【感想・ネタバレ】木挽町のあだ討ち(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

雪の夜、木挽町の芝居小屋の裏手で、菊之助なる若衆が果たした見事な仇討。白装束を血に染めて掲げたるは父の仇、作兵衛の首級(しるし)。二年後。目撃者を訪ねる武士が現れた。元幇間、立師、衣装部屋の女形……。皆、世の中で居場所を失い、悪所に救われた者ばかり。「立派な仇討」と語られるあの夜の〈真実〉とは。人の情けと驚きの仕掛けが、清々しい感動を呼ぶ直木賞・山本周五郎賞受賞作品。(解説・中島かずき)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

読み始めた最初は話の進み方がよく分からなかったものの、一人一人の物語だけでも面白く読み進められた。
終盤になるにつれて物語が紐解かれてゆき、ワクワクドキドキで後味もスッキリできる良書でした。
映画版も観たい。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

時代物、久しぶりだったと思いますが大当たりでした。直木賞で山本周五郎賞W受賞なのだから当然ですね。最初の2つの幕くらいまでは"嫌いな小話積み重ね小説か"と少し警戒していたのですが、ラスト3幕は怒涛の攻撃で私の目頭は高熱を持ち完全に降参してしまいました。若い頃かっこ良かったお父さんにはもう少ししっかりしてもらいたかったですが、良い息子と芝居小屋の皆さんにカバーしてもらって本当に良かったです。映画も見なきゃですね。

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2026年06月12日

Posted by ブクログ

読書好きの人の評価が良かったので勧められてよみました。語り調の物語に最初は戸惑ったものの途中からスイスイ引き込まれて最後はスッキリとした気分でおわりました。

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2026年06月12日

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ネタバレ

はーーーーーこれは読んでよかった…!!読後感抜群。
物騒な話と思いきや。
ある若侍のまっすぐな心と、それに寄り添う粋な江戸市井の人たちの深い情に溢れている。芝居の町・木挽町でなければこの仇討は成し得なかった。

場面ごとに語り手が変わるのも面白い。まるで、その場で自分が話しかけられているような感覚に

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2026年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まず、仇討ちについて調べている武士は何者?という疑問を抱きながら読み進めていった。

次第に菊之助が父に殺されそうになったことが判明。なぜ?
良い人だった作兵衛はなぜ博徒になったのか?

目撃者も多く、完璧に行われたはずだった木挽き町の仇討ち。
しかし、何かおかしい…。

人情物でありミステリーである一冊。
謎が解けた時、ほっとしてああ良かったという気分になった。
(実は途中からだいたいトリックはわかっていたが)

武士が話を聞いて回った芝居小屋の人たちの人生は苦悩に満ちたものだった。
ひとり一人とても重たい内容。
でもそういうことを笑い飛ばし、力強く生きていく逞しさがあった。

このお話は勧善懲悪ものである。
現実はそんなにうまくいかないかもしれない。

けれど、江戸の人達が芝居を見て元気をもらっていたように、私もこの『木挽き町のあだ討ち』を読んで温かい気持ちになり、元気をもらえた。
物語のよさはリアリティーだけではないと思う。

時代物だけどとても読みやすい。
日常会話ではあまり使われなくなった「人情」という言葉がぴったりのお話。

悩んだり苦しんだりするからこそ、人の苦しみに寄り添える──
そんなことを思う一冊だった。

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2026年06月07日

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雪の降る夜、芝居小屋のそばで若衆・菊之助が父の仇を見事に討ち果たす——その鮮烈な一件から二年後、真相を知りたいと一人の侍が木挽町を訪れるところから物語は動き出す。

この作品の妙は、あだ討ちそのものではなく、それを語る人々の側にある。芝居茶屋、稽古場、衣装部屋、長屋、枡席——芝居小屋に生きる者たちが幕ごとに口を開き、あの夜の輪郭は少しずつ塗り替えられていく。彼らが語るのは事件の断片であると同時に、それぞれが背負った半生でもあり、その積み重ねが群像劇としての厚みを生む。

武士として筋を通すことの厳しさと、市井に生きる者たちのさりげない情の深さ。その対比が押しつけがましさなく描かれ、堅苦しいはずの「あだ討ち」という主題に町人たちの体温が通っていく。そして終盤、伏せられていた真相が一つに結ばれたとき、張りつめていたものが解けるような心地よさが残る。読み終えて、登場人物の誰もが少し愛おしくなる——そんな後味の良さを持った一作だ。

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2026年06月03日

Posted by ブクログ

映画は物の見事にスパーンと纏まっていて鑑賞後も興奮冷めやらず余韻に浸るって感じだったのに対し、原作小説は各章で芝居小屋で生きる一人一人にスポットライトが当たって、各々の生い立ちとバックボーンが‘‘菊之助を救いたい’’という想いに繋がっていく様が丁寧に描かれている。特にほたるさんと久蔵の話がもう泣けて泣けてしょうがなかった。

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2026年05月23日

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久々の時代物。冒頭から仇討ちが始まり、関わる人の人生を聞きながら物語が進む。人々の苦労や江戸ならではの人情があり、終盤は『そういう事だったの!』と心温まる物語でした。面白かった!

