【感想・ネタバレ】木挽町のあだ討ち(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

雪の夜、木挽町の芝居小屋の裏手で、菊之助なる若衆が果たした見事な仇討。白装束を血に染めて掲げたるは父の仇、作兵衛の首級(しるし)。二年後。目撃者を訪ねる武士が現れた。元幇間、立師、衣装部屋の女形……。皆、世の中で居場所を失い、悪所に救われた者ばかり。「立派な仇討」と語られるあの夜の〈真実〉とは。人の情けと驚きの仕掛けが、清々しい感動を呼ぶ直木賞・山本周五郎賞受賞作品。(解説・中島かずき)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

芝居小屋の面々が「あだ討ち」を語る証言形式で、話を聞き進めるほどにジワジワとミステリー感が出てくる
最後の証言で真相が明らかになったと思いきや、最後の最後で本人が真の事実を語るという返し方
技法もさることながら、話の結末もしっくりいくいい作品でした

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんと気持ちのいい連中だろう。

某カリオストロのセリフが出てくるほどの爽やかな読後感を持てる傑作に出会えた。

舞台は江戸の芝居小屋、2年前に起きた仇討ちの仔細を聞いて周る若侍の視点で物語は語られる。

事件のあらましが明らかになっていく様はミステリの体裁であり読み進める手が止まらなかった。

と矜恃の江戸人情噺。歌舞伎、映画化される事は納得の出来栄えでございました。

何か面白くて伏線回収きっちりしてて、読後感が重くない小説を読みたい方はぜひ。

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画化の映像が美しいので興味を持ち手に取った。
面白っくって、あっという間に読んだ。
木挽町の舞台小屋を背景に起こったあだ討ちを調査にやってきた、ある武士。
小屋の人々にこの「あだ討ち」の顛末を聞いてまわるのだが…。と、いう内容に、そう来たか!な、顛末が、ぐっときた。
忠義って、お武家さんだけのものじゃ、ありません。「忠」って言う字は心の中って書くでしょう。心の真ん中から溢れるものを人に捧げるって事だと思う。

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2026年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

audibleにて。
朗読がめっちゃ素晴らしいので、たくさんの人に聴いてほしい!

こういうタイプの書き方の本は初めてだった。
RPGみたいね。
最初はあんまり面白く無いなぁなんて思いながら、掃除のお供に聞いてた。
そしたら、どんどん面白くなってきて引き込まれてしまった!
大抵、つまんない本は最初でなんか合わないなって思うけどこれは違ったなぁ。
書籍でも買って、もう一度、よくよく確認しながら見直したいと思える作品。

根底に流れる愛の物語に胸がいっぱいになって泣けてくる。
どうかどうか、みんなが幸せでありますように。

映画観たい。
映像化するのにぴったりの作品だと思う!

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

※未読の方へ。ネタバレは見ないほうがいいぞ!!

面白かった!!!!!読後最初の一言はこれに尽きる。あまり時代ものに興味を持たない自分だけど、ちょうど来週から実写映画が上映されるし評判良さそうだし、と読んでみたら読む手が止まらない。あっという間に読み終えてしまった。

ミステリ仕立てというのは実写映画に出演している役者が番宣で話していたので知っていたし、正直お与根さんの章あたりでこれはもしかして?と感じていたけれど、最後に全ての真実が明るみになってもその面白さは損なわれなかった。
何より、タイトル回収が気持ち良すぎる!!座って読んでたら本当に膝叩いてたと思うわ。

役者小屋の面々の一人ひとり森田屋にたどり着くまでに色々な人生があって、後悔や失意の中で与えられた慈愛、掴んだ光が結集して菊之助の"あだ討ち"を成立させたんだなと胸が熱くなった。
これぞ江戸の人情、というか。
私は芳澤ほたるさんの章がお気に入り。

映画全然マークしてなかったけど観たくなってきちゃった。でも面白い小説を映像にしたからって必ず面白くなるとは限らないし…結末知っちゃってるから余計に自分のなかのハードル高くなってそうだし…(余計だけど個人的に菊之助は高橋文哉のイメージなんだよなあ)と思いつつ、せっかく原作読んだから観てこよう。

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2026年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

直木賞受賞作。
途中から展開が変わる、という評判が気になって読んでみた。

どんでん返し的な観点ではそこまで大転換があるわけではないが、多視点の語りのなかで中核的な物語の真相が徐々に明らかになる、という仕掛けはやはりおもしろかった。第四幕の小道具係のところで真相は読めたが、最終章でタイトル回収はなるほど。

ミステリ的仕掛けというよりは、人情噺が主軸であり、苦界や芝居小屋における真っすぐではない「人生」をディテール豊かに描いている点が面白さ。それら人情噺は仇討ちの主軸に関係ないものもすべてで、それぞれの視点人物の造形という点で「枝葉」ではあるが、そうした枝葉の豊かさにより小説が成り立っている、ということを改めて感じさせられた。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろい。
映画を観ていたので、それぞれの人物がイメージしやすくて。
でもそれ以上に、人物の背景が深くておもしろい。
悪所といいながら、人情味あり らしくいられる芝居小屋。と思わせてくれる作品

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

話の組み立てに乗せられた。時系列に話を流しているとこんな風に最後に盛り上がらないだろう。でもその分読み手は理由もわからず、仇討ちを目撃した人々の話を聞かなければならない。しかし少しずつ明かされるあだうちの中身。それぞれの過去も交えて語りの個々の話に物語がある。話を全部聞いていよいよ。面白い。

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2026年03月08日

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