは幸運でした。謹んでご冥福をお祈り致します。 -
Posted by ブクログ
あっという間に読み終えてしまいました。
正直最初は、支離滅裂で男に媚びる少女の主張に気持ち悪さを感じましたが、徐々に少女の心や置かれていた環境の形が見えてくると、同じ女性として苦しくなりました。
また、娘の境遇は、その母の境遇と重なってしまうことにもゾッとしました。怖かった。
「ファーストラヴ」というタイトルに、もっと恋愛染みた話なのかと思ったのですが、そんなことはなかった。もっともっと〈最初の愛〉という深いテーマだったことに読み応えを感じました。
個人的に、読み終えても記憶に残ったのは
「壁に穴が空いてるよ」っていうシーン
もうなに、どういうこと?って感じです。 -
Posted by ブクログ
主人公星野一彦が、見張り役の粗暴な大女とともに五股をかけていた彼女たちに別れを告げに行く。
〈あのバス〉で連れていかれるまでに。
主人公星野は自分から別れを告げにきたくせに、モヤモヤ引きずってその女性を気にかけている、
というのを5人(五股をかけてたので)に繰り返しながら話が進む。
別れるために会いに行き、
大女の繭美が何でもズバズバ言って辞書を出し、「私の辞書にはのってない」という。
そして〈あのバス〉で連れていかれるという不穏さもその都度チラリと覗かせる。
最後の繭美の行動で話を終えた所が良かった。
ふたりの数週間は、お互いを理解するのに充分な時間だったんだな、と思った。
太宰治の絶筆『グッド・バイ』をモチーフに書かれている。
おもしろかった。
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Posted by ブクログ
本当に大好きでドラマ版と同じく小説も何度目かってくらいに読んでいる作品!
なかなか航空自衛隊の広報にスポットを当てた小説はないから夢中になって読んでしまう!!だけれど、「あの日の松島」で出てきたように、自衛隊をヒーローに仕立て上げて終わりではないところが素敵だと思うし自衛隊の方々の本意でもあると思う。
テレビ側のリカ視点も新鮮で、組織に揉まれながらも空井達と出会って公平で適切な報道をしようと奮闘していく。立場上、自衛隊とは対立することもあるけれど、テレビ側のすべきことや意義を見失わずにやってこれたリカにも感心!!
そして自衛隊の人たちが私達一般人と何も変わりないけれど、有事の際の覚悟を持っているのが一般人と変わるところというのが本当に読者によく伝わる!きっと自衛隊だけではなく、他の職種や偏見を持たれている人・ものにも同じようなことが当てはまるような話だと思う。
たくさんの人に届けられるべきであり、そして日本人なら絶対読むべき一冊です!!!!! -
Posted by ブクログ
2026.9に新刊を読んだので、改めて買い直し読み直しました。
この時にまだ十二国記を書く気はなかったというのは嘘だろう!?と今でも思います。十二国記エピソード0としても、ホラー小説としても、白眉の作品だと思います。惨劇と、人とは何なのだ?優しさとは?エゴとは?我々が時々感じてしまう、どこにもない故郷への憧れへの深い造詣、そして最後のカタルシスは今でも圧巻です。そして先生はこれからどう生きるのだろうと心が痛みました。
私事ですが、初めて読んだのが子供の頃のちょうど転換期で、母と出かけた際に地元ではない本屋で偶然見つけ、買ってもらいました。母は私が大人しくなるのもあって読書を推奨しており、どんな本でも買ってくれる人でした。
当時は十二国記を全く知らなかったものですから、ただただ物語に振り回され続け、何が何だか全くわからんかったが、どうやらこの作者は他の作品も書いてるらしいぞとどこからか情報を仕入れ、母から無理やりお小遣いをぶんどって本屋に駆けていった覚えがあります。
あれから遠いところに来ましたが、主上に落ちるきっかけになったのと同時に、母との思い出の作品でもあります。
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