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2026年05月20日

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☆4.5
たまたま講演を聴く機会があり気になって読んでみた。
時代小説というかはわからないが、はじめは読みにくかったものの慣れてくるとスイスイ読めた。

あとがきにもあったが、作者の人柄が出ているのかとても暖かい小説だったなと思います。

別の作品も読みたいです。

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2026年05月20日

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とても良い小説だった。江戸中期、松平定信の改革の頃、江戸・木挽町の森田座近くで仇討ちがあった。父の仇討ちを成し遂げたのは、元服前の若侍、菊之助。事件から1年半後、この仇討ちの真相を探るべく、菊之助に縁のある加瀬総一郎が森田座を訪ねる。読者は、加瀬の立場に立って、木戸芸者の一八、立師の与三郎、女形のほたる…と5人から話を聞いていく。菊之助との関わりと5人の人生が語られるなか、徐々に真実が明らかになる。滑らかな語りかけるような口調の文体がとても読みやすく、人々の優しさと正義に触れ、温かな気持ちになった。

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2026年05月17日

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初めての時代小説
読めるかな? 映画化されてるし
おもしろいかも…と手に取る。

木挽き町の芝居小屋の近くで起きたあだ討ち。
その目撃者たちの証言から始まる物語……

第四幕くらいから
あ〜もしかして〜? となるワクワク感。

そして終幕
主人公と一緒に目撃情報、それぞれの来し方を
聞いてきたからこその
この伏線回収には心から感動。

悪所といわれている木挽き町の芝居小屋の人々の
温かい人情にうるうる

初めての時代小説は
涙と感動の
最高におもしろい1冊。









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2026年05月16日

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映画を先に観てから読みました。普段は、原作→映画のパターンですが今回は結末を知りつつ、登場人物は映画のキャストをあてて読む…という感じでしたが、最初のあだ討ちのシーンは映像のおかげかよりイメージが深まりました。
設定は若干異なるものの、最近の江戸時代マイブーム(蔦重)もあり芝居小屋や悪所と呼ばれる場所の背景が理解できた上で読めたのは良かったな。
 
武士としての矜持、木挽町の人々の人情、芝居小屋のこと、舞台に立つものと支えるものの絆みたいな。
でも結局は、どんな場所で育っても、地位が違っても、人と人なんだなと思わせてくれる、真剣に付き合って向き合えばわかりあえると信じられる物語でした。
あだ討ちに向かってそれぞれの持ち場の仕事をする悪所の人々。プロフェッショナル過ぎる!
どこへ向かっていくのか予想出来ない筋書きで面白かった。
そして最後は清々しく。あだ討ちを成し遂げた菊之助はきっと視野が広く公正な人情味溢れる武士として生きていけるだろうと。今必要なのはこういう指導者なのかな。

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2026年05月14日

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寝る前の寝落ち寸前を読書タイムに当てていて、読破まで時間はかかったけれど、読みやすく内容も分かりやすく、なるほど なるほどと読み進めていけました。
読み返すとしたら…仇討という意味やその成り立ちなどをじっくりと読みたい。

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2026年05月14日

Posted by ブクログ

映画も原作もどちらも良かったけど先に映画を観て正解でした。
原作ではそれぞれが芝居小屋に流れ着くまでの背景が描かれ菊之助に対する各自の思いがより伝わってくるし、菊之助の思いもしっかりと語られているので、原作を後から読めば映画をより深く味わえるように感じます。
原作を読むとあらためて映画を観たくなるし、映画のキャストがホントにピッタリだと思います。
蛍姐さんがとても好き!

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2026年06月17日

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ネタバレ

時代小説に慣れていなくても語り手と場面が転々と変わって軽快なテンポで進んでいき読みやすい。結末は想像できなかったもので面白かった。

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2026年06月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

直木賞・山本周五郎賞なので読んでみた。
山本周五郎賞は見つかれば読みたいと思っている。
目についたものだけでもとメモしているが読み切れていない。

最近話題のこの作品はすぐに買って積んでいたがやっと読むことができた。最後になってああそうなのかと、さっぱりほんわかした、ここが驚愕のミステリなどと紹介されている所以かなと納得した。初めて読む著者だったけれど、幕切れに驚いた。
きちんと落とし前が付いているというのはこういうことかもしれない。驚いて納得。

木挽町の芝居小屋ではさまざまな過去を持つ人たちが働いている。しかし木挽町という土地柄はあまりいい意味を持たないらしい。
それでもここで働いている人々には重い過去があり苦労人らしい人たちの集まりは、人情深くて味わいがある。

