小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ12/23早読み、〜12/31 じっくり読めた
いのちの凄み、人間の業
こちらも素晴らしい作品でした…
熊として生きられず人間として生きてみようとした熊爪
動物を狩るシーン、鹿、熊、うさぎ
直木賞の選評にもあったが、グロいとかを通り越して、芸術的な描写に思えました
女の熊のように子を殺されないがため(解釈)熊爪を殺した、隻眼の陽子
熊爪に執着し、面倒を見る、のちに没落した主人と、無感情から一気に退廃的な嫁
ただただ職務を果たす爺医者が好きだったな
前半はとても純粋に面白かった。野生味溢れすぎ、鹿の解体も、熊との対決も、町の人たちとの交流も
後半、どんどん崩壊に向かい、熊爪が大怪我をし陽子 -
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一般書のコーナーにいとうみくさんの本がある!と思って読んだら、なんと天使のにもつの続編!風汰くんにまた会えてうれしい〜
夜間保育園のお話。夜間保育園に利用しているのは、夜勤のある人か夜のお仕事の人というイメージでしたが、超多忙な会社員とかも利用しているのだと知りました。子ども側よりは大人の目線がメインのお話です。この園の先生たちは本当に熱心で、子どもにも親にもとことん向き合っていて、頭が下がりますが先生たちの善意で成り立っている状況には危うさも感じます。この保育人数では先生たちの給与もだいぶ低いのでは…と思ったり。
1つの保育園で背負うには重すぎる。もっと広いところでの支援が必要だと感じました -
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今年最後の締めくくりとして選んだのは、『アルジャーノンに花束を』
長いこと積読していたけど、ようやく読めた。
賢くなりたい、と願う知的障害者の青年チャーリイ・ゴードンは手術によって高い知能を得る。しかし、そこには過酷な現実が待ち受けていた。
知能が高まるにつれ、今まで気づかずに済んでいた人の悪意を感じるようになったり、妬みによって自分から離れる人が増えて孤独を感じるようになったりする。また、急速に知能が高まる一方で、発達途上の精神面とのギャップに苦しんだりもする。その姿が何ともつらく、もどかしかった…。チャーリイは、家族の一員として、社会人として、そして何より一人の人間としてただただ認めて -
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AI時代で生き抜くためのひとつのアンサーになり得ると思う。AIが出てきた以上人間の発展に意味を感じなくなった今にすごく共感できる内容だった。主人公はエックハルト的な思想、今を生き抜くだけで十分で共同体内に価値を示すなんて馬鹿げているむしろ資本主義や今の社会の発展なんて無意味でただ破滅に向かっているだけ、のような。これからは内的な自己価値の源泉を追い求める主人公のような生き方と楓の自身の同調できる共同体を拡大させる喜びを享受する生き方があると思った。
人間の何かを実行せずにはいられない欲求、生殖本能を生殖器を通して伝える工夫には感動した。人類が漠然と持っていたであろう拡大成長繁栄への欲求を生殖器 -
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一言メモ、他人は変えられないから自分を変える
ジャバウォックという名の、暴力的だったり記憶喪失になったりする、人に乗り移る存在に、体を乗っ取られた人を助けるお話
読むまで、ちょっと難しい話なのかなと思いながら読み出す。…面白い。時々、今はどの時間を読んでるんだ?と、ストーリーの時間をつかむのに手こずる部分もあり。時間軸が2つあって、交互に章が展開されている。だんだんそれが分かってくる。
私を含めて、誰にでも、ジャバウォックは存在してるんじゃないのかな。それが、発症していないだけで。もしくは、たまにひょっこり顔を出したり。もしくは、私も40代になって、『二十代って何したっけ?』と、記憶喪失的 -
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村田沙耶香さんやっぱり好き。
と思わせられた一冊。
(村田沙耶香さんの作品を読むと毎回言ってる気がする笑)
結婚って何?出産は必要?
子どもを作ることは当たり前なの?
世の中に流されていない?
というわずかな苦しさを
普通なんてないんだよ。
価値観は自分で選ぶんだよ。
って耳元で、いや
大声で伝えてくれるそんな作品。
『どこまでも正常が追いかけてくるの。
ちゃんと異常でいたいのに。
どの世界でも正常な私になってしまう。』
このセリフがすごく好き。
マジョリティでいることの難しさ。
自分を持ってたはずなのに
気づかないうちに世界に溶け込んでしまってる自分。
なんか私自身も感じるところ -
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でもぼくは知ったんです、あんたがたが見逃しているものを。人間的な愛情の裏打ちのない知能や教育なんてなんの値打ちもないってことをです。
まず素朴な疑問。誤字は原典ではどう表現されていたんだろう。語彙や技法が段々向上していくのが、リアリティがあって感心した。そしてだんだん失われていくのが分かっていくと、しかも驚くほど急速に、悲しくなる。ここだけでも深い読書体験。
知能がある前と生まれた後、そして失った後のチャーリーは確かに同一人物なんだけど、同じ人間だと判断するのは確かに難しい。それはパン屋のみんなを見ていたらわかる。それなのに、大学の人たちを見ていたらひどい感じがするのが不思議。人間って相対的 -
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ついさっき読み終わったけどくっそ面白かったわ。「変な」シリーズで1番好きかもしれない。もう面白すぎて一気読みしちゃった。人生で初めて本一冊を一気に読んだかも。4時間かかった~。でもまじで最高な時間だったわ。奮発して買って良かった。読んだことある変な家と2とは違ったテイストで、より小説っぽくなってた。栗原最高かよ。めちゃめちゃ良いキャラしてるわ。あかりとの関係性も最高。最後もスッキリ終わってよき。人物名があんまり馴染みのない感じの羅列だったから少し覚えるのが大変だったかな。図とか地図とかお得意の間取り図も豊富で場面を想像しやすかった。まじで物語に入り込んで楽しめた。これは傑作だわ。こんなに面白い
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ネタバレいや凄まじいSF!
まかさ、磐座という地から地球、宇宙規模のSFの話に発展するとは思わなかった!
こうやって地球の滅亡から人間たちは救われるんだと驚き
誰も置いていかない?人類滅亡の方法があるのかと驚いた!結局みんな出来るようになるんだね。
お金や権力を持って、自分だけ助かろう!と思う人は結局助からない、なんなら死ぬっていう、人間らしい愚かさも見られた。
「愚かな薔薇」は愚かじゃなく、人間が生きていく?ために必要な手段だったんだと薔薇を通して知ることができた。伏線だったんだーと納得。
面白かったー
そして、城田姉弟がかわいそーよー汗
いい人に出会えるといいね。 -
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その「嘘」はやがて世界の見え方を変える
容姿に自信がない主人公は本人も唯一の自信にしている「声」を使ってラジオパーソナリティの仕事をしている。そんな主人公のもとに突然現れた謎の美少女に半ば脅されながら復習計画の一員となる。
まず一番に読む上でポイントになるのは主人公から見たヒロイン像と読み手から見たヒロイン像とのギャップであり、そこにこの物語の本質でもある「誰が信頼できる語り手」なのか、「真実の動機づけ」とは何かを読み解いていくのが良いと思った。
読み手からするとどう見ても怪しいこのヒロイン、主人公もそう思っているのだがそこには「惚れてしまった」補正が加わり、ヒロインとの関わりにドギマ