あらすじ
幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。
その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない“父”と暮らす。
血の繋がらない親の間をリレーされながらも、
出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき――。
大絶賛の2019年本屋大賞受賞作。
解説・上白石萌音
※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
決して悲しいお涙頂戴話じゃないのに、頭が痛くなるほど泣けた。
涙で心が洗われるとはこの事か。
大好きなマンガ「違国日記」を読んだ時に真っ先にこの作品を思い出した。
こんなに感動的な物語に出会えた事に感謝。
Posted by ブクログ
めーっちゃよかった。料理って一番の愛情表現だと思う。美味しいもの食べると幸せになるし、大切な人が美味しそうに食べていてもそう。オムレツサンドが食べたい。
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この本を読んで主人公の女の子やまわりの人が大好きになりました。常識とかそういったものはなくて、それでも、それだからこそこんな明るく楽しい人生になるのかな?そしてこれだけ愛されて育つってすごく幸せだよな、と思った。
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「つらかったんだね。無理しなくていいんだよ。親が替わったってあなたはあなた。生い立ちなんか気にすることない。そんな言葉をかけてくれる先生は今までたくさんいた。でも、向井先生の手紙には、「あなたみたいに親にたくさんの愛情を注がれている人はなかなかいない」そう書かれていた。」
捉え方次第なんだと思う。
数々の愛情の送り方、受け方に素晴らしいと涙が出てきた。
一方でこの物語も別視点で見れば危うさがあるし、登場人物たちの捉え方次第では悲惨な物語になる可能性だってある。
ただこの本の正しい人間たちの物語は構成も含めて素晴らしかった。
Posted by ブクログ
令和8年2月
後、数ページで読み終わる。
もうね、読む前から泣くこと決定。
みんなの前で読むと大変なことになるので、ここから先は1人の時間で読むことにします。
梨花さんから、実の父の居場所を聞き、郵便が送られたとこで、ストップ。
読み終わった人ならわかるでしょうね。あーあそこねって。
読んで、家族ってね。なんだろうね。って考えさせられる。
自分も奥さんの連れ子と家族になり、どんな父親になるべきか考えたことあった。こんな時、本当の父親ならどーするのか考えた時もあった。
森宮さんの気持ち分かる。
さーて、明日、続き読むの楽しみ。
いやー、読んだ。予想した流れでは無かったけど、泣いたわ。
娘の結婚式、誰がバージンロードを歩くのか、、
子供の成長をずっと願ってた実の親か、育ての親か、、
自分は、絶対、バージンロードを歩きたい。幸せになれよって一歩一歩噛み締めて歩きたいなー。ま、絶対なく。ちょっと恥ずかしいけど。
Posted by ブクログ
1,2年くらい前に一度読んでたけど、再読。
7回も家族の形態が変わるけど、どの親にも愛されて育った優子の話。
嫌な人がほぼ出てこないし、優子が悲観的じゃなくて、ある意味飄々としているというか、冷静だからこそ自分を守れていたんじゃないかな。
ラスト、結婚式に親たちが集まって、森宮さんとバージンロード歩くのは感動。読んでいて温かい気持ちになれる作品。
