ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 夜の道標

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    今年の文庫で売出し中。小生初、芦沢央さん。推理作家協会賞受賞作。日本の犯罪系・逃走系ミステリー、層厚いしレベル高いし、途中で止められないなーと一気読み、結末はあの話に繋がってて、もう怒涛でした。

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    2025年12月07日
  • 少女

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    お願いだからバッドエンドにならないで!
    そう念じながらページをめくる手がとまらなかった。
    それほどまでに少女たち、そしておっさん、子供たちに感情移入していた。
    複雑にからみあう糸をほぐしていくように、登場人物たちの関係が伏線回収されながら解き明かされていく。
    本当に美しくて儚い物語だった。

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    2025年12月07日
  • エピクロスの処方箋

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    楽しみにしていた続編は、色づく秋の京都をマチ先生の自転車が訪問診療先に向かう場面から始まりました。

    マチ先生の患者との向き合い方は変わらず優しく、消化器内科医としての技術もさすがでした。小説は、患者自身の思いや患者家族の思いもえがかれ、病気がもたらすものの大きさを感じることもできました。

    また、マチ先生の言葉は人の心に染み込むものが多く、今回も多くの言葉が読者の私にも染み込んで来ました。哲学者エピクロスが追求した幸福についてもマチ先生なりの解釈が加わって、なるほどと思いました。

    そしてマチ先生と暮らす龍之介くんと、後期研修医の南先生には、大きな成長を感じました。中将先生の考え方もよかった

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    2025年12月07日
  • 俺たちの箱根駅伝 上

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    箱根に携わる人たちの熱を感じ取った。それをつなげていく、池井戸潤さんのストーリー展開が見事。下巻を早く読みたい。箱根駅伝も楽しみ。

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    2025年12月07日
  • 君のクイズ

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    ネタバレ

    面白すぎます。
    絶対面白いだろうから、取っておこうと思った自分を叱りたい。いつもすごい分厚いのに、この本の薄さにびっくり!
    スラムドックミリオネアみたいやなと思ってたら解説にもバッチリ書いてましたね。
    これを読むまでクイズというものを誤解してました。確定ポイントや読む人の口の動きや押したときに出る次の1文字まで解答に使うこと。
    これから早押しクイズ見る時ぜったい楽しくなるー!

    中盤に三島が出題者に関係する問題が出ていると気づいてからも良かった。彼がいう「クイズに正解したということが、今までの人生を肯定されたことになる」ってとこがすごい良かったです。
    なぜこれをするのかって理由が出てくる小説は

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    2025年12月07日
  • ぼく モグラ キツネ 馬

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    ケーキが大好きで時に真理をついたようなことを言うモグラ

    おしゃべりではないけどいつも黙って寄り添っていてくれるキツネ

    愛について語り真綿のように包んでくれる馬

    この3人が心に住み着いてくれたら自己肯定感上がって幸せに生きていけそう

    弱ってる時に読んだら確実に涙腺直撃しちゃう

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    2025年12月07日
  • ときどき意味もなくずんずん歩く

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    森見先生に慣れてるからか、
    心地よい感じでポンポン変なこと言うてる感じが好きでした。

    ずんずんっていうワードがいい ^ ^

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    2025年12月07日
  • 神さまのビオトープ

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    なんだか、凄く穏やかで優しい気持ちになれた。
    人と違うところがあって、秘密がある。
    幸せの形は人それぞれだし、そもそも形なんてないかもしれない。
    そう受け入れて自分なりに生きていきたい。

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    2025年12月07日
  • 湯気を食べる

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    1番印象に残ったのは、自炊は調律。

    人生に余裕があるから自炊を楽しんでいるのではなく、余裕がない人生の中で自分の人生に納得するためのその手段が自炊だった。
    この感情を言語化できるなんてさすがですと思ったし、そういうことかと納得した。
    私がパンを焼くときのことを考えてみると、その日は余裕があるわけではなく、丁寧な暮らしをすることで、また優雅な朝ごはんを食べることで自分自身を調律しようとしていたのだと気付かされた。

    1番好きな料理は、と聞かれた時の回答方法を考えてみた。
    日常的な場合
    1位さばの味噌煮
    2位ドライカレー

    (チーズケーキ)

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    2025年12月07日
  • マリアビートル

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    ネタバレ

    檸檬と蜜柑のやり取りがすごく好きだったので2人とも死んじゃったのは残念だな〜

    とはいえ抜群に面白かったです。
    木村の両親が出てくるところなんか最高でしたね

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    2025年12月07日
  • 成瀬は信じた道をいく

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    成瀬シリーズ第二弾は高校生から大学生へと成長していく成瀬と成瀬のまわりの人たちとのお話。
    成瀬は相変わらずだけど、大学生になるのかーと感慨深かった。
    今回も連作短編で、登場人物はリングするけれど、五話それぞれ独立した話になっていて読みやすく、そしてどの作品も面白かった。
    五話通して成瀬と島崎の関係の変化が一番メインで描かれていたけど、成瀬のお父さんが可愛らしい性格だった。
    心配性だけどおっとり優しいお父さんと、泰然とした娘の対比がおもしろかった。
    次はいよいよ最終巻。
    楽しみにしていたけれど、名残惜しい。

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    2025年12月07日
  • デスチェアの殺人 下

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    相変わらず面白いが、珍しく後味の悪い終わり方だと思った。「性的マイノリティと宗教」がこの本の軸になっており、その点も中々興味深かった。

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    2025年12月07日
  • なぜ銅の剣までしか売らないんですか?

