ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 過疎ビジネス

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    過疎ビジネス、のタイトルから、
    過疎の町を盛り上げる素晴らしいビジネス、
    なんて勝手に想像した。

    とんでもなかった。
    過疎の、議会や首長の意識の低い自治体に「コンサル」が乗り込み、
    「企業版ふるさと納税」のスキームを悪用し、
    税金は戻り、企業版ふるさと納税によって投資された資産を子会社が回し私益を得、
    結果的に元が取れるどころかおつりがくるビジネス。

    最終判断をしなくてはいけない自治体も、コンサルのいいなり。
    華々しいことをすれば再選に有利とでも考えるのか、脇が甘いどころが、
    万歳して待っているようなもの。

    結果的に我々の税金が、血税が、無駄に使われる。

    法に触れていなければいい、そう

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    2026年05月27日
  • スワン

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    四月は残酷な季節だと、イギリスの詩人はうたった。わかるけれど不満もある。べつに残酷なのは、四月だけじゃない。

    「そうだな。少しだけ理由はあるな。そう。いずみたちが、幸せそうにしているからさ。笑ったり喧嘩したり愛嬌をふりまいたり、手をつないだり。うっとうしかった。だから教えてやろうと思った。四月は残酷な季節だって」

    呼吸を整える。目もとをぬぐう。洗面台で、ちゃんと湿らせてきたハンカチで。
    「 ー わかりました」
    そして、ゆっくり、顔を上げる。
    「わたしは、あの日、十時過ぎに、湖名川駅に着いて ー 」
    嘘がばれ、自分の物語を語りだす。
    大丈夫。ここまでは、だいたい予定どおりだ。

    「おれはこう

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    2026年05月27日
  • あなたの愛人の名前は

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    人は悲しい時や孤独の時に人を求める
    それが人道的にただしくないことでも
    でもそれによって助けられることもある
    ピリピリ痛むような恋が描かれてたけど私にはちょうどいいピリピリ具合だった

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    2026年05月27日
  • 罪の境界

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    犯人の事情も被害者の想いも良い所も悪い所も描ききって最後の落とし所も納得感がある作品でした。すごかった。

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    2026年05月27日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    台湾各地を巡る女性2人の紀行文として読んでもよいし、台湾の種々様々な美味しいものを食する疑似体験(直後手に入れられる範囲内で点心や菓子を購入したのはいうまでもない)として読み込んでもよし。ただ、私は特に日本統治下における台湾本土の人達の心情を分かる書籍として、歴史的資料として、この本の素晴らしさを他の人にも伝えたい。実際、台湾の歴史には日本に対して快い思いはないのでしょうが、ある一つのフィクションとしてこの本を読むのであればそれも有り。客観的に読んでしまえばいい時代だったなぁなどとのどかな感想も書けるのでしょうが、千鶴が感じたような日本の傲慢さが見え隠れするのが底辺に流れるしこりのようなものに

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    2026年05月27日
  • ナナメの夕暮れ

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    青天から始まって、若林作品3冊目。
    何か今更だけど若林さんがすごく気になる存在になってる。ファンになってきた。
    今までさほど気にも留めてなくて、本を書いてることすら知らなかったのに。

    もちろん、本を読むまで若林さんが生き辛さを感じてる人だとも知らなくて。
    でもそういう生き辛さを理由に曲がった方向に行ったり沈んでいったりするんじゃなくて、ちゃんと受け止めて認めてるのは若林さんの強さだと思う。

    人って案外、程度の差こそあれ若林さんのような部分を持ってるんじゃないかと思う。
    自分を素直に受け入れて、周囲も素直に受け入れて、認め合って生きていけたらいいなと感じた。

    ラジオ聴こうかなと思ってます。

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    2026年05月27日
  • 妖虫

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    ネタバレ

    まったく古くさくない面白さ!!!
    これを連載で読んでいた当時の読者はドキドキしただろうなぁ、友人と推理を語り合ったりしてさ!
    面白かった



    ただ猫ちゃんは身代わりにしないで(´;Д;`)

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    2026年05月27日
  • 黒牢城

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    映画化が決まったので、公開前に読みました。映画がどういった脚本になるのかわかりませんが、さすがに情報量が多いので、これは観る前に読むべきと感じました。
    私は歴史に強くはないんですが、意外にすんなり読むことができました。当時の世相や武士の心の持ちようなど、勉強になることも多かったです。黒田官兵衛を菅田将暉が演じると知ってから読んでいるので、官兵衛のセリフは菅田将暉の声で聞こえる感じで読んでいました。
    映画が何分の上映時間になるのかわかりませんが、この情報量をどう落とし込んでいるのか、不安もあり楽しみでもありです。

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    2026年05月27日
  • 人間的なアルファベット

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    単行本は2010年刊。もとは「小説現代」2004~09年連載。
    書名の「人間的な」とは下ネタのこと。アルファベット順に項目が並び、セクシャルなトリビアが展開する。書名は婉曲表現で、内容はストレート。丸谷流、高尚なる下ネタ(これって形容矛盾?)。
    AからZまで、actressで始まり、zipperで終わる。もちろん、楽しむべきは、本題以上に、寄り道や余談。
    たとえば最後の「zipper」の項目。冒頭いきなり「マウントバッテンのことは御存じでしょうね」。知るわきゃないばってん。第二次世界大戦の連合作戦司令部長官、最後はアイルランドのテロリストによって暗殺されたイギリス人という。その彼のズボンのジッ

