あらすじ
北島早苗は、終末期医療に携わる精神科医。恋人の高梨は、病的な死恐怖症(タナトフォビア)だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンでいったい何が起きたのか? 高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか? 前人未踏の恐怖が、あなたを襲う。
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「人を選ぶ本」が間違いなく存在する世界で、私はこの本に選ばれました。誇りです。
ホラーの3文字だけに惹かれて手に取ったので「呪いや祟りの話かな」と思っていたのですが、面白さは多角的でむしろミステリー的であり、SF的であり、そしてこの悍ましさ気色の悪さは間違いなくホラーであると感じます。
これだけの幅広い要素・知識を1点に収束させる技術、お見事と言わざるを得ません。
この本を読めてよかったです。
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いつか読もうと思っていた作品をようやく読んだ。
子供の頃は一日中でも本を読んでいられたのに、スマホを持つようになったくらいから集中力の低下が著しく、長時間の読書が難しくなっていたのだけれど、久しぶりに作品の世界に没頭するという経験をした気がする。本当に面白かった。エンタメ的な面白さもあり、生とは、死とは、幸福とは……と考えさせられる面もあり、良いものを読んだと思う。
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非常にグロテスクなシーンが含まれるため、文章でもグロテスクなものが苦手な人は避けるべき。それを除けば素晴らしいミステリホラー。
主人公北島早苗の彼氏である高梨のメールから話はスタートするが、このメールにしっかりと重要な情報が書かれており、物語が進むにつれてメールの伏線が回収されていく進行は読者を飽きさせない。専門性の高い情報もあるが、わかりやすく説明されており、すらすらと読み進めることができる。
ここからは超個人的な感想。
途中から『サナエちゃん、がんばって…!』とずっと応援してた。頑張り屋さんの早苗ちゃんがあまりにも不憫すぎて、幸せになってくれ~!とうちわを振ってました。過酷な環境に自ら身を置くタイプの早苗ちゃんだけど、あまりにも不運すぎる。男運が悪すぎる。好きになった男性自身が悪いのではなく、好きになった男性の辿る運命が悪すぎる。トラウマを抱えてしまったレベルの経験をしているし、裁かれるとも思うけれども、これからは好きピと出会ってめちゃハピ人生を送ってほしい…。
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ミステリー寄りのホラー小説。
久々に最高に面白いホラー小説を読んだ。
現実ではありえないストーリーなのに、やけにリアリティーがあり終盤にいくにつれて背筋がぞくぞくした。
ストーリーのしっかりしたホラー好きの方にお勧め。
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久々に、文句なく面白いと思える小説を読んだ。
ホラー小説ではあるが、別に怖いシーンがたくさんあるわけではないし、心霊の類ではないので、
ホラーが苦手な人でも読んでほしい一作だと思った。
(ネタバレに注意して言うと、食欲が失せるような、気持ち悪いシーンはいくつかあります。)
また、科学的にもリアリティがあって貴志祐介の凄さを実感した。
※補足※
私は医療系の知識が人より豊富だったのもあるのかも知れない。難しすぎる部分は確かにあったかも。医師に読んで欲しい本。
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Audible!!
