ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 死後の恋(乙女の本棚)

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    猟奇的な作風だが猟奇そのものを描きたいのではなく、あくまで猟奇はカモフラージュで深部の不条理や不条理に依って生み出された悲哀を描きたいのかな、と思った。面白かった。
    美麗な絵が主張しすぎず、わかりやすく載っていて、絵本としても読みやすかった。夢野久作はあんまり読んだ事が無かったのだけれど色々読んでみたくなった。

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    2026年05月26日
  • 小さいおうち

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    ネタバレ

    読んだ後、ほわーっと考えてしまう本。結局、奥様は何を考えていたのか気になるし、それを語らず終わったのが1番良かったのかも。映画も観ます。タキちゃんからすると、華やかな奥様だけど、恭ちゃん目線ではその不安定さが目立っていて、それがリアルだなと思った。

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    2026年05月26日
  • 川のほとりに立つ者は

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    めちゃくちゃよかったです。人間味がすごく感じられて、言葉にできない学びがあったように思います。いい意味で、道徳の教科書に載っていそうな小説です。それにしては長すぎますが(笑)
    しかし、小説としては253ページと短く、3日間でサクッと読めました。読書を始めたてだ、なんて人にもおすすめできます。実際私も読書初心者で、こちらが4冊目でした。寺地はるなさんの小説はまだこれしか読んでいませんが、調べると好評の作品をたくさん書かれているようで。今後寺地さんの本を読むのが楽しみです。

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    2026年05月26日
  • キンドレッド

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    タイムトラベラーSFかな?
    奴隷として生きることをここまで日常に落として考えたり情報に触れることがなかったので、新鮮な気持ちで読書した。会社員は奴隷は似ている点もあるなと思ったり、奴隷監督は管理職なんだと思ったり。
    それ以上に、時代の波に呑まれつつも寂しさや運命的に結ばれてしまった悲しさを感じるストーリーだった。
    読むまで憂鬱だけど、読み始めると不思議と読書が進む不思議な読書体験だった。

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    2026年05月26日
  • 黒牢城

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    ネタバレ

    映画化というニュースを見て、面白そうだったので読んでみた。
    短編ごとに事件を解決していくが、最後の章で全体の事件がひとつに繋がる。
    黒田官兵衛が安楽椅子探偵役。ではあるものの、最後の謎解きでただの探偵役ではないことも明かされ、最後まで面白かった。

    ちょうど大河ドラマの同じくらいの時間軸だったので、より面白かった。
    信長を否定するような立場からの視点が、少し前に読んだ信長の原理とも通じるところもあって、より理解が深まったような気もする。

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    2026年05月26日
  • 黒い糸

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    染井さんの作品はやっぱり面白くて読みやすくて大好きです。今回も展開が凄まじく、読んでいて何度か「えっ!?」と声が出てしまいました。
    染井作品はいつも何かしらの現代社会の闇を描いますが、今回はマッチングアプリが一周回って見直されている結婚相談所で起こるさまざま出来事、そしてDNA遺伝など、現代社会に根付いた問題が主軸になっていました。
    最後はまさかあんな結末になるとは思っていなかったので驚いたけれど、なにか映画のラストシーンのような余韻があり、これはこれで「よかった」と思える終わり方で満足でした。

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    2026年05月26日
  • 誰も死なないミステリーを君に

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     寿命以外の"死"が見える少女とそれを回避させる青年が突如見えた4人同時の"死"を覆すために奔走する特殊設定ミステリーで、『そして誰もいなくなった』のオマージュでありながらどこまでも優しい謎解きと「自身が犯した罪と向き合うこと」が描写されていて終始世界観が魅力的だった。

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    2026年05月26日
  • 人形館の殺人〈新装改訂版〉

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    他の館とは打って変わって湿っぽく変則的な作品。作中の悪夢のような歯切れの悪さが読んでいて楽しかった。
    こういう展開にならないかな…と夢想した展開になってびっくりした。綾辻行人からのご褒美なのかと思うくらいに好きなラストで嬉しい。ラスト、全ての違和感を回収していくのが毎度のことながら爽快で楽しかった。たぶん賛否が分かれるだろうなぁと言う展開だったけど、私個人としてはめちゃくちゃ好きです。

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    2026年05月26日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    棟方志功って有名な版画家ということしか知らないしなー、作品は分からないなーと思って数ヵ月前に書店で見て気になったのに、この本を何度も素通りした、その時の自分の肩を掴んで、いいからとにかく読んでみろ面白いぞ!と説得したい。そう思う程、棟方志功の圧倒的なエネルギーが文章から飛び出てくるように感じた。原田マハ先生の文章は吸引力がある。その世界観に吸い込こまれてどっぷり浸かった。

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    2026年05月26日
  • 本の背骨が最後に残る

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    人間が心の底で隠し持つ猟奇性や嗜虐心をありありと描いているのになお美しく見える蠱惑的な短篇集。読者の仄暗い気持ちを見透かし、その読者の感情さえも一緒に物語に内包しているような凄みがあった。一筋縄ではいかない物語に圧倒される恍惚とした読後感に酔う。全部良かったのだが、殊更に良かったのは表題作、『ドッペルイェーガー』、『痛妃婚姻譚』、『デウス・エクス・セラピー』
    とても面白かった。

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    2026年05月26日
  • 暗殺の冬

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    ネタバレ

    面白かった!スウェーデンの警察官親子が関わった連続殺傷事件。犯人は実は別の人で、この小説の語り手である「私」が調査して判明する。警察官の父の方は他界していて、息子が真実を知る。

