あらすじ
人工授精で、子供を産むことが常識となった世界。夫婦間の性行為は「近親相姦」とタブー視され、やがて世界から「セックス」も「家族」も消えていく……日本の未来を予言する芥川賞作家の圧倒的衝撃作。
感情タグBEST3
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頭がおかしくなりそう。(褒め言葉)
村田沙耶香さん、唯一無二。
「洗脳されてない脳なんて、この世の中に存在するの?どうせなら、その世界に一番適した狂い方で、発狂するのがいちばん楽なのに」
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村田作品三作目。この世界観は『殺人出産』のさらにその先だと思う。相変わらず倫理・道徳観がぶっ飛んでて好きだわ。いろいろ気味が悪く、本当に気持ち悪い…(褒め言葉w)。途中まで、一番は「III」の○○シーンだと思ったけど…。そんなことはなく結末を含め「III」すべてが異様としていて、言葉にならない恐怖(適当な言葉が浮かばない…)なのかな…。下手なホラーよりよっぽど怖い……。
"消滅"世界とは、わたしたち(読者側)、雨音たち(小説側)どちらかではなく——その両方の世界が消滅し、新たに第三世界(これに付いた名が「消滅世界」なのだと)が誕生したことなのかもしれない…。今まで読んだ村田作品の中で一番だ。
今日も私を狂わせる
ホントに同世代ですか?
聞きたくなるくらい、ココロをかき乱してくる。解説にもあるが、まさにディストピア。爽快ではないのに、再読したくなる。
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全体的に気味の悪い作品だった。
文章から気持ち悪く不気味な世界が伝わってきた。
異常を異常と認知している間は同じ人間のように感じるが、異常に馴染んでしまった時に「あちらの世界の住民」になったのだと文章から感じた。
この世界の人間は効率と平等を求める傾向があると感じた。効率が悪いことは不平等なことは変えなくてはならない。非合理的で不平等で、誰かの特別は、求められない。それがこの世界の人間の本能なのかとさえも錯覚した。
ただAI技術の発展により芸術やコミュニケーションも機会が失われつつある我々の世界も同じなのかもしれない。アナログで描き、アナログの本を読む私もいつかは異常な存在になり果て、発狂してしまうかもしれない。
これはSFではない。人類の予言書かもしれない。
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「普通って何?」と考えさせられる作品です。
人工授精が当たり前になり、恋愛や結婚、家族の形まで今とは大きく違う世界が描かれています。
最初は「ありえない」と思うのに、読んでいるうちに何が普通なのか分からなくなってくるのが面白いです。
独特で少し不気味だけど、読み終わったあとも考えさせられる一冊です。
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性の常識が変わった世界。
ディストピアにしか見えないが、効率や人口調整を考えると良いシステムなのかもしれない。
読んでいる間、常時頭に変なモヤがかかっているような、不気味な感覚がした。
文章が上手いのだろう。
おかしな世界に浸っていたら、あっという間に読み切ってしまった。
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性行為が古代の行動と扱われ、繁殖は人口受精は普及されているパラレル世界が背景です。みんなと違って主人公「雨音」はセックスで作られ生まれた子供だった。それを意識しながら「雨音」が成長していく間、正しい人間って疑問したり、愛、結婚、繁殖など人間で作られた社会制度離れを、自分で開き直ったりするという話でした。
この本を読みつつ、同じような疑問を浮かんでしまうのだろう。今まで知ってきた世界は、人間で成り立っていて、全ルール、規制、制度、習慣なども社会で決められたことだ。とはいえ、現在の世界はやたら脆いと感じてしまう。
人工知能といった技術の進化が素早く発展しており、これから人間の形はどう変化・進化していくのか気になります。いつかこの本と同じようになるのだろう。
それはいいかどうか。
備考↘
