【感想・ネタバレ】地面師たちのレビュー

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Posted by ブクログ

最初から目の離せない展開で一気にひきこまれた。実際に大きい事件があったけど、それが下敷きになっているだけあってリアルで面白かった。映像化楽しみ。

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2024年03月08日

Posted by ブクログ

地面師という詐欺師集団を主人公にした物語。
なりすましという古典的な手口だがその準備が周到で10年ほど前に起きた実際の地面師の事件も本当にこんな感じで起きたんじゃないかと思う描写でした。
警察や主人公を取り巻く人間ドラマも面白く内容にのめり込めました。
地面師についてもわかりやすく書かれて緊迫感のあるストーリーは一読の価値アリです。

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2024年01月07日

Posted by ブクログ

面白くて一気でした。終わりかたも好み。Sハウスの戸建て持ち家に住んでおりメンテナンスでいつも法外な見積もりを持ってくる営業に辟易していますが、こんなところにお金を注ぎ込んでいるからあの価格なのかと納得です。

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2023年06月03日

Posted by ブクログ

積水ハウスが騙された地面師事件をベースとした小説。めちゃくちゃ面白い。これは本当に面白い。

事件をベースにしっかりと話が作り上げられていました。

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2022年09月03日

Posted by ブクログ

いやぁー面白かった!!
「狭小住宅」では心に爪痕を残されたので、こちらの小説も間髪入れずに読んでみた。推理小説でもないのに、ドキドキしながら読み急いだ。いつのまにか地面師側に同調している自分がいる。読んでいるうちに罪悪感がマヒしてしまい、自分の中の悪魔が目覚めそうで怖かった。
実際に起こった事件をモデルにしているだけに、リアリティがあり、まさに手に汗握るストーリーだった。
映画化してほしいけど、被害に遭ったハウスメーカーが待ったをかけるだろうなぁ・・・。どうだろうなぁ。

しかし不動産を買うときはくれぐれも慎重にならなければ、と肝に銘じた一冊だ。当事者同士での売買は絶対に避けて、仲介手数料が高くついても安心に取引したいものだ。

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2022年06月06日

Posted by ブクログ

何か、テレビドラマや映画のような映像が鮮明に頭に浮かぶかのような雰囲気が在る作品だと思う。
率直に、タイトルにある“地面師”なる用語を知らなかった。これは不動産取引に関する詐欺犯罪、その種の犯罪に携わる者を言う用語であるという。
本作の最初の方は、その“地面師”という者達が蠢き、多額の資金を騙し盗るという行為が為される場面の描写から始まる。
“地面師”の手口?土地を売ろうとする者、その依頼で諸手続を進めるような関係者を装う。「なりすまし」である。土地を買おうとする人達と接触し、売買契約成立という体裁にして直ぐに支払わせて、その資金を手に逃げてしまう。後日になって、土地を購入した側は「金は間違いなく払ったが、所有権が移転出来ない?!」ということになってしまう。
本作の最初の方の「事件」に関連し、“地面師”のグループの中心的視点人物となる辻本拓海が登場する。作中では寧ろ、単に拓海という名で叙述される場合が殆どなのだが。
“地面師”のグループの面々が「ほとぼりが冷めるまで身を隠す」という場面でこの拓海の回想が綴られる。拓海は事件に巻き込まれ、仕事を失い、家族も喪う羽目になり、とりあえず生きようと半ば投槍なバイト生活という中、“ウチダ”という仮名を名乗っていた「ハリソン山中」という通り名で知られる男と出逢う。拓海はこのハリソン山中の仕事を請け負うようになり、“地面師”のグループのメンバーとなり、数年が経っていたのだった。
他方、警視庁で詐欺や横領のような事件を担当する捜査2課には退職の日も近付いている老刑事の辰が在った。渋谷署管内で発生した事件の捜査を応援することになったが、事件は“地面師”の事案だ。辰刑事が想い起していたのは、追い詰めきれなかった被疑者のハリソン山中という通り名の男だった。
やがて拓海や他のグループの面々が東京に戻り、彼らは「次の事案」を手掛ける。<高輪ゲートウェー駅>の建設が予定されている場所に近い、近所の寺の尼僧が権利者である土地、概ね100億円という土地に彼らは狙いを定めたのだった。
概ね100億円を騙し盗る“地面師”のグループの面々の暗躍、グループに騙される会社の幹部、両者のやり取りの狭間の本来の権利者である尼僧の側という展開、他方で静かに執念深く“地面師”のグループを追って行こうとする辰刑事と、なかなかに読ませる展開で夢中になった。
実は然程古くない時期、最近登場のこの文庫本の単行本が登場した少し前に、少し名が通った不動産開発等の会社が所謂“地面師”のグループに数十億円を騙し盗られてしまったという事件が発生したそうだ。そういう実際の事件に着想を得た小説ではあるかもしれない。が、“大博打”というような大胆極まりない犯罪を仕掛けて巨額の資金を盗ってしまおうとするグループの暗躍振り、そのグループに在る深い陰影を負う中心的視点人物の醸し出す雰囲気、その人物と繋がる黒幕を負う老刑事が見せる執念とやや大胆な動き等、「読まされる箇所が酷く多い」という作品だった。
テレビドラマの制作に携わる方が巻末の解説を綴っている。映画会社にせよ、テレビ局にせよ、不動産関係の様々な仕事に深く大きな利害関係が在る関係上、不動産を巡る大胆不敵な詐欺が作中に出て来て物語の軸のようになっているという映像作品は簡単には実現しないかもしれないというようなことに言及している。が、この『地面師たち』はテレビドラマや映画のような映像が鮮明に頭に浮かぶかのような雰囲気が在った。
何れにしても、なかなかに愉しい一冊だ!御奨め!!

