【感想・ネタバレ】木挽町のあだ討ち(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

雪の夜、木挽町の芝居小屋の裏手で、菊之助なる若衆が果たした見事な仇討。白装束を血に染めて掲げたるは父の仇、作兵衛の首級(しるし)。二年後。目撃者を訪ねる武士が現れた。元幇間、立師、衣装部屋の女形……。皆、世の中で居場所を失い、悪所に救われた者ばかり。「立派な仇討」と語られるあの夜の〈真実〉とは。人の情けと驚きの仕掛けが、清々しい感動を呼ぶ直木賞・山本周五郎賞受賞作品。(解説・中島かずき)

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Posted by ブクログ

絶対読むべき!
面白い!単なる時代劇ミステリーで終わらない深さがあります。
一人一人の生い立ちとあだ討ちを果たした青年に対する接し方、想い。臨場感があり、一人一人キャラが立っていて、全ての登場人物に好感を抱けます。
今の時代では想像のできない困難を垣間見ながら、仇討ちの裏にある辛さを知ることができました。
ラストで誰もが驚かされること間違いなし!

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

映画化するけど、まず本で読むことに価値があるのでは!と思う。芥川龍之介の「藪の中」みたいな構成をしていて、「木挽町のあだ討ち」の関係者が話す内容だけで完結するし、それなのに面白い。映画の予告で知って、観に行きたいし原作読もう〜と思って読んだから、最初は探偵役の聞き手が真相を解き明かす!的な話かと思っていた。でもこの話のメインは別のところにあって、いい意味で裏切られた気持ちだったし、読後感がすごくいい!映画予告の「あだ討ち」のシーン、すごく綺麗だったからそれはそれで楽しみなんだけど、私はたぶん映画より本の方が好きな気がしている。

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

※未読の方へ。ネタバレは見ないほうがいいぞ!!

面白かった!!!!!読後最初の一言はこれに尽きる。あまり時代ものに興味を持たない自分だけど、ちょうど来週から実写映画が上映されるし評判良さそうだし、と読んでみたら読む手が止まらない。あっという間に読み終えてしまった。

ミステリ仕立てというのは実写映画に出演している役者が番宣で話していたので知っていたし、正直お与根さんの章あたりでこれはもしかして?と感じていたけれど、最後に全ての真実が明るみになってもその面白さは損なわれなかった。
何より、タイトル回収が気持ち良すぎる!!座って読んでたら本当に膝叩いてたと思うわ。

役者小屋の面々の一人ひとり森田屋にたどり着くまでに色々な人生があって、後悔や失意の中で与えられた慈愛、掴んだ光が結集して菊之助の"あだ討ち"を成立させたんだなと胸が熱くなった。
これぞ江戸の人情、というか。
私は芳澤ほたるさんの賞がお気に入り。

映画全然マークしてなかったけど観たくなってきちゃった。でも面白い小説を映像にしたからって必ず面白くなるとは限らないし…結末知っちゃってるから余計に自分のなかのハードル高くなってそうだし…(余計だけど個人的に菊之助は高橋文哉のイメージなんだよなあ)と思いつつ、せっかく原作読んだから観てこよう。

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2026年02月20日

Posted by ブクログ

登場人物達のそれぞれの物語がテンポ良い語りで進んで行くから気持ちよく読み進められる。
時代のやるせなさを感じながらも読後感はさわやかで良い作品に出会えて良かったと感じた。
映画もぜひ観てみたい!

