作品一覧

  • 社会運動のグローバルな拡散
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    1巻3,080円 (税込)
    国境を超えて共鳴し、つながりあう「拡散」現象の運動史・思想史からの検証。19世紀末から20世紀後半のアジア・アメリカ・ヨーロッパで起きた、拡散に関わる七つの事例をもとに、新たに生み出され続ける社会運動と思想の歴史をダイナミックに描き出す。
  • 明治のナイチンゲール 大関和物語
    5.0
    1巻2,310円 (税込)
    今や看護師は、社会に欠かせない職業である。専門知識や技能を身につけ、国家試験に受かってはじめて就くことのできる専門職であり、人の健康や命を守る尊い職業として広く認知されている。しかしかつては「カネのために汚い仕事も厭わず、命まで差し出す賤業」と見なされていた。  家老の娘に生まれながら、この「賤業」につき、生涯をかけて「看護婦」の制度化と技能の向上に努めたのが、大関和である。和は離婚して二人の子を育てる母親でもあった。  これは近代日本において、看護婦という職業の礎を築いたシングルマザーの物語である。 【目次より】 ●第一章 故郷黒羽 家老の娘/「嫁田」の友/田打桜/物言う嫁 ●第二章 鹿鳴館 パン・ペルデュ/牧師植村正久/「看病婦」と「看護婦」/婦人慈善市/大山捨松からの誘い/リディア・バラの決意/メアリー・トゥルー/横浜の貧民窟 ●第三章 桜井看護学校 「東の慈恵」「西の同志社」/校長矢島楫子/断髪の新入生/『看護覚え書』/病院実習/「器械出し」の名人/花魁心中騒動/「泣キチン蛙」/トレインド・ナースの誕生 ●第四章 医科大学附属第一医院 「白衣の天使」/松浦里子と本多銓子/「我朝のナイチンゲールとならん」/医師との軋轢/「求めよ、さらば与えられん」 ●第五章 越後高田「知命堂病院」 高田女学校/「廃娼演説会」/瀬尾原始との再会/鈴木雅、天然痘と戦う/日本初の派出看護婦会/婦人矯風会の授産施設/赤痢の村へ/「避病院」の改良/日清戦争と看護婦/「衛生園」にかけた夢/岡見京との邂逅 ●第六章 東京看護婦会 派出看護婦会の乱立/後藤新平との約束/木下尚江からの求婚/相馬愛蔵の誠意/遊郭から逃げた少女/『派出看護婦心得』/鈴木雅の引退/「貴官の剣を貸し給え」/『婦人従軍歌』/慰問袋運動 ●第七章 大関看護婦会 「生まれては苦界、死しては浄閑寺」/大関看護婦会/内務省「看護婦規則」/大山捨松、スペイン風邪に倒れる/鈴木雅との別れ/関東大震災
  • ××××な僕たちは。 1巻
    完結
    5.0
    全2巻638~682円 (税込)
    ごくごく普通の高校生・大和田楓は、ひょんなことから、他人に媚びない毒舌キャラで超人気のアイドル・キャメリアちゃんの秘密を知ってしまう。その日を境に、楓の生活は一変!世界一愛するアイドルと一緒にデビューすることになってしまい!?ハイテンション逆転アイドルコメディここに開幕!
  • 月経と犯罪
    3.5
    「女は生理の時、カッとして頭にきて何をするのかわからない」――。女性は生理があるから罪を犯す、と信じられていた時代があった。その言葉の根拠を確かめ、信じられてきた理由を歴史的資料からひもとく。
  • 明治を生きた男装の女医 高橋瑞物語
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    明治23年(1890)、横浜港を出航したドイツ汽船に乗っていた唯一の日本人女性、高橋瑞。ドイツへの女子留学生、それも私費で渡ったのは瑞が最初だった――。  嘉永5年(1852)、西尾藩士の末っ子として生まれた瑞は幼い頃から利口な娘だった。維新後に家は没落、未婚のまま長兄の家で子守として過ごす。しかし、「瑞は学問をやるといい」という亡父の言葉を胸に24歳で家を出る。旅芸人の賄い、住み込みの女中、短い不幸な結婚など、様々な職を経て、明治13年(1880)、前橋の産婆・津久井磯子の内弟子となる。磯子の後押しで東京に出た瑞は、28歳で念願の学生となり、産婆の資格を取る。だが、産婆では救えない命がある、医者になりたい――瑞は、女にも医術開業試験の受験を許可するよう、内務省への請願を始める。  この頃、荻野吟子(公許女医第一号)や生澤久野(同第二号)、本多銓子(同第四号)らも個別に請願を行っていた。彼女らの動きが実り、ついに明治17年(1884)、女子受験者を迎えた初の医術開業試験が行われた。瑞は女学生として初めて済世学舎に学んだ後、2年間の医学実習を終え、明治20年(1887)、公許女医第三号として医籍登録し、翌年、日本橋に「高橋医院」を開く。36歳だった。医院は繁盛したが、1年半後、「もっと産婦人科学を究めたい」とドイツへの留学を決める。女には大学で研究する道が閉ざされていたため、外国へ行くしか方法がなかったのだ……。 ドラマチックな高橋瑞の人生とともに、瑞が出逢い、見送った無名の女たちの運命、また、女医誕生への門戸を開いた仲間たちとの友情も感動的である。
  • 堕アホリズム 1巻
    完結
    5.0
    全2巻628~730円 (税込)
    【購入者限定 電子書籍版特典あり】 当コンテンツを購入後、以下のURLにアクセスし、利用規約に同意の上、特典を入手してください。 【卒業するだけで官僚になれるエリート校に入ったら、生徒がバタバタと死んでいくヤバいとこだったけど、学食がおいしすぎて頑張れそうです!】 卒業すれば高級官僚になれると謂われたエリート育成校「楢鹿高等学校」。夢と欲望を胸に秘め、海老沼小春はその門を潜る。だが、始まるは校庭を血で赤く染める地獄の青春。希望の翼をもがれた生徒達は、真っ逆さまに堕ちて逝く…。新たなる絶望の物語、開幕――――。 (C)2019 Karuna Kujo (C)2019 Hikaru Tanaka
  • 生理用品の社会史
    3.9
    太古は植物、貴族は絹、脱脂綿、タンポン、ビクトリヤ……生理用品の史料を研究し、歴史をひもとく。さらに日本の生理用品史に大きな革命をもたらしたアンネナプキンの誕生、そして現在に至るまでを描く。
  • 皇国の緋色1巻
    完結
    4.0
    全4巻628~680円 (税込)
    【剣を赤く染めるのは君と絆を護る為―――。】 幕末を駆け抜けた英雄、相楽総三。天才剣士の高校生、宮坂虎銕。二人は時を超え邂逅する――――。青春幕末ファンタジー、第1巻登場! (C)2013 Hanjiro Tsukioka・Hikaru Tanaka
  • 「オバサン」はなぜ嫌われるか
    3.7
    オバサンという言葉が、呼ばれる側に違和感や不快感を生じさせ、呼ぶ側を躊躇させる理由はいくつかあるが、一つは〈女は若いほうがいい〉という価値観の浸透である。これは男性だけに限ったことではなく、〈若い〉と言われる女性もまた、同様の価値観を発しているのだ。本書では、女性の年齢が意味するものや女性が年齢を隠したくなる背景を検証し、さらには「オジサン」よりもはるかに多義的な「オバサン」という言葉の意味、当の中高年女性に対する社会の視線などについて多角的に考察する。【目次】はじめに/第一章 なぜ女は年を隠すのか/第二章 男女で異なる<生殖のリミット>/第三章 「ババァ発言」の系譜/第四章 職場における女の年齢/第五章 「おばさん」と「オバサン」/第六章 オバサンの社会性/おわりに
  • 明治のナイチンゲール 大関和物語

