【感想・ネタバレ】木挽町のあだ討ち(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

雪の夜、木挽町の芝居小屋の裏手で、菊之助なる若衆が果たした見事な仇討。白装束を血に染めて掲げたるは父の仇、作兵衛の首級(しるし)。二年後。目撃者を訪ねる武士が現れた。元幇間、立師、衣装部屋の女形……。皆、世の中で居場所を失い、悪所に救われた者ばかり。「立派な仇討」と語られるあの夜の〈真実〉とは。人の情けと驚きの仕掛けが、清々しい感動を呼ぶ直木賞・山本周五郎賞受賞作品。(解説・中島かずき)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

時代小説はとっつきにくいんだよなあ…と思って読み始めたけど、どこにもとっつきにくい要素がなかった。たぶん最初の章の一八の語りが軽妙だからだろう。

木挽町の芝居小屋に縁がある登場人物たちがリレー方式で語っていく感じは、すごくミステリ味を感じて(前情報は一切見ずに読んだので…)、これからどこに着地するんだろう…という気持ちで読み進める。読んでいくにつれて、徐々にぼんやりとした全体図が見えるように(というか真実に辿り着くためのパーツが揃う、的な面白さがある)なり、終章で種明かし編が始まる。

この、全体を通した爽やかさもさることながら、一つ一つの章の強度も非常に高い。一癖も二癖もある登場人物たちの考え方、その根拠になる来し方、それらが説明くさくなく描かれていて、これだけでもオモロい。俺はほたるさんが好きだね。全員好きだけど。

結末も救いがあって読後感がめちゃくちゃ良い。なんだかんだみんな幸せになってほしいと思っていたから。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

いやぁーほんとに面白かった!
時代物でこんなに読みやすくエンターテイメントな小説は初めてかも。
これは絵になる!
映画化したくなるのも頷ける。
映画観てないけど観たかったな。
舞台化も観たい!

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2026年08月14日

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ネタバレ

あとがきの通り、とても気持ちの良い小説だった。
あだ討ちについては途中薄々勘付いたが、木挽町の皆の来し方を聞いて回るのはなぜだろうと思っていた。武士の生き方しか知らない友人にさまざまな立場の人の人生を知った上であだ討ちについてどう思うかを問いたかったからだと分かってとてもスッキリした。

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2026年08月13日

Posted by ブクログ

いやー建付けも内容もすべて面白かった〜最初は江戸言葉に慣れず読み切れるか不安だったけど、そんな心配は直ぐに解消されて!
身の上話自体も面白いし、菊之介との繋がりもまた面白い。
サスペンスミステリーだけど人情ものでほっこりする〜楽しすぎた

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2026年08月12日

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面白かった!!
タイトルから時代小説かな?と思い、時代小説が苦手な身としては読むのを迷ったが、本当に読んでよかった!読みやすかったです。

仇討ちを見た人たちを巡りながら、当時の状況を聞くことで話は進んでいくのだが、最後の方で、おや?これはただの仇討ちについて聞いてまわっているのではなく、もしかして何か裏があるのか??と思ったところから手が止まりませんでした!

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2026年08月07日

Posted by ブクログ

木挽町の芝居小屋の裏手で起きた仇討。その顛末の芝居小屋の目撃者を一人一人、ある武士が訪ね、インタビュー形式で物語が進む。
それぞれの、芝居小屋に行き着いた過去や想い。仇討をした若侍との関わり。次第に明らかになっていく真実。
途中から結末はなんとなく読めてしまうが、それでも芝居小屋の人たちのそれぞれの物語があって、爽やかな読後感があって良かった。

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2026年08月02日

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映画がなかったら絶対読んでなかったと思うと、映像化を考えた全ての関係者に感謝したい。
本当に面白い。最高の傑作。

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2026年07月29日

Posted by ブクログ

かなり面白い!
きらん風月に、はまって、こちらに流れてきたが、やはり著者の人や世間に対する眼差しが好きだ!!
きらん風月で、風刺や滑稽、ユーモアの大切さを知り、一つの転機となったのと同じく、こちらの小説は、今、まさに人を信じて頼ることも大切と思い始めた自分にとても刺さる話だった。
自分の檻のなかで、全てを背負って、他者を顧みないのは、高潔ではなく、世間知らずということ。理不尽も含めてしなやかに受け止め生きる。そんな姿を学び、今の自分に必要な心のサプリを頂いた気がする

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2026年07月26日

Posted by ブクログ

ストーリーも、構成もこれぞ小説!最高。

実は先に映像化作品を観てしまって。
それはそれでとても面白かったのだけど、断然本作品の方を推したい。その上で映画や舞台を…。

最終章、何だか色々込み上げてきて泣いてしまった。
久しぶりにいい読書体験したなーと思える作品でした。

ネタバレしちゃうからこのくらいで。

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2026年07月11日

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時代小説ミステリーだったのですがとても読みやすく、オススメしたい作品でした。
仇討ちの話ですがお与根さんのところで涙腺が崩壊してしまいました。
優しい仇討ちの話
映画もやってるのでそちらも観てみたいな

