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Posted by ブクログ 2024年01月29日
【名言シリーズ】
死ぬことにぶち当たると、生きることにもぶち当たる。死を前にして、はじめて、人は勇気を出せるし、心から感謝もするし、なに気ないことに幸せを感じる。
Posted by ブクログ 2023年07月27日
NHKでドラマになった岸田奈美さんの原作本のひとつ。
悲劇は、意思をもって見つめれば、喜劇になることがある。
それにしても、ではある。ダウン症の弟、車椅子生活となり心臓の難しい手術を控えている母、認知症が進んでる祖母。父は、とうに他界している。
死を前にして、はじめて、人は勇気を出せるし、心から感謝...続きを読むもするし、何気ないこに幸せを感じる。死ぬ事に、ぶち当たると、生きることにもぶち当たる。
本当に、生きる力を、勇気を、そして元気をもらえる一冊です。思い切り、感情をむき出しにして、岸田奈美さんが、体験している事なんで、迫力があります。感動します。
Posted by ブクログ 2023年05月23日
岸田さんの言葉は飾る事なくスルスルと心に入ってくる。
まさにチャーミングとユーモアのある方だな。と。
お父様を亡くされ、弟はダウン症、お母様は車椅子ユーザーで母方の祖母も”やばくなってきた”。
どれをとっても「大変ね」と言葉をかけられるであろう事なのに、岸田さんの作品の中では大変な中にもユーモ...続きを読むアがある、気づきがあり、感謝がある。
お母様の難しい手術が成功した際の
「奇跡は神様が起こすんじゃなくて、人が起こすんだ」の言葉。
本当にそうだ。
いつかのサンタは本当にいるのか?のyahoo知恵袋での回答じゃないけど、ひとつの「奇跡」には何人もの人が関わっているのだろうなと。
身の回りの人だけでなく、すれ違っただけの人、見ず知らずの人も私に起こるかもしれないなんらかの奇跡に関わっているかもしれない。
ってのは言い過ぎかもしれないけど、本当にそのくらい感謝の気持ちが生まれた。
ダウン症という”障害”について聞かれたときの
「わたしたちがスムーズに生きていくために都合がいい人を「健常者」、都合が悪い人を「障害者」と呼ぶのは、なんかずっと、ぎこちない違和感がある。」という一文も考えさせられる文だった。
その後に火星人が来た時に一番順応できるのは良太くんみたいな人たちだ。とも続いてる。
障がいのある方に私も少なからず「大変ね」という気持ちがある。でも相手からすると私の方が大変で生きづらそうだと思われているかもしれない。
たくさんの「もうあかんわ」のエピソードは本当にもうあかんわ!と叫びたくなるほどの重量級なのに、岸田さんのフィルターを通るとこれが悲劇、喜劇になる。
そして、私ももうあかんわ!がきても、また踏ん張れる気がする。
私は岸田さんのアロエリーナ。
今度私もどこかのアロエリーナに言いにくい事を言って、もうあかんわ!を喜劇に変えられたらいいな。
Posted by ブクログ 2023年05月05日
父は他界、弟はダウン症、母は車いすユーザーでコロナ禍に生死をさまよう大手術、祖母は認知症。この家の生活がすべて自分の肩にかかっている…。
弱さを追い風に変えるには、ユーモアとチャーミングがいる。そんな本。
にっちもさっちもいかない現実に、本当はしんどいことこの上ないはずなのに、そんなことみじんも感じ...続きを読むさせない。いや、もうあかんわ…と言っているんだから、みじんも感じさせないのではなく、しんどいことを笑いで乗り切っている。
どんな大変な状況も彼女の表現だと笑いながら読みすすめてしまう。でも、すごい日常。本当にお疲れ様。あなたは、すごい!!
Posted by ブクログ 2023年05月04日
自分に起こったらたまったもんじゃないトラブルが次々と奈美さんに巻き起こる。
それを面白く感じるように書ける奈美さんはすごい。
あと、介護の話は分かる。
ほんと分かる。
家族だからぶん投げたくなる、山に。
Posted by ブクログ 2023年02月23日
店頭でずーっと気になっていた本。
母が亡くなってから家族の話を読むのは躊躇していたけれど、ふと気になり購入。
「もう、あかんわ」と思っていても、こうやって笑いに昇華できるのは素敵だなあ、立派やなと関心するばかり。
Posted by ブクログ 2022年11月08日
奈美さんの もうあかん と言いながら バタバタしてはる 日常と文章に 助けられてます。
ネットでも読んでたけど、本になって、いろんな人に届くといいな?
