ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 向日葵の咲かない夏

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    ネタバレ

    ちゃんと理解したかどうか一抹の不安は残っていますが、『殺戮にいたる病』や『HUNTER×HUNTERキメラアント編』や『消失!』辺りを一挙に味わったような怪作でビックリしました!

    お爺さんが多少間抜けながら年甲斐なくワガママ悪魔なアレで、岩村先生が終わってみればただの変態作家兼教員ってのは、やっぱり作中の、何度も出てくる『物語』って語彙をメタにも受け取って、プロット錬成段階とかにあっては、先生が単なるミスリード要員ではなく、真犯人になってた物語的世界線もあり得たと受け取るべきなんですかね?誰に当たることやら。

    "輪廻転生"世界観恐ろしや。ラストでお母さんの態度が真逆だっ

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    2026年09月01日
  • 殺し屋の出世術

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    江戸川乱歩賞受賞の
    殺し屋の営業術の続編

    天才的営業術で
    前回より更に
    スリリングに
    バイオレンスに

    もう一気読み

    #殺し屋の出世術
    #野宮有
    #講談社

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    2026年09月01日
  • プレイ・ダイアリー

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    高級食パンみたいにキメの細かい感受性と、それを言葉で表現できてしまう文章力。「演技をする」ってどんなことか、どうやって役になりきるのか、1人の真摯で丁寧な役づくりをする役者の舞台裏を、心の中まで覗ける力作。演劇、舞台といういわゆる非日常空間が、"ただ生きる"ことに密接に接続されていて、接続されてるだけじゃなくて、ほんとは境目は思ったより曖昧なんじゃないかと思わされる。奥深くて、ちょっと面倒くさくて、でも大事にしたくなる、そんな文章。

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    2026年09月01日
  • 容疑者Xの献身

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    続きが気になり一気に読んだ。
    最初に犯行の様子を書いちゃうのかー、と思いきやまさかの最後に驚いた。
    これは、ただのミステリではない。
    人を愛すること、愛よりも大切なこと。
    色々と考えさせられる。
    最後はちょっと泣いちゃったな。

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    2026年09月01日
  • 新装版 細雪 下

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    貞之助さん、素敵!
    (特に、寿司屋のカウンターでこっそりと左右の姉妹にお酒を回すところ。しびれました。)

    妙子、現代に生まれていれば・・・。

    この四姉妹が、その後の大戦をどう生き抜くのか、想像を膨らませている。

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    2026年09月01日
  • この夏の星を見る 下

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    コロナ禍を過ごすことになってしまった中高生たちのお話。
    この作品のタイトルから『夏が終わるまでには絶対に読みたい』って思って読み始めたんですけど、『夏』だけのお話ではなかったですし、『星』だけのお話でもない素晴らしい作品でした。

    登場人物はみんなすごく魅力的。
    出てくる学校も先生含めてすごくいいなって感じました。
    その中でも個人的に自分は長崎の武藤くんの気持ちや行動にものすごく共感してしまいました。
    やっぱりそうなってしまいますよね^_^


    ものすごいパワーで世界を掻き回したコロナウィルス。
    本当に学校が9月開始になるんじゃないかって思った時期もありました。
    テレビ嫌いになったのもこの時く

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    2026年09月01日
  • かがみの孤城

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    【学校に行かない、という価値観】
    「学校に行くことが当たり前」。そう信じて疑ってすらこなかった自分を少し恥じた。学校に通わないという選択をせざるを得なかった登場人物たちだが、最終的にみんな自分らしく輝いていく。▽価値観の違いを認める寛容さを持とう。年齢や性別、ハンディキャップ、育った環境も人によって違う。環境が違えば、価値観も違うのは当然だ。「学校なんて行く必要ない」そういう価値観だってありではないか。その違いを認めることができない人が、いじめをし、されるのだと私は思う。

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    2026年09月01日
  • BUTTER

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    ネタバレ

    かなり分厚い作品だったが、後半はページをめくる手が止まらなかった。(読書をする習慣をつけるための1冊目としては重たかったかも)

    梶井に近づくほど、その魅力や歪みに飲み込まれていくように見えた里佳だったが、それでも最後は梶井を単純な悪として切り捨てるのではなく、彼女を理解し、自分の中に取り込みながらも自分自身の生き方を見つけていった。その着地がとても良かった。でも、あの場面は本当に死んだかと思った。心臓に悪い。

