小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
他の作品でもそうだけど、小説を読んでいて笑っちゃうことって基本ないのに、又吉さんの文章を読んでいると普通に笑ってしまう。さすが芸人だなと思う。一方で、シリアスな場面はとことん刺しにくる。思想や欲望を恥ずかしいくらい赤裸々に書かれてしまって、それに身に覚えがあるもんだから「もう勘弁してください」となったりする。
人の記憶は曖昧で、都合の良いふうに解釈したり悪いことを無かったことにしてる。主人公・永山が語る過去や見えている景色が現実のものかどうかは分からず、そのすべてを信用はできない。新約聖書の福音書には4人の語り手が採用されていて、それぞれ印象が違う証言になっている、という話が本編にあったけど -
Posted by ブクログ
ネタバレまず映画を観たいと思い、その前に本を読まねばと思った。国宝と同じパターン。
あちらのペースで時間内にストーリーが進んでいく映画よりも、自分の意思で1ページずつめくりながら、展開に心を揺さぶられたい。自分のそんなこだわり。
それはそれとして、雪景色・白装束・真っ赤な打掛・飛び散る血しぶき……と映像として映えそうな描写が続くので、映画の公開が楽しみ。
これに椎名林檎の「人生は夢だらけ」が乗るんでしょ?やりたいのはそういうことだよね。
個人的には先に本を読んでよかったと思う。
あだ討ちにまつわる話を聞きながら、なにかが見えてくる……と思いながら、私はかなり終わりの方までその気配をつかめなくて、 -
Posted by ブクログ
難しそうで敬遠してたけど読みやすかった!勝呂は立ち止まって考えれば実験参加を断れた筈なのに、戦争と患者の死によって無力感が募り、自暴自棄になり、思考停止してしまったから断れなかった。考えることをやめないようにしようと思った。おかしい、という違和感を無視しないようにしよう。 戸田の、大人へ媚を売るところは確かになと思ったけれど、非情さには流石に共感できなかった。ずるいことをした後、後ろめたさがしんどいからやらなきゃいいのに。こんな大事件に加担しておいて良心が周りからの罰にしか向かないのが凄い。[やがて罰せられる日が来ても、彼らの恐怖は世間や社会の罰に対してだけだ。自分の良心にたいしてではないのだ
-
Posted by ブクログ
いろんな切り口のミステリーの集まりで、ボリューム薄めなので、サクッと読みやすい。
誉田さんの『それはない』でスタートするのが良かった。こじれた話だけど、全体的に温かめのストーリー。
葉真中さんの『21グラム』のオバケが見える設定、荻堂さんの『コンカフェ探偵ロゼ』のオクスリオッケーな設定、といった、事件内容は現実的だけど、基本設定が異常、が良かった。
中山七里さんのミステリーを楽しみにしてたけど、私的にはミステリーというよりも、ヒューマンドラマを見ているような、このストーリーでは、脇役の善吉中心の温かいドラマにつながる“ゼロ”的な要素のストーリーな感じがして、とても良かった。この後佐知子さんと一 -
Posted by ブクログ
エミルの病状が悪化する毎日。
ジョアンヌの過去とエミルの思い出が
交互に描かれ、2人の想いに共感しながら
物語を読み進めることができた。
『普通』の関係とはいえない2人の周りには、
何故かいつも支えてくれる仲間たちがいるのも、
心穏やかに、癒されるところだった。
見ず知らずの旅人の2人に
なんでこうも優しく接することができるのだろう。
ジョアンヌの息子、ブルートムの話は苦しかった。
彼を思い続けるジョアンヌの母としての想い。
母としての強さ、優しさが最後の最後まで
表現されていたところが、
とてもカッコよく、世界中の理想の母親象だったのではないかと思う。
終盤、エピローグまで全部良か -
Posted by ブクログ
衝撃的なタイトルに惹かれて買った作品!
最初から最後までドキドキしながら読み進めました!
夫に対して不満がある3人の女性たち。
集まれば夫に対する愚痴と『死んでくれないか』という願望が浮き彫りになる。
その3人の女性に降りかかる事件の連続…!
自分の夫に対してこんな事を思ったことは一度もないし、むしろ幸せにしてくれてありがとうの気持ちでいっぱい。
だけど、どこかでボタンの掛け違いが起こった時にこう思ってしまうのではないかという怖さもあった。
日々、生活の中でのコミュニケーションはとても大事ですね…。
フィクションだからこそ楽しめる作品でした!! -
Posted by ブクログ
朝ドラ原作、日本のナイチンゲール、そして私は看護師。読まないわけにはいかない。
ナイチンゲールの国イギリスでも、看護師という職業は「なるものではない」と疎まれてきたという歴史を持つ。そして、奉仕、献身という言葉に縛られる職業でもある。
読んでみて、想像以上に医師らの嫌がらせ、反発にあったことが分かり驚く。そして、明治も令和も大きく変わらない部分も多少なりともあるのだなと情けないような、悲しい気持ちにもなる。
現代だって、看護師はあくまで医師の指示のもとに動くことを求められる。この時点で対等な関係は作りにくい。だからといって看護師の意思で動きたいのか、と問われればそうではないと答える看護師が大部
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。