あらすじ
霙ふる師走のころ、夜討ちの陣吾と呼ばれ、裏の世界で畏れられている男が、平九郎の露店にやって来た。呉服問屋の大店「越後屋」に勤める比奈という女性を晦まして欲しいという。一方、極寒の「夢の国」に送られた「虚」の一員・惣一郎は、敵の襲来を待ちわびていた──。江戸と「夢の国」で繰り広げられる平九郎・迅十郎・惣一郎、そして今一人……、暗黒街の凄腕たちの人智を超えた超弩級の戦い。興奮と感動必至。直木賞作家の本領、天下無敵の大人気エンターテインメントシリーズ。
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Posted by ブクログ
今作は裏稼業勢揃い、アクション満載で読み終えると(良い意味で)どっと疲れました。
1~7巻をドラマでやって、今作の8巻を映画で...なんていう夢が膨らんでしまった。
それにしても今回ばかりは平さん危なかった!最後までハラハラさせられました。
花・鳥・風...ときたのだから「まだ続く」のが確定していて嬉しい!
推しキャラ "惣一郎" のこれからも気になるところ。
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8作目は正統派のくらませ方かな。とにかくおもしろかった。金に物を言わせて次々に刺客を雇う越後屋。ひなは無事にくらむ事ができるのか。平九郎はひなを無事にくらませれるか。
惣一郎とレラのストーリーもなかなかおもしろかった。続きはあるのかな?これで終わって欲しくないやつでした。
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くらまし屋シリーズもこれが集大成と思って読みましたがまだ完結編にあらず。
まだまだ物語は続くと思うとありがたい限りです。
今作は人間離れした猛者のオンパレードでお腹いっぱい。
そして平九郎がそれにも増して強すぎる。
しかし不自然さや嫌味のない強さであるのが憎い。
これまでにも増してとても読みやすい一冊でした。
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火喰鳥シリーズから続く大丸のあの人が残した子どもたちにつながっていて、長いシリーズもののように感じて嬉しい。だんだんと、平九郎が探しているものに近づいていると感じられる。人探しを玄九に依頼できるとなって、これからどう動いていくのか、楽しみ。
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今回も面白かった。今回は戦いのシーンが多くハラハラの連続だった。惣一郎のシーンも長めで楽しめた。玄九と言う探し屋も登場し今後の展開も広がりそう。今回、頼禅のバトルシーンが出てきたがめちゃくちゃ強い。用心棒としては最強ですね。
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シリーズ9作目で、ようやく最新作に追いついた。今回もすごい。バトルの連続は今まで以上。そして北の国の惣一郎と初音に大きな動きが。迅十郎と九鬼の対決も見逃せない。1作目の印象と全然変わってきたけど、たまらん!
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「くらまし屋稼業」の8冊目。ここでようやく追いついた。
今回は呉服問屋の大店「越後屋」で働いていた比奈という女性を晦ますお話。
この比奈を甲州のとある村まで逃がすという道行きで、どうやって晦ますかというシリーズ最初の頃にあった趣向が薄くなったのは淋しいが、代わりに凄まじい活劇が次々と繰り広げられる。
悪事の露見を防がんとする越後屋の大番頭・富蔵が雇った追っ手はなんと65人。猿橋の上の立ち回りはまだ序の口。次々と追い縋る刺客との死闘に手に汗握る。
一方、大丸の機転(大丸の幼き神童、流石です)で比奈を害そうとする者を炙り出すことになった炙り屋・万木迅十郎は前作に登場した九鬼段蔵と人間離れした斬り合いを見せ、ようやく語られた“夢の国”では榊惣一郎が凄腕の弓使いレラと対峙する。
敵も味方もなくそれぞれが勤めは必ずし遂げるという矜持を持った切り結びは胸熱もの。
平九郎が頼ることにした人探しに長けた黒狗の玄九、初音に影響され変化が見えた惣一郎、井蛙流の師・磯江虎市の行方、“夢の国”の戦いのこれからに、駒飼宿の町医者・掛庵も気になる。
どこまで膨らみどう収束するのか、この話。次巻も楽しみ。
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いや、面白かった!この人の本はこの前、塞王の盾を読んだんだけど、口は悪いがなんか作者の独りよがりの遊びをみているような気がしたものだけど、この本はテンポといい設定といい、好みだったな。まぁ、言ってもブルース・リーの死亡遊戯に近いものはあるのだけれど。
シリーズもののようでこれはもう八冊目?くらいなのだが、ここから読んでいくか、それとも一作目から読むか。まぁ、その時はその時だな。
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面白い。圧倒的に。
エンタメ、時代劇の王道。
バトルシーンが多いにも関わらず、または多いからこそ?、十二分に楽しめる。
イクサガミ天の世界ともリンクが見えたり。
これからも続きが気になる。
しかし、ラスボスが平九郎の師匠になるのでは無いかという、嫌な予感が過った。
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最高でした!
