【感想・ネタバレ】マチネの終わりに(文庫版)のレビュー

あらすじ

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。

深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。



出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。

スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。

やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。



愛とは運命なのか、それとも、私たちの意志なのか?

芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ好き。
まず一瞬一瞬の時を切り取った表現が秀逸で、頭の中で情景がスローモーションで再現される。ずっとこの世界に浸っていたい。
登場人物の設定としてはかなり自分自身の状況と異なるが、主人公2人の考えにはかなり共感できるものがある。
平野啓一郎さんの他の作品も読みたい。

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2024年07月12日

Posted by ブクログ

有名な作品だということは知ってたけど、なんか難しそうだなと思って避けてきた。友達から借りたから読んでみると最初からハマってしまった。小説の後に映画を観たけど、小説から読まないと映画はわからないんじゃないか?と思うほど、描写が細かくて、小説を読むだけで情景が想像出来た。とても切ないお話ではあるけどすごく美しくてお洒落だった。

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2024年11月17日

Posted by ブクログ

『過去は変えられる。』
言葉にならない。圧巻。
誰もが考える、あの時こうだったら、今はこうだったかもしれないという感情の機微が美しい文体で表現されている。

個人的には愛ゆえに痛みに耐え、相手を慮る洋子の強さに敬服した。

0
2024年11月12日

Posted by ブクログ

平野啓一郎さん「マチネの終わりに」
自分にとって「ある男」以来の著者の作品になる。
平野作品全体に形容される「分人主義」という作風、じっくりと味わってみたいと思いこの有名な作品を読んでみる事に。

物語は完全なるラブストーリー、40歳前後の所謂「大人の恋愛」が描かれている。
お互いの生き方、お互いの仕事感、お互いの距離感がスマートでセンスが良く凄くお洒落に感じられた。
物語のストーリー自体が物凄く秀逸でグイグイと引き込まれて読まされていく。
自分の余計な感情が邪魔だと感じるくらい「超弩ストレート」な恋愛小説だった。

序章で触れられていて気になっていたが読後に検索したところこの物語には本当にモデルがあり、ギタリストの福田進一さんという方と国際ジャーナリストの山本美香さんという方の物語という事が分かった。自分は両者とも存じ上げなかったが、調べれば調べるほど両者の持つ人間的な豊かさとその高さを知る事になった。

凄く衝撃的だったのが作品には描かれていなかったが2012年にシリア内戦取材中に山本さんは銃撃され亡くなってしまったという事実。
その事実と物語が混同してしまう。
蒔野と再開した東日本大震災の蒔野の復興コンサートのすぐ後ではないか…
洋子の気持ち、蒔野の気持ち、作者が書かずにはいられなかったという気持ち、全てが混同しだして自分も胸の中が空しさでいっぱいになってしまった。
こんな悲劇あっていいのだろうか?

実際には「分人主義」という作風に触れてみようと思い読み出した作品だったのだが、完全に物語の持つ魅力に支配されたまま読み終えてしまった。
この作品に関しては読後の余韻も物凄く強いため「分人主義」云々はもうどうでもよくなっている。

著者の新作「本心」も購入してあるのでそちらを読みながら「分人主義」に関しては触れられたらなと思う。

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2024年11月10日

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余韻が残る。

人は変えられるのは未来だけじゃない。未来は常に過去を変える。変えられるし変わってしまう。

運命と自由意志について考えた

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2024年11月02日

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恋愛小説ではなく恋愛を手段にした2人それぞれの人生の物語。自省、仕事、家庭、人間関係、社会。過去、現実、未来。
もう一度読む精神力ないけど、これから何度も反芻していきたい。

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2024年10月28日

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ネタバレ

『マチネの終わりに』を読みました。10年ほど前の作品とのことで、イラク問題、PTSD、リーマン・ブラザーズの破綻など。当時の社会背景も組み込みながら、登場人物の人生の葛藤が、仕事や恋愛を通じて描かれています。過去は変えられる、変わってしまう。かっこいいけど、あえてバカな話をする。これまで3度しか会っていないけど、最も愛した人、など。象徴的なフレーズもあり、ラストシーンは思わず拍手とほっこり笑顔に。映画化もされているようなので、こちらも観たいと思います。というより既に、サントラの『幸福の硬貨』をヘビーリピートしながら、小説のシーンを思い出しています。