    里佳の献身的な部分はとくに印象に残った。見返りを求めず周囲の人に与えることができるからこそ、性格も境遇も違う面白い人たちが彼女の周りに集まってくるのだと思う。
    登場人物たちの知性や行

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    2026年09月01日
  • 水を縫う

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    松岡 清澄(まつおか きよすみ)クン(高校一年生)の母 さつ子サンの口癖は「やめとき!」です。清澄クンが何かしようとすると必ず「やめとき!」と声がかかります。 そして、降水確率が50%だと「傘、持っていきなさいよ!」と言います。
     何かと先回りして、清澄クンが失敗しないように声を掛けるのです。

     人はみな、多かれ少なかれ経験した事(させられた事)によって、その先の行動が変わります。ろくでもない男と結婚したあげくに離婚したとか、性暴力にあったとか、理不尽な性差別を受け続けて育ったとか。。。

     二度とツラい思いをしないように用心して自分の行動を制限します。そして人にも(強制めいた)助言をします

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    2026年09月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈5〉エピローグ別巻

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    脱走の葛藤やカテリーナの激しい愛憎劇を経て、物語は幼いイリューシャの葬儀と「石のそばの挨拶」へ収斂する。イワンが突きつけた神への不信や理性の問いに論理で勝つのではなく、アリョーシャは「良い記憶がいつか人を救う」と語りかけ、死ぬまで泥臭く生き抜く人間の責務を少年たちと誓い合う。傲慢さや狂気、情念に引き裂かれながらも、人は互いに小さな「一本の葱」を差し出し合える。「カラマーゾフ万歳」の叫びは、矛盾に満ちた生を肯定し、他者とともに歩み出す人間への賛歌とも言えるだろう。
    書かれることのなかったこの小説の第二部で何が起こるのか、気になってしょうがないが知ることはできない。
    亀山郁夫さんの充実した解説もあ

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    2026年09月01日
  • わたし、定時で帰ります。(新潮文庫)

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    実写ドラマ向きな小説だな〜と思った。実写になるのよくわかる。これは実写ドラマにしやすい話だ。

    読みながらイライラしっぱなしだったけど、なるほどこういう着地点というか解決方法かと目から鱗だった。
    てっきり福永を成敗するもんだと思ったと言うか、読んでるこちらは福永を一刀両断にしてくれ!と思いながら読んでいたので、包み込む形で退場させるやり方になるとは思わなかった。でも排除するだけではだめだというのはその通りなのかもしれないなと思った。

    しかし、私もかつては残業する側だったのだが、その頃の自分を思い出しながら読むとあんまり共感はできなかった。というか今でも私はかつての職場で残業しないようにするに

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    2026年09月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈3〉

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    ネタバレ

    長老の死による腐臭スキャンダルを機に、神の正義を疑いかけたアリョーシャは、グルーシェニカとの「一本の葱」の交情を経て大地に口づけし、揺るぎない魂の新生を遂げる。一方、父殺しの嫌疑で追い詰められるミーチャもまた、予審の極限状態と「餓鬼」の夢を通じ、己の愚劣さや全人類への罪を自覚して「苦しみによる浄化」を受け入れ始める。理屈ではなく生々しい受難を通じて、兄弟が期せずしてゾシマ長老の説いた「すべての人がすべての人に対して罪を負う」境地へ至る展開が凄まじい。いよいよ裁判へと向かう第4巻が待ちきれない。

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    2026年09月01日
  • カラマーゾフの兄弟〈2〉

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    無垢な子供の苦しみを盾に理性の名のもと世界を告発するイワンと、理屈を超えて他者の罪を引き受け愛せよと説くゾシマ長老。この作品の思想的頂点である二つの立場が鮮烈に対峙する。一方で、プライドから「錯乱」し互いを傷つけ合うカテリーナやスネギリョフ、不穏な影を落とすスメルジャコフなど、誰もが矛盾と弱さを抱えて足掻いている。論理による救済の限界を突きつけつつも、見返りを求めず大地に跪くような愚直な愛の可能性を提示する構成が圧倒的。長老の死を経て、物語がどこへ加速していくのか。