厚みがあって、読む前から期待倍増!今回は、くらますという事よりも,戦闘シーン多め。
主人公である平九郎に幾度と訪れる危機にハラハラさせられました。
惣一郎目線で語られていく新たな登場人物との死闘は迫力満点!
目が離せません!!力が入ってしまいます!
炙り屋、闇の一味のあの人の絡み、スリリングで目が離せない展開、エンタメ感ありすぎでしょう〜♬
平さん、そこまで命がけにしなくても、、命こそ大事よ!と、語りかけたくなりました。
今村先生の本の凄いのは、心理描写も素晴らしいのです。読みながら、自分も巻き込まれていきます、読書って、これが良いんですよね〜
自分も登場人物の一員になってしまう感じ。恐れ多いけれど、私もくらまし屋の一員となって、お助けしている気分で読ませていただきましたよ!
Posted by ブクログ
カッコイイ!
「井蛙流奥義 戌神」に続いて2つ目の奥義開眼です!( ゚д゚ )クワッ!!
技名も超絶カッコイイ!のですがそいつをレビューに書くってのはちぃと野暮ですぜ旦那(誰?)
まぁ奥義は十二個あってそれぞれ干支の名を冠した技名になっていて、技そのものにも干支に因んだ特徴があるってことだけ教えてあげましょう
特別ですよ
奥義はあと十個残っていますので最低でもあと十巻は続くということですね!楽しみ(一巻に一つという根拠は特になし)
そして今作『風待ちの四傑』には「くらまし屋」堤平九郎、「炙り屋」万木迅十郎、「虚」の若き天才剣士榊惣一郎の他に凄腕の弓使いレラが登場
このレラがどう見てもアイヌの戦士なんですがそこはずっとぼやかしたまま
ちなみ「レラ」はアイヌの言葉で「風」を意味します(お!珍しくお役立ち情報)
そしてこの四傑に加えて裏稼業の凄腕たちがわんさか登場し入り乱れております
おかげで今回はほぼ全編通して戦闘シーンw
でもカッコイイからいいのです!
カッコイイは無敵なのです!
敵にも味方(?)にもこれから何かやってくれそうな面々が登場したシリーズ第八巻
んもー次を早う!
あ、『羽州ぼろ鳶組』シリーズ先でもいいですよ
しょうがないなぁ
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くらまし屋の平九郎に次々と襲いかかる凄腕の殺し屋たち、果たして平九郎は無事依頼人をくらますことができるのか、時代劇エンターテイメント第8弾。
これまでよりもボリュームを感じさせる厚味の一冊、それもそのはず、暗黒街の殺し屋が次々と登場し、闘いが繰り広げられるのだから。
この展開は、まさにアベンジャーズ、ヒーローやヴィランの闘いがまさか時代小説の中で味わえるとは思いませんでした。
その中心となる4人の人物像もそれぞれ味があり、魅力を感じました。
この後、この4人がどのように物語に関わっていくのか、最後まで目が離せません。(まさにアベンジャーズ)
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くらまし屋の依頼の遂行と極寒の「夢の国」に送られた「虚」の一員・惣一郎の物語が並行して進んでいく構成。くらまし屋、炙り屋、虚の一員の榊惣一郎、白銀の狩人のレラ、4人の強者たちが、己の矜持をかけてぶつかり合う展開を楽しめた。レラの風貌や「夢の国」の描写からして、蝦夷地なのかな。物語が江戸から遠い地へ広がっていく期待を膨らませつつ次作を待ちたいと思う。
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久しぶりのスタンダードな逃避行。そして平九郎と迅十郎の共闘なんてニクい。このシリーズは本当にキャラクターがみんな魅力的だ。夢の国の話も大分進んできて、物語が収束を始めている気もする。
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何となく3巻で止めていたシリーズ。これも何となく最新8巻を読んでみたところ、既刊を全て注文せずにはいられなくなった。
江戸の町や人々の暮らしが丁寧に描かれている一方、いざ戦いとなると時代小説なのに数々の「奥義」が炸裂するので読んで単純に楽しい作品である。
読みどころはいずれ劣らぬ遣い手の平九郎、迅十郎、惣一郎が今回に限っては期せずして「味方」となる点だと思うが、黒狗と平九郎のせめぎ合いもそれに負けず劣らず面白かった。さて、4巻に戻るとしようか(笑)
Posted by ブクログ
今回も沢山の人が出てくる
