あらすじ
八朔の日、亥の刻。芝湊町の土蔵に、見知らぬ者の文で呼び出された男たちが、密かに集まってきた。骨董商の仁吉、役者の銀蔵、寄木細工職人の和太郎、浪人の右近、板前の壱助。文の差出人は果たして誰なのか?五人が呼び出された真の理由とは?一方、虚の一味、初谷男吏と榊惣一郎は仕事をしくじり、高尾山から江戸市中に戻ってきた。めくるめく展開に一瞬も目が離せない。まさかのラストに、驚愕すること間違いなし。最強の決闘あり、ミステリーあり、人情あり……無敵のエンターテインメント時代小説、熱望の書き下ろし第四弾。
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2025/4/5
生きてる!
平九郎さんがんばって!
過去の罪はなかったことにはならないよ。やっぱり。
冒頭に子供のころの彦弥がでてきてにんまり。
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くらまし屋シリーズ4作目。
いよいよ登場人物の素性が明るみに出てきました。
その関係性の繋ぎ方のうまいこと。
一つや二つではない糸の張り巡らせ方に脱帽です。
今作のメインの事件の犯人は早々に想像がついてしまいましたが、そんなのは大したことがないくらいに、複雑な伏線回収に感動しました。
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面白い。大きく話が動いてきた。今はない盗賊の一味の瓦解の顛末。それに関わる人の怨みをはらす炙屋。そしてとうとう平九郎の大事な人、初音が登場。すぐ続きを読むよ。
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この終り方…まるで髙田郁先生ではないか!
まさか最後のシーンでこの人が登場してくるとは…。
続きが気になる〰️!
第1弾から読み進め、これまで少しずつ疑問に思っていた数々のことが紐解かれ、それぞれの繋がりも明るみになったシリーズ第4弾。
平九郎を中心に、赤也、七瀬、そして3人を陰で支える茂吉にお春。
年齢や生い立ちは違えど、皆で力を合わせ生き抜いていることを改めて実感。
くらまし屋メンバーの結束も深まり、敵の姿も明らかになってきた。
敵味方に関わらず、己の勤めに矜持を持つ男達はなんて素敵なんだろう。
一度請け負った仕事は何年かかろうと、例え途中で邪魔が入ろうとも、最後まで手を抜かずやり遂げる不屈の信念。
読んでいてとても清々しい。
そしてお楽しみの『ぼろ鳶』リンクは幼い頃の彦弥。
この頃から「女の頼みは断らない」主義だったとは…。
こちらの男もブレがない。
次に登場するのは誰なのか、それも気になる。
早く第5弾へ行かなければ!
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今回は誰かをくらます側ではなく、くらまし屋自身が狙われるという、ひと味違う物語。
これまでと趣向は違うが、終盤に向けて物語が大きく動き出しそうな重要な一冊でした。
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八朔の日、見知らぬ者の文で呼び出された暗い過去を背負う男たち。五人が呼び出された真の理由と文に隠された謎をくらまし屋達と一緒に追っていくスリリングな展開が面白い。最後は今までと趣向の違う暗いものになったが、あの人の秘密が明かされたり、あの人物が登場したりと物語が加速していく予感。次も早く読みたい。
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何しろ間違えて7巻目から読んでしまったので、知ってる名前が出てくると嬉しくなっちゃうのだが、この巻に関しては、全然知らない人たちが出て来てちょっと新鮮だった。
というか、蔵に集まるって、真っ暗で怖いだろうなあ。。(イメージだけど)
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「くらまし屋稼業」の4冊目。表紙の絵がなんだか和む。
今回は幼い頃の彦弥が登場する序章から始まる物語。この頃から彦弥は女性に優しかったのだな。
さて、本編。毎回誰かを晦ますばかりではないですよって、今回は趣向を変えてきた。
芝湊町の土蔵に見知らぬ者の文で呼び出された5人の男たち。話が進むと皆、鰄党の残党で今は堅気になって暮らしている(浪人も一人いるが)面々と分かる。
何らかの奸計に動かされ5人がくらまし屋に接触を図る運びに、平九郎が謀られるわけはないと思ってはいるが、下手に累が及ばぬかとちょっとドキドキ。
今回はミステリー色が強く、その分平九郎の立ち回りは少ないが、四三屋親子や炙り屋に虚の面々も巧みに登場させて、裏稼業の闇の深さを垣間見せ物語に厚みを加える。
平九郎の妻子の思い出に赤也や七瀬の過去も小出しにされるが、最後の最後に驚いた。続きへ急げ!
