小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
今まで読んだ本で1、2を争うくらい良かった。大切な作品。
中国や台湾が舞台になっている作品はほぼ読んだことがなかったので最初は登場人物を覚えるのが大変だったけど、色や匂いまで鮮やかに浮かんでくるような文章にすぐ夢中になった。
読み終わったときは自分が台湾の青年として半生を終えたような感覚があり、これが読書の醍醐味だ!と久しぶりに思った。
おそらく誰にでもあるであろう「高校生くらいの多感な時期の、特に人生において重要なことが起きたわけでもないのになぜかはっきりと覚えているワンシーン」みたいなものがすごく鮮やかにうまく書き表されている、そんな感覚。 -
Posted by ブクログ
紙の魅力に満ち溢れた1冊。
百花は、手作りの紙小物を作ったことをきっかけに、和紙を取り扱う記念館でアルバイトをすることに。ここには不愛想でそっけない若い館長しかおらず、そりが合わないところから始まる。
現代はデジタルが主になる時代。それでも紙は廃れることなく私たちの日常にあふれている。それは、やはり紙の持つ魔力があるからだと思う。本作では、その魔力について多く描かれている。紙に書かれた文字には力があり、形を変えて小物になっても私たちを楽しませてくれる。私自身も電子書籍よりは、ページをめくる楽しみ、文字を目で追う楽しみ、厚みを見てどれくらい読んだか見る楽しみ。そんなところから紙の書籍を好んでい -
Posted by ブクログ
ネタバレほんタメのあかりんさんがおすすめしていたことをきっかけに読んでみた。
柚木麻子さんの作品を読むのは初めてだったが、解説を読んで『BUTTER』の作者だと知り、そちらも読んでみたいと思った。
登場人物のほとんどがどこか変わった部分を持っていて、特に印象に残ったのが栄利子だった。
かなり「やばい」人物だと思う一方で、自分もあまり友達が多い方ではないので、友達を求める気持ちには共感できる部分もあった。
ただ、親友という関係にこだわり、自分の理想を翔子に無理やり押し付けていく姿は、途中からホラーを読んでいるようだった。
翔子は自堕落な部分があり、相手から守ってもらうことを優先しすぎているように感じ -
Posted by ブクログ
現代日本を取り巻く学歴社会が産んだ事件と言えるだろう。この作品を読んだ人は関心こそすれ、どこか他人行儀めいたところがあるのではないだろうか。しかし、この本は事実発生していて、明るみに出たのがこの事件であるだけで、実際はもっとあるのだろう。親からの虐待の数は種類が多数あり、過剰な教育方針も虐待となりうるだろう。何故母親は暴走し、娘に手をかけられるまでに至ったのか。その前に変わることはできなかったのか。昨今人を取り巻く環境が大きく変化する中で、大学などの受験は多くの子供が経験することで、言い換えれば多くの親が経験することである。親からすればいい学校に入ることが人生を好転する機会であり、子供からす
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