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2026年07月06日

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読後感がとても良かったです。心が温かくなる、良いお話でした。

あだ討ちについて語る芝居小屋の人達の人生が丁寧に描かれていて、ラストのあだ討ちの背景として納得できる物でした。
あだ討ちの話を尋ねてまわって聞いている人についても最後に明かされるのが良かったです。

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2026年07月06日

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時代小説の読みにくさがなく、すいすいと読み進めらられるテンポの良さ。
とにかく登場人物がみんな魅力的!
「木挽町の仇討ち」と呼ばれる事件にかかわる6人の視点から描かれます。
少しずつ解き明かされる真実。
じわじわと心が温まります。

最高におもしろく、素敵なお話でした。

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2026年07月04日

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映画を見てから原作も読んでみたいと思い、入りました。
映画と同様に、面白かった。
ただ違うのは、映画は完璧に初見だった為、どんどん明かされるどんでん返しに驚くばかり。タイトル回収には、あだ討ちってそういうことだったか。と驚きました。本当に面白くて、暫く興奮が止まりませんでした。
原作小説の方は、映画では深く描かれなかった菊之助さんに関わった木挽町の人々の過去が知れました。暖かくなったり、切なくなって思わず泣きそうになったり。
読み返しても、映画を見てから読んでも、面白いと思える作品だと思います。

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2026年07月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『あだ討ち』に至る物語の真相を主軸に、それを取り巻く芝居小屋の面々の来し方に心打たれた。

このところ、存在のすべてを〜熟柿と親子愛に涙する小説が続いていたが、今回も久蔵の段で胸が締め付けられた。まあ坊を想って打ち首を作り上げた久蔵の心情はいかばかりか。ただひとり、死にゆく幼な子を抱きしめるしか出来なかった母のお与根の悲しみは、いかばかりであったか。

そこかしこに不条理が存在する江戸の世。元大工の年寄りが無惨に斬り殺されても奉行所は動かない。殺した当人は士官先まで手に入れる。自身の来し方行く末に悩む与三郎に、お三津が働く飯屋「つるや」の親父が言う。『しかし、まずは御身を大切に。腹を満たして笑うこと。それでも割り切れぬ恨みつらみもありましょうが、そいつは仏にお任せするのも、手前どもの処世術というもので』。
現代よりも神や仏が身近だった時代。不条理をしなやかに受け止めて生きる人々。白黒ハッキリさせなければ気のすまない風潮が蔓延している現代で、今ここで生きる自分も見習うべきと感じた。(頭の中では、つるやの親父は鬼平に登場する相模の彦十(江戸家猫八)であった)

『己の想いを貫くことの難しさも、道理のままに行かぬ割り切れなさも、この世には幾多ある』。そんな時代だからこそ、菊之助の想いを貫くために芝居小屋の面々が力を合わせ、あの『あだ討ち』を成し遂げる。大団円の気持ちのいい結末だった。

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2026年06月27日

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まず、すごく読みやすい。江戸時代の口調で語りが進んでいくが、時代小説にある読みづらさというのが全くない。江戸時代や芝居のことを全く知らなくても問題ない。
そして、続きが気になる。読むたびに真相は何か早く知りたいという気持ちが強くなる。真相は芝居小屋の人たちによって次々と明らかになっていき、最後に菊之助自身の語りが始まって完結する。菊之助自身の語りはもう一気読みしてしまった。
悪所と呼ばれる芝居小屋の人たちと武士がどのように関わっていくのか、タイトルが仇討ちではなく"あだ"討ちの理由が何なのか、すべてが明らかになった時の読後感が心地よい。

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2026年06月27日

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ネタバレ

かなり後半まで、なんの話なのかわからず挫折しそうだったけど最後まで読んでよかった。ラストの答え合わせでそれまでの登場人物がもっと好きになった。

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2026年08月13日

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面白かった。一つのあだ討ちについて、関わった人、見ていた人が自身の身の上話と共に各々の視点で話す内容が不幸なのに軽快でスルスルと読める。徐々にあだ討ちの状況が明らかになるのも良かった。ホントに面白かった。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

非常に大好きなタイプのお話でした!とてもハートウォーミングでエンタメしている。それでいて、社会で無視されてしまうような人々に寄り添うメッセージのある作品。巻末の特別エッセイにあったが、歌舞伎座で舞台化されていたとか。
正直、このストーリーでは、「歌舞伎座舞台」というのが最も映えさせるアウトプット方法なのかもしれない。
もちろん、本はめちゃくちゃ面白いしとっつきやすく、そしてわかりやすい。野暮ったくなく、きちんと全てを説明してくれるので、探偵役は読者の我々だが、それでもみんなで真相にゴールできる楽しさがある最高エンタメ。

