小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ第23回開高健ノンフィクション賞受賞作.。
ニュースではアサド政権による毒ガス兵器やロシアによる空爆、ISの残虐な支配など断片的にしか伝わってこないシリアの現状。著者は、写真家として2008年にシリアを訪れ、その後総勢70人の大家族の一員である十二男ラドワンと結婚、その後のアサド政権の弾圧による、自身の家族やシリアの人々の苦難を通じてシリアの状況を描いている。
「沙漠の薔薇」と謳われたオアシスの街パルミラで幸せに暮らしていた一家は「アラブの春」後のアサド政権による弾圧と内戦により、六男は秘密警察に逮捕され行方不明、一家も難民としてトルコに避難を余儀なくされる。
著者は2022年9月、「親族訪問 -
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朝日新聞、1994年10月~96年10月連載。山田風太郎、72歳~74歳。
タイトルから、日々の晩酌と夕食の献立、まわりで起こる出来事と追想、そんな軽妙なエッセイを予想していたのに、まったく違った。
本人も、最初は、老いや死についての飄々としたエッセイを書くつもりだったのに違いない(冒頭では「アル中ハイマー」というダジャレも飛ばしている)。しかし、そうはいかなかった。若い頃に言ったり書いたりした老いや死についてのアフォリズムが自分の身にふりかかる。(医者の不養生とはよく言うが、医学を勉強しただけあって、72歳までしっかり不養生していたからね。)
ただの老化、ただの白内障、ただの書痙、ただの頻尿 -
Posted by ブクログ
ネタバレ美しい風景描写に救われるが、そこに血の跡を残していくインディアン討伐隊。マッカーシーは汚れつつ生まれたアメリカ開拓期の一面にある歴史を書く。
ビリーが繰り返す不幸そうな恋愛と、ジョン・グレイディの共演は面白そうですがなんだか気が乗らずおいてあったのですっきりしました。
そして取り掛かったのが「ブラッド・メリディアン」でこれは読んでおかないと一応マッカーシーの締めにならないと思って。
あとがきでは「20世紀アメリカ文学屈指の傑作。歴史的現実を尊重するもの」とか。あちこちでこれは傑作だという評があふれています。でもしっかり理解できず多少のもどかしさが残るのです。特に、時を経て判事と少年が再会し -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「現代の日本は、目に見える身分差別はもうないですけれど、一人一人が自分の価値観に重きを置きすぎていて、皆さん傲慢です。その一方で、善良に生きている人ほど、親の言いつけを守り、誰かに決めてもらうことが多すぎて、“自分がない”ということになってしまう。傲慢さと善良さが、矛盾なく同じ人の中に存在してしまう、不思議な時代なのだと思います。」
結婚が上手くいかない原因と言われている「傲慢さ」と「善良さ」。それは作中の架や真美だけが持っているものではない。これは、2人に限った話ではなく、私たちの誰もが持ちうるもの。多くの人に心当たりがあるからこそ、この作品は多くの人に届いているのだろう。
もちろん私も
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