あらすじ
anan人気連載12編+書き下ろし12編、待望の書籍化
5年連続本屋大賞ノミネートの最注目作家・青山美智子が贈る優しさ成分120%の物語
その一瞬に、
祝福の一粒を。
チョコバナナ、キューブチョコ、マカダミアナッツチョコ、
チョコチップクッキー、アソートチョコ……
人生の小さな曲がり角にちりばめられた
彩りさまざまなチョコレートが
主人公の背中をそっと押す――
チョコバナナ×恋の予感
キューブチョコ×推し活
マカダミアナッツチョコ×結婚
チョコチップクッキー×友情
シガーチョコ×大人
ハイカカオ×失恋
チョコレートアソート×決意 ……etc.
受け取って、差し出してーー
祝福の連鎖が動きはじめる
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
チョコバナナから始まり、子供の頃、学生時代、大人になった今までいろんな思い出があり、そこには甘くて苦いチョコレートのような感情が思い巡らされている。BOX1とBOX2で二方からの感情が読み取れるのが良かった。
Posted by ブクログ
最初は中高生の読むような甘い展開で、なんだか気恥ずかしい気がした。チョコレートをテーマに、さまざまなシチュエーションの短編は甘いものばかりではなく、BOX1最終章で「え!一人称だったの!?」と驚いた。
BOX2では、1での相手目線で描かれる展開。
やっぱり読み返したくなるのが青山さん小説。
Posted by ブクログ
ショートストーリーの集まりなだけかと思っていたら、Box1は1人の女性の話だった!!
Box2は、彼女の相手サイドから見た、それぞれのショートストーリー
あとがきまで含めて、1つの作品だったように思う
あー、素敵な読書時間だった✨
Posted by ブクログ
大切な思い出や何気ない日常などの、甘いお話やほろ苦いお話を、まるでチョコレートを一つ一つ食べているような感覚で読んでいました。
読み進めていくと「実は…」というところもあり、まさに『人生はチョコレートの箱。食べるまで中身は分からない』(フォレスト・ガンプ)と感じた一冊でした。
あの時あの人はどう思っていたのだろう、あの時私はどうして本心が言えなかったのだろうと、考えても仕方のないことをつい想像してしまいます。
正解も不正解もないその自問の中で、「あの経験があったから今の自分がいる」と思えるような生き方をしていきたいと感じました。
Posted by ブクログ
青山美智子さんが我々読者に贈る、甘くて、ほろ苦くて、ときには甘酸っぱい素敵なお話の詰め合わせ
まるでチョコレートと詰め合わせのような本ですね
しかーし、徳用チョコとは違います!
そんな安っぽいお話ではありません!
徳用チョコとは違い、センスの良い箱に詰め合わせたギフトセットのチョコです
どのお話も1粒ずつ(1話ずつ)味わいながら楽しませてくれるそんな感じです
もちろん徳用チョコをバカにしているわけではありません!
あれはあれでコスパが良いものです
しかーし、最近はチョコも値上がりしてニーキュッパの徳用チョコも見かけなくなりました
板チョコも高いみたいですしね
ちなみにチロルチョコは今いくらなんでしょうか?
あれ?
素敵なレビューを書くつもりがいつの間にかチョコの値段に話がすり替わってるぞ?!
Posted by ブクログ
今回はかなりのショートストーリーだなと思いながら一気読み。piece12で、「そうだ!青山さんの本を読んでたんだった!」と思い出させてくれた。やっぱ好き〜。甘くも苦くもあるビタースイートなステキな1冊。次読むときはチョコレートと一緒に◎
Posted by ブクログ
いつもの青山さんの作品とちょっと違うかも?ananの連載だから?と思っていたら、やっぱり最後は納得でした。いつも何かをモチーフにして物語が進んでいくスタイルですが、今回はやたらとチョコが食べたくなってしまいました。他の青山作品同様、心がふんわり暖かくなる話です。
ふと読みたくなる
青山さんの作品はそんな存在
他に派手なエンタメ小説や泣ける小説も
笑える小説も読むけれど、そのどれでもなく
ほっとする内容で落ち着くお話し
今作はあとがきが1番しみました
ベタですがチョコが食べたくなる
ビターチョコ
Posted by ブクログ
チョコレートをモチーフにした短編集
チョコレートアソートボックスのよう
雑誌連載分と書籍化により追加された分を交互に読みました。
甘いチョコやほろ苦いチョコなど様々なチョコレートのかけらが一枚のチョコレートとなり、一人の人生を作り上げていく。青山ワールド全開に鳥肌でした!大切な1冊に。
Posted by ブクログ
ショートストーリーだけど、チョコを味わっているかのような、キュンとする甘さだったり、ほろ苦さだったり、物語によって味が違って次はどんな物語かなとチョコが溶けるように、ゆっくり味わいながらページをめくっていた。
素敵な本だった。
Posted by ブクログ
甘くてほろ苦かった〜。
安心・安定の青山美智子さん作品。BOX1とBOX2を交互に読んできゅんきゅんしたり切なかったり。最後に全部繋がるストーリーはやっぱりさすが。ピースがひとつひとつはまったり外れたりしながら人生は続いていくのかな?