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2026年02月20日

Posted by ブクログ

2人目でもう泣いた。丁寧に描かれててなかなか核心に迫らないのに全然退屈しない。これがミステリって気がつくのはどのあたりからだろう。初めて読んだ時は全く気が付かなかった。とにかく良かった。ストーリーテリングも最高に上手い。

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2026年02月20日

Posted by ブクログ

読みやすくて凄く面白かった!
これは映画も観てみたい。
江戸時代は仇討ちは届出て許可されれば認められていたと知って驚く。家と忠義をを守る為に自分の意に反しても義を貫くという武士の生き方は辛いな…。仇討ちを語ってくれた芝居小屋の人々の過去にも心打たれた。

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2026年02月17日

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面白かった〜!時代小説が苦手な方、普段あまり読まない方にもおすすめ!菊之助をはじめ、登場人物全員が魅力的で、頭の中に自然と映像が浮かんでくるような読みやすさ。インタビュー形式で、徐々に事件の核心に迫っていくミステリー要素あり。
最後に仇討ちの全貌が分かった時には…思わず涙!
人生の辛酸をなめてきて、木挽町に辿り着いた人達だからこその優しさが溢れる素敵な結末だった。
結末まで読むと、タイトルの「あだ討ち」がひらがな表記になっている意味が分かる。

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

単行本で2回読んで(2回目は歌舞伎観劇の予習)、今回は3回目。
単行本と文庫は同じ内容のようだけど、たまに、「この記述ってあったかな?」と新鮮に感じるところがあった。どんどん記憶がこぼれていく悲しさ……。

今回は、映画化に向けての再読。やはり、涙腺が緩むような、胸が熱くなる物語。やっぱり面白い!
大河ドラマ「べらぼう」を1年間観終えたばかりで、「あのあたりの時代か」と思い当たるところがちょこちょこあったのも面白かった(火山の噴火や、松平定信の娯楽の禁止など)。これは前回も感じたことだが(と言っても読み返すまですっかり忘れていたのだが)身請けが決まったなじみの花魁の花魁道中のシーンなど、「べらぼう」の名シーンを思い出さずにはいられなかった。
映画のキャストは、私のイメージとはことごとく異なるのだが、映画を観るのが楽しみ。主題歌が椎名林檎!?あのミュージカル感のある曲調と歌詞は合っていてすごい。(映画を観たら私がそれぞれに抱いていたイメージはなくなってしまうだろうか。それはさびしい)

一方、仇討ちのシステムが興味深く、ネットで検索しながら読んだ。仇討ちが認められているということは、警察は機能していないのかな?作兵衛が殺人犯として警察に追われている様子もないようだし。

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2026年02月16日

Posted by ブクログ

難しい言い回しや聞きなれない言葉が出てくるので、正直最初の何章かは、読み進めるのが大変に感じました。でもある場面をきっかけに、見え方がどんどん変わってきて…唸りました、見事なあだ討ちでした!映画も気になります!

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2026年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まず映画を観たいと思い、その前に本を読まねばと思った。国宝と同じパターン。
あちらのペースで時間内にストーリーが進んでいく映画よりも、自分の意思で1ページずつめくりながら、展開に心を揺さぶられたい。自分のそんなこだわり。

それはそれとして、雪景色・白装束・真っ赤な打掛・飛び散る血しぶき……と映像として映えそうな描写が続くので、映画の公開が楽しみ。
これに椎名林檎の「人生は夢だらけ」が乗るんでしょ?やりたいのはそういうことだよね。

個人的には先に本を読んでよかったと思う。

あだ討ちにまつわる話を聞きながら、なにかが見えてくる……と思いながら、私はかなり終わりの方までその気配をつかめなくて、それでもこれだけ引き込まれるのだからすごい。
江戸の芝居小屋に居ついた人たちの人生模様に、続きを読む手が止まらなかった。

今は上も下も見えてしまう世の中になっているけれども、あのころはもっと境界線が明確で、どちらも互いが見えないものだったんだろうなと思う。
身分の外に置かれた、芝居小屋や役者たちが、枠からはみ出た人たちを救っていくのがなんとも皮肉。
吉原の元幇間から、武家の出身まで、いろいろな人たちがごった煮になっていて、
描かれる人生にもとてつもなく幅がある。

