【感想・ネタバレ】そして誰も死ななかったのレビュー

あらすじ

覆面作家・天城菖蒲から、絶海の孤島に建つ天城館に招待された五人の推理作家。やがて作家たちは次々と奇怪な死を遂げ、そして誰もいなくなったとき、本当の「事件」の幕が開く。特殊設定ミステリの真骨頂!

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購入済み

気持ちよく読み進めました

隙間時間にどんどん読みました。
更新されていく状況に合わせて、推理が検討されていく様子が心地よい。
読み進める中のからあとどうなるかも気になりましたが、物語が終わったこの後の作中世界も気になる面白さでした

#ドキドキハラハラ #シュール

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2025年10月24日

匿名

ネタバレ 購入済み

孤島に集められた推理作家達が、連続殺人に巻き込まれる。
途中で全員死んじゃったなと思っていたら、死んでからが本番。多重解決で脳が混乱するが、最後は納得の結末。
とても面白いです。

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2025年07月02日

Posted by ブクログ

感想を書くと何でもネタバレになりそうなので、うまく書けないけれど、タイトルの通り、そして誰もいなくなった、の変化球。

異世界特殊設定、その状況下における論理的な解決、入れ替わる探偵役、多重解決、白井智之さんの様式美の詰まった傑作。

最高に面白い!

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2024年09月08日

Posted by ブクログ

白井智之流「そして誰もいなくなった」。
いつもの特殊設定モノですが、今まで読んだ作品からするとグロ要素少なめ(そのかわり汚い描写多め)あと比較的ノリが軽いので、凄い凄惨な事になってる割には、ホラーコメディの趣もあり。

そしてなんといっても魅力は作者お得意の多重解決でしょう!
ページの約半分が割かれている怒涛の推理合戦は、普通に納得させられそうなものや、凄まじいバカミスや、なんかめっちゃ複雑な物理トリックなど、お腹いっぱいで満足です!

そして読み返すと、綿密に伏線が張ってある事に驚かされます。

他の方の感想見ると賛否両論ありますが(作風を考えると当たり前か)自分は大好物です。

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2023年12月22日

Posted by ブクログ

全員殺された、そして誰も死ななかった。
タイトルからしてアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」になぞらえてるのが分かりやすいからこそこのタイトルの意味が気になりました。
そして綺麗な伏線の回収のオンパレード。非常に読みやすいのでスラスラ読めるのと、各シーンが何故が頭に残りやすいので納得も早かったです。
確かに誰も死ななかった。
そこに至らせるための発想が他の作品と一線違っていてユニークです。
人物たちの驚く時の口癖が個人的には面白いです笑
ちょっとコミカルさも感じながら、ちゃんと謎解き。

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

序盤は白井智之みが薄い……?とか思ったけれど、全然そんなことなかった。死んでからが本番系ミステリ。カフェとかで読まない方が良いよ。

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2025年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

トチ狂った本格ミステリを読みたくて?白井智之さんの本を読んでみた。
覆面作家天城菖蒲に、孤島である条島の天城館に招待された五人のミステリー作家。
しかし、その5人には、作家となら誰とでも寝る女「晴夏」と過去に関係を持っていたという共通点がある。
謎の”ザビマスク”をつけた怪人に続々と襲われ…
という序盤だけ聞いたらいたってシンプルなクローズドサークルものですが、そんなシンプルな作品ではありません。
うわぁ、襲われた!…(数時間後)…ん〜…あれ?襲われたのに生きてる?!襲われたみんなが何故か生きています?!
痛覚は麻痺しているので、死んだけど生き返ったことにが判明!
誰が”ザビマスク”の犯人なのか?
犯人の目的は??
そして何故、生き返ったのか?
そんな推理を、顔がぐちゃぐちゃになっていたり、体が臭気ガスで膨らんでいたり、まるでゾンビのような様相になっている五人が展開していくのが最早コメディのように面白かった笑
主人公の大亦牛男がとにかく罵詈雑言で、笑えた笑
めちゃくちゃぶっ飛んだ気持ち悪い世界なのに、しっかり本格ミステリとして成り立っているのが凄い。
腹から線虫が爆発するシーンには吐き気すらしました笑
しっかり汚い気持ち悪い作品なので、苦手な人は注意!

