ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 出会いなおし

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    ネタバレ

    短編集

    ・出会いなおし
    人と何度も出会いなおす

    時間が経てばそれぞれ色んな人生を歩んでいくなかで、自分の知っている相手ではなくなることもある。
    それは悪いことではなく、同じ人に何度も出会い直し、そうして立体的になっていくんだと思った。


    ・カブとセロリ
    顧客対応と重ねてしまった。
    時には正直に、相手と向き合うことが大事だとおもった


    ・むすびめ
    物事の感じ方は人それぞれ。些細なことでも深く傷ついたり後悔していることってあるよな、と。
    それで勘違いしていることもある。
    昔のこと、気にしていたこと、言いにくなったこと、今だと言葉にできることもある気がする。伝えられる人には伝えていこうかな。

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    2025年12月09日
  • 許されようとは思いません(新潮文庫)

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    イヤミス短編集。どの話も構成がよく練られていて読み進めるほど体に巻きついてしまった縄が縛られていく感覚。毒と分かっていながら離れられない面白さ。「目撃者はいなかった」「姉のように」がお気に入り。

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    2025年12月09日
  • 蒼海館の殺人

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    前作から読む間隔が空いてしまったので探偵としての存在意義に悶え続ける葛城の煮え切らない態度にどうしても寄り添えきれなかったけれど、端正すぎるほど形式張った本格ミステリの雰囲気には素直に心を掴まれる。極限状態の緊張感も前作より伝播してきてドキドキしながら読めた。面白い。

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    2025年12月09日
  • アパートたまゆら

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    アパートの壁一枚隔てた2人、紗子と琴引。絶対有り得ない出会いも小説だからこそ素敵だし、なかなかすれ違う2人にモヤモヤしながらも、ときめき胸キュンな恋愛小説でした。

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    2025年12月09日
  • 成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫)

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    滋賀県大津市を舞台に成瀬あかりがM-1に挑戦など、様々な突飛な計画で「天下」を目指していく青春小説。彼女の失敗を恐れぬ情熱や破天荒さに焦がされる周囲の憧れと呆れのバランスがとてもリアル。読後は何か新しいことに挑戦したくなるような前向きな気持ちになれた。

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    2025年12月09日
  • 新世界より(下)

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    念動力を持つことが当たり前となった千年後の日本を舞台に、人々が築き上げた「調和」の裏にある秘密を少年少女が探りパンドラの匣を開けていくSFホラー。世界観に慣れない導入部分は退屈に感じたけれど、後半の圧倒的なスリルと衝撃を支える必要経費だった。全ての設定が論理的に繋がっていて著者が描く世界観の緻密さに驚かされる。

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    2025年12月09日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    敬愛する森見登美彦さんのデビュー作ということで心を弾ませながら読み始めた。言葉が踊り、妄想が暴走し、へもい(イケてないんだけれど愛らしくて憎めないという意味)青春が太陽の塔のように聳え立ち、安定に期待を裏切らない面白さ。読後得るものは特に何もないけれど、その無意義さが本当に大好き!

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    2025年12月09日
  • 占星術殺人事件 改訂完全版

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    40年前の迷宮入り怪奇事件を追っていくストーリー。冒頭の手記が放つ凄まじい瘴気に面食らいつつも、御手洗潔の登場後はテンポよく読み進められた。明かされてみれば単純なトリック。それなのに誰も辿り着けない。ミステリ好きなら一生に一度は味わうべき傑作だと思う。

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    2025年12月09日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    知的障害を抱えたチャーリーが手術を経て賢くなっていく過程が拙いの文章から流麗な文体へ変化していく日記を通して生々しく綴られていて没入感が凄い。知能を得て初めて見える人間の醜さ、自身の孤独、愛への渇望。「賢い=幸福」とは限らない残酷なテーマが読んでいる間ずっと胸に刺さっていた。貴方はゆっくりと変わっていく。

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    2025年12月09日
  • 海賊とよばれた男(下)

