【感想・ネタバレ】春はまだか くらまし屋稼業のレビュー

あらすじ

日本橋「菖蒲屋」に奉公しているお春は、お店の土蔵にひとり閉じ込められていた。武州多摩にいる重篤の母に一目会いたいとお店を飛び出したのだが、飯田町で男たちに捕まり、連れ戻されたのだ。逃げている途中で風太という飛脚に出会い、追手に捕まる前に「田安稲荷」に、この紙を埋めれば必ず逃がしてくれる、と告げられるが……ニューヒーロー・くらまし屋が依頼人のために命を懸ける、疾風怒濤のエンターテインメント時代小説、第二弾!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

面白くて、かつてない早さで読み終えました!
多々、良いシーンがありましたが、特に主人公の平九郎が二人の男の子とふれ合う場面が微笑ましい

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

少女の奉公人、お春をくらます今回のお話。
自分の醜態を隠すために、金盗みの嘘をでっちあげ、しまいにはお春を土蔵に閉じ込める留吉。
こんなやつがいるのかとイライラMAX。。
留吉の最期にはすかっとした。
今後もお春は物語に関わってきそうなので、楽しみが出来た。

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2025年07月11日

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The今村翔吾ワールド
火喰鳥のキャラクターが登場するは、新たな敵キャラが現れるは、主人公の過去に伏線が貼られるは………
飽きさせませんねー。

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2024年06月16日

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気持ちのいい終わりかただった。今村翔吾は羽州ぼろ鳶組シリーズを追い、そのほかもいろいろ読んだがおもしろい。
今回は実験的に一部を本を見ながらaudible も使った。やはり自分で読む方が速いし入り込めるようだ。

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2024年03月10日

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ネタバレ

2024/1/30
こっちいいですねぇ。
ちょっとだけぼろ鳶の人たちが出るのもにやける。
ま、出たの菩薩だけど。同じ時代なんだね。
大丸が早世したっていうのもヒュッてなったけど、ぼろ鳶と絡んでるのはその息子だよね?
何代目まで覚えてないよ…
敵がめっちゃ悪そうで強そうでヒヤヒヤしますが次も楽しみです
正体知る人が増えたのだけど仲間になったてこと?

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2024年02月01日

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今回も楽しかった!
今村翔吾先生の作品は、読むのが楽しみ。
期待を裏切らないし、読後感爽やかで最高!

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2023年07月16日

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人情味あふれる主人公が、今回は幼い少女をくらます物語。心に余韻を残す結末が心地よい。
裏稼業でありながら、人を救うように姿を消させる。その巧みな手際が魅力的で次作も楽しみとなる一冊でした。

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2025年10月27日

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只今春真っ盛り。昨今の米の価格高騰や農家の担い手不足を耳にする度に様々な苦労を重ねながら米作りを続けてきた人達に思いを馳せました。家族の為に売られるようにして江戸に出て来た少女春の雇い主は欲の塊で苦労ばかりさせられ、土蔵に閉じ込められてしまう。捨てる神あれば拾う神ありで、くらまし屋に救ってもらい里に戻ることは叶わなかったが再び江戸での暮らしの中で支えてくれる人のお陰で春に真の春が訪れました。
 次はどんなドラマが描かれるのか、そしてその度にくらまし屋の歴史が明かされていくのも楽しみなシリーズです。

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2025年04月19日

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ネタバレ

タイトルが素敵だ。愛すべきレギュラーが広がっていくこのシリーズ感はいいですね。2巻にしてこのシリーズの描き方のイメージが湧いてきたという意味でも重要。分量としても重めの中編を読む感じだけどこれからの展開の種が詰まっていて読み応えがある。一気に読むのはもったいないので、清涼剤用にちゃんととっておかなければいけないと思う。

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2025年02月21日

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 お江戸の闇を人知れず駆けて依頼人を『くらます』裏稼業、くらまし屋シリーズの第二弾。軽快な筆致で描かれるお江戸事情に心躍る時代小説です。