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2024年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 白井智之流「そして誰もいなくなった」。全員死んでからが本編というのがすごく工夫されていた。多重解決の部分もお見事。

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2024年01月10日

Posted by ブクログ

孤島、5人の推理作家、連続殺人からはとても予測出来ない超変化豪速球だった。何これ。序盤から雲行きは怪しいが、ちゃんと推理やヒントを散りばめてるのが逆に悔しい。素敵な表紙に騙される、どグロ注意。

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2023年01月16日

Posted by ブクログ

小説家五人が正体不明の覆面作家 天城菖蒲に招待され辿り着いたある孤島「条島」。島という隔離された舞台といい、離のアトリエの存在と言い、異文化の薄気味悪さと言い、ゴテゴテの「何かが起きそう」な雰囲気がプンプンする。
そして、白井智之らしからぬ作品説明のまともさ。王道のクローズドサークルとしか思えない説明だ。帯にも【絶海の孤島×五人の推理作家×奇怪な連続殺人】とある。
更に言えば、タイトルもクリスティのアレのオマージュ匂わせる如何にも推理小説な命名ときた。
これがどれくらいまともなのか著者を知らない方の為にわかりやすく説明すると、
「人間の顔は食べずらい」
「お前の彼女は二階で茹で死に」
「少女を殺す100の方法」
「死体の汁を啜れ」
これが今までのパワーワードが過ぎる著者の作品タイトルである。暗黒書物愛好仲間(一方的)の奏悟さんやヒボさんがヨダレを垂らしてくれそうなネーミングセンスだ。
比べて本書、「そして誰も死ななかった」
......ほら、まともであろう。なんなら直接解釈すると誰も死なない事に安心感すら感じてしまうぞ。

だが、ページを開けば出るわ出るわの白井節。

個人的には少数民族 奔拇族の文化と、主人公 大亦牛汁のデビュー作(?)「奔拇島の惨劇」が非常に興味深かった。悪魔の仮面「ザビマスク」、邪霊の贄となる「ザビ人形」。理解し難い独特な異文化に自身の鼻息が荒くなるのを感じた。

そして、牛汁の奔拇島の惨劇の内容は、後に現実に起きた奔拇族の集団失踪と酷似していた。彼は未来を予知していたのだろうか。
....だが読者は知っている。彼にそんな力は無い、ただのスネ夫だと。
ーーーーーーーーーーーーーーー

話は孤島の五人の小説家に戻るが、勿論 大亦牛汁もその中の一人だ。
「何かが起きそう」なピッタリの雰囲気を裏切ること無く、一夜にしてしっかり「何かは起こる」
お待ちかねのジェイソンタイムである。
襲われた牛汁が最後に見た禍々しい犯人の容貌。あの無数の目を持った姿は....ザビマスクだった。そして被害者の傍で同じ要領で「殺されている」のはザビ人形である。
こうして、一夜にして小説家五人は皆、命を落とした。

そして誰もいなくなった時に本当の「事件」が始まるーーーーー。
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結論から言うととても面白かった。
慣れとは恐ろしい物で、ぶっ飛んだプロットを当たり前の様に受け入れている自分が他人事程度に心配にはなったが、展開のテンポの良さが心地好いので細かい事は脇道に置いておける有り難仕様。
「誰もいなくなった」はずの犯人探しにて様々な推理が展開されるが、どの推理もあからさまに矛盾を織り交ぜてくるので読者として大変楽しむことが出来た。
如何せん、ベースが狂っているので真っ当な推理はするだけ脳内が暴発する原因となるのでオススメはしないが、この決して居心地の良くない世界観に身を委ねても後悔はしないはず。一種の疑似体験として現実との乖離を楽しんで貰いたい。

今回は五人と繋がる晴夏の存在や奔拇族のその後、「水をくれ」の真意等、回収しきれていない事柄が多く感じるので燃焼効率は悪かったが世界観は十分に堪能できた。

私に学は無いが、著者の作品は文学というよりアート的な感覚が強い。素人発言丸出しだが、グロテスクを美として表現するのに「絵」はよく使われているように感じている。
著者の作品を読んでいると稀に、場面場面で切り取られた静止画が脳内で浮かぶ事がある。ドス黒い赤色中心の決して気持ちの良い絵ではないはずなのだが、そこにどこか美しさを感じてしまうのはやはり私が俗悪マンだからなのだろうか...。

兎に角、人に胸を張ってお勧めする事ができない四天王作家のうちの一人である事は揺るがない事実だろう。(褒めています)

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2022年06月28日

Posted by ブクログ

奇想天外の発想力に顎が外れるっ エログロ&特殊設定&本格ミステリーの傑作 #そして誰も死ななかった

推理小説作家たちが孤島に招待された。到着しても誰もおらず、帰りの燃料もなく、閉じ込められた状態。そして予想通り殺人事件が発生するが、このお話は殺されてしまってからが始まりで…

なんじゃこれっ

島ものをよくもまぁこんな設定で、ここまで緻密に組み立てましたね。白井智之さんの作風は知ってましたが、想像以上でした。正直すげぇ。ホント、日本にはいろんなミステリー作家がたくさんいて、多種多様な作品が読めて幸せです。