Posted by ブクログ 2022年10月13日
肉体的に弱いものの声を、ここまで健常者に伝えれる人は今のところいない。
だから、声をあげ続けてほしい。
自分や自分の家族が当事者にならない限り、真剣に考える、感じることは少ないかもしれないけれど、
どん詰まり行き詰まった人が抱える問題や、実情や、課題や、悩みや、感情
それらを少しでも「知っても...続きを読むらえる」だけで救われることが大いにある。
※弱いとか普通とか言葉が不適切だったらごめんなさい。
Posted by ブクログ 2022年10月01日
ユーモアがあって、知識が幅広くて、悲惨だったり大変だったりすることも文章が本当に面白くて笑ってしまう。そんな中に一生忘れたくないと思う言葉がたくさんあって。
私もまた、もうあかんと思ったときに読んで、悲劇も喜劇にして生きていたいと思った。
Posted by ブクログ 2022年08月03日
僕も去年は「もうあかんわ」の1年だった。母の網膜色素変性症が進んで、ほとんど目が見えなくなった上に認知症発症と足が弱って寝たきりになるという、いきなり介護度5の介護が始まった。
5月には、ほとんど連絡がなかった千葉県に住む弟から直腸がんの告知を聞いた。主治医の先生からは、余命1ヶ月で手の施しようが...続きを読むなく、故郷で最期を迎えさせたいという相談を受けた。
コロナ禍で大変な時期に、どうにか受け入れてくれる長田区のホスピスに入院したけど、結局2週間ほどで逝ってしまった。
それから母の老健探し、入所と目が回る半年だった。父方の叔父さんに、もう言葉に出来ないくらいお世話になったけど、我ながらよくやったなあと思う。
だから、岸田さんの「もうあかんわ」にこれ以上ないくらいシンパシーを持って読みました。
Posted by ブクログ 2022年07月31日
あかんすぎる状況なのに、文章はめちゃくちゃおもしろくて、そのことに励まされる。
この本を読む前に読んでいた『目の見えない白鳥さんとアートを見に行く』で感じた違和感について、ちょうど書いてあった。
ダウン症の弟がいることについて「岸田さんにとってダウン症はどういう障害ですか?」と聞かれる場面。
障...続きを読む害と言われたとき、わたし的にはいつも違和感がある、と答えている。
そのあとに、たとえば言葉をうまく使えないのは、社会生活で多数派の言葉の使える人たちにとって不都合だから「障害」だけど、言葉や文化が通じない相手と共存しないといけなくなったとき、言葉に頼りきっている健常者の方が生きづらくなるのではないか、というようなことが書いてある。(だいぶ意訳)
家族にはほかに、車椅子で生活しているお母さん、認知症のおばあちゃんがいる。
お母さんも多分障害者ということになるけど、事故や病気や加齢で、車椅子は使わなくても、ちょっとずつしか歩けなくなったり、家から出られなくなったりすることはあると思う。
健常者と障害者は、言葉ではっきり区別できるんだろうか。
障害者という言葉はとても他人事な言葉に聞こえるけど、だれでもなんらかの形で障害を持っているんじゃないかと思う。
こんなふうにもうあかんってなったとき、
助けてくれる社会にしないとなぁ。。
Posted by ブクログ 2022年07月05日
岸田奈美さんの著書第二弾。
もうあかんわと岸田家の小さな絶望の繰り返しなのに、時にプッと笑えたり、ほろっときたり。
ひろ実さんの命懸けの入院秘話やおばあちゃんの笑えないようで笑える話など、最後まで読み応え満載だった。
オリンピックの聖火ランナーの話は、特にお勧め。
再読したい。
Posted by ブクログ 2024年02月08日
あかんわ、岸田さん。
なんて言うたらいいんかな、ユーモア?チャーミング?
とにかくおもろいねん、あかんわ岸田さん。
応援?なんかちゃうな。
時々岸田家のこと気にさせてください。
あかんわ、岸田さんみたいに今の気持ちを表すちょうどええ言葉が出てこん。
とにかくね、読んでよかった。
Posted by ブクログ 2023年10月04日
ばあちゃんと梅吉が強い!
