小説・文芸の高評価レビュー
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中国系アメリカ人の大学生たちが、かつて英仏軍が北京の円明園から奪った美術品を北京に取り戻すお話。
ルーツの曖昧な人間のアイデンティティや故郷への愛のあり方、故郷をどう定義するか、「アメリカン・ドリーム」への重責と、引き換えに背負うことになった寂しさや悲しみ……ケイパー小説といえど、メインで描かれているのは5人の主人公たちの青春のドラマ。
揃いも揃って優秀すぎないか、というきらいはあるけど、最近アメリカの進学校のアジア系の比率が増えているという話も聞くし、アメリカのアジア系の理想像としてはしっくりくる設定なのかも。
十二支像を奪還する旅路は、彼ら5人の過去、または故郷や未来を取り戻す旅である -
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期待にたがわず素晴らしい本だった。
前作の「スピノザの診察室」も同じだが、この本の主人公は、もちろんマチ先生なのだが、本当の主役は、マチ先生の前で、ゆっくりとひっそりと命を燃やし尽くしていく人々なのだと感じた。
膵がんを患いつつも、自分の生き様を全うし、豊かな髪を守るために抗がん剤を拒否し、自分が納得する死を選ぶ今川陶子さん。
人生の大先輩としてマチ先生に、人としての生き方を説きつつ、自身の臨終の二日前に、正味期限が3日間の和菓子をマチ先生のために購入していた。
まさに本書に表現されているように「人は死と向き合った上で、それでも絶望とは距離を取り、なお他者に心を致し、思いを馳せること -
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・ボケという加害者、ツッコミという被害者。
・偶然の立ち話なので、ボケが何をいうかツッコミは知らない体でなければならない。
・共闘型の漫才が増えている。
・ツッコミが賢すぎると受けづらい。
真空ジェシカガクは被害者感が上手い。
・漫才、漫才コント、コント漫才
・「そんなはずないやろ」という設定や状況のボケをツッコミ側が受け入れてしまうと、ツッコミがボケを信じすぎているように見える。
それが嘘っぽい予定調和に繋がって、お客さんとの心理的距離が生まれる。
・自然な笑いを起こすにはお客さんに「嘘の設定」を背負わず割合は減らすべき。
・偶然の立ち話、打ち合わせゼロの体を守れるか。
・「 -
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リーガルエンターテイメントですね!
主人公の紬先生 ( 離婚弁護士 )のキャラが面白く、一気読みでした。
新川帆立さんの主人公はみんな元気があって好きです。
法律は人が作ったものだけど、人の価値観やライフスタイルが変わっても、法律はなかなか変えられない。
ストーリーの中でも、同性カップルは日本では結婚出来ない。子どもを産んでも共同親権を設定することが出来ない。
だから離婚ってなったとき理不尽な思いをするのは子ども。
だからといって子どもを持つことをあきらめることもないはず。
これからの課題でもあると思う。
私も実はこの紬先生にお願いしたい状況にあります(^_^;)
なので、すごく参考にな -
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最高だった!!!もうロッキーとグレースの友情に拍手!!途中の船の構造だったり培養の経過など、わかりやすく書いてくれているんだろうけど難しい描写が多くなんとなくで理解してしまっていた。
過去と現在でどうしてこうなったのか迷うことなく理解でき、読みやすかった。
途中で地球はどうなってしまうのか、グレースとロッキーは生き残ることができるのか、どちらにも転ぶことができるストーリー展開であったからこそ最後まで展開が読めず、ハラハラした。
ネタバレ
最初地球を救うためにストラッドから強硬手段をとられ、選ばれたくなかったグレースが最後、自分の命ではなくロッキーとロッキーの星のために助けに行くことを選んだ -
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学生時代から何度か読み返してきた本だが、手元に見当たらず買い直した。
『ヒロシマ・ノート』は、1963年、参加団体の政治的立場の違いによって分裂した原水爆禁止世界大会を、現地で苦々しい失望とともに取材した大江健三郎が、その後に重ねた数度の広島訪問を通して、人の生き方について考え続けた記録である。そこで出会った被爆者や医療現場で働く人々は、希望に陶酔することも絶望に沈むこともなく、きわめて現実的で忍耐強い態度で日々暮らしている。
今読んでも、原爆投下から約20年後の社会状況が生々しく伝わってくると同時に、それからさらに60年を経た現在においても、核兵器を廃絶できていない現実や、近年の大規模な自然 -
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ドラマ版から入りました。
継承をテーマにした物語。
競馬は血統のストーリーであるのだけど、その血統を作ってきたのは紛れもない人間。勝負にかける思いを受け継ぎながら、馬に夢を乗せる。
競馬を知らない人は、博打のイメージが強いかもしれないし、もちろん賭け事なんだけど、一言では言えないドラマがある。
ウマ娘とか、マキバオーとか、これまで競馬を題材にしたメディアはいくつかみてきたのだが、それに関わる人間をより映し出した作品だと思う。
これまでみてきた作品だと、勝つこと、負けることは、馬自身の問題で、周囲の人はサポートする側という印象が強かった。
この作品は、競馬の綺麗事だけではない話も織り交ぜながら、 -
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ネタバレside百花、side宝良両方読むと、ふたりは真逆のタイプなのにお互いが唯一無二で親友を超えた存在なのが伝わりました。
宝良は普段はそっけないのに、百花が呼ぶなら世界のどこでも助けに行く。と言い切る愛が重めなところがすきです。
準決勝の前夜に七條選手と宝良が話すシーンは、読みながらひとりの車いすテニス選手のことを思い出しました。
その方はパラリンピックの試合の前日SNSで、明日の試合はテレビ放送はないらしいです。何のためにメディアに出演してきたかわからなくなりそう。と投稿されていました。
確かに始まる前は特集が組まれ、注目選手がたくさん紹介されていたのに、実際始まるとやはりパラリンピックはオ