魔女たちは眠りを守る

魔女たちは眠りを守る

小説・文芸
880円 (税込)

4pt

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魔女はすべてを覚えている。
ひとの子がすべてを忘れても。どこか遠い空の彼方へ、魂が去って行こうとも。
そして地上で魔女たちは、懐かしい夢を見る。記憶を抱いて、生きてゆく。

その街は古い港町。
桜の花びらが舞う季節に、若い魔女の娘が帰ってきた。
赤毛の長い髪をなびかせ、かたわらに金色の瞳をした使い魔の黒猫を連れて。
名前は、七竈・マリー・七瀬。
目指すは、ひとの子たちが「魔女の家」と呼ぶ、銀髪の美しい魔女二コラのカフェバー。

懸命に生きて、死んでゆくひとの子と、長い時を生きる魔女たちの出会いと別れの物語。

―――

魔女たちの物語は、物語の形を借りた、わたし自身の想いであり、言葉でもあったのだろう、といまになって、気づいています。
何の力も持たず、歴史を変えられもしない、一本の糸に過ぎないわたしが、誰かのささやかな愛すべき日常に寄り添い祝福し、
不幸にして斃れたひとびとにさしのべたかった「腕」が、この物語だったのだろうと。
そう、わたしには魔法の力はなく、この物語もいつかは忘れ去られてゆくでしょう。
けれど、この物語にふれたどなたかが、ふと、これまで地上に生きてきた一本一本の糸に思いを馳せてくださるなら、
わたしの言葉はそのとき、魔法になるのだと思います。

村山早紀(「あとがき」より抜粋)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    魔女たちは眠りを守る
  • タイトルID
    :
    20051236
  • 電子版発売日
    :
    2022年11月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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魔女たちは眠りを守る のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ファンタジー大好きなので、夢中になって読みました
    どのお話も、魔女も人も慈愛に満ち溢れていて心を浄化してくれます
    どのお話もすごく好きですが、雨のおとぎ話、サンライズ・サンセット、貝の十字架が特に好きでした

    あとがきを読んで風の丘のルルーの著者ということに気付き、一気に幼少期の思い出が蘇ってきました
    そっちもまた読みたいな…

    0
    2026年05月06日

    Posted by ブクログ

    出会えて良かったと思える1冊に巡り会うことが出来て嬉しいです。
    それくらい心に寄り添ってくれて、寂しさも不安も抱き締めてくれるようなお話でした。
    魔女という人間ではない存在を主軸とした6つの物語とエピローグは、幼い頃大切に読んだ児童書のように優しいのに大人になった私だからこそ面白いと思える喪失や別離も生々しく描かれていて、幼い私と今の私がどちらも喜んでいるような感覚になります。
    おそらく中学生〜大人まで楽しく読める1冊なのではないでしょうか。
    あとがきも優しくて村山早紀先生の人柄が伝わってくるようでした。
    明日を迎えることが不安な夜に、ぜひ読んで欲しいと思います。

    0
    2026年02月09日

    Posted by ブクログ

    桜の花びらが舞い落ちる季節。
    古い港町の駅のホームに一人の娘が降り立った。
    大きなトランクを提げ、金色の目の黒猫をつれた、赤毛の若い魔女七瀬。

    港町の寂れた裏通りにあるひときわ古い建物『バーバヤーガ』は魔女たちの住処で、七瀬はそこに帰り着く。
    その一階でカフェバー『魔女の家』を開いているのは、銀髪で長身の美しい魔女二コラ。

    ひとの子を見守り、救いの手を差し伸べて消えてゆく魔女たち。
    魔女はひとよりもはるかに長生きで、十年にひとつほどしか年を取らず、この地上には永遠に存在するものはないと知っている。日々の暮らしも、流行も、文化も…。

    お盆の時期に、海から亡くなった人たちが帰ってくる。
    『魔女の家』を訪ねてきた子どもたちの願いを叶える二コラ。
    ハロウィーンの夜に十三階のベランダから繫華街の灯りを見下ろす七瀬は、ほうきにまたがり、つばの広い帽子を頭にのせ、ふわりと夜空を降りてゆく。

    亡くなった人たちは目には見えないけれど、街に溶け込んでみんな永遠に一緒にいられるなんて、この世にお別れは存在しないだなんて…。
    優しさで包み込むような、魔女と人との関わりを描いた、とても素敵なお話です。