大変な毎日だったと思う、助けてもらえるなら助けてもらい、自分の気分転換も大事。
相手の気持ちが分からなくても、思いやる気持ちは伝わるし大事なんだって読んでて感じた。
Posted by ブクログ 2023年08月20日
先日読んだ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」がとても良くて、以前この「もうあかんわ日記」の1日分が公開されていた頃に読んだことを思い出して手に取った。
相変わらずとても読みやすくて、ご本人も日記内で「(中略)構成とか全然考えてないし、どうかと思う愚痴ばっかだし」と言われているよ...続きを読むうに、本当にご本人の頭の中ではこんなふうに思考が展開、進んでいってるんだろうな、というのが文字を追うごとにわかるのでそれがとても心地よかった
私は基本的にネガティブなので、同じ状況だったら絶対に自分が参ってしまう…どうにかしばらくはランナーズハイ的なものでやりくりできるかもしれないけれど、いつかそのうち絶対ふと我に返って電池が切れてしまう
「もうあかんわ」は、わたしにとって、小さな死でした。
毎日、小さく死んできた。
悲劇は、意思をもって見つめれば、喜劇になることがある。
「あなたがふつうじゃないから、世界はこんなにすばらしい」
いつか「あなたがもうあかんと言えたから、世界はこんなにすばらしい」と、言えるようになりたい。あなたにも、わたしにも。
こんなふうに思えたら、私もいつか、笑って、「もうだめだ!」て言えるかもしれない
Posted by ブクログ 2023年08月09日
大変な状況をユーモアで笑いに変える力が素晴らしい!
アヒルの口輪をワンちゃんだけじゃなく自分にもつける奈美さんが素敵です。自分は我が子にこれほど寄り添えただろうか、と泣きそうになりました。
自分もこんなユーモアを持ち合わせていたら、あのときの辛いことも乗り越えられたのかなぁ、とか考えちゃいました。辛...続きを読むいときこそ笑って!
Posted by ブクログ 2023年05月14日
岸田さんの介護日記。
父は急逝、母は車イス生活、弟はダウン症、恐ろしいほど詰んでいる。あかんわの環境を吐き出すため日記を始めたのが、あかんわ日記。
何度も行き詰まりながら、持ち前の明るさと行動力、苦労を笑いに変えて、切り抜けてきた。
今、わたし詰んでるかも・・・の人におすすめ。
おもい、おもわれ、ふ...続きを読むり、ふりかけ
他人のためにやることは全部おしつけは心に刺さります。介護保険や障害福祉に携わる方に読んでみて頂きたい一冊かも
Posted by ブクログ 2023年02月19日
車椅子ユーザーの母が謎の高熱を出し、祖母は認知症が進んで、弟はダウン症なので一家の中で唯一動ける人となってしまった著者の岸田奈美が、何度ももうあかんわとなった日々を綴った本。
人ってそんなに不幸が重なるものなのかと戦きつつ、いちいち笑かしにくる岸田さんの言葉のセンスに読みながら何度も泣き笑いした。...続きを読む
甥っ子がダウン症で、だからこそダウン症で成人して幸せに暮らしている人の話は、きっと彼の人生も楽しく生きていけるという可能性の根拠として嬉しくなるし、なによりダウン症というものをそばで見てきた先人たちの言葉は、私が彼を理解するひとつの手がかりとなってくれる。
私の人生にもこれからいくつの「もうあかんわ」が待ち受けているかわからないけど、きっとこの岸田さんが書いた日々を思い出すなと思った。
Posted by ブクログ 2023年02月04日
私も夫のこと母のこともうあかんわと何度思ったことか。それさえも一緒に笑い飛ばしてしまえた。作者の最後のことばで森山直太郎の歌を思い出していた。死にたいくらい辛いならいっそ小さく死ねば良い…。
Posted by ブクログ 2023年01月13日
自分の身に降り掛かったら到底笑えないのに、気付いたらクスクスと笑ってしまった。
ひとえに、岸田さんのユーモアとボキャブラリーが為せる技だなと思う。
読み進めているうちに、どんどん岸田さんの事が好きになれるし、勝手に友達のように感じるから不思議だ。
Posted by ブクログ 2022年10月30日
現代人が1日に見聞きする情報量は、平安時代の人の一生分に相当するとか。それくらいで驚いてはいられない。著者の1日には、平安時代の10人分くらいは詰まっている。それを37日分…本当に、読んだだけでも目が回りそうでした。
家族を愛する気持ちを軽々と、ブンブン振り回す著者は、どれほどの怪力? 他の本も読ん...続きを読むで、著者をもっと知りたいと思いました。
