【感想・ネタバレ】マチネの終わりに(文庫版)のレビュー

あらすじ

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。

深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。



出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。

スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。

やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。



愛とは運命なのか、それとも、私たちの意志なのか?

芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

過去は変えられないと思いがちだが、未来によって常に過去は変えられているーーー。本作のテーマともいえるこの概念をベースにしながら、恋愛とも言えないけれども互いを思う気持ち、嫉妬により結ばれなかった結婚生活まで、静かに流れるクラシックのような物語だった。
ミステリではないのに、先が気になり、でも一気に読み進められないような独特の雰囲気を感じた。他の作品も読み進めたい。

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好きな作品。

たった数回しか会わずとも強く惹かれ、紡ぎ合う時間がどれだけ短くとも二人の深い繋がりは、生き方、考え方、すべてに影響を与え続ける。

再会の後、どんな話しをするのかな。
互いの大切なものを、互いに受け入れ合って、精神的な深い繋がりを、穏やかな気持ちで語り合いながら歳を重ねて行ってくれたらいいな。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。」

作中で洋子が何度か思い出す蒔野のこの言葉。この本の最後の1シーンを読み終えた後に思うことは、その後2人の過去は幸せな記憶として変わったのかどうかということと、そうあって欲しいと思うこと。
それは2人が尊敬しあえる友人としてではなく恋人としてあの夜の続きを進めることで変えて欲しいと思った。

2人のその後は読者のご想像にお任せしますという感じだったので、最後に蒔野が洋子に会う直前に思い返した幸福の硬貨の一節にあるように.....彼らは、きっともう失敗しないでしょう!

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2025年11月04日

aiu

ネタバレ 購入済み

独身の蒔野と婚約している洋子が惹かれあうという話で、内容としてはドロドロとしたものとなっていた。しかし、二人の性格の見せ方なのか、不快感を抱くようなことはなく、どちらかというとピュアな印象を持って読むことができた。
また、終盤で擦れ違いの真相をお互いが知った際の考え方やその後の行動から、もし私ならどうしただろうかということを考えさせられた。どう動いても最高の結末が想像できないまま二人が再会し、そこで物語が終わりを迎えたので、自然とその後に思いを馳せられた。

#切ない

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 「未来は常に過去を変えている」過去には戻れないという時間的な不可逆性があるけれど、現在と未来を使って、過去を捉え直すことはできる。過去に対する自分の心情を塗り替えることで、過去は変えられる。だから思い出に惹かれ続ける。
 大人になると心を動かされるものに出会う機会が減ってしまう。他人を通してみる理屈のない好奇心に、身を委ねて情熱を捧げることに臆病になってしまう。大人になったといえば聞こえはいいけれど、言い訳が上手になっているだけ。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

天才クラシックギタリストの蒔野聡史と国際ジャーナリストの小峰洋子。40代の2人のささやかな邂逅と深い愛情、そしてそれを引き裂く消失点。出会いから別れ、そして最後の再会までを重厚な世界観で描き、それに随分と浸ることができた作品だった。

作品の中で印象的な、過去は変えられない、しかし未来は常に過去を変えているのだという考えにひどく共感した。過去の事実は変えられないが、未来の出来事によって捉え方を変えることはできる。2人の愛やそれぞれの家族のこと、過去はさまざまな形でのしかかっているが、その先にある未来によって、今までの過去への思いが変わり、変化をもたらしてくれる。最後のシーンでは、そんな希望を抱くことができた。

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2026年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「大人の恋愛小説を、インテリな著者が文学にしたらこうなりました」という感じ。

以下、少しネタバレになりそうです。

韓国ドラマとかの設定にもありそうな、壮大な設定やすれ違い、恋の天敵、ドラマチックな展開などなど、一見俗っぽい??って思うんだけど、旧ユーゴスラビアの歴史的な問題や、シリアの紛争、クラシック音楽やドイツ文学をはじめとする文学や詩の世界の奥深さなどをお話に盛り込みながらなので、俗っぽさがなくなる感じでした。

このスタイルの本、初めてでした。
初めての読書体験。

私の教養が浅いので、分からない文学作品等も多く、後から読み返して学びたいので付箋を貼りました!
トーマス・マンとか、読んでみたいです。
ドイツ文学なので、今ウィーンにいる間に原文で買って帰って勉強しながら読める!と思って嬉しいです。
だから良いタイミングでこの本を手に取れて良かった!

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2025年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長い長い。半分くらいまでは本当にゆっくりしか読めなかった。マネージャーの行動は行き過ぎていて理解することができないけど本能的に運命の相手みたいなことを理解していたのかなとは思った。隠し通せよとは思ったけど。お互い離れていてもお互いのことを考えているのがやはり、運命の人で何かが違えば出会わなかったし、結婚していたかもしれない。人生タイミング。
過去は変えられるっていうのはすごい印象に残ってるしその通りだと思う。

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2025年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく難しい言葉が多くて読み終えるのに時間がかかった。
だけど読み終えた後は、今まですれ違いすぎてた2人の時計がやっと進む期待に溢れた。

ただ、早苗を本当に許せないのはまだ自分が若いからなのか。当の本人達が何故あそこまで冷静でいられるのかが疑問だった。

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2026年02月19日

ネタバレ 購入済み

しんどい

久しぶりにとても読むのが辛い本だった。中盤は噛み締めながら読むのが無理だった。明るい兆しを含むラストであったが、救われるわけではない。この本を読むには自分はまだ人間性や教養が足りてないと感じた。5年後10年後にまた読んでみたいと思う。その時人間的な深みを得られていればじっくりと読み込むことができるかもしれない。

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2019年11月26日

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