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    2026年09月01日
  • カフネ

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    ずっと読みたくてやっと読めた本。
    初めはミステリーかなと思い読み進めていたが、それぞれの登場人物が抱える問題が複雑に絡み合った心情に寄り添う物語だった。時には時間が解決することもあると思った。
    薫子さんの暑苦しく感情的な性格がすごく勇気づけられると思った。共感しようとするだけでなく、自分に何ができるかを考える素晴らしい人だと思った。
    薫子さんのような人が味方になると心強い。批判され始めると逃げ出したくなるが。

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    2026年09月01日
  • 波の子どもたち

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    チョン・スユン作
    斉藤真理子訳
    脱北する3人の子どもたちの逃避行を描く。それぞれに事情は違うが、「自分が生きるのはここではない」との思いは共通だ。
    作者チョン・スユンはソウル生まれの作家、翻訳者。慶應大学、早稲田大学で学んだあと韓国で日本文学を幅広く紹介している。
    斉藤真理子は推しの人だ。

    本作は13年間に100名の脱北者の話を聞き、彼らの体験をもとに3人の主人公の話として書き上げている。
    76年経っても、今なお朝鮮戦争は終わってない。休戦状態である。
    言語や文化を同じくする朝鮮民族を2つに分断したのは彼らの望んだことではないことを知るべきであろう。

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    2026年09月01日
  • 旅猫リポート

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    こんなに泣ける話とは知らなんだ。
    手元にティッシュがあってよかった。
    猫大好きな私としては読んでおこうかな、ぐらいの気持ちで読みはじめたけれど、飼い主の悟と猫のナナのこの絆は何なんだ。
    本当に性格の良過ぎる悟と、野生味があって賢いナナ。お互いにとって素晴らしい出会いだったことは間違いない。
    私と、飼い猫の関係を思い返せば、羨ましくてしょうがない。彼らもナナみたいに思うことがいっぱいあるのだろうね〜。一度じっくり聞いてみたいものだ。

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    2026年09月01日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    トランプ政権に制裁対象とされ、クレジットカードの使用停止など渦中にあるICC所長・赤根智子氏の著書。ICCは「冷戦が終結して大国間の対立が緩和したなか、ユーゴスラビア・ルワンダの虐殺が起き、ジェノサイドを裁く恒久的な仕組みが必要」という機運ありきで誕生しており、おそらく一度潰されれば二度と再建は不可能。その設立に深く関わった日本がアメリカに忖度して及び腰というのが許されるわけもなく、「自主独立」を口癖にしている高市政権が赤根氏やICCを断固支持しないのは言行不一致にもほどがある。

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    2026年09月01日
  • 星を編む

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    ストーリーに引き込まれて一気読み。
    汝、星のごとくから2作をかけて婚姻戸籍家族制度に纏わる固定観念の無意味さと、経済的自立の大切さを一つ一つ丁寧に説いている

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    2026年09月01日
  • スメラミシング

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    ネタバレ

    ◎七十人の翻訳者たち
     七十人翻訳聖書にまつわる新たに発見された「デメトリオスの処刑」と七十人翻訳聖書とを量子解析する話(AD2036)とデメトリオスの弁明の話(BC262)が交互に進み、七儒人翻訳聖書は無から突然与えられたものと…。
    ×密林の殯
    運送会社のサービスドライバーをしている八瀬童子
    〇スメラミシング
    Qアノンと反コロナウィルス。世界は作家によって綴られた物語
    ◎神についての方程式
    22世紀大断絶により物理法則が変革後のインド人の宗教歴史学者が21世紀に生まれたヒンドゥー教の新興宗教ゼロ・インフィニティの開祖ムゲンを追う。宇宙をゼロで割る。
    ◎啓蒙の光が、すべての幻を祓うまで
    超越的

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    2026年09月01日
  • 永遠と横道世之介 上

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    長いこと小説読むようになってだいたいミステリー小説のようなものが好きで事件が起きれば起きるほど引き込まれて、、、みたいなタイプだったんですが相変わらず特にこれといって起こらない。

    そこが魅力で、登場人物みんなが魅力的です。

    たまーに過去作とやや絡んでくるとこもありますけど読んでなくても楽しめます。

    ブータン人の考え方が素敵すぎて胸打たれました。どっかにも魅力的なブータン人いたなぁと思ったらアヒルと鴨のコインロッカーでした。

    そちらも最高なのでぜひ!

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    2026年09月01日