 今回くらまし屋に依頼をしたのは十一歳の少女、お春。田舎からお江戸へ奉公に出たものの、店の旦那から襲われそうになって抵抗してしまったが最後、店の金に手を付けたと嘘の噂を流され、同じ奉公仲間からは冷たくされ、女将からも手ひどく扱われる毎日。そんな中郷里の母が危篤だと聞かされ、なんとか母に一目会いたいと望むもお春は屋敷の土蔵に監禁されてしまう。頼みの綱は、一度だけ抜け出すのに成功した際、助けてくれた人が教えてくれた『くらまし屋』の存在。母親が命のあるうちに、一目会いに行くことを願ってお春はひたすら耐えていた。

 今作は一部前作の内容から続いている部分があるため、薄れかけた記憶を探りながら読んだ部分もありました。読み進めているうちに登場人物のことを思い出し、読むごとに江戸の世界に入り込んでいくような感覚になれました。
 作者の方の筆運びがいいのか、話し言葉が町人言葉と武家言葉で軽快に進むのがいいのかわかりませんが、とにかく読みやすいと感じます。目の前に江戸のリアルな生活が浮かぶようで、現代の話ではないのにとても現実的というか、違和感なく物語の世界観に入っていくことができます。
 今回、くらましてもらうことになったお春は、十一歳とは思えないほどしっかりとしていて、賢く、よく自分を保っていると思います。きっと笑ったらおぼこい女の子なのでしょう。家族のため、おっかあのため、泣きたいのを一生懸命堪えて前を見据える姿がとてもいじらしいです。
 つらいことも多いこの世だけれど、いつか彼女が心から幸せと感じられる日々がくるといいなと思います。

 作中にはたくさんの剣術の流派なども登場しますが、るろうに剣心で目にした剣術も登場したりして、現実は小説より奇なりということをそのまま感じたような気がします。歴史上には、きっと今からは想像もつかないような技達者がたくさんいたのでしょうね。

 前作に登場した裏の組織のようなものは、今作では存在をにおわせただけでした。次作以降でどう展開していくのかを楽しみにしています。

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2024年11月13日

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ネタバレ

幼きお春をくらます。
ここぞというときに、待ってましたとのお約束の展開。

報酬だけでなく、情で動く。
心が温かくなる。

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2024年05月07日

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シリーズ2作目
日本橋菖蒲屋に奉公にでたお春さんの晦まし。
平さん、かっこいいなぁ…
さらっと読めます。、

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2024年02月25日

Posted by ブクログ

くらまし屋の第2弾、一話目でもググッときたが、今回は、今村翔吾ファンである者としては、コレ挿入してくるかぁって感じ。
当然、ボロ鳶シリーズも読んでるから、九紋龍で出てきた『千羽一家』の話しじゃない?って思ったりすると、より一層引き込まれてしまう訳ですね。
こういうところはドラマのスピンオフ的で感心しました。当然、第3弾も読まなくてはならない。

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2023年12月24日

Posted by ブクログ

2作目になって面白くなってきた。全然儲からんやん!? こういうシリーズは敵役が重要で、いいね、迅十郎。しばらくこのシリーズで楽しめそう

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2023年08月25日

Posted by ブクログ

くらまし屋シリーズ第二弾。
今回の依頼は菖蒲屋で奉公をしていた少女、お春。
くらまし屋の掟に反してまで依頼を受けることにした平九郎は、仲間である赤也と七瀬と仲違いを…。
更に、くらまし屋とは真逆である炙り屋なる存在が明らかになり、波瀾万丈なくらまし劇の始まり。

第一弾は触りのプロローグのような存在でしたが、今回はなかなか内容の濃い、人情溢れる物語でした。
過酷な人生を歩むお春を助けるために、我が娘の面影を見ている平九郎と過去の罪を背負う風太の行動は、漢気があってカッコ良い。
また、ジャンル的には時代小説のはずなのに、どこかミステリーぽさがあって少し違った面白さもあります。

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2023年08月07日

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くらまし屋稼業の2作目。前作より登場人物に感情移入できたのは少しずつ語られる部分のなせる業かなと。