映画も観たい気持ちあるけど、キャストを思い浮かべて脳内再生するとちょっと…なので、映画は観ないかな〜。原作には何の関係もないところでトラブってしまって、ちょっともやるよね〜。
Posted by ブクログ
血のつながりがなくてもいろんな形の愛情、一緒に過ごした時間があればそれはみんな大切な家族だと改めて思わされる作品でした。
長い間離れていると次に再会した時に、どうしたものかとぎくしゃくしてしまうものですが、優子には全くそれがない。特に血のつながった父親とは10年以上ぶりに再会したはずですが、違和感のなさに森宮さんが嫉妬を覚えるほどです。愛情ってすごいですね。与えた側も受けた側もその記憶、思い出があればあっという間にあの頃の気持ちに戻れる。
実の親子でも、逆に愛情を受けて育つことができなければ、久しぶりの再会に居心地の良さは感じないでしょう。
梨花さんもすごいです。愛情の表現が破天荒すぎますが、しっかり優子に伝わっている。優子は優子で梨花さんがいなくなった時にそういう人だからで受け入れているのもすごいですが。梨花さんとはそういうお互いの信頼関係が築けていたんだろうなと。
泉ヶ原さんは他の親と比べると印象が薄めですが、黙って見守っていてくれるタイプの親の愛情って1番ありがたかったりしますよね。
森宮さんは優子にとって最後の父親で、高校生になってからの親なので距離感がまた独特で父親らしく奮闘しようとする姿が非常に印象的でした。爪楊枝で夜食のオムライスにびっしり爪楊枝でメッセージを書くなどセンスが独特です。そんな森宮さんにまでつながれた「親」というバトンが優子にとって最後の帰ることのできる場所で、そこから巣立つところまで描かれていますが、親が変わるということが全くネガティブなこととして描かれておらず、人と人とのつながりや愛情の形の多様性が感じられるとてもいい作品でした。
Posted by ブクログ
優子ちゃんが沢山の親に愛されて育ってきたことが伝わってくる素晴らしい1冊でした。
全員が全員等しく、完璧な親では無いのかもしれませんが自分に出来る精一杯の責任感と愛情を持って優子ちゃんと向き合っていて涙が出ます。
優子ちゃんも名前の通り優しく素敵な子で、時には悩んだりしながらもまっすぐ生きている姿に勇気をもらいました。明日からも頑張って生きていこうかな、と思えるお話でした。
Posted by ブクログ
おもしろかったー!!!!
映画化されているのを知って読みたいけど読みたくないような…そんな気持ちでいました。
溜まってた積本がないタイミングで読み始めたら…
とっても素敵〜!!!
優子ちゃんの森宮さん。そして優子ちゃんの歴代の両親。みんな素敵な人。優子ちゃんももちろん素敵。早瀬くんも素敵。森宮さんもあたたかい。
とってもとってもあたたかい本でした!!
Posted by ブクログ
〈忘備録・ネタバレあり〉
変わった家庭環境で育つ優子の生い立ちと日常かぁ、優子と森宮がくっついたりしたらどうしよう、、、とか思いながら読んでいたら、終盤から始まる第二章でうっかり泣かされた。どんどん明るみにでる事実が愛に溢れまくっていた。歴代の親たちの気持ちが胸に沁みて痛かった。優子は大人たちにたくさん振り回されたけど、大人たちにたくさん愛された幸せな子だった。血の繋がりがあってもなくても紛れもない家族になれる。
梨花も森宮も、優子を育てることをはじめから「ラッキーだ」と思っているところが良い。
森宮が、金魚を10年育てた実績を買われて優子の父親に大抜擢されてたのには笑ってしまったが、梨花の目利きは素晴らしかったな。