少し、混乱してきたけどそれぞれのキャラクター色が描かれているのでかろうじて付いていっている
闘いの場面が多くてハラハラしたけど
良い人も悪い人も一本、筋が通った人ばかりということが清々しかった
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今回は”くらまし”はちょっと脇へ置いておいて…
戦いのシーンが多め。いや、ほとんどか。
好きな人にはたまらないかもだけど、
わたしはまあ、、、そこまでは。。
でも今回はどちらかが明らかに優勢という戦いは
ほとんどなく、互角。
なので手に汗握る展開にハラハラドキドキが続いた。
これまで飄々としたイメージだった惣一郎が
初音や弓の達人レラとの出会いで
人間らしさを垣間見せる。
なんだかものすごく訳ありな惣一郎、
気になる人物のひとり。
このシリーズを読み始めた頃は平九郎との戦いが
早く実現しないかと、そればかり思ってたけど、
今はちょっと、たたかってほしいような、そうでないような、複雑な気持ちだ。
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あちらでもこちらでも、手に汗握る展開ばかり。読んでいてページが進むのが勿体無い、と感じるくらいの読み応えでした。 四傑とのことですが、4人じゃない気がした読後。虚、強い。平九郎もかなり危ないシーンもあるのだけど、恐らく負けないと思うのでそこは今村さんを信じます…。初音はそんな風に生活していたのですね。次巻はいよいよ再会の時…かな…楽しみに待とうと思います。
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シリーズ第8弾
散りばめられていた点と点が繋がっていく。
4傑の平九郎・迅十郎・惣一郎・レラが待つ「風」とは?
黒狗の玄九の登場がどうつながっていくのかワクワクする。
早く次が読みたい。
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序章/越後屋の切れ者/長屋の絆/白銀の狩人/
四三屋の利一/暗黒街の地図/比奈の旅立ち/猿橋の上で/豪と疾/玄人の詩/終章
人を晦ます。腕も度胸も頭脳も必要、お金も要るよやっぱり。見つからないように隠し逃がす、追われないようにもしなくては。ドキドキしました。
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4傑って誰を指すの?って思うくらい凄腕が次から次へと登場する。平九郎は完治にひと月かかるほどの怪我を負ったがなんとか無事勤めを成し遂げる、これぞプロフェッショナル。
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「くらまし屋稼業」シリーズ第8弾。
「くらまし屋と炙り屋の共闘」と「惣一郎とレラ」の2つの柱で物語は進む。
登場人物も増えたが、それだけ世界が広がり規模も大きく面白味は増す。
テンポも良いし、何よりお話が面白い。
流石、今村翔吾といったところか。
プロの矜持が本作の肝だが、本作もぶれることなくプロの矜持が描かれる。痺れる格好の良さ。どんどん続きが読みたいシリーズのひとつ。
星は4つと迷って、とりあえず3.9とするが、星に意味はない。
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くらまし、炙り、惣一郎、レラ。
四傑が入り乱れて…と期待とは違った。
確かにそうなると、誰が誰の技名なのか、今以上に考え込んでしまうだろう。
表題に「風」を入れたのは無理やりな気がする。
くらますことに重点を置いた物語を読んでみたい。
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〈くらまし屋家業〉シリーズ第八作。
今回は剣劇シーンが多い。「くらまし屋」平九郎vs「虚」、「虚」vs「炙り屋」迅十郎、「虚」惣一郎vs新登場・謎の人物レラ…。
くらまし屋の仕事としては、大店・越後屋にまつわる秘密を知ってしまった娘・比奈を逃がすこと。
だが比奈は案外しっかりした娘で、怖い目にあっても泣き言一つ言わないところが良い。陣吾という心強い幼馴染がいたというのも運が良かった。
一方、平九郎自身の問題、彼の妻子の行方については、読者には分かってはいるものの、交差しそうで焦らされっぱなし。次こそは発展あるか?