アマプラで映画配信されているうちに、こちらも見てみよう。

さて、以下ネタバレです。
まず、証言人たちのバックボーンのストーリーが、非常に良い。さまざまな出自、さまざまな経験、時代設定は江戸時代で、「この背景に共感する」なんてならないだろう。しかし、世間から「見えないふり」されている人たちの「やりたくないこともやらなければ生きていけない」「いろんなことがままならない」そんなフラストレーションや絶望と希望にスポットを当てているような部分が非常に共感できて、そのストーリーに何度も涙した。

一八や与三郎の舞台に救われて、舞台演劇を「希望」の象徴のように語る感じは、まるでNetflix映画の「the PROM」を思い出したし、
久兵衛の切り首の話では、「ハムネット」も思い出して大号泣。

そして、ミステリーの部分。
第二幕くらいで「話がうまい一八が吹聴して回っていたのなら、多少その話が違っていてもマンデラ効果でもうわからんでしょ」と思い始め、
第三幕途中くらいで、「仇討ち」の箇所だけ全く証言が一致しすぎ。これ、殺していないか、オリエント急行殺人事件パターンじゃない(証言者全員で殺している)?
からの、第四幕、第五幕のまさに「役者が揃った」感。
すごすぎる。本当にエンタメとして面白かった。うまく騙してくれてありがとう。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初読み始めてる時は、どこがミステリー?来し方?なんでなん??って感じで、仇討ちね、うんうんみたいな感じで読んでた。
 そしたら最後の5章から、どんどん、んん!?ってなってきて、作兵衛はそりゃ死んでないよね〜ってなってきて、"仇討ち"ではなく"徒討ち"でシンプルにうますぎて鳥肌だった。

 とりあえず江戸のみんなが優しくて、愉快で、それでいて自分の人生に誇りを持ってる感じが伝わってきた。

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2026年08月06日

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ネタバレ

終わりがスッキリ。あだ討ちがひらがなである意味が「あー!なるほど!」となった。
また、途中まではあだ討ち自体よりも芝居小屋の人たちのバックグラウンドの話が長くて着地点が全く見えなかったが、それぞれの辛いことを乗り越えて今に至っている話を聞いたことで菊之助さんが、武士のルールに背いてでも仇の命を守ることを選ぶ事ができたんだと納得。
とても良かった。

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2026年07月26日

Posted by ブクログ

芝居小屋を舞台に「かたき討ち」をいろんなバックグラウンドの人たちがチームプレーするお話。途中ドキドキ、時々ドッキリ、最終盤でエーッ、そうなの、よかったなぁ、久しぶりのいい物語でした。

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2026年07月23日

Posted by ブクログ

最初はどういう趣向の話なのかよくわからなかったけど、4幕あたりから「なるほど」という感じになって、最後は一気に面白く読めた。

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2026年07月21日

Posted by ブクログ


同じシーンを、違う登場人物の視点から
語られていく構成。

初めの方は、また同じような話か…

と、思っていたら徐々に物語が立体的に
形をあらわしてきて、読み終わると
お見事!と言いたくなる。笑

語り手となる登場人物たちのサイドストーリーも
魅力的で惹き込まれる。

あんまり読んだことないタイプの一冊で
新鮮だった。

2026.07.05-81冊目/年

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

良質な本、仇討ちを軸に周囲の人たちの生き様を描き、最後まで読ませ切る著者の筆力は大したものです。オチは途中から予想できるけど…
映画もあるみただけど、映像化には合いそうな描写でした!

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

読みやすかったです。
長屋の場で結末は分かってしまったけど。
これがもし実話であったなら、人に希望を見出せる話だな。こういう世の中であってほしい。
映画も見てみたい。

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2026年07月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

直木賞・山本周五郎賞なので読んでみた。
山本周五郎賞は見つかれば読みたいと思っている。
目についたものだけでもとメモしているが読み切れていない。

最近話題のこの作品はすぐに買って積んでいたがやっと読むことができた。最後になってああそうなのかと、さっぱりほんわかした、ここが驚愕のミステリなどと紹介されている所以かなと納得した。初めて読む著者だったけれど、幕切れに驚いた。
きちんと落とし前が付いているというのはこういうことかもしれない。驚いて納得。

木挽町の芝居小屋ではさまざまな過去を持つ人たちが働いている。しかし木挽町という土地柄はあまりいい意味を持たないらしい。
それでもここで働いている人々には重い過去があり苦労人らしい人たちの集まりは、人情深くて味わいがある。

