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台所は家の心臓、か。かっこいいな。天だけじゃなくて、陽も光もがみババも、みんな好きだなぁと読み終えて思った。
がみババが天に言った、受け取るものは選んでいいって言葉が素敵。そしてそれを聞いて、天が「これはいいや」って必要ないものを受け取らずに進んでいるのがすごくかっこよかった。SNSをやってるとどうしても、相手に悪気がなくても悪意のようなものって出会ってしまうから。
天のお家はきっと、台所の主がいるから大丈夫なんだろうな。私もきちんと料理しようかしら…と思わずにいられないお話でした。
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児童書だけではもったいない。幅広い世代に読んでほしい。
亡くなったお母さんの代わりに家事全般を引き受けてくれ、毎日美味しい食事、おやつを作ってくれるおばあちゃん。
そのおばあちゃんがくも膜下出血で急死してしまう。
「台所は家の心臓。火を使って、水を流して、台所を動かして、家全体を元気にする」
そのおばあちゃんの言葉を胸に、主人公小6長男は心も身体も成長していく。
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児童書なんだろうけど、子どもでも大人でも充分に楽しめる本だと思う。大好きなおばあちゃんを亡くし、父と子の4人で暮らす朝田一家が、それぞれに大切な人を失った悲しみを抱えながらも、ままならないことも多い現実を前向きに進んでいく姿がとてもよかった。料理コンクール後のガミばばと天のやりとりにグッときた。かわいちひろさんの挿絵がかわいくて、内容と相まって暖かさが伝わりました。
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天は小6。台所を支えてくれていたおばあちゃんを亡くし父と3人兄弟の暮らしはバタバタ。そんなある日、近所に住む"がみババ"の家の台所を美味しそうな匂いに誘われて覗いたことがきっかけで天は料理を教わることに。決して甘ったるくなく進み、心に響く内容。
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児童書とあって、たいへん読みやすかったです。
でも、私が子どもだったらこの本を読むことはなかったかもしれない。子どもの頃の私は、本よりも漫画の方が好きだった。いわゆる絵本や児童書の類は、あまり読んでこなかった。小説を読むようになったのは大学生の頃からだったように思う。
もしも読んでいたらもっとちゃんと、私もばあちゃんに料理を習っていたかもしれないなぁなんて思ったけど、どうかなぁ。主人公の天だって、おばあちゃんが生きていた頃は料理なんて全然興味がなかったはず。成長して、おばあちゃんと一緒に台所へ立つ未来もあったかもしれない。でも、立たなかったかもしれない。それはわからない。失ってからじゃないと気付けないことって案外たくさんあるよね。天たちのそばに、ガミばあが居てくれてよかった。ガミばあとのやりとりには思わずクスっと笑ったり、涙を流したりしました。
大切な人を亡くした悲しみは、完全に癒えることはないのかもしれないけど。それでも前を向いて生きていく姿には、胸を打つものがありますね。
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幼い頃に事故で亡くなってしまった母親の代わりに、美味しいごはんを作ってくれていた祖母までも、突然の病で旅立ってしまう。
長男の天は、シングルファーザーの父の手助けをするため、そして弟や妹のために、近所のがみばあの教えを受けながら台所に立つ。
ストーリーはさして珍しいこともなく、予想通りに進んでいくが、やっぱり子供が健気にがんばっている姿には胸打たれる。年のせい?"おてんとう焼き"はちょっと作ってみたくなる料理だった。
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おばあちゃんを亡くし、ポッカリと穴が空いてしまった一家が、料理を通して成長していく物語。
少しずつだがしっかりと成長していく描写に、心が温まった。
特に良かったのが、SNSに上げられた主人公が作った料理に向けられた、心無いコメントを、「これは、いいや」と取捨選択していた場面だった。
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児童書コーナーにあった本。
挿絵も入っていたりして、
とても読みやすかったし想像しやすかった。
朝井一家にかなり不幸が続いていて、
みんなをどうにかしなきゃ、
ご飯を作ってあげようという思考に
なったのが小学生というのが凄い。
厳しくも、天君を見守った
がみババもいろいろ思うことが
あったんだろうなあ。
私、卵焼きうまくできないから、
練習しなきゃ…
天君は毎日作って練習してた。
尊敬する!!
天君の姿を見て家族が
一人、また一人と変わっていき
家族が一致団結して前を向いて
いく様子が分かって
とっても良い家族だなあと思った。
これから先も天君が料理を
作っていってほしいし、
陽君も光ちゃんも手伝うように
なっていってくれたらいいなあ。
きっと、ばあちゃん喜んでくれるよ。
Posted by ブクログ
シングルファザーと三兄弟。
母親がわりのおばあちゃんが突然亡くなり
長兄の天くんは料理担当に。
でも、妹は好き嫌いが多いし
弟はある理由で台所に入れない。
困っていた天は、ある日、近所に住む
おばあちゃんの友だちと知り合い
料理のてほどきを受けることに。
これがまたとっても厳しい「先生」で。
文句を言うものの
ちゃんと食らいついてる天はすごいかも。
そうやって覚えたものを
家族のみんなにも食べてもらって
少しずつ日常を取り戻していくおはなし。
児童書って、さし絵も
物語に入りこみやすくしてくれる
ひとつのポイントだね!
Posted by ブクログ
3人兄弟の一番上の天、一家のお母さん代わりだったおばあちゃんが急死してしまい、弟や妹を励ましながら頑張っている。
そんなある日、近所の駄菓子や文房具を売っているお店から漂ってくる不思議な匂いに誘われるようにしてお店のおばあさんと出会ってしまう。
実はこのおばあさんと、亡くなったおばあちゃんの知り合いで、その上お料理の先生。
天はこのおばあさんから料理を習うことになる。
本当はおばあちゃんが天達に教えたかった料理をこのガミばばが教えることになる。
そして小学生の料理コンクールに出場することになる。
おばあちゃんを亡くして立ち直ることのできない妹や弟を自分も例外ではないのに一生懸命支えるお兄ちゃんの天、偉い!
料理は人のお腹を満たすだけでなく、心も満たしてくれるもの、それを天は知る。
そして人と人が料理を、食べ物を通して繋がっていくことも。
今更ながら料理の基本を教わった気がする。
天が教えてもらったものを私も作ってみたくなった。
自分のために、そして誰かのために、押し付けではなく作ってみたい。
自分と大切な人のお腹と心をほんわか温かく満たしてくれる料理を。
さあ、今日も台所に立とう!
Posted by ブクログ
家族の世話をしてくれていた祖母が亡くなり食事はいつも出来合いのものばかり
このままではと思いがみババのもとで料理を始める
ある日兄弟3人で料理コンクールに出場することにする
料理の仕方についても学べる