小説・文芸の高評価レビュー
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小中学生の頃は辞書に書いている意味の定義は全て正解だと思っていたが、辞書を作る人も人間であり、定義は時代の波や考え方の変化によって改訂される必要があることを知った。
辞書の定義を鵜呑みにするだけでなく、批判的な思考力を持つことが大事だとは知らなかった。
私は英語の本も読むが、日本語の本を読むたびに日本語の語彙の深さに圧倒される。例えば、聞くという意味の英語はlisten toやhearだが、日本語だと耳を傾けるともいう。物理的に耳を傾けていなくても、聞くということを表す。その遠回しな語彙に知性を感じるから、日本語は綺麗だと思う。
馬締さん、世間から見たら変わっている人に分類されるかもしれな -
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主人公や、主人公の友達のように、自分の弱さに気づき認め、考えを改めることのできる人間になりたいと思う。
また、物事って一方の視点から見ただけでは正しいとか間違っているとか判断できないと分かっていても、自分の経験だとどうしても主観が入って偏りがちなんだけど、この話を読んでいると、客観的に一つの事象に対していろんな目線で話が見えるので、改めて人の選択にいいとか悪いとか決めつけてはいけないと思った。
この作者さんの作るお話を読んだ後は、現実世界が少し明るく感じる。
最後の主人公が、小柳さんへの気持ちをこぼすところは、店員さんとしてその場にいたいと思うくらい尊い場面だった…。その場にいたら叫び出してた -
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永遠と横道世之介の文庫発売、新作映像化決定ということで再読。
初めて読んだのは10年前ほどだ。映画を先に見てから読んだのだけれど、映画も原作もとても好きな作品。
記憶が薄れているというのもあるけれど、大学生の時に読むのと今読むのでは全然感じ方が違い、号泣してしまった。
好きなのは、世之介の死後、祥子のもとに何でもないような日常の写真が世之介の母より送られ、少し後のパートでその写真を撮った際の世之介の日常が描かれるシーン。
駅のホームでキム君と帽子を拾おうとするシーン。
世之介の人生や、世之介とはこういう人物なんだというのが詰まっているシーンだと個人的に感じてとても好き。
世之介の今後を予感さ -
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ネタバレ前作『水滸伝』で梁山泊棟梁・宋江から「替天行道」の旗を託された楊令を中心に、梁山泊の残党たちが新たな時代を模索していく物語。北部金国での幻王捜索、南部での方臘の乱、童貫率いる禁軍との戦い、さらに交易や物流による国家構想、中原一帯を襲う大洪水、金国と南宋の戦争など、単なる合戦小説に留まらない壮大な群像劇として描かれている。(全15巻)
作品通して印象的だったのは、「戦争だけではない戦い」が描かれていた点。前作『水滸伝』では武によって道を切り開く場面が多かったが、本作では物流や交易、民の生活基盤をどう作るかという視点が強く、梁山泊が目指した理想がより現実的な形へ変化していく過程が面白かった。ま -
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くどうれいんさん。
もちろんお会いしたことはないけれど、確実にステキな人だ。
自分に正直でユーモアあってチャーミング。
文章を書くのがたまらなく好きってステキだなぁ。
「歯とベンツ」
綺麗な受付の女性を笑わせた!と喜ぶれいんさん♪
全く知らない人を笑わせたくなる衝動って不意に湧きますよねw
「見ていないし、透かしていない」
あなたに見透かされてるようで緊張する。
そう思うことで自分を安心させようとしてる。
これもわかる。
相手はそんなに見てないし、見透かしてなんていないんだw
「深く蔵す」
決断って選ぶことじゃなくて、選んでそれで良かったって思えるようにしていくこと。
深いな。
『湯気を食べ -
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お仕事小説としてかなり面白かった。行政の仕事や地域振興の進め方が具体的で、社会人として学びが多い一冊だった。
一方で、結末については少し物足りなさもあった。企画の立ち上がり方は華々しいのに、最終的な成果はトイレ整備、道路標識改善、パンフレット設置など非常に地道で、「それだけ?」という感覚が残った。もちろん作中でも「重要なことほど地味」と描かれており、現実的な地域政策としてはむしろ誠実なのだと思う。
ただ、読者としては、その積み重ねが何か対外的な成果につながる場面――例えば観光施策が評価された、話題化した、次の展開につながった、という達成感も少し見たかった。
終盤の地元紙対談も、主人公にとっては -
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ひっさびさに窒息しそうな気持ちで読んだ。
普段ひた隠す類いの醜い気持ちと対峙させられた。作者の筆の力にぶん殴られ続けた感がある。
栄誉への渇望や、同じ次元の理解者がいない孤高とそれに浸る自尊心。一方で、この人こそは理解してくれると決め込むと共依存して行く様や、その末に自他の境界を見失っていくというグラデーションが見事。
食欲も性欲も名誉欲も、うまく隠すのが大人とされているけれど、カインのように純真の欲を発露する嵐のような人間はやはり魅力的だ。時に誰も寄せ付けない風雨を吹かせては優しく虹をかけて、世界を翻弄する人物になってみたかった。読み終えたあなたもそう思うのではないだろうか。
しかしそ -
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叡山。
千日回峰行。
7年に及ぶ過酷な荒行を生き残り、完遂した僧侶は北嶺大先達大行満大阿闍梨と称され崇められる。
成し遂げられなかった者には死しかない。
最も過酷な堂入りと呼ばれる行は、生前葬の後9日間、断食・断水・不眠・不臥で真言を唱え続ける。
比叡山延暦寺。名前は教科書で習いました。
天台宗、なんですね。
あまりにも知らない世界だったので理解できるかな?
という気持ちで読み始めましたが杞憂でした。
むしろ満たされる知識欲。
物語としての面白さ。
気づけば完全に世界観に引き込まれ、自分が行を終えたかのような読後感がありました。
思ったよりも人間臭いです。共感できるという良い意味で。
人が