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戦後12年目にシベリア帰還者から遺族に届いた6通の遺書。その背後に驚くべき事実が隠されていた! 大宅賞と講談社ノンフィクション賞のダブル受賞に輝いた感動の書。
敗戦から12年目に遺族が手にした6通の遺書。ソ連軍に捕らわれ、極寒と飢餓と重労働のシベリア抑留中に死んだ男のその遺書は、彼を敬慕する仲間たちの驚くべき方法により厳しいソ連監視網をかいくぐったものだった。悪名高き強制収容所(ラーゲリ)に屈しなかった男たちのしたたかな知性と人間性を発掘した感動の傑作。第11回講談社ノンフィクション賞(1989年)、第21回大宅壮一ノンフィクション賞(1990年)を受賞。
解説・吉岡忍
Posted by ブクログ 2024年03月24日
シベリア抑留の実話です。
想像を越えた10年を超える抑留生活の苛酷な様子を知り、言葉にならない衝撃と悲しみと苦しさでいっぱいです。
ソ連の強制収容所の厳しさは耐えられないほど辛いけれど、何よりも密告する同胞たちがいることに心が痛みました。
そんな身も心も痛めつけられてしまう地獄のような収容所の中で...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月08日
大宅賞と講談社ノンフィクション賞のダブル受賞作品。
題名から、文書で届いた遺書に基づく作品かと思っていた。
しかし、強制収容所から出るときには、紙類など記録媒体は持ち出せず、何と抑留されていた仲間たちが頭の中に記憶し、あるいは小片に折りたたみ肌着に縫い付け、日本に帰ってから一字一句を文章化して遺族に...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月04日
内容は少し難しい。
タイトルからあるように、その人物自体は亡くなるのが分かっているのだけども、『収容所』という場所で
あれほど希望を持って、新しいことをしよう、学ぼうと頑張っていけるものだろうか。
彼が居たからこそ、励まされ、もしかしたら栄養が足りず、精神的に追い込まれ亡くなっていた人もいたかもしれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月15日
Audibleにて。
「ラーゲリより愛を込めて」でこの原作を知りました。(映画は未視聴)
シベリア抑留ものは辛いシーン(寒さで鼻がもげるとか、遺体が凍るとか)が多いため、山崎豊子の「不毛地帯」以来読めていませんでした。
この物語にも、抑留による辛いシーンはありましたが(私は同胞による吊し上げが辛かっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月22日
先日、映画「ラーゲリより愛を込めて」のDVDを観た。
シベリアの収容所で帰国を果たせずに病死した男の遺書が、思いもかけない方法で家族に届けられる。
良作でした。
その原作本。
第二次世界大戦終結後、たくさんの日本人がシベリアの収容所に送られたことは聞いたことがあったが、巻頭の地図を見て、収容所の多...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月06日
以前、私の周りにはキャラの濃い友人が多いと書きましたが、その中の1人に本人は読書をあまりしないのに何故か私の読書事情を把握したがる女性がいます。
そんな彼女に「そろそろ部屋で軍歌を流し出しそうやな、そうなったら絶対に遊びに行かへんから言ってよ。」と、あらぬ疑いを掛けられましたので暫く第二次世界大戦関...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月04日
映画のpvで興味を持ち、映画は公開終了後だったので、原作を読んでみました。戦後、シベリアに捕らわれた俘虜の実情は想像もできないほど非情で、そのような世界が現実に存在していたことに驚きました。そんな耐え難く未来の見えない日々の中で、希望を持ち続けて、他人のために行動を起こし、支い支え合っていく登場人物...続きを読む
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