    0
    2026年01月11日

    Posted by ブクログ

    とても優しく、穏やかな物語。
    温かい飲み物を飲んでいるときみたいな、ほっとするような読後感だった。

    この本に出てくる魔女も人も、みんな誰か想って行動する人ばかり。その自己犠牲的にも感じるほどの優しさや危うさを見る度に、胸がぎゅっとなって、どの話も涙が止まらなかった。

    実は購入して、1話だけ読んだ以降はずっと寝かせていた本。読まなきゃなぁ、読みたいなぁ、と思いながらもなぜか中々手をつけられず。

    今回やっと読もうと決めて、1日1話ずつ読み進めた。
    そうやって読み始めたら、ファーストフードを食べた日にファーストフード店の店員さんが主役のお話で、クリスマスイブに最終話を読んだらクリスマスイブのお話だったり。

    この本に出てくる魔女は優しくて、穏やかで、ちょっとおちゃめ。
    だからこういうちょっとした偶然も、今の私にぴったりのタイミングで読めるように、本が待っていてくれたのかもしれないと思ってしまう。
    そんな風に思えるような、少しだけ「もしかしたら魔女って本当にどこかにいるのかも」と思ってしまうような、そんなお話だった。

    0
    2026年01月09日

    Posted by ブクログ

    現代日本でこっそり生活する魔女たちのお話。
    どのお話も心温まるものばかりでとてもよかったです。何話かは泣きながら読んでいました…。電車とか外で読む際は要注意。
    雨のお話が一番好き。

    0
    2024年03月20日

    Posted by ブクログ

    最初から最後までみっちりと魔女のあたたかさが詰まっている。
    私も何かに守られているのだろうな、と強く思える。
    人の環境も人生もくるくると変わるけど、心の中でずっと変わらないものもある、とまた教えられた気がする。

    0
    2023年10月05日

    Posted by ブクログ


    寝る前に1話ずつ読み、今夜で終わってしまう悲しさよ。
    出会いと別れが切ないけれど、ホッとする様な暖かさに包まれる感じがとても好き。人と人ならざるものとも関係なく、互いを想い合う心や魂が温かい。装丁も好き。

    読み終わってしまった。
    穏やかな気持ちに包まれて、切ないけれど素敵なお話をありがとうございました

    0
    2023年01月31日

    Posted by ブクログ

    遠い約束/天使の微笑み/雨のおとぎ話/月の裏側/
    サンライズ・サンセット/ある人形の物語/
    エピローグ 貝の十字架

    人は寿命が尽きたら身体が動かなくなるけれど、魔女は消えてしまうという。長い年月の彼女の想いも一緒に消えてしまうはずがないと信じたい。人の命が輪廻の流れに乗るように、魔女の想いも輪廻の流れにのっているといいなぁ。

    0
    2023年01月09日

    Posted by ブクログ

    貝の十字架という七瀬の赤子の時の話は少しグリム童話のような雰囲気がありましたので個人的に好きでした。
    ニコラとお盆に帰ってきた死者たちとの話もとても面白く、少年の話では自分の死に気づかず可哀想だなと思いました。
    季節やらの情景描写が多いのが少々苦手でした。

    0
    2026年09月24日

    Posted by ブクログ

    魔法とか魔女とか、そういうファンタジー的なお話が好きで手に取った一冊。
    長い年月を生きる魔女たちが儚い命人の子に関わって出会いと別れを繰り返す話だった。

    もっとフランクに楽しくゆるく見れるかなと思っていたが、人間との別れの話(死についての話)が多めで、読み終わったときは面白かった!よりも悲しい、切ないなど死について考えるの感情の方が大きかった。
    話自体は魔女の存在を信じ愛したくなるようなそんな作品で素晴らしかったが、個人的にもうすこしあたたかいゆるいお話の方が好きなので星ひとつ減らした。

    この世界のどこかにも魔女やおとぎ話ででてくるようなものたちがいて、人間にバレないようひっそり旅をしながら暮らしてたらいいな。
    私も三日月通りの魔女の家を見つけられたら迷わず入るのだろう。そして美味しいホットココアをくださいとお願いし、世界のひとたちの話を聞きながら目を輝かせるんだろうね。
    その日を楽しみに今日も頑張ろう。



    どうか今もどこかで人間のふりをしてをして街を出歩いてる魔女が、人間に愛され沢山の幸せに包まれますように。
    そしてこの世界に平和が満ちますように。


    0
    2026年03月15日

魔女たちは眠りを守る の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    魔女たちは眠りを守る
  • タイトルID
    :
    20051236
  • 電子版発売日
    :
    2022年11月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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