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天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。 出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。 スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。 やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。 愛とは運命なのか、それとも、私たちの意志なのか? 芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。
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「マチネの終わりに」
2019年11月1日~ 出演:福山雅治、石田ゆり子、伊勢谷友介
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Posted by ブクログ
天才クラシックギタリストの蒔野、国際ジャーナリストの洋子、のちに蒔野の妻となるマネージャーの三谷の3人が主な語り手。 40代に差し掛かり落ち着いた思慕の想いを交わし合う蒔野と洋子を、若い三谷が蒔野への執着のあまり引き裂いてしまう。それぞれ想いを募らせ、苦しむ様子に引き込まれて読む手が止まらない。 作...続きを読む中にもあったように「過去は変えられる」ラストで、まるで映画をみたような没入感でした。
1. 「過去は変えられる」という発想について 作中の核心的なテーマである「未来が過去を変える」ということへの共感。 人それぞれに様々な過去があるけれど、その「過ぎ去った過去を、今とこれからの未来によって『良いもの』へと変えていくために努力すること」、その営み自体が人生そのものなのではないか、とい...続きを読むう気づき。 2. 「誰かの人生の脇役」として生きることの不可能性 作中では、牧野を輝かせるために「脇役としての人生」を生きようとした早苗の姿勢が称賛され、一見それが美しく、格好いい生き方であるかのように描かれていた。読んでいる最中はその風潮に流されそうにもなった。 しかし、深く考えてみると、それは「自分の人生を他者に依存してしまっている状態」に他ならない。 依存している以上、主役(牧野)の価値観や大切にしたいものが変わってしまえば、脇役(早苗)の人生の前提そのものが崩壊し、成り立たなくなってしまう。 脇役という生き方を否定したいわけではない。しかし、「どうしても自分しか自分の人生の主役にはなれない」のであり、誰かの脇役であることを人生のメインに据えて生きることは、構造的に不可能なのだと強く感じた。 3.言葉や行動をそれそのものだけでなく、背景や文脈まで想像を巡らせることが、相手への愛情であり、人間としての知性、成熟度と感じた。
この感動を言葉で表せられないのが苦しい。お互いに愛情があってもなお、事実を知ってもなお、その選択ができる蒔野と洋子が凄い…。途中の転機になる場面はついアンジャッシュのコントか!とツッコミを入れたくなるくらいだったけど、まさかこの勘違いから別の人生を歩むことになるとは…。 蒔野のギターのスランプ、洋子...続きを読むのトラウマによる苦しみ、どちらも似たような経験をしたことがあるので同じように苦しみながら読み進めた。 洋子みたいに大切なものを見極め、自分より周りの幸せを心から願うことができるような人間になりたい。
人物名を覚えるのが苦手で数年前に小説を離脱したという話をしたら、友人がオススメしてくれた一冊。 久しぶりの小説にしてはボリューム多めだったが、内容はとても好みだった。 主人公2人を中心に、自身の経験と重なる部分があったり経験したことのない感じ方があったりと、共感や発見の多い読書体験だった。 また小説...続きを読むを読み始める気がする。
言葉が美しい。感性が美しい。 過去は変えられる。 過去の事実は変わらなくても過去の思い出は変わるのかもしれない。 儚い。 3回しか会ったことない、、 ひかるくんみたいだね、 それでも好き。 その事実はかわらない。
ジャーナリストの宿命と、彼らを阻む女性を超えて、男女がおたがいを想い、恋焦がれる様子が鮮明だった。最後はほっとした
過去はいとも簡単に変わっていく。むしろ脆いものだ。という文には衝撃を受けた。過去は変えられないもの、受け入れるしかないと思っていたが、きっとその気持ちすら変わっていくのだろう。 近現代世界史や聖書を学んでいると尚更理解が深まるかも。
”結婚した相手は人生最愛の人ですか?” この問いに、おそらく正解、不正解はなく、どちらかであれば幸せで、そうでなければ不幸せということはないのだろう。 ボタンをかけ違えていった結果たどりついた現実であっても、その中でも素晴らしいひとときはあり、尊い出会いもある。だけど、すごく落ち込むことがあった...続きを読む時には、有り得たかもしれない別の生き方に想いを馳せ、涙することもある。 すれ違いが生じた時に、がむしゃらに追いかけて取り戻そうとする若い頃を越えた、大人の恋愛小説でした。
距離感が程良いです
人と人との程良い距離感が感じられる良い作品でした。仕事の同僚、親と子と孫、夫婦、そして男と女。ちょっとしたボタンの掛け違いから生じる人間関係が、最近の実際の社会的事件と相まって、実にリアルでした。
大人の高尚な関係性を感じて、恋愛ものかな?と感じて読み進めた。 主人公の周りの人間臭い人達の中で、主人公たちも他者には人間臭い対応の中、それぞれに対する慈しみや感応性に特別感を感じていきました。 終わり方も、読者の想像でいろんな形が広がる形で、どんな形を想像しても、一緒に歩もうがそれぞれ歩もうが、か...続きを読むけがえの無い人との繋がりが続く良い形だなぁと、余韻に浸りました。
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マチネの終わりに(文庫版)
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平野啓一郎
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