    ストーリーが面白かった。地名人名の馴染みがなかったが北欧っぽいのかなと思いながら読んでた。寂しい林の近くにポツンと建つ家のイメージが浮かんだ。
    父と子が物理的には近くにいるのに、お互いを遠く感じるようになったというくだりが印象に残る。ヴィダルは警察官になって、父に近づいたのだろうか、スヴェンは息子を身近に感じただろうか。

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    2026年05月26日
  • チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ

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    ★5 エモさ爆発、涙腺崩壊スティーヴン・キング中編集 #チャックの数奇な人生 #ハリガンさんの電話

    ●ハリガンさんの電話 【オススメ】
    ■あらすじ
    父子家庭の少年クレイグは、近所に住む大金持ちの老人ハリガンさんの家でアルバイトすることになった。本を読み聞かせたり、家事の手伝いだった。ある日クレイグはハリガンさんがくれた宝くじに当たり、そのお礼にハリガンさんにiPhoneをプレゼントすることにしたのだ。その後ハリガンさんは亡くなくなってしまうのだが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    少年と老人の物語、小道具としてiPhoneが使わているのが興味深いすね。最先端のハイテク機器とファンタジー要素の

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    2026年05月26日
  • 叫びと祈り

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    その国の特色や宗教に合わせた事件が面白く、短篇集である事を感じさせない世界観の強さがあった。自身が異邦人である事を歯噛みするような閉塞的な事件もあり、それを踏まえた上で『祈り』を収録したのが筆舌に尽くし難いほど好きだ。とても良い作品だった。

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    2026年05月26日
  • 謁見 決定版~交代寄合伊那衆異聞(12)~

    購入済み

    いつもながら面白いです

    次回の13が待ち遠しいです。玲奈さんとの行く末が気になります。

    #ほのぼの #カッコいい #スカッとする

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    2026年05月26日
  • 羊と鋼の森

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    ネタバレ

    どんな音を目指しているのか。「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」…主人公の外村が憧れた板鳥は原民喜の言葉を伝え、それが外村の森と共鳴しあい目指していく美しい音になった。
    小説どこをとってもピアノの美しい音色と調律された理路整然な音の生きている森の柔らかな音が小説中から聞こえてくるようだった。所々で漢字表記じゃなくてひらがなが具に散りばめられていたのがこの小説のまろみを表現していたのかなと思う。
    外村は才能も経験値も何も持っていないようで、自分の中の美しい音に対するこだわりを人一倍元々持

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    2026年05月26日
  • 神楽坂スパイス・ボックス

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    こんな素敵なスパイス料理の小説を読んでしまったら、私もスパイス畑作りに手を出してしまいそう…!
    クセのあるスパイス、想像するだけであたたかくなるカレー、辛いけど受け入れて乗り越えていくであろう思い出達。登場人物達と料理が寄り添ってくれる、本当に素敵な一冊でした。次を読むのが楽しみ!

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    2026年05月26日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)

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    面白すぎて上下二冊を2日で読んだ。
    ぐちゃぐちゃに散らばった断片的なパズルピースを、たったひとつの鍵で美しい景観に纏め上げた怪作。本当に伏線回収が美しい。硬派で緻密な謎解きでありながら、大ぶりな謎で新本格ミステリーらしい楽しみ方も備えた本作は完璧だ。
    謎が余りに魅力的すぎて作中はずっとワクワクしていた。こんなに頭から爪先まで楽しかった読書体験は久々かも知れない。エンタメ小説の極致。
    面白かった。大好きだ。

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    2026年05月26日
  • 窓ぎわのトットちゃん 新組版

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    母より、育児の参考になると聞いて読み始める。

    分かりすい語り口とユニークで心温まるエピソードが満載で、あの時代にほんとにこんな素敵な学校があったのだろうかと考えてしまう。
    電車の教室での授業は楽しそうで、海と山を取り入れたお弁当は美味しそう。何より小林校長先生の生徒思いの、愛ある教育方針が素晴らしく、人格者とはまさにこういう人のことなんだなとつくづく実感する。

    そんな先生に出会えたことは生徒たちにとって奇跡であり、本書によってその考え方を世に広めた黒柳さんもまた凄い。さらにその収益を世界の子供たちを救うために活用されているのだから、人格者が人格者を生むという教育の理想像の最たるものを垣間見

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    2026年05月26日
  • 方舟

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    ネタバレ

    若干無理矢理感のある設定ではあるものの、それを吹き飛ばして余りあるラスト約40ページの破壊力は凄まじい。中盤で中弛みを覚えるが今思えばラストに向けて入念に伏線を張っていたのだと気づく。
    タイトルの方舟を見た時に、「あれ、方舟ってノアの一族だけが生き残って、それ以外の人類は洪水に飲まれるんじゃなかったっけ?逆じゃね?」と抱いた疑問も見事に裏切られた。

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    2026年05月26日
  • むらさきのスカートの女

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    ネタバレ

    ここまで鳥肌の立つ不気味な作品は初めてだった。きっとどの街にも名物人物と言うか家族或いは地域で大体の人は知っているような少し変わった人みたいなのはいると思う。実際私の街にも居る。そんなことを小説として書き切ったような作品だった。しかしこの不気味さはそんな名物人物(作品内ではむらさきのスカートの女)が作り出しているのではない、それを追いかけ執着する主人公が生み出した不気味さなのだ。主人公はむらさきのスカートの女の行動全てを見届けようとする朝のバスから何から全てをだ。少しコミカルに軽快に描かれる一挙一動が逆に不気味さを増している。そして彼女が何を着ていても主人公の中でむらさきのスカートの女は頑なに

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    2026年05月26日