アフターブルー

アフターブルー

2,134円 (税込)

10pt

選考委員瞠目! 第19回小説現代長編新人賞受賞作
今村翔吾さん「執念の如き力を感じた」
塩田武士さん「朝宮さんの『業』に、私は期待している」
中島京子さん「チャレンジングな作品」
凪良ゆうさん「著者にしか書けない光と闇」
宮内悠介さん「シンプルに心を動かされた」
薬丸岳さん「一番に推した」

5人の納棺師たちは全力を尽くす。遺された人々が、最後に顔を見てお別れを言えるように。

「どんなに考えても、探しても、人が死んだ理由なんて絶対に見つからないんだよ」

納棺師、遺品整理士、生花装飾技能士……葬儀関係のプロ集団「株式会社C・F・C」。
とりわけ損傷の激しい遺体を専門に扱う「二課」は、無残な状態から生前の面影を復元するのがミッション。
事故、事件、自殺ーー二課には毎日のように遺体が運ばれてくる。入学式を明日に控え線路に正座していた少年、ゴミ屋敷で餓死した男性、幼い我が子を残して事故に遭った母親、飛び降りる瞬間を動画配信していた少女ーー
二課の納棺師たちはその手で、失われた生前のおもかげを復元していく。

愛する人が突然この世を去った時、どうすれば立ち上がれるのか。あの人はなぜ命を絶ったのか。遺された者はどう生きればいいのか。
それぞれに「喪失」を抱えた納棺師たちもまた、明日を生きる微かな光を見出していく。

...続きを読む

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    280ページ
  • 電子版発売日
    2025年07月15日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    3MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

アフターブルー のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    無意識に頭の使うミステリ続きだったから、繊細な物語が読みたくて積読してたこちらを!
    とても読みやすくて、章タイトルの付け方にも惹かれた。

    損傷の激しい遺体の描写が生々しく想像すると辛くなるけれど、喪失を抱えた納棺師それぞれの過去、喪失への向き合い方、納棺師の仕事を通じて不器用ながら生きていく姿に、

    0
    2025年12月05日

    Posted by ブクログ

    納棺師という職業がテーマの小説。
    率直な感想は心を動かされたということ。納棺師という職業は特殊で、さまざまな職業と距離を置いて見られることもあるかと思います。
    しかし、本作を通じて人の為に尽くす尊敬すべき職業というイメージを抱きました。
    ご遺体の施工は故人のためだけでなく、遺族のためでもある。故人の

    0
    2025年12月02日

    Posted by ブクログ

    納棺師の中でも 損傷の激しい遺体を復元する「二課」に勤める5人

    章ごとに視点が変わり、あっという間に読み進めた

    有明さん、入相さん、朝未、八宵、東雲くん
    みんな大事なものを失い、もがいて、でも希望を捨てずに生きていて
    読みながら「こんな言葉をかけられる人間になりたいなぁ」と思わされるセリフが幾度

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    冠婚葬祭業に就いていた事があるので、その業界の世界観みたいなものは細かな描写で伝わればと思う。
    突然大切なものをなくした喪失感から、気持ちの移り変わりを優しく表現されている作品。

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    ブク友の皆さんの本棚を眺めて、ずっと読みたかった本。
    以前、テレビで納棺師のお仕事密着番組を見たことがあって、登場した納棺師さんはご自身のお母さんの葬儀のメイクで感じた違和感や寂しさがきっかけでこの仕事に就かれたと話されていた。特殊な仕事だけに自分の体験から…という人が多い職種なんだろうか。
    この本

    0
    2025年11月21日

    Posted by ブクログ

    大切な人が突然亡くなってしまう…
    それは事故や事件、自殺かもしれない

    それでも私なら顔を見て、触れて、お別れしたいと思うが、その場合きれいな姿とは限らないだろう。

    この本には、損傷の激しいご遺体に復元処置や特殊メイクを施し、ご遺族が対面出来るようにする納棺師という職業が描かれている。

    登場する

    0
    2025年11月11日

    Posted by ブクログ

    とても読みやすい文章、というのが第一印象。
    かなりヘビーで生々しい描写が多かったにもかかかわらず嫌悪感を抱くことなく物語に没頭した。損傷の激しいご遺体に携わるだけではなく納棺師さん自身をも掘り下げたところに醍醐味があった。2課のスタッフの皆さんが抱えながらもお仕事に邁進する姿勢に頭が下がる思いだった

    0
    2025年10月20日

    Posted by ブクログ

    人生の最後を考えるとき、家族に看取られながらとか、病院や介護施設で、とかを大抵想像する。突然の最後を迎える可能性もあるのだけど、想像するときにはその可能性を見ないようにしているかもしれない。
    あんまり考えたくないから。

    この物語は、特殊な状況で亡くなられた方を専門に扱う納棺師のお話である。
    顔が欠

    0
    2025年10月20日

    Posted by ブクログ

    現実の職業にも関わらず、読んだらこんな異世界を体験ができるのかぁ。ただのお仕事小説ではない。五人の納棺師について丁寧に描かれているし、その関係性も◎。大和言葉がおくゆかしく、じわじわと高まる本。

    0
    2025年10月06日

    Posted by ブクログ

    また装丁だけで手にとった作品です。

    オイラは救命救急センターの夜間受付を長くやっていました。
    それも三次救急といって、最も重篤な患者さんの救命を試みるセンターでした。

    いわゆる「力及ばず」という医師の言葉を何度も聞き、患者さんのご家族の号泣を何度も聞いてきました。
    死亡診断書(死亡検案書)に何回

    0
    2025年11月30日

アフターブルー の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    280ページ
  • 電子版発売日
    2025年07月15日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    3MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

同じジャンルの本を探す