風太さんの過去と向き合う姿勢がとても好感が持てた。清々しい登場人物の多い作品が好きなんだなと実感。春の次は夏でございます。

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2023年07月06日

Posted by ブクログ

今村翔吾の長篇時代小説『春はまだか くらまし屋稼業』を読みました。
『くらまし屋稼業』に続き、今村翔吾の作品です。

-----story-------------
日本橋「菖蒲屋」に奉公しているお春は、お店の土蔵にひとり閉じ込められていた。
武州多摩にいる重篤の母に一目会いたいとお店を飛び出したのだが、
飯田町で男たちに捕まり、連れ戻されたのだ。
逃げている途中で風太という飛脚に出会い、追手に捕まる前に「田安稲荷」に、
この紙を埋めれば必ず逃がしてくれる、と告げられるが……
ニューヒーロー・くらまし屋が依頼人のために命を懸ける、
疾風怒濤のエンターテインメント時代小説、連続刊行、第二弾!
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2018年(平成30年)に刊行された、くらまし屋稼業シリーズの第2作です。

 ■序章
 ■第一章 幼い逃亡者
 ■第二章 血文字
 ■第三章 掟破り
 ■第四章 土竜
 ■第五章 春が来た
 ■終章

江戸の街で、大金さえ払えば、神隠しのように姿を消してくれる奴等… 失踪を手助けする「くらまし屋稼業」をテーマにしたシリーズです、、、

本作では、リーダーである堤平九郎が、「くらまし屋七箇条」を破り、日本橋の呉服屋・菖蒲屋(あやめや)に身売り同然に奉公している11歳の少女・お春を晦ますという展開… リーダー自ら掟を破ったことから、仲間の七瀬や赤也の協力を得られず、単独でお勤めを行うことに。

そこに、菖蒲屋の信用を失墜させようとする、大坂から進出してきたライバルの畷屋(なわてや)の陰謀や、前作でも登場した不気味な悪党で人買いの金右衛門、平九郎の天敵で「炙り屋」を名乗る裏稼業を営む剣客の万木迅十郎(ゆるぎじんじゅうろう)が絡んできて、エンターテイメント感が高い作品に仕上がっていましたね、、、

土蔵に閉じ込められたお春を救出する際に飛脚の風太(土竜の伊助)の技能が活かされる作戦や、ムッチャ強い迅十郎との死闘等、見所の多い展開でした… 人情味あふれる結末も良かったですね。

平九郎が、ルールを超えたところでお春を助けたことには、明らかにされていない平九郎の妻子や過去の出来事に関係してきそうですね… 気になるところですね、、、

面白かったし、続篇が読みたくなりました… 本シリーズ、あと1冊だけ在庫があるので、続けて読もうと思います。

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

「菖蒲屋」に奉公しているお春は、武州多摩にいる母が病と知り、一目会いたく逃げ出す。途中飛脚の風太に助けられるも追手に捕まり連れ戻される。そのお春をくらまそうと平九郎・赤也・七瀬が奮闘する。お春は最期に母と対面できたが…。次巻でもまたお春ちゃんに会えるんだろうな。可哀想だけど、楽しみでもある。それからタイトルはそういう意味だったんだね〜。

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2023年01月17日

Posted by ブクログ

くらまし屋に新たなメンバー加入?

平九郎の過去が少し明らかになった。
七瀬、赤也のことも少しだけ。
くらましに関わる人たちが温かくて涙を誘う。

火消や盗賊など、もう一つのシリーズでお馴染みの人物もちらっと登場し、
そちらを知ってる人はさらに楽しめる。

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2022年12月22日

Posted by ブクログ

ぼろ鳶組に劣らず、このシリーズも面白いなあ。
第二弾はリーダーの平九郎がビジネスではなく個人的な感情から幼い少女をほぼ無償でくらます話。
それを知った赤也と七瀬の対応に信頼と愛情か感じられるし、一方で今後も宿敵になりそうな迅十郎の雰囲気も良い。純粋なプロフェッショナルとして能力が非常に高く、悪役でも善玉でもなくどこか憎めない雰囲気などを読むと、将来的には手を組むこともありそうな予感がする。

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2022年10月05日

Posted by ブクログ

今回はぼろ鳶シリーズから菩薩顔のあの人がちらりとゲスト出演
うーん商売上手か!