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2022年02月04日

Posted by ブクログ

何年か前に地面師による大規模な詐欺事件が話題になってましたが、ふと地面師の実態とはそもそも何なんだろう?!と言うことでこちらの本を読みました。いやぁ、演者まで揃えて全てが計画的になんですね。あまりに一般からかけ離れた世界を垣間見るような感じで面白かった。サスペンスドラマのようなスリルを感じました。森さんの地面師も試しに少しだけ読みましたが、冒頭から少し難しそうな感じがしました。その点、こちらは小説なので詳しく知らなくてもストーリーを思い描きながら読むことが出来ました。

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2024年04月20日

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地面師というものを全く知らずに読みました。
古典的なやり方で、大手企業が嵌められていく、、積水ハウスの事件をもとにしてるということですが、大きな企業でも簡単に手玉に取られるんだなと。。

自分も会社員ですが、確かにここまで用意されると、、、、と思いました。

内容自体はダークな世界観でスリリングで楽しめました。

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2024年02月23日

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積水ハウス地面師事件というのが2017年にあったらしい。大手企業相手に10人ぐらいで数十億騙しとるってえげつない。小説を読んだら現実の事件についても調べたくなること間違いなし。

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2024年02月18日

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積水ハウスが騙された地面師をモチーフにした物語。主役は一族経営の会社が倒産。妻と子を実父が起こした無理心中に巻き込まれて失った男が地面師として活躍する。騙す側の目線で進むので、スリルとサスペンスがかかる。
妻子を失う原因となった倒産が、地面師一味に騙されたためと知る主人公。仕返しをするが返り討ちあってしまう。
そして、地面師のリーダーはシンガポールで新たな動きを始める。
シリーズものになるだろう第一弾。
面白い

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2023年07月03日

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スリリングで、ハラハラ、ドキドキの連続!!

ハリソンは怖すぎなんだけど、拓海のことは、なんだか応援したくなるw

辰さんは、いい刑事なんだけど、こんなダンナにはブチ切れしそうだわwww

そうそう、積水ハウス地面師事件で、そういう犯罪がある事を知ったのよねー。その場所も知ってたんで、結構インパクトあったし。

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2023年02月21日

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こんなに手に汗を握りつつ読んだ小説は久し振りだった。

地上げ屋の張り紙を近所で見かけて以来、裏で何が行われて居るんだろうとずっと興味があった。
地面師は逆方向にその上を行く詐欺グループである。

彼らの手口といい、騙される不動産会社の行動理由も含めて背筋が凍るほどリアリティのある描写がされる。

超巨大詐欺案件の地面師による周到な計画と、想定外のアクシデントが重なる商談は展開が読めずとても面白かった。

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2023年01月14日

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割と生活圏の近くにカミンスカス事件の現場があるため、なんとなく興味はあったネタ。狭小邸宅、ニューカルマ以来の新庄ファンでもあるので、読んでみた。カミンスカスモデルと思われるハリスンがスーパーマン化し過ぎてる感もあるが、面白かった。本人確認がパスポートやらでやってる限りなくならないなこれは、というのと、取引がうまくいったらめちゃくちゃ脳汁出るタイプのあれなんだろうな、と、、