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    戦後の荒廃から日本にエネルギーを取り戻した実在の経営者・出光佐三をモデルにした実話ベースの企業小説。主人公・国岡鐡造の、どんな逆境にも屈せず社員を家族と抱き信念を貫く不屈の精神に胸が熱く震えた。令和の今、「海賊」と呼ばれようとも大海原に挑む覚悟を持てる人が一体どれだけいるのかな。今の日本人にこそ読んでほしい一冊。

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    2025年12月09日
  • 聖なる怠け者の冒険

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    森見登美彦さんもう大好き!彼の描く連中が、側からみたらちょっぴり阿呆な信念を全力で貫き通そうとする姿が滑稽で哀れで、そして途方もなく愛くるしい。土曜というたった一日の物語だけれど、その中に京都を奔走する愛すべきキャラたちの壮大な冒険がぎゅっと詰まっていた。京都行きたい!

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    2025年12月09日
  • 耳に棲むもの

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    小川洋子さん大好きですが、読むのは久しぶり。
    静謐でフェティッシュな世界観が全開で、小川洋子さんだ!って感じの本だった。
    小川さんの「音」に対して持ってる感覚が好きなので、個人的にかなり満足度が高い。

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    2025年12月09日
  • 生きるぼくら

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    引きこもりの青年・人生が田舎での稲作や認知症に蝕まれた祖母の言葉を受け止めながらもう一度生きる術を取り戻していく物語。いじめ・引きこもり・認知症・農業の担い手不足など、現代の問題が詰め込まれているけれど何故か息苦しさを感じずに読める。ページを捲るたびに彼らと朝を迎え、田んぼの泥に膝を沈め、同じ風に打たれているような温かい没入感に浸れた。梅おにぎり食べたい。

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    2025年12月09日
  • 有頂天家族

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    「もし本当にこんな狸たちがいたら」と想像するだけで気持ちが浮き立つような、愛くるしい狸一家のユーモアと家族愛が炸裂した京都を舞台とするどんちゃんファンタジー。狸界を束ねてきた偉大な父と、「母は強し」を体現する肝が据わった母。両親の血を半分零しつつも、それぞれに輝く四兄弟のポンコツ個性がたまらなく愛らしい。面白きことは良きことなり!

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    2025年12月09日
  • 言語化するための小説思考

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    ネタバレ

    ひまわりめろんさんのお勧め本です。


    小説を書きたいと思ったことは一度もありませんが、こういうタイトルの本にはなぜか魅かれます。
    私は日本一豪華な講師陣の小説の講座に十年以上通っていたので、どこかで聞いたことのあるような話もありましたが、さすが、変化していく小説の書き方。
    私の通っていたころからもう何年もたっているので新しい話ももちろんありました。

    目新しく思ったところを抜粋します。
    9のアイデアの見つけ方は小説は書かないけれど、私は最近短歌を詠んでいるので参考になったと思います。




    まえがき
    〇「小説とはやり直しのできる飲み会である」

    〇文章は「自己表現」であると同時に「その自己

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    2025年12月09日
  • 一瞬の風になれ 第三部 ドン

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    陸上に翔る青春物語最終巻
    良かった(泣)
    熱い、とにかく熱い
    走ることの根源的な素晴らしさを共有させて貰った様な、素晴らしい作品でした^^

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    2025年12月09日
  • 勝手にふるえてろ

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    初読み作家さん。
    あまりにも独特過ぎる文章表現がたまらなくクセになった。
    脳内での想像?妄想??力がぶっ飛びすぎて最高だった。
    他の作品も読んでみたい作家さんがまた一人増えた。

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    2025年12月09日
  • カフネ

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    食べ物系の小説はあまり読まないので避けていたのですが、とてもよかった。
    親との関わり、姉弟の関係、依存、妊活、離婚、LGBTQ…大切な人の死から、多くのことに気付かされ未来をつないで行く物語。

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    2025年12月09日
  • パノラマ島美談

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    今までの美少年シリーズで1番驚かされた書籍です
    こわ子先生が凄すぎる…(語彙力)
    SSも最高でした泣

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    2025年12月09日
  • 黒い糸

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    めっちゃ怖くってドキドキしながら読んだ。

    犯人とか動悸は納得できなかったけど、これは推理小説ではなくホラー小説なら最高やん!って感じ。

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    2025年12月09日