ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 日の名残り

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    『正しい人生』などというものがこの世にあるのだろうか?そんなことは誰にも分からない。
    それゆえに、人生を捧げて全力を尽くした「何か」が、今思えば間違っていたということもあるだろう。
    でも、それでいいのかもしれない。
    燦然と輝いた太陽が沈む頃、『日の名残』とも言うべき光もまた美しいものなのだ。

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    2025年12月30日
  • なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない(新潮文庫)

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    モヤモヤをシェアしてあげることも大切なことなんだ。
    私のモヤモヤもシェアしてもらって、そうしてお互いが支え合う大切な存在になっていける。

    私は、本書でいうシェアのつながりが苦手だ。
    本音で語れないし、共通の話題がなくなるとすぐに疎遠になりそうで。なんだから一緒にいても気疲れしてしまう。
    ナイショのつながりは、家族や旦那とつなげていると思うけど、やっぱりシェアのつながりが欲しいと思うときもあって。それは、自分を傷つけない安全な環境が欲しいってことなんだろうか。

    自分は自分、他人は他人、その一線を保ちながら関係をつなげていく。

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    2025年12月30日
  • 13月のカレンダー

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    ネタバレ

    初めて読む宇佐美まことさんの作品。多くのブク友さんが高評価なので間違えないと思って読みましたが、やはり心に残る読んでよかった作品でした。
    両親が離婚して、連絡を取ることも無くなってしまった父親から空き家となった祖父母の愛媛の家をやると言われ、その家を訪ねることとなる。そこには自分の知らなかった祖父母の過去の出来事、広島の惨劇、自分のルーツそれら全てが今に繋がっていることを知る。最後は奇跡の縁が侑平のこの先を明るい方向へ導く、ホッとするような終わり方だった。

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    2025年12月30日
  • きのうのオレンジ

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    今年最後にして最高の作品に出会えた。隠れた名作です。
    自分は何者でもないけど生まれてきてよかったと思って最期を迎えたいものです。

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    2025年12月30日
  • 師走の扶持 京都鷹ヶ峰御薬園日録

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    京都鷹ヶ峰の藤林御薬園の養女、元岡真葛の物語。

    第1話 師の小野蘭山と上房総三州の薬草採取に行ってきた。京都に帰る日を前に、小石川の薬草園に。そこでお婆さんが倒れたので解放したのだが、元気になってから、痙攣して倒れた。

    第2話 真葛は尾張の宮の渡しまで来ていたが、梅毒病みの女性を見つける。夫はお前にうつされたのだと大変冷たく、医師にもかかるのを禁じているという。

    第3話 真葛と師のもとを辞した喜太郎は瀬田まで帰り来ていたところ、真葛を甥っ子が迎えに来てくれていた。一方で喜太郎には出迎えがなくて落ち込む。孫が来てくれていたとわかるのだが、その親でなくて落ち込む。が、喜太郎の娘夫婦はそのころ

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    2025年12月30日
  • 成瀬は信じた道をいく

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    これもまたあっという間に読め終わった。
    続編にも関わらず、とても面白かった。
    さらに続編を読んでみたい。

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    2025年12月30日
  • 君と抱く/夢想ペン作家日和

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     とてもハートウォーミングな作品です。ヒドイ出来事も悪人も登場しません。そういった事柄に嫌気が差した人や触れたくない人にオススメです。
     文章が、ひらがな多めで、はじめは戸惑うかもしませんが、リズムをつかめば優しく読めます。

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    2025年12月30日
  • 流浪の月

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    ネタバレ

    息をするのも苦しく、ページをめくる手が重いのに、救いを求めて次の文を読むような、崖のギリギリで続く物語に胸を握られ続ける話。

    両親が居なくなって、窮屈で自分が殺されていく生活から救い出してくれた文。しかしそれは、外から見れば、女児を誘拐したという拭いきれない事実しか残さなかった。やがて大人になった更紗も、唯一の理解者であり唯一の安息地である文を求めてしまう。

    そして、物語も中盤。文と出会い、今までの「普通になりきった自分」を捨ててかつての自由に踏み込む勇気、覚悟。
    そしてそれを阻む世界。これがあまりに絶望的で苦しくなる。

    2人の自由を壊すのは、少しの悪意と、多くの同情、偏見、そして優しさ

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    2025年12月30日
  • エピクロスの処方箋

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    マチ先生のお話。
    やっぱりすてき!
    医療に携わるものとして、忘れてはいけないことを思い出す刺激をもらえる。
    生と死と。分けて考えるのではなく、人の生きる中でのつながり。
    一言で片付けてはいけないけど、素直におもしろかった!