個人的にはチョコバナナの彼が初々しくて好き。
Posted by ブクログ
初めは、雑誌のワンコーナーの短編とあったし、軽い気持ちで読み進めていたら…12ピース目、全てのピースがつながって、そこからの書き下ろしBOX2は、BOX1の裏側が描かれていて、お見事でした!!
雑誌のワンコーナーだから、一話完結でも楽しめる作品にはなっているけど、でも、これは全て続けて読むべき作品だなぁと強く感じた作品でした。やっぱり青山美智子さんって、すごい!!
Posted by ブクログ
読み終えた瞬間、物語の断片が一つにつながるあの感覚に胸が震えました。
「物語をさりげなく繋げていく」青山美智子さんならではの作風に、改めて魅了された気がします。
そして、登場人物たちのそばに寄り添うチョコレートの存在が、まるで読み手である自分の心にも優しく触れてくれるようで……。
不安や心配事を抱えていても、「きっと私は大丈夫」とそっと背中を押してくれる温かさがありました。
読み終わったあとも余韻が続く、心をほぐしてくれる一冊でした。
Posted by ブクログ
色々なチョコレートのお菓子を交えた短編集。
一方通行の目線じゃない表現なので楽しめます。
すぐ2週目読み返したくなる作品。
簡単には想いが伝わらないのは誰でも同じなんだなと思わせてくれる一冊。
Posted by ブクログ
甘くてほろ苦く、ほっこりもする、まさにチョコレートを味わっているかのような作品だった。
チョコレートが登場する短編をいくつも集めたパートが2部で構成されていて、前半パートは主人公目線で話しが進み、後半パートは周辺人物目線で物語を追体験するようになっているため、作品の厚みや奥深さをより感じられた。
Posted by ブクログ
写真とかも素敵でおしゃれな雑貨屋さんにありそうな見た目。
若いひとむけ本かなあと思いながらでも結構大人でも楽しめる。
そういうことね!の仕掛けもちゃんとあってすごい!
ひとことにチョコといっても色々あるなと気づいた
Posted by ブクログ
BOX1主人公、BOX2がその相手側の気持ち・視点がサイドストーリーとして描かれている面白い作り。こういう構成になっているとは思わなかったから驚いた。
チョコレートを食べながら読みたくなる!
小説というよりCMやMVを見ているような感覚だった。映像として浮かんでくる。
最初の出だしの一文がどれも良い。キャッチコピーみたいにぐっと心をつかまれる。
【好き】Piece1チョコバナナ・コラボレーション
あとがきに代えて―エッセイ「ふたつのチョコレート」が1番好き。
同じような経験をして同じような痛みを味わったから感情移入できた。
『私なりに、守りたい、壊せない、大切な何かがあった。あんな恋は、もう二度とできないだろう。十代の私の迷いも痛みも、丸ごと抱きしめたい。』
1番好きなフレーズ:
『好きだと言えないぐらい、好きだった。』
『渡せなかった想い、触れることさえなかった指先。私の目には、いつも彼が映っていた。そんな日々が、ただただ愛おしくて。』
Posted by ブクログ
ううーむ、いつもと何だか違う感じ…と思いながら読み始めたけど、途中でそういうことか!と気づき、そこからは一気読み!
そうか、だからチョコレート・ピースなんだ!
