あらすじ
人工授精で、子供を産むことが常識となった世界。夫婦間の性行為は「近親相姦」とタブー視され、やがて世界から「セックス」も「家族」も消えていく……日本の未来を予言する芥川賞作家の圧倒的衝撃作。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
夫婦での性行為は近親相姦とタブー視され、子どもは人工授精で産むことが定着した世界。男性も人口子宮を装着して子どもを産む世界。
「恋とは、変態なことを引き受ける勇気」
「テレビや漫画から性欲や恋愛感情の種を植え付けられているだけ」
村田沙耶香さんの作品はとにかく世界観が不気味。読んでいると、実は今私がいるこの世界ここが異常なのではないかと錯覚させられる。
狂った世界観でのストーリーは後半につれて更に不気味に狂っていくから大好き!
常識とは、正常とは、を考えさせられる作品。
「恋」「寂しさ」「欲」人間として生まれたからこそ味わえないこの感情、もしかしたらいつかこんな世界になったら消えてしまう可能性のある感情、私は大事に守っていきたいって思ったけどこれも実は洗脳されてるだけなのかも?なんて思わされる程の余韻。
Posted by ブクログ
「私たちは進化の瞬間なの。いつでも、途中なのよ」
衝撃の読書体験だった。読み進めてはいけないような気がしながら、でも読まなければいけないと思った。こんな読書したことがない。気持ち悪いけど、でも面白かった。怖かった。不思議な気持ち。
最初から、かなり変わった設定の世界観から始めるが、何か今の自分と主人公を重ねてしまうところがあった。
特に、「家族」についての考え方が興味深かった。家族でいたい、人とつながっていたい、という感覚さえ、消え失せてしまう日も来るかもしれない。そして、今の私たちから見ると〈ヒト〉としての意味が全くないように感じる世界線でも、未来でヒトは笑っているのかもしれない。
私自身、好きな人はできても、その人とキスをしたいか、と聞かれると、そうではないな、と思ってしまう。それは、私が全然恋をしたことがないからなのかもしれないけれど。『20代で得た知見』で、「好きな人というのは、素敵な瞬間を共有したいと思える人だ。」というような記述があった。その定義で、好きな人を考えてみると、私は異性に対してそのように思ったことは今思い浮かべ津限り、ないな、と。女の子の友達はいっぱい思い浮かぶのだ。あの子にコレあげたら喜ぶだろうな、あの子とココに行ったら楽しそうだな。実際、こんなに趣味が合って私のことを分かってくれる子はいないでしょ!!というくらい好きな女の子の友達もいる。でもそれが、「恋」なのかと言われたら、そうじゃないんじゃないか、と思う。
中学、高校の時は担任の先生が大好きで。理由は、私を上へ上へと引っ張ってくれたから、私を見つけて声をかけてくれたから。「あなたならもっとできるよ」そう声をかけてもらえて、私には存在意義があるのだと、私はこの期待してくれている先生のためにも、もっと頑張らないと、と思春期の私は感じたんだと思う。なにより、子供の私を子ども扱いしないで、真正面からぶつかってきて、話を聞いてくれる先生が大好きだった。先生は既婚者だったし、恋愛関係になりたいだなんて思ったことは一回もない。でも、今でもずーっと会いたいなって思ってる。ずっと感謝している。中学生からこの調子で、同い年の男の子たちはすごく子供じみて見える。自分が好きになるのは既婚者しかいないのではないかと、本気で悩んだりもした(笑)もう、いい人は既にほかの女に取られているのか!?と(笑)成人式に行き、友達たちは「成人式マジック」にかかっている子が多くいた。でも、私は中学生からこの調子なもんで、好きピなんているわけもなく。恋愛って何だかなーと思うのだ。実際、運命の人に会ってみると違うのかなーとか思い、日々自分の好みのタイプだけ異常に分析しているのだが(笑)このままでは、私の理想が高まっていってしまうだけなのではないかと恐れている(笑)
大学に行ってみたら、彼氏ができるかも!?先生みたいな素敵な人がいるかも!!これからは勉強じゃなくて、恋もしたい!!とか思って入学したわけだが、どうも男はサルしかいない。こんなこと言ったら、男の人たちに失礼すぎるとは思うのだが、どうもうちの大学発情期のサルしかいない。もちろん、私の男運がないのは認めよう。恋愛経験がないばかりか、運もないもんだから変な男しか寄ってこない。どこに行っても結局男は自分がいかに優れていて、今までどれくらい女を手玉に取ってきたのか、を自慢する。きしょい、まじきしょい。もともと、デリカシーない人が多いので男って大嫌いだったのだが、大学に入ってからもっと男嫌いが加速した。ほんと、みんな発情期のサルみたいで、目前の恋愛どころか性欲のはけ口を探しているだけなんだな、と。私はもっと、ずっと一緒にいられるようなパートナーを探すような、そういう崇高な恋愛がしたいのに(笑)崇高、なんてありはしないだろうけど(笑)でも、周りの友達に聞くと、私の男運がやばすぎるだけで、世界はいい男の方が多いらしいのだ、私の世界が変なだけなのだろうか(笑)
「好き」という感情の次に「キスをしたい」とかいう気持ちにはどうにもならない。それをしている自分も想像できない。そういう恋愛タイプなのかもしれない、と言われると、別にそういうわけでもないんだよな。キスなんて、相手の顔好きじゃないとできなくない?とか思う、極論。えー、むずいです。めっちゃ好きで尊敬する人はいるけど、話していて楽しいけど、んー、恋愛ではないのかもしれないなー、とか思う。こういう考え方もすてきな異性に会ったら変わるのかな!!!とか思って毎日生きてるんですけど、全く出会う兆しがございません!!!