最後の10ページぐらいがヤバすぎて、びっくりしだ。外国人の俺としては、受け入れがたい部分だった。
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気持ち悪すぎて笑いが出てくる。さすがクレイジー村田沙耶香だ、と思う。でも、これこそ文学というか、現実世界を考えさせてくれる。何なら学校は、ここまで振り切れない均質化を目指しているようで。学校と同じじゃん、とさえ思う。
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性的な内容が多くて、合う合わないがありそうな作品。
村田さんの作品は、絶妙に将来そうなってもおかしくないよな…っていうお話すぎて、結構興味を持って読んでしまう。
今の日本もAIやアニメのキャラクターと付き合ったり、結婚したりする人が出てきてるし、そう遠くない未来、こういう世界になっていってもおかしくない気がする。
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夫婦の間には性愛はあり得ず、こどもは欲しいときに人工授精で妊娠し家族になる。恋愛はあくまでも他の人間やキャラとするもの。
「なんだコレ」と思ったけど、読んでいるうちに「恋なんて冷めるのだから、家族のベースである夫婦間に持ち込まなければ安泰かも」と納得する自分がいた。子育てに関わる負担感が拭えず少子化が進む今、ⅲのエデンみたいな社会への変化の入り口が見えてるかも。いやー 気持ち悪い読書体験だったわー。子どもちゃんって響きもイヤでたまらない笑(以上褒め言葉)
Posted by ブクログ
恐らく誰もが一瞬想像したであろう、合理化に特化した世界を、物語として描いてくれて感謝の気持ちが湧きました。
どんなに追い求めても、我々はあくまで「途中」でしかないという真実に気付かせてもらいました。どんな時代に生きても「途中」であることに、諦めと安堵の気持ちです。
村田さんの頭の中はどうなっているのだろう…文章として出力できるのもすごすぎます…。エッセイってあるのかしら…?
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家族や性のあり方が別の「正しさ」の中で生きている人類の未来。「異常」な性癖を持つ主人公、もっと「異常」な性癖を持つその母親。疑うことなく「正しさ」を受け入れていく多くの人たち。そんな対比の中で物語は展開していく。「正しさ」が主人公をも支配するラスト。これは現在進行形で我々にも当てはまっているのかもしれない。
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ほぼホラー
その世界に一番適した狂い方で発狂するのがいちばん楽なのに
村田沙耶香の作品を読んでると何が「普通」で何が「異常」なのか考えさせられる
それでも最後は異常だな笑
Posted by ブクログ
結局輪廻みたいに回り回っていくんだろうな……
楽園が本当にできても、その中からまた新たな異常が現れて、またアダムとイブみたいに、(今とは違うかもしれないけど)新たなセックスをして追放されていくんだろう。
そうやってまた異端から、小さな世界を作っていくのかもしれないよね、今の地球みたいな。
ダメだと言われたり、こうあるべきだというのを、守れないのも人の姿だと思うから、常に新たな発狂をする個体は、生物である限り生まれうると思う。
そういう意味では、理想のユートピアは人が生物である限り作れないと思う。
村田先生の作品を読むたびに、あらゆるものが相対的なんだなと思わされる。
正常と異常とか、絶対的なものじゃないんだな。
信じてるものがいかに脆いか。
そういうことを考えさせられる。
村田先生は、世界に要素を入れてみて、どうなるか実験している気分と仰っていたことがあるが、読めば読むほど、「どんなに理想的なシステムや進化があっても、人間は不完全なので常に綻びがあり、ユートピアは生まれない」ということの証明が行われてる感じがする。
一見こうなればいいな、と単純に思いつくような状況を実際に作り上げて、本当にそれが成立したらどうなるか、うまくいかないなぁ、という感想。
ユートピアにならないことが、人が不完全であることの証明になってる。
消滅したのは「個」だろうなぁ
Posted by ブクログ
