【感想・ネタバレ】マチネの終わりに(文庫版)のレビュー

あらすじ

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。

深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。



出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。

スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。

やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。



愛とは運命なのか、それとも、私たちの意志なのか?

芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

良かったなーと心から思えた。
平野さんの静謐な文章に浸りたいし、考えたいこともたくさんあったのに、先が知りたい…本当に素晴らしい時間を過ごせた。

映画になっているのも知っていたが、キャストを思い出さないようにして、読後にキャストを見たが…私のなかでは、ちょっと違かった。でも、どんなふうに描いているかは、見てみたいとかな。

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2026年09月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく素敵な作品。特に登場人物がみんな「自分が幸せになるために悩み、決断をしていく」描写が好き。その過程で、愛して愛されて、傷つけ傷つけられる。私は、三谷のズルさを愛しく思う。大人な対応と大人気ない対応、近道をするか遠回りをするか、どの選択が幸せを掴めるかわからない。わからないなら、「幸せになって、過去を変えればいい」。愛し続けて、生きてさえいれば、幸せを掴める。なんだかとてもポジティブな気持ちになれました。

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めて恋愛の小説をちゃんと読めた
正直、三谷が憎くて苦しかった。過ちと同じ分何かを失えばいいのにと思ってしまう自分もいた。
でも蒔野との間の子供だったりいろんなことを考えたとき、それはバッドエンドだよなって。
二人が再会できてよかった。
二人の今後が展開されると思っていたから終わり方にもびっくりした

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2026年08月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

普段恋愛小説はあまり読まないが、なんとなく題名に惹かれて手に取った。この本は心が揺さぶられる大人の切ない物語だった。
蒔野と洋子が会う予定だった日、二人はほんの小さなすれ違いが重なって、更に早苗が洋子に送った別れを告げる偽メールによって一緒に歩むはずの二人の道が分たれてしまった。
この時、蒔野も洋子も精神的にダメージを負っていたために、相手のことを想い、また自分が傷つかない方向に進んでいったのだと思う。
早苗は大変なことをした、との自覚がありながらも自分の行為を自分の中で正当化していく。
早苗には全く共感はできないが、自分の間違いをなんとか正当化しようとする心理は多少は理解できる。
蒔野と洋子が初めて会った時の会話、未来は常に過去を変えている、という話は印象深かった。洋子が父親に昔のことを聞く場面、まさに過去が変わった瞬間で、父と娘の気持ちが通じたこの場面はとても好きだ。
ニューヨークで蒔野のコンサートに行った洋子、一部が終わってギリギリまで帰るか、席に戻るかを悩んでいたが、席に戻ることを決断できた洋子に拍手を送りたい。
登場人物の心情が細かく綴られていて、読み応えのある、余韻の残る一冊だった。

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画鑑賞時も馬に蹴られろ!と心底思っていたのだが、原作を読んだことでより詳細に深く彼女の心情や思想がわかった今でも、やはりわたしは三谷早苗という人物が嫌いだ。
仕組んだ事そのものより、2人が許すしかなくなる要因を得た後に全て自白しているあたり、本当にタチが悪い(意図していないなら余計に)。せめて墓場まで持っていく気概は見せてくれよと思ってしまう。
それはそうとして、「過去の意味合いは変えられる」という主題をニューヨークでの再会をもってして表現し締め括るストーリー構成がとても良いし、平野さんが綴る物語には心揺さぶられるなぁと改めて感じた。
映画サウンドトラックは作中でキーとなっているクラシックギターの音色を堪能出来るので、読書のお供におすすめです。

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

過去は未来の経験によって捉え方が変えられる というキーワードが とても 印象的でした 過去によって未来が変わるのは 時間軸からいってそうなのだと理解できるけれども その逆もあるんだなと気づかされた
過去のことを変えられるのは 未来しかないという言い方もできるかもしれない 
また一人の人が自分のエゴを突き通し間違った行動を起こしてもそれを間違えたと思うか思わないか そしてエゴがあるからこそ そのれは間違いではないのじゃないか
そして もし仮に過ちを犯したと思っていてもその人の人格 全てが過ちを犯した人にはならない
その人の他の部分も面で評価してしてるからこそ人間の心は揺れ動き 苦しいんだと思う

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2026年09月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「人は変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているのです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。それくらい繊細で、感じやすいものではないでしょうか。」
本の冒頭と後半に出てくるこのセリフ。2回目が染みるの何の。
天才ギタリストと、努力家の美しきジャーナリスト。教養を持って世界を違う目で見る2人にしか分かち合えない世界。嫉妬してしまうくらい素敵だった。儚かった。

めちゃくちゃ面白かった。久しぶりにぐいぐい読んでしまう小説を読んだ。面白かった、は違うか。ただ2人の男女が出会い、すれ違い、また再開するまでの話なのだが。そこにイラク戦争での体験や、天才ゆえのスランプなどがもつれあい、洋子の知性や教養の美しさも相まって情熱的な崇高な愛に感じられる。人はこんなに、何個の罪を犯してでも、誰かを愛してしまうものなのだろうか。

