ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 消滅世界

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    ネタバレ

    「私たちは進化の瞬間なの。いつでも、途中なのよ」

    衝撃の読書体験だった。読み進めてはいけないような気がしながら、でも読まなければいけないと思った。こんな読書したことがない。気持ち悪いけど、でも面白かった。怖かった。不思議な気持ち。

    最初から、かなり変わった設定の世界観から始めるが、何か今の自分と主人公を重ねてしまうところがあった。
    特に、「家族」についての考え方が興味深かった。家族でいたい、人とつながっていたい、という感覚さえ、消え失せてしまう日も来るかもしれない。そして、今の私たちから見ると〈ヒト〉としての意味が全くないように感じる世界線でも、未来でヒトは笑っているのかもしれない。

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    2026年02月11日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    今まで何度か挫折していたものの、コツさえ掴めばすんなりと読めてしまった。
    そしてそれが癖になり、味わったことのない読書体験に様変わりして、物語に囚われてしまう。
    ほとんどどこにも移動していないのに、随分と長く居座ってしまったこの感覚。

    時間感覚や空間感覚までもがこの作品に掌握されてしまい、最後のページを読み終えると同時に「これが物語(小説)の力よ」と心臓を鷲掴みにして、その力の偉大さにひれ伏す。

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    2026年02月11日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    山を歩いていてよく聞こえる鳥の声。聞き分けられるようになったら楽しいだろうと思っていたら、彼らの会話を理解する人がいると山友さんから聞いて。

    動物にも人間と同じように、意志を持って音声コミュニケーションを取っているのは当然としても、それを言語として操っているとは。鈴木さんが鳥のふるまいをつぶさに観察する目と、実験計画の周到さにも驚いた。

    「凱旋門賞に呼ばれた日本のサラブレッドは、ヨーロッパの馬とコミュニケーションが取れるのだろうか?」という疑問は、子どもの頃の自分の冗談半分のアイデアだったが、あながち間違いではなかったのかも。

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    2026年02月11日
  • グロリアソサエテ

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    鑑賞するために造られた工芸品ではなく、
    普段使いのために、日常生活のために造られた
    品々を民藝品と呼びます。

    明治、大正の頃は、これらの民藝品はそれこそ
    日常で使われていましたが、昭和に入ってから
    電化や自動化、そして大量生産によって瞬く間に
    消えゆく運命にありました。

    しかしその民藝品に価値を見出し、今日我々も
    その一部に触れることができるのは、100年前に
    「後世に残すべし」と蒐集に情熱を燃やした人たち
    のおかげなのです。

    それまでは見向きもされなかったモノに新たな
    価値観を与える・・・、
    これは現代でも必要とされる考え方です。

    この本は「次の世代へ想いを引き継ぐ」という、
    人とし

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    2026年02月11日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    沁みた一文
    ▪組織というものはおしなべて、生態を掴みきれない深海生物のようにその巨大な全般を隠している。
    ▪音楽は、それを奏でる者の奥深いところで眠っている本質のようなものを、ゆっくりとサルベージする。
    見た目も、経歴も、普段何をしているのかも、全くもって重要じゃない。
    ▪奏でた音は生まれたそばから消えていく。
    ▪始まってしまった音楽は、やがて必ず終わりを迎える。
    ▪一度壊した信頼を、すぐすぐ取り戻せるとは思うな。

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    2026年02月11日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ずっと積読してた本
    「ゲルニカは私たちのもの」めちゃくちゃ刺さりました
    いつかゲルニカを見てみたいな

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    2026年02月11日
  • 准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき

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    ドラマを初めて見てから、いつか原作を読もうと思い今年やっと購入し読みました。とても続きが気になったのでとりあえず地元の書店に5巻まであったので購入。シリーズを追いたいと思います。

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    2026年02月11日
  • 最後の皇帝と謎解きを

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    ミステリーを期待して購入。宦官は悪役の作品しか読んだことがなかったが、末期王朝の下でまた違う世界がありました。そんなこんな殺人が続いても、ラストで冷たい手足が少し温まってくる作品でした。

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    2026年02月11日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    店長がバカすぎてシリーズが好きなのと、ちょうど娘の高校受験終盤も相まってスラスラと読めました。書店が出てきた時の『知ってる人たちが出てきた感』がなんだか嬉しかったです。

