小説・文芸の高評価レビュー
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館シリーズ2作目。人里離れた場所に建てられた奇妙な館。そこには、亡くなった有名画家の作品が全て集められ、不気味な仮面を被った主人とその幼妻、お手伝いさんらがひっそりと暮らしている。そんな水車館にて、画家の愛好家たちが招かれる年に一度の集まりが開かれるのだが、奇妙な事件が2年も続いて起こってしまう……。
過去パートと現在パートが交互に繰り返される構成、多くの情報量に、少なからず頭が混乱したものの、終盤の種明かし時には全ての要素が明快に整理されるため、爽快感・満足感とともに読み終われた。過去パートと現在パートで語り手の視点が変わることの意味が分かった時は、思わず膝を打った。
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なかなか感想が書けなかった。消化不良というわけではないけど、表現が思考がまとまらないというか。それくらい衝撃的な作品だった。
「親ガチャ」という言葉。これを使う人間がどれくらいの意味、重みを持たせているかわからないけれど、玩具のガチャよりも可能性を定量化することは非現実的で。でも、確かに組み合わせの運みたいなものはあるとも思えて。
翻って親からすれば「子ガチャ」だってあるし、その親だって親ガチャを経験しているわけだから、その言葉で本気で良し悪しを表現してはいけないと感じた。
じゃあ祖父母の代から伝わる、時にありがたく時に忌まわしい運命というのか、自身を意味付けていく経験やそこから受ける感情 -
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ネタバレドストエフスキーによって、彼がシベリアに流刑される前に書かれた九篇が収録された短篇集
良い気持ちになる作品は基本的に無いけど、ある種の滑稽劇(ファルス)が繰り広げられてるから面白くはある
ロシア文学らしく感情/感動が大袈裟に表現される分、登場人物たちがどういったことにどう心動かされたのかが分かるし、それに同調する形でこちらも心動かされる
ただ心が疲れてる時は読まない方がいいかもね、特に「白夜」とか大変なことになっちゃう
内容で言ったら「弱い心」が一番好きだけど、文章として面白かったのは「九通の手紙に盛られた小説」かな、悪口の語彙がすごい
好きな作品
「プロハルチン氏」
「ポルズンコフ」
「 -
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傲慢と善良。読み始める前と後で、言葉の重みが大きく変わる。愚かである自分は、これまでの人生傲慢であることを自覚出来ずに生きてきたのであろう。いや、そもそも傲慢でない人間なんていないのではないか。それは意思ではなく本能として人体に組み込まれているのではないだろうか。そういった説得力が、本書では力強く帯びているように感じられる。
あらすじを見たとき、失踪した婚約者を追いかける男性を「傲慢」、失踪した女性を「善良」として物語が展開されるのかな、と軽く考えて読み始めた。失踪した彼女を追跡していくうちに、その意味するものが違うと徐々に明らかになっていく。一歩ずつ、知っていると思っていた彼女の知らない面を -
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昭和19年という大戦末期に突入する時代、36歳の太宰治がこの作品を残したということに大きな意味を感じる。『お伽草紙』と同じく大戦の最中に、このように生き、文章を残すことのできたことに自分は太宰治という小説家の真価を見てしまいたくなる。クライマックスの、たけとの再会の場面は本当にぐっとくるし、解説の亀井勝一郎氏が太宰治の本質を本作に見ていることに深く、深く同意する。
資料に詳しくあたって書かれたが故に注釈が多く読みにくかった点を除いて(それは仕方のないことではあるのから全くいいのだが)、35歳の今の自分にとって太宰治で一番好きな作品かもしれない。 -
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かまどさんとみくのしんさんコンビの読書中継の第二弾。今回も、ものすごい読書体験をさせてもらった。
本が読めないと題にあるが、読めないどころか誰よりも濃厚で新鮮な読書をするみくのしんさん。それを励ましながらも、尊敬して見守るかまどさん。読んだことがある本でも、みくのしんさんと読み進めると、今までにない新しく深い理解ができる。自分が日頃の読書でどれほど読み飛ばして勿体ないことをしているのか痛感させられる。
今回は国語の教科書に載っていたものから、『やまなし』『少年の日の思い出』「山月記』『枕草子』が選ばれている。
特に『山月記』のところが良かった。自分も以前、難しいと四苦八苦しながらも凄い一冊だ
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