    Posted by ブクログ

    弛まない努力、集めた取材源、多数の文献等きっと伝えたい使命感のようなものが著者の根底にあったのではないか、大関和、鈴木雅、多数の看護婦に寄り添う眼差しが優しく、何気に著者に敬服してしまう。
    看護婦の先達、先駆者として初めて知る大関和と鈴木雅、無私で弱者救済の境地で精神性に重きをおく和、経済的合理性を主張する雅、どちらも看護婦の地位向上に欠かせない要素。
    一家言物言う嫁、天は自ら助くるものを助くる生き様。
    思いがけない邂逅2点、1つは昔読んだ渡辺淳一著の花埋みの荻野吟子、もう1つは富士見町教会、古い壁と人気のない入口が独特の雰囲気を静かに醸し出していた当時の教会が懐かしく思い出される。

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    2023年07月25日
  • 明治のナイチンゲール 大関和物語

    Posted by ブクログ

     本書は明治期に看護婦の黎明期として活躍した大関和の伝記であり、日本の医療と看護を歴史的時代背景の中で広く捉え、看護婦養成制度の基礎などを学ぶ事ができる書籍である。明治に入って「金のために汚い仕事も厭(いと)わず、時には命まで差しだす賤業(せんぎょう)」と見下され、看病婦や莫連(ばくれん・すれっからし)、時には姦互婦(かんごふと当て字)して、派出先で売春を行っていると蔑(さげす)まれた看護婦たち。
    大関和は、幕末の喧騒(けんそう)に翻弄(ほんろう)されつつも嫁いで2子を授かるが、妾との関係を清算しきれない夫に三行半を突きつけて離別する。当時としては、許されない女性からの離縁であったが、家父長制

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    2023年06月02日
  • ××××な僕たちは。 1巻

    mi

    購入済み

    かわいい!面白い!

    なんやかんや仲良しで、会話のテンポが良くて面白い!
    あと成り行きとはいえ、トラウマと向き合って頑張ろうとしてるところが読んでて応援したくなる

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    2022年06月24日
  • 明治を生きた男装の女医 高橋瑞物語

    Posted by ブクログ

    「凄い女性」とはこんな生き方をした高橋瑞。
    破天荒の人生、「女医」として「女性」として結婚、離婚、流産、中絶、出産などを経験した経験は遂に語らなかった高橋瑞。「前例がない」として女の医学への道は皆無の時代、当時結婚した女性は「産むも地獄、産まぬも地獄」と言われ「妊婦や赤ん坊を一人でも救いたい」と女医になる前の産婆の経験は2万件を超えていた。男女差別が酷い時代に女医を目指すためにドイツに単独渡航、読み書きも、公的資金もない一人の女性がベルリンの大学を目指し苦労したことがこの書に表れている。

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    2022年03月31日
  • 生理用品の社会史

    Posted by ブクログ

    日本を中心として月経が、生理用品が、社会的にどう扱われていたのか、どう受容されていったのかを多くのデータを基に描写した丁寧な本だと思う。
    古代日本では月経を忌む慣習はなかったなど、意外な話が出てきて面白かった。
    アンネナプキン登場からはプロジェクトX的なストーリーになっており俄然ライド感が増して楽しく読めた。
    最後の章で女性の身体へのスピリチュアルな態度に関して否定するくだりがあり、長い間忌むべきものであった月経への「逆転的な持ち上げ」に対しての冷静な姿勢が素晴らしいと思った。

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    2021年12月19日

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