考えつかないような世界の話で、それがあたかも普通のように書かれていた。今のこの世界が間違っているかのような文章力、登場人物の会話に時々ついていけなくなっていた。まだのめり込むには難しかったがまた再読したい。
Posted by ブクログ
人工授精が当たり前になって人間は結婚と恋愛を全く別のフェーズでカテゴライズするようになる世界。
人間は人間に恋する必要もなくて、"ヒト"にも別次元を生きる"キャラ"にも恋をするし、"家族"をつくるために結婚する。
セックスは昔の文化になって、嫌悪感を抱く人や、ただ昔はそういうものもあった程度の認識を持つ人が大半。それでも一定数は恋人とセックスする人もいる。そして、夫婦間でのセックスは『近親相姦』と呼ばれる。
主人公はその時代に珍しく恋愛結婚した両親の性行為で生まれたことから、自分は恋人ができるとセックスしたくなること、その自分の中に秘める"本能"は両親と同じものなのか、自分はこの世界の正常なのか。自分の欲望が異常であることを恐れ、確かめるために生活を送る。
いつか自分の子供を持つために結婚した夫とは一緒に住んでいて、ふたりとも恋人とはセックスするが、ふたりの間には性愛はなくて恋愛相談し合ったり、失恋を慰め合ったり、友人や姉弟に限りなく近い支え合える存在だった。
そんなふたりが生きる時代に新しい試みとして実験都市なるものが誕生する。そこではその"家族"すら選ぶ必要がなくて大人は老若男女に関わらずみんな「子供ちゃん」の「おかあさん」で、子供はみんな「おかあさん」の「子供ちゃん」とする"楽園(エデン)システム"の下で生きる。男性や高齢女性にも人工子宮が与えられ、データベースにて管理された全ての大人から一年に一度選ばれた人間だけが受精し子供を産む。
同時期に失恋したふたりは恋愛から逃げ、実験都市へと駆け落ちし家族という概念のないそこで秘密裏にふたりだけの子供を育てようと計画を立て、子供を妊娠する機会が与えられるが、徐々に実験都市での"正常"に慣れだしたふたりの選ぶ世界は?
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下手なホラーよりホラー。今の価値観からみればこの話の世界は狂っているはずなのに、なぜかそう思う自分が間違っているような気持ちになる。それくらい、説得力のある書き方だった。最後の解説で、男女でこの世界への評価が分かれていると知り、面白いと思った。確かに現代の夫婦や家族の形に縛られないことや、いわゆるアニメキャラクターなどへのガチ恋の受容という点では理想的に思える。でも自分は男性が妊娠、出産するシーンが本当にきつくておぞましかった。怖かった。
Posted by ブクログ
独特の設定で狂気を感じるが、先が気になり読み進めてしまう。こんな世界になったら、人はどう感じてどう動くのか。二次元への恋心は常識的で、結婚相手との性行為は近親相姦。少子化が問題視される昨今を強烈に批判してるようにも感じた。子どもちゃんをみんなが母となりみんなで育てる社会。とても合理的。
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「正常ほど不気味な発狂はない。だって、狂っているのに、こんなにも正しいのだから」
なにこの気持ち悪い世界と思うけど、それも今の常識からみた感想だから、正常の中にいたら何も疑わないんだろうなと思った。
主人公は正常が狂ってると、離れたところからみることができていた。
それなのに、合理的でクリーンな世界で過ごしていると、前はおかしいと思っていた世界と自分の境界がなくなっていった。この変わりように釘付けだった。
Posted by ブクログ
すごい気持ち悪かったけど面白かったです。
セックスがなくなって人工授精で子供を産むことが当たり前の世界というテーマでしたが、恋という概念すら薄くなり、家族というのが利害一致で生活しやすくするためのシステムに過ぎなくなってしまうという流れになっていくのが面白かったです。
家族というシステムが廃止されて街中の全てが母親となり、見た目や喋り方や性格も全て統一された「子供ちゃん」を工場のように生み出していく楽園システムがおぞましかったです。一番恐ろしいのは雨音がそのような世界に違和感を覚えながらも、やはり正常な存在として適応していくところです。
何を伝えようとした小説なのか、そもそも何かを伝えようとしているのかもわからない世界観でしたが、世界が変化した結果の一つの可能性として興味深かったです。変化、適応、正常ということについて考えてしまいました。
