ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 同志少女よ、敵を撃て

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    読まなきゃいけないから読むという本ではなく、引き込んで読ませる。

    ファンタジーでは戦う意義を見出せるが、実際のところは、この世界に、悪人は誰なのか、という答えすらない。戦場では死ぬとただの無であるし、理不尽しか存在しない。

    文字なのに、めちゃくちゃ怖いものが迫ってくる。
    しかし、読者だからで、実際は怖いとすら思う前に、死んでいく。1回の狙撃にしかならず、特に撃ってごめんとか、辛いとかもない。撃たれる意味も撃つ意味もない。

    やってることは同じになのに、平和な世の中に人を殺すのと、戦争している時に人を殺すのは、全く意味が違うと感じる。ファンタジーのように終わりもなく、戦友が1ミリの油断でいな

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    2025年12月07日
  • 正欲(新潮文庫)

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    「多様性」という言葉が溢れる現代社会へ、これは鋭利な刃物のように突きつけられる強烈な問題作である。
    物語は、性に対して異質な欲求を持つ二人の男女と、世間の「普通」の中で生きることを強いられる検事や主婦といった複数の視点から展開する。一見、交わることのない彼らの人生が、ある事件をきっかけに絡み合い、読者はその度に、自分が立っている「正しさ」という名の不安定な足場を揺さぶられることになる。

    作者が問うのは、社会が承認し称賛する「想像できる範囲の多様性」と、そこから排除される「不都合な多様性」との境界線だ。人は、自分の価値観から外れるものを差別し、排除することで、自分の「普通」や「正しさ」に安心を

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    2025年12月07日
  • 視点という教養(リベラルアーツ) 世界の見方が変わる7つの対話

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    何に価値があるがを一人一人考える必要がある時代
    HOWでなく、whatとwhy

    物事をどこから見るかが教養、リベラルアーツ

    BC6〜4
    哲学者大量発生
    農業の生産性があがって、考える時間ができた

    4c
    キリスト教→教会権力

    フランス革命→人権

    二度の大戦→国家のために

    ミクロを組み合わせればマクロが理解できるかというとそうではない

    理解するの定義の違い
    数学→オペレーションの分類ができたら
    物理学→予測ができたら
    工学→現実におとせたら
    社会学→共感できたら?

    日本はキリスト教国じゃないのに近代化できた世界でも珍しい国
    立法権が神にあって、政治的に法律を決められないから近代化で

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    2025年12月07日
  • いただきます。 人生が変わる「守衛室の師匠」の教え

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    未来の誰かを幸せにするために、今はたらく。
    誰かにポジティブな影響を与えれば、その人がまた誰かに同じポジティブな影響を与えてくれるから、どんどん広がっていく。
    設定が、とっかかりやすい。
    共感しました。理想を胸に抱いて、生きていくことって単純に大事だなぁって。

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    2025年12月07日
  • 満願(新潮文庫)

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    読みはじめて思う…。
    この作品読んだことあるかも…(笑)
    でもきっと読んだ当時、文章が横滑りして、頭に入らなかったに違いない(;´∀`)

    みなさんの本棚でよくみかける作品だったので、気になってもいたのですが、みなさんに愛されるの、納得ですっ!!

    米澤穂信さんの作品は、『刑事の生き様』で最近ふれさせてもらって、ツボだったんですが、この作品…凄い…。

    短編で構成されているのですが、すべて面白い

    背中がゾクッとなりますが…。
    夜中に読むこともおすすめしません…

    タイトルになっている満願の意味…
    願いが叶うこと
    期間を満了すること

    読み終わったあとで、心から思います…
    素晴らしいタイトル✨

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    2025年12月07日
  • 暁星

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    清水義之
    金谷灯里
    永瀬暁
    長瀬暁良…永瀬明
    高橋滋
    渡辺のり子
    梅木耕造
    安斎進一郎
    永瀬輝
    大友高志
    原田翔太
    清香
    加藤幸子
    谷一葉
    長田暁生
    白金星賀
    文昭
    金星
    照世
    長田良子
    長田輝生
    清原孝之
    雨龍
    阪本耕一
    成龍
    応龍
    角龍
    星子

