ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 成瀬は信じた道をいく

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    2025.12.8
    今回も成瀬が面白い!
    スーパーのレジバイトをしていて、カゴの中をパッと見て値段を予想する成瀬に「ユニクロか」とつっこむ呉間さんを想像したら笑ってしまう。
    相方と同じ気持ち、ずっと成瀬を見ていたい笑

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    2025年12月08日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    ネタバレ

    女子校出身の女が女に抱くクソデカ感情がありありと描かれており良かった。
    ミステリと思って読むべきではない。

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    2025年12月08日
  • 孤狼の血

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     やくざ、悪徳刑事、広島弁。とツボに入る要素多めの話。
     物語自体も無骨な刑事物で、先の展開がとても気になる内容。ヒューマンドラマとしても面白く三部作とも買うことを決意。素晴らしい作品でした。

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    2025年12月08日
  • 封印再度 WHO INSIDE

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    ネタバレ

    本作もとても面白かった。
    今回のトリックは物理と化学によったもので、密室は気圧差によって、凶器は金属の融点によって作られると言うものだった。

    現実にはどちらも際限が難しいところがある気がするが、仏画という設定などがうまくマッチしていた。
    また記憶が混乱していることによって話が難しくなっているところで最後まで犯人を特定できない作りになっており、とても楽しむことができた。

    本作は、ミステリーよりも犀川と萌絵の恋愛の進展の方が嬉しかったし、こんな形で進むのかと思わず笑顔になってしまった。
    次の作品も楽しみになった。

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    2025年12月08日
  • 成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫)

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    とても読みやすく面白い、本屋大賞に相応しい小説だった。

    今の若者が、自分がどうしたいかよりも周囲の人間にどう思われたいかを気にして生きている、というのを聞いた。
    成瀬はそのカウンターで、周囲の目を気にせず圧倒的な自己実現欲求で、その上結果を出していく事で、我々を惹きつけるのだろう。

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    2025年12月08日
  • こころ

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    前半はゆるりとした感じで、何が面白いのかなかなか分からなかったが、後半で一気に動き出す。
    描写が非常に丁寧。先生の過去についても、普遍的な恋愛ベタのあるあるで、共感できるところも多々あった。
    本屋に今でも置かれて読まれ続けている意味がよく分かった。
    自分が20代のときにこれを読んだらどう思ったかな。

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    2025年12月08日
  • 冬虫夏草(新潮文庫)

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    カッパや天狗が普通に出てくる、ファンタジーというか民話というか。初めは呆気にとられるが実に興味深く、ありそうな気がしてくる。

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    2025年12月08日
  • ブラックサマーの殺人

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    面白すぎる。
    圧倒的な読みやすさと難解なトリック。
    謎に対して頭脳で解決するのではなく、地道な捜査で解決していく。
    臨場感もあり、ポーの心情にこちらも入り込むことができるのが本作の良いところ。
    前作もそうだがシンプルかつ難解な謎が本当に良い。
    今回も全く見当もつかなかった。

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    2025年12月08日
  • さよなら妖精

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    若者の全能感、思い上がり、浅慮さを叩きのめしてくる良いビターな青春ミステリーだった。
    上記は米澤穂信によくあるテーマであるけれど、推理をしたところで手遅れだろう?と突きつけてくるのは今までになかった(気がする)ので新鮮で楽しい。

    日常という舞台は人物の人格や思惑の輪郭をぼやけさせる効果があると思う。
    守屋の万智、マーヤ、そして自分自身の内面に対する不理解が読者を突き放すような冷たさであと味が悪い。

    しかしあと味の悪さだけで終わらないのが本作の素晴らしいところであり、解説を含めた解釈になってしまうが守屋はいつか憧れたマーヤの場所まで届くのだろうと思わせてくれるラストなのが良かった。
    米澤穂

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    2025年12月08日
  • ぼくのメジャースプーン

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    先生とぼくの7日間が尊くて、先が知りたいのに、読み終わってしまうのが淋しくて。
    とても素敵な作品でした

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    2025年12月08日
  • 海とジイ

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    涙が止まらない。
    電車で読んでたら困ったことになった。

    『生き抜く力』を与えてくれる3人のジイ。
    帯にはそう書いてある。
    ジイたちが素敵すぎて言葉にならない。
    こんなジイ、わたしの身近にもいてくれたらいいのにな。
    残念ながら、そんなジイは私の周りにはいないけど、この物語を読んで少し力をもらえました。

    この本は売れないな。手元に置いておきたい一冊。

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    2025年12月08日
  • ねこの駅長たま びんぼう電車をすくったねこ