そしてはっきりと、意図的にぼろ鳶シリーズとは全く違った方向性で書いてるよね
文体も微妙に違う気がするけど気のせいかもしれんw

軽さをかなり意識してる気がするなー

そしてこちらはこちらで面白い!
しかもどこかで爆発しそうな気もするんで引き続き追いかけてみたいと思います

ちなみに主人公の堤平九郎は井蛙流という独特な流派の達人なんだけど
この井蛙流ってのがどのような流派や技もひと目見て真似て吸収してしまうというとんでもない流派でしかも剣術だけでなく体術や手裏剣までも盗んで自分の技としてしまうんよ
で時どきで一番有効な技を繰り出し敵と戦うんですね
この設定さー
たぶん今村翔吾さんがいろんな「○○流 □△!」って書きたいだけなんじゃなかろうかw
まぁそれならそれで大歓迎だけどw

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2022年08月07日

Posted by ブクログ


2巻の方が好きな展開でした✨
前作に引き続き、くらますお話ですが、ドキドキしながら一気に読みました♬平九郎の剣さばきが冴え渡る✨
こちらのシリーズも、楽しみです♪


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2022年06月09日

Posted by ブクログ

前作では80台の駕籠を使い、大金を掛けてくらまし、最後は敵方を1人で殲滅。
今作では多摩の貧農から奉公に出された少女のくらまし。当然、金は無いので味方も手を出さず1人で仕掛け。情報料と大人数を掛けての大工作。今回も人手と自分の金で少女の救い出しを行う。何故、自腹なのかが僅かに出てくる。今後は、くらまし屋を始めた事や、これまでして救う理由が出て来るだろう。
最後は宿敵との一騎打ち。大迫力の剣戟が繰り返される。少女の行方と宿敵との意外な結末を迎える。今後も楽しみな伏線が幾つも出ている。

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2022年03月14日

Posted by ブクログ

11歳の奉公人「お春」を土蔵から救出することが今作のミッション。逃げ出した道中で昔にくらまし屋が世話をした風太に出会い、また物語が二転三転していく過程が面白く、時代ものらしい人情が描かれているのも良い。炙り屋など気になる存在も登場し、時間以降も江戸のニューヒーロー達の活躍から目が離せない。「春はまだか」⇒「春が来た」のタイトル回収も見事。

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2025年06月14日

Posted by ブクログ

シリーズ第2作目。

前作でくらまし屋の説明や、キャラクターの説明が済んでいるので、物語がするすると入ってくる。

謎の悪人集団「虚」が出てきて、俄然、これからの展開が気になってくる。

「羽州ぼろ鳶」シリーズとのリンクも嬉しい。テンション上がる。

どんどん読むぜ。行くぜ、3作目。

星は3つ。3.6とする。

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2025年04月10日

ネタバレ 購入済み

平九郎仕事は成功するも代償無し

江戸近在多摩村では凶作に見舞われ、小作農家の娘お春は少しでも家計を助けるため、江戸の呉服店「菖蒲屋」に奉公に出た。未だ11歳の子供だった。
お春が健気に奉公に励んでいたある日、店主の留吉から部屋に呼び出されて乱暴されようとした。その際、助けを求めて声を上げた為、番頭が留吉を諫めてお春は難を逃れたが、留吉が言い訳をでっち上げてお春のせいにするのである。
留吉はケチで意地悪な性格だが、物語ではそこばかりを強調しているように思える。留吉は当然、店主として商店街や組合等の会合に出席する程の人物であり、一時の気の迷い、魔が差したとは言え物語にあるような悪事を重ねるほどの悪人なのかと、不信に思われるところだが・・・

ただ、お春には母の危篤の文が届き、帰郷の許しを請うのだが留吉に拒否された。止む無くお春はお店から抜けて逃亡した。逃亡の途中、飛脚の風太の援護を受けるが、結局留吉が雇った鳶の連中に捕まり、店に連れ戻されて蔵に監禁されてしまった。
更にお春への留吉の仕返しは続く。留吉は、回船問屋にお春の身柄を引き取ってもらう代償として抜け荷船の名義をお店名義に代えて、荷下ろし出来るようにしたのである。
一つの嘘が次の悪事に繋がっていく連鎖の様子が、非常に丁寧かつ事細かに書かれている。

そして、ここでくらまし屋平九郎の出番だ。今回の依頼主お春を多摩村に届けるため、平九郎が動いた。
平九郎は、蔵に閉じ込められたお春を救出する為、奇想天外の大掛かりな仕掛けを考えた。それは、菖蒲屋の斜向かいの一軒家を借りて、その蔵まで穴を掘りお春を救い出そうというものだ。佐渡金山で磨いた穴掘り名人、風太の技を頼りに地下を掘り進め、誰にも気付かれないようにお春を救出したのである。
ここは将に物語の真骨頂だ。
その後、平九郎はお春を連れて甲州街道を府中に進み、多摩村の実家に無事お春を届けた。