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2024年09月29日

Posted by ブクログ

これほどまで人の心の奥底に届き、深く感動させる名作と出会え嬉しい反面
今後この作品を超えるものに出会えるだろうか。

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2024年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

漢字難しくて結構読むのに時間かかったけど、本当に美しい話だった。
主人公みたいな知的で美しくてかっこいい女性憧れる…
中盤はある登場人物のせいでイライラしっぱなしだったけどさすが洋子は大人すぎる、、、二人とも大人すぎるから運命か、と諦めをつけてすれ違いをすれ違いのままで終わらせてしまったのがもどかしすぎた。

でもラストはやっぱり再会して欲しかったから嬉しすぎて泣いた…

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2024年09月15日

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2人の年齢が上だからか、恋愛小説特有のウザったさがなくてすごく読みやすかった。というか私は「恋愛小説」ってコピーに書かれてるのを見て(あぁたしかに恋愛小説か)と思ったぐらい。愛の表現は十分にあって共感できるところも多かったけど、それ以外の要素も蔑ろにされずリアリティをもって描かれていた。

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2024年09月11日

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哀しくて美しい小説。
蒔野の弾くクラシックギターと、平野啓一郎の文体と、洋子の(読者が想像する)美しさが相まって、静謐さを湛えたアート作品に仕上がっている。
だから僕は、これを恋愛小説として括ることに抵抗がある。

未来は常に過去を変えている、という風変わりな主張は、物語を読み進めるうちに次第にリアリティを帯び、洋子が父親から真実を聞くシーンにおいては、もはや疑いなく正しいと理解した。洋子の過去は、あの瞬間にカラフルで温かなものに変わっただろう。
一方で、早苗が蒔野に真実を打ち明けたことは、ふたりの過去を変えてしまうおそれはあったけれど、生まれてきた小さな命という「今」を肯定したいという思いが、過去を否定することを押し留めた。これも(早苗を許せない読者が多いとは思うものの)理解できる。

蒔野と洋子の関係は、このあとどうなるのだろう。
真実を知ったあとでの再会で、2人の「過去」は書き換えられるとは思うけれど、ケンと優希という「今」を肯定するための「未来」の選択とは、いったい?
巻頭の『序』を読むと、ふたりの選択はあまりハッピーなものではなさそうだ。

けれど、ふたりの再会は、ふたりの人生の『マチネの終わり』なわけで、これから人生の『ソワレ』に向けて歩み始める、そのための選択であってほしいと思う。

YouTubeで『幸福の硬貨』のギターを聴きながら、読後の余韻に浸っています。

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2024年08月29日

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「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」

 洋子にそう語る蒔野の言葉。読み始めた当初はいまいちピンとこなかった。「未来は変えられるけど、過去は変えられない」とはよく聞くだけに。
 でも、ラストの方で、洋子が映画監督の父親に、前作の映画から次作の映画を撮影するまでの9年間なにをしていたのかを訊いた時の父親の返事。そして、同時に、どうして妻と離婚し洋子を残して去ってしまったのか、その理由を知って、その蒔野の言葉がストンと腑に落ちた。
 また、洋子と父親が交わす言葉に深く心を打たれた。ラストシーンと共に、このシーンは大好き。

 ラスト、5年半の歳月を経て、二人は再会する。この続きはどうなるのか。
 如何に蒔野のことが好きであっても、三谷の取った行動を私は許しがたく思うだけに、蒔野と洋子が共に生きていってほしいと思う。
 けれども、洋子の父親の「愛していたからこそ、関係を絶ったんだ」の言葉に思いを馳せると、洋子も同じようにするのだろうか。