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    ネタバレ

    最後の方泣けました(T ^ T)
    たまが倒れ、病院に運ばれました。
    社長さんが現れた時は、震える足で頑張って
    立ち上がりました。
    「抱っこして、社長さん」と言いましたが、
    社長さんは断りました。
    初めて社長さんと会った時、
    「10周年を迎えたら祝おう。」そう約束していた
    はずなのに…
    その夢は叶わなかった。
    たまは亡くなり、幽霊となり、
    故郷の貴志駅に帰ります。
    そこではたまのお葬式が開かれていました。
    「たまは、神様になり、この貴志駅を
    支えてくれるでしょう。」
    そして、たまの神社までも建てられました。
    たまは、今も、貴志駅を支えているでしょう。
    たまのおかげで、貧乏電車を救うことができまし

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    2025年12月08日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    今回も面白かった
    毎回新刊が出るたびに読んでおります
    池袋も随分変わったなーと
    思いながら読ませてもらいました
    たまに大通りを通ると書いてある場所は
    ここらへんかな?と思いながら通っております

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    2025年12月08日
  • 二人一組になってください

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    ネタバレ

    生徒たちの目線で多くの話が語られ、27人それぞれの人生があり、スラスラと読みやすかった。

    クラスでのカーストってどうして存在してしまうのだろう…と思うけど、学校だけではなくてどんな集団でもカーストって存在するよね。それが本当の友情のグループもあれば上部だけのグループだったりして、共感しながら読み進めた。無自覚のうちに、無意識のうちに人を追い込んで、苦しめて、自分にはそんな感覚がなくともその集団での暗黙のルールに押しつぶされる人がいて、当たり前が当たり前であってはいけないことの存在に気づく。

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    2025年12月08日
  • 侍女の物語

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    主人公の語りで物語が進んでいく。
    世界観にあった淡々とした、無機質な、無感情な
    文章でより不気味さが増している。
    最後の解説パートがそれをより際立たせている。
    著者の最高傑作といわれるだけはある重厚な長編であった。

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    2025年12月08日
  • 師匠

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    あまり落語に詳しくない人でも立川談志さんの
    名前は知っていると思います。

    今はその弟子たちが、談志さんの遺伝子を受け
    継いでいます。

    その弟子の一人である、立川志らく氏が談志師匠
    に弟子入りしてから現在までの日々を綴った
    エッセイが本書です。

    理不尽な要求を弟子たちに対して突きつけることで
    有名だった談志師匠ではありましたが、その本意は
    「オレに気を遣わせるな。オマエがオレを快適にする
    ことを考えろ。オレひとりを快適にすることができ
    ないで、お客様を快適に出来るのか?」という言葉
    に凝縮されています。

    落語は現在でも人気のエンターテイメントでは
    ありますが、談志師匠が存在していなかった

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    2025年12月08日
  • スーツケースの半分は

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    すごく良かった…。
    朝の通勤読書にぴったり。
    どんなに忙しくても時間を作って旅に出たくなります。それが1日の活力にもなる。
    短編集で、出てくる登場人物にそれぞれ個性があって、正確も違えば旅への考え方も違って、自分のどこかに思い当たる節があるのではないかと思います。
    先が気になって読み進める本ではなく、読み終えたくなくて…もったいなくて、ゆっくりゆっくり読みました。
    ぜひ働く女性に読んで欲しい!

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    2025年12月08日
  • オリエント急行の殺人

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    ネタバレ

    『そして誰もいなくなった』とまったく同じに、物語あるいは事件全体のマクロな構造が美しい、かっこいい、というのが読後の第一印象でした。ディテールのちょっとした納得できなさがどうでもよくなる、極端で、幾何学的で、いっそ暴力的なオチ。おもしれ〜

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    2025年12月08日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    大好きだったマカン・マランシリーズ、四作で完結して寂しかったけれど、番外編が出たとのことで読みました。シャール姐さん!!より魅力を増して、優しく温かい。舞台が台湾なのもいい…
    大体シリーズものの登場人物を忘れてしまいがちなのですが、このシリーズは登場人物の物語が良かったからか、その人のエピソードをすぐ思い出せた。
    それだけ好きだったシリーズ。一見うらやましく思えるあの人も心の中にはいろいろかかえていて。というのがよく伝わってくる。シャールさんと話したり、おいしいお夜食を食べる中で、自分自身の道を見つけていく。
    とくにエピローグがよく、山を楽しんで下っていくこと。幸せを限定(結婚したら幸せなど)

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    2025年12月08日
  • 聖トマス・アクィナス

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     本書は読者を選ぶ本である。山本芳久氏の解説で興味を持った読者もいることと思うが、哲学史で語られるような概要やトマス哲学の体系を学ぼうとする人にとっては期待外れの一冊となってしまうかもしれない。しかし、その山本芳久氏の解説にも詳しく述べられているように、生涯にわたってトマスを突き動かした確信が如何なるものであったのかをこれ以上にない仕方で表す稀有なトマス入門である。
     評者は原著をすでに読んで感動していた。ヴィクトリア王朝の英語を代表するチェスタトンだけに印象的な言葉の数々が心に刺さってくる感覚を幾度も覚えた。それに比してしまうと、もうちょっと訳し方があるのではないかと思ったのが読み始めたとき

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    2025年12月08日