この前も大学の食堂で他大学の学生にナンパされて口説かれて結婚申し込まれました。何なんですか、私の人生。私は普通に気の合う恋人と、なんか楽しくデートして、語り合って、ゆくゆく結婚したいだけなんですが。家族は欲しいなと思うし。愛するものができたら、子供ができたら、今よりももっと強く「生きよう」と思えるんじゃないかって。そして、それはすごくかっこいいことなんじゃないかって憧れるから。
私も多分結構「普通」とは違うタイプ。よく人に変わってるね、とか言われるけど、「変わってるね、でも面白いね、そこが好きだよ」って言ってくれる人が私は好きなんです。そういう人にだけでも、愛されていれば、とても幸せだもんって思う。
私こんなにかわいいのに、周り見る目ないなーとか、思いながら強くたくましく生きようかと。まあ、私が男嫌い過ぎて拒絶しまくっている節もある~(笑)次こそは次こそは、言ってたらあっという間に婚期のがしますわ。ま、今は恋愛しなくても十分幸せなんですけど、でも欲を言うならもちろん、恋愛はしたいですよ、っていう感じなんです(笑)
主人公に共感できるところも、形は違えどいろいろあって、いろいろと考えさせられました。
今の私たちが生きている世界では、絶対にありえない状況だとしても、あ、そんなことが起こりうるかもしれない、と感じさせられる。
皆に読んでみて!と本当はオススメしたいけど、この本を紹介したら、皆から変態だ、とか、やばいやつだ、とか思われてしまいそう(笑)
でも、読んでみて本当に良かった。こんなありえないような世界観をあり得るかもと思わせる村田さんの描き方が本当に魅力的で引き込まれる。他の作品も読みたくないような気もするけど、でも読むでしょう、きっと。好きな作家さんです。
Posted by ブクログ
読みやすい文章で、どんどんページをめくる手は止まらないのに、面白いと言うわけではなくて、いや、面白いんだけど、面白いという簡単な言葉では表されない何かがあって、最後まであっという間に読んでしまいました。
この作者が何を考えて、この作品を書いているのか、そんな、謎解きをしたいと思いながら、結局わからなかったり、自分勝手な解答を導き出してみたり。
芥川賞受賞作家というのは伊達じゃないなと改めて思いました。
Posted by ブクログ
村田沙耶香さんやっぱり好き。
と思わせられた一冊。
(村田沙耶香さんの作品を読むと毎回言ってる気がする笑)
結婚って何?出産は必要?
子どもを作ることは当たり前なの?
世の中に流されていない?
というわずかな苦しさを
普通なんてないんだよ。
価値観は自分で選ぶんだよ。
って耳元で、いや
大声で伝えてくれるそんな作品。
『どこまでも正常が追いかけてくるの。
ちゃんと異常でいたいのに。
どの世界でも正常な私になってしまう。』
このセリフがすごく好き。
マジョリティでいることの難しさ。
自分を持ってたはずなのに
気づかないうちに世界に溶け込んでしまってる自分。
なんか私自身も感じるところがある。
村田沙耶香さんを注入したところで来年もゆるりと読書活動していきたいと思います。
今日も私を狂わせる
ホントに同世代ですか?
