小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
「禁忌の子」に続く城崎響介シリーズ第二弾。
研修医・春田芽衣の視点で書かれているが、前作同様探偵役は城崎先生。
事故死と区別がつきにくい殺人事件から大地震、さらに第2、第3の事件が起きていく。
最初に登場人物と病院の配置図が8頁使って掲載されているが、その時点ではピンとこない。事件が起きる度、また城崎先生の推理の度に確認が必要かも(^_^;)
事件は難解で、結末は意外な展開になる(と私は思った)が、最後まで集中力が途切れることなく読めた。
環さんの言いかけたことは何だったのか、深山さんは回復できたのか、遠山さんは娘と会えたのか等、置き去りにされた疑問は残っているが、とにかくシリーズ次回作 -
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「スピノザの診察室」の雄町先生のシリーズ。
前作同様、京都を舞台に大病院ではない医療の日々が風情豊かに描かれている。
今回のメインの問題に行くまで、訪問医療での対応など人の命とは、人生とは何かを考えさせられるような展開が続く。
そして、雄町先生は「医療では、人は救えないんだよ」と言う。
雄町先生と同じ医者を目指し始めた甥っ子の龍之介君のこれから、花垣さんが目指すところ、飛良泉教授のたくらみ、寅重さんはどこにかつ丼を食べに行くのか、南先生の4月から2年間原田病院でどう成長していくのか・・・次のシリーズがただただ楽しみだ。
スピノザを読んでない方にはまずそちらから読むことをお勧めしたい。な -
Posted by ブクログ
山本悦子さんの児童観と日常の描き方がすばらしく、ぐっとひきこまれた。
ミステリーみたいな大事件は起きなくても、毎日の日常が、子どもたちにとっては大きな事件。毎日を生きて人と関わっていく中で、自分の心を素直に表現して成長していく、そんな日常を描いているだけなのに心をつかまれた。
さらに、いわゆる「社会問題を訴える本」と構えているわけではないのに、十分身につまされる。
わたしの感嘆ポイント3つ。
1 異学年集団の子どもたちが、それぞれに自分を表現しながら自分の役割を果たしていること
2 ティアラちゃんのママがつばさくんの大ばあちゃんを助けた場面 (最後の場面には出てこないけど、ちゃんと存在 -
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読み終えてから感情の行き場に困るような、読んでいる時は苦しいけど、読んで良かったと思える物語だった。
「女性だから、採用しない。採用しないから、女性が増えない。女性は無能だから女性が増えないと思われる。女性の意見に耳を貸してもらえなくなる。」悲しいループ。女性だからと抑圧され、女性だからと厳しい目にさらされ、四人で作ろうとした作品さえも、生きている時は日の目が見ることはなかった。
現代に生きる真琴も、「子なし独身女vs妊娠子連れ女」「非正規雇用vs正規雇用」の構図に頭を悩ませる。
今は、逆に「多様性」と言いすぎて、「女性率を上げないと」と、企業に登用されたり、大学にも女性枠があったりと女性優位 -
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12/30に読み始め、結構ページ数もあったので、年跨ぎになると思っていたが、あまりの面白さに大晦日の内に読み終えてしまった。
知人の老女がひったくりに遭う瞬間を目にした大学生の春風が、その場にいた高校生の錬とともに犯人を追いかけるも、もう少しというところで取り逃がす。しかし、犯人が落としたストラップに見憶えがあって…という出だし。
二日間だけの探偵コンビを組むことになった春風と錬の距離感も好ましい、爽やかな学園ミステリーと見えたお話だったが、もう一人の主要人物・理緒が登場する段になっていきなり緊迫感を増した。
そこから二つの話が結びつくまで、いや結びついてからも、思いもかけない展開が続き、ま -
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この人の文章力はとにかくすごい。
EU離脱に関して”地べた”目線で書き上げられた別の本を読んだ際にはその目線の鋭さと優しさに感嘆したが、本書ではさらに中学生の感性にまで寄り添っていている。それでいて、描かれるテーマ・投げかけられる読者への問いは鋭く、何度もハッとさせられた。
中学生の”ぼく”が、こんなにも洞察に満ちており、時に達観していたり、時に素直に思い悩んでいることを母ちゃんに打ち明けたりととても素敵な少年。
まさにこの親にしてこの子あり、本当に素晴らしい子育てなのだと思う。きっと、なにものも押し付けず、対等に向き合っているんだろうなと勝手に想像して尊敬する。
英国に限らず世界の分断は -
Posted by ブクログ
シジュウカラのことが好きになってしまった。こういう動物の生態に関する本は初めて読んだけど、著者の鈴木さんの、鳥たちへの情熱が伝わってきてとてもおもしろい。あと、貰ったキャベツをひと玉一日で食べ切ろうとしたりする生命力というか忍耐力...?もおもしろい。笑
私は言葉が好きで、だからこそ言葉を持たない・意思疎通ができない動物には興味がもてないのだと思っていた。でもシジュウカラには言葉があるということを知り、動物や言語そのものに対する見方が変わってしまった。それは外国語を使ってはじめて外国に友達ができた日の衝撃と感動に似ている。言語とはなんだろう。口から音が出ると知った動物が、それを使って何かを他