小説・文芸の高評価レビュー
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1945年8月14日、日本はアジア・太平洋戦争の敗北を認め、ポツダム宣言を受諾し、翌8月15日には昭和天皇が玉音放送(終戦の詔書)を行った。この時、日本国外には660万人の日本人が点在していた。本書は、日本の敗戦後、民間人シベリア抑留者として極寒の地で苦役に耐え、苦難な生活を強いられながら生き抜いた9人の人生録である。日本への帰国を夢見る当事者、待ちわびる妻子や家族。ソ連で妻子を持ち、帰国をためらう抑留者。帰国が実現した当事者と両国家族との複雑な関係。ソ連(露)日両国の国策に翻弄され、自己意思残留というかたちで日本に切り捨てられた人々。著者は、日本は戦争により多くの命を失わせ、戦後処置におい
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ネタバレあの頃を思い出す青春小説。
卒業を控えた高校生たちが、年に一度の学校行事「歩行祭」で夜通し歩き続けるだけの話。その時には気付かなかったけど、ただ夜通しみんなで一緒に歩くことがどんなに貴重なことか、振り返ってみればずっとこの時のことを思い出すんだろうなあ
進学してしまえば二度とこんなことはないし、クラスもなくなって集団行動なんてすることも無くなる。それが少し寂しくて、時に高校時代を思い出して帰りたくなるけど、思い出のままだから美しいことがあるのかも。。
貴子と美和子、融と忍、それぞれずっと仲良いままいて欲しいなと思ってしまう。高校の頃からお互いのことを大事に思って、それを言葉に出来ることはとても -
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2026年の本屋大賞候補作、湊かなえさんの著作は告白に続いて2冊目でした。本の序中盤は書物で、暁闇の終盤から金星にかけてはaudlbleで聴きました。
かなり解釈に悩みましたが、私は以下のように解釈しました。
白金星子と永瀬暁が、幼少期から事件にかけて交流してきたという設定が物語の核心部分となる重要な要素だと感じ、彼らの幼少期からのつながりや関係性が紐解かれていくため、物語の基礎になっている2人の交流が、果たしてそれが本作における事実(ノンフィクション)なのか、白金星子は作中で実在するのか、悩みました。
前半の手記時点で『金谷灯里という小説家なんて知らず、取り調べで知った』という暁の発言は -
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ヨーロッパの美しい山々とその土地の風景が浮かぶ。大自然ほど贅沢なものはないように思った。
エミルとジョアンヌの旅はとても静かだけど、新しい発見に満ちている。
モノの見方を変える・変わるには、思い切った行動が必要なのかも。いつもと違うを重ねていく中で、いつもの中にあった普遍の幸せや愛情に気がつけるのかも。
自分だったら、こんな旅に出たらインスタに投稿せずにはいられないだろうな。逐一どこにいるか、自分がどんな素晴らしい体験をしたか、どれだけ出会った人に優しくしてもらえたかを発表したくて堪らないと思う。
あわよくばバズってお金になるかも?とか考えちゃったりして。
こんな自分が嫌だな。笑
2人の -
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逆説的なタイトルの本書。
お金の増やし方ついての本は世の中に数多存在するが、書店のお金関連のコーナーでも本書は異彩を放っていることだろう。
売れっ子作家の森先生の仰る真逆のことをすれば、要はお金が貯まるのではなかろうか。
そんな疑問を呈した時点で、お金を増やしたい人は素直にお金の増やし方の本を読むだろう。
だが、「自分の知らないことを知りたい」という、私の知的好奇心のセンサーに引っかかったので手に取った。
非常に論理的な切り口で、知らず知らずに自分がお金を減らしてしまう愚行に及んでいたと知り、顔を覆いたくなった。
本書を読んで特に衝撃的だったのは、ヘソクリを隠したのを忘れて札束を -
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昭和末期〜大正初期のお話
太平洋戦争時代前後のカフェーとそれを取り巻く人間模様を描いた作品。物語が次第に時代が進んでいって、ようやく前を向き始めた所で終わる。
個人的にセイさんに感情移入をしてしまった。高学歴の女性らしく向上心を持ち合わせているが、女性の社会進出とは程遠い時代であり男性の雑用係に甘んじるしかない時代。自分らしさとは?を求めてカフェーを選ぶ姿に少し共感してしまった。
また俣野さんから字を教わったことによりたい子さんは自分の息子に手紙を書けたんだな、よかったなぁって、背景を知っているだけに嬉しい気持ちになった。頑張って字引きまでして漢字を書いてたけど、最後に書いた手紙は全部ひらがな -
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ネタバレあ〜〜好みぶっ刺さり小説。江國さんのひとりでカラカサさしてゆくに読後感が似てる。冒頭で、凄惨な最期を迎えた人々が残した物語であることが明かされるので、言いようのない切なさが全編漂う。わたしが好きだった話は、
•大家の偏屈おばあさんとビスケット並べる話
•公民館で細々と行われている集会や会合に参加する男性の話
•おじいさんが作るヤマネのぬいぐるみをお守りにしている男性の話
自分で書いててなんだそりゃと思ったけど本当にそういう話なんです笑
どんな最期を迎えた人にも、きっとその人の心にずっと残り続ける大切な記憶や思い出があったんだなと、そう思って泣きたくなる宝物みたいなお話たちだった。
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