聞きたくなるくらい、ココロをかき乱してくる。解説にもあるが、まさにディストピア。爽快ではないのに、再読したくなる。
Posted by ブクログ
グロい本だったなあ...価値観が変わった世界の中にいるとそれが変だとは実感できないが、外からは変にしか見えないといった内容か。
恋愛至上主義なのは近年だけの特質的な状況という言説はよく聞くけど、それが変わるとこうなるのかなあという実験として興味深かった。楽園システムがめちゃくちゃ弱くてすぐ崩壊しそうなのが気になった。
このへんの強度を増して読みやすくしたのが世界99なのかなと思った。
Posted by ブクログ
無量空処食らった。確実に共感できない価値観と状況設定なのに、主人公の目線に毎回トリップできるのは村田沙耶香ワールドという感じがする。今ある当たり前の感覚をひっくり返され、オリジナルワールドを展開されているのに何でこんなに文章が読みやすいんだ...。『家族』という概念に対して信仰と表現しているのが印象に残った。(同じ信仰を信じていたはずじゃなかったの...?というところ)
村田沙耶香の作品では、恋愛も仕事も家庭など人生自体を"ベルトコンベアに乗せられたモノ達"として、揶揄されている気がする。
「全ての人類は『途中』である」という箇所も、それに乗っ取られてはダメだ...!雨音...!という気持ちにもなった。
今日時点までの私たちの世界のそう遠くない未来にも見えた。千葉の実験都市は、この世界を続けるためのシステムなのか。そんなんだったら明日終わってもいいなと思いながら、明日旦那に渡すガナッシュチョコレートをヘラで捏ねていた。
Posted by ブクログ
おもしろかったのは間違いない。
でもおもしろさにはいろいろな方向性があると思う。
スカッとする!……いや違うな。ほっこり、でもないし。ヒヤッとする、近いけどこれでもない。この作品が持っているのは、なんと言い表せばいいのかわからないもやもやとしたおもしろさなのだ。
種の繁栄のために人間は繁殖を続けてきた。繁殖の方法は言わずもがなだが、その方法が不健全とされ、別の方法に移行しつつある世界で、疑問を感じながらも順応しているふりをして生きている主人公。その葛藤を眺めているうちに、今私たちが生きる世界が正しいものなのか段々とわからなくなってきた。
劇中で「妻と近親相姦しようとするような変質者」という言葉が出てきて、そのときはちょっと笑ってしまったのだが、話が進むにつれその考え方が私の中でも常識のように根付き始めていることに気づいたときは、恐ろしくて読み続けるのを少し躊躇うほどだった。
終盤の「私たちは全員世界に呪われている」という言葉はまさに青天の霹靂で、
自分が正しいと思おうと思うまいと、世界の変容に我々は抗うことはできず、
それを拒否する人間は自動的に排除されるという実によくできた仕組みだが、
今の世の中の眺めるとまさにこの通りのことが形は違えど起こっていることがわかるはずだ。
そんな世界の「常識」に私たちは洗脳されている。
常識ってなんだろう。清浄なことが正常なのだろうか。合理的なことが何よりも優先されることのだろうか。私にはもう常識がなんなのかわからない。
それでも私は「自分は正常ですよ」という仮面を被って生きる。これまでもこれからも。
Posted by ブクログ
本作は、性欲や生殖といった「当たり前」とされてきた欲望が失われた社会を描くことで、逆に恋人や家族という関係性の本質を強烈に浮かび上がらせる作品だと感じた。
性欲が消滅したとき、恋人とはどのような存在になるのか。家族であることのメリットは、どこに見出されるのか。
純粋に居心地がいいという感覚だけで、人は誰かと生活を共有し続けられるのか。読み進めるうちに、これまで無自覚に依拠してきた人間関係の判断基準が、少しずつ解体されていく感覚を覚えた。
同時に、自らがいかに異性愛を前提としたイデオロギーに囚われていたかにも気づかされる。
作中の価値観に対して抱いた違和感は、「理解できないもの」への拒否というよりも、自分の中に深く内面化された「普通」や「自然」が揺さぶられた結果だったのだと思う。
そもそもヒトの「正常」とは、固定された基準ではない。
それは過去からの連続の中で更新され続けてきた概念であり、現在の常識もまた暫定的なものにすぎない。それにもかかわらず、私たちは今の価値観を絶対視し、それ以外を容易に逸脱として扱ってしまう。本作は、その危うさを淡々と描写することで読者に突きつけてくる。