その人たちをまとめて惹きつけたのが、まっすぐさで誠実さで真面目さであるということが、救いに思える。

嘘も方便という言葉がある。
世の中、ときに必要な嘘はあるし、貫けばそれが真になるなんて、言ってもいいんじゃないか。

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2026年02月11日

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悔しさって、人を強くも弱くもする。だからこそ、忘れてはいけない。自分が何をしてきた、のではなく、人に何をしてきたのか、を。

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2026年02月09日

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非常に爽やかな気持ちにさせてくれる一冊。
久蔵の章あたりから、ある程度エンディングのからくりは予想できたが、それ以上に登場人物それぞれが道理のままに行かぬ人生を強いられながらも、しなやなに受け止め、そして人としての心を忘れずに助け合う姿に感動。
本当に価値のある人生とはどういう生き方かも考えさせられた。

良い本です!

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2026年02月08日

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映画の告知が無性に気になって、原作を修めておきたいと思い購入。
江戸時代において、血なまぐさくも誉れ高い仇討ち。その一部始終が、小気味よく、かつ、どこか愛情をもって語られていくのが面白い。
一人の少年のあだ討ちを発端に、社会に居場所がなくうまく生きることができなかった己の人生を、主人公に伝える語り手たち。その内容に胸がぎゅっと苦しくなったり、人情味を感じて心が温かくなったりする。物語を読むということは、本を通して登場人物たちの人生を追体験するものだとあらためて実感する。
読み進めるにつれ、主人公とともにあだ討ちの真相に近づいていく。「あだ討ち」の種明かしは驚きというよりも、これまで語り手となってきた人たちの優しさをしみじみと感じるものだった。読書が楽しい、良い作品だった。

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2026年02月07日

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木挽町の芝居小屋の裏手で、菊之助が果たした見事な仇討。父の仇、作兵衛の首をとる。
それから二年後、目撃者を訪ね歩くところから話ははじまる。元幇間、立師、衣装部屋の女形……。
「立派な仇討」と語られるあの夜の真実とは。

それぞれの「目撃者」たちの話にものめり込んでしまうほどの生き様がある。

仇討ちといえば忠臣蔵か蘇我物か。
芝居の町だからこその人情劇。
人との関わりが薄くなりつつある昨今、ラストの真実に辿り着くと胸が熱くなる。
ラストを読み終えたら、また最初からもう一度読みたくなる。

色の表現も美しく、読みながら場面が頭に浮かんでくる。
映像化されるのも納得。
ますます映画が楽しみになった。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

「あだ討ち」の場面は少々芝居がかった感じがしたが、なんでこれほど単純な事を何人もの人に聞くのだろう。
これが読み始め印象だった。
まあ語る人の生い立ちや、過去の経験などについて聞くのも一興なのかとも思った。
それが少しずつ変わっていく。
単純だと思った「あだ討ち」に何かが伏せてある。
そうなると俄然と面白くなる。
読み終わると、物語の構成の上手さに驚いた。

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

ミステリー仕立ての人情物といったところ。
章ごとの語り手たちの人生がしっかり描かれていて、人情味が感じられるのと同時に、物語の結末に対する納得感にも繋がっていたように思う。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

雪夜に木挽町の芝居小屋の近くで若衆の菊之助が自分の父親を殺害した下男に仇討ちを行った。これが俗にいう『木挽町の仇討ち』である。その2年後、菊之助の親類を名乗る男がこの仇討の背景を探る、といった話。

あらすじすら読まず読み始めたので、最初は仇討ちを目撃した人々の『なぜ木挽町に流れ着いたのか』という話を聞く意図がつかめず乗り切れなかった。途中を過ぎたあたりでこれらの話が背景に絡み合ってくると非常に楽しく読めた。時代ものですが、確かにミステリの要素あるなと。