道中にもう一つ見せ場があるが、それは省略する。

#ほのぼの #ドキドキハラハラ

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2025年04月07日

Posted by ブクログ

これで事件解決かな?と思うと、そこからまた二転三転と物語が動くので、最後まで息づく暇がない。少しずつト登場人物たちの輪郭も見えてきてまた次巻も楽しみ。

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2024年03月24日

Posted by ブクログ

「くらまし屋稼業」の2冊目。
今度は呉服屋の土蔵に幽閉された少女・お春を晦ます話。

「くらまし屋七箇条」の一に『依頼は必ず面通しの上』とあるのだが、前作でもそうだったように、依頼人に直接会うところからして大変な稼業ね。
まずはそこからひと工夫だが、□□を騙るとはなかなかやってくれる。そこに菩薩の面みたいな顔した気味悪い若侍が顔を出したり、他にも鬼灯組や大丸が出てくるなど小ネタでも楽しませてくれる。
お春の事情を聞いて自らに課した掟を破ることにしたため、単身、くらましを行うことになる平九郎だが、前作ではなんとなく匂わされていた妻や娘のことも少しだけ知れることになる(全てが明かされるのはシリーズがもう少し進んでからなのね)。
救出劇はいかに“土竜”と言ってもややうまく行き過ぎだったように思うが、その後に来る染谷不動での立ち回りの変幻自在がまた一興。これも前作ではセリフの中に出ただけだった「炙り屋」万木迅十郎が姿を現すが、こいつもまた凄まじく強く、今後の絡みがどうなることやら。

辛い境遇に耐える登場人物が多い話だったが、ようやく春めいた終章に心温まる。

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2023年03月04日

Posted by ブクログ

2022.5.31
読みやすくて面白いけど、もう少しだらしなくてクソな人間らしさも見たいなぁ。
本当にボロ鳶で聞いた名前も出てきて胸熱!!
これからに期待です。

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2022年05月31日

Posted by ブクログ

くらまし屋シリーズ第2弾。

今回は自ら作った掟を破るため、平九郎が一人で行うのだが、そこはやはり仲間の絆。
くらまし屋の仲間たちの過去もチラチラとほのめかされ、次が早く読みたくさせる。

ぼろ鳶のあの人(?)もチラッと登場してたのもまた楽し。

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2022年04月03日

Posted by ブクログ

〈くらまし屋稼業〉シリーズ第二作。

その名の通り、様々な事情で行方をくらましたい人々をどんな手を使ってでもくらまし、新たな生き場所を与える〈くらまし屋〉。
今回くらませるのは呉服屋・菖蒲屋に奉公中のお春。商売敵との争いに巻き込まれて土蔵に閉じ込められている彼女を救いだし、重篤の母親に一目会わせてあげることは出来るのか。

今回は依頼人が奉公人の少女だけにお金にはならない。
仲間の赤也や七瀬が下りると言う中で、平九郎一人で仕事を受けようとする。
何故少女にそこまで肩入れするのかと思ったら、平九郎にはどうも行方知れずの娘がいて(奥さんの方の生死は不明)、彼女を探す為にこの仕事をしているらしい。
さらに仲間の七瀬もかつて平九郎にくらましてもらい新たな人生を貰った人間らしい。

平九郎一人の仕事ということで今回は難航。
しかも平九郎の仕事とは逆の〈炙り屋〉なる万木迅十郎というとんでもない剣豪も登場。
平九郎はどのようにお春をくらますのか。

前作同様ルパン三世みたいな脱出方法と、剣劇アクションと、くらます者くらましてもらう者それを阻止する者のそれぞれのドラマと、色々楽しめた。
お春ちゃんと風太、良い出会いで良かった。だが冒頭の地図を見ると〈菖蒲屋〉と平九郎たちが作戦基地にしている〈波積屋〉はご近所なのだが、お春ちゃん大丈夫?

〈炙り屋〉との因縁はこれからも続きそう。それはそれで楽しみ。

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2019年08月31日

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