小説・文芸の高評価レビュー
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ドイツ人作家ミヒャエル・エンデの児童文学を手にとる。人にとって普遍的なテーマである『時間』を扱った作品。このような素敵な作品に小さい時に触れることができた読書好きの方々を羨ましく感じた。
第一部の「モモとその友だち」ではファンタジー世界へ導き、夢を大きく膨らませるための助走がしっかりとれる内容で、登場人物の性格や子どもの純粋さをとても上手く表現している。
そして人の話を聞くことで周りを幸せにするモモの特殊な力を哲学的な言い回しで記す。
一一 友だちみんながうちに帰ってしまった晩、モモはひとりで長いあいだ、古い劇場の大きな石のすりばちのなかにすわっていることがあります。頭のうえは星をちり -
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寺地はるなさん作品2冊目。本作もみずみずしくも深くじんわり心に残る文章が多く、メモが止まらなかった。
なかでも道のまっすぐで誰にとっても分かりやすい言葉に、ハッとする場面がたくさんあった。
ガラス工房を営む兄妹。兄の道はコミュニケーションが苦手で、協調することができない。妹の羽衣子は、何事もそつなくこなせるが個性を見つけられずにいる。正反対のふたりの物語。
「なんでも許されると思ってんのか、それは世間への甘えとちゃうんか、みんなお前よりがんばってんねんぞ」
苦手なことがたくさんある道に対する、この言葉がずっと引っかかっていた。
どうしてこの人は、道がどれほど頑張っているのか分かるんだろ -
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JICA(国際協力機構)の理事長を務めた著者による、世界各地域の途上国を中心とした地政学的見解をまとめたエッセイ集である。選ばれている国々がユニークで、非常に興味深い内容であった。
例えば、キリスト教徒が多数派のフィリピンにおいても、ミンダナオ島では「モロ」と呼ばれるイスラム教徒との間で内戦があったという事実は大きな発見であった。また、南米の中でも特にパラグアイに多くの日系人が移住していることも初めて知った。さらに、タリバンが復活する情勢下で、パキスタンがいかに地政学的な重要性を帯びているかも再認識させられた。現場の知見に基づいた著者の視点に触れ、他の著作もぜひ読んでみたいと感じた。 -
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あくまでユダヤ教の一派、それも異端派として十字架にかけられたイエスはもういない。存命中に関わった人間と、人間としては関わりが無く信仰の対象として伝えられた人間とが発生する。見聞きしたか、聞いたかで神格化の度合いは異なってくる。発生発展展開の時代がやってきた。
キリスト教がヨーロッパを席巻した後にも、宗派の違いで異端にされたり、火刑にされたり、戦争になったりってあったよなというのを踏まえると、人それぞれがキリスト教の中から信じたいエッセンスだけ抽出して、形作って固めて唯一無二にするみたいなことになるんだなって、解釈の違いってやつ?
最初期にも解釈違いが起こってた上に、"総本山&qu -
- カート
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試し読み
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ヘイリー・キャンベルさんめっちゃ推せる!!!
アンソニー・マティック氏も素晴らしすぎ
あとがきにくそほど感銘を受けたー!
自分のトリガーと限界知っとくのほんと大事
生まれて初めて目にする死体は、大切な人の死体であるべきではない
死体を目の当たりにしたショックと、死別の悲しみのショックは別々に受けるようにしておくべきだ
火葬で1番燃えにくいのが癌ってなんかすごい
“その持主である人物よりも長く生き延びる肉の塊”
人体冷凍保存の施術者の捉え方が意外(いい意味で)
絶対生き返れるって盲信してるのかと思ってた
もちろん自分の仕事に誇りを持ってるし、クライアントへのリスペクトもあるけど、だからこそ -
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ネタバレ
大好きな本。
・p13 弟と太宰は仲が悪かったが、ふたりで故郷を離れて暮らすとお互いの気性が分かってきた。弟は修治の吹き出物を心配して薬を買いにも行ってくれた
→私自身の兄弟関係にも重なるところがあると感じた。遠く離れた場所へ来ると、お互いようやく向き合う覚悟ができる。みたいなものかな。この弟は2、3年後に亡くなったとあるけど、何でも打ち明けて話せる相手がいるというのは自分で思っているより遥かに心を強くする気がする。
・p23 弘前で暮らすうちに「め組の喧嘩」の鳶の者の格好をしようとして、股引を求めて呉服屋に聞き歩いて、結局消防士用の赤線の引かれた代物を提示されて消沈して諦める
・p5 -
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ネタバレ朝井リョウさんの目の付け所すご〜い!
私の生殖本能はおしゃべりなのかな?それとも寡黙かな?毎日本を読んでいるから博識なのかな?個体と同じで思慮が浅いのかな?
そんな私自身は異性愛者で結婚もしているけど、子どもは可愛いと思えないから産まない選択をする。
将来子どもを持たないため、自分が生活できるだけのお金を稼げれば良く、会社組織への貢献や維持拡大はまったく気にせず勤めている。社会とか知らね〜
少子高齢化のこの時代はチャンスだ。
経済的に苦しくて産みたくても産めないという大義名分ができるから。
「子どもは可愛いし、経済的にも何とかなるから産んでみな」と言われるのもめんどくさいし反吐が出る。