【感想・ネタバレ】地面師たちのレビュー

あらすじ

辻本拓海は大物地面師・ハリソン山中と出会い、彼のもとで不動産詐欺を行っていた。メンバーは元司法書士の後藤、土地の情報を集める図面師の竹下、土地所有者の「なりすまし役」を手配する麗子の五人。彼らはハリソンの提案で泉岳寺駅至近にある市場価格100億円という広大な土地に狙いをつける。一方、定年が迫った刑事の辰は、かつて逮捕したが不起訴に終わったハリソン山中を独自に追っていた――。次々と明らかになる地面師たちの素顔、未だかつてない綱渡りの取引、難航する辰の捜査。それぞれの思惑が交錯した末に待ちうけていた結末とは? 実在の事件をモチーフに描いた新時代のクライムノベル。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

実際にあった積水ハウス地面師詐欺事件を元にした小説。
ネトフリで話題になってたけど、ネトフリに入ってないし、
映像だと怖さが増しそうで、私は小説で。

ネトフリ見てないので、先がどうなるのかエンディングまではらはらしながら読んだ。やはり読んでいく内に、凄惨な過去を持つ拓海に感情移入してしまってるから、捕まって欲しくない気もしてしまう。いやいや犯罪だしという葛藤。
人間、目の前のことしか見えなくなると、プロでも騙されてしまうんだろうし、それだけ騙す側もプロフェッショナルなんだろうな。
続編が小説でもネトフリにもあるらしい。
とりあえず生きててよかったのか!?

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2025年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

超超話題作。映像を見る前に原作を…と読んでみたら想像以上に面白い!びっくり。当たり前だけど、流行るものはそれだけの面白さがあるのよね。流行りものにはどんどん乗っかっておけばよかった…とちょっと後悔。
実写版キャストの相関図を見ながら読み進めました。相関図見るだけでも実写版と違ってる部分が複数あったので、映像を見るのが今から楽しみです。
流行りのセリフは本の中にはなかったので、実写版オリジナルなのかな?

⚫︎拓海の魅力
主人公(なのかな?)の拓海。今は裏稼業の人間なのに、しっかりと悪いことをしているのに、そこに至るまでの悲しい経緯があるせいで読み手のこちらが同情・感情移入してしまう。嫌いになれないどころか、なんとか無事でいてくれと思ってしまう。拓海のおかげでこの地面師ワールドにすっかり没頭できる。こういう人物を読者と物語の架け橋として登場させたのがさすがだと思った。
過去の事件が次第にハリソン山中と繋がっていく過程で、事実が残酷すぎて目を背けたくなるのに目が離せない。
拓海が信頼して家族に紹介した男が全ての原因だった。きっかけを作ったのは詐欺師に騙されて父親を紹介してしまった拓海という事実。残酷すぎてどうしようもなさすぎて、拓海はよくこの本の中で自死せずにいてくれたと思った。

⚫︎犯罪の緻密描写と没頭感
地面師たちの用意周到で抜かりない手順や要領の良さに圧倒される。
描写が細かくわかりやすく、没頭感が半端じゃない!地面師たちの悪事が明るみに出て計画が失敗すること、そして関係者が検挙されることが正しいことだとわかっているのに!
いざ想定外のハプニングが起きるとどうしよう?!うまく逃げ切らなければ!と焦ってしまうほどのめり込んでる自分に驚いた。

⚫︎石洋ハウス青柳へのざまあみろ感
この事件の被害者石洋ハウスの超当事者の青柳、この人がとにかく人望がなく横柄で嫌なやつなので、地面師詐欺にしっかり騙されて取り返しのつかない事態になってるのをざまあみろ、と思ってしまう。詐欺師たちを擁護するという意味ではなく、青柳が痛い目見たことに対してとてもスッキリしてしまった。ライバルの須永さんもだいぶ感じ悪い人だったけど、彼の感覚は正しかったんだよな…

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

"地面師"の世界と圧倒的ヒューマンドラマ、
そこにあるものは決して綺麗なものではなく、
されど痛ましほどの現実である。

意地、誇り、地位、
あるいは縁故、自由、呪縛。

理性と感情を巡る戦いは圧倒的スケールとダイナミズムによって形作られる。


解説でも語れている事件、
2017年6月、東京五反田にあった廃旅館「海喜館」をめぐる

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こんな詐欺集団に狙われたらひとたまりもない。
地面師ってこういう事なんだと初めて知った。
見つかる!早く出て!とハラハラしたし
ドラマ向きだなと思ったらネトフリで
トヨエツと綾野剛ですって?!ぜひ見たい。
ハリソン山中怖すぎて
拓海はこれからどう生きていくのか気になった。
拓海の父も嫁と孫まで道連れにするなんて
ひどすぎないか。

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2025年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ネトフリのドラマで一躍有名となった、本作。
100円で文庫が売っていたので、買って読む。
古本屋で本作が2冊並んでおり、何故か上下巻だと思い込んで2冊買い、帰宅後、上下巻ではないことに気付く。まぁ、一冊200だったと思えば良いのだ。

で、だ。

地面師の話。
「疫病神」シリーズで洗脳され、脳内がヤクザの物語を欲しているのか、ヤクザ絡みの物語を読みたい。

読んでから気付いたが、本作はヤクザではなく詐欺師達の話だった。

地面師という詐欺があり、大企業がそんな詐欺師達にやられる、というお話だが、実際に積水ハウスが地面師に騙された事件があったとのこと。

解説も大根仁監督だし、ネトフリのドラマも見たいが、まずはネトフリに加入しないといけない。

星は3つ。3.5だな。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2025/09 オーディオブック
ファイナルベッツから聞いたので、こっちの方が面白かったなーとめちゃくちゃ思った、、
キャラが全員立ってる〜主人公がちゃんと人らしく人情もあるタイプなので読めた
しかしタクミは、自分の事件の真相に自分でたどり着いたわけではなかったのかー。老刑事のおかげやなー。ハリソンに対峙するのにその老刑事に教えてもらったからっていうのはあんまり胸熱にはならなかったけど。刑事がいいやつ。仲良くなった火傷青年が最後まで逮捕されなくてよかった。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったけど一つの推理小説を読んだくらいな軽い気分。心に響くというような作品ではない感じ。

地面師が大きい詐欺をやってのける話。たくみと山中以外の仲間の過去や状況はほとんど説明されず、それも珍しい。
たくみは過去に地面師詐欺にあい、それが原因で自暴自棄になった父親が家に火をつけたことで妻と子供を失った。その後ハリソンに出会い地面師となるが、実は父親を騙したのもハリソンであり、初めから目をつけられていたという事実を知る。

地面師たちのやりとりを見ていると事の重大さとは裏腹にドタバタの喜劇を見ているような滑稽さがあり、またハリソン山中も最低最悪なやつにも関わらずそれだけでは収まらない最強感というのか…なんとも不思議な世界観でした。
ハリソンの性的趣向を語る部分は嫌悪感MAXで耐えられない…
ドラマでは刑事が無惨な殺され方をしてたのでいつ殺されちゃうのだろうかとハラハラしたが小説では無事だったのでほっとした。
たくみは賢そうに見えてハリソンの策略に気付けないなど結局人がいいんだろうか。昔同じような詐欺にあっているのだからもう少し疑っても良さそうだけど、と思った。

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2025年09月17日

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