 それにしても、平野啓一郎さんの小説はいいな。まだ2冊目だけど。

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2024年08月25日

Posted by ブクログ

純粋な大人の恋愛。胸が一杯で、途中で休憩を要したのは、この本が初めて。そうなんだよなー、あるある。でも大人だから、上手くいかないこともある...。

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2024年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めっちゃ教養のある恋愛小説だった。ちょいちょいある良い文章が良かった。今後はそういうのにしっかりドッグイヤーしていこう。

「未来は常に過去を変えてるんです」
「相手のことを心から愛せないという以上に、相手と一緒にいる時の自分を愛せないというのは、互いにとっての大きな不幸だった。」

とか。
婚活中の身としては一つ学びになった。

クラシックギタリストの蒔野と、戦争ジャーナリストの洋子との話で、ゴタゴタあって結局二人とも別の人と結婚、子供を産んだ話。最後はマチネ(午前の演奏会のことを言うらしい、午後はソワレ)の終わりに、洋子に5年ぶりに再会するシーンで終わり。

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2024年08月05日

Posted by ブクログ

2024.2.21
高校ぶりに読み返した

運命論を描いていると思うが、もう少し単純であれば、薪野と洋子がそれぞれの苦悩を相手に預けられれば、2人が結ばれる世界線は守られたのではないかと思う。

でも、この小説で何度も唱えられる、「過去の記憶は変えられる」がお守りにもなるし、悲劇における幸福をしっかり感じさせてくれる

私も過去の辛い記憶や苦い記憶を 少しでも良いものに思えるように、感じやすさや繊細さを大切に生きたいと思った。

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2024年02月23日

Posted by ブクログ

天才クラシックギタリストである薪野聡史と、ジャーナリスト小峰洋子。
たった3度会った人が誰よりも愛した人だった。

二人はすぐに結ばれるはずが運命の悪戯に翻弄されて、遠回りすることに。
薪野は三谷早苗と、洋子はリチャードと結婚し、家庭をもつことになる。
それでも強く惹かれ合う二人はやがて…。

ユーゴスラビア紛争なども話にからめて、話は紡がれていきます。
読み終わって顧みると、それほど複雑な話ではないのですが、読後感はいいです。争い難い、波のような…「魂が呼応する」ようなことがあるんだって。
これは物語ですが、そう思わせてくれます。

書評などには、「40代という人生の暗い森を前に出会った二人の切なすぎる恋の行方」と書かれていますが、良い喩えだと思いました。

※「暗い森」とはダンテの神曲に出てくる言葉だそうです。

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2024年08月24日

Posted by ブクログ

恋愛はよくタイミングだと言われる。これは運命というものが存在しているからなんだろうか。
運命という言葉をこれほど残酷で美しいと思ったことはなかったとおもう。

ただ言えるのは、この物語に出てくるような話が決して悲劇的なんかではなく、あらゆる日常に潜んでいるかもしれないものだということだ。その場に立たされたものはどう生きていけばいいのだろうかと思ってしまう。

ヴェニスに死すが作中に出てくることがあった。現代人の多くは、そのいわゆるヴェニスに死す症候群のように破滅的な行動をとることが浸透しつつあるように感じる。
だけれど、私たちには美しくて儚く消え去ってしまう一瞬一瞬が確かにある。そのひとつ一つに目を向けるのは難しくても、ささやかでもいいから振り返って悪いものでもなかったなと思えたら、それだけで救われるような気持ちがあってもいいのではないかと思った。

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2024年08月08日

購入済み

距離感が程良いです

人と人との程良い距離感が感じられる良い作品でした。仕事の同僚、親と子と孫、夫婦、そして男と女。ちょっとしたボタンの掛け違いから生じる人間関係が、最近の実際の社会的事件と相まって、実にリアルでした。