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    2026年05月27日
  • エレガンス

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    太平洋戦争末期の1945年1月〜3月、東京がB29の焼夷弾で焼かれた。そんな時勢でパーマやドレスでエレガンスに生きる女性。釣鐘草の衝撃と呼ばれる連続殺人事件。東京大空襲の中を逃げ延びる警視庁の写真室の石川光陽。悲愴、惨禍。生きる限界点の真っ只中だった。人々の喚き声で喧々轟々だった。人の顔が熱で膨らみ、目が真っ赤に充血していた。生きて目の前を走る人が、次の瞬間には燃えて死んでいく。

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    2026年05月27日
  • 最恐見聞録 海の怪

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    鈴木光司さんが亡くなったのはとても残念でした 鈴木先生のホラー作品は景色が浮かんで没入出来るからです。
    海の怪は挿入写真も素敵でサクサク読めます リングから読み直そうと思います

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    2026年05月27日
  • 月収

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    それぞれの月収で自分にとっての良い暮らしを模索する女性たちのお話。
    原田ひ香さんの作品はこういうのか多いけど、今までで一番面白く読めたかもしれません。
    ちまちましたお金の話から大金を持て余す人、お金のために人生を損ないかけてる人など登場し、いずれにもそれなりの理由があり、なりたい自分を見つけていく。前向きで素敵に終わりつつ、女性向け小説にありがちな薄っぺらい希望とかでなく地に足のついた前進を感じさせる。とても気持ちの良い読後感です。

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    2026年05月27日
  • 成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫)

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    強烈な個性の成瀬
    第三者の目から見た成瀬の描写によって、よりその個性が際立つ
    最終章は成瀬の目線 他人から見るのと、本人目線では考えてることが違うのがわかる
    周りからは完璧に見える成瀬も、島崎の引越しに心が揺れていて、普通の人間なんだなと思った
    二作品めから先に読んだが、とても面白かった

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    2026年05月27日
  • 新世界より(下)

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    めーちゃくちゃおもしろかった 変数の少ないSFという感じ 主人公何回もSAN値チェックされてるのにぜんぜんSAN値減らない感じで良かった 一回忘れてまた読みたい

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    2026年05月27日
  • 猟奇歌 夢野久作歌集

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    狂気に満ちた夢野久作の世界観。
    たった31文字でもすっごく夢野久作。
    自称ではなく本物のサイコパスの日記を盗み見してるような怖さがある。
    思春期とか多感な時期に出会ってたら影響されすぎて危なかった。
    青空文庫でも読めるけど、これは手元に置いておきたい一冊。



    すれちがつた今の女が 眼の前で血まみれになる 白昼の幻想

    此の顔はよも 犯人に見えまいと 鏡のぞいてたしかめてみる

    たはむれに タンポヽの花を引つ切れば 牛乳のやうな血しほしたゝる

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    2026年05月27日
  • 令和反逆六法

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    こんな法律があったら、世の中が変化する。法律がもつ怖さみたいなものを感じた。ひとつひとつの物語はとても面白かった。

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    2026年05月27日
  • 慶應高校野球部―「まかせる力」が人を育てる―(新潮新書)

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    スポーツも仕事も能動的に行わないと成長しないよね。子供の頃から自分で考える力を養うことで社会に出てからも自然に自分で考えて主体的に動くことができるんだろうな。新しい上司がよく「脳みそ使え」と言ってくれるのがこの本に通じるなと思っていい上司と巡り会えて活力が湧いてきます。

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    2026年05月27日
  • 乱歩と千畝―RAMPOとSEMPO―

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    早稲田にある蕎麦屋・三朝庵で江戸川乱歩が、杉原千畝と出会うところから物語は始まる。大正八年、二人はまだ何者でもない若者だった。
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    (紹介文より)


    江戸川乱歩と杉原千畝が出会っていたら…
    と言う〝もしも〟のお話



    とっても面白かった!
    激動の時代を生き抜き、それぞれの才能を存分に発揮した人生と、二人の友情に胸が熱くなる。


    そしてなんと言っても登場人物たちが魅力的!
    乱歩の変人っぷりは子供のようで、思わず笑っちゃう。
    何かあると押し入れに閉じこもったりするの。

    一方、千畝は真面目を絵に描いたような人だけど、胸の内は熱いのよ

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    2026年05月27日
  • 成瀬は都を駆け抜ける

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    成瀬シリーズ3作目であり、最終巻。
    大学生となった成瀬と周りの人たちとの出会いが描かれている。同じ大学生、サークルの先輩、大学生YouTuberなどたくさんの出会いの中でも成瀬は相変わらず成瀬のままで、そっと、でも無意識に影響を与えている。成瀬は素直でまっすぐで、一生懸命で無意識に惹きつけられる。周りにたくさんの人が集まってくるのも納得。今作が最終巻なのが残念でもあるけど、人気があるなかで終わるのもまた成瀬シリーズらしい気もする。個人的には成瀬に恋心を抱く『親愛なるあなたへ』が好きだった。成瀬への想いが綴られたラブレターを契機に、成瀬の一日がどれだけたくさんの人と関わっているかを見ることができ

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    2026年05月27日
  • 殺し屋の営業術

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    ネタバレ

    鳥井一樹という恐ろしい男についての話で表社会ではそこまで悪人ではなく、優秀な営業マンだったが裏社会にいくと想像を超えてくる鳥井のアイデアに圧巻された。また最後の1文の「これで三億。ノルマ達成です」の一言で終わってその後どうだったなど書かない部分もとてもよかった。

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    2026年05月27日