森宮は大真面目に父親らしいことをしようと努力してるのに、どこかズレているのが微笑ましい。面白いやりとりが多く笑いどころがたくさんあったので、まさかこの男に泣かされるとは思わなかった。
ずっと優子目線で物語が進んできたのに、最後の締めくくりが森宮の一人称なのが揺さぶられた。
冒頭の文章も何のことか誰目線なのか最初はわからないんだけど、これも森宮のターンだったのが分かる。
ピアノを調律する泉ヶ原の姿は静かな愛が感じられ、とても美しい描写だった。
読んでよかった。
森宮の被害届のくだりが面白かったので書き留めておきたい。
∟(引用)三日に一度、早瀬賢人君からピアノ曲と暑苦しい手紙が送られ、困っています。結婚がうまくいくまでは続くようです。これ以上こんな目に遭わされては平穏な暮らしができません。どうか、二人が何も気に留めることなく、結婚できるようにしてください。 森宮壮介
∟(引用)「全部で三十六曲。それぞれの曲に関わる二人のぞっとするような思い出と、毎回どれだけ優子ちゃんを幸せにするかを書いた不気味なメッセージが添えられてた」
Posted by ブクログ
本当に幸せなのは誰かと共に喜びを紡いでいるときじゃない、自分の知らない大きな未来へとバトンを渡す時だ。この一文で鼻詰まりになるほど泣いて感動してしまった。
読み手の年齢によって共感度が異なりそう。
10年前に学校を卒業し、社会人歴も長く積み重なり、子ができて、絶賛育児に奮闘している最中ということもあって、親目線の思いについては何度も読み返してしまうほど心に響いた。
優子は複雑な家庭環境だと一見思うが、全親があまりにも良い人で温かすぎた。血が繋がっていなくても、日々の生活を共に過ごすということは非常に尊いということを知らされた。
親になると自分の明日と、自分より沢山の可能性と未来を含んだ明日がやってくるとか。親になると未来が倍になるとか。
うまく言語化できなかった日常が(正確には日々の忙しさに追われて振り返る間もなく、見過ごしてしまっている尊い日々)が、この本には描かれていて、言われてみれば確かにと感じた。
大人になればなるほど、新しい経験を得る機会が少なくなり、やがて出来なくなることが増えていくものだが、こどもの未来は1日単位で可能性に溢れている。
昨日歩けなかったのに、急に歩き出したり。言葉を発してみたり。
子供は自分ではないはずなのに、子供の成長は自分ごとのように嬉しく思う。
これは親にならないと感じ得ない気持ちだと思う。
それと同時に、私が幼かったとき、親も無償の愛を与えてくれていたんだなとしみじみ思い、気づけば本を読みながら自分の過去を振り返っては感謝の涙を流していた。
自分のためには出来ないことも、子供のためにならできるというのも激しく同意。
ダイエットで散歩を習慣化することを試みては何かと理由をつけて散歩しないという、幾度もの失敗を積み重ねてきた。
それが子どもが外で遊びたいと言えば、晴れている限り、ためらうことなく外に連れて散歩する。しかも抱っこでだ。10kg以上の子を抱っこしながら一駅分歩くこともある。
こんなにも私に影響を与えてくれる存在(子、夫、親)は、いつまでもずっと一緒にいるわけではない。だからこそ、今を大事に向き合おうと思わせてくれる本だった。
全体的に家族の温かさに触れて、なんだか優しくなり、ご飯も食べたくなる内容なんだけど、一つだけ物申したい。
高校時代の優子の友人 萌絵さん。
あんたばかぁ?!
好きな男と付き合いたいが故に優子を仲介役に無理に頼んでおいて、うまくいかなかったらって無視とかカースト上位ナオンにタレコミすることはないだろう??!!
一時的な感情で被害者ぶるな!!ましてや、優子は萌絵が好きなオトコに告白されてるのよ?!
好きなら自分で思いをぶつけなさいな!!
