小説・文芸の高評価レビュー
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あらすじ
仕事の成績不振、家庭内の不協和音、先行きの見えない将来への不安に押しつぶされ、不満と焦燥感を募らせていた中年サラリーマン・岡田修一。絶望の淵で立ち尽くす彼の前に、突如として緑色の不思議なタクシーが現れる。運転手を名乗る風変わりな男が告げたのは、「運は良い・悪いではなく、日々の誠実な生き方で『貯める』もの」「不機嫌でいることは周囲への加害であり、上機嫌でいることこそが大人の義務」という衝撃の法則だった。タクシーが案内する数々の出会いや、時間を越えた先人たちの生き様に触れる中で、修一は「自分が今こうして生きていること自体が、かつて誰かが貯めてくれた運の恩恵である」という真実に目覚め、人 -
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ネタバレ重たかった。幾日もかけて、じんわりじんわり読んで、じとじとからだに染み込んできた。
変化と失望と別れと、あたらしい仲間。そして、居場所。とてもリアルで、痛々しくて、剥き出しで、読んでいてなんどもくやしさに共感して頷いた。なんだか、魂をこめて…というのだろうか。ものすごく力"リキ"をこめて書かれているように感じて、そのエネルギーをビンビン浴びて疲れ果てたり、逆に元気をもらったり。本当に、バターのような、軽やかさもありつつどっしりとカロリーをたたえた名作だった。
カジマナのキャラクターがかなり好きだった。加害者であるが被害者でもあったのかもしれない彼女の存在は、人間が完全に白 -
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元旦那の公隆と春彦にものすごく感情移入した。
春彦は誰しもの光で救いであり続けて、自分の傷に気付くことができなくなっていた。
公隆の、子供を産むことは不幸な人間を増やすことだと思ってしまう、子供は親のエゴだ、みたいなセリフが本当に刺さりすぎてしまった。
表面が柔らかく穏やかな人ほど、心の中で激しいものを抱えている。
表面が鉄のような人ほど、心は繊細で子供みたいな面があったりする。
改めて人と関わる中で見える1面なんて、その人の氷山の一角でしかないんだな、どんなに近い人間でも、本当の意味で全部をわかることは出来ない、それでも一緒にいるのはなんだかとても美しいことだなと思えた -
Posted by ブクログ
この本を面白いと言ってていのかすら分からない。ひたすらに凄惨で、1文字1文字から血の匂いがしているのではないかと思うほど、本当に物凄い作品だった。
裏社会、信仰、資本主義、全ての恐ろしさを詰め込んでいるのに、この本の登場人物達の狂気じみた純粋さも感じられるので、彼らの行く末を見たくなる…吐きそうになりながらもページを捲る手が止まらない…そんな事を思ってしまう自分も怖くなる
グロテスクな描写も「どうだ〜!グロいだろ〜!?」みたいな書き方ではなく、日常的に行われる普通のこと、みたいなサラッとした書き方をしているので(とはいえグロい)、その部分よりも、犯罪の背景や、神への信仰、呪い、それらがもた -
Posted by ブクログ
みんな秘密を持ってる 誰かに理解してもらいたい人もいれば理解される必要なんてないと思う人もいる
でも秘密は自分の心を柔らかくしたり、逆に無感心も生むと思う その人にはその人の心があって生きてきた時間があるから、他人のことを完全に理解して受け入れることなんてできない 逆も然り それでも誰かと寄り添って体温を分け合いたい時もあるから、私も他人ももがいて生きてる 当たり前のことだけど忘れたくない
最後、鹿野くんが消えなくてよかった
それが正しいよとか、こんなのおかしいよとか、お互いのためにならないよとか、そんな綺麗ごと並べて鹿野くんに消えられたら本破ってた
最後まで歪んだ愛を貫いてくれてよかった 歪 -
Posted by ブクログ
おんもしろかった、おもしろすぎた
この本の主人公たちの言葉にわかるわかると思いながら、酷いことばが連なったページの端を折り曲げる私ってなんだ?やばくないか?とか思いながら読んでた。
割に合わないってよく思う、見えている人や、わかる人の方が気を使って、見えていない人のぶん遠回りしたり、少し身体を傾けたりして、歪にパーツを合わせないといけない、そんなのって割に合わない。
結婚式についての話もそれなーって思いながら呼んでたし、それなーって思うなよとも思った。
花嫁さんのこと綺麗だと思いながら、綺麗か?とも思うし、おめでたいなって思いながら、なんですかこの茶番は?3万払ってさ、みたいな気持ちもある、ど -
Posted by ブクログ
はあ〜〜おもしろかった
全員の気持ちがちょっとずつ分かる
二谷の食べるのが面倒、健康でいるためにちゃんと食べてねという言葉が攻撃に感じてしまう気持ち
でもその言葉は、あなたを好きだよという気持ちの裏返しである気持ちが自分の中にもあるから、芦川さん的な面も自分の中にあるんだと思う。
押尾さんの「力強く生きていくために、みんなで食べるご飯がおいしいって感じる能力は必要じゃない気がして」ってセリフ、はあ〜はあ〜〜それだ、、ってなった。ひとりでビールとコンビニのご飯食べながらYouTubeとかネトフリとか本見てる時がいちばん自分を取り戻している気がするから。
かといって、手作りのものを当てつけみたいに
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