読み終えた後に残るのは、明確な結論ではなく、思考の居場所を失ったような静かな違和感だった。
しかしその違和感こそが、この作品が単なる寓話ではなく、現実を照らす鏡として機能している証なのだと感じた。
Posted by ブクログ
これまで村田先生の作品をいくつか読んできてそろそろ自分も村田ワールドに慣れてきたかな?と思っていましたが、今までで読んでて1番頭がおかしくなりそうでした。笑
気が狂いそうになりながらもページをめくる手が止まらないんですよね。
「正常ほど不気味な発狂はない。だって、狂っているのに、こんなにも正しいのだから」とあるように、正常すぎる世界もヒトも考えものだなと感じました。
Posted by ブクログ
自分が正常だと思ってる今の世界も、進化の途中で、狂ってると思われる日が来るのかもしれないな。
実験都市は想像すると少し気味悪いけど
街のなかでみんなで子供を育てられるようになったら、どんなにいい未来が待ってるんだろうとも思った。
Posted by ブクログ
途中何度も、これは読まない方が身のためではないかと躊躇したけど、怖いもの見たさでページをめくり終えてしまった。すれ違いざまにぶつかられたような、そんな読書体験だった
Posted by ブクログ
『世界99』の衝撃が忘れられなくて読んだけど、まさかの10年前の作品!?
10年前にこの世界観を描いていたとは!村田沙耶香さんの頭の中はどうなっているんだろう。そこからさらに『世界99』へ進化してるのもヤバすぎる。
改めて凄い作家さんだと思った。
Posted by ブクログ
ぎょええ
村田さんの本、恐る恐る初めて読んだ、、
家族愛と性愛が結びついてる違和感は私にもあるので、それを夫婦間の性行為=近親相姦とするのは面白いなあと思ったけど、、
最後の方は「家畜人ヤプー」を初めて読んだときくらい気持ち悪かった、褒めてます
Posted by ブクログ
朔君は“あっちの世界”ではかなり思い悩んでいたが、逆に雨音は元気にやっていた。朔君にも雨音のお母さんの"呪い"があれば、そこまで思い悩むことなくやっていけていたのではないか、とふと思う。
お母さんの"呪い"に思い悩まされていた主人公だが、それがなかったとしても社会の規範や刷り込みなど、別の呪いがきっとあるのだろう。
雨音がお母さんの呪いに救われていた部分もきっとあるはず。
結局どの呪いにかかるかなのか。
全部正直な感想を書くと、自分にかかっている呪いがバレる…!そんな作品だったな。
Posted by ブクログ
なんか凄いものを読んだな。
楽しいや面白いという感情より、展開が全く想像できなくて夢中になった。
ありえない世界だけど、人の感情の揺れ方がリアルで変に現実感があった。
恋愛関係を持たない合理的な結婚は、それはそれでありなような気もした。でも、さすがに「子供ちゃん」は気味が悪いと思った。
無駄なものを減らすほど、人間は動物に近づいていくような気がした。
Posted by ブクログ
SF小説でしょうか。考え方を変えるだけでこんなにも世界が変わってしまうのは、当たり前なんだけど恐ろしい。この世界が正しいのか、生態系的に間違っているのかはわからない。けれど、ものすごく興味深くあり得なくない世界だとは思う。
Posted by ブクログ
これぞ村田沙耶香ワールド。
家族や恋人や男女関係など、それに基づく世の中は複雑な連立方程式の様に成り立っていると思う。それを因数分解して、小さな要素にした後に新たに効率だけを求めた世界に構成し直したらどうなるか。
今の世界は消滅して新たな世界に移行できるのか。
千葉はそうなるんだなぁ。(笑)
冗談はともかく、ある面で現代は実際にその過渡期にあるのかもしれないと思わされた。コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスを追い求めるばかりに人間らしさはどこか置いてきぼりにさせられ始めていないだろうか。
家族や恋愛を面倒くさく感じながらも自分の都合にいい部分だけ求めていないだろうか。
それを社会全体で求めて、システムの変更を進めるとああなるのかも。
あの楽園をいいなと思う人も、つまらないや気持ち悪いと思う人もいるでしょう。
人間はまだ進化の過程。
いつでも進化の過程。
はたして村田沙耶香は預言者だったのか。
1000年後くらいには結果は出ることでしょう。
今の段階で世の真理を語っているのは間違いない。