もし、優子と同級生だったならば萌絵に言ってやりたい。
Posted by ブクログ
親に、家族に振り回されるお話なのかなと思って読み始めた。
しかし、
「困った。全然不幸ではないのだ。」
に度肝抜かれた…
でも、そうだよな。
不幸がどうかなんて、他人が決めることじゃない。
みんな、普通の枠に入りきらない人や理解できない人は
不幸だと決めつける。
最初からそのフィルターで見る。
勝手に決めんな。って言いたいよね。
あぁ、でもいいお話だった。
そうか、バトンは渡された。そういうことか。
いいね。
私も違うバトンを渡す時が来るのだろうか。
人はずっとは生きられないんだから、いつかそんなことができたらいいのにな。
上白石萌音さんの解説も良かった。
愛に溢れた文章だった。
Posted by ブクログ
2026年1冊目
「今より大事にすべき過去など一つもないのだから」
血の繋がりがなくても、親から沢山の愛情を注がれた優子。
ラストに近づくにつれ、ずっと胸がいっぱいで読み終えるのがもったいなかった。瀬尾さんの作品はとてつもなく優しい。
Posted by ブクログ
・森宮さんの言葉がおもしろい
・転々とする状況を本当は不安に思っていて、それを安らかにさせてくれた他人への信頼感をもって帰る所と本当に思ってる感じが良い。友達への距離感もいま思えば伏線っぽい
Posted by ブクログ
ずっと楽しく読めた。
ヤングケアラー的な話かと思って身構えたけど、とても優しいお話で凄く良かった。
【自分の苗字を変えることがあるとするのなら、それは自分自身だ。それまでは森宮優子。それが私の名前だ。】
この一文が凄く素敵だった。
これまでの人生を総括し、自分の環境を受け入れた上でこの言葉が出てきた主人公の強さに心打たれました。
Posted by ブクログ
最近、立て続けに瀬尾まいこさんの作品を読み続けています。「夜明けのすべて」「傑作はまだ」「そしてバトンは渡された」。いずれも少し特殊な関係性の人同士の対話を主軸としており、その対話を通じて、人の思いやりや温かさを感じさせてくれます。
今作の中で印象に残ったのは、「自分のために頑張ることは難しいけど、子供のためなら頑張れる。」という台詞でした。
実は、自分が子供の頃、母からも同様の言葉を言われたことがあります。当時は理解できませんでしたが、20代後半になり少し意味が分かり始めてきました。自分のために頑張っても意外と長続きしないもので、恋人や家族のためなら頑張れると感じることが増えました。
本作の最後のお父さんである森宮さんのような責任感があって思慮深い、なんでも懐深く包み込んでくれるような人になりたいとも思いました。
Posted by ブクログ
昔、本屋でこの本が平積みされているのを見かけたとき、あらすじをちらっと見て、どうやら家族がコロコロ変わる女の子の話らしいと知った。当時の私は、きっと親戚をたらい回しにされて、嫌がらせとかされるしんどいシーンがあるに違いない、と手に取る勇気がなかった。
それが、まさかこんなに愛の溢れる幸せな物語だったとは!読まず嫌いせずに、もっと早くに読んでおけばよかった。登場人物全員に幸あれ!
Posted by ブクログ
良かった…読みながら5回は泣いた。こんなに優しさにあふれた家族のお話は読んだことがない。もし何度も親が変わったら普通の女子ならグレるのでは?と想像するところだが、優子の歴代の親たち、とりまく大人たちの愛がすごくて優子が健やかに成長して行く様子がほほえましく感じられる。そして森宮さんのごはんのタイミングや的はずれな会話、男子に厳しい態度にも笑えてまたほのぼのしてしまう。私自身が日々忙しく子育てに追われている中で、「子どもがいると明日が二つになる」という素敵な言葉にも出会えた。瀬尾さんの作品を読むのは2冊目だが、出てくる曲や本のセレクトも良いなと思う。読後、あたたかく優しい、すっきりとした多幸感にあふれた。子供と過ごせる時間が愛おしくなった。
Posted by ブクログ