かなりコメディ&バカっぽくお話は進み、若干舐めてたんですが、中盤から一気に本格ミステリーの展開に。トリックも謎解きもめちゃくちゃ緻密にも関わらず、破天荒な展開もあって、ミステリー好きにはたまらないですね。
多少俗悪っぽい描写はありますが、エンターテイメント性にも富んでおり、面白く読み進められます。

また登場人物も魅力的で、読者のツボが分かってらっしゃる。
変態のおっさん、エロ&切れ者の若い女性、医者、デブでオタク、子分肌。
こんな面々を絡ませたら、面白いに決まってる。最高っすね。

本作はバランスがもう少し良かったらなーという印象。
いろんな要素&二転三転する展開&謎解き部分が流石についていくのが大変で、ミステリーファンでないとなかなか楽しめないかなー。逆にミステリーに目が肥えてる人であれば、めっちゃ楽しめると思います。

方丈貴恵さんの孤島の来訪者にもぶっ飛びましたが、本作にもぶっ飛びました。読み応えのあるミステリーを枯渇している人には、超絶おすすめですっ

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2022年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

はあグロ〜って言うのが正直な読後の感想。
でもめっちゃくちゃ好き。
ミステリとしてもだし、エロとしても、
グロとしても最高だった。
本当に予測不能だし前代未聞だし
愛の力()って本当にすげーと思いました。

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2022年05月20日

Posted by ブクログ

白井さんの作品を読む前はいつも身構えるというか、グロかな?エログロかな?と、おそるおそる読むのですが、今回は比較的読者に優しめでは…??グロもエロもない!

クローズドサークルでの多重解決ものです。
孤島で殺人事件が起こり、なんと全員死んでしまうのですが、しばらくして生き返る…という特殊設定です。全員死んでるので、生きてる奴が犯人…という論理は通用せず。
それにしても、事件解決した後の推理作家たちはこれからどうするんだろう…?とか、ミステリ作家と関係持ちたがる晴夏って女は結局なんだったんだよ…?とか気になることは色々あるんですが、白井作品だと推理以外の細けぇことはどうでもいいんだよ!という気持ちになりますね。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

そして誰も死ななかった 白井智之
オープンチャットでの感想を見て読み始める

8章立ての内、最初の2つ「発端」と「招待」の章の内容濃さと展開に驚いた。まだこれしか読んでないのに!?と続きが気になって仕方なくなる。

どういう作品を書く方知らずに読んだが、導入?説明?が上手いのかとても楽しめた。

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2025年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでいる途中、細かい何気ない描写のあれもこれも伏線なのではないかと思いながら頭に叩き込んでいた。推理作家たちが集まっているおかげで種類豊富な推理がどんどん披露されていき、その過程で伏線が回収されていた。すべて意味のある描写だったんだと思うと、どんな風にこんな話を考えつくのだろうと不思議な気持ちになる。
いろいろと露骨な話になってくるし、蘇る死者たちに初めは驚いたけれど、なぜかすんなり受け入れて読めてしまった。死んでいることが自分の強みだとか、死者に大真面目に問診しているシーンで笑ってしまったりして、コメディ要素もあって楽しめた。
みんながこれだけ夢中になった、晴夏という人間のことがもっと知りたくなってくる。父親との関係性について、いつなにが原因で死んだのか、推理作家ばかりを狙ったのはなぜか、みんながこれほど夢中になる魅力とは。
ラスト以降の作家たちの行方も気になる。本物の作家である饂飩や沙希はこれまで通りに生計は立てられるかもしれないけれど、人前に顔を出す必要がある牛男には前途多難だ。人物描写にも魅力があったのでついみんなの今後を心配してしまった。

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2025年03月03日

Posted by ブクログ

アガサ・クリスティー氏のミステリーの金字塔「そして誰もいなくなった」を捩った作品名。ネタバレになるので詳細は読んでのお楽しみだが、たしかに誰も死なない。
作者の魅力は、ありえない前提のうえに緻密なロジックを組み立てるトリックと、数回の肩透かしによる真相への回り道にある。本作品でもそれが全開。少し悪乗りが過ぎるが、乗りに乗って楽しそうに執筆する姿が浮かぶ。
死に方ありきでいかに残虐な殺害方法を思いつくかに重点が置かれており、動機は疎か(サイコパス的逆転の発想ではあるが)にされている。トリックには勢いで乗り切ろうとする無理やり感もあるので、好みは分かれそう。

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2024年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「そして誰もいなくなった」のオマージュ的作品。
土台に有名ミステリがあるからこそ、ありえないほど二転三転していく展開に惹きつけられる。
最後の方の考察が交差し合う場面は、あいり達は喋っていて混乱しないのかと文を追っているだけでハラハラした。
犯人の動機の薄さ、晴夏の行為の突飛さ等気になるところはあるけど、ぶっ飛んだ設定がミステリーパズルのみを楽しませてくれる。
全ての登場人物の関係性に特に進展がなくドラマティックでないのもまた良い。