若い侍が行き暮れた風情で小屋の前で立ち止まり、木戸案内の芸者に職はないかと尋ねた。美しい容姿の若者でいわくがありそうだった。なにかしら雑用が多い舞台裏は食べていけるくらいの仕事はある、彼は暖かい人情に囲まれて日常をこなしていった。

ところがこの菊之助という若侍は、暮れの雪の日、緋色の上掛けに白無垢の衣装で小屋の裏口から突然走り出していった、大男のならず者を斬り倒し、首を大きく掲げて、見事あだ討ちを果たしたと呼ばわった。

二年後、この仇討の仔細を聞きに別の若侍が訪れる。彼が見聞きした人々からあだ討ちの一部始終を知る。
江戸の悪所で働きながらあだ討ちを果たして故郷に帰り平和な日常を手にした菊之助が、どうして本懐を遂げたのか、大男を討ち取ることができたのか。
その武士は周りの人たちの人情深い暮らしが菊之助をどう育て、どうあだ討ちを成功させたかを知ることになる。
時代小説が持っている雰囲気や土地柄の様子など巧みに織り込んだ人情と善意の物語がジンとくる。これが人気の秘密かも。
初めての永井作品だったが面白かった。

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2026年06月13日

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ネタバレ

「あだ討ち」が何だったのか、さまざまな人の目線で語られ徐々に明らかになる物語。
それぞれの章で、菊之助がお世話になった木挽町の人たちが語り部になることで、その人たちの人となりや菊之助がどんな人物だったのかがよく分かる。映画?かドラマにもなっているようだけど、どんなふうに編集されているのか少し気になる
この物語の登場人物たちのように相手のことを思って行動できる人間になりたいな。思いやられる側の人格にもなりたい。

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2026年06月07日

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登場人物それぞれの人生が濃く描かれていてとても引き込まれた。生い立ちや生き様から身分の違いや江戸の町をより鮮明に感じられた。
菊之助がやっぱり良いなぁ。清廉。森田座の方々が守りたくなる気持ちがよく分かる。

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2026年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「藪の中」のような手法の話に少し似ているのだろうか。1話ごとに話し手が変わり、徐々に真相が見えてくるというミステリー。
 ミステリー要素強く、悲しい話なのかと思ったら、江戸の人情物要素のほうが強く感じられ、人の温かさを思い出させてくれた。
 菊之助が仇討ちをする描写はうつくしく、脳裏に赤と白のあざやかな光景が浮かび上がった。
 登場人物誰も不幸になってほしくないという気持ちになり、最後は温かな真相が明かされて晴れやかな気持ちになった。
 「藪の中」のような手法の話に少し似ているのだろうか。

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2026年05月26日

Posted by ブクログ

芝居町で行われた仇討ち。目撃した芝居小屋の面々の語りで物語が進んでいく。それぞれの人物が魅力的で引き込まれるうち真相が明らかになっていく展開に魅了されました。赤と白の場面が繰り返しイメージされました。映画も観てみたいです。

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2026年05月24日

Posted by ブクログ

素直に面白かった。
最初はミステリーの感じがしなかったが、
ラストで納得。
出てくる登場人物達に魅力がある。
それに意外に伏線があるのがいいし、読み応えがある。タイトルに納得。
映画はどうなんだろう?
26/05/21 26冊目

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2026年05月22日

Posted by ブクログ

2026/05/20

ラストの仕掛けに気付いた時、思わず「すごい!」と声が出た。

初めは、この話は一体どう展開していくんだろう…と手探りで読み進めていた。
ある一つの仇討事件。
それぞれの目撃者の証言と、生い立ちからなる章のストーリーは面白くて、段々と登場人物達に愛着が湧いてくる。
特に四章の「長屋の段」では子どものかわいそうなお話に涙…
と思っていたら、これが伏線になっていたとは!
読後感がすごく良かったし、ラストを知った上でもう一回読み返したい。

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

途中でなんとなく真相は分かってしまったけど、それを残念とは思わず「貴方の話、聞かせて聞かせて!」となってページを捲る手が止まらない軽快な読み口、個性的な登場人物それぞれのエピソードや心情も面白くて気持ちの良い終わり方が最高!

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2026年05月18日

Posted by ブクログ

「映画が本当に面白かったから」と人に勧められた本。誰がどの役、などのキャストもあまり知らなかったので、あえて何も入れずに読んだ。
義理人情、どうしようもないやりきれなさを、抱えたことのある人間がもつ優しさが心地良い。
そしてとにかく読後感が良い…!わたしの考える「江戸の良さ」が詰まっていて、気持ちが良い「あだ討ち」だった。

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2026年05月18日

Posted by ブクログ

推しグループ、なにわ男子の長尾謙杜が出演した「木挽町のあだ討ち」

映画見ました。
絵から出てきたような見目麗しい青年。菊之助。
うんわかる…わかる!!
推しの贔屓目かもしれないけど、ナイスセッティングだと思う ✧ (*´ `*) ✧ °

小説と映画の設定・構成は多少ちがえど、国宝と同じで両方見て読んでなおよし!!