気取った表現がないからこそ素朴に話が入ってくる感じ。タイトルとかもすっと入ってくる。不穏な空気(いじめ予兆)みたいなのも優子の人柄や強さでハラハラしすぎず読める。梨花も出ていった描写あるけど、これまでの尽くした経緯を考えてただの家でとは考えずらかった=考察の余地。違和感はもたない。家族の形を考えさせるけど、そこまでのメッセージ性を詰め込みすぎてないというか、前面に出てないからこそ話がより入ってきた。
そして、バトンは渡された
読了。大きい事件は起こらないのに、最後の結婚式のシーンは泣きそうになった。森宮さんの頭良いのにお茶目なところが好きだなーと思った。
育児のすすめ
⚫️少子化時代の「育児のすすめ」である。何をしたら自分が満たされるのかはよく分からないから、自分のために生きることは案外難しい。しかし、自分より大事な子供のために生きることは、自分を確実に満たしてくれる。⚫️育児のある人生は幸せで、育児のない人生は多分つまらない。お金で買えない生きがいを得られる育児のコスパは悪くないのだ。⚫️さて、主人公の義母梨花について、自由奔放というより自儘独善を感じるが、周囲の男達は途方もない器のデカさで接している。現代女性の理想的男性は大度量の持ち主らしい。自分にはムリっぽい。
Posted by ブクログ
自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来含んだ明日がやってくる,未来が二倍以上になる
と言った梨花さんも、その言葉を本当だったと思えた森宮さんもとても素敵だと思いました。
血の繋がりがなくても、いろんな形で愛情を注がれ、孤独や寂しさに負けずに育った優子の強さとしなやかさを見習いたいです。
読了感が最高でした
ずっと穏やかな様子で進んでいくこの話の中で、泣くことはないだろうと思いながら読み進めていました。
けれど、読んでいく中で主人公の優子がいかに愛されているかを感じ、最後には涙を流してしまっていました。
穏やかに心に染み込んでくるような優しさが詰まっていると思います。後味スッキリと読み終えることができるお話でした。
本も料理も味わい深い
ニンニクたっぷりの餃子、始業式のカツ丼、メッセージいっぱいのオムライスなど、愛情たっぷりの料理を作る森宮さん、また優子に関わった親たちの真の愛に胸が温かくなリました。
特に、親が子を育てることは明日が2つに、未来が2倍になるという一文に感動しました。
心が温かくなりました
読む前はあらすじを見てどういうことだろうって思っていたのですが、読むとスッと心に入ってくる温かいストーリーで、読んで良かったなと思いました。
心が温かくなる
優子さんの性格もいいのか、周りの大人の気遣いに、
本当に心が温まりました。
付き合った彼氏達も、素敵な子だったですね。
親が何度も代わり、人に言えない虚しさや腹立たしさを感じる事もないほどの
新しい親達。現実には居ないだろう
素敵な物語でした。
大切にしていきたいと思える本
これは優子ちゃんのお話のようで、じつは森宮さんのお話だったんだと思う。
本当に場面展開といい、言葉選びが秀逸で、季節の移ろいなどの表現も美しく引き込まれました。
優子ちゃんと森宮さんの会話にクスッと笑えて、森宮さんだけでなく登場人物がみんなそれぞれ温かくて。でも要所要所のそれぞれの親たちの言葉に重みがあって。。梨花の明日が2つになるって言葉や、どんな時もごはんを作る森宮さんの姿、2章の最後の方、夕食後のデザートの時、森宮さんが優子ちゃんに掛ける言葉の部分では思わず声をあげて泣いてしまいました。きっとまた、時々読み返します。大切にしていきたいと思える本です。
淡々飄々 しかしユーモアあり
どこか力が抜けた淡々飄々とした しかしユーモアを含んだ語り口が好きでこの作者の作品を何冊も読んでいるが、今まで読んだ作品の中では文句なしにこの作品が最高の出来である。最後の盛り上げ部分も絶叫型ではなくいくらかユーモアをふくんでいるのに、それでも感涙してしまった。数多くの父親 そして母親の嫌味のない人物の描き方が実にいい。もっと星がほしい作品である。
良かったです
内容を全く知らないまま、まず無料版を読んで、早く続きが読みたくて購入しました。何だか最近の自分を振り返りちょっと心が晴れました。自分の人生、自分の評価、など自分の事ばかり。目を向ける世界をちょっと変えただけで、心が豊かになる事を思い出させてもらいました。登場人物がみんな魅力的です。