あの寄生虫、もう色んな所に寄生してて日本終わってそうだけどどうなんだろう…

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2024年05月27日

Posted by ブクログ

特殊設定ミステリの旗手、白井智之氏らしい「そして誰もいなくなった」へのオマージュ的な作品。よくこんな設定で本格ミステリを仕上げられたものだ。ちょっとややこしすぎるのが物語への没入を妨げるのが難点か。

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2023年06月25日

Posted by ブクログ

二転どころか三転四転…していく推理に、一体どこまで転がるんだと、作者の手の平で転がされっぱなし。
かといってそれが面白いかといえば…?

そして誰もいなくなった系譜の一冊として、一度くらいは読んでおいても良いかもしれません。

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2023年06月01日

Posted by ブクログ

本格ミステリ特有の遊び心、あるいは悪ふざけが爆発した作品だったと思います。

作品タイトルからもわかるとおり、アガサ・クリスティーの名作『そして誰もいなくなった』のパロディーの本格ミステリ。無人島に招待された5人のミステリ作家。作家たちそれぞれが、かなり奇怪かつアクロバティックな殺され方をされる中、事件の真相、そして犯人を推理していくのは…

いわゆる特殊設定ミステリ+多重解決型のミステリです。設定からしてミステリ好きを狙った感がありますが、キャラクターや描写がそれにさらに拍車をかける。
ミステリ無人島に招待されたキャラクターたちはいずれも強烈な個性の持ち主が並び、死体云々以前から、グロい、汚い描写も多い。

それゆえに最初から、ミステリ好きの中でも、さらに「こじらせたミステリ好き以外お断り」の空気を、序盤からプンプンに漂わせてきます。そういう意味では、ある意味親切な作品なのかもしれません。

設定から何から、いちいち気持ち悪いところが多い。しかしそれだけ念入りに人ばらいしてくれることもあって(?)そのグロさと特殊設定を逆手に取ったロジックのたたみかけは読ませました。

その一方で多重解決の中には、この可能性をまともに推理するか、といったいわゆるバカミスっぽいものや、読むのがめんどくさくなるような物理トリックもあったりします。

本格ミステリという大きな川にある様々な亜流。そうした流れも作品に貪欲に組み込まれている印象です。
それゆえ作者独特のミステリ観や偏愛が織り込まれます。そのひねくれっぷりから、こんなヘンなミステリが生まれたのだと思います。

キャラや描写そしてロジックと、好き嫌いは分かれそうな感じはありますが、普通のミステリを食べ飽きて味覚が分からなくなった頃に、こうした作品を読むと新しい扉が開かれるかもしれません。それともこんな扉、二度と開けるか! となるかもしれないけれど…

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2023年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

覆面作家の招待で、孤島に建つ天城館に集まった5人の推理作家。しかし、館に主の姿はなく、不穏な空気が漂いだす。そんな中、彼ら全員が「晴夏」という女性と関係があったことがわかる。
9年前に事故で亡くなった彼女の関係者が、なぜ今になって集められたのか。やがて
作家たちは、次々と異様な死体で発見され……。

ストーリー紹介だけ見て、「お、今回は普通の孤島ミステリなんだ」と思って読んでいたら、ちゃんと特殊設定ミステリでしたね。いかにも白井さん! といった感じのグロテスクで露悪的なミステリ。
かなりトンデモ設定ではありながら、多重解決・個性的な登場人物に意外な結末と、盛りだくさんでしっかり新本格って感じです。

事件の発端になった晴夏さんについて、結局は何もわからないのが少しもどかしい。一体目的は何だったのか。彼女の愛はどこにあったのか。犯人もきっとこんな気分だったのかもしれません。

タイトル的に、『そして誰もいなくなった』の流れをくむ、孤島でのクローズドサークルミステリを連想するんですが、そういうのを期待して読むべきではないかな、とは思います。

***

何がとは言いませんが、そういう系統の傑作と言えばこれ。
『生ける屍の死』山口雅也/創元推理文庫

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2022年12月16日

購入済み

何ですか⁈

たまたま図書館で見つけた本。
そして初めて読む作家さん。
アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」をどうアレンジしているのかと借りてみたが…

私としては言葉は悪いが駄作としか言いようがない。
全く意味もわからないし、この作家さんの世界観が全く理解不能でした…
きっと刺さる人には刺さる作品なんだろうけど、久しぶりにここまで面白くないと思った作品はないな…。
残念です。
酷評しすぎかな…笑
すいません。

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2025年10月14日

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