小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
本物の伏線回収という謳い文句に、伏線回収を前面に打ち出せば良いというような、最近の安易な風潮に辟易しながら読み始めました。
終盤に波乱が生み出されて驚いていると、さらに驚きが追い討ちをかけてきて、丁寧な風呂敷の包み方や残された遺族や関係者に想いを寄せる人間味のある刑事の振り返りも含めて、非常に楽しめた作品でした。
意味なく性暴力の描写が含まれる作品が多いのも最近の悪しき風潮ですが、この作品はこの点でも安心して楽しめる作品で星5つつけました。
少年の詩に隠されたヒントがあろうとは思いもよらず、全く気づけませんでした。やっぱり上質なミステリーは最高です。 -
Posted by ブクログ
・全部の人間に読んでほしい。
・評価4以下の人とは仲良くなれる気がしない
・どんな繊細な心を持っていればこの小説が書けるのだろう。あるいは心の中を直接覗いてるとしか思えない。
・最初に読んだのは小学生のとき、当時はなんでこんなに子供の気持ちがわかるのかと驚いたのを覚えてる。久しぶりに読んだら当時の驚きは感じられなくなっていた。過大評価だったのか?いや違う。自分には子供の気持ちがわからなくなっていたということだ。
・自分の中にはほんとはたくさんの、複雑な感情が生まれてるはずなのにそれを誇張もせず嘘もつかず言葉にするのは難しい。自分だったら何気なくやり過ごしてしまうモヤモヤも、重松清だったら容易く -
Posted by ブクログ
自然が残る日本のあちこちが舞台。
こちらも伊与原さんならではの科学のワンポイントが入った短編5編。
「夢化けの島」
山口県の月島で、萩焼の土「見島土」を探す。
「狼犬ダイアリー」
奈良県の山奥・東吉野村でのオオカミ騒ぎ。
「祈りの破片」
長崎県長与町の空き家で、大量のガラクタコレクションを発見。
「星隕つ駅逓」
北海道遠軽町で隕石を探す。
「藍を継ぐ海」
徳島県阿須町はウミガメの産卵地。アカウミガメを孵そうとする少女。
火山が作った島とかアイヌの言葉が地名の由来とか、それぞれの土地に想いを馳せつつ読めました。
どれも実際にもありそうだな…と思わせる内容で、静かな余韻もよかったなぁ。 -
Posted by ブクログ
先に映画を観てまして。とってもおもしろかったのとロッキーに再会したくて原作を手に取りました。
映画と変わらずおもしろい。主人公の気楽さ、前向きさは原作の方が強かったかな。原作は一作目の「火星の人」よろしく、科学的なアプローチで立ちはだかる様々な課題に対応していました。それがこの作品というか、アンディ・ウィアー作品の魅力だと思うのですが、映画ではエンタメ要素を意識せざるを得ないためか、そのあたりの描写は抑えめかと。ただ、視覚的なスペクタルとアクションおおめで見応えのある映画になってました。
だいたい原作を先に読むと、映画は微妙というパターンが殆どなのですが、今回は逆パターンだからなのか、映画も原 -
Posted by ブクログ
本作には結婚、妊娠、出産、キャリア、人間関係の難しさなど、ありとあらゆるテーマが込められている。特に女性視点での悩みや葛藤は、読みながら何度も深く頷いてしまうほど共感できる。どれほど公正な社会を求めても、生物学的な性差がそれを阻む。同じことをしても、男女で周囲の眼差しや評価は全く異なる。理系に進み、男性社会の企業に勤めながら男性に負けないよう必死に生きている自負があるからこそ、私はその不条理に敏感にならざるを得ない。女性としての呪いから解放されようともがく日々は苦しく、与えられた役割に甘んじるしかないのかと絶望を覚えることもある。しかし、それは男性も同じなのかもしれない。彼らもまた「男性として
-
Posted by ブクログ
2006年に単行本が出された本書。
悩みを持っている人は、本書のルイーズさんのような占い師さんにお金を払って、どう行動するか聞きにいっていた。
20年経った今では、AIが幅を利かせるようになっていて、大事な質問をして、真に受けて行動した結果、実父を失業に追い込んだりする娘さんもいる。 無料だし24時間相談できる。
今朝たまたま、連続ドラマの再放送を観た。
今や大女優となっている人が、初々しいヒロインをやっていた。
今なら、わたしでも当時の彼女にうやうやしく明言することができる。あなたは、ある俳優さんと電撃結婚して、出会った作品の続編で、後々も共演できるでしょう! とか。
-
Posted by ブクログ
消費税が導入されて間もない1989年、浅草で乾物屋の女店主が殺された。犯人として逮捕された老人の素性はまったく分からず、彼の身元を追って調べていくと、殺人の罪で収監されていたことが分かる。消費税の導入を知らなかった元受刑者が消費税に腹を立てて殺したのか。いやこの事件にはもっと根深いものがあるはずだ、と確信した吉敷は女店主と老人の過去を追っていく。
ということで消費税導入の年に書かれた本書は、当時おそろしくタイムリーな作品だったんだろうな、と思います。そんな(当時)タイムリーな題材を扱いながらも決して目新しさだけが強調される物語になっておらず、あくまで彩りのひとつとして大きな世界が広がって
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。