ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 此の世の果ての殺人

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    ネタバレ

     もう、出だしから普通じゃない。自動車学校で教習中のハルとイサガワ教官の会話が、完全におかしい。
      「実家暮らしか……家族は?」
    「弟がひとり」
    「母は逃げました……」
      「父は一昨日自殺しました」
     これだけでも「は?」だ。しかも、この後はもっとひどい。
      「お父さんは埋めた?」
      「まだ、何もしてなくて。天井の梁からは下ろ   
      したのですけど……」
     この後、ようやく物語の設定が明かされ、納得するのだが、あまりのインパクトの強さに、ディストピアの世界にどっぷり浸かってしまった。コロナ禍を思い出させる世界観に加えて、ミステリーでもあるのだが、事件の真相そのものよりも、世界の終わりに直面したとき、人はどう行動するのか、自分ならどうするのか、という方に心を動かされた。
     ハルは、自動車免許を取って、自らの運転で行きたいところがある。そのことがラストで明かされる。伏線があったにもかかわらず、私は気づくことができなかった。
     それでも、世界が終わるという救いのない状況下で、自分の希望を持ち続けるハルの姿が、強く印象に残った。どんな状況に置かれようとも、人の心までは支配できない。そこに、人間の尊さを感じた。

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    2026年10月06日
  • 古都(新潮文庫)

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    京の伝統的文化、川端の美しき日本語が混ぜ合わさって、極上の読書時間。
    彼の文体は古めかしさや読みにくさを感じにくい気がする。だからこそ、現代日本人にもおすすめ。

    そしてストーリー。
    解説にもある通り、京の移ろぐ季節と双子の悲しくも純な関係性の、どちらを主軸としたかがわかりにくいものの、もはやどうでもいい。

    京文化や京言葉で現代にはない日本を感じるのも素晴らしいし、その観察力で木々や草花、そして光を捉えた表現。またその表現が時には、彼女らの心情とも重なる。

    何度も読みたい傑作。

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    2026年10月06日
  • BUTTER

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    タイトル通りこってり濃厚な小説だった。ので、元気なとき、時間があるときに読んだ方が良い。おいしいものをこれからも食べ続けたいな。出てくる食べ物がみんなおいしそう。
    グサグサ刺されつつも勇気づけられる感じ。

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    2026年10月06日
  • 刑事のまなざし

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    夏目信人シリーズを読んでみようと思い、まず1作目から。短編だけどどの作品も入り込んでしまう面白さがある。犯罪を犯した理由、心情も丁寧に描かれていて、色々と考えさせられる。
    背景を理解したので次の作品に進もう。

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    2026年10月06日
  • グレーとライフ

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    わからないことや不安に思うこと、過去の気持ちを書けること伝えられることは、すごく誠実
    つくりものの優しさではない文章は、読めば読むほど複雑な気がする。そういう優しい本だった。
    こんな優しい文章を考えてかける人になりたい
    後悔の話がすきだったな

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    2026年10月06日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    精神に問題があると思われる連続殺人犯を追う話。

    バトルシーンがやたら多い。中盤の3連戦が壮絶。

    終盤のどんでん返し祭りが、読書体験として楽しい。理屈はかなり強引。「んなアホな!」と思うが、それを突っ込むのは野暮なくらいには勢いと楽しさがある。NARUTOくらい「実はコイツが……」って奴が出てきてウケる。

    中盤までは普通のサイコスリラーっぽくて緩慢だが、終盤が読んでて楽しすぎるので、私的にこの手の作品の中ではかなり気に入った。

    最後の最後、終わり方も凄い。感心した。どんでん返しの連続で頭から抜けつつあった要素を最後に拾う綺麗な結末。

    渡瀬のビジュアルを鶴見慎吾で想像してたら、実際ドラマ版でキャスティングされてるらしい。こういうとき、なんか嬉しい。

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    2026年10月06日
  • 月の影 影の海(上) 十二国記(新潮文庫)

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     つまらない日常を過ごす女子高生・陽子と彼女を迎えに来た謎の男・ケイキの邂逅、得体の知れない異界に迷い込んだ彼女を襲う異形の獣と裏切り、それでも「生」への執着と「元の世界に生きて帰る」という執着が否が応にも伝わってきてすぐにこの世界観の虜になった。下巻でどうなるか楽しみ。

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    2026年10月06日
  • 禁忌の子

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    ネタバレ

    禁忌の子.その意味がどんどん変わる.
    人は遺伝子に手を出した.
    それは良くも悪くも新しい世界に導く.
    その道程にあるミステリー.

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    2026年10月06日
  • カフェ保健室

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    元教師がオーナーの「カフェ保健室」。

    「だれとでもなかよくしましょう」
    「目上の人を尊敬しましょう」
    「ゆめをもちましょう」

    にど、子供の頃に教えられる言葉がタイトルになった6つの話が収録されています。

    それぞれの章の主人公の悩みに、さりげなく寄り添う店主。

    優しい気持ちになれる素敵なお話でした。

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    2026年10月06日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    正直グロテスクな部分もあるので、抵抗がある人もいるかも知れないけど、最後の最後にまさに天地がひっくり返るような衝撃。

    読んでみないとこの驚きと楽しさに気がつけないので、読んで良かった一冊だった。

    アガサクリスティの「アクロイド殺し」に似た、完膚なきまでに読者を騙す叙述トリック、最後の一言で世界がひっくり返りました。

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    2026年10月06日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    帯の言葉が強烈で、これはすごい本だと思わず読んでしまいました。
    久しぶりの朝井リョウさん、受け取るものが多すぎて読んで疲れてしまいました。


    私の推しは嵐が最初で、そしてきっと最後です。
    あれほど何かにはまって、追いかけることはもうないだろうなと思います。
    毎年のライブに行けるか行けないか、そのために1年を生きていました。
    ジャニーズの推し活って、お金を積ませないファン思いのシステムだったのかなと思います。
    もちろん熱烈なファンのお金の使い方は凄まじいですが、お金を積めば積むほどというような売り方はしていませんでした。
    本作において熱狂を作る側のビジネスとしての捉え方は、人の気持ちを計算して利用する恐ろしさを感じました。
    そこまで我を忘れてはまるなんて恐ろしいと思う反面、少し羨ましいと感じます。


    Sometimes I try to limit my point of view because there are too many things happening in the world.