2000年作品なのに、今聴いても全然古く感じなくて、気づいたら貴志さんの世界にすっかり引き込まれました。
冒頭はホラーっぽい不気味な雰囲気から始まって、奇妙な自殺が続いていくんだけど、その行動には“なぜか自分の嫌いなものをわざわざ選んでしまう”みたいな共通点があって、ゾワッとする。
話が進むにつれて、その恐怖がだんだん形を変えて、サイエンスミステリーっぽくなる感じが面白い。ホラーの怖さと、科学の冷たさが混ざり合ってく感じ。
『我々はみんな死を待ち侘びている
生きている間しか、死ぬ悦びを感じられない』
作中のこのフレーズがやばい思想だけど、妙にわかるような気もして不思議な感覚。
「死が約束されてるから、生が濃くなる」っていう考え方が、物語全体に漂ってる雰囲気とリンクしてて、不気味なのに魅かれる、、
ありきたりだけど、恐怖と快楽は紙一重ってことがバンバン伝わってきた(・_・;
ただのホラーじゃなくて、ちょっと哲学っぽいテーマをふわっと投げてくる、怖いのに静かで、美しさすら感じる作品でした。
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黒い家の作者の本。
黒い家より怖さと面白さが凄かった。
ジワジワと来る怖さ…
専門的な話もいろいろあって凄い勉強になった。
謎残して終わるホラーじゃなくてちゃんと解決するのもいい。
天使の正体が判明した時の怖さは凄かった。
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文章だけなのにグロさと気持ち悪さがすごい。当分の間は生ものは食べたくない。それにしても、寄生虫が人間を操るって説は昔からあったんだなと。三秋縋の「恋する寄生虫」とかも同プロットにあたるよね。我々の自由意思とはいったいなんなのか。存在するのか。コミカライズ版もあると聞いてびっくり。コミカライズされたと聞いて、本気で「読みたくない」と思った。
あんなもの、世の中に出しちゃいけない。
文字だけでもトラウマ級なのに、絵になったらどうなってしまうんだ。
なんちゅうもんを作ってくれたんだよ……。
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貴志祐介1作目。
「ホラー」に分類されるジャンルの本を小学生の頃の『怪談レストラン』ぶりに読んだが、作者の意地でも流れを読ませない構成が凄まじい。生物や化学の専門的な話題が頻出するにも関わらず、その分野の勉強をほとんどしてこなかったに近い文系の人間でもストーリーの把握に困らない程度に理解ができた。蜘蛛が苦手なので信一の部屋が蜘蛛まみれになったあたりで読むのをやめようかと思った。読み進めるにつれてあらゆる伏線が綺麗に回収され、カルトとバイオテロが一体となり全てがグロテスクになっていく恐ろしさはかなり救いがなかった。
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⭐︎4.5
さすがの恐ろしさ。おどろおどろしい雰囲気がたまらない。線虫とか気持ち悪いけど、科学的な根拠みたいなものもあってファンタジー全開って訳でもなく、リアリティがあって面白い。
宗教団体そのものはもちろん、そこへ入っていく青年の描写が特に面白い。ラストの意外性もあって良かった。貴志ワールド最高だった。
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私にとっては長めな小説。
え!なるほど〜って何回かなる伏線の振り撒き方。
後半は怒涛の気色悪さと悍ましさ。
こう終わるのか〜って胸がジクジクした。
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表紙のサル、読み終わった後に気づいて怖すぎる!まじでキモいし、突起がある描写でこれ絶対破裂するって予感があった。こんなにゾワゾワした小説は久しぶり、最高。
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こわすぎる。
鳥肌が立ちながら読みました。
読んでから、肉は完全に火を通してないと食べちゃダメだ!と思った。
とりあえずこわすぎる。
