小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
とても爽やかな短編集でした。
小学生の息子にも読んでほしい。
やっぱり一番インパクトが強かったのが最初の「逆ソクラテス」でした。自己否定をされそうになった時に、「僕はそうは思わない。」魔法の言葉を唱えられるような人でありたい。
普段あまり短編を読まないので、その後どうなったかなと気になってしまう私ですが、巻末のインタビューで伊坂さんが「書かれていないことは、書かれていないことに意味がある」絵画の白い部分と同じで、そこが白いことに意味がある、と仰ってるのを読んで、なるほど、と思いました。これまで読んできた小説や、未完で終わってる物語にまで、自分自身が納得してしまいました。そこは私の想像で構わな -
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ネタバレドワイトとモイラのあと一歩踏み込めない関係性。
ドワイトの家族はもうとっくにいないことがわかっているが認めたくないという気持ち。
みんなのやるせない思いを抱きながらも、日常を過ごそうとしているのが上手く描かれていた。
合衆国から届いたモールス信号は生存者の出したそれではなかった描写あたりからぐっと本作品に引き込まれていった。
それ以降はもう全員助からないんだなと思い、読み進めるのが辛かった。
章ごとにだんだんと希望は薄くなり、最終章はかなり重たかった。
最後にドワイトがモイラに再度キスしようとして、モイラに拒まれた。
ドワイトはどんな心境で再度キスしようとしたのだろうか?
自分が死にに行く -
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ネタバレ100点。
すごく良かった。自分が読みたい伊坂幸太郎っていう感じ。これぞ伊坂。
それぞれ登場人物の人生が交錯して、リンクしていくのすごく楽しかった。まず個性豊か。特に泥棒の黒澤が好き。みんな好きなんじゃないかな。
空き巣のシーンで、佐々岡が家主の体で黒澤が超能力さながら特徴を言い当てて、「いやー、突拍子もなく超能力出してきたなー。」と腑に落ちなかったら、後に、同級生だろ俺ら、ってネタバラシするの最高に伊坂幸太郎。そしてこの家はこういう特徴で、って言い当てて、まあ入念に下調べして家主の特徴見てたら出来る範囲の言い当てなのかなーと思ってたら実は黒澤の家でしたーって、思ったより伊坂幸太郎だった。思 -
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ネタバレ骨太!重厚!
昭和平成令和を貫く警察官たちの執念に脱帽。
一つまた一つと事実を積み上げ、その時代には届かなかった事実が後の時代の技術で裏付けされる展開に時の流れを感じる。
同時に、私は昭和生まれの平成育ちだけど、自分が生まれた10年前の大人たちには当然ながら戦争やGHQの記憶が色濃くて、平成初期にも満州からの引揚者が現役に近い世代だったことに改めて驚く。
当時起きていたオウム関連や薬害エイズは記憶にあるけど、そのひとつであったかもしれない暴力団幹部殺人の裏にこんな事件が絡まっていたのかもと思わされる。
登場人物も展開も多くて全部読み切れず爽やかなカタルシスを得る作品ではないけれど、面白かっ -
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読書の好きなところは、自分にはない経験と知見、そして眼差しを持った他の方の考えていること、思いめぐらせていることを追体験できるという部分なのです。わたしには未知のロシア文学、そしてロシアに深く触れてきた筆者の、ときに幼少期にも飛んでいく経験やその時に考えたことに触れるのは、「知らないことを知れる」素敵な時間となりました。特に「文化の脱走兵」に込められた意味、そして「ことばを聞き出そうとすることが暴力になり得る」という意味のインタビューの箇所、冒頭のくるみの話。あぁ、その世界の捉え方をわたしは知らなかった気がする、となんだかひらけた気持ち。文化や教養、そして想像力を身につけることがせめても今の時
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かなり読んでいても胸くそが悪い。主題が主題だから仕方ないのだけれど…書いたのはNHKスペシャルを作っている方。そういえばいくつかは見た。
2023年6月30日、東京地裁第712号法廷。大川原化工機の不当逮捕勾留された損害賠償裁判で、警視庁公安部の刑事Xが「捏造」だと証言した。逮捕勾留もそもそも必要ではなかったと認めた。
大川原化工機は従業員約90人が働く中小企業だ。噴霧乾燥機の国内シェア7割を誇る。2020年3月、大川原社長、島田さん、相島さんの3人が不正輸出の容疑で警視庁公安部に逮捕された。1年近く勾留された。相島さんは癌と判明したのに、保釈を許されないまま亡くなった。
この間大川原化 -
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金原ひとみさんの、20年分のエッセイ。
まだ尖っていて不安定な若者時代もいいし、育児とフランス生活にがむしゃらな30代もいいし、子育てが落ち着いて離婚して、好きな人と奔放に暮らす40代もいい。
作品を含め全てが魅力的な金原ひとみさん。
シトロエン公園について語った部分の表現が、妙に納得して好き。
「乖離なく生きているという実感」「土を触ったり雨に濡れたり、生き物を殺して捌いたり、何かを育てて収穫してりといった、生々しい体験に近い生活を送れる」
シトロエン公園は行ったことないけど、日本の特に都会で、何の役に立っているのかよくわからない仕事に追われているときに、海外ののんびりした所に行くとこうい -
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17年魂をつぎ込んできた仕事を辞めることになりどん底に落ちた主人公、円山歩。同じく借金と病気でどん底に落ちた父、円山郷直(ゴウちゃん)。
映画を本当に愛してやまない「映画人」である2人はゴウちゃんのネットへの書き込みをきっかけに、映画論評で世界を動かすことになる。
原田マハ氏特有の、心温まる、それでいてどんどん読み進めてしまう怒涛の展開のお話だった。
映画もそうだと思うけど、「何かが好き」という理由から仕事を始めている人には絶対に仕事を通じて何かを伝えたい、成し得たい何かがあるのだと思う。
映画座で映画を観てみたくなると同時に、自分が仕事を通じて何をしたいのかを見直すきっかけにもなった。
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ネタバレ❄︎もう一度読み返すとしたらエピローグの部分。途中は本当に苦しくて見れない!なんかハッとしたし、えっそういうこと?ってたくさんなれてほんまによかった。プロローグと繋がってて、両方の大切さを改めて理解したし本ってほんまに面白い♩
❄︎この本を選んだきっかけは、たくさんの人が読んでいて、読みたい本沢山あるけどずっとこれを読もうって決めてた!そして、わたしは愛する男のために人生を誤りたい。というセリフを生で見たかった。そして今そんな生きてないけど人生最大級の恋をしてるから、今読みたかった。
❄︎この本はわたしの日常生活に、恋愛についても選択についても自分の人生についても影響を与えた。そして、余裕のあ -
Posted by ブクログ
文庫化を待ちに待っていましたが評判通り最高でした。ぜひ何のネタバレもなく多くの人に楽しんで欲しいのであまり内容には触れませんが、しっかりハードSFなのに普段SFを読まない人でも夢中になれる小説なのはさすがアンディ・ウィアーという感じです。彼の長編としては『火星の人(映画『オデッセイ』原作)』『アルテミス』に続く3作品目。火星や月など比較的現実的な宇宙世界を描いてきたこれまでの作品に比べて話のスケール感がかなり大きくなっています。とはいえコンセプトやストーリー展開としては前2作よりもSFとしてむしろ王道的ともいえるもののはずなのに、圧倒的に面白いしウィアー特有の緊迫感のある展開が何度もありつつも
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