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2020年04月10日

Posted by ブクログ

運命の人の定義とは。スランプ気味のアラフォー天才ギタリストと、世界を駆け巡る美人ジャーナリストの運命の出会いと、関係について。

描写が美しくて、恋愛だけでなく、仕事やキャリア、不安定な国際情勢、歴史に残る文学の解釈、40代という微妙な年代の中で、若い世代に追い越される不安など、いろんな人生の側面が絡んでいて、40代でなくてものめりこめた。4日間で一気に400ページ読み終えてしまった。

もしも韓国ドラマだったら、運命の再会を果たして、家族も巻き込みながら最後はハッピーエンディングなのかもしれないけれども、そうはいかない心の動きがリアルで切なすぎる。そして、身勝手に人の運命を操作して、それで自分の信じるものしか想像できない早苗が最後まで許せなかったと同時に、人の愛を壊した人には何らかの犠牲もあるんだなと思う。一方で、そういった運命を乗り越えられなかったのは、やはり2人が一緒になることはないことの理由のひとつなのかな…。

燃えるほど強く引き寄せられる人は、時には火傷するような存在にもなりえると思わされる。久々にずっと考えさせられてしまう小説だった。

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2024年11月12日

Posted by ブクログ

私が童貞だからというのもあるが、三谷にだけは共感できかねる。経験豊富なニキネキならばわかるのか。
こんなすれ違う事ある!?という程のすれ違い、社会的なテーマも絡み切ない。

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2024年11月09日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ素敵な本だった。美しいって言葉が一番しっくりくる。愛と絶望が入り混じる最高に人間って感じの作品で、素敵すぎた。後半戦からの畳み掛けが凄まじくて、終わり方まで好みだった。とても好きになった。

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2024年10月22日

Posted by ブクログ

美しい。とにかく美しい。
天才ギタリストの蒔野、有名映画監督の娘でジャーナリストの洋子。パリやニューヨークでのシーン。2人の出会い、理知的で品のある会話や言葉遣い何もかも美しい。フランスのアンティークな映画を1本見たかのような感覚。

自分にはロマンチックすぎるような気もしつつ、すべてが浮遊感に包まれているわけでもなく、ちゃんとどっしりと我々が生きてる現実を見据えているようにも感じられる。

ストーリー自体、斬新な何かがあるわけではなく、割と想像できるような起承転結型ではあるのだけど、2人の純愛をずっと追っていたくて引き込まれてしまう。そして、この作品全体を包み込む高い品性によって、うっとりとした読後感を味わえる。素敵な本でした。

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2024年09月10日

Posted by ブクログ

面白かった
愛し合う2人が、様々な困難を越えながらも、再会を果たすって素敵
国際情勢に関する言及や、古典の引用が多く、難しく感じるところが多々あった

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2024年09月09日

Posted by ブクログ

ヒロインがジャーナリストだから、国際事情だったり宗教だったりの専門用語が多くて、一回じゃ理解できなかった。でも、それを除けばボーイミーツのお話。二人が直接関わっている描写が少なかったけど、だからこそ孤高であった二人が苦難を分かち合って支え合って希望を見出して惹かれあっていくのが運命的だった。二人の、やるせない出来事でも運命だと落とし込める思慮の深さは、それなりの歳だからなのかな。

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2024年09月06日

Posted by ブクログ

初めは淡々と進む展開に飽きてしまったが、物語が進むにつれて、2人の関係性の変化や周りを取り巻く環境に変化に本を読む手が止まらなかった。

最後の展開が綺麗な終わり方で読み終わったあとに清々しい気持ちになれる。
読み終わったあとに自然と恋をしたくなる。いや、愛を知りたくなる。

誰かを憎むことができない神様のいたずら…
しかし、この世界線が1番誰もが傷つかず幸せになることが出来た世界線でもあるのではないか。

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2024年08月05日

Posted by ブクログ

出会いのシーンが好きすぎる。忘れられない大好きすぎるシーンです。
初対面での衝撃、というかこの人、、と思ってしまう思わせてしまう、あとから何度も何度も思い返すことになる。

再読ですが、読んでいてもどかしくてジタバタしたくなる。以前も好きだったから再読に至っているのですが、ここまで刺さらなかったように思う。歳を重ねて読むと違って見えるって本当にあるんでしょうか。


