ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 熟柿

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    ネタバレ

    一言、すごかった。

    途中は読んでいて本当に心が折れそうになった。交通事故の一つの過ちから人生が一気に崩れていく。頑張ろうとしても、一生懸命やっても苦しめられ、その苦しさから正常ではない行動に向かってしまう。

    読んでいるこちらからすると、「そうじゃないんだって」と何度も伝えたくなる。でも、きっと本人はそういう思考になってしまうんだろうと思う。誰にでも起こり得そうなことに感じてしまうからこそ、本当に苦しかった。

    後半も「大丈夫なのか」と思うところが何度もあったけれど、最後はちゃんと良い方に進んでくれて、本当によかった。

    福岡の人がいい人でよかった。

    かおりさん、頑張ったね。ちゃんと地に足をつけて進んできてよかったね。ずっと頑張ってきたことを、土居さんは見抜いてくれたのかな。

    長い本だったけれど、途中から読む手が止まらなくなってしまった。後半に向けて少しずつ良い方向に進んでいけるような雰囲気があり、ドキドキしながら読みました。

    これまで『成瀬は天下をとりにいく』が、読書を始めるきっかけになった一番大好きな作品でした。

    でも、この『熟柿』は、それに並ぶくらい、自分の中で衝撃の作品になりました。

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    2026年09月23日
  • 君のクイズ

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    小説家って色々な事を知ってるな、って思わされたので完敗です。クイズの世界を垣間見れたようで面白かったし、1つの回答を導きだすのにはストーリーがあるというような紡ぎかたは好みで、それがボタンを押すまでの刹那で起こることへの想像には、脳神経、シナプスがバチバチしてるみたいな感触もあったし、読唇や推論などの技術的な一瞬のかけひきも納得させられたし、個人的にはいけすかない登場人物は1人もいなかったかな。作中に引用された『熊の場所』は購入済み!

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    2026年09月23日
  • 迷路館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    犯人を推理するだけではなくて、作中の作者も誰なのか?という構造にワクワクしながら読んだ。
    怪しいなと序盤から疑問に思っていたので、こんなもんかと残念に思っていたら、なんと!!
    これは最高に面白い!

    6人も殺害した真犯人がわかっているのに本の出版で警告しただけということが気になった。
    宮垣先生以外の5人は、罪もないのに殺されたにも関わらず、真犯人が捕まっていないのはモヤモヤが残った。あまりにも気の毒すぎるので、せめて5人がもっと悪人でいて欲しかった。

    最後の最後までどんでん返しがあって、最後まで読者を驚かせてくれる。
    館シリーズは全部読みたくなった。

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    2026年09月23日
  • 天使の囀り

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    初めてホラー小説というものを読んだが、とんでもなく面白かった。
    動物学、線虫、神話、芸術に至るまでさまざまな知識が要求され、表現も初見の難しいものが多かったが、未知に対する欲求が次々とページを捲らせた。
    他の作品も読んでみようと思う。

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    2026年09月23日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

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    ただひたすらに怖くて美しい
    このまま酒をのみ続けて、私もいつかアル中になっても、こんな美しい人生にはならないのが悲しい
    まさに狂酔させる何かがある、なんなんだろ

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    2026年09月23日
  • 水たまりで息をする

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    読み始めて一気に物語に引き込まれた。人がお風呂に入らなくなると、どうなっていくのかがリアルに描かれていた。そのわりには夫がどうしてこのようになってしまったのかを、深く探ろうとはしない妻がいて、はじめはそれが妻の優しさなのかと思った。けれど、台風ちゃんのエピソードが出てきたあたりから、妻にも何かひっかかる事あるなぁと思った。風呂に入らない夫に対して、イライラするわけでもなく、言葉を選んで会話するあたりはいい夫婦だなと思った。けれど、夫に対して愛があるのか無いのかを、自分でも分からず、愛があると信じたいと思うあたりが人として生々しい部分で、綺麗事では片付けられない部分だなと思った。
    最後夫がどうなったかはわからず終わってしまったけれども、夫が息をするのが楽になったのかなと思ったら少しだけ救われた。

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    2026年09月23日
  • お探し物は図書室まで

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    5.0

    素晴らしい。
    心が洗われる、ぜひ皆さんに読んでもらいたい。

    驚きとか大どんでん返しはない。
    人繋ぐ優しさ、触れ合いを優しく書いている。

    その中で人としての生き方をゆっくり、柔らかく教えてくれる本。

    凄く大好きです。

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    2026年09月23日
  • 九尾の猫〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ヴァン・ホーン事件の後探偵業から身を引いていたエラリイのもとに、NYを恐怖に至らしめている連続殺人者〈猫〉の調査依頼が到来した。
    結構病みモードだからなかなか引き受けないだろと思ったら意外にすぐ乗り気になるエラリイ。君のそういうところが好きだ。

    さて、一見共通点が全く見えない被害者たち。年齢、性別、犯行の間の期間など、特にパターンは見えない。だが、年齢が下がっていっていること、女性が多い割には既婚率が低いところなど、かなり薄い手がかりから犯人を見つけていくのはとても面白く、一気読み必須だった。

    星5のポイントとなったのは、セリグマンと会話するシーン。わざわざウィーンまで飛び、真犯人が誰かを心理的な観点を踏まえて解説していくエラリイ。こいつまた専門外のことをと思いつつ、動機の面を掘り下げていくのは彼らしい。まだ間に合うと父に電話をするが、その頃にはもう手遅れだった。また失敗したと嘆くエラリイにセリグマンは、「神は唯一にして、他に神なし」という言葉を送る。

