小説・文芸の高評価レビュー
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再読「巷説百物語シリーズ」通し読み第四弾。御行の又市が山岡百助と知り合う前の江戸を舞台とした物語集。大坂で下手を打ち林蔵と共に江戸へ流れてきた若き又市は、ゑんま屋から裏の仕事を請け負うようになる。人の命を取ることを極端に嫌う又市が智恵をふりしぼり、元締めの描いた図面をなんとか引き直し落とし所を探す。ここでは又市はまだ若い双六売り。ひとつひとつの仕事に関わりながら、本当にこの図面で良かったのか、もっといい絵図は描けなかったものかと自問自答する青臭さがよい。やがて恐るべき敵と対峙する中で、読者にはすでにお馴染みの面々と出会う。その出会いの描き方がファンにはたまらん。また本作で馴染みになった仲間との
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Posted by ブクログ
歴史を読む。その1点で手に取った1冊のはずだったんですがね…。
まあ面白い、興味深いと云いかえてもよいかな。
毒入りチョコレート事件といい、百年前の作品なのに時の流れに抗えてるわな。耐えたなー。
これぞ名作なんでしょう。ヴァンダインの無駄な知識炸裂しまくってます。文学、数学、物理学、演劇、芸術、チェス…、サッパリでしょうそうでしょう。ペダンティックと云えば聞こえはよいのでしょうが、まぁかましてきますよ、ファイロ・ヴァンスの野郎は…。
後世のかまし屋に与えた影響は計り知れないでしょうな。現代の作家でも京極や米澤穂信辺りは影響受けてるんでしょうなあ。
まあ生粋のドMかまされ好きの私としては堪らんで -
Posted by ブクログ
ネタバレ若年性アルツハイマーで余命2年と診断された男性が、最後の旅に出る話
素敵だと思ったこと
ジョアンヌが、ブルートムや退行したエミルと接する時。「話を合わせる」のではなく、「彼らの世界に入る」という表現だったり
エミルがジョアンヌを忘れて過去の自分に戻っていることを「別の世界に行ってしまっている」と捉えていたこと
自分の世界(の常識やルール)以外にも、世界があることと認識して、尊重すること
言葉で言うのは簡単だけど、実際にはすごく難しいことだよね
エミルがどんどん退行して、最後には子どものエミルが残った。1番根っこにあるのはお母さんだったんだ。ジョアンヌも自分の息子を亡くしたときに、息子ときち -
Posted by ブクログ
素晴らしい作品だ。
本書は、戦時中の満州で、全く異なる境涯の3人の女の子たちが出会うところから始まる物語。
戦争の過酷さ、無慈悲さが彼女たちを翻弄する。
しかし、それでも本作は、生きる希望の物語だ。
高知の貧村から、「分村」政策により開拓移民として家族と共に満州に渡った珠子。
皇民化政策により日本の教育を受け、満州に移住した美子。
横浜の裕福な貿易商の家庭に生まれ、ほんの少し満州を視察旅行しただけの茉莉。
この3人が一緒にいたのは、少女の頃の本当にいっときだけ。
だが、その時の記憶が、彼女たちのその後の過酷な人生を生きていくともづなとなる。
本書には、幾度となく「記憶」が出てくる。
私
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