ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 透明な夜の香り

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    元書店員の一香は、古い洋館での家事手伝いのアルバイトを始める。そこでは調香師の小川朔が、幼馴染の探偵・新城と共に客の望む「香り」を作っていた。
    一香は、人並み外れた嗅覚を持つ朔が、それゆえに深い孤独を抱えていることに気づき……。


    人並み外れた嗅覚を持つ調香師のもとで、家事手伝いとして働くことになった女性を描く小説。
    静謐で繊細で、親愛とも恋愛とも欲望とも依存ともつかない朔と一香の甘く怪しく静かな関係が密やかで美しい。

    変わらないものの大切さと、変わっていくものにも変わらず寄り添い続けてくれることの愛しさを同時に教えてくれる素敵な本です。
    主人公の友達のさつきちゃんの、いつも笑って見守って

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    2025年12月31日
  • 塀の中の美容室

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    心から寄り添うということ、理解するということ、受け入れるということの、難しさやあたたかさを感じる物語だった。
    個人的には特に、第五章の中学生の話と、最後の章がとても良かった。菅生さんのキャラも良かった。

    刑務所に収監される人にもいろんな人がいる。やったことは許されることでは無かったとしても、十把一絡げにするべきでもない。
    本気でそうしたい人には、そして、状況が許すなら、やり直すチャンスは、あって然るべきなのかと、考えさせられた。

    読み終わってから表紙を改めて見ると、物語の余韻が感じられて、また良かった。

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    2025年12月31日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    マカンマラン3作目。ひとつひとつの話が深くて読み応えあった。思い返せば、1作目はシャールだけが料理をしていたけど、2作目では一緒に作っていて、3作目ではレシピを渡して作るよう促していた。料理を作る側の人が増えていくのってなんか良いよね。嬉しくなった。

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    2025年12月31日
  • 赤と青とエスキース

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    グッときたところ

    三章 トマトジュースとバタフライピー
    ・俺はなんでも、わかりやすく表に出ているものだけで判断していたかもしれない。こいつのこと、今までどれだけちゃんと見ていたのだろう。

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    2025年12月31日
  • 春にして君を離れ

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    流石のクオリティ

    3人称で、1人称ぽく書くのか肝だなと。
    女の登場人物の書き分けが良い。
    男の作者だとここまでいかない気がする。

    栗本薫のあとがきが、また秀逸。

    最後の方は主人公がかわいそうになってきて、これだけ一人になって内省できるって、実は繊細なんじゃないのとか、旦那の方もなんだかな
    とか思ったのも全て作者があえて仕組んでるんだなと思うと、やっぱりアガサクリスティー凄まじき

    しっかりエンタメで、かつ深い理想的な小説

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    2025年12月31日
  • 空白の研究

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    やはり表題作空白の研究が一番でした。催眠、昔はTVでもよくやってましたね…結局自分の中では「ヤラセ」として処理されているのですが。でもそんな話を改めて読んで面白いと思える昭和という時代、良い時代だったんですね。勿論逢坂先生の実力ではありますすが。

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    2025年12月31日
  • 幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談

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    人生相談本が最近自分の中でブーム。
    自分と相談者を重ねたり、回答者の答えになるほど…と納得するのが好きみたいだ。
    そんな中手に取ったこちらの本、表紙からしてインパクト抜群!
    中身も表紙に負けないくらい濃い内容だった。
    相談内容は自殺志願に不倫がやめられない、嫌われる勇気がほしいなど結構ハードなものが多い。
    その悩みに対し、寄り添うというよりは真剣に考えた末にバッサリと切ったり、新たな視点を提案したり…とこの2人にしか出せないような回答をしていく。

    全体的には、小気味よい掛け合いというか会話の往復に感心した。
    対談する2人とも百戦錬磨の玄人みがすごい。
    ちなみにマツコ・デラックスさんは知って

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    2025年12月31日
  • 少女には向かない完全犯罪

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    今年読んだ本格ミステリの中ではマイベストでした。これでもかと畳み掛けるような多重推理。本格ミステリというジャンルを壊してしまうかのような展開にも関わらず、本格ミステリの面白さを切実に訴えてくる作品です

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    2025年12月31日
  • 玩具修理者

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    表題作である「玩具修理者」は第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。その時の大賞は「パラサイト・イブ」だったようです。もっと早く読んでおきたかったと思いました。「酔歩する男」もSF的な要素が強いですが、ゾクゾクしました

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    2025年12月31日
  • 国宝 下 花道篇

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    上下巻通しての感想。
    歌舞伎役者の家に生まれた俊介と、極道の家に生まれて縁あって歌舞伎の世界に入った喜久雄の、友情と芸にかける思いが爆発する様子は良かった。
    最後、徳次と喜久雄が再会する場面も読みたかった。
    綾乃が幸せになってよかった。
    登場人物それぞれ細かく描かれて、感情移入できる。面白かった。

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    2025年12月31日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    読んでいて苦しくなる場面もあったけれど、人として生きていることに感謝したいと思えました。ものすごく切なくて、美しい物語でした。

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    2025年12月31日
  • ミス・パーフェクトの憂鬱

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    読書備忘録965号。
    ★★★★★。

    今月に入って読み始めたミス・パーフェクトシリーズ。本作が今年4月に出版された最新作!
    実社会でも世間を賑やかしている数々の炎上ネタ。それをパーフェクトに解決する!

