もうあかんわ日記

もうあかんわ日記

1,567円 (税込)

7pt

父は他界
弟はダウン症
母は車いすユーザー、からのコロナ禍に生死をさまよう大手術
間におじいちゃんの葬式が挟まって
ついには、おばあちゃんがタイムスリップ
ーー残された長女(作家)にすべてのタスクは託された

次々におそいかかる「もうあかんわ」なラインナップ

なのにどうして、こんなに面白い文章が出来上がってしまうのか
読んでる側はいったいなんで、こんなに救われてしまうのか!?

【人生は、一人で抱え込めば悲劇だが、人に語って笑わせれば喜劇だ】

3月10日から4月15日までの岸田奈美のnoteに書かれた、泣けて笑える祈りの日々
放った言葉を本人の手で見事に体現した、読後、拍手喝采のエッセイです

< 3/10 岸田奈美のnoteより>

現代社会が抱える闇の全部盛りが、かっぱ寿司のすし特急に飛び乗ってやってきた!?!?!?!??! !
チャップリンは「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」と言った。
わたしことナミップリンは「人生は、一人で抱え込めば悲劇だが、人に語って笑わせれば喜劇だ」と言いたい。

悲劇は、他人ごとなら抜群におもしろいのだ。
ユーモアがあれば、絶望に落っこちない。
常々そう思っていたけど、気づいたのは、ユーモアは当事者に向けるものじゃない。
悲劇を喜劇に変えるためのユーモアは、そこにいない聞き手、つまり第三者にしか向けられないものなのだ。
理不尽なこの日々を、こうやって笑い飛ばしてもらえたら、わたしはそれで救われる。
同情も憐憫もほしくない。
やるべきことも全部わかっているので、家に来て手伝ってほしいわけでもない。
ただ、笑ってほしい。
だって、このストレスフルな時間も、心のどこかでわたしは「たしかにしんどいけど、これはこれで、おもしろいよな」って思っているのだ。
そういう明るい自分を、わたしは見失いたくない。

でも、このままやったら、もうあかんわ。
そんなわけで、前置きが長くなりましたが、読者さんにお願いがあります。
今日から母が退院して落ち着くまで、毎日21時に、noteで日記を書きます。
時間のある人は、どうか、読んでいってください。
読んでくれる人がいるだけで、わたしは、語る意味があります。
悲劇をわたしがnoteで書けば書くほど、喜劇になっていきます。

タイトルは「もうあかんわ日記」です。
もうあかんので。あかんくなる前に、助けてください。

【もくじ(一部抜粋)】

○「もうあかんわ日記」をはじめるので、どうか笑ってやってください
○ プリズンブレイクドッグ
○ 祖父のアルゴリズム葬儀
○ 他人のためにやることはぜんぶ押しつけ
○ 何色かわからん龍の背に乗って
○ いつも心にクールポコ
○ もしも役所がドーミーインなら
○ 姉弟はそういうふうにできている
○ まだあかんくないわ
○ 退院ドナドナ……ほか

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もうあかんわ日記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これ読んだら、私の置かれてる環境なんて屁みたいなもんやんって思えてしまう。
    不幸のどん底なのになのに笑ってしまう。
    岸田奈美さんの罠にまんまとはまってしまった。
    もうあかんわという、本来だったら絶望の淵にいる状況をここまで笑いにできてしまう岸田奈美さんの文才には毎度驚かされる。
    私も色々と苦境に立た

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    岸田奈美さんの日記。
    前の2冊でも、良太くんに元気をもらったが
    今回は、良太くんの優しさにほわっとした。

    今まであまり出てこなかった、おばあさんが認知症として色々活躍(?)していたことに、少しハラハライライラしてしまったが
    それも良太くんで癒された。

    そしていつもながらに奈美さんの面白さと頑張り

    0
    2025年03月27日

    購入済み

    買ってよかった

    親の介護や家族の問題で生活が行き詰まりどうにもならなくなり、もうあかんとなって家族自分を手にかけてしまった人たち。その人達も周りにそりゃやばいなと笑い飛ばしてくれる人や手を差し伸べてくれる人がいたらなら他の選択肢も選べただろう。知らなければ手を差し伸べることもできないので、岸田さんのようにnoteに

    0
    2024年12月28日

    Posted by ブクログ

    認知症の祖母とダウン症の弟に、緊急入院して大手術をした母、そして犬。
    稼ぎ頭の著者も東京と関西の実家を行き来しているハードワーカーだし。こんなにも大変そうなのに、笑いと感謝に変えてしまう著者のユーモアのセンスに脱帽です。しかもこんな毎日を日記にしてnoteに配信しているという。どこにそんなパワーがあ

    0
    2024年12月16日

    Posted by ブクログ

    この方のエッセイは本当に文章が良くて、どんどん引き込まれていく。
    びっくりする事の連続なのに何故が明るい気持ちになれる。
    私も上向きの気持ちになれて、誰にも後ろめたくなく生きていこうと思う。大好きな方です。

    0
    2024年07月09日

    Posted by ブクログ

    めっちゃおもろい!ユーモアは悲しみを救いますね!!
    と手放しに称賛できないこの本。きっと岸田奈美さんは、もうあかんことの連続で精神的にも体力的にもそして経済的にも困ってしまい、とにかくこの日々を書くしかなかったのではないだろうか。書くことでしか自分を、家族を、救えなかった。そのご努力を思うと、爆笑し

    0
    2024年06月22日

    Posted by ブクログ

    【名言シリーズ】
    死ぬことにぶち当たると、生きることにもぶち当たる。死を前にして、はじめて、人は勇気を出せるし、心から感謝もするし、なに気ないことに幸せを感じる。

    0
    2024年01月29日

    Posted by ブクログ

    NHKでドラマになった岸田奈美さんの原作本のひとつ。
    悲劇は、意思をもって見つめれば、喜劇になることがある。
    それにしても、ではある。ダウン症の弟、車椅子生活となり心臓の難しい手術を控えている母、認知症が進んでる祖母。父は、とうに他界している。
    死を前にして、はじめて、人は勇気を出せるし、心から感謝

    0
    2023年07月27日

    Posted by ブクログ

    父は他界、弟はダウン症、母は車いすユーザーでコロナ禍に生死をさまよう大手術、祖母は認知症。この家の生活がすべて自分の肩にかかっている…。
    弱さを追い風に変えるには、ユーモアとチャーミングがいる。そんな本。
    にっちもさっちもいかない現実に、本当はしんどいことこの上ないはずなのに、そんなことみじんも感じ

    0
    2023年05月05日

    Posted by ブクログ

    自分に起こったらたまったもんじゃないトラブルが次々と奈美さんに巻き起こる。
    それを面白く感じるように書ける奈美さんはすごい。
    あと、介護の話は分かる。
    ほんと分かる。
    家族だからぶん投げたくなる、山に。

    0
    2023年05月04日

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