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    ネタバレ

    YouTubeで「Fラン大学就職チャンネル」をよく観るので、そのエフさんの著書ということで手に取りました。
    ドラ◯エの世界観を思わせる舞台で、商人の主人公が弟の勇者のために旅に出る物語です。

    最初の村で、銅の剣ではなく“ドラゴン殺し”のような強い武器を手に入れることを目標に旅をするという設定が面白く、道中で登場する喋るスライムが最後までとにかく可愛かったです。

    スライムは最初、幼児のような二語文で話し、勉強嫌いな存在として描かれていましたが、物語の終盤では「学ぶことが面白い」と感じるまでに成長します。その心境の変化がとても印象的でした。

    “教養は人生を面白くする”というメッセージが、まさ

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    2025年12月07日
  • 京都 ものがたりの道

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    これはイイ!(゚∀゚)自分とは違う新たな視点で京都散歩を楽しめそう♪っていうほど京都を散歩していないんだけれど…(*´σー`)エヘヘ

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    2025年12月07日
  • 悪童日記

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    凄いものを読んだ。文句のつけようがない大傑作である。これは本当に面白い!
    戦時下に祖母のいる小さな町へ疎開した双子の「ぼくら」の物語で、舞台は第二次大戦中のハンガリーが念頭に置かれているようだが、具体的な場所は言及されていないので架空の国という読み方もできる。
    本作の体裁としては双子が秘密のノートに書き綴った、1章あたり3~5ページほどの日記を読者が読んでいくという形。恐らく二人それぞれが書いている体なので、章によって微妙にトーンが異なるのだが、それが一筋縄ではいかない兄弟の造詣に深みを与えている。
    疎開先で次々と起こる倫理もへったくれも無い酷い出来事が、純粋な子ども視点で言葉に一切の装飾が無

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    2025年12月07日
  • 鬼子(上)

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    新堂先生は読むに値しない作品も多いけど、たまにとんでもないホームランをかっ飛ばすので侮れない。

    作家の袴田はある日突然、息子の家庭内暴力に悩まされるようになる。その裏には編集者の芝野が暗躍していて…。

    袴田のクズっぷりと芝野のサイコパスとぷりが最高でした。

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    2025年12月07日
  • デッドエンドの思い出

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    個人的に妙に惹かれたのは
    幽霊の家、デッドエンドの思い出。

    辛いお話もあるはずなのに
    なんだか、心が温まる不思議な1冊だったな

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    2025年12月07日
  • 続・続・最後から二番目の恋

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    控えめ言ってサイコーです。
    自分は40過ぎになりましたが、こんなにオシャレで機転が利いてだけどすごく人間臭くて大人になれていないそんな大人を自分は尊敬します。
    セリフが秀逸です。
    共感が持てるセリフばかりで、共感の連続です(笑)
    年齢のことで落ち込んだらこのドラマ見たらいいよ
    笑えて共感して落ち込んだ気持ちが吹っ飛ぶよ

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    2025年12月07日
  • 分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界

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    今まで何となく見聞きしていた隣国、韓国の様々なニュース。それが本書を読むことで解像度がとても高くなるように思う。現代史に疎い私にはうってつけの素晴らしい入門書となった。
    まずは2024年12月の非常戒厳宣布の夜に何が起こっていたのか、というところから始まり、80年前にさかのぼる朝鮮半島分断の歴史を考えるという構成で、様々な出来事が臨場感をもって語られる。
    この80年で信じられないくらいのダイナミックな変化があった朝鮮半島の現代史と、その歴史のうねりの中には当然だけれども国民一人一人の歴史がある、という視点もカバーされていることで、より実感を伴ったものとなる。多くの人々が犠牲となって形作られた現

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    2025年12月07日
  • テミスの不確かな法廷

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    発達障害の裁判官が挑む、地方創生ミステリ。

    そんな異色な物語ですが、めちゃくちゃヒューマンドラマでした。苦しいこと、楽しいことが半分半分なのだとしたら、この物語の主人公は、苦しいことが溢れすぎてしまうのではないだろうか。

    肩身の狭い人生に、自分から突破口を見つける主人公が、とても愛おしいです。

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    2025年12月07日