Posted by ブクログ 2022年09月22日
不幸を消費させない、ただの感動物語で終わらせない。あかんと言いつつ「絶望」の側に振り切れてしまわない。著者の生き方は、読む人に並々ならぬパワーを与えてくれる。装丁もとてもすてき。
Posted by ブクログ 2022年09月15日
こんなに「もうあかんわ」な状況なのに、思わずにやけてしまう文章力とユーモアの才能。辛いことを笑いに変換して、「もうあかんくない」に変えていくライフハック、私も見習いたい。
親の病気や介護は、私にとってはこの先待ち受けている未来の話。人生、いつ何が起こるか分からないから怖い。でも、それが現実に起きてし...続きを読むまっても、この本を読めば乗り越えられそうな気がする。
Posted by ブクログ 2023年11月20日
表紙の絵とタイトルに惹かれて読んだ
悲劇を喜劇に変えるために日記に書いた
普通なら悲劇と終わってしまうのをそこまで昇華させるのは凄いなと思った
Posted by ブクログ 2023年08月20日
2023.08.20
文章の勢いがすごくて、2時間半くらいで一気読みしてしまった。つ、疲れた…。
全体的にばあちゃんが「もうあかんわ」でした。
一緒に生活してるご家族が大変すぎるのでお互いの幸せのためにも施設などに入居できれば良いのですが…。
Posted by ブクログ 2022年12月31日
ダウン症の弟さんと、大病して車椅子生活のお母さんと、少し認知症がかかったお祖母さんと言う家族で生活をする岸田奈美さんの37日に渡る日記。
最後の一日前は、2021年4月14日、オリンピックの一般聖火ランナーとして、お母さんが車椅子でトーチを持ち、弟さんが車椅子を押すシーン。
それまでのバタバタがあっ...続きを読むただけに、大丈夫かなと案じてしまったが、無事にそして感動的に終えることができた。
よくもまぁこんなにエピソードが続くものだと、びっくりしてしまった。
最後は少し感傷的になったが、全体的にドタバタを面白おかしく書き綴っており、彼女の明るい性格が垣間見えた。またすごく弟さん思いであることも。
Posted by ブクログ 2022年12月02日
母は心臓に大病を患って入院、下半身不随。
弟はダウン症。
祖母はなかなか重度の認知症。
この家族の面倒を見られるのは、自分しかいない。
もし自分がこの境遇に立ったときに、日記を書くとしたら、一体どんな内容になるだろうかと思う。
「どうしてこんなことが自分にばかり・・・」以外の言葉は、きっとでない。...続きを読む
筆者の岸田さんは、「人生はひとりで抱え込めば悲劇だが、人に語って笑わせれば喜劇だ」と言って、日常のありとあらゆる場面にツッコミを入れまくり、それを日記にして公開した。
ほんとうに『泣きっ面に蜂』をまっすぐ行くエピソードだらけなのだが、全くそんなことが感じられないくらい軽い。スラスラ読めてしまう。そして笑いをこらえられない。時々立ち止まって、いやいや、めちゃくちゃ大変やろこれ、どこが軽いねん、と自分で自分に突っ込みを入れてしまう軽さに仕上がっている。
筆者の岸田さんの思い通りになっている。
そして、ところどころに伺える岸田さんの人としての温かさや、洞察にハッとさせられる。
家族のありかた、福祉とのかかわり、社会のありかた、いろいろなものについて考え、示唆を与えられる本だった。
本当にすぐ読める。
『人を愛するとは、自分と相手を愛せる距離を探ることだ。』
『すべての人からワッショイされる人生ではないので、(他人から否定されることを)気にしないようにしているけれど、どうしてもふとしたときにチラッチラと、ネガティブな予感が顔を出す。それまでの勢いを殺し、足を引っ張る。
1パーセントでも不安や危険がある限り、わたしたちは、己を守って生きるために、注意を払おうとするのだ。』
『ユニバーサルデザインやバリアフリーを、「誰にとっても便利で快適で安心なもの」と説明する人がいるし、わたしもかつてそうだったが、いまは「そんなもんねえぞ」と言い切る。』
『「ああ、私はクレーマーなんだろうな」と、脳裏をよぎった。対応してくれたのは相談窓口のおじさんだったけど、きっと忙しいはずで。大手チェーングループだから、こんな特例に対応するより、もっと効率よく多数のお客さんのために時間を割いた方がいい。頭ではわかっている。だけどおじさんは親身になって、話を聞いてくれた。・・・クレーマーを相談者にしてくれたのは、おじさんだった。』