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    2025年12月30日
  • アガシラと黒塗りの村

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    民俗学とミステリー。素敵なハーモニーです。そこにコージーが重なります。
     仕掛けはシンプル。わかりやすさや、文体のライトさが作風にあっています。

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    2025年12月30日
  • 透析を止めた日

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    腎不全で透析に週3回通いながら放送業界の第一線で活躍する夫の闘病と死に立ち向かう姿を描くドキュメンタリー。人生百年時代でも、この本を読めば闘病という心身の過酷な体験を身近に感じられて読書を通して貴重な体験をさせて貰った。
    リアルな闘病体験を全体の三分の一ほどで描いたあと、その後に腎不全終末期の課題に向き合う著者の考え方が語られているのは説得力があった。著者の活動を応援したい。

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    2025年12月30日
  • 苦役列車(新潮文庫)

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    『一私小説書きの日乗』がとてもよかったので手にとってみると、あまりにその延長線上にあるので驚いた。私小説とはそんなものなのかもしれないが、”貫太”と”賢太”の距離は想像以上に近かった。
    『日乗』と相も変わらず、貫太の鬱屈とした日々がたんたんと綴られるだけではあるが、短編としての完成度の高さにこれまた驚かされた。私小説というからには順番に読まなければいけないのではと不安だったが、まったく問題なく、だらだらと続いていく人生のうちのほんの一場面をこんなにも上手く切り取れるものかと思った。またその構成もよく練られており、展開が気になるようなトピックを提示しておきつつ、最後にはそれに絡めたカタルシスがき

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    2025年12月30日
  • 地上の楽園

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    戦後、北朝鮮への帰還事業。歴史的事実を壮絶なひとつの物語として書き下ろしている。
    あまりにも惨たらしい救いのない話だがページを進める手が止められずに一気読み。

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    2025年12月30日
  • そんなバカな! 遺伝子と神について

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    ヒトも遺伝子に従って行動しているだけだったのか。
    それならしようがないと自己弁護して明るく生きていきたい。

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    2025年12月30日
  • 砂の女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    砂穴の暮らし: 劣悪だし不衛生だし単調な仕事を強制させられる

    砂穴の上の暮らし: 灰色の生活


    自由どこーーー!

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    2025年12月30日
  • 湘南機動鑑識隊 朝比奈小雪

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    新シリーズの始まりです。
    ヒロインの勤務先が湘南の江の島。地元民には楽しい小ネタもチラホラ。
     鑑識係のお仕事小説であり、ヒロインの成長物語です。

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    2025年12月30日
  • 鬱病日記

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    鬱病当時のことをこんなにリアルに残した文章はないのでは?
    意味を、価値を求めることが辛くなる。
    無意味に価値を求めよう。

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    2025年12月30日
  • 共喰い

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    再読。芥川賞受賞時のもらっといてやる発言に惹かれて購入した本が見当たらなくて、古本屋で思わずまた買ってしまいました。その当時もすごく惹き込まれてぐいぐい読めてしまったんですが、そんな感想の人は少数派のようですね。装丁も好きだし、御守りのように棚に置いておきたい一冊です。第三紀層の魚は読んだのかな…全然覚えてなかったけど、こちらも良かった。無理に言語化したくない余韻に浸ってます。瀬戸内寂聴との対談が載っていて、女にモテそうねと言われていた。これがすべて。寂聴わかりみが深い。

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    2025年12月30日
  • 殺し屋の営業術

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    乱歩賞受賞作。気になって選考委員の選評を先に読んでしまいましたけど、評判通りの面白さ。悪徳カリスマ営業マン鳥井が深夜顧客宅に向かうと殺害現場に居合わせ、自身も命を生きながらえるため零細殺し屋コンサルの営業マンになる羽目に。設定も内容もグロすぎるけれど、ユーモアもまぜ気味悪すぎないようにゲーム要素も交えてあり楽しめた。続編もありそうな終わりだった。

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    2025年12月30日
  • 斜陽

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    ネタバレ

    弟の夕顔日誌の、厨二病度はやばい。ぷ。
    昭和の飲み会コールが「ギロチン、ギロチン、シュルシュルシュル」

    ところどころの文章が退廃的な美しさを放つ。


    最後の「MC、マイコメディアン」は、映画ジョーカーを彷彿させて、ぞっと来た。

    よし、私も、
    戦闘、開始。

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    2025年12月30日