ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 流

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    今まで読んだ本で1、2を争うくらい良かった。大切な作品。
    中国や台湾が舞台になっている作品はほぼ読んだことがなかったので最初は登場人物を覚えるのが大変だったけど、色や匂いまで鮮やかに浮かんでくるような文章にすぐ夢中になった。

    読み終わったときは自分が台湾の青年として半生を終えたような感覚があり、これが読書の醍醐味だ!と久しぶりに思った。

    おそらく誰にでもあるであろう「高校生くらいの多感な時期の、特に人生において重要なことが起きたわけでもないのになぜかはっきりと覚えているワンシーン」みたいなものがすごく鮮やかにうまく書き表されている、そんな感覚。

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    2026年08月30日
  • なめらかな世界と、その敵

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    単行本既読。
    数年前に単行本を読んで以来ですが、面白さに視界が開ける感覚は変わりません。
    自分の中になかったものがインストールされるような、そんな体験です。

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    2026年08月30日
  • 紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード

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    紙の魅力に満ち溢れた1冊。
    百花は、手作りの紙小物を作ったことをきっかけに、和紙を取り扱う記念館でアルバイトをすることに。ここには不愛想でそっけない若い館長しかおらず、そりが合わないところから始まる。

    現代はデジタルが主になる時代。それでも紙は廃れることなく私たちの日常にあふれている。それは、やはり紙の持つ魔力があるからだと思う。本作では、その魔力について多く描かれている。紙に書かれた文字には力があり、形を変えて小物になっても私たちを楽しませてくれる。私自身も電子書籍よりは、ページをめくる楽しみ、文字を目で追う楽しみ、厚みを見てどれくらい読んだか見る楽しみ。そんなところから紙の書籍を好んでい

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    2026年08月30日
  • ドロップぽろぽろ

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    クスッと笑えて、ちょっと切ない。
    切ないけれど、温かい気持ちになれる。
    そんな涙にまつわるいいお話しでした。

    ・『スーパーマンじゃない』
    「だれもスーパーマンじゃないけれど、いつもそれぞれの暮らしの主人公を頑張って、本当に偉いのだ。」

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    2026年08月30日
  • 燻る骨の香り

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    古くから続く香を扱う家
    香も人も思惑までも匂いとなって燻る

    小川朔は相変わらず冷えた無糖の強炭酸みたいだった
    シリーズ最後ということだけど、もっと読みたかったな

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    2026年08月30日
  • 私的生活

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    昭和51年、私の生まれた年に出版された本。50年前の話だが、全く古さを感じない。乃里子の考えていることは、今の女性も考えているに違いないこと。剛の機嫌をとるくだりは秀逸だなと思う。そして、ちょっと面倒に思うのも。お芝居なのだ。お芝居だからこそ、楽しめることもある。そこに現実が入ってきてしまえば、破綻する。これまでと同じ、というわけにはいかないのだ。
    さて、乃里子は次はどんなふうに生きていくのかな。楽しみだ。

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    2026年08月30日
  • 黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続

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    三島屋変調百物語 再読フェア開催中!

    この物語ではお話の面白さだけではなく、現代では随分薄れてしまった季節感をとくと味わえる。暑いだの寒いだのにとどまらず、人々の営みに組み込まれた季節ならではの風流。夏になれば金魚屋の声が聞こえ、秋には焼き栗屋、初鰹で晩酌を。

    また、着物の生地や帯、着方によってその人の身分や生活状況、時には性格なんてものも推しはかれたり。

    スーパーやショッピングモールで買い物をし、誰もが吊るしの服を着ている現代とは大きく違う時代を存分に味わえるのがこの小説の良さ。

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    2026年08月30日
  • 三日間の幸福

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    自分から努力しないと人間関係も人生もつらくなるんですね。読んでる時に、何度も涙が止まらなくて感動感が溢れててしまいました。さらに、ミヤギとクスノキの日々がすごく面白かったです。要するに、ネタバレ抜きで、非常に美しかったです♥️ 是非、読んでみてください!

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    2026年08月30日
  • あの子とQ(新潮文庫)

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     万城目さんの作品で、ここまで可愛らしいのは「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」以来ではないかと感じました~
     続編も読まなきゃ!

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    2026年08月30日
  • 能面検事の挫折

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    能面検事シリーズ最新作に御子柴礼司が出てくると知って、御子柴シリーズ読みました。

    不破俊太郎も御子柴礼司も気になり過ぎて、どんな物語になるのかと思った。

    不破の過去の挫折の話かと思っていたら…

    後味はよくないけど、不破の感情の揺れ方がみれてよかった。
    両者とも人間なんだなって当たり前のことだけど知れた。

    2人のこれからも見続けたいと思ったら、御子柴シリーズ最新作に不破出てくるんですね!
    読みます。


    能面検事シリーズも次を楽しみにしてます。

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    2026年08月30日
  • 博士の愛した数式