    この一言に尽きる。自分の動き一つで人の生死を分けられると考えているのは、傲慢ではないか。まぁ十日間の不思議のラストはちょっと手を下しすぎ感あるけど、エラリイがなにをしていようとみんな同じ未来を歩んでいたかもしれない。そこは思い上がるなよって釘を刺すところがよかった。

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    2026年09月23日
  • ミサゴの守る町

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    龍の守る町の続編。本作も感動の嵐だった。分厚い本のなかにはとてつもない熱い気迫に満ちた物語がぎっしりと。
    消防士のお仕事に命懸けで挑む秋月隊長は健在。水恐怖症と向き合うくだりは手に汗握る展開で、ミサゴアイを始めとして地域の人たちや消防士仲間の連携、光葉への想いなどなど盛り沢山。最後に薫さんはびっくりの展開(笑)これは流石に読めなかったなぁ。

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    2026年09月23日
  • 袋小路の男

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    どれもいいんだけど、「アーリオ オーリオ」がめちゃくちゃ良かった。終わり方がいい!と思っていたら、解説で同じことを書かれていた。

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    2026年09月23日
  • 竜の医師団3

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    幼竜チューダがかわいい
    そしてディドウスの慈愛に満ちた子育て
    色々波乱もあるけれど、
    なんだか大丈夫!って
    思えてしまうのはなぜだろう

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    2026年09月23日
  • 赤毛のアン

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    アンがかわいい、みんな素敵、最高だった!
    村岡花子訳の赤毛のアンシリーズを何回か読んで、有名すぎて、それ以外の翻訳ってどうなのーなんて実は思っていたのだが、とてもとてもとてもよかった。
    15年ぶりぐらいに赤毛のアンを読んだのだが、昔読んだ時よりも満喫して素敵な世界を体験できたのは訳のおかげなのか私が年を重ねたからなのか。
    とにかく良い。
    松本侑子さん訳の他のアンシリーズも読みたいし、村岡花子訳のアンシリーズも再読したくなった。

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    2026年09月23日
  • 正欲(新潮文庫)

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    人間は何かを通して人と深く繋がりたいんだと気付かされた。マイノリティではあるほどその繋がりは深くなる。インザメガチャーチも読み返したい。

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    2026年09月23日
  • ルパンの消息

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    最後の展開が凄くて驚きの連続でした。
    凄く面白かったです。

    時効までのギリギリの中での捜査官の緊迫感がヒリヒリ伝わってきて

    特に取り調べの、緊迫感は堪りませんでした。

    容疑者たちの背景が魅力的で、物語が進むごとに明かされる新事実にワクワクしました。

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    2026年09月23日
  • タイム・アフター・タイム

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    本当に解像度が凄すぎて、自分の20年前(いや30年前?)の鮮明な感情が思い出される。
    好きな彼女がいれば何もいらないなんて若い時同じこと思ってた。この青い感情を忘れてたわ。

    映画化するとしてキャスティングは誰が良いだろうとおもいながら読む進めたがこの綺麗な景色と美しく甘い青春の話は新海誠系のアニメーションがいいなって勝手に思った。

    その後オッソーと久遠は復縁したのかなー
    続編があればまた読みたい

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    2026年09月23日
  • コンピュータの熱い罠

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    岡嶋二人の小説は個人的に好きなのが多い。この本も好みだった。テンポよく進むし一筋縄じゃいかない推理も好きだった。面白かった!

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    2026年09月23日
  • 私たちの世代は

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    コロナウイルスが大流行した中で
    学校だけでなくどこへ行っても
    今まで経験したことがなかった制限ばかりの生活を余儀なくされた。

    でもその生活でなければ得られなかったことも
    確かにあった。

    小さな手紙は
    明日を待ちわびる生きる希望となり
    暗闇から抜け出す力強さを与えた

    母と一緒にパンを届け続けたなかで
    生きる力と大きな喜びを与え合い
    かけがえのない愛を抱きながら
    確かな夢と幸せを紡いでいった

    どんな状況下でも
    一人ではなく支え合い励まし合いながら
    少しずつ前を見つめ
    未来を切り開いていけるのだということを
    教えてもらいました。

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    2026年09月23日
  • 時計職人の娘 下

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    下巻に入っても物語の全体像はなかなか見えてこない。ほぼ半ばまで読み進めたところで、「ここからの展開は非常に速くなる。」との文章が現れ、これまで語られてきた物語が一気に収斂していく。あらゆることが意味を持っていたことに気付かされるその手腕は見事だ。
    ただ、複雑すぎて、ぼくの頭では少々理解が追いつかなかった。年代ごとに人物と事件を書き出す必要があるかもしれない。
    上巻の感想でも書いたが、本書は過去に起きた謎を探るだけのミステリーではない。ホラーやファンタジーの要素もあるし、ロマンス要素も強い。重厚な翻訳作品の醍醐味を堪能した。

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    2026年09月23日
  • 夜は短し歩けよ乙女

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    森見登美彦は危険だ。忘れかけていた厨二心を、悪気なく絶妙に刺激してくる。
    初めて読んだのは大学生の頃。特別仲が良かったわけでもないクラスメートと、たまたま本作の話で盛り上がった。その勢いで吉祥寺をぶらぶらし、少し悦に入りながら電気ブランを飲んだのも、今ではよい思い出。

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    2026年09月23日
  • 汝、星のごとく【電子限定特典付き】

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    読んでいて苦しい描写が多いが、不思議と読みたくなってしまう本だった。自分の人生を歩むためにはそれなりの経済力が必要で、自立して生きることが理想で、それでも人と人とは切り離せるものでは無いことを思い知らされた。

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    2026年09月23日