個人的には七瀬のアイデアが毎回楽しみなだけに、今回はちょっと肩透かし感があって物足りなかった。
その分、戦闘シーンが多くて少々疲れた。平九郎一人では荷が重いのでは…と思っていたら、心強い味方がいたのでホッとした。
惣一郎の狂気が少し違う方向に向いていたのも一つの転機。最初はただの危ないヤツだったのか、段々魅力的になってきた。
そして平九郎の師匠は、今後物語の展開に絡んでくるのか。
「虚」グループの手練れはかなり減ってしまったが、今後も闘いが続くのか。その分『夢の国』を狙う新しい勢力との闘いが始まるのか。平九郎の妻子がいる『夢の国』の安全は保たれるのか、そして平九郎と妻子との再会はいつなのかも気になるところ。
シリーズはまだまだ続きそう。〈羽州ぼろ鳶組〉もあるし、作家さんも大変でしょうが両方楽しみにしています。
※シリーズ作品一覧 全てレビュー登録済
①「くらまし屋家業」
②「春はまだか」
③「夏の戻り船」
④「秋暮の五人」
⑤「冬晴れの花嫁」
⑥「花唄の頃へ」
⑦「立つ鳥の舞」
⑧「風待ちの四傑」
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シリーズ第八弾。
シリーズ一作目に登場した(うろ覚えですが)“夜討ちの陣吾”から、彼の幼馴染で呉服の大店〈越後屋〉に勤める比奈を晦ましてほしいとの依頼を受けた平九郎。
闇組織「虚」と組んで行われていた悪事が露見することを恐れた〈越後屋〉の大番頭・富蔵は裏の口入屋〈四三屋〉の利一に比奈の始末を依頼しますが・・・。
今回はとにかくバトルが凄いですね。
富蔵が金に糸目を付けないのをいいことに〈四三屋〉の利一がエース級の裏稼業の手練れを大量投入して、平九郎と比奈を狙ってきます。
そんな中〈大丸〉の“神童”(ぼろ鳶シリーズ”のあの人の幼き頃でしょうか)の機転により「炙り屋」が味方側についたのは不幸中の幸いでしたね。
で、圧巻のバトルシーンですが、まず平九郎VS凄腕の暗殺者たち・・とにかく数が多い!しかも手練ればかりときては流石の平九郎も大怪我を負うなど、かなりハードモードでした。
ただ、中には“プロ”としての矜持がある者もいて、何故か“今際の際”に、平九郎にお役立ち情報を教えて事切れるというパターンもありました。
“プロ”といえば、探索の達人“黒狗の玄九”もなかなかいいキャラでしたね。彼なら平九郎の“探し人”も見つけてくれそうです。
一方「夢の国」では、「虚」の一員・惣一郎VS弓の達人で(多分)アイヌのレラとの激闘も見どころでした。途中からはロシア勢(多分)と相対するため、惣一郎とレラが共闘したりとこちらも複雑且つ面白いことになっている模様です。
そして、「炙り屋」こと迅十郎VS「虚」メンバーの九鬼の闘いも決着はつかずとも手に汗握るものがありました。
因みにタイトルの「四傑」は、表紙から推測するに、平九郎・迅十郎・惣一郎・レラの四人のことと思われます。
という事で、キャラも増えてますます今後の展開が楽しみになってきたこのシリーズ。早く続きが読みたいです~。
Posted by ブクログ
くらまし屋稼業 8
堤平九郎は、姿を消して4年になる妻子を探しながら、飴細工を売りながら、裏稼業のくらまし屋稼業を営んでいる。
どんな者でも金さえ積めば、姿を晦ませる。
その対極にいるのが、炙り屋。
どこにかくれていても必ず、炙り出すという。
双方共、依頼は、必ずやりとげると言う。
越後屋の伊八郎は、比奈と二人で、越後屋傘下の千代屋へ出向した。
伊八郎は、千代屋の悪事を知った事で、何者かに殺されてしまった。
身の危険を知り、比奈は、幼馴染みの・陣吾に助けを求めた。
陣吾は、上津屋の旅籠の主人で、香具師の大親分・禄兵衛の片腕。
その陣吾は、比奈を晦ますよう、平九郎に依頼する。
前作の“立つ鳥の舞”からかなり経っているので、思い出すのに時間がかかり、その上に、次から次へと登場人物が増えきて、なかなか、読み進まなかった。
今回、平七郎は、人探しの名人・黒狗の玄九に三千両で、人探しを頼んだ。
妻子の行方探しを依頼したのか。