小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ「私たちは進化の瞬間なの。いつでも、途中なのよ」
衝撃の読書体験だった。読み進めてはいけないような気がしながら、でも読まなければいけないと思った。こんな読書したことがない。気持ち悪いけど、でも面白かった。怖かった。不思議な気持ち。
最初から、かなり変わった設定の世界観から始めるが、何か今の自分と主人公を重ねてしまうところがあった。
特に、「家族」についての考え方が興味深かった。家族でいたい、人とつながっていたい、という感覚さえ、消え失せてしまう日も来るかもしれない。そして、今の私たちから見ると〈ヒト〉としての意味が全くないように感じる世界線でも、未来でヒトは笑っているのかもしれない。
私 -
Posted by ブクログ
鑑賞するために造られた工芸品ではなく、
普段使いのために、日常生活のために造られた
品々を民藝品と呼びます。
明治、大正の頃は、これらの民藝品はそれこそ
日常で使われていましたが、昭和に入ってから
電化や自動化、そして大量生産によって瞬く間に
消えゆく運命にありました。
しかしその民藝品に価値を見出し、今日我々も
その一部に触れることができるのは、100年前に
「後世に残すべし」と蒐集に情熱を燃やした人たち
のおかげなのです。
それまでは見向きもされなかったモノに新たな
価値観を与える・・・、
これは現代でも必要とされる考え方です。
この本は「次の世代へ想いを引き継ぐ」という、
人とし -
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ネタバレ2026年の6冊目は、ロス・トーマスの「悪党たちのシチュー」です。恥ずかしながら、初めて、ロス・トーマスを読みました。1983年の作品ながら、今読んでも面白いのは、傑作の証だと思います。謀略スリラー、コンゲーム、バディ物の要素も有り、1つに括るのは、難しいです。
冒頭のシトロンの強烈な体験の回顧シーンから、ラストのヘールの場面まで、緩むこと無く進みます。
トゥカモンドに到着してから、ラストまでが本当に素晴らしいと思います。特にラストの回収シーンが大好きです。脇役の登場人物1人1人まで、きちんとキャラクターが立っているのも、流石だと思います。翌年に発表された「女刑事の死」もぜひとも、読みたい所で -
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恥ずかしながら川上未映子氏のことを某CMで初めて知り、手始めに『乳と卵』を読み、本作品を読む。
人生悲喜こもごも。生まれたことの意味。生まされたことの意味。生きることへの苦痛や喜び。それでも私たちは誰かとの関係性のなかで日々生きる。哀しみがあり切なさがあり笑いがあり。唐突さや滑稽さのなかで足掻く彼女らのなんとも眩しいことか。なんだかんだで前を向く夏子や巻子、遊佐に対して絶対的な負として善百合子を描くことでご都合主義に陥らないバランスも良い。圧倒的エネルギーに満ちた傑作小説だと思う。
唯一の不満点は第一部であれほど盛り上がった豊胸が第二部ではほとんど語られぬことくらいか(一応どうなったかは分かる -
Posted by ブクログ
小学校3-4年生コロナ世代の子供女の子二人。
一人は割と恵まれた家庭だが、父単身赴任、母教育熱心な心晴と、シングルマザーだけど愛されてる冴の物語。
心晴は父が最初単身赴任だったが、コロナ禍でみなが自分がうつすのではないか、うつされるのではないかという疑心暗鬼の世の中で、小学校4年から父が糖尿病のために小学校にも、中学校にも、いけなくなった。家庭教師のおかげで通信制の高校大学に進む。
冴は母がお水ということでいじめられてはいたが、なんとか中高には進む。同級生の青葉にコロナのことがあって小さい頃からパンなど差し入れていたために、勉強を教えてもらっている。彼は中卒だが頭が良いのだ。大学にいく。小
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