Posted by ブクログ
チョコレートにまつわる短編集。それぞれが別の物語なのかと思っていたが、実は全てが繋がっていたことに驚き、BOX2はBOX1を逆の立場から見た物語でそれも面白かった。
Posted by ブクログ
一つ一つのお話はすごく短くて読みやすかった。チョコレートを通して、その時に感じた感情だったり、前向きな思いが伝わってきた。読んでいくうちに全部のお話が繋がっている事に気づいた。そして、BOX2の方では、BOX1の主人公に関わっていた相手側の気持ちや感情が描かれていて、こんな淡い恋いいなぁって思った。
Posted by ブクログ
私の大好きな青山さんの著書。予約していた本が、やっと手元に届きました。
チョコレートにまつわる連作短編集。
BOX1(12編)を読んだときは、あまりにも話が短すぎて、「本作は期待外れかな」なんて思ってしまいました。しかし、そこはさすが青山さん。BOX2(12編)に見事な仕掛けが隠されていました。BOX1と同じ場面が設定され、登場人物も共通なのですが、裏話的に別の人の視点から書かれてありました。
装丁も、本作の特徴をふまえたものになっていました。見る角度が異なると、全く違う話になるということを暗示させるような写真です。
本のサイズといい、編集者のこだわりも感じられました。
最後のエッセイもすてきで、自分の青春時代を思い出し、胸がきゅんとなりました。
Posted by ブクログ
「チョコレートは、甘い。
チョコレートは、苦い。
どちらも本当のこと。対極なのではなく、つ
がいのようなもの。」
この本をまさに表してる文章。
途中まで青山美智子さんの良さがいつもよりないなと思ってたけど、いい意味で裏切られた。
温かい気持ちになりたい人におすすめ。
Posted by ブクログ
物語ではなく詩集のような感じ。短編かと思ったが後でパズルのように話がはまっていく。挿絵ではなくどこか懐かしい写真も良かった!色々なチョコレートと恋愛が絡んでいて、いかにも青春!という感じ。
Posted by ブクログ
あっという間に読んだ。
恋をしている時の切ない気持ちが思い出させる。
「誰かをいいなと思って、好きになって、自分のことをよく見せたくなって、好きになってもらいたくなって。でも私がこんなに好きだなんて知られたら離れていってしまうかもしれないって不安になって」
片思いが実った事がない人生だったけど、この切ない気持ちは結構好きだったな。
Posted by ブクログ
青山美智子さんお得意の珠数繋ぎの短編集。一つのお話を男性からの視点と女性からの視点と両方から読めます。読めば読むほどチョコレートが食べたくなるのでコーヒーとチョコレート用意して読み始めるのがオススメです
Posted by ブクログ
チョコレートにまつわる短編集
少し甘すぎるかなと思う話もあったり、
苦めのビターチョコのような話もあったり、
様々な味(?)が楽しめる構成となっている。
BOX1とBOX2は対となっており、
違う立場からその人の想いを知る事ができる。
いいなと思ったのは、最初の
「チョコバナナ・コラボレーション」
高校の文化祭の模擬店で、ちょっと気になる
男子とチョコバナナを作る話。
う〜甘すぎる!
甘すぎるけど、高校生の時の
ドキドキした想い、甘酸っぱい想いが
思い出されて、なんだかいい。
履いているソックスのワンポイントが
ひよこではなく、清楚で知的に見える
クローバーにしてくれば良かったと
後悔する描写、細やかで、青山さんらしくて
素敵だ。
嫌な思いをした日や、落ち込んでいる時に
読めば、気持ちが優しくなるかもしれない。
Posted by ブクログ
大好きな作家さんの一人。
タイトルの通りチョコレートにまつわるショートストーリー12編が1章(box1)に詰められていて、2章(box2)には1の各話に登場した主人公以外の人物視点となって書かれている。
色とりどりのショコラが一つの箱に詰まったギフトを想像させる。
恋愛だったり、友情だったりといった短い話が続いていくのだが、青山さんの作品で度々感じる琴線に触れるような話はなく、淡々と読み進めた。
box1の最後の話では、さすが青山さんらしい、点と点が線で繋がる見事な伏線回収となっていたが、感動を覚えるほどでもなく、ほほう。と感心する程度。
少し物語が若すぎて、きれいすぎて、私にはささらなかった。