小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ去年初読していたけど映画化の話を聞き再読。
高校生のときから重い荷物を背負され、早く大人にならざるを得なかった恋人たちの十数年に渡る夕星のような恋物語。
子どもは親も生まれる環境も選ぶことができない。私自身も2人とは違う荷物ではあるけど、たくさんの荷物を背負って早く大人にならざるを得なかった過去があって、暁海と櫂への共感が読むたび湧き出て止まらなくなります。
作中では2人の生い立ちをヤングケアラーという言葉で表しているのですが、2人のなかに育った肉親への利他的で自己犠牲的な思考パターン、行動規範は大人になってからも様々なところで2人の人生を蝕み苦しめ続けます。(自分のために自分の人生を生き -
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ネタバレ歌舞伎の知識も映画の知識も全く無いまま読み進めていました。
古典芸能における“血”の絶対的な強さをこれでもかと目の当たりにさせられ、この世界に生きる苦悩と恐ろしさの一端が、芸能に縁のない私でも少し分かった気がします。血を持つ一方で才能が追い付かない者と、才能が抜きん出ているにも関わらず血を持たない者の、両者の不遇は普通の世界に生きている人間には理解できないし我慢もできないものだと感じました。
芸事の話も男たちの生き様も非常に惹き付けられるストーリーと語り口で、下巻も早く読み進めたいです。個人的には主人公の父親を殺害した黒幕を知る唯一の人物も居なくなってしまった中で、これからこの点について語られ -
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最近、朝井リョウと加藤千恵のポッドキャスト「信頼できない語り手」を聞いている。
これが本当に最高だったので、朝井リョウのエッセイを読んでみようと思った。
最高、というか、天才だった!!
こんなに面白く日常を切り取れる人がいるんだ、天才じゃん…
今、2冊目のエッセイ「風と共にゆとりぬ」を読んでいる。3冊目のエッセイまで読み終わったら、小説も読んでみようと思う。
朝井リョウ作品は、映画はいくつか観たことがあったが、小説は読んだことがない。朝井リョウ好きの友だちに「小説も読んでみようと思って…」と言ったら、「小説はね、かなりえぐってくるよ」と言われた。早くえぐられたい。 -
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『読み終わった後、きっとみんな
夜空を見上げたくなる作品』
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コロナ禍の2020年が舞台。
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『どうして月がずっとついてくるのか』
幼い頃にあるラジオに送った質問をきっかけに天文部に入ることになった茨城の高校生亜紗
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コロナ禍の中の五島、実家の旅館経営が原因で自分の居場所に悩む長崎の高校生円華
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男女共学の学校へ入学したはずが、色んな偶然が重なって学年にたった1人の男の子としての生活が始まった東京の中学生真宙。
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茨城、長崎、東京の中高生が色んな縁で繋がり、
そして“スターキャッチコンテスト"をオンラインで開催する。
手作りの望遠鏡をそれぞれの地でかまえる。
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やあ、面白い小説だった。上中下3巻があっという間に読めてしまう……といいつつ進むのがもったいなくて故意に時間をかけて読みもした。
主人公の歩の前半生(30歳くらいまで)がヤコブや須玖といった親友・ソウルメイトをの結びつきがあるし、高身長のイケメンだしで順風満帆でそのまま痛快に人生を生きていくのかと思いきや、30歳過ぎからどん底に落ち込んだのが衝撃。
しかもそれは、家族や人々の間でうまいこと立ち回ってきたがゆえ、うまいこと立ち回ろうとするがために自分の芯をなくしてしまっていたというわけ。歩が幼い頃から自己顕示欲が強い面倒な存在だと思っていた姉が、それらの言動は実は自分の芯を求めるための遍歴であり -
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やあ、面白い小説だった。上中下3巻があっという間に読めてしまう……といいつつ進むのがもったいなくて故意に時間をかけて読みもした。
主人公の歩の前半生(30歳くらいまで)がヤコブや須玖といった親友・ソウルメイトをの結びつきがあるし、高身長のイケメンだしで順風満帆でそのまま痛快に人生を生きていくのかと思いきや、30歳過ぎからどん底に落ち込んだのが衝撃。
しかもそれは、家族や人々の間でうまいこと立ち回ってきたがゆえ、うまいこと立ち回ろうとするがために自分の芯をなくしてしまっていたというわけ。歩が幼い頃から自己顕示欲が強い面倒な存在だと思っていた姉が、それらの言動は実は自分の芯を求めるための遍歴であり -
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いやあ、面白い小説だった。上中下3巻があっという間に読めてしまう……といいつつ進むのがもったいなくて故意に時間をかけて読みもした。
主人公の歩の前半生(30歳くらいまで)がヤコブや須玖といった親友・ソウルメイトをの結びつきがあるし、高身長のイケメンだしで順風満帆でそのまま痛快に人生を生きていくのかと思いきや、30歳過ぎからどん底に落ち込んだのが衝撃。
しかもそれは、家族や人々の間でうまいこと立ち回ってきたがゆえ、うまいこと立ち回ろうとするがために自分の芯をなくしてしまっていたというわけ。歩が幼い頃から自己顕示欲が強い面倒な存在だと思っていた姉が、それらの言動は実は自分の芯を求めるための遍歴であ -
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弟がゲイだという設定は、読み始めてすぐに「あ、そうか」と思った。驚きよりも腑に落ちる感覚。それくらい自然に物語に組み込まれていた。
本来の自分を少しずつ取り戻していく過程が軸で、周囲の人物はそのための装置として機能している。主人公は少しおせっかいが過ぎるとは感じたが、それも含めて人間らしいと言えばそうかもしれない。
せつなの不器用さは、見ていてちょっと苦しかった。でも料理のシーンだけは違った。言葉では届けられないものを、食べ物に乗せて渡そうとしている。それは不器用なんじゃなくて、たぶん誠実なんだと思う。
自分も料理をする。日常的に。
愛情を込めているつもりだけど、伝わっているかどうかは -
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ネタバレうっすい小説だなぁと思いながら購入したら、この薄さで3つのお話があるというのに驚きました!
表題作にもなっている『夏の体温』は、入院している男の子たちの友情のお話。私たちの普通をすること、感じることが当たり前じゃないって改めて心に刻んだ。暑い寒いと年がら年中、文句を言っている私ですが、それは、健康で仕事ができる、家に帰る、買い物へ出掛けられるからこそ、感じることができること。
それらが当たり前じゃない彼らも、置かれている環境で精一杯生きている姿に応援したくなりました。
『魅惑の極悪人ファイル』は、とにかく笑えました。極悪人と言いつつ、めちゃくちゃ愛があるお話でした。
『花曇りの向こう』は、とて
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