海外の話がよく出てくるので、この海外にいるタイミングで読めたのは良かったと思う。
教養を身につけたいと浅はかに思ってしまう。洋子さん素敵すぎる。憧れる萌子先輩のようだと思いながら読んでいた。

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2026年08月15日

aiu

ネタバレ 購入済み

独身の蒔野と婚約している洋子が惹かれあうという話で、内容としてはドロドロとしたものとなっていた。しかし、二人の性格の見せ方なのか、不快感を抱くようなことはなく、どちらかというとピュアな印象を持って読むことができた。
また、終盤で擦れ違いの真相をお互いが知った際の考え方やその後の行動から、もし私ならどうしただろうかということを考えさせられた。どう動いても最高の結末が想像できないまま二人が再会し、そこで物語が終わりを迎えたので、自然とその後に思いを馳せられた。

#切ない

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

四十歳前後の男女の恋愛小説。映画を観た後に小説を読んだ。
早苗が蒔野に真実を伝えられてからの感情のありようの文章が精密でよかった。石田ゆり子と福山雅治というキャスティング、あってたな……。
映画を観たときにも思ったが、やっぱり早苗がカスすぎる。恋愛の障害として置いていいのかというレベル。しかもその後結婚して子供まで産んでるのが図々しすぎる。
「マチネの終わりに」というタイトルが読後にじんわりと広がってくるような感じがした。「ある男」もだったが、読み終えてから余韻を感じるタイトルをつけるのが上手いなと思った。

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2026年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ヒロインは魅力的だが、主人公はちょっとダルい。
脇役だと思ってたマネージャーがこんなに話に絡んでくるとは思わなかった。

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2026年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

序盤や終盤の展開をみるとたしかに「恋愛小説」なのだが、はたして筆者は「運命的な惹かれ方をしあった二人の恋愛模様」を描きたかったのか?というと、違う気がしている。

というより、「描きたいことをいろいろ詰め込んでみました!」感をどうしても感じてしまい、そしてその「描きたい一つ一つの題材」がそれこそ「ひとつの作品の核」になりうる重いものばかりであるからこそ、中途半端な描かれ方となり、かえって一つ一つの要素が薄く感じられる。もっというと軽んじられている、という印象になっていると個人的には感じた。ひとつひとつの要素がうまく絡んでいないというか。

複雑というより、「ちぐはぐ」。

また、物語としての大きな「転」である二人のすれ違いについては、正直言って稚拙さが目立つ展開だと思った。まさかのアンジャッシュ。

いい大人同士、直接話せばすぐ解ける誤解であるだろうに、ドラマ性をもたせたいからか、直接二人が話せなかった理由として「イラクでの自爆テロに巻き込まれた経験によるPTSD」や「恩師の危篤」を利用するところに、かなり嫌悪感と不誠実さを感じた。


冗長だと感じるシーンもあれば、「え、ここの展開こんなにあっさり?」と思うところもあり、読んでいてのカタルシスがうすい。

特に、二人がすれ違う原因を作った戦犯★早苗の罪の告白・真実の露呈シーンは読者が読みたいところだと思うのだが、思ったよりあっさりしてる上に蒔野も強く責めないのですっきりしない。

かといって早苗の好感度があがるような(肩を持ちたくなるような)シーンもほぼ書かれていないので、(ってか蒔野が早苗をすきになっていく描写すらない。ポジション的には早苗悪くないはずなのに、さすがに脇役すぎる。ちょっと不憫)

蒔野が真実を知ったあとでも「早苗と別れない選択」をする・早苗との「家族としての親密さ」に説得力がない。子供もいれば「別れろ!」とは簡単に言えないのはそうだし、献身的に支えてきてくれたというのはそうなんだけど。
けっきょく早苗は罪悪感に苛まれるくらいで最後までお咎めほぼなしなのもなんだかなぁ。

いろいろ文句を書いてはいるが、洋子と父のシーンだったり、洋子・蒔野・ジャリーラの3人で過ごしたパリの夜のシーンはよかったなと思う。

映画はもしかしたら尺の問題的に、いろいろとカットせざるを得ないであろうから逆にすっきりしてみやすくなってるかも、と思った。観てないけど観てみようかな?

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2026年07月17日

ネタバレ 購入済み

しんどい

久しぶりにとても読むのが辛い本だった。中盤は噛み締めながら読むのが無理だった。明るい兆しを含むラストであったが、救われるわけではない。この本を読むには自分はまだ人間性や教養が足りてないと感じた。5年後10年後にまた読んでみたいと思う。その時人間的な深みを得られていればじっくりと読み込むことができるかもしれない。

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2019年11月26日

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