若い侍が行き暮れた風情で小屋の前で立ち止まり、木戸案内の芸者に職はないかと尋ねた。美しい容姿の若者でいわくがありそうだった。なにかしら雑用が多い舞台裏は食べていけるくらいの仕事はある、彼は暖かい人情に囲まれて日常をこなしていった。

ところがこの菊之助という若侍は、暮れの雪の日、緋色の上掛けに白無垢の衣装で小屋の裏口から突然走り出していった、大男のならず者を斬り倒し、首を大きく掲げて、見事あだ討ちを果たしたと呼ばわった。

二年後、この仇討の仔細を聞きに別の若侍が訪れる。彼が見聞きした人々からあだ討ちの一部始終を知る。
江戸の悪所で働きながらあだ討ちを果たして故郷に帰り平和な日常を手にした菊之助が、どうして本懐を遂げたのか、大男を討ち取ることができたのか。
その武士は周りの人たちの人情深い暮らしが菊之助をどう育て、どうあだ討ちを成功させたかを知ることになる。
時代小説が持っている雰囲気や土地柄の様子など巧みに織り込んだ人情と善意の物語がジンとくる。これが人気の秘密かも。
初めての永井作品だったが面白かった。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人との関わりや出会いを大切にしたくなる。

映画のポスタービジュアル(一面の雪の中に、菊之助と作兵衛がいて、菊之助が赤い着物を纏っている)が目に焼き付いて気になって、まず本を読んでみることにした!

芝居に出会って人生が変わった人たち、その人たちに出会って人生が変わった菊之助の話。
菊之助に関わった人たちの口から、“木挽町のあだ討ち”の話と、その人の生い立ちが語られていくことで、話が進む。
最初は、語り口調だと深い心情描写がないから少しさみしいなと思ったけど、話者の、外に現れるひととなりがわかりやすく、キャラクターを掴みやすくて、どんどん惹き込まれていった。読みやすいのもいい!
でもこの形式は、おしゃべりな人じゃないと成り立たないなあ、と心配していたら、小道具担当の無口な久蔵さん(阿吽の久蔵)のターンでは、おしゃべりな奥さんが話してくれていた。

話者はみんな、芝居に出会ったことで人生が変わっていて、その変わり様が素敵で、劇的。

この時代の文化や社会情勢などは、そういう”設定”なんだと思って読めば楽しめるということにいまさら気づいた。
いままで時代小説は日本史の知識がないと楽しめない、と勝手に決めつけていたけど、昔ながらの特有の単語も話し言葉も、SFやファンタジーに出てくる難解な横文字のようなものと思えばいいんだと腑に落ちた。最近、言葉の意味や語源を調べるのが好きだから、勉強にもなる!
『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』を観たから解像度高く読めたのもあるかもしれない。
これからは時代小説もたくさん読んでいきたい!

終幕では菊之助が話者となり、“木挽町のあだ討ち”の全貌が語られるけど、第五幕までの関わった人たちの話の中から、実は作兵衛は斬られてないんじゃないかな~?と考えられる匂わせがあって楽しい。
みんなが協力して“木挽町のあだ討ち”を成功させたこと(ネタバラシ、オチ)を書くために第一幕~第五幕があったんだろうけど、どんでん返しの物語よりも、読んでいる最中に「なにこれ楽しい!」と思える本が好きだから、ネタバラシやオチの終幕がなく、第一幕~第五幕だけでもだいぶ好みのタイプだった。

映画も観たくなったので観に行く!登場人物がみんな魅力的だから、アニメにしてもとても面白そう。

電車内で『木挽町のあだ討ち』を読んでいたとき、前に座っていたご婦人二人が「木挽町が~」とまさにこの本の話をしていて、「それ!いま読んでます!」と主張したくなった。HOTな小説を読んでるとこういうことがあるのか。

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2026年06月30日

Posted by ブクログ

【良かった点】
木挽町の芝居小屋に集う人々の人生が丁寧に描かれ、真相以上に登場人物の温かさや絆が印象に残った。江戸の情景も美しく、小説としての完成度は高い。

【気になった点】
ミステリーを多く読む人なら、仕掛けや真相は途中で予想できるかもしれない。驚きやどんでん返しを期待すると少し物足りなさがある

【おすすめ度】
★★★★☆

【ミステリーとしての意外性】
★★★☆☆

謎解きの衝撃よりも、人間ドラマとして楽しむ作品。ミステリーとしては控えめだが、読み終えた後に温かな余韻が残る一冊だった。

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

映画版よりも小説の方が好みでした
連ドラで丁寧に映像化して欲しいかも

映画は映画、原作は原作!
ではありますが…

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2026年06月28日

Posted by ブクログ

読みごたえがありました。だんだん薄々そういうことかなぁと思えて来るけど、最後にそう来たかぁという感じでよかった。映画も見てみたいなぁ。

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2026年06月28日

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