小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
重たく、時に救いがなく、読んでいて苦しい。けれど、合間合間に綺麗な美しい光が見える、やさしい物語。そんな印象の本でした。
人の痛みはその人にしかわからず、他人から見れば順風満帆に見えたとしても、その人には誰にも想像できない壮絶な過去や現実があるかもしれない。それは他者にとっては取るに足りないことのように思えても、その人にとっては生死に関わるくらい重たい選択を呼ぶきっかけになるかもしれない。時に、軽はずみで伝えた言葉や行動が誰かの人生を変えてしまうかもしれない。
登場人物たちの思いを想像して読んでいると、しんどくて、つらくなる部分も多かったです。それでも、読むことができて良かったです。誰かの痛み -
Posted by ブクログ
ネタバレ書店員さんが語る、あるあるや裏話がだいすきです。
本書は書店員森田さんのエピソードと共に実際にお客さんにおすすめした本も紹介されていて、普段読まないジャンルの本にも興味が持てました。
本の中では語られない業務の大変さはあるだろうと想像するものの、本当に実話なのか疑うほどドラマチックなお話もあって読み進めるのが楽しかったです。
特にプロポーズで絵本を一緒にプレゼントした方のお話は、その後来店したお相手のエピソードも含めほっこり幸せな気持ちになりました。
プレゼントに本を選ぶ人が多いと書かれていましたが、本好きのわたしは今まで選択肢に無かったので目から鱗です。(なんておしゃれ…)
森田さんは幅 -
Posted by ブクログ
ネタバレ後半は一気読み。
母の立場で物語を読み、最近読んだ小説の中で最も泣かされた。
罪を犯した人間に一生付き纏う「あの時」の記憶と後悔。
あの時2人が冷静に考え、正しい行動を取っていたら、夫婦とお腹の子の未来はどうなっていただろうか?と自分の頭の中で空想したりもしてみた。
頭では正しい行動が何たるかを理解していても、冷静さを欠くとそれができなくなるのが人間の弱さであり危うさである。
失敗と後悔を繰り返しつつも、真面目に生きていたら何らかの救いはある。
綺麗事ではいかないこともたくさんあるけど、みんなに幸あれ!と願わずにはいられない、とても良い作品だった。
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『カラフル』は、「やり直し」を与えられた魂の物語。輪廻のサイクルから外されたぼくが、抽選という半ば理不尽な形で、再挑戦のチャンスを得る。舞台は、自殺を図った中学生・真の体。期限内に自分の罪を思い出せなければ、再び闇へ戻される。
真として過ごす日常の中で、家族の不器用な愛情や、クラスメイトそれぞれの事情が少しずつ見えてくる。誰もが完璧ではなく、誰もが何かを抱えて生きている。
単色だった世界が、徐々にカラフルになっていく過程は、「人生は見る角度で変わる」というメッセージそのものだと思う。過去を消すことはできなくても、未来の色合いは選べるのかもしれない。
読み終えたあと、もう一度明日をちゃんと生きて -
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ネタバレ婚約者に蔑ろにされた主人公が、婚約者の血縁と結託して逆転するざまあ劇という、よくある話だけではないところが奥深かった。
女神からの神託に関する設定からしてよく練られていたと思う。
ここからして、最後の逆転劇やざまあ展開の伏線になっているのが熱い。
また味方のいない帝国で、四代公爵との駆け引きから入ったのも面白かった。
ヒーローそっちのけかい!という。
地盤固め大切です。
そのヒーローと主人公のディアナ自身が、国のことに頭を巡らせているせいか、最初は自身の気持ちに鈍いところが愛おしいという。
ディアナに至っては、相手からの気持ちにも鈍感というね。
ヒーローは、何だかんだで気付いたし、途中から -
Posted by ブクログ
圧巻…
この言葉以上にこの作品に見合う言葉が見つからない。
素晴らしかった。
30年前に起きた2児同時誘拐の真実を新聞記者・門田が追う中、その関係者の目線からも物語進んでいく。
すでに時効が成立している事件の糸口は『絵』である。
事件被害者の少年が写実画家として話題になったことから、事件は小さいながら進展していく。
そしてその先に、とある写実画家の存在が浮かび上がる。
あぁ、何を語ってもネタバレになってしまいそうで怖い。でもこれらを語ったところで、事件の真実の予想など全ては出来るまい。
それほど深く重厚なストーリーなのである。
それに何度涙を流したことか。
犯罪の果てに得 -
Posted by ブクログ
4年間200万円かけた不妊治療がうまくいかず、妊娠を諦めた途端に自然妊娠が判明。妻がその日から豹変した!!な小説。それでも楽しくは読めた。
グレた妊婦なんだろうと思ってはいたのだけれど、妊娠検査薬30本ちょいを使うやつはおらんやろ??産婦人科という立場から、妊娠すると精神疾患が表に出てくる例を多数知ってるので心配になるレベルである。
妊娠した途端4mm刈りの紫頭、宗教じみた育児団体、しかし義実家への電話の受け応えは穏当であり、発病といった感じはない。区役所の両親学級では先生役の人にヤジって中断させてしまう。
が、最終的には無事分娩に至るのだった。
バレンタインの小短編つき。 -
Posted by ブクログ
届いたその日に一気に読み終わってしまった。
いくつもの言葉が、
あ そうだったな・・・
あ そうそう。
子育てって、そうそう
って懐かしく思った。
「ひかりは私を1番不安にさせ、そして1番私を和ませてくれる」
「子どもは未来の塊」
「自分が幸せになるより人を幸せにできるってすごいことだよ」
「子どもにとって母親ってどう見えているんだろう」
「ひかりもこの先、颯斗くんと同じように、何かに苦しみ、私に知られないようにする時が出てくるだろう。親だからと言って何かできることばかりではない。でもどんな時でも救いたいという気持ちでいることは知って欲しい」
子育て・・その時々で、大いに不安にさせられて、
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