小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ随分昔に読んだ記憶が再読。なんて美しい本なんだろう。言葉が雪みたいにキラキラしてる。
聖は「好き」を妥協してきたんじゃないかなと思った。全て好きと思い込んで全て手にしてきたけど、その中に本当の好きはなかったのではと。
そして冬子が見ている聖が冬子にとっては全てであり、他人が聖に下した評価は気にしなくていいよなとも思った。
典子が言った「私の人生の登場人物じゃないから話したんだよ」というセリフがとてもとても嫌で。言わなくていい事すぎるだろと。その反面心にブッ刺さってる自分もいて複雑な心境。
二度と会えない人の幸せも不幸せも祈らず、ただひたすらに思い出す夜もある。苦い薬もいつか優しい薬になる -
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真珠を軸に人と人とのつながりが描かれる短編集でした。
貝は海からの贈り物と表現されているように、この一冊でも真珠がさまざまな形で登場し、登場人物の想いをさりげなく結びつけているように感じました。
鋭い輝きとは異なる繊細さと、やわらかくあたたかな光として描かれる真珠の表現が印象に残っています。
さらに一粒ひと粒に個性があるように、人もまた違いを持ちながら関わり合っていくものだと感じました。
全体を通して、真珠の美しさのような柔らかく品のある空気が流れており、やさしい余韻が続く作品でした。
フェルメールの作品を見る前に本書を再読すると、見え方や感じ方が少し変わり、より楽しめそうだと思いました。
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ネタバレチンギス紀12 不羈を読んだ。
12巻は、チンギスがテムジンだった頃の登場人物の活躍が多く描かれており、シリーズの読者としては嬉しい内容だった。と同時に、彼らの命や時代が明確に終わりを迎え、新時代の若者の台頭を感じずにはいられない1巻でもあった。
・テムジン初期から仲間だったダイルが、鎮海城防衛戦で死んだ。草原統一に近づいた頃からテムジンを裏で支え続けた句眼のヤクも、同じ戦で死んだ。1つの時代の終わりを感じさせたが、鎮海城は西の拠点として非常に大切な存在になりうるため、彼らは命の最後までチンギスのために使い尽くしたのだと思う。登場人物の退場を、意味のあるものとして描くのが北方謙三はうまい。
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主役の天雨さんが、職業としてつきあっている編集者などとの心理的距離を履き違えていて、まるで友人くらいの振る舞いをなさるので、この人とは仕事では付き合いたくないなぁ…
とはいえ、さすがの村山由佳。最後まで読めばすごくいいのであった。というか直木賞作家でもないと、直木賞欲しいってごねる作品は作れない。
作家の天雨カインは、本屋大賞は取れてもいわゆる重鎮のもらえるような賞が取れない。ノミネートだけはされるのだ。それでイライラしている。初版部数も少なすぎだと思ってるし、担当は気が利かない。
天雨は軽井沢に住んでいる。東京の夫とは別居婚だ。
天雨は編集者に対してパワハラなのではないかと思えるほどツ -
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事情があり職場に行けなくなり無職だった主人公一香は怪しげなバイト募集の張り紙を見て調合師をしている朔の元で家政婦として働くある意味事件物ある意味恋愛小説だ
事件物とは言うほど大げさな事件ではなく朔さんに纏わるちょっとした日常であり日常で無い不思議な日々を解決して一香はそれを助けたり見守ったり8つの事件の詰め合わせだ
恋愛NGと言われていた職場で一香はちゃんとそれを守っていた。人に深入りしないように人に従うように、一香のトラウマと家庭環境ゆえの性格は朔が一香に惹かれるのは当然であった
そこからの朔の怒涛の攻めの終盤の恋愛要素。最初から朔が好みの男であったがゆえに恋愛が絡んだ朔は物凄い好みの男に変 -
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善良は報われるのだろうか、たとえそれが傲慢と共にあったとしても。
久しぶりに辻村深月に帰ってきた。
なんでここまで入り込ませるんだ。リアル感というか、VR感が格別だ。物語に没入させる力が段違いだ。他者の視点を見せつける力がやはり、トップランナーだ。
さて、前回家族離れというテーマを見事軟着陸した『喫茶おじさん』を読んで、本作序盤は「家族だけが人生じゃありませんよ。」とか、「一冊の後先で景色が変わる。刺さらない。」などと思っていたが、あっという間に辻村深月の腕力に引き込まれ、気づけば感情のジェットコースターに乗せられてしまっていた。世代によってそりゃ価値観も変わるよなあ。
傲慢さと善良さ -
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これはすごい!
なんだこれ?面白い。語彙力が霧散してしまった。
すごい軽い気持ちで手に取ったのに!
全く関係なさそうな2つの事件が1つになって、それが壮大な復讐劇だったというのが見事だった。
大体読んでるとこんなことかな?とかこれは怪しいなとか考えてしまうんだけど、全く想像も出来ず、息もつかせず、走り抜けたという感じだった。
西村京太郎といえば、鉄道!2時間ドラマ!みたいなイメージだったからこんな作品も書いてたなんて知らなかった。昔、知人が貸してくれて日光鬼怒川スペーシアみたいなやつ読んだなぁ。確かにそれも面白かったけど、読んだ感じの印象はもっと違ったような。
これはまだまだ読むべき作品が -
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腕は立つ。勇気がある。頭も回る。少数で多数に勝つ。組織を作れる。常に一本気で自他に厳しく己の美学に殉じる。政治はできない。相手をする女はいるが、自身は色恋沙汰に淡白かつ純情で女性に優しい。こういう土方のキャラが日本人受けしてる気がする。男が憧れる男というか。
高校生の時、友人に「今は燃えよ剣を読んでいる。面白い。」と言われて持っていた興味が20年越しに成仏した。女→アクション→状況進行の繰り返しで読者を惹きつける序盤や、新選組を結成して敵を斬り粛清で味方も斬る京都編、絶望的劣勢のなかで死に場所を探す北征編と、確かに面白かった。
キャラクターでは、沖田総司が年下で明るく人懐っこい性格で土方の
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