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    2025年12月07日
  • 銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように

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    悩んでたり迷っているときに手紙を書くといい。苅部さんは人の心が読める?すごい人。今作は少しだけ苅部さんのことが分かったけどまだまだ謎の多い人物。

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    2025年12月07日
  • 神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX

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    このシリーズ、中抜けしながら15冊程度読んだけど、過去一良かった。やや食傷気味、このシリーズもいい加減マンネリだなぁと思っててごめんなさい。

    表題作「神の呪われた子」宗教2世絡みの某裁判の報道とリンクして、リアル過ぎて、しんどくて泣けた。。自分も宗教2世だったアヅ。貧困家庭の子どもたちのために食堂を開いている。お腹を空かせた子どもに寄生して自分が元気をもらっているって吐き出すけど、たとえ、そう思ってても良い。それで救われる子どもが居るのも事実だから。

    最後の鈴木エイトさんの解説も良かった。現実にはマコトもタカシも居ない。だけど、違った形で子どもを救う方法はたくさんある。自分も何かできないか

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    2025年12月07日
  • 汚れつちまつた悲しみに…… アニメカバー版 中原中也詩集

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    すごく良かったです。。!
    慌てていた心が、読んでいて、とても落ち着く気持ちになって、心がぽわんと軽くなる感じがする詩集でした。個人的にはいのちの声と秋日狂乱が好きでした。

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    2025年12月07日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    いや凄かった。ありとあらゆるテーマ、人間社会の問題や物語のベースとなるものが詰まっている。
    児童虐待、身内殺し、階層社会、宗教の限界を描きつつ物語は最後の法廷劇でクライマックスを迎える。
    正直、父親殺しの話、くらいの知識しかなく読み始めたので、最後までどうなるか分からずハラハラドキドキしながら読みました。

    正直消化はできていないし分からない。
    以下メモ。
    スメルジャコフがフョードルを殺したのは、結果なぜだったのか。金ではなかった。知能は高いが同じ兄弟として扱ってもらえず、自分の出生を憎み、その原因を作ったフョードルに復讐したいと思っていたとしても不思議ではない。

    何でミーチャは有罪にならな

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    2025年12月07日
  • 国宝 下 花道篇

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     歌舞伎というなじみのない世界を生きてゆく男の物語。非常に重厚な小説だった。語り口は古典劇の口上を聞くような感じであり、また一般の人にはあまりなじみがなくて退屈しそうな歌舞伎の舞台の場面の描写も非常に臨場感にあふれていて、実際に歌舞伎を観るよりも迫力があるのではないかと思ってしまう。主人公の喜久雄は芸の道を究めてゆくのだが、最初は多くの仲間に囲まれていたのが、年を取ってゆくこともあり、また自分がどんどんと芸の高みに登ってゆくこともあり、それにつれてだんだんと孤独になってゆく。その姿が非常に寂しそうで印象的だった。その姿はこの小説を原作にした映画でも描かれるのだが、映画ではあまり描かれることがな

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    2025年12月07日
  • 国宝 上 青春篇

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     歌舞伎というなじみのない世界を生きてゆく男の物語。非常に重厚な小説だった。語り口は古典劇の口上を聞くような感じであり、また一般の人にはあまりなじみがなくて退屈しそうな歌舞伎の舞台の場面の描写も非常に臨場感にあふれていて、実際に歌舞伎を観るよりも迫力があるのではないかと思ってしまう。主人公の喜久雄は芸の道を究めてゆくのだが、最初は多くの仲間に囲まれていたのが、年を取ってゆくこともあり、また自分がどんどんと芸の高みに登ってゆくこともあり、それにつれてだんだんと孤独になってゆく。その姿が非常に寂しそうで印象的だった。その姿はこの小説を原作にした映画でも描かれるのだが、映画ではあまり描かれることがな