そして面白すぎて一気読み。蜘蛛のやつときやばすぎ。想像したくなかったけど、そうさせてくる。蜘蛛を生で食べる。ヤバすぎる。
とんでもない本。良い意味で。
Posted by ブクログ
目黒の寄生虫博物館に行ってから、寄生虫の虜になってみつけた作品。「黒い家」と「悪の教典」も面白かったので期待大で読み始めたが、その何倍も面白かった。ヒトや他の生物と同様に寄生虫も自らの生存率を高めるために進化してきた。怖いというより、ますます寄生虫に興味が湧いた。
匿名
帰国後から人が変わったようになり自ら死を選ぶ。寄生虫に侵された人間の奇行が終始不気味でした。自分が感染したらどんな死に方になるのか考えてしまいます。
Posted by ブクログ
人によって恐怖心の大きさに差異あれど、恐怖の対象は大同小異のため非常に不快で悍ましいし、フィクションであると分かりつつも、医学、化学的に真相に近づいていくので説得力があり、幽霊やゾンビなどよりよっぽど怖くて、夢に出てきそう。
しかし、真実に近づいていく面白さと緊迫感で読む手が止まらず、後半は夢中で一気に読んでいたら深夜になり、風呂場が怖いのでレビューを書くことで現実逃避をしている。しばらく蜘蛛や、ムカデのような細長い虫も見たくない。
専門用語や医学的な説明が多いが、登場人物同士で交わされている会話として違和感がない且つ、無知な私にもなんとなく理屈が分かるように説明がなされるので、あまりストレスなく読めた
ぞわぞわしまくりです
めちゃめちゃ怖くて先が気になって一気に読みました。読後の一番の感想は寄生虫無理!!ですね。ちょっと想像しただけでももう無理です。なんか頭蓋骨の内側がぞわぞわしちゃうような気持ちになります。あと蜘蛛もほんと無理!!。それと主人公の男運のなさが可哀想すぎでした。
絶対に映像化してほしくない
オタクの描き方がステロタイプに過ぎるような気がするけれど、とにもかくにも気色悪い場面を描かせたら貴志先生の右に出る人はいないと思いました。
奇妙な読後感
読み終わった後は何というか「あー…」という感じでした。
この作者さんの作品を読み終わった後はいつも同じような感傷を感じます。
結末がハッピーエンドか、バッドエンドなのか、微妙なラインをフラフラしている感じで、何とも言えない気分になります。その感じがとても癖になるのでこの方の本には病みつきにさせられます。
内容ですが、主人公の恋人のメールから始まり、帰国した彼の様子がおかしくなっていく様を描きつつ、その原因について主人公が奔走していくというものです。さらに大雑把に説明してしまうならば、貴志祐介らしいホラーであったと思います。
私は自分の知らない知識を読むことが好きなので、その部分でもとても楽しめました。逆に、本筋とは関係の無い文章や解説を好まない人には、やや退屈なシーンが多くなるでしょう。
とにもかくにも、現代の小説らしく複雑な心情描写や情景描写は少なく、スラスラと読み進める事が出来るので、人間がおかしくなっていく様をちょっとした息抜きにでも少しずつ読んで見るのも、また一興です。
Posted by ブクログ
わたしのNo. 1貴志祐介作品は『新世界より』で、この『天使の囀り』を読んで改めて思った。貴志祐介さんの作品は、SFでもホラーでも、独特だ。貴志さんの作品の怖さは、いま生きている現実世界と作品世界は地続きで、現実に「ありそう」と思わせることのように思う。内容は確固たるフィクションなのに、緻密な設定で、実際に起こりそうと思わせる力がある。
年末。終わらない仕事、なんとなく体調不良(気のせいと言い聞かせる)、まったく手をつけられない家事。ヘトヘトで心も体も弱っている時に、読むのではなかった!わたしも闇落ちしそう。
主人公はホスピス医。ストーリーでも、その設定は十分に生かされているが、このラストシーンのための設定だったのだと思う。
「彼」と「彼ら」のたどり着く「救い」の違いが際立つラストシーンだった。
Posted by ブクログ
心霊系ホラーと思いきやまさかの展開…。
ギリギリ想像出来るレベルの恐怖演出が多々あり、
蜘蛛を食べるシーンなんかは小説を顔から離しました…。
気持ち悪くて凄い。
Posted by ブクログ