「人がいる部屋は、一人の部屋と違って、空気にその人の体温が少しだけ混ざって流れてくる。」
これは間違いなく真実だ。
村田沙耶香…すごい人だ…
男女の性行為が、古く時代遅れで意味のないものになってしまった世界。いつか人類の価値観が大幅に変わって本当にこんな風になってしまうんじゃないかとすら感じた。実験都市となった千葉で同じような子供が生まれ同じように育って、機械みたいだと思った。少し気味が悪かったけど話としては楽しめた。
Posted by ブクログ
ずっと気持ち悪い世界観が続く村田沙耶香ワールド全開の作品。
後半、「こっちの世界」の思想に洗脳されていく様子に宗教っぽさを感じて読むのが怖かった。
Posted by ブクログ
人間の本能や家族の形に深く切り込んだ作品だった。
植え付けられた本能と世界の常識の狭間で葛藤しながらも徐々に順応していく主人公は、「SF作品だから」の一言では済ませられない妙なリアルさがあった。
パラレルワールドが舞台にはなっていたけど、こういう未来が無いとも言い切れないし、そうなった時自分はどんな目で世界を見ているんだろうと考えている、そんな読後。
Posted by ブクログ
内容が内容で読むのが億劫に感じるのだけど、どこか続きが気になってページをめくる手が止まらない。
特に後半、どんどん狂っていく、正常になっていく様がとても良かった。予想できないところに結末があったなと思う。
1本のSF映画を見ているようだった
Posted by ブクログ
人間の性愛が淘汰された世界を描く
科学技術の進歩によって,人間の家族と恋愛が切り離されて考えられるものなのか?という点は気になった
あの人と子供をもうけたいという欲求と家族になりたいという欲求が切り離される世界には違和感を感じたが、現状の当たり前からみた違和感なのかもしれない
Posted by ブクログ
生活、恋愛、性行為を一人のパートナーで賄うことは難しいのでは?と疑問を抱いている身としては、全てを単体の活動として捉えて描かれている本作は、腑に落ちる部分も多かった。
しかし、
人ってそんなにも恋愛するのか...?
ヒトと同士の性行為がなくなったとして、果たして性欲も衰退していくのか...?と疑問も残った。
ロマンティック・ラブ・イデオロギー初めて聞く言葉だったが興味を持った。
Posted by ブクログ
自分がどうしようもなく異性愛主義で、イデオロギーに支配されているのか自覚できました。ただ、単純に空想とも言い切れないところもちらほらあったような気がする(アニメなどが性欲を刺激して経済に還元される、家族の意味の希薄化、といったところ)。
Posted by ブクログ
村田さん作品、世界99での皆さんの感想を見て初めて読んでみたいと思った人、それまで食指が伸びないカテゴリに入れられてたからこれが一作目になってしまった、びっくりしている…
理解がおっつかなかった…私の中にはないものだらけで。難しい! 想像するだけでも難しい。46歳、書いた時36くらい…芥川賞取るより前にかかれてる。朝井リョウさんの正欲を読んだ時と同じ類のものだった。難解、というかさそもそもどうやって表現すれば良いの?
こういう未来が、来ることがあるのかな。
差別なくすとか多様化とか、ドロドロとか汚いものは無いか見えないように隠され平坦になり始めてて、まぁ一見キレイに見えるけど、隠したところでなくなってはいないんだよな。むしろ倍増するものじゃないです?
雨音が、擬似的に性器を合わせること、それに執着しても感情が起こらないなら意味がなくね?
っていう状態を我々が小説として読んでいることがすごく皮肉というか…キカイ的にこどもを作って増やして?それはなんの為に?今までの例とはちょっと違うけど、でもマトリックスだよなぁ。意味あります?という。でもそもそも生に意味なんかあります? 意味あります?っていう。でも過渡期だから対比して考えると意味わからんってだけで、世の中の大多数がそうなってしまえば、考えることをやめてしまうよね。
追記: 今やっているドラマを見ていて、あぁーこういう世界も本当にありうるかもしれないって思った。アセクシュアル(無性愛)な人も一定数いるのだという話。
Posted by ブクログ
ロマンティック・ラブイデオロギーを徹底的に疑問視し、否定し、開放する試み。『殺人出産』に収められている「清潔な結婚」でもそうだった。こういう世界だったら自分は楽になるのだろうか。それはそれで息苦しいのだろうか。