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    2025年12月07日
  • 陸王

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    ネタバレ

    足袋の老舗「こはぜ屋」が、足袋の業績悪化を危惧し次なる一手としてランニングシューズ業界に参入しようと孤軍奮闘する。
    色々な仲間を得て、自社の従業員の力も借りながらついに目標であるトップランナー・茂木選手に「陸王」を履いてレースに出てもらうのだが…。
    勧善懲悪が得意な筆者であるが、それほど色は濃くない。経営というものの困難さを前面に打ち出しているストーリーだ。物事はうまく行かない。うまいくいったかと思ったら問題が山積してしまう。失敗しているからこそ、見える景色もあるし支えてくれる存在にも気付かされるのだ。
    うまく行っている時に人が集まってくるのは当たり前。辛い時に寄り添い励ましてくれた「陸王」の

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    2025年12月07日
  • 星々の舟

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     暴力をふるう父親であったり、許されない関係の恋であったり、あまり普通ではない一家のそれぞれに焦点を当てた連作短編。両親も子供も、一般論でいえば普通の幸せな人々ではないのかもしれない。ただそれぞれに自分の感情を大切にしていれば、幸せの形はいろいろあるんだ、ということを肯定してもらえる気がする小説。それぞれの章ごとに読みごたえがあって、そして手放しに幸せな話ばかりではないが、ちょっとほっとすることができるような物語だった。

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    2025年12月07日
  • ストーンサークルの殺人

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    良き。
    今の時代、SNSを駆使しつつ地道に捜査する手法。何だか、都合よく展開するなぁ…ってちょっと白けてたけど、まさかそれまでも伏線だったとは…。
    ポーの出生の秘密も明かされ、まだまだ続編もあり、これは追いかけるしかない。
    それと、なかなかいいメンバー。とくにティリーは推理小説ではちょっとズルいキャラだけどポーとの絆が良き⭐︎

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    2025年12月07日
  • マリエ

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    マリエさんの少し強がりで、寂しさを素直に伝えられないところが私みたいだと思った
    由井くんが言ったように、もっと寂しさを出す女の子の方がモテるのだろうな

    男尊女卑、女性蔑視という言葉はあるものの、最近は良くないものだという風潮になってきた。
    その一方で、それはただ風潮なだけで現実世界では女性として生きることがどれだけ苦しい立場にあるかということをしみじみ感じた

    離婚したくなかったけど、離婚を決めた理由が
    相手が不幸そうだった
    というもの。
    確かに一生共に過ごそうという契りを結んだ相手が、自分といることを不幸だと感じているのであれば離婚するかもと共感

    これは離婚じゃなくて、恋愛でいう別れも同

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    2025年12月07日
  • 恩讐の鎮魂曲

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    御子柴礼司シリーズ3冊目。
    3巻目まで全部レベチで面白い。この先生すごい。しかも今回は今までのものと毛色がちょっと違って、突然変化球を食らったみたいだった。
    悪徳弁護士が主人公なのに、やや切ない気持ちになるこの作品、圧倒的星5です。

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    2025年12月07日
  • 自由研究には向かない殺人

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    ピップとラヴィのコンビ好きだなぁ。海外特有の言い回しやユーモアたっぷりな2人に和みつつ、事件の解決に向かっていく勇敢なストーリーに一気読みだった!続編も期待したい。

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    2025年12月07日
  • レゾンデートルの結び

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    生きる意味を探すレゾンデートルシリーズ。今回は遠野眞白のパートナー的存在である柳川陽菜を主人公に物語が進んでいきます。前作のレゾンデートルの誓いから少し時間が巻き戻って、渚が安楽死希望者ぐらいの時期の話です。個人的には最初の物語が凄く印象に残りました。最初は無愛想でどこか近寄り難いような印象だった安楽死希望者の大輔の心の内を知ったとき、最後の陽菜との食事に隠された意味を知った時は驚きでした。

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    2025年12月07日
  • 店長がバカすぎて

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    本屋で働く契約社員の主人公の職場環境を軸としたお話。タイトルのあるように、店長がバカすぎて読んでてイライラを通り越して面白いこのキャラクターに惹かれてしまうのが面白い。ただバカなだけではなくて、何か奥行きを感じるキャラが面白い。すごく面白かった!

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    2025年12月07日