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    ネタバレ

    博士の子供ファーストな精神、見習いたい。全て否定せず受け入れて素晴らしいと感動。そやな小さい子が考えて導き出したんだから全て穢れなき美しい。尊いもんだな。読むの進む中、ラストの予測をしてしまう駄目な私、最後は予測どおりで感動の締めくくりにも泣くとか無かったけど、途中の博士の思いやりに何度も胸が詰まりました。電車の中で読みながら泣き笑いの表情の父(私)を12歳の息子は不思議そうに見ていました。早く読んで気持ちわかって欲しいが君にはまだかな❓あと、君には江夏はおろか、亀山や中込湯舟、パチョレックは絶対わからんだろな。

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    2026年08月30日
  • 坂の上の雲(五)

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    遂に203高地堕つ。頭の中に鳴り響くのは映画203高地の主題歌、さだまさしの「防人の詩」。凄い映像にとてつもなく哀しい歌でした。最近こーゆー映画無いなぁー。

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    2026年08月30日
  • 機龍警察 漆黒社会

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     ノワール版「機動警察パトレーバー」と勝手に呼んでいる本シリーズだが、帯にシリーズ第一部完結編とある。

     今作では、国際人身売買と国産機甲兵装開発に関わる闇が描かれる。そして、主要登場人物の一人が退場する。またそのことが、他の人物が闇落ち寸前から「踏ん張る」ことにつながる。

     このシリーズの特徴として、登場人物の生い立ちや背景が詳しく描かれることがあげられる。しかし、最重要人物である特捜部長の沖津旬一郎については、いまだ詳しく描かれていない。第二部では、<敵>の正体とともに明らかになるのだろうか。

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    2026年08月30日
  • 夜しか泳げなかった

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    幻冬舎文庫ということで期待して購入。期待以上でした!
    誰もが抱える「誤解を解きたい」「あのときの真相を知りたい」という思い。行き違いから生じたすれ違いが丁寧に解き明かされていく、引き込まれる最高の作品でした。

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    2026年08月30日
  • 愛がなんだ

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    ネタバレ

    『愛がなんだ』は、恋愛の甘さではなく、人が抱える弱さの本質を描いた物語だと感じた。テルコは「殻を破れば変われる」と周囲から見れば思えるのに、自分ではその殻を守り続けてしまう。角田光代が描くのは、意志では変われない人間の姿だ。変化は誰かに促されて起こるのではなく、痛みが積み重なり、耐えきれなくなった瞬間に壊れ、そして訪れる。テルコの殻が自然に壊れていく過程は残酷だが、同時にとてもリアルだ。恋愛は人を強くするのではなく、弱さを露わにする。その弱さを直視した時、人はようやく自分の生き方を選び直すのだと思った。⑤

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    2026年08月30日
  • ナイルパーチの女子会

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    ネタバレ

    ほんタメのあかりんさんがおすすめしていたことをきっかけに読んでみた。
    柚木麻子さんの作品を読むのは初めてだったが、解説を読んで『BUTTER』の作者だと知り、そちらも読んでみたいと思った。

    登場人物のほとんどがどこか変わった部分を持っていて、特に印象に残ったのが栄利子だった。
    かなり「やばい」人物だと思う一方で、自分もあまり友達が多い方ではないので、友達を求める気持ちには共感できる部分もあった。
    ただ、親友という関係にこだわり、自分の理想を翔子に無理やり押し付けていく姿は、途中からホラーを読んでいるようだった。

    翔子は自堕落な部分があり、相手から守ってもらうことを優先しすぎているように感じ

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    2026年08月30日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    現代日本を取り巻く学歴社会が産んだ事件と言えるだろう。この作品を読んだ人は関心こそすれ、どこか他人行儀めいたところがあるのではないだろうか。しかし、この本は事実発生していて、明るみに出たのがこの事件であるだけで、実際はもっとあるのだろう。親からの虐待の数は種類が多数あり、過剰な教育方針も虐待となりうるだろう。何故母親は暴走し、娘に手をかけられるまでに至ったのか。その前に変わることはできなかったのか。昨今人を取り巻く環境が大きく変化する中で、大学などの受験は多くの子供が経験することで、言い換えれば多くの親が経験することである。親からすればいい学校に入ることが人生を好転する機会であり、子供からす

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    2026年08月30日
  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    この短編集は全て、解決しようのない場所から物語が始まる。
    話のどれもが、現実にもあり得る、ほんの些細な綻びから始まり、人の生き死になど抱えきれない大きな罪に転じる。
    罪を抱えた人間のリアルでグロテスクな感情が、そっくりそのまま文字に落とし込まれていて、芦沢さんの表現力は見事としか言えなかった。
    こちらまで、身も心までも震えるわ、震えるわ。
    最大の褒め言葉として、気持ちが悪い作品。
    妙な焦燥感の中で、ページを捲る手が止まりません。

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    2026年08月30日
  • おおきな口がまっている

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    ネタバレ

    大好物。
    相変わらず、荒唐無稽で。
    社会風刺かなと時々思ったりするんだけど、そんなこと思うのは野暮だなって。
    子どもの頃、絵本を読んだ感覚で貪り読んだ感覚が何とも言えない。

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    2026年08月30日
  • ブラッディダイスの殺人 上

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    最高に面白かった!
    前作の終わりでがっかりしていたけど、今作はNCAとしてまた3人が集まり捜査していく過程に、ハラハラしながら楽しめた。

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    2026年08月30日