小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ小説自体は読むのは三度目(新潮文庫の生島訳と河出文庫の山田訳は既読)。この翻訳はとても読みやすかった。
読み終えるのに1ヶ月ほどかかった。中盤の農業共進会までに5日くらい、その後しばらく放置してたまに少し読み、ロドルフと懇ろになって以降最後までを3日で。
集中すればもっと早く読めただろうが結果的にはこのペースでよかった気がする。エマの死後、シャルルの回想に現れる、まだ結婚する前のエマを彼と同じように懐かしむことができたのは時間が空いたからこそ得られた効果だったと思うから。
覚えているところと、すっかり忘れていたところがあった。
中盤まではよく覚えていた。ロドルフの逃走やレオンの尻込みは、忘 -
Posted by ブクログ
私も音楽に助けられてきて、音楽を聴いている時間は一番自分らしくいられる、誰からも否定されない時間だと思ってる。だからこそ、この一冊はとても身近な話に感じられた。
息子の新も、母親のくすかも、
真っ暗な世界の中で音楽があったからこそ、
そしてその人がいたからこそ、少しずつ希望が見えていく。
その情景がとても繊細に描かれていて、きっと誰もがどこか共感できる感情や経験なんじゃないかと思った。
昔バンドマンに恋をしていたことがあって、その頃の気持ちを懐かしく、そして少し恋しく思い出した。
新の視点とくすかの視点が交互に描かれ、
青春、恋愛、そして家族愛がぎゅっと詰まっていて、読んでいるうちに心が -
Posted by ブクログ
以前、話題になっていたので存在は知っていたが未読だった。勝手に、小説だと思っていた。
イギリスで子育てをする著者の、ノンフィクション作品。息子はアイルランド人と日本人のハーフで、英国の品のいいカトリック小学校から、元底辺中学校に進学。人種差別や貧困、ジェンダー問題などに直面しながら成長する様子がリアルに描かれていて、とても心に響いた。息子くんの視点で表現される世界の面白さは、俵万智さんの子育て短歌に通じるものを感じる。子どもの視点や発想は、そのままの鮮度で作品になる。そしてタイトルの良さも格別。
英国と日本の教育の違いも、知らないことばかりで面白い。ところ変われば常識もこんなに変わる。しかし英 -
Posted by ブクログ
なんでこの本が本屋大賞にノミネートされなかったの?!
こんなに素晴らしい作品なのに!!
それが読んで一番最初に思ったことです。
私は激しく心を揺さぶられた。
朝宮ひまりという人には、リスペクトを抱かずにはいられない。
33歳まで、大手商社で総合職として世界を飛び回りながらバリバリ働いていたひまり。
それが事故に合い一変し、四肢麻痺の脊髄損傷者となってしまう。
もちろん辛くて悔しくて堪らなかっただろう。
それでも、ひまりは人に苛立ちをぶつけず、前向きに明るく過ごすように心がけ、気難しい相手にもフラットに対応して周囲の好意を得ていく。
だから、ひまりが困難に直面するたびに周りの誰かがヒントを -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初から最後まで面白かった。
どの登場人物も魅力的で、映画で端折られ名前が出なかった人々のスピンオフが読みたくなる。
ヤオ船長、イリュヒナ、ストラット、ディミトリ、ロッケン博士、ハッチ──特に少ししか出ていないハッチのキャラクター性が好きなのでもう少しどういう人なのか知りたいし、エリドに着いたばかりのグレースとロッキーの話や、本編後のふたりやエリディアンたちの話も読みたい。
ロッキー視点のプロジェクト・ブリップAとかどうですか?
序盤ホラーになりそう。
ところで『きみは洩れやすい宇宙のぶよぶよの塊』はだいぶ悪口だと思うよ、ロッキー。
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