小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレこんなにぐっずぐずに泣くとは…
本の後半になるまでは、
会ったことのない息子に向けて毎日毎日心のなかで言葉をかけ続け、想い続け、息子に残す保険金の掛け金のために働き続け、、、うまく行きそうだと思うたびに前科が足枷になり、貯めてきたお金を盗まれ、、さらに実はひき逃げを黙認していたという卑怯な夫にイラだって結構しんどかった。
16年越しの再会というかほぼ初対面の息子とはすごくもどかしい時間になっていたけど、その最後のほうにようやく話らしい話ができるようになって、
「市木さんもお母さんだし」「あと一ついいですか」「もし会いたくなったら福岡まで会いに行ってもいいですか」の拓の言葉で完全に私の涙腺は -
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Posted by ブクログ
生きたい、死にたい、両者が入れ替わったら…
すごくいい話でした。
入れ替わり系の話は好きではなかったのですがこんなにも入れ替わったことが大事に思えるなんて驚きました。
このまま入れ替わったまま生きた方がいいとすら思える場面や、周りのためにも戻らなきゃと思える葛藤がそれぞれにあって、人の人生は1人だけじゃないしこんなにも周りに支えられるんだなと感じました。
しかも、戻りたいと思った時に、本当に戻れるのか、このまま命を落とすんじゃないかとラストまでハラハラするところもあり…
最後の最後が良すぎました。小説を書きたい航平が手に取ったタイトルがこの本で、原稿用紙の描写もあって最後の最後までやってくれた -
Posted by ブクログ
片付けで人生が変わる、とよくいうけれど、具体的にどういうことなのか?
凄腕の整理収納アドバイザー、中村真穂は、片付かない「物」だけでなく、それを溜め込んだ人の人生を読み解こうとする。
すると、「物」は捨てなくてもいいものになることもあるし、依頼人が捨てる決断に至ることもある。
それを導き出すための、アドバイスなのだ。「買い過ぎた家」「物が消えるリビング」「服が溢れるクローゼット」「段ボール箱だらけのアパート」「ちょい置きでカオスになった部屋」物語のタイトルは、どれも片付かない、物が溢れていることを想像させる。そのありふれた状況には、住む人たちの人生の秘密が隠されていた。本人も気づかない、中村真 -
Posted by ブクログ
短編集だが、全体を通して、現実と昔話に出てくるような神話の世界が混じったような、独特の世界観で描かれている。
1話目の一緒に散歩に行く「くま」をはじめ、どの作品にもちょっと不思議な登場人物が現れるて、読んでから、あれは神様だったのかしら?と思うような。イメージとしては八百万の神のようなものかもしれない。
個人的には壺から出てくるモテ女子・コスミスミコと家庭のとりこみごとでニンゲンフシンに陥っていた気の毒な少年・えび男くんが印象に残った。
川上弘美さんの作品は、かなり前に『センセイの鞄』を読んで以来。私は『神様』世界観が結構好みだったので、もっと他の作品も読んでみようと思う。
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