【感想・ネタバレ】消滅世界のレビュー

あらすじ

人工授精で、子供を産むことが常識となった世界。夫婦間の性行為は「近親相姦」とタブー視され、やがて世界から「セックス」も「家族」も消えていく……日本の未来を予言する芥川賞作家の圧倒的衝撃作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「洗脳されていない脳なんて、この世に存在するの?」
このフレーズが最もしっくりきた。
正常と異常の表裏一体が恐ろしくも、変化の激しい現代だからこそ必読な本。
整理しきれてない部分もあるため、2周目を読みたい。

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2026年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

気持ち悪すぎて笑いが出てくる。さすがクレイジー村田沙耶香だ、と思う。でも、これこそ文学というか、現実世界を考えさせてくれる。何なら学校は、ここまで振り切れない均質化を目指しているようで。学校と同じじゃん、とさえ思う。

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2026年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結局輪廻みたいに回り回っていくんだろうな……
楽園が本当にできても、その中からまた新たな異常が現れて、またアダムとイブみたいに、(今とは違うかもしれないけど)新たなセックスをして追放されていくんだろう。
そうやってまた異端から、小さな世界を作っていくのかもしれないよね、今の地球みたいな。
ダメだと言われたり、こうあるべきだというのを、守れないのも人の姿だと思うから、常に新たな発狂をする個体は、生物である限り生まれうると思う。
そういう意味では、理想のユートピアは人が生物である限り作れないと思う。

村田先生の作品を読むたびに、あらゆるものが相対的なんだなと思わされる。
正常と異常とか、絶対的なものじゃないんだな。
信じてるものがいかに脆いか。
そういうことを考えさせられる。

村田先生は、世界に要素を入れてみて、どうなるか実験している気分と仰っていたことがあるが、読めば読むほど、「どんなに理想的なシステムや進化があっても、人間は不完全なので常に綻びがあり、ユートピアは生まれない」ということの証明が行われてる感じがする。
一見こうなればいいな、と単純に思いつくような状況を実際に作り上げて、本当にそれが成立したらどうなるか、うまくいかないなぁ、という感想。
ユートピアにならないことが、人が不完全であることの証明になってる。

消滅したのは「個」だろうなぁ

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2026年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よかった。
実験都市に移住してから彩度が下がってぐっと洗練される生き方になる。
誰もがお母さん、子供はみんなの子供ちゃん、性欲はクリーンルームで排泄しよう、というあり方いいなと思った。
だんだん恋愛感情も、家族制度への執着も消えて、自分の感情を自分で管理する、個、として人間の生き方の分業が進んでいていいな。

解説として寄せられている文章も本文の理解を助けてくれるが、子供のまっすぐさを兼ねた疑問の提示方を発達障害的と言うのは攻めすぎなのでは。

性行為はなんのためにするのか?
村田沙耶香はあらゆる小説でこれをテーマにしていると思う。どれも生々しいと忌避して、女性の妊娠、性行為、恋愛、家族、性的価値の消費からの解放されていて羨ましい。
村田沙耶香の小説は、男性にとってはディストピア、女性にとってはユートピア、確かにそうだなと思った。

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2026年09月28日

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