Posted by ブクログ
人工授精で出産することが常識となり、夫婦間の性行為は近親相姦と同じような感覚でタブー視され、恋愛は夫婦以外で恋人を作るか、二次元キャラに恋することが正常とされる世界のお話です。
著者の作品は毎回、今とは違う常識の世界を突きつけてきて、考えたこともない世界に投げ込まれ、否応なく考えさせる、というパターンなのだけれど、今回もまさしくそうなりました。
いろんな意味でより清潔な世界、に現代も向かっていると思います。
でも、その延長線上で性愛が不潔になったら、それは人間の根源が崩れていっている感じがして恐ろしくなった。
愛は不滅って思っていたけれど、例えば新興宗教にハマった人なんかは、愛の対象も幸せの感じ方も変わってしまうこともあるみたいだし、そう思うとあり得ない世界ではないかも・・・
などとつらつら想像して寒気を覚えた作品でした。。
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巻末の斎藤環さんの解説がすごく良かった。。
今まで知らずに読んでたけど、村田沙耶香の書く小説は、どうやらフェミニストSFと呼ばれるジャンルが多いらしいことに気づいた(正直ボディホラー多いな〜と思ってはいた)。
結婚に暗に含まれる「性」と「愛」と「生殖」を解体して、夫婦関係という家族観を現実とは全く異なる形で描くアイデアが面白かった。
妻と夫は"家族"だから、そこに性的な関係があることは禁忌で、それぞれが家の外側に性的な関係を築く(恋人を作る)ことで、家の中では清潔で潔癖な愛を構築するっていう倫理観が画期的。
私も親しくなればなるほどあんまりそういう関係を持つことに意味や必要性を感じないタイプだから、そういう"結婚"の形に、ちょっとだけいいなと思ってしまった。性と愛は切り離して考えるタイプだったんだなーって自己分析にもなった。だからこそ、夫婦の愛=性愛=子供を作ること、っていう世の中の思想が、なかなか息苦しいとも思う。
雨音の言う「正常に発狂できたら楽」、つまり世界の常識になんの疑いもなく洗脳されることができたら楽なのに、っていうのはすごくよくわかると思ったし、村田沙耶香の小説において一本貫かれてる葛藤だと思う。
Posted by ブクログ
よかった。
実験都市に移住してから彩度が下がってぐっと洗練される生き方になる。
誰もがお母さん、子供はみんなの子供ちゃん、性欲はクリーンルームで排泄しよう、というあり方いいなと思った。
だんだん恋愛感情も、家族制度への執着も消えて、自分の感情を自分で管理する、個、として人間の生き方の分業が進んでいていいな。
解説として寄せられている文章も本文の理解を助けてくれるが、子供のまっすぐさを兼ねた疑問の提示方を発達障害的と言うのは攻めすぎなのでは。
性行為はなんのためにするのか?
村田沙耶香はあらゆる小説でこれをテーマにしていると思う。どれも生々しいと忌避して、女性の妊娠、性行為、恋愛、家族、性的価値の消費からの解放されていて羨ましい。
村田沙耶香の小説は、男性にとってはディストピア、女性にとってはユートピア、確かにそうだなと思った。
男女の性行為が、古く時代遅れで意味のないものになってしまった世界。いつか人類の価値観が大幅に変わって本当にこんな風になってしまうんじゃないかとすら感じた。実験都市となった千葉で同じような子供が生まれ同じように育って、機械みたいだと思った。少し気味が悪かったけど話としては楽しめた。
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現代の正常が異常とされた未来の話。
だんだん引き摺り込まれ、狂わされていく感覚。読み始めた時の拒否感が読み終えた後だとなにかありそうな話だと少し受け入れていた。
今生きている側からするとかなりグロテスクだが、面白かったです。
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こんな世界になってもいいと思う
こう思いました。人間の三大欲求が、最先端に排除されてもおかしくない。この物語は性欲だけだったけど、眠らなくても良くなる注射や、カプセルひとつ飲んだだけで腹が膨れる薬が開発されてもいいのではないか、と思いました。
村田沙耶香さんの世界観のある小説で最高でした!