この度、映画化されるようです。「菊之助の親類」が主人公のようですが、小説では影は非常に薄いです。この縁者の行動のなぜを考えながら読むことができて、非常に良かった気がします。原作と映画で味わいが違いそうなので、楽しい読書でした。

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2026年01月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

実写映画公開の直前のタイミングで読むことができました。

雪の降る夜、江戸・木挽町の芝居小屋の近くで菊之助なる若衆が成し遂げた仇討ち。
その見事な仇討ちが果たされた背景には、菊之助が芝居小屋「森田座」で出会った人たちの粋な計らいが隠されていたー。

今で言うと、お芝居に携わる人たちに対しては華やかな印象を持ちますが、武士が支配階級であった時代は芝居小屋は悪所とも呼ばれ、武家階級からは蔑まれていたんだそうです。
本作に語り手として登場する森田座の人々も、複雑な生い立ちや辛い過去を背負い、葛藤しながらも懸命に生きてきた様子が描かれています。
しかし、それぞれが心に傷を抱えているからこそ、菊之助の痛みにも寄り添い、手を差し伸べることができたのではないかと思います。

タイトルに隠された仕掛けに気づいたとき、
あぁ、なるほどなぁ〜と思わず安堵のため息をついてしまいました。
江戸の人情が紡いだ美しい物語。
自信を持ってオススメできる一冊です。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

初めての著者。
主人公は何も話さず、ドラクエ方式で話が進んでいく。
江戸時代の話だが、読みやすく、面白かった。

仇討ちがどのように起きたのかを、聞いて回る話。
途中で結末は推測できたが、色々な人間模様、人生が見れて面白い。感動もする。

実写化するが、どのように描かれるのか気になる。

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2026年02月20日

Posted by ブクログ

20260211−0216 2月27日に劇場公開。先日NHKの特集で取り上げられていたので気になって購入。久しぶりに時代劇ものを読んだけど、ちょうどべらぼうの時代と重なるのかな。サクサク読めた。心理描写が丁寧で良い感じ。

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2026年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第169回 直木賞 受賞作
第三十六回山本周五郎賞作

疑う隙なんぞありはしない、あれは立派な仇討ちでしたよ。
語り草となった大事件、その真相は――。
ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者だというひとりの侍が仇討ちの顚末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。新田次郎文学賞など三冠の『商う狼』、直木賞候補作『女人入眼』で今もっとも注目される時代・歴史小説家による、現代人を勇気づける令和の革命的傑作誕生!


登場事物の描写が秀逸で、大変生き生きと描かれているということと、スッキリとした勧善懲悪ものが評価されているんだと思う。ストーリー自体はそこまでのひねりはないのでは。なんとなくラストが分かった人は多いと思う。やりたくないけど、やらなければならない事柄に、迷い悩んで別の第3の方法を探る姿が現代人を元気づけるのかな。周りを頼っていくのも学びだった。

5人に子細を聞いて回るのがちょっと長かったかな(笑)仕方ないんだけど、全然真相にたどり着かないからもどかしかった。
映画のHPを見ると、お与根さんがイモトアヤコなんですね。いい味出してそう!加瀬役に柄本佑っていうのも素晴らしい。映像美も楽しめそうです。

首実検の際に役人が近づきもしないっていうのも、一か八かとはいえ、綺麗すぎるかな。。まあこの作品は人情ものとして読むのが正解で、ミステリーとして読むものではないのだろうな。
楽しませてもらいました。

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2026年02月16日

Posted by ブクログ

時代小説が苦手である。言葉、言い回し、背景など馴染みのないものばかりで、その世界に入り込めない。この話は、山本周五郎賞と直木賞を受賞した作品。これでダメだったらあきらめようと思っていた。第一章からなんのことかわからず、いつ展開していくのだろうかと思っていた。ついに最終章で種明かし。これはおもしろい、鮮やか。時代小説苦手な方にもおすすめ。

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

昨年大河ドラマべらぼうや映画国宝を楽しんでいたので、吉原や芝居小屋のイメージがしやすくてすらすら読めた!