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赤也の過去が明かされたりして次の巻に向けて世界を広げるような今作
裏稼業の業のようなものが描かれていました
決して褒められるような生き方ではありませんが、それぞれに背負い、矜持を持って生きる男たち
平九郎の覚悟の先には明るい未来なんて許されないのではないか
そんな不安な気持ちにさせられるのでした
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くらまし屋の堤平九郎は、益々強さが際立ってきた。今巻でも凄腕の10人をたちまち屠ってしまった。裏家業をしながら妻の初音と娘の小鈴を探しているらしい。そして何のいたずらか虚の一人が初音と出会ってしまったようだ。
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内容(「BOOK」データベースより)
八朔の日、亥の刻。芝湊町の土蔵に、見知らぬ者の文で呼び出された男たちが、密かに集まってきた。骨董商の仁吉、役者の銀蔵、寄木細工職人の和太郎、浪人の右近、板前の壱助。文の差出人は果たして誰なのか?五人が呼び出された真の理由とは?一方、虚の一味、初谷男吏と榊惣一郎は仕事をしくじり、高尾山から江戸市中に戻ってきた。めくるめく展開に一瞬も目が離せない。まさかのラストに、驚愕すること間違いなし。最強の決闘あり、ミステリーあり、人情あり…無敵のエンターテインメント時代小説、熱望の書き下ろし第四弾。
令和3年2月13日~18日
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くらまし屋稼業シリーズ。今回はミステリー色が強かった。いつものように平九郎はかっこよかった。
ただ、登場人物が多くて、誰が誰だかわからなくなってしまう。
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かつて鰄党として世間を怖がらせた盗賊が5人とある土蔵に集められた。くらまし屋から鰄党の頭が隠した一万両の隠し場所を聞くことが支持される。
なんのために集められたのか?差出人は誰なのか?ミステリー要素もありいっきに読んだ。
シリーズ第4弾で赤也の素性が少しわかる、また平九郎の妻初音も登場か?
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マンネリにならずいつものパターンと趣向を変えた内容で楽しめた。くらまし屋の視点は少なく、くらまし屋を悪事利用に使われることになり、それに巻き込まれることになった5人の悪人の視点で進行する。相変わらず読みやすいが、今回は5人の運命が悲しいことになるので、読後感はやや暗め。全体の物語としてはこれからだんだん佳境に入っていきそうで楽しみ。
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シリーズ第4作目。
4作目にして、最早鉄板シリーズと化した、本シリーズ。
「羽州ぼろ鳶組」シリーズとのちょっとしたリンクも楽しい。
どんどん2つのシリーズをリンクさせてもらっても、良いですよ!
で、だ。
本作はミステリー仕立て。誰が犯人なのか。誰が誰を狙っているのか。
くらまし屋で、こんなことも出来るんだなぁと、更に可能性が広がったと感じた本作。
ラストの当時人物には、ここで登場ですか!と期待が高まる。
相変わらずの面白さ。星は3つとするが、ハズレなし。
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五人のうちの黒幕は。
くらますよりも、ミステリー要素が強い。
黒幕の正体が、予想どおりだった。
平九郎だけでなく、裏で仕事する男のプロ意識の高さをいつも感じる。
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今回は、主人公たちを狙う輩の目線が多く、残念。、ただ、ぼろ鳶との関連や今後の展開に重要なエピソードが盛り込まれていたので、油断は出来ないなと笑ってしまった。
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本業?のくらましではなく、復讐劇に巻き込まれるの巻。自分の過去が変えられないのはわかるけど、過去が全てじゃないだろうって壱助見てたら思いました。
いい加減、茂吉さんの肴で酒が飲みたい。時代の生活が知れるのもなんか楽しい。
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今回はくらまし屋が誰かの陰謀に巻き込まれる。
明らかに怪しい依頼にも関わらず、掟破りが明確になるまではあくまでも流儀を守る姿に迫力を感じます。ただ、もっと人情味溢れるくらまし依頼の方が好みかな。
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今回はくらましというよりミステリー要素が強く、
最後まで謎が引っ張られたせいもあり、
ちょっと勢いに欠けた内容。
ただし、プロローグでは
ぼろ鳶シリーズのあの人の登場に「いやーん」
エピローグでは、意外な人物の出現に「うそーーー⁉︎」
となった。
少しずつ物語は進んでいる。
先に見えるのは光なのか、闇なのか。
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今回はミステリー色が濃く、楽しめました✨
「虚」の存在がまだ謎めいている
平九郎の強さはもちろんのこと、惣一郎は化け物級の強さなのに、剣術シーンは読み耽ってしまう、
ラストは、続きが読みたくなる展開、
次は、物語が動きそうな予感!