Posted by ブクログ
血の繋がらない家族でありながらも、そこには確かに愛情があり、それを正面から受け止めている主人公。いくら愛情を注いでも満たされないものがあるのではないかと考えてしまうが、主人公は力強く生きている。終盤のシーンでは、主人公が家族から心から愛されていることがわかり、幸せな気持ちになった。
Posted by ブクログ
いい話だったけど、それはそうとして最初のパパ可哀想すぎる
高校生活のあの長続きするゴタゴタ感に覚えがあってウワーとなった。萌絵がリアルすぎる。
Posted by ブクログ
映画が公開される前に読みました。個人的には小説の方の終わり方が好きでした。血は繋がっていなくても親子で家族なんだなと、母親の愛情を感じました。
Posted by ブクログ
バトンは渡されたと聞くと、陸上のトラック競技を思い出す。前へ前へ進むような展開を想像していたが、この話を読み始めると、後ろめたさを感じる場面が多くあった。
母がいないことを知り、父親と母親が入れ替わりバトンが受け継がれる。
ここでは主人公がバトンであり、受け渡されるのは自分の意思には関係がなく、相手もその時の着順も選べない。
そんな環境の中で、多感な青春時代を悩みながら生きる主人公の強さに大変惹かれた。
またそれぞれの親の気持ちにもフォーカスすると、主人公のために強引に、裕福に、優しくついていけない速度で環境を変えてしまうくらい彼らも悩み生きていたと思わされる。
主人公も大人になり、歴代の親と再び邂逅する。
環境だけみると歪だが、主人公を想う親の愛は普通と変わらず尊いものだと考えさせられた。
強く悩みながら生きる主人公、幸せを願い悩みながらも親として向き合うそれぞれの父と母の姿、家族とは何か教えてくれる作品だった。
Posted by ブクログ
優子は現実主義だと考える。優子が大家さんと別れる場面では、「いつまでも過去にひたっていちゃだめだ。親子だとしても、離れたら終わり。目の前の暮らし、今一緒にそばにいてくれる人を大事にしよう。」
この優子の現実主義というのが、あらゆる場面で現れているなと思う。それこそ、ピアノ歴が長い人が多い中、他者との比較で落ち込むのではなく、自分自身に足りないものと分析して改善に繋げる姿勢や友達とのいざこざがあった際は時間が解決するのを待つ姿勢だ。
その一方で、森宮さん、向井先生がそれぞれ優子に対して、以下のようなことを言っているのが印象的だった。
「一歩引いているところがあるけど、何かを真剣に考えたり、誰かと真剣に付き合ったりしたら、ごたごたするのはつきものよ。いつでもなんでも平気だなんで、つまらないでしょう。」
「試験受けるんだから、最後まで必死で勉強して臨むのが当然だろう。受験は無理せずほどほどにやるっていうようなことじゃないから。」「人生って厳しいのに、このまま優子ちゃんが本腰入れないことを覚えたら厄介。」
優子がかつての自分自身と似ているところがある。高い目標を目指したり、必死に現状を変えようとしたりする姿勢がない。だからこそ、森宮さんが言うように本腰を入れないことを覚えたら厄介と思う心情はとても分かる。夢を掴む人、自分自身の想いを成し遂げる人は現状に満足せず、高みを目指し続ける人だと思うから。高校生で、それほどで妥協することを覚えて、そこそこで満足する現実に慣れてしまったら、人生面白くないなと思う。もちろん安全圏にいる方が責任やリスクを負わなくていいし、楽だと思う。
しかし、優子の生い立ちや背景を鑑みると、高く望めば望むほど叶わない現実の方が多かったのだろうとも容易に想像することができる。それこそ、親の問題は子どもがどうすることもできない問題だ。梨花さんが泉ヶ原さんと離婚し、優子がどちらについていくか選択を迫れているシーンでは、優子の心境がよく現われているなと思う。
「誰が親だといいのか。そんなのわかるわけがない。ただ、私を受け入れてくれた人と、共に暮らしたい人と、離れたくない。同じ経験を何度したって、別れを耐えられるようにはならない。「どっちでもいいよ」何がいいのか、どうしたいのか、考えたらおかしくなりそうだった。私の家族ってなんなのだろう。そんなことに目を向けたら、自分の中の何かが壊れてしまいそうだった。どうでもいい。どこで暮らそうが誰と暮らそうが一緒だ。そう投げやりにならないと、生きていけない。そう思った。」「家族というものを深く考えたってしかたがない。自分が今いる場所で生きていくしかない。期待や不安に心を動かすのはやめだ。」
