小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ控えめに言って最高だった
考え方の、時間軸や空間軸が確実に広がった
(強く印象に残った内容)
AI時代でどう生きるか
優秀の定義はかわる
複数の視点を持ち、正確な現状認識が重要となる
そのために、
人文知を学び、時間軸を長く、空間軸を広くとる
現代のアメリカ一強から権力が分散する時代での生き方
人間は基本的に変わらない
過去の経験活かさない手はない
歴史はどう動いてきたか
これからの世界
No.1がNo.2の戦略を真似たら負ける
日本の未来
「空気を読む」スキルは世界で活かせる
ダブルスタンダードで耐え続けているのは日本だけ
「跡継ぎ企業」と公共性
日本にしかとれない戦略
-
Posted by ブクログ
ネタバレ特別児童養護施設で暮らす高校生のななみの成長物語。この本を読むと、特別児童養護施設育ちの大切な友だちがいるような感覚で、世界を見ることができるようになると思う。
幼い頃にシングルマザーの母を亡くし、祖母に育てられたが、その祖母もななみが小学生の頃に認知症を発症してしまう。二人暮らしが立ち行かなくなり、ななみは祖母に脅されていた「施設」暮らしとなる。
強く生きざるを得ない環境で、ななみは勉強に打ち込み、寮では異例の進学校に進学する。側から見れば、ななみは学業、バイト、部活に精を出す優等生だ。しかし、寮で暮らす子どもたちは高校卒業とともに寮は卒業する規定となっており、その後は自分一人で生きてゆ -
Posted by ブクログ
ネタバレ特に好きな章は「21 直木賞を受賞しスかしたエッセイを書く」でした、ここだけはクスッとしながらもすごくじんわりあったかくなる章でした。
・宿に電話をすると、「玄関のドアの鍵は開けっ放しだし部屋の鍵はフロントに置いておくから、いつ帰ってきても大丈夫」という、セキュリティ面から見ると全く大丈夫ではない返事をいただいたので、私たちは二次会をたっぷり楽しんだのち、海に向かった。テトラポッドのすぐ近く、石垣の上に並んで寝転がり、皆で星を見た。島の空はとても澄んでいて、まるで海の底が見えるみたいに、天の向こう側が見えた。
・「寝不足で逆に元気」という最も腹の立つ定説を布教していた馬糞のような学生であっ -
Posted by ブクログ
はー、長かった‥‥
本の厚みも物凄いですが、昭和に起きた殺人事件を、平成、令和と担当刑事がリレーをしながらとことん追い詰めていく‥‥本当に長い長いお話でした。
昭和四十九年の事件を追う刑事達。
なかなか解決しない事件。その間も新しい事件が次々と起きていく。実在する事件が数々小説にも出てきて、ほぼ同じ時代を生きてきた私にとっては、記憶を刺激されるものばかりだったけれど、時々記憶に引っかからない事件もあり、あ、作者はこういうことを言いたかったんだな、と思いました。
あんなに世間を騒がせた事件も、次のセンセーショナルな事件の陰に消えていってしまう。警察の手だって新しい事件に持っていかれてしまう。そし -
Posted by ブクログ
【作品に感じた印象】
絵本のような小説
まいが大好きなおばあちゃんと過ごした1ヶ月。
それはまるで「絵本」を読んでいるかのように、鮮やかな情景と温もりが感じられるものだった。
また、幼い頃、母が「絵本」を読んでくれた時のような安心感やぬくもり、懐かしさを呼び覚ましてくれた。
【感想】
近所の本屋さんで平積みにされていたので、いつも目にはしていた。しかし、手に取ったことは一度もなかった。おそらく、「〜死んだ」のタイトルから、悲劇的なものを感じて、無意識に避けてしまっていたのだろう。
だが、夏の文庫フェアの一冊として並んでいるのを見たら、ようやく装丁の美しさに気づき、購入することに決めた。また -
-
Posted by ブクログ
単行本からの再読。
カバー裏にスピンオフが隠されているのが素敵な仕掛け。
初読みの時にえげつないほど号泣したため、しばらくは再読を躊躇していたが、
もう一度あの感動を味わいたくて手に取った。
凄惨な子ども時代を過ごした貴瑚が出会った愛(いとし)。愛もまた虐待を受け、心に深い傷を負い、言葉を失っている。
誰にも届かない52ヘルツの声を発するクジラのように、寂しくて暗い孤独の中をもがいている描写には胸が張り裂けそうだった。
愛にとっての貴瑚。
貴瑚にとってのアイさん。
そして、貴瑚にとっての愛。
周りの温かい声に包まれながら、少しずつ少しずつ自分の存在価値を見つけていく姿には -
Posted by ブクログ
『私と踊って』
恩田陸先生らしい話がぎゅっと詰まった短編小説集。
最後に恩田陸先生のあとがきが1話ずつに添えられているのも嬉しい。
なんだろう。どうしようもなく、すべての話に“恩田陸”の残り香みたいなものを感じる。
ジャンルが変わっても、様式が変わっても、見事すべてに“恩田陸”。
どれも好きだけど個人的に好きなのは「忠告」と「協力」だ。
「忠告」での出来事で全てを完全に信じ切った私の心にあまりに衝撃の事実が「協力」で飛び込んでくる。
あと、「東京の日記」も随分と惹き込まれた。
プロパガンダと、和菓子、日記。他人を通って見ているせいで、とんでもないことが起きているのに、なんだかのんびりして