小説・文芸の高評価レビュー
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承認欲求を手放さなければ幸せにはなれないとアドラーは言うけど、突き抜けて偉大になるためには強烈な承認欲求が不可欠である。承認欲求に突き動かされて弛まぬ努力をし、自己研鑽を重ねて努力した結果の成功である。賞になんか拘らない、自分が良いと思った作品に拘る、という考えでは売れないし、続けたくても続けられない。好きな歌を続ける為に何がなんでも売れたかったし、その為にCMのタイアップが絶対欲しかった、と言うのはミスチルの桜井和寿だ。彼のような才能を持った人でも、人に認められることに拘ってる。いわんや凡人は、逃げずに人から認められることにこだわっていかなければ、と、承認からかけ離れた窓際社員の私も思いまし
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この方の描くグルメ×人間の生き様の物語、好きです。他の作品ももっと読んでいきたいと思いました。
物語の型としては同著者の『ランチ酒』と近しいものを感じますね。
「何も分かってない」って引っかかりのあるキーワード、「喫茶店」って興味を惹くモチーフの組み合わせで読み進みやすかったです。
店名こそ明かされてはいないですか、
何より自分の行ったことのあるお店や気になっているお店が登場すると嬉しいものです。
主人公・純一郎さんの「何も分かっていない」と言われてしまいながらもお人好しな感じも憎めないのがよい。
前妻・後妻のおふたりも、そんなやり方って無くない〜!?って思いながらも、同性として憧れもある -
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タイトルと表紙からほのぼのした内容を予想したらまさかの感動の話だった。
自殺未遂をして父をやめた父、別居中の母、恋愛をこじらせた兄、下品なその彼女。普通じゃない家族に見えるけど、みんなそれぞれが不器用ながらもお互いのことを思いやりながら寄り添って一生懸命に生きている姿に心が温まった。家族の形が一般的ではなくても別の形でそれぞれの役割を果たしてうまく成り立っていることも多くあるわけで、他人からの判断なんてできないんだなぁと思う。
特に主人公の佐和子に降りかかる試練は高校生には重すぎるけど、それでも前向きに希望を見出そうとする姿が切なく、応援したくなった。
“私は大きなものをなくしてしまったけど -
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2018年に発覚した東京医科大学での女子減点事件は、医師の働き方という点では私と無関係ではなく、また子供が受験生だった年で医学部入学だったという点でも無関係ではなかった。ただ当時も今も点数減らされようが男性を蹴飛ばせるだけの点数取ればいいじゃないのという高飛車な意見にそんなに変わりはない。
地検が裏口入学の捜査に来て、私立統和医科大学の資料を持っていった。政治家の息子が学生寮建設用地取得に便宜をはかってもらった見返りで、点数に下駄をはかせた疑惑である。日報新聞の社会部記者である菊乃は取材をしていた。入試で女子の点を減点しているとの噂がある。
統和医科大学の一次試験での男子合格率18.7%、 -
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すごく、すごく良かったです…!
大正から昭和初期にかけて、戦前、戦中、戦後を女給として必死に生きた女性たちの物語でした。
優しくて切なくて悲しくて温かくて、一気に読むことができて読後感も良いです。
とても心地よい物語を読んだなぁという満足感があります。
読み始めの方は少し退屈かもしれないなぁと感じましたが、物語の中で徐々に戦争の陰が差して来る頃には気付いたら深く惹き込まれていました。
戦争さえなければきっと違う未来が訪れただろうに…と胸を締め付けられます。
戦争に影響を受けた登場人物たちを思うと涙がぽろりと零れてしまう、そんな物語でした。
それなのに作品としては全然暗くなくて、むしろずっと明 -
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相変わらずの成瀬っぷり。
本作は、京都で大学生活を送る成瀬のストーリー。例によって章ごとに異なる登場人物の主観で、それぞれの物語が紡がれていく。そこに、異次元の存在感を持って成瀬が絡んでくると、あっという間に主役の座を奪い取って行く。それをうざがったり嫉妬したり、最初は好ましく思わないそれぞれの人物も、終いには成瀬という太陽の周りを回る惑星となり、徐々に太陽系ならぬ成瀬系が大きくなって行く。
膳所の人脈もどんどん巻き込み、懐かしい人物も続々と登場するので、前二作を読んだ人には二度美味しいような(^^)
成瀬のご両親の話や、淡いロマンス? 意外な成長や「弱気な面」など、丁寧に紡がれた成瀬の -
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すごくあったかい話だと思った
子供らしい子供になろうとしたこと、創作物を他人に見せる時の石がお腹の中にある感覚、すごく理解できると思った。
臆病で、それでいて自尊心が恐ろしく高いところが、昔教科書で読んだ虎の話に似てると思った。
自分を愛することが必要だというニキ先生の言葉は、ありきたりで、うまく結論をまとめようとしてる感じが好みではなかったが、常に自分の行動を見張り続ける存在という意味で使うなら理解できると思った。誰とも生きていく気はないし、1人でいると決めているからこそ、一緒にいてくれる唯一の存在である自分のことだけは裏切らない行動をする。すごく腑に落ちた。
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タイトルが明るい感じなのに、
読み始めたら、怖い怖い・・・
どんだけの人が死んでいるのか。
最後の最後まで息がつまるようだった。
主人公の凜音が辛い過去を抱えながらも、一生懸命に生きてる姿が好感が持てる。
父親もとても愛情深く、頼もしい。
心霊とホラーと信仰と、色々織り交ぜながらも、
大人たちに翻弄される主人公たちが友のために助け合う姿はとても心打たれた。
新興宗教団体、ホントに怖い。
ビビとのやりとりに、ちょっと心を和ませながら、
怖さと、楽しさと、熱い友情と、堪能した。
伊坂幸太郎さん25周年企画の「楽園の楽園」
ぜひ、読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
め〜ちゃめちゃ面白かった…というとかなり語弊があるが。さらりと読めるけど内容は身近で非常に読み応えがある。
結婚間近の恋人が突然盗撮で逮捕される。罪を犯した人とその後も一緒にいられるかという問題、総括すれば葵の言ったように「総合的な判断」でしかない。主人公の両親や相手の義母、周囲のいろんな人の姿にいろんな選択と飲み込みきれない感情が垣間見えて、その匙加減も見事だったなぁ。
これ、男性が普段無自覚に女性に寄せている暴力性の話でもあるので、男性の感想がめちゃくちゃ気になる。それを加害という形で一度表出させてしまうと、家族だろうが恋人だろうがその後一生軽蔑の対象になる。「ちょっとくらい」「有罪に
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