冒頭はなんだか小難しい話かも……?と思いあまり読む手が進まなかったが、読み進めていくうちに面白くなっていった。あれ……?もしかしてこうなっちゃう……?という悪い予感が当たっていく感覚が気持ちよかった。謎が解けていく感覚と、絶望感、最高だが読み終わったあとはなんだか疲れた。笑面白かったです
Posted by ブクログ
悍ましく美しく、気持ち悪い作品だった。これから読む人は、この本に出てくるあるワードを検索しないように注意です。サジェストでネタバレ喰らいます。
起が長めだが、中盤から楽しい
序盤のメール文章のやりとりで、読む手が止まりそうになったけれど、中盤からの展開が読んでいて楽しい。
実際に自分があずかり知らぬ所で起きていそうな題材と鬱めいた文章があったことでリアリティが増したように感じる。
読み終わったあとも「もしかしたら…」と空想するくらいだった。大満足
これホントに怖い…
純粋なミステリーを期待している方は、かなりのホラーであることを覚悟してください。一気に最後まで読まないと眠れなくなります。読書速度に自信がない場合は、お休みの日に読むといいかも…!怖いし脳裏に焼き付くし、読み始めは本当になんで読んだのか後悔しかしませんでした。
というわけで、本当に面白いです。
ぜひ、こちら側にいらしてください。
Posted by ブクログ
どっしりと読み応えのある作品でした。最初から最後まで飽きさせないストーリー展開に練られた舞台設定や人物設定。貴志祐介さんの力量を感じます。
個人的には散見するあまり知られていない分野のウンチク的な文章が少しノイズに感じました(これが味であるとは思います)
Posted by ブクログ
とてつもなく難しく、なんだか勉強しているように感じる作品だった。
だいたいの内容はわかるが、専門知識的なものはじっくり見ても分からないので流して読んだが、最後の主人公の行動は、気持ちが分かる気がした。
Posted by ブクログ
自分が最も好きな小説の著者の作品で、どんな感じなんだろうと思っていたが、思っていた感じとは違うかった。
もしもの世界系で、内容自体が生物学の領域で難しかったし、もし仮にそんなものが出てきたら怖いだろうなというのが浅いながらも一番最初に抱いた感想だった。
最近どんでん返し系を読みすぎてどんでん返しじゃなければ少しがっかりしてしまう自分がいることに気づいたが、小説にもいろんな楽しみ方、ジャンルがあって読書体験はさまざまだということを思い出させてくれた。
内容としては勉強になったというか知見が深まった気がしてとても面白かったが、貴志祐介の作品で自分の好きな人間の怖さ的なものではなかったので、評価としては3くらい。
Posted by ブクログ
長い。
すごく怖い話だったけど、ネタが古い。
4半世紀前の作品だからそれはそうだ。
当時読んでたらすごい面白く感じてたと思う。
個人的には、線虫に感染して快感を感じまくって死ねるならそれもいい派です。
恍惚として死ねるって結構幸せじゃね?しかも最後の2週間ぐらいは、人生がめちゃめちゃ充実するし。個人的には結構アリ!
Posted by ブクログ
説明が長いことが多くてつまんない部分もあったけど、最後の方で二転三転して物語が進んでいく感じは面白かった。でも、とにかく話が気持ち悪かった(ホラー小説だから、いい意味で)。
Posted by 読むコレ
スプラッター系のホラーはいくらでも
ザクザク斬り刻んでも全く読んでて大丈夫
なんですが、この手のホラー(?)は結構シンドいですね。
身体の中をまさに何かが這い回るような
気持ち悪さ満点です。恐いッス。
もちろんかなり無理のあるストーリーながらも
恐怖と闘いながらも、面白く読みました。
線虫の実態の箇所はまさに、昼ごはんを食べながら
読む! というアクロバットな読書でした(笑)。
しっかりと結末までハラハラ読ませる展開もサスガでしょう。
しかしサルを食べるって...凄いですね。
匿名
苦痛
私の好みに合わず、読むのが苦痛で挫折しました。
グロいとか怖いとかいうレビューを見て期待して読み続けましたが、とにかくつまらなかったです。
線虫が原因だとわかった途端、一気にさめました。
それでも読み進めましたが、興味がなくなってしまってからはもういいやってなりました。
なじみのない言葉が多く、頭に入ってこなかったのが理由かと思います。