小説・文芸の高評価レビュー
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「宇宙のみなしご」や「カラフル」「DIVE!!」「ラン」などで有名な児童文学を中心とする小説家の短編集。紀子(のりこ)の小学三年生から高校三年生までの10年間を、10の短編で描いており、姉妹、親、学校の先生、友達との関係、恋、卒業など青春時代の多くのテーマに触れている。子どもが大人になっていく激動の10年間を一人称視点で追体験し、またその過程のいろんな葛藤や気持ちをなぞりながら、自分自身をかえりみることもできる、貴重な経験をさせてもらえる本だと思う。これは、多くの名作児童文学がそうであるように、子どもにも大人にもわかる共通のテーマと、シンプルな構成や文体をとりつつも、背後にある人生の様々な側面
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CM子役からドラマ女優へ、TVが生活の中心にあった平成時代の夢と現実の物語。「夢を与えるとは、他人の夢であり続けることなのだ。だから夢を与える側は夢を見てはいけない」。学年が上がるにつれ、発達していく夕子の心と人間関係の解像度。夢を与える側の孤独と諦念、現実に向き合い続ける中で生まれる与えられる側との深い溝に胸を抉られました。
綿矢りさは対談記事で「影響を受けた作家は太宰治」と語っていますが、この辺りの描写はとても似ているなと感じます。他人からどう見られるかを気にするあまり、終には自分の心身を失ってしまう正に現代版の『人間失格』なのではないでしょうか。
折しも本作は『蹴りたい背中』から4年 -
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イスラエルとかガザとか、何が問題なのか、ニュースを見ても事情がわからないから頭に入ってこず、何にも知らなくていけないなーと思って手に取った本。びっくり!私ほんとに何にも知らなかったんだ!
そもそも歴史、特に世界史を全然知らない自覚はあったけど、まず序章でキリスト教徒がユダヤ教徒を追い出したところからたまげた!キリスト教って博愛主義みたいなイメージがあったから。そんな私でも理解できる易しさで書いてあって、本当に何も知らない人でも理解できると思う。
読めば読むほどイスラエルの不条理さと、それを認める国際社会に、どうしたらいいの??っていう気持ちばかりが募っていく。この本をきっかけに、イスラ -
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それぞれの親が主人公であった第1部。第2部は、その子供達に物語が受け継がれ、激動の戦争編となる。
昭和元年生まれの4人の主人公、青春の年齢を戦中で過ごすこととなるが、それぞれが類稀なる環境と才能を有し、それを開花させていく。4人共が見事なまでに主人公であるのだ。
その4人が少しづつだがそれぞれに接触していく。そして本格的な邂逅。まるでドラクエ4のようだ。次巻へのワクワクが止まらない!
最後に、第2部では戦中の悲惨な生活や思想がありありと感じられ、胸が痛くなる。特に人間魚雷と言われた回天に関する章は言葉にできないものがある。国家による、個の思考を奪う集団的な思想の危険さを痛感させられる。
今現 -
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ネタバレ現代で家庭に居場所がなく夜の街で過ごすことを選んだ少女が、聖獣クリキュラに異国の王として選ばれ異世界で冒険をする話。
冒険の中で主人公チルが自身の内面と向き合い、出会った人々の優しさに触れながら母親への未練を断ち切り「自分の生き方を選ぶ」強さを見せてくれる。
見所はマニージェ、ビージャンとの出会い、隠れ里の人々との温かい交流。
現代社会では自身の親も含めて大人を信用できなかったチルだが、マニージェとビージャンが過酷な状況に置かれながらもチルを庇護すべき対象として扱っていたことにチルが気づき二人を信頼していく。
マニージェがチルの前世(=現代社会)での生き方を誇りを持って戦う戦士だった、 -
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面白さ間違いなし。
そして、文庫化書き下ろしもあったので、
これを機会に、文庫に買い替えた。
2巻も早く文庫化してほしい。
プロの校閲者さん方には本当に頭が下がります。
校正は普段行っているが、それでもすんごく嫌い(笑)
どれだけ凄い仕事か!!
確かに、本書でも触れられているが
これからAIに大部分を奪われる職種のひとつであろうとは
思わんでもないけど、、。
最後の一線を人間が守らねばならん職業でもあると私は思う。
確かにたまに出版済み書籍でも誤植は発見する
出版社によるねぇ、めっちゃ多いとこあるので、
そこらへんの予算がヤバいのかもしれん。
多すぎる書籍は、まあ、ツッコミも入れたくなるし、 -
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大森署署長へ異動となった竜崎伸也は、着任早々に発生した立てこもり事件の指揮を執ることになる。事件は収束したかに見えたが、その判断をめぐり、警察組織全体を巻き込む新たな問題へと発展していく。迷いなく決断し、その責任まで引き受ける竜崎の姿を描いた警察小説。
前作は、第一印象では理解しがたかった竜崎という人物への見方が、読み進めるうちに変わっていく面白さがあった。キャリア官僚としてすでに確固たる立場を築いていた彼を通して、その信念や価値観に触れる物語だった。
一方、本作の舞台は、まったく勝手の違う現場である。大森署長として、新しい部下や組織、家族との関係に向き合いながら、自らの立場を築いていく。 -
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ネタバレ良かった…とにかく良くて!!
涙がとまらなくて!!
感想をというか、読後すぐの思いを書き殴ります!!
オレンジの夜のシーンが!
尾崎の、久遠の肩に顔を埋めて泣いちゃうとこが!
大切で大切で仕方ないのが伝わってきて!
相手の瞳に映る2人がまるで目の前にいるかのように思える素晴らしい描写。
沖縄の島の2人の日々は、
尾崎が、久遠が、まだ幼くて
大切なものを守ろうと頑張って頑張って、頑張って…
尾崎が海に落ちた後の数日は怖くて辛くて。
どうしてなの…?と涙し。
本を閉じて、
この後お願いだから、もうすれ違わずに、
2人がお互いを大切にし合える関係に落ち着いてほしいと、ただただ願いました。
運命の -
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ネタバレ国宝がよかったのでオーディブルで聞き始める。
「東洋ではからだのあちこちにツボがあるとされていますその中に壇中というツボがあります、喉元から胸の骨に沿って指を降ろしていくとその指先がすーっと吸い込まれていく先が壇中です。寂しくてどうしようもない時、悲しくてどうしようもない時ここを押さえてみてください、そしてゆっくり深呼吸をしてみてください」
「恋心というのは嫌われたくないと思う気持ちであると。そして愛するというのは嫌われてもいいと思う気持ちじゃないだろうかと。」
久々に感動する本を読んだような気がします
書評より「物語の語り手は、大学院生の岡田一心。彼は指導教授の紹介で、昭和の映画界で一世を