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2026年02月13日

Posted by ブクログ

テンポの良い江戸っ子のしゃべり口。声に出して流れるように読むと、噺家になったような気持ち良さがある。

話のからくりは途中で薄々分かってくるが、そんなことは気にならないくらい話の運びがすばらしい。読後感も良好です。
映画化ではあだ討ちシーンの映像美に期待。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

5人の証言者による連作形式で、あだ討ちの詳細や証言者それぞれの背景が語られ、何があったのかが少しずつ浮かび上がっていく。
江戸の語り口は慣れていないと読みにくいかもしれないが、落語好きとしてはむしろ心地よい。

ミステリーを長く読んでいると、その種明かしには薄々気づいてくる。それでも最後まで苦もなく読めたのは、それぞれの話がしっかり粒立っているからだと思う。
特に四幕と五幕が印象に残った。

面目、意地、情愛――色々な感情が重なり合い、最後の証言者へと繋がる。
まさしく落語を聞くように、「物語を聞くこと」そのものが面白い一冊だった。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

二年前の睦月晦日、雪の降る夜に、木挽町の芝居小屋の裏手で一件の仇討があった。「父の仇、作兵衛。討ち取ったり」と高らかに首級を上げ、闇に消えていった菊之助。衆人環視の中行われたこの仇討について、目撃者に話を聞いてまわる一人の武士がいた。彼はいったい何者で、何を調べているのか。

彼が話を聞きに行った人たちが、仇討ちの様子と自分の過去を語っていきます。1人目は、森田座の木戸芸者一八。2人目は、殺陣の指南をしている立師与三郎。3人目、女形の二代目芳澤ほたる。4人目、小道具の「阿吽の久蔵」とそのお内儀お与根。5人目は、戯作者〈筋書きの金治〉。そして6人目は……。

おもしろかった。こういうミステリー好きです。いろんな人に話を聞いていくうちに、だんだんつながっていって真相がわかってくる。グイグイ読ませますね。

語り手自身の過去の話がまた、みんなじぃんと切なくて、それぞれ口調が違って個性的で、すごく良い。声に出して読みたくなります。

全編誰かの語りなので、たくさん名言があるのですよ。上方大坂の筋書並木五瓶さんのセリフ「面白がったらええんとちゃいますか」も大好きですが、ここでは締めとして、金治さんの語りからひとつ書いておきます。
〈どの道を進んでも、いずれは墓穴に入る。それでも生きながら棺桶に詰められて知らぬ間に運ばれて行く人生よりは、曲がりくねったって手前の選んだ道を進みたい〉

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

話題になっている最近のミステリーが読みやすいけれどあまり面白いと感じられず、自分の感じ方が何か今までとズレてきたのかなと残念に思っていました。
この本を読んで安心しました。こんな読後感が好きだったのだと。すぐにもう一度読みたいとまた最初から読み始めています。映画化で誰がどの配役なのか想像しながら読むのも楽しめそうです。

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2026年02月06日

Posted by ブクログ

その結末にはホッとしてタイトルの意味にハッとして読んでいてホロリともさせてくれる大満足の一冊。
5人の目撃者から見えてくる1つの仇討ちの真相は一気に読まされた。
人情ものは心に沁みます。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

仇討ちに関わった5人による証言で構成された物語。
読み始めはそういう形式だと知らなかったため、1人目の語りが正直かなりつらかった。
さらに4人目あたりでオチが見えてしまい、結末を知った状態で5人目を読むのもしんどかった。
ただ、この構成は映像向きだと思うので、映画で観たら面白そうな気はする。

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

直木賞で映画化ならエンタメ要素が強いのだろうと読み始めたが、そこまででもないかも…と思ったら急に面白くなった。映画ではどう表現されるのか気になる。

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2026年02月16日

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