小説・文芸の高評価レビュー
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大地の家族と会った日にかぶっていた猫は、
着ぐるみどころじゃない。
この世に存在するありとあらゆる愛らしい猫ちゃんの
皮を全部はいできて継ぎ足して、
それでも足りない部分は
キティちゃんやおしゃれキャットマリーちゃんで
補強して作った最強猫ちゃんで、
そこにはわたしの要素はひとつもなかった。
『いい子のあくび』 / 高瀬隼子
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公私共にわたしは「いい子」。
人よりもすこし先に気づくタイプ。
わざとやってるんじゃなくて、いいことも、
にこにこしちゃうのも、しちゃうから、しちゃうだけ。
でも、
歩きスマホをしてぶつかってくる人をよけてあげ続けるのは、
なぜいつもわたしだけ?
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読むのが辛くて怖い。でも先を知りたい、とページをめくる手が止まりませんでした。
戦後の在日朝鮮人帰還事業のお話。恥ずかしながら本書で初めて知りました。
北朝鮮は「地上の楽園」というウソの情報を信じ、日本で差別に苦しんでいた在日朝鮮人たち9万3千人が北朝鮮へ渡る。しかし、たどり着いた地は、日本での貧しい生活さえ天国と思えるほどの地獄だった。死んだほうがマシ、とはこういう状況だと思わずにいられませんでした。
北朝鮮もひどいけれど、日本の政治家、メディアも加担している。そしてその責任追及はされていない。北朝鮮に送られた人たちの救済はされなかった。
情報操作の恐ろしさよ。メディアへのアクセスが容易な現 -
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ジャケ買いで帯と装丁を見るなりレジに持って行きました。禍福は糾える縄の如し、というフレーズはあらゆる本で語られますよね。本作中では江戸ならでは、これはちと粋じゃないと言うことで賽の目の1の裏は6理論ってのが小洒落ていて、人生はくじ引きだけどその結末は誰にも分からないよ、ということらしい。作中のふゆも幼いときは痘瘡を周囲からいじられて作り笑いを見せる姿があり、やがて自分を"けんぐわい"に生きるしかない人間だ、と痘瘡面の自分は普通には生きられないと思い込ませられるんですけど、果たしてそうなのか?を問う作品です。思い込ませられたのは、それはそれとして、それを背負い自ら螺旋階段を降
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ネタバレオラフル・ヨハン・オラフソンの『タッチ』を読みましたが、素晴らしい作品でした。日本人として、外国人作家が原爆投下というテーマをこれほど深く掘り下げてくれたことを心から嬉しく思います。
日本国外にも、原爆投下を憂慮し、怒りや悲しみを抱き、それを扱った作品に心を動かされる人々がいることを、本当に嬉しく思います。
しかも、それが日本から遠く離れたアイスランドで起こっているのです。さらに素晴らしいのは、これほど恐ろしく悲劇的な出来事を扱っているにもかかわらず、心温まるハッピーエンドで終わっていることです。読者に深い喜びをもたらす結末です。 -
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ネタバレいつも、二番目。
私を一番に思ってくれる人は、誰もいない。
それでも私は——ひとりぼっちじゃ、なかった。
読み始めて、すぐに、あれ、「元カレごはん埋葬委員会」という本あったっけ?と思った。
調べると、あ、これ続編だったんだ…。
続編と感じないほど、本作からでも、十分に楽しめました!
この後は、前作も読みたいですね。
「結婚することが、ほんとうの幸せなのか?」
「子孫を残すことが、幸せになる1番の近道なのか?」
多様性と言われる今だからこそ、恋愛や、結婚や出産について考えるいいきっかけになったのかも◎
本作で、描かれていたのは、「幸せ」のカタチは人それぞれだということ。
自分にとっての -
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面白かった!
ラッシュライフ読んでから読むとさらに良いかも
内容はもちろん、話のコンパクトさもどんでん返しも伊坂幸太郎節あふれる台詞回しも語り手がちょくちょく話しかけてくる構成も、いつも通り教養が増えそうな知識の羅列も神がかってた。
うさぎはサソリに追いつけないって話が出てたけど、たしかに結局兎田は折尾が生きている間に捕まえることは出来なかったのでちゃんと伏線として盛り込まれてたんだなと思った。
勧善懲悪で最高すぎ!
"ごめんね祇園精舎、悪いね沙羅双樹"が調子乗りすぎてて大好き。この後しっかり事件に巻き込まれてありえないくらい盛者必衰やったのもおもろい -
Posted by ブクログ
2026/05/22
書店に関する色々な人たちの人間模様を描いた短編集。書店というテーマではあるが、あくまでも主役は書店ではなく、書店に買いに来る人だったり、書店を新しくオープンしようとする人だったり、書店に幼い頃の思い出を持つ人だったりと設定はさまざま。短編集に寄稿している作家さんそれぞれの小説もよく読むことが多いから、短編でもその作家さんの特徴が読み比べられてとても面白いなと思いました。
書店を経営する人に焦点を当てた話の中では、書店を運営していく上での色々な工夫についても知ることができるので、今度書店に行ったときに気にしてみようと思いました。