小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
君の失くしたものは、僕がAIで作ってあげる。
運命的な出会いを経て結ばれた詩白と全武。大切な友人を失い、深い喪失に沈む詩白のために、ある日、全武が作り出したのは、亡き友人を再現した「AI」だった。
その存在を境に、寄り添っていたはずの夫婦は、少しずつ、しかし確実に歪みはじめる。
「この家は静かだ。愛はきっともう果ててしまった。 だけど、たまに生きているみたいに息をする」
喪失と執着、善意と支配の境界で揺れる、いびつで不器用なふたりの愛の物語。
『椿の花が落ちるように、命はその場にストンと着地していた。』
『正しいことしか知らん人になってもうたら、優しい人にはなられへんで -
Posted by ブクログ
作者は男性だけど、すごく女性の気持ちに寄り添われていてなんだか不思議な気持ちになった。きっと誰かモデルとか取材した人がいるんだろう。
東凱先生はかっこいい。どう見てもかっこいい。スキのないかっこいいキャラとして描かれている。流れるような手技、後輩への接し方、教え方。すべてが成立している。
ワイルド系で医者だったらモテないはずはないし、女性の部下と接するときも相当気をつけるんだろうな。
医局という護送船団方式に乗りながらも、客観視して自分の生き方を貫くということ。
世間的にも医者はすごいし、価値のある仕事であることは間違いない。でもすごい業績を残していなくても、自分の人生を生きたい、そう思う -
Posted by ブクログ
ヒューゴー賞4回受賞の現代を代表するSF作家らしい。中短編集。
商人と錬金術師の門:手の込んだタイムパラドックス。クール。
息吹:異世界の異種生物が自分の種族の将来の限界を発見する話。人類への風刺。
予期される未来:超短編。自由意志とは何か。
ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル:けっこう長い。実録のような味わい。
デイシー式全自動ナニー:これはあまり響かなかった。
偽りのない事実、偽りのない気持ち: 原タイトルは、The Truth of Fact, the Truth of Feeling 多くの人の視覚と聴覚の内容をデータベースとして利用できるようになったために、個人的な事柄につい -
Posted by ブクログ
『江戸川乱歩傑作選』に続けて読んだ。
『傑作選』と比べるとやや大人しい印象。しかし『石榴』、『押絵と旅する男』、『陰獣』は乱歩の魅力が発揮されていて、本書も読み応えのある内容だった。
特に『石榴』と『押絵と旅する男』はどちらも余韻がすごい。『石榴』は『ニ癈人』的なストーリー展開だが、終わらせ方が鮮やかで素晴らしかった。『押絵と旅する男』はこれぞ怪奇譚、夢のような読書体験ができる。この二作だけでも、本書を買って良かったと思える。
大人しい印象の原因としては、この並びだと『目羅博士』は少し物足りなく感じる。月光の妖術を題材にした話だが、肝心のトリックが説得力にやや欠けているように思えた。『人で -
Posted by ブクログ
ネタバレ順位付けとか相対評価がなくなったせいで目に見えるわかりやすい自分の価値を示すものがなくなった結果、対立する相手、事象を自ら作り出してそれに勝つことで価値を証明して正当化するような社会になってしまっていて、もちろん平和がいちばんだしわたしも基本的に争いが嫌いだけど、誰かをを傷付けない対立、競走は発展にも繋がるし全てなくす!じゃなくて、結局人によってとか見方によって全ての事柄に良い面悪い面が絶対にあるから、大事なのはそれとどう向き合っていくかであって、使い方を間違えないように思考し続けていくのが大切だなと思った。
あなたはこういう人!自分はこういう人!って型に当てはめすぎると視野が狭まるし、誰にだ -
Posted by ブクログ
ネタバレそらるさんのアルバムの一曲をもとに
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの方が
お話を書かれるという面白い構成
元のアルバムのお話をさせていただきます
アルバム自体がお話になっていて
一人の青年が夢のなかで女の子と出会い
継続夢のように様々な世界線で2人は過ごしていきます
そんな世界線いわゆるパラレルワールドのような1つが
今回の作品『空腹の怪物』になります
曲は怪物目線つまりアルバムを通して言うと青年目線
しかし今回の絵物語ではそんな怪物に生贄として
差し出された女の子目線のお話
------以下ネタバレ
悲しみでしか空腹を満たせない孤独な怪物と
誰からも必要とされてないと悲しみで -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりの池井戸作品でしたが、素晴らしかったです。
私も金融屋さんを2、3年でやめて、当時まだ駆け出しのM&Aブティックの面接を受けたことがあります。その会社とは縁がありませんでしたが、金融を辞めたことは正解だったと自信を持って言えます。
あの主人公の同期や周りの、辞める人に対するピュアな哀れみという傲慢さが、脈々と受け継がれているのが銀行なんでしょうね。
またM&Aガレージさんは、M&A総研さんやM&Aセンターさんなどを足して割ったような感じでかなりリアリティがありました。ルシアン事件というM&A詐欺が綺麗にオマージュされていて、笑えないけど本当 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私が三津田信三先生を知るきっかけになった1冊。
ずっと手元にあると思っていたのだが、先日本棚を確認したところ所有していないと気がついたので購入し再読した。
ホラーから現実味のある考察に移行するのがとてもおもしろく、私が科学的に紐解けるホラーが好きになった理由の一つにこの本があると改めて認識できた。
最後に読んだのは10年ほど前になるので内容は朧気になっていたのだが、葬列の後ろを無邪気に付いていく女の子、というイメージがこの作品にはずっとあり、終い屋敷の話の中でそのシーンが出てきたときは懐かしいものに再開できたようで嬉しかった。
子供の頃はこの小説が実際の話を物語風にした物だとずっと思っていた
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。