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2023年01月01日

Posted by ブクログ

地面師というものをこの本で初めて知った。バレる?バレない?と決裁の場面ではこちらも緊張し、スピード感ある展開だった。辰の捜査と並行すると面白かったかも

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2022年11月11日

Posted by ブクログ

圧倒的なスピード感が魅力的。最後の事件の決済当日の緊迫感は息を呑む。
ハリソン山中の背筋が凍る鬼畜ぶりは読後感最悪ですが、マゾヒズムの狂気を描き、ほんっとうに恐ろしい犯罪者の輪郭をハッキリと持たせています。

読む手が止められないとはこの事。

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2022年08月10日

Posted by ブクログ

地面師という詐欺や劇場型犯罪とは異なり、プロ集団によるやや古典的な犯罪というのが惹かれてしまうような感覚があります。
登場人物の深掘りがあまり無いという意見もありますが、私はこのテンポの良さがいいところだと思います。というか普通じゃない人しか出て来ないので、このくらいの方が安心して読めます……それもあってか、先の展開が分からない読んでいて楽しい本でした。
実際の事件の概要を調べた時にはふざけた事件だとおかしく思っていましたが、今もう一度見るとやや違った感想を持てそうです。

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2022年08月04日

Posted by ブクログ

架空の不動産取引を働く詐欺師たちの暗躍を描いた物語。

本物を装う地面師、真贋を疑う買主とのスリリングな頭脳戦の攻防が見どころ。

犯人を追い詰めていく定年を迎えた刑事、辰の出番というか蜘蛛の糸の様な情報を手繰り寄せる描写がもう少し多くても良かったのではないか。

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2022年06月11日

Posted by ブクログ

不動産の所有者になりすまし、買主から金を騙し取る詐欺グループの話。2017年に積水ハウスが騙された事件を思い出す。詐欺グループのキャラが立っていて、詐欺のプロセスも面白かった。中学生のときにわくわくしながら読んだ高木彬光の「白昼の死角」を思い出した。

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2022年06月08日

Posted by ブクログ

思えば私が地面師なるものを知ったのは、本作のモチーフとなっている事件が新聞紙上をにぎわせていたときだったのでしょう。世の中にはこういう「仕事」があるのかと目が点になりました。当時その事件を映画化したいと思いながらもできなかった大根仁監督が、これを映画化すればいいんだと目を輝かせる姿を想像。でもやっぱりできないんですね。嗚呼、大人の事情。

何億何十億を稼ぐ詐欺で、売り主のなりすまし役に支払われるのは数百万。応募者は金に困っている人ばかりで、数百万では借金の完済もできないのに。永遠に騙し騙される。なんだか切ない。

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2022年04月06日

Posted by ブクログ

拓海の印象は終始変わらず進んでいったものの、個性豊かなキャラクターと、古典的な手法ながら詐欺をしていく描写がリアリティのあるもので、控えめに言って大好き。
主犯のダークな一面が1番際立っており、主犯の続編が期待される。
映像化したら絶対に見る。

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2022年02月18日

Posted by ブクログ

序盤は面白いとはあまり思えなかったのですが、途中からの動きにハラハラドキドキしました。
主人公も悪い事してる訳ですからバッドエンドも仕方ないにしても、胸糞感は残りました。

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2023年09月17日

Posted by ブクログ

積水ハウスが55 億円詐取された地面師による実在の事件を題材に小説化した本作。

まさかこのデジタルが普及した世の中で地面師が活躍する余地があるとは思っていなかったが、実際の土地の持ち主に関する綿密な調査だけでなく、現状の商習慣における、実際の土地の所有者との接点の少なさ、契約の成立と所有権の移転登記完了のタイムラグといった欠陥を突き、さらに買い手側が購入を急いでいるなど、いくつかの条件が重なると、容易に成立してしまうことが理解できた。

とはいえ、実際の詐取が成功したとしても、逃げ道がほぼないのも事実で、今回の事件を最後に、こうした事件はかなり減るのではないかと予想される。

土地という資産の王様と呼ばれるものの商取引が、こんなにも穴だらけであるということは、制度側の改訂が至急求められるのかもしれない。

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

面白かった。地面師って言葉初めて聞きました。
割と古風なやり方だったり、強強引に見える手口もあって、それで騙されるんだなあ…と感心しました。
ハリソン中山のカリスマ性と闇深さにまだまだ何かがあると思わせられます。

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2022年12月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ストーリーが面白かった。
地面師詐欺の手口もすっきりしているようで細かく書かれていたり、騙しとおせるのか?のドキドキ感、臨場感がよかった。

ただキャラクターで共感できる人が一人もいなかったのであまり入り込めなかった。

大根監督の解説よかったです。本当映像化してほしい。

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2022年02月17日

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