ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 舟を編む

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    小中学生の頃は辞書に書いている意味の定義は全て正解だと思っていたが、辞書を作る人も人間であり、定義は時代の波や考え方の変化によって改訂される必要があることを知った。
    辞書の定義を鵜呑みにするだけでなく、批判的な思考力を持つことが大事だとは知らなかった。

    私は英語の本も読むが、日本語の本を読むたびに日本語の語彙の深さに圧倒される。例えば、聞くという意味の英語はlisten toやhearだが、日本語だと耳を傾けるともいう。物理的に耳を傾けていなくても、聞くということを表す。その遠回しな語彙に知性を感じるから、日本語は綺麗だと思う。

    馬締さん、世間から見たら変わっている人に分類されるかもしれな

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    2026年05月25日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    主人公や、主人公の友達のように、自分の弱さに気づき認め、考えを改めることのできる人間になりたいと思う。
    また、物事って一方の視点から見ただけでは正しいとか間違っているとか判断できないと分かっていても、自分の経験だとどうしても主観が入って偏りがちなんだけど、この話を読んでいると、客観的に一つの事象に対していろんな目線で話が見えるので、改めて人の選択にいいとか悪いとか決めつけてはいけないと思った。
    この作者さんの作るお話を読んだ後は、現実世界が少し明るく感じる。
    最後の主人公が、小柳さんへの気持ちをこぼすところは、店員さんとしてその場にいたいと思うくらい尊い場面だった…。その場にいたら叫び出してた

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    2026年05月25日
  • 横道世之介

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    永遠と横道世之介の文庫発売、新作映像化決定ということで再読。
    初めて読んだのは10年前ほどだ。映画を先に見てから読んだのだけれど、映画も原作もとても好きな作品。

    記憶が薄れているというのもあるけれど、大学生の時に読むのと今読むのでは全然感じ方が違い、号泣してしまった。
    好きなのは、世之介の死後、祥子のもとに何でもないような日常の写真が世之介の母より送られ、少し後のパートでその写真を撮った際の世之介の日常が描かれるシーン。
    駅のホームでキム君と帽子を拾おうとするシーン。
    世之介の人生や、世之介とはこういう人物なんだというのが詰まっているシーンだと個人的に感じてとても好き。
    世之介の今後を予感さ

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    2026年05月25日
  • 楊令伝 一 玄旗の章

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    ネタバレ

    前作『水滸伝』で梁山泊棟梁・宋江から「替天行道」の旗を託された楊令を中心に、梁山泊の残党たちが新たな時代を模索していく物語。北部金国での幻王捜索、南部での方臘の乱、童貫率いる禁軍との戦い、さらに交易や物流による国家構想、中原一帯を襲う大洪水、金国と南宋の戦争など、単なる合戦小説に留まらない壮大な群像劇として描かれている。(全15巻)

    作品通して印象的だったのは、「戦争だけではない戦い」が描かれていた点。前作『水滸伝』では武によって道を切り開く場面が多かったが、本作では物流や交易、民の生活基盤をどう作るかという視点が強く、梁山泊が目指した理想がより現実的な形へ変化していく過程が面白かった。ま

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    2026年05月25日
  • 満天のゴール

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    本屋さんで『春の星を一緒に』を見かけて読み始めたら続編だと気付き、1作目の『満天のゴール』を慌てて購入。

     ある日突然夫の裏切りを知り、離婚を迫られる奈緒。本当は帰りたくなかった実家に逃げるように帰り、、、久々に会う父や、近所の方との触れ合いを通し本来の自分を取り戻していく。

     すごく好きなお話し。
    今後も時々読み返すと思う。
    タイトル『満天のゴール』の意味がわかった時、胸がいっぱいになりました。
    三上先生と奈緒のその先も気になるな。
    涼介くんも良い子だった
    夫と不倫相手が本当に嫌な奴だった。

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    2026年05月25日
  • 時をかけるゆとり

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    おい!ゆとり!