そして、悲劇的なすれ違いの場面。新宿駅で待ち佇んでいる洋子(脳内石田ゆり子で再生されています)の美しさが目に浮かぶようで、敵わないと思わされる嫉妬とも呼べる渦巻く感情と自分の行動を自分で選択する感情の高まりが本当に忘れられない。私には三ツ谷を責められません。


スタバでの洋子と三ツ谷との会話にはハラハラどきどきというか、あの言い回しでピンときてしまうほど、洋子にとっては胸にしまってはいたもののグサッときた彼への思いを断ち切るための思考(もはやこれは呪いでは?)になっていたんだろうし、三ツ谷にとってもずっと変わらず洋子に抱き続けてきた感情なんだろうなと。
マリアとマルタの話、良かったですよね。賛否両論ありますでしょうか。



それぞれの結婚生活を経て、ラストの再会のシーン。素敵ですね。本当にこの2人らしくて。

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2024年07月26日

Posted by ブクログ

はじめの頃は全くページが進まなかったが、後半は胸につまされる展開でした。
自分の過去を変えられることができるのか、今を一生懸命に生きることが過去をかえるきっかけになればいい。

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2024年07月18日

Posted by ブクログ

大人の恋愛小説
ギタリストの蒔野、ジャーナリストの洋子の情熱的な出会い~結婚間近か?!の所までは「なぁんだ、純愛小説なのか?」と思って中々読み進めるのが億劫になってしまった。
しかし、2人のすれ違い~ラストまでは、それぞれの悩みながらも人生を進めていく姿が良かった。
未来とは?現在とは?そして、過去とは?
どんな人でも、それぞれに思い当たる所があるのではないだろうか。
自分が捉えていた過去の形は、後になって、視点が増えたり、周りの人が捉えていた形を知る事によって、変わる事がある、変わってしまう事がある。
また時間を置いて、再読したいと思える、深い物語だったと思う。

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2024年07月17日

Posted by ブクログ

静かで穏やかで
でもとても激しくて情熱的。

わたしが存在しているということ
大切な誰かが確かに存在しているということ
大切なあの人がある世界
そんなわたしの人生が、
とても愛おしくて大切だと思えた。

人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる、だけど実際は、未来は常に過去を変えている。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、かんじやすいもの。

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2024年10月24日

Posted by ブクログ

天才ギタリスト蒔野とジャーナリスト洋子のある意味、純愛ストーリーである。互いに惹かれ合うが、運命の悪戯とも思えるトラブルと人為的な邪魔により離ればなれになり互いの人生を進むことになる。

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2024年10月12日

Posted by ブクログ

すれ違いの多い恋愛ストーリー。歳を重ねると自分自身のことだけでなく、周囲のことも含めて決断を下さなければいけないことが多くなる。それが人としての成長であるし、生きていく上で必要なことだと思う。ちょっとしたズレで結末も大きく変わるのだろうなと感じた。大人な恋愛を見れた。

個人的に好きな文
でも、出会ってしまったから。その事実は、無かったことには出来ない。

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2024年10月11日

購入済み

意外でした

ずいぶんと話題になって映像化もされた作品という事で、読んでみようと思いました。ストーリー自体は面白いのですが、登場人物同士の会話が難しくて、しかも長々と会話が続くため、私にはとてもわかりにくかったです。結局そういう部分を飛ばして読んでしまいました。作者の方には申し訳ないです。映画のは観ていないのですが、きっともう少しわかりやすいのでしょうね。

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2020年10月26日

ネタバレ 購入済み

しんどい

久しぶりにとても読むのが辛い本だった。中盤は噛み締めながら読むのが無理だった。明るい兆しを含むラストであったが、救われるわけではない。この本を読むには自分はまだ人間性や教養が足りてないと感じた。5年後10年後にまた読んでみたいと思う。その時人間的な深みを得られていればじっくりと読み込むことができるかもしれない。

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2019年11月26日

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