松本清張の女たち

松本清張の女たち

小説・文芸
1,870円 (税込)

9pt

雑誌の個性に合わせて作品を書き分けた松本清張が、アウェイの女性誌で書いた小説群に着目。そこに登場する女性主人公たちを、お嬢さん探偵、黒と白の「オールドミス」、母の不貞、不倫の機会均等といったキーワードを軸に考察し、昭和に生きた女たちの変遷を映し出すと同時に、読者の欲望に応え続けた作家の内面に迫る。

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松本清張の女たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    松本清張の作品を、女性の登場人物という切り口で解説した本。清純なお嬢さんや、悪女や、不貞をはたらく母親など。あらためて、清張作品を読みたくなりました。

    何度よんでも面白い、清張さんの器の大きさ素晴らしさを再認識。未読がたくさんあるので、どんどん読もうとモチベーションが上がった。

    0
    2026年09月12日

    Posted by ブクログ

    扱うテーマやどのような女性を主人公としたか等々、掲載する雑誌の特性や購読者層を考慮して、作品を書き分けていたという酒井順子さんの着眼点に敬服。

    0
    2026年02月02日

    Posted by ブクログ

    松本清張作品に登場する女性たちを当時の世相から分析する。お嬢さん探偵から悪女へ。連載媒体の違いからの指摘は何とも斬新。
    変な自虐の殻を破った筆者の深読みは素晴らしい。

    0
    2025年07月23日

    Posted by ブクログ

    著者お得意の文学エッセイものですが、古典から始まって近代(三島由紀夫)のあと、現代へ。
    歴史の区分では現代史になるとはいえ、昭和はもはや歴史。
    昭和は遠くなりにけり。

    松本清張の作品で、女性がどのように描かれてきたかを通して、当時の女性像と清張の女性観を導き出した文学エッセイ。
    文学部で松本清張で論文書くなら参考になりそう。

    松本清張は1冊も読んでないけど、楽しめた。
    代表作くらいはそのうち読もうかな。

    0
    2026年03月12日

    Posted by ブクログ

     目次の後にこう記されている。

     「本書には、松本清張作品のストーリーやトリック、犯人等が記されている箇所があります。ご了承のうえ、お読み下さい。」と
     
     社会的な悪をメインに扱う物語、男女関係にまつわる悪をメインに扱う物語、登場する夫婦は不倫している、そうでない夫婦は、何らかの秘めたる過去を持っている。

     所謂、ネタバレが随所に登場し読み解いていく。 
    そして、松本清張の人物像にまで迫る。
     看板に偽りなし!!

    0
    2025年12月14日

    Posted by ブクログ

    社会派ミステリー作家松本清張
    若い頃けっこう読んだ
    懐かしい

    小倉に住み作家として認められて
    東京へそこで筆一本の生活に入る
    女性を時代の流れの先を行く
    感覚で描いている
    結婚が唯一女が生きる全てだった頃
    お嬢様探偵から始まり黒い女へと
    流れを見ていくと面白い

    どんな人の中にも黒い欲望 傷 不幸がある
    それを筆で表現した清張
    凄い創造力と洞察力だったのだろう
    あの目でじっと見られると
    ゾクッとしただろうな

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    大好きな清張作品。大好きなのだが、何がどう好きなのかうまく説明できずにいたのを、酒井さんが言葉にしてくれた。「お嬢さんだからといって、全てが清いわけではない。エリートだからといって、常に正しいわけではない。どんな人の中にも、黒い欲望、黒い傷、黒い不幸が隠れている。これは、全ての清張作品を貫く確信である」「白そうな人の中にある黒さを見抜いたのと同様に、清張は黒そうな人の白さをも見逃さなかった。多数派の意見に流されることなく、かつ少数派や弱者が必ず正しいわけではないことを知っていた」。自らの目を信じ、その目で人間の中身をグッと見定める公平な眼差し。その視点が好きだ。立てた仮説をたくさんの例証で明かしていく酒井節は前半ちょっとくどい感じがしたが、後半になって「セクハラ全盛期の女」「覗き見る女」「清張が描く母」など新しい見解が次々と出てきて、最後まで楽しく読めた。あと、美しき新珠三千代さんと、新珠ファンのデレっとした清張さんの表紙カバーが秀逸!

    0
    2025年10月31日

    Posted by ブクログ

    酒井さん松本清張について書いたりするんだ〜と読み始めました。切り口もよいし、考察もよいと思いました。松本清張の生きた時代について、作品の世界を通してとてもわかりやすく解説してくれているように思う。
    今後松本清張作品を読む時にとても参考になるし、その時代の社会での女性の描かれ方がわかると、今までは違和感を感じてもうすぼんやりとしていたことがこれからははっきり認識できると思う。私には役立つ本だった。

    0
    2025年09月26日

    Posted by ブクログ

    作家デビューは40歳と遅咲きだとは知っていたがまさかの太宰治と同い年とは知らなかった!「わるいやつら」の松坂慶子、「鬼畜」の岩下志麻、「熱い空気」の市原悦子と私の松本清張作品は強烈な映画やドラマの中の名俳優の印象が強い。黒と白のオールドミスや、お嬢さま探偵など、作品を分類し分析する鋭い洞察眼からくる解釈は、松本清張作品を実際に読むのとはまた違った面白さがある。昭和の文化や芸術は今なおとても魅力的だが、つくづく思ってしまうのは、あの時代を生きる女性として生まれてこなくて良かったということだ。

    0
    2025年08月16日

    Posted by ブクログ

    雑誌の個性に合わせて作品を書き分けた松本清張が、アウェイの女性誌で書いた小説群に着目。そこに登場する女性主人公たちを、お嬢さん探偵、黒と白の「オールドミス」、母の不貞、不倫の機会均等といったキーワードを軸に考察し、昭和に生きた女たちの変遷を映し出すと同時に、読者の欲望に応え続けた作家の内面に迫る。

    作品分析の視点が面白い。

    0
    2025年08月09日

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