    面白いなー、どうでもいいことってこんなに面白いんだ
    人の失敗ってなんて笑えるんだ、と。

    通勤通学で読むにはちょうどよいエッセイです。
    間違いなく周囲から、変な目で見られます

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    2026年05月25日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    登場人物が頭の中で映像化され、一気に読み終わってしまった。もしかしたら、戦後の日本でこんなことがあったんじゃないかと、フィクションなのにそう思わせてしまう物語のキャラ設定や状況の描写が素晴らしかった。なにより、結末がとても良くて、爽快感がある。戦後80年、民主主義のあり方も女性の立場も大きく変化しつつも、まだまだ課題多いこの時代に、今一度、考えるきっかけにもなりうる本だと思った。子供たちにも勧めたい一冊!

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    2026年05月25日
  • あるかしら書店

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    「本にまつわる本」の専門店。
    本そのものについての理解や興味を深めたいお客さんたちが、次々とその書店をおとずれる。

    個人的にお気に入りなのは、「本とのお別れ請負人」。
    本って一度本棚の奥にしまい込むと、なかなか再度読み直す勇気が出ない。
    かといって売るのも処分するのもハードルが高い。
    長い間本棚の奥で埃をかぶって眠ったまま。
    そんな時に優しそうなおじいさんがやってきて、持ち主の心のケアをしながら本を引き取ってくれるのが、「本とのお別れ請負人」。
    未練なく清々しい気持ちで本を手放すことができそう。

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    2026年05月25日
  • みずいらず

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    とくにどんでん返しがあるわけでもないが、短編だけど人物描写が秀逸で読んですぐに感情移入でき、どれも面白かった。これが染井さんの能力ですね。映像化されたものより圧倒的に本の方が面白い典型ですね。

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    2026年05月25日
  • 連続殺人鬼カエル男 完結編

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    例の犯人(シリーズ未読の方への配慮)が逃亡して以降、カエル男の犯行と思しき事件が勃発。これは、模倣犯によるものなのか?それとも……。
    久しぶりの読書でしたが、ぐいぐいと引き込まれました!

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    2026年05月25日
  • シリアの家族

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    シリアで実際に何を見たのか、筆者の個人的な体験や意見も交えて書かれている。知らなかったショッキングなことも多々あった。命懸けの取材による貴重な文章と写真。ぜひ多くの人に読んで欲しい一冊。

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    2026年05月25日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    友人に「是非読んでみてほしい」と勧められて貸してもらう。
    どうやら全4巻+外伝の5冊らしいというのは分かりつつ読み始める。
    ファンタジーものでも全く苦なく読める私は抵抗感なく世界に入れた。
    描写も精密かつ壮大で、登場人物も魅力的。
    スルスルと世界にはまり、あっという間に読み終えた。
    すごい作家さんと作品を知らなかったんだと勧めてくれた友人に感謝。

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    2026年05月25日
  • コーヒーにミルクを入れるような愛

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    くどうれいんさん。
    もちろんお会いしたことはないけれど、確実にステキな人だ。
    自分に正直でユーモアあってチャーミング。
    文章を書くのがたまらなく好きってステキだなぁ。
    「歯とベンツ」
    綺麗な受付の女性を笑わせた!と喜ぶれいんさん♪
    全く知らない人を笑わせたくなる衝動って不意に湧きますよねw
    「見ていないし、透かしていない」
    あなたに見透かされてるようで緊張する。
    そう思うことで自分を安心させようとしてる。
    これもわかる。
    相手はそんなに見てないし、見透かしてなんていないんだw
    「深く蔵す」
    決断って選ぶことじゃなくて、選んでそれで良かったって思えるようにしていくこと。
    深いな。

    『湯気を食べ

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    2026年05月25日
  • 三体

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    面白過ぎた!!!!在り来りな感想になってしまうけど、結局この一言に尽きる、面白過ぎー!!!
    専門的な話の部分でも読者を置いてきぼりにしないよう細かい説明もあるし、難しい名前は毎見開きごとにフリガナふってくれるから、無理せず覚えられる!
    設定はもちろんおもしろーい!!!
    読み始めて最初の頃は、世界観に慣れるまでだいぶかかりそう、、、と思っていたのに気づけば100ページ200ページ、、、。そして、メッセージが、、、、の部分からもう読むのが止められない!!
    えっ、もう終わりですか?早く続きも読まなきゃ!