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    2026年02月11日
  • 悪党たちのシチュー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2026年の6冊目は、ロス・トーマスの「悪党たちのシチュー」です。恥ずかしながら、初めて、ロス・トーマスを読みました。1983年の作品ながら、今読んでも面白いのは、傑作の証だと思います。謀略スリラー、コンゲーム、バディ物の要素も有り、1つに括るのは、難しいです。
    冒頭のシトロンの強烈な体験の回顧シーンから、ラストのヘールの場面まで、緩むこと無く進みます。
    トゥカモンドに到着してから、ラストまでが本当に素晴らしいと思います。特にラストの回収シーンが大好きです。脇役の登場人物1人1人まで、きちんとキャラクターが立っているのも、流石だと思います。翌年に発表された「女刑事の死」もぜひとも、読みたい所で

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    2026年02月11日
  • 夏物語

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    恥ずかしながら川上未映子氏のことを某CMで初めて知り、手始めに『乳と卵』を読み、本作品を読む。
    人生悲喜こもごも。生まれたことの意味。生まされたことの意味。生きることへの苦痛や喜び。それでも私たちは誰かとの関係性のなかで日々生きる。哀しみがあり切なさがあり笑いがあり。唐突さや滑稽さのなかで足掻く彼女らのなんとも眩しいことか。なんだかんだで前を向く夏子や巻子、遊佐に対して絶対的な負として善百合子を描くことでご都合主義に陥らないバランスも良い。圧倒的エネルギーに満ちた傑作小説だと思う。
    唯一の不満点は第一部であれほど盛り上がった豊胸が第二部ではほとんど語られぬことくらいか(一応どうなったかは分かる

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    2026年02月11日
  • ミカエルの鼓動

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    難病の少年の治療に対する二人の名医の対立。大病院の中の派閥対立。医療器具メーカーとの癒着、そして二人の名医の生い立ちが絡み…緊迫の医療サスペンス

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    2026年02月11日
  • 夜明けまでに誰かが

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    神本である。
    ひしひしと伝わる緊迫感。「オリヴァーを殴らせろ!」と思わせるほどの没入感。とにかく素晴らしい。

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    2026年02月11日
  • くもをさがす

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    悲しみも驚きも恐怖もよろこびも、西さんの言葉でありのまま書かれていてすごく良かった。
    病気だから不幸だから、幸せを手放す理由にはならない、が忘れられない。関西弁のカナダ人たちがドラマチックにするでもなく、淡々と病気と体と心との向き合い方を教えてくれた。

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    2026年02月11日
  • 朝が来る

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    ネタバレ

    不妊治療(男性不妊)、中学生での妊娠、思春期の女子の子育てなど読みごたえがあった。
    辻村作品はいつも面白い!

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    2026年02月11日
  • 影法師

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    4.7
    最後少しずつ涙が溢れてきて、閉じられてた終章読んだら止まらなくなっちゃった
    感想を書こうと思ったら、とんでもなく長くなってしまいそうなので感情の記録に留めておこうと思う
    おそらく自分が書店で手に取ることはないし、読み進める難易度が私にとって少し高い作品だったけど、(馴染みのない熟語が多くて、展開もあまりない)勧めてくれた友達に心から感謝、本当にいい作品だった

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    2026年02月11日
  • 告白

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    未成年による犯罪は身近な存在家庭環境が作り出すものだと思わざるをえない母親と子供たち。皆それぞれが自己中心的で猟奇的。個々の告白形式で読んでいてゾワゾワした。

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    2026年02月11日
  • 成瀬は都を駆け抜ける

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    あかりの喋り方、顔の表情、心の内を想像しながら3部作を読み終えた。きっと長生きするだろう。いや、そうしてほしい。

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    2026年02月11日
  • 私たちの世代は

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    小学校3-4年生コロナ世代の子供女の子二人。
    一人は割と恵まれた家庭だが、父単身赴任、母教育熱心な心晴と、シングルマザーだけど愛されてる冴の物語。

    心晴は父が最初単身赴任だったが、コロナ禍でみなが自分がうつすのではないか、うつされるのではないかという疑心暗鬼の世の中で、小学校4年から父が糖尿病のために小学校にも、中学校にも、いけなくなった。家庭教師のおかげで通信制の高校大学に進む。

    冴は母がお水ということでいじめられてはいたが、なんとか中高には進む。同級生の青葉にコロナのことがあって小さい頃からパンなど差し入れていたために、勉強を教えてもらっている。彼は中卒だが頭が良いのだ。大学にいく。小

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    2026年02月11日
  • I

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    楽しい読書体験ができた!

    2つの章の読む順番の選択によって、「殺すか救うか」結末が変わるという。
    ハッピーエンドがいいなーと思って、最初に順番を決めるとき、悩みに悩んだが、結果、殺す方を選んでいた、、、。
    結末が変わるってどういうこと?と、読む前からワクワク感をもらえて、最高だった。
    本を逆さまに読むのも楽しかった。

    今度は逆の順番でも読んでみたいな。
    読み終わった人と内容について話したくなる作品。

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    2026年02月11日