    前作の備忘録で年内にもう一作備忘録アップ予定!と宣言してた手前、昨晩午前1時から1時間程で後半を読み終えました。
    ベッドだとすぐ眠くなるので、電車吊革に掴まっているような感じで立って読む!

    1作目備忘録の最後に「これはハッピーに向かうね。間違いない。」と自信満々に予想した通り、莉子と真司は結婚しました!ただし事実婚。籍は入れていない。
    莉子のおとん、栗林総理は「そうかぁ、愛梨ちゃんが孫かぁ!

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    2025年12月31日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    長編ではあるが、惹き込まれる文章で読みやすく、とても面白かった。
    舞台は戦後日本だが現代の私たちにとっても大切で、改めて考えるべき論点が随所に散りばめられた、皆が一度は読むべき本だとおもう。

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    2025年12月31日
  • アフターブルー

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    納棺師として働く人達のお話し。
    損傷具合の激しいご遺体を最期に対面できるように施行します。
    最期に顔を見れるかどうかって大きいですよね。亡くなった実感がないんですよね。

    各章ごとに視点が変わりそれぞれが抱える背景も描かれています。
    本作がデビュー作なんて、すごい!!
    今年最後の出会えて良かった。

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    2025年12月31日
  • 春風捕物帖

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    内容(ブックデータベースより)

    南町奉行所の定町廻り同心・春野風太郎は、町の者からは男女を問わず人気がある。歳は三十二で独り身。きりりとした目は鋭いが、顔立ちはふっくらとして、両端の切れ上がった口許にはえもいわれぬ愛嬌がある。と、風太郎のもとに、土左衛門が上がったと知らせが入った。駆けつけたところ、骸は歳の頃二十五、六くらいの若い男で、さほど時は経っていないようだ。心中か、色恋の縺れからか、などと軽口を叩いている野次馬をよそに、風太郎は野次馬の間に怪しげな色香を漂わせた女の姿を捉える。傘に隠れて顔が見えないが、色が白く年増の風情をたたえていた。風太郎が気になったのは、傘から覗く涼しげな眼が、

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    2025年12月31日
  • 飼い犬に腹を噛まれる

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    ヒゲの殿下の娘彬子女王のエッセイ。
    日頃の何気ない日常を切り取るエッセイ、普段の物事に感動するからこそ、心温まる様々なエピソードに遭遇するのだろう。
    皇室の行事をキッカケに米作りなど季節ごとのイベントも。
    飾らない素の記述だからだろう、ほっこりして笑える珠玉のエッセイ。

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    2025年12月31日
  • 女王様の電話番

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    直木賞候補作という帯、タイトル、そして物語のインパクトの強い一文目から気になって手に取った作品です。
    読みごたえがあり、作品としてもとても面白いものでした。

    当たり前とは?
    マジョリティの意見が正当で正解?
    明文化されているものだけがルール?
    読みながらそんなことを考えさせられました。

    「人には人の天国と地獄がある」
    この言葉を私はちゃんと甘受できるようになりたいです。

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    2025年12月31日
  • サンクチュアリ

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    デビュー作の『人間狩り』以来、読み続けている推し作家の一人・犬塚理人さん。

    四作目となる本作も大満足。

    人はどこまで悪になるのだろう。
    心の底からそう思わずにはいられない読書体験だった。

    連作短編の形だが物語の底に潜んでいるのは宗教団体〈サンクチュアリ〉の存在。
    宗教を否定するつもりはないが、サンクチュアリからは悪の香りしかしない。

    事件が解決していっても大きな陰謀が今にも襲い来るようでラストに向け心拍数が上がった。

    人とは思えない悪魔に成り下がった者達への怒りと失望で胸が塞がれる。

    人の在り方を描いた社会派ミステリー。

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    2025年12月31日
  • みらいめがね それでは息がつまるので

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    軽快な語り口。その奥にある社会への鋭い指摘。人に対するあたたかい目線。
    自らのことも率直に語られていて、親近感がわいた。
    ヨシタケシンスケさんの絵がまた面白い。新鮮な切り口で、この本の世界を広げている。

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    2025年12月31日
  • 最後の医者は桜を見上げて君を想う

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    命に向き合う3人の医師 考え方も性格も違う3人の医師。患者に対する方針をめぐり対立する。しかしそれぞれが、自分なりに一生懸命に患者に向き合い、命に向き合っている。
    最後は、同期だった3人の奥にある絆が見えて、涙してしまった。
    とても読みごたえあり、自分の仕事への向き合い方とも重ね合わせて、考えさせられた。
    悩みながら、迷いながら患者に寄り添うことも大事だという言葉が心に響いた。

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    2025年12月31日