今回も村田ワールド(私そう呼んでいます)全開で、少し変わった世界を描いている。
少しおぞましいようだけれど、これはこれでいいのかな、とも思いました。
私が感じたのは、地球を4等分にして、その一部に住んでいる人達の物語、というようなものを感じました。
地球だけど、地球ではない。そんな感覚でした。
Posted by ブクログ
すごかった…村田さんの頭の中はどうなってるんだろう
解説には女性からはユートピア、男性からはディストピアと評される…的なことが書いてあったけれど、私はディストピアに感じつつも、100%とは言い切れない部分を感じた。(100%と言えない読後感が、より怖い)
基本的に楽園システムはめちゃめちゃ怖いし、生理的に受け入れられない。
ただ、楽園に越てきてからの主人公の気持ちの変化には少しの希望(というのか、理想的なもの…?)感じた。
「一人で一生暮らすなんて孤独だろうと、水人は言ったし私も同意したが、いざ、すべての人間がそうして暮らす中で日常を送り始めると、元から自分たちはこういう習性の動物だったのだという気持ちになってきた」
こんな世界にはなってほしくない、と思うと同時に、だけど今の自分が逃げたいと思ってた孤独とか将来への不安とか、しんどい恋愛とか、そういう苦しみから解放される世界を描かれてるような感じがして、より怖く感じた。
なんだこの小説。すごすぎ。
ジェンダーの話には興味があったけど、解説にあったような異性愛主義とか哲学から学びたいと思った。何も知らなすぎる
Posted by ブクログ
今回も驚き設定の作品!でもパラレルワールドにないとも言えない微妙なライン!
私の初「村田沙那香」は『殺人出産』で、『消滅世界』は2作目
家族、結婚、愛、子ども…
それらは一体何なのか、どうして必要なのかを考えさせられる文章でした。
ルームシェアと性的関係のない家族の違いはあるんだろうか?
私たちの周りにはそれが当たり前になっていて、説明のつけられないこともあるよね
まさに家族っていう宗教を信じてる私たちと同じ、どうしてその形になるのかは説明できない
アダムとイヴは知恵の実を食べて楽園から追放された。イヴには産みの苦しみが与えられた。
でも『消滅世界』にはその苦しみがない。自分が子どもを産んだという自覚がない。
システム管理とは言え、犬猫感覚で産んで愛でて、単一個体の量産化に励んでいるなあと思う。
だから「楽園システム」はとてつもなく無責任に見えるけど、人類の存続という点で言えば画期的だと思う。
神はアダムたちに「産めよ増えよ地に満ちよ」と仰ったね。実験都市は聖書における楽園だ。
雨音はあの楽園の中で最初の“イヴ”になろうとしているのだろうかと考えた。
Posted by ブクログ
小説の良さって自分の価値観をくすぐってくる所が良さかなと最近になって感じ始めたことだけども、この小説にはそこまでのものはなかったかな。
そう言う意味じゃ、異世界を覗き見たと言う感想しか出てこない。
Posted by ブクログ
全体的に無機質な雰囲気が漂っている中での生々しすぎる性描写に面食らう場面も多々あったし、独特すぎるお話だった。
人間を洗脳するのって意外とシンプルなのかも、と思った。洗脳というか、どのレールに乗せて、どういう走り方で、どこまで向かわせるのか、人間の持つ同調圧力だったりを利用すればスルスルとみんな向かって適応していくものなんだ…!
「子供ちゃん」と「おかあさん」の概念が面白かった。