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    2026年10月06日
  • アルプス席の母

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    部活の保護者会の壮絶な世界を擬似体験しました(笑)
    言いたいことをはっきり言えない世界を、中学生の頃のようと表現されていて、なるほど!としっくりきました。


    高校から別々に暮らすことになるのは寂しいですね…
    でも成長速度もすごい!
    来年の甲子園のアルプス席を見る気持ちが変わる作品でした。

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    2026年10月06日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    火星の人/オデッセイと同じように、これぞSFというアイデアが多く詰め込まれつつとてもエンタメ性の高い作品だった。
    終盤での主人公ライランドの選択に驚いたが、そこも含めてとても面白かった。
    映画公開前に読み終わって見に行きたかったがこの時期まで読めなかったため、映画も合わせて見たい。

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    2026年10月06日
  • 空、はてしない青 下

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    物語の後半はダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」を彷彿させられました。終盤は読み進めるのが辛かったです。上巻、下巻はコインの表裏の関係のようで美しく二人の主人公を表現していたなと思いました。希望が見える結びで良かった。

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    2026年10月06日
  • お探し物は図書室まで

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    ▪️自分の人生を愛おしむために
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    0.総括
    青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』は、悩みや生きづらさを抱える人たちが、司書の小百合さんから渡される一冊の本と付録をきっかけに、自分の人生と向き合っていく温かな物語だ。

    登場人物たちは皆、現状に対する焦りや葛藤を抱えている。

    自分にできないこと、思い通りにいかない現実に思い悩み、時には他者や社会と戦おうとして疲弊してしまう。

    しかし、この作品が教えてくれるのは、無理に現状を変えようと戦わない姿勢の大切さだ。

    置かれた状況や自分自身の不完全さを一度素直に受けいれること。そこからしか、本当の意味での変化は始まらないのだと感じた。
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    1.作中で描かれる本や言葉
    主人公たちに直接的な答えを与えるわけではない。ただ、ほんの少し視点を変えるためのヒントをくれるだけだ。

    本を読み、自分自身と向き合うなかで、登場人物たちは「今、自分にできること」を見出していく。

    誰かに言われたからではなく、他人の評価を気にするのでもなく、最後にどう生きるかを決めるは自分自身なのだという強い意志が、彼らの歩む背中を押し、人生をゆっくりと輝かせていく。
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    2.なぜ、わたしたちは、惑うのか?
    私たちは日々、他人の目や社会の価値観に惑わされ、自分を見失いそうになることがある。

    しかし、現状に抗って無理に戦う必要はない。

    今の自分を静かに受けいれ、自分の足で一歩を踏み出す決意をすること。
    それが、自分らしい人生を歩むための第一歩なのだと、本書は優しく教えてくれた。
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    3.読み終えて
    本を開くことで得たこの学びを胸に、私も自分の人生を愛おしみながら、自分の手で明日を選び取りたいと考えた。

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    2026年10月06日
  • ひかりの魔女 : 4 よつば旅館の巻

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    シリーズ第4弾。妻に先立たれ失意のどん底の四つ葉直大は、夫婦でやっていた洋食店も客足が遠のき閉店してしまう。生きる気力を無くし、死場所を探す旅に出る。旅先で真崎ひかりというおばあさんが、骨折し入院した友人の留守を預かり管理しているよつば旅館にたどり着く。ひかりばあちゃんの人を自然に元気にさせる魔術のような対応に、直大は旅館の仕事を手伝うことになる。料理も釣りも地域の人たちとの付き合い方も、ひかりばあちゃんの自然なふるまいに接するうちに、やりがいや楽しさを感じていく直大。あれよあれよという間に物事が前向きに展開していくいつもの展開は、安心して読み進めることができる。ひかりばあちゃんが前面に出すぎることなく、本人がだんだん自信を取り戻し元気になっていく。実は、魔女ひかりばあちゃんの自然な後押しが実を結んでいるというのが愉快で楽しい。

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    2026年10月06日
  • 空、はてしない青 上

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    ネタバレ

    アルツハイマー症候群について、ただ記憶がなくなっていく病気だと甘い理解をしていました。脳の細胞が破壊されていく病気で最初は記憶にまつわる細胞だが、やがて心臓を動かすための脳細胞さえも壊されてしまい命を落としてしまう…過去を失くすだけでなく、未来からも見捨てられたようなとても残酷な病気なんだと思いました。その中で主人公はどう考えて、どう人生を歩むのか。

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    2026年10月06日
  • 思わず考えちゃう

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    絵本が大好きでエッセイも買ってみました。
    生きやすいです。本当に。
    物事を深く考えないようになりました

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    2026年10月06日
  • 試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。

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    これ、本当に好きです。
    恋愛ってなんだろう。好きってなんだろう。
    そう思ってる時にぜひ読んで欲しいです。

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    2026年10月06日
  • 案山子の村の殺人

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    殺人の起きるミステリーを読み終わった後に感じることが多いですが、この作品の犯人の動機がなんだかすごく悲しかったです

    主人公2人の関係性がよかったので、早く続きが読みたいです

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    2026年10月06日