小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ミステリー小説には大別するとカタルシスを生むための文章とミステリーへの伏線となる文章があります。というのは謎が解けただけでは読者が納得しないからです。コナンですら謎解きの後に殺人犯の動機を語るシーンがありますし、最近は殺人犯の動機にドラマ性を感じさせるような作品も沢山あります。
「君のクイズ」は、カタルシスのための文章とミステリーへの伏線となる文章との縫い目が見えないのです。この二つは大抵読者に伝わるものです。ですが、この作品では一向に見えてきません。それどころか、読者である私がそんな穿った見方をしていることを見越しているかのように展開が想像を裏切ってきます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルからは予想しない話だった…言われてみればなるほどという感じで。身体が悪く、自分なんて死んでしまったらいいという発言を繰り返す祖父を見て、主人公はそれを叶えてあげたいと思う。最初は、残酷な話になってしまうのかと思ったが意外な展開になっていく…主人公は、祖父の望みを叶えるために、過剰な介護で能力を奪うという方法で早期の死を実現させようと考える。そういう逆転の発想もあるなと私が感心していたところ、主人公はそのような祖父を観察するうち、祖父と真逆の行動を取れば、祖父の逆(能力を失い弱体化し死に近づく)を行けば、人間的に成長できると考える。自分に負荷を与えれば与えるほど成長ができると考えるように
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Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった!
前に読んだのはまだ青波よりも歳下の小1とか小2のころなので当時とは読み味が変わってた。
10代の少年の心理が凄く生々しく描かれていた。
野球が1番上手い巧だけど、精神的には1番未熟であるっていうギャップがキャラをよく立てていた。
そのギャップに悪戦苦闘する巧の様子を追うだけで面白い。なんならそれがこの本の面白い要素のほとんどを占めてた。
10代の息子2人を育てながら書いた作品と後書きで述べていたので、リアリティのある描写に納得が行った。
女房役の豪も対照的な性格で良いし、
弟の青波も、身体は弱いが、精神的には成熟している巧と真逆の要素を持ったキャラで良かった。
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Posted by ブクログ
最高におもしろかった
一気読み
平日、働いてるとは思えないほどのペースで一気読み笑笑
これは最高のエンタメ小説やったなー!
想像してた内容と違うかったし、さちみちゃんのママだけはつながらなかった(から、声出そうになった)
直前に読んだのは寺地はるな氏の「夜が暗いとはかぎらない」
この順番で読んだことがすでに奇跡のような笑
本ってほんま、なんで、読むべきタイミングに向こうからやってくるんやろう
どちらも最高やった
寺地氏が、優しさゆえの偽りなら、高殿氏は自立した偽り
どちらもあっぱれと拍手したくなった
高殿氏は言葉の使い方がすごく深いなあ
抉られるのに重くない
ページをめくる手が止まら -
Posted by ブクログ
ネタバレ癒された
疲れ気味の時に読む本としてとても良かったです
卑屈な自分は応援ソングとかすごくポジティブな人ってあまり得意ではないので、読み始めてすぐは何となく紬に対して苦手意識のようなものを感じてしまったけど、読み進めるうちに癒されていくのが分かりました。
はっきりと描写されていませんが、陸さんが抱いているだろう気持ちにもニヤニヤしてしまいました。
私の持つ悩みと全く同じ悩みを持つ人はいなかったけれど、それでも「ご飯を食べて明日から頑張ろう」と思えました。
温かいご飯を食べれる自分って幸せなんだなー、大事にしたいなーと思いました。
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Posted by ブクログ
主人公の橘は、音楽著作権を巡る調査のため、全著連からスパイとして「ミカサ音楽教室」への潜入を命じられます。生徒を装い、チェリストの講師・浅葉のもとで指導を受けることになった橘。
実は彼は少年時代、チェロ教室の帰りに誘拐未遂事件に遭遇して以来、他人が信じられなくなり、「深海の悪夢」に苛まれていました。
しかし、浅葉の人間味溢れる裏表のない性格や、教室で出会った仲間たちと心を通わせるうちに、次第に悪夢は見なくなっていきます。ところが、スパイであることが浅葉に露見し、築き上げた師弟関係は崩壊。再び深い闇へと突き落とされます。
追い詰められた橘が、自らの闇と苦悩を乗り越えるために下した決断とは――。
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Posted by ブクログ
第124回直木賞受賞作
何かしらの理由や事情で働けない、
働きたくない/自立できない人達の5つの短編集
齢を重ねると内面的な基盤も固まる
そしてそれは様々な理由から崩れ、
容易に修復出来るものでもない
欠けたものを直そう、埋めようと足掻き、
それを他者にぶつけてしまう
世の生きづらさと
著者特有のリアルな描写が相重なり
深く考えさせられた
【プラナリア】
表題作。20代で乳癌になり、切除した女性の話
その若さで女性のシンボルとも言える
胸を失う事は計り知れない
自暴自棄にもなる
誰も悪くない
【ネイキッド】
2番目に好きかな、ほんとドラマを見てるようだった
【どこかではないここ】
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Posted by ブクログ
audible☆→本購入再読♡
今作は熊吾の生まれ育った、愛媛県南宇和郡一本松村で暮らすところからはじまった。
物語から自然豊かな土地の風景が想像できた。
熊吾一家と繋がりがあった人達が、立て続けに亡くなり、その度これからの人生について考える熊吾。
井草氏と再会した時の2人の会話はグッと胸が痛くなった。熊吾は嫉妬深く短気だが、人一倍人情に暑く、困った人に手を差し伸ばせる男気のある大男‼︎
熊吾の感情や思考が細かく描かれていて、相手を思いやりどうしたらいいのか考える時、名言が度々でてくる。
2回読んでも物語にのめり込み、フレーズをメモする前にどんどん読む手が止まらない。 -
Posted by ブクログ
最初は歴史小説だと思っていたが,よくよく読むと歴史小説小説であった。
いかにも本当の歴史を題材としているようで,まったくのデタラメなのが面白い。
考えてみれば,当然歴史小説には史実という制約がある。そこに独自の解釈や想像による補間を行い物語として肉付けしていくわけだけれど、その装飾が行き過ぎると軽い印象を受けて興醒めだし,逆にそれっぽ過ぎると司馬史観などといった批判を受ける。しかし,この歴史小説風の小説は、扱っている歴史そのものが完全にフィクションであるから,全くもってその制約を受けない。
だからか,豪放で型破りな主人公とか奇想天外な合戦とか,歴史小説の面白さのエッセンスを無制限に盛り込んだ
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