小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ雪深き森で、燦燃と輝く、硝子の塔。
ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、ゲストたちが招かれた。
この館で惨劇が起こる。
館の主人が毒殺。ダイニングでは血塗れの遺体。
血文字で記された十三年前の事件。
名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬が謎を追う。
散りばめられた伏線、読者への挑戦状、驚愕のどんでん返し。
2022年本屋大賞ノミネート作であり、知念実希人史上、最大ベストセラー。
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めちゃ読みごたえがあって面白かった。
確かに、最後の最後まで展開が読めへん内容。
ミステリのトリッ -
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ネタバレ蠱毒が終盤に進むにつれ、本物の実力者以外は生き残ることができなくなっていく。その段階に至ると、生き残る側も倒される側も皆、壮絶な人生を背負っており、その中でなお真の強者が選び抜かれていく展開が非常に面白かった。
単なる勝敗ではなく、「生き様」がぶつかり合った末の結末であることが強く印象に残る。
中でも、兄弟が離れ離れになってもなお、京八流は冷酷な流派ではなく、仲間思いの温かい流派だと信じ続けた甚六の姿には心を打たれた。刀幻斎との決戦では、彼の人間としての強さを感じさせられた。
また、愁二郎と無骨の戦いは、純粋な武と武のぶつかり合いであり、読みながら思わず息をのむほど熱い一戦だった。善悪関係なく -
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特殊設定モノのミステリと言えるのだろうが、物語の序盤はとてもミステリには思えない。さながらホラーかモンスターパニック映画のようだ。そんな中でもしっかり殺人事件が起きるのは本シリーズの特徴。
自分たちとは分断された剣崎比留子の代わりを一生懸命務めようとする、というよりもミステリ好きのサガから犯人を見つけようとする葉村譲の言動には、時にイラっとさせられたが、「まさか君は、命を危険に晒してでも犯人探しをするのが探偵だなんて思っている訳じゃないだろうね?」と比留子からダメ出しをされたときには少し気の毒に思えた。
今回の比留子はさながら安楽椅子探偵の役を余儀なくされるのだが、「楽だよ、これは」と言っての -
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心癒される、そして、心温まる話でした。
盗っ人にも、プライドが有る。そんな盗っ人って、凄いなあー。
そして、それを追う刑事にも、プライドと、盗っ人の心が読める。
基本的に人を殺さない。というとこが、偉いなー。 -
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秋谷りんこさんのこのシリーズが大好きです。
今作は読みながらボロボロと涙が止まらなくなりました。
ビデオレターのエピソードは、幸い自分はそういう境遇にはないものの、なぜか自分の身に置き換えて読んでしまい、患者さんの無念の思いや家族への愛情が、自分の中に流れ込んでくるように思えました。
また、著者の実体験に基づいて書かれたエピソードにも考えさせられました。
自分の両親は幸いにも健在ですが、いつか…と思わずにはいられません。
最後に、あまりお世話にはなりたくないですが、日夜激務の中、チームで患者の安全に気を配ってくださっている医療関係者の方々には感謝しかありません。 -
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今の労働環境が、いかに恵まれているものなのかを改めて実感しました。会社による不当な人事や、労働組合への露骨な圧力といった描写は、現代ではなかなか想像しにくいものです。
また、「昔のJALは事故が多かった」と漠然と聞いたことはありましたが、本作を通してその背景がよく理解できました。訓練が不十分なパイロットを、人手不足を理由に採用していた事実、そしてその原因の一つが労働組合への圧力にあったという点が、非常に具体的に描かれていたのが印象的でした。
後半では恩地の活躍が描かれますが、弾劾裁判での証言以外は比較的控えめで、その分、家族が少しずつ崩壊していく様子が胸に刺さりました。読んでいて辛い場面も -
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「そんなに急いで行きたきゃ、ロマンスカーにでも乗って行け。」
かなり昔に読んだ本だが、10年近く経った今でも印象に残っている台詞。
軽い冗談のようでいて、実はこの物語の核心を突いていると思う。
箱根駅伝は速さを競う競技だが、著者は「速さ」そのものを価値として描いてはいない。多分。問われているのは、なぜ走るのか、誰と走るのか、どこまで行きたいのかという点で、これは人生やビジネスも一緒だと感じる。
ロマンスカーは、速く、楽で、確実に箱根に着く。だからこの言葉は「急ぐこと自体を目的化してないか?」という問いではないか。
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Posted by ブクログ
今年、最後に最高の本を読ませていただきました!
この本のストーリーのシチュエーションも今時期かと思われます。
中学受験に関わる、本人と家族と塾講師の3人のお話し。
本の帯に書かれている、中学受験する少年の秘密が大変気になり、一気読みしました。
秘密。12歳の男の子がそんなにも思い詰める秘め事が本当に読んでいて辛かった。
大人のコソコソ話、嫌だなぁと心底思う。
お母さんも、凄い!
子供の頑張りの影響で、大人になってから勉強して資格取得しようと思うのだから。
子供の教育は、親も一緒に学ばされる場なんですね!
塾講師の加地先生も素敵!
ウチの息子たちも高校受験でお世話になってますが、高校卒