尊敬していた父が乱心し息子の菊之助に切りかかる、それを助けた側近の作兵衛。
小さな頃から側にいてくれた作兵衛…
いくら自分を守るためと言え、故意でないとしても、殺人を起こしてしまった作兵衛に仇討ちしなければならない…若干17歳の心優しき菊之助…

作兵衛を追いかけ江戸へ…たどり着いた芝居小屋。
個性だらけの芝居小屋の人々。

タイトル「木挽町のあだ討ち」

「あだ」がひらがなな訳…

また、映画みたいなー

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2026年05月16日

Posted by ブクログ

ミステリーと人情ドラマ、どっちも楽しめる作品だった。時代小説だからちょっと難しい言い回しもあるけど、そこまで気にならずに読める感じ。話は芝居小屋を中心に進んでいって、芝居に関する言葉もいろいろ出てくるから、その由来を知れるのも地味に面白い。ストーリーもしっかりしていて、読み進めるうちに少しずつ全体が見えてくるのが良かった。

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2026年06月17日

Posted by ブクログ

あまりにも完璧な仇討ちのシーンから始まり、この裏に何かあるのだろうなと匂わせ、冒頭から興味を惹かれた。
ただ、そのため、3人目の目撃者談辺りでなんとなく展開が読めてしまうのは少し残念。
個人的には仇討ちの本筋よりも目撃者たちの語る "来し方" が印象に残っている。 気風がよく人情味に溢れ、芝居(歌舞伎)小屋という悪所で生きる人たち。皆それぞれ背負っているものは表からは見えない。特にほたるさん、久蔵さん夫妻のくだりは胸に来るものがあった。
この「あだ討ち」は人間同士が出会うタイミングや背景、感情の歯車がうまく噛み合って成せた結果であり、皆が流れ着いた芝居小屋は悪所などではなく、人生をリスタートさせる救いの地だろう。
助けを乞い、手を差しのべられた経験が、巡ってまた誰かを助ける世界を見て温かい気持ちで読み終えることができた。

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2026年06月09日

Posted by ブクログ

最初は少し読みづらさがあった。が、最後は一気読みでした。
各章ごとに語り手が変わり、それぞれの人生や思いが少しずつ明らかになっていく構成が秀逸。長屋の場面あたりから「もしかして?」と違和感を覚え、桝屋の場面で確信へ。そこからはイッキ読みでした。
タイトルのあだ討ちがひらがなである意味にニヤリ。物語の余韻をさらに深くしてくれる仕掛けですね。

きっとこの先もふたりはどこかの芝居小屋を訪ねているんだろうなぁ、と勝手に想像が膨らむ面白い作品でした!

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2026年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白いね、昔の都築道夫のなめくじ長屋の如く、芝居小屋の面々の人生の背景が良すぎて生き生きしているものだから、今回の『芝居』がどうにも≪当たり≫だね、筋書きを描くのも楽しくて仕方がなかったんじゃないかw
仇討は儒教(特に朱子学)の影響が強く、「父の讎は与に天を戴かず」という考えが背景にあり、主君の仇(赤穂事件など)は例外的に美談化されましたが、血縁ベースの親子仇討ちが最も自然で頻出する形でした、でも卑属の手(目下の者が目上の者の敵を取る)ではなく「親が子の仇を討つ、夫が妻の仇を討つ」というケースは許されないんだよね、儒教ってむずい

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2026年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

★3.5
ある1夜に行われたあだ討ちについて 見た人に話を聞くとそれはなんと見事なあだ討ちだったという 様々な人物に当時をインタビューしていきながら見えてくる謎は一体…?
みたいなあらすじ
人物描写はすごく良くて、人の生き様や葛藤や心の揺れ動き方は目頭が熱くなること間違いない

ただ残念なのが設定の甘さというか1章時点でオチまで読めてしまう裏切りの無さ 王道とは違って話のオチが読めやすすぎた。 物語の中で1人は嘘偽りない存在のはずがこのせいで全員がフィクションのように感じられて残念だった…
なんであだ討ちの話をインタビューすることになったのか その設定だけは違和感ないものを用意してほしかった;; 2年前の美談とされたあだ討ちをなぜいきなり聞くことになったのか それがないから場所が場所なだけにあぁそういうことなんだろうな… が20ページぐらいでわかってしまって残念 各章の人物の生き様については本当に良かっただけに 話を合わせてるなってのもわかってしまうのは勿体ないと思う。

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2026年05月17日

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