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    2026年05月25日
  • 県庁おもてなし課

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    お仕事小説としてかなり面白かった。行政の仕事や地域振興の進め方が具体的で、社会人として学びが多い一冊だった。
    一方で、結末については少し物足りなさもあった。企画の立ち上がり方は華々しいのに、最終的な成果はトイレ整備、道路標識改善、パンフレット設置など非常に地道で、「それだけ?」という感覚が残った。もちろん作中でも「重要なことほど地味」と描かれており、現実的な地域政策としてはむしろ誠実なのだと思う。
    ただ、読者としては、その積み重ねが何か対外的な成果につながる場面――例えば観光施策が評価された、話題化した、次の展開につながった、という達成感も少し見たかった。
    終盤の地元紙対談も、主人公にとっては

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    2026年05月25日
  • 運転者 未来を変える過去からの使者

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    ネタバレ

    素晴らしい恩送りの話、
    自分も未来のために、子どもたちのために、他人のために、
    できる事をやる。

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    2026年05月25日
  • PRIZEープライズー

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    ひっさびさに窒息しそうな気持ちで読んだ。

    普段ひた隠す類いの醜い気持ちと対峙させられた。作者の筆の力にぶん殴られ続けた感がある。

    栄誉への渇望や、同じ次元の理解者がいない孤高とそれに浸る自尊心。一方で、この人こそは理解してくれると決め込むと共依存して行く様や、その末に自他の境界を見失っていくというグラデーションが見事。
    食欲も性欲も名誉欲も、うまく隠すのが大人とされているけれど、カインのように純真の欲を発露する嵐のような人間はやはり魅力的だ。時に誰も寄せ付けない風雨を吹かせては優しく虹をかけて、世界を翻弄する人物になってみたかった。読み終えたあなたもそう思うのではないだろうか。

    しかしそ

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    2026年05月25日
  • スター

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    多様性の中に生きる人間の葛藤を描く。

    浅沼と千紗の言葉が特に響いた。
    響いたというより、本作を読んで、確かに感じてはいるが言語化できない考えを、きれいで納得感のあるかたちに言語化してくれているという感覚。

    今自分が生産しているものの、良いところに目を向けて生活しよう。

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    2026年05月25日
  • 謎の香りはパン屋から

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    ネタバレ

    吸い込まれるように読みあっという間に完了。パンの香りが想像でき大変心地よい後味でした。99.9%の満足。0.1%の不満は、熱海土産の表現。静岡県人としての意見は【うなぎパイ】NGかと。東西長い静岡県、東の熱海とうなぎパイ地元西の浜松市は別世界。熱海の古くからの土産を表現するならばやはり♨饅頭でしょう。

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    2026年05月25日
  • 白鷺立つ

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    叡山。
    千日回峰行。
    7年に及ぶ過酷な荒行を生き残り、完遂した僧侶は北嶺大先達大行満大阿闍梨と称され崇められる。
    成し遂げられなかった者には死しかない。
    最も過酷な堂入りと呼ばれる行は、生前葬の後9日間、断食・断水・不眠・不臥で真言を唱え続ける。

    比叡山延暦寺。名前は教科書で習いました。
    天台宗、なんですね。
    あまりにも知らない世界だったので理解できるかな?
    という気持ちで読み始めましたが杞憂でした。
    むしろ満たされる知識欲。
    物語としての面白さ。
    気づけば完全に世界観に引き込まれ、自分が行を終えたかのような読後感がありました。

    思ったよりも人間臭いです。共感できるという良い意味で。
    人が

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    2026年05月25日