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シリーズ第4弾。
いよいよ『虚』との対立が深まっていくのかと思いきや、解散した『鰄党』残党の話。
7箇条を守ることで、自分たちをも守ることになるからやむを得ないことではあるが、真相は悲しい。
赤也の過去も語られたが、七瀬にしろ、過去の自分からくらませなければならない理由はまだ明らかにされていない。
ラストの展開も含め、次巻も楽しみ。
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前回対立した「虚」との闘いかと思ったが、賊への復讐からへのくらましだった。なので大掛かりな脱走劇は無し。復讐がテーマなので全体に暗い。最後に主人公に繋がる流れがあり、今後の展開に期待。
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堅気になった元凶悪強盗団 鰄党の5人に、頭が遺した隠し金を探せ、隠し場所はくらまし屋が知っている、という文が届く。
文の差出人は誰だ?
誰も救われない話だった。
最終頁を読んだとき、今後は話の流れが大きく動きそうだなと感じた。
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シリーズ第四弾。
今回は、いつものドキドキハラハラの脱出劇とは趣が異なり、ミステリー仕立てです。
謎の文で呼び出された5人の男たち・・“くらまし屋”利用しようとする首謀者とその目的とは?
じわじわと真相が明らかになる展開と共に、今までも平九郎を囲むメンバーの事情が小出しにされてきましたが、今回は赤也の過去の姿が明かされます。
そして、終章では「!!」となる、驚きの結末が・・!
これは、続きが気になりすぎますね。次巻を読むのが楽しみです。
(別の本のレビュー表示の不具合がトラウマで、長めのレビューを書くのが怖い今日この頃・・)
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9月-14。3.5点。
くらまし屋第四弾。元盗賊団の5人が謎の人物に集められ、謎の指令が。目的は。。
ミステリ感あり、一気読みした。面白い。
平九郎の家族の手がかりが、やっと少し出てきた。
ぼろ鳶のあの人も。。。
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〈くらまし屋稼業〉シリーズ第四作。
序章で謎の組織『虚』の暗躍が描かれるので今回は『くらやし屋』VS『虚』のガッツリ対決かと思いきや、解散した筈の盗賊集団『鰄党』の残党の物語。
これまでは絶対不可能と思われる状況下でのくらませ方法が一つの山場だったのだが、今回はかなり趣が違う。
この四作目にして「くらまし屋七箇条」の重みを感じさせる。
「くらまし屋稼業」は慈善事業ではない、やはり裏稼業なのだ。
しかしこんな形で「くらまし屋」を利用しようとは恐れ入る。
だが勿論こんなことで良いように使われる「くらまし屋」ではないし、平九郎の場数の多さも感じる。
シリーズとしては新たに「くらまし屋」のメンバー赤也の過去にも触れられていた。
赤也、七瀬、平九郎、「くらまし屋稼業」に対する思いはそれぞれ違うが、良いトリオだと思うし三人が今後どのような道に進むのかも気になる。
個人的に気になっていた炙り屋・万木(ゆるぎ)も再登場。
更には「虚」のメンバーには惣一郎以外にも箍が外れたような危険人物がいることが分かる。
これから「くらまし屋」「炙り屋」「虚」の三つ巴の闘いになるのか。
さらには最後の最後にすごい展開に。
やはり平九郎と「虚」との対決は避けられないようだ。