物事に対して、一歩引いて見てしまうには、おそらくどう頑張っても願っても優子にとって変えられない現状が多すぎたからではないか。また、小学校、中学校と多感な時期に本音で話せる人、本当の意味で安心できる場所というのはあったのだろうか。
さらに、梨花さんや森宮さんが子どもを持つことに対して以下のようなに話していたのが印象に残った。
「自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくるんだって。親になるって、未来が二倍以上になるってことだよって。明日が二つにできるなんて、すごいと思わない?」
「自分じゃない誰かのために毎日を費やすのって、こんなにも意味をもたしたくれるものなんだって知った。自分より大事なものがあるのは幸せだし、自分にはできないことも子どものためならできる自分のために生きるって難しいよな。何をしたら自分が満たされるかさえわからないんだから。金や勉強や仕事や恋や、どれも正解のようで、どれもどこか違う。でもさ、優子ちゃんが笑顔を見せてくれるだけで、こうやって育っていく姿を見るだけで、十分だって思える。」
これぞ、子どもを持つ幸せだと思う。親と子どもの関係って複雑で難しい、親は無意識のうちに子どもに対して期待を押し付けたり、所有物のように考えてしまったりしがちだ。また、森宮さんは両親から東大進学という期待を背負って生きてきた。だからこそ、自分がしたいことが分からないというのは自然なことだろうと思う。森宮さんは東大を出て、親との縁を切った。そんな中、子どもを持つことは相当の決断だっただろうと想像する。親がある一定の年齢まで子どもにレールを敷いてあげることは、物事を知らない子どもに対して大切だと思う。しかし、過度になってしまうと子どもは自分の生き方が分からないという現状に陥る場合があるので、子どもの意思を尊重しつつ方向性を示してあげるというバランスが非常に重要だと思った。
Posted by ブクログ
主人公の優子が健やかに育って優しい気持ちになった。各々の愛し方で優子を愛していた。
本書は何かのメッセージや学びがある本では無かったが、長く物語が愛される理由が感じられた。
意味を求める読書はもちろん良いが、本書のように読んで暖かい気持ちになれる読書もココロ豊かになって良いものだった。
Posted by ブクログ
事態が好転しないなら、スタミナをつけ続けるしかないだろ。他に方法あるの?
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森宮ァァァァァ!!!!!(号泣)
自分自身と年齢が近い森宮には、最初から感情移入してたけど、最後の最後で主人公の優子ちゃん差し置いて森宮の一人称来るんか(この手のエピローグに弱い
久々に合唱曲をSpotifyで聴いちゃった。
あれは子供が歌うためっつーか、子供が歌ってるのを見る親(大人)のための曲だったんだなぁ。。
映画も観て面白かったんだけど、その後の不倫報道でまじゲロになったので、今となっては映画はオススメしない。森宮を穢された気持ち。
Posted by ブクログ
3つの姓で育った優子。水戸、泉ケ原、森宮。母が亡くなり、父が再婚、海外赴任が理由で継母(梨花さん)と二人暮らし、ピアノが家にあるお金持ちの新しい父(泉ケ原さん)との再婚、退屈な生活から逃げ出した梨花さんが再婚した現在の父が森宮さん。梨花さんとは離婚したため優子は二人暮らし。球技大会、友だちとのケンカ、合唱祭、ギクシャクする父娘関係、彼氏ができて、受験、卒業。高校生活は終わり、4年後の第2章。ああ、そういう結末になるのか。娘を持つ父親のハッピーエンド。
バトンを渡せるのか
映画化された映像を先に見たので、森宮さん=田中圭さんに完全になってしまっていました(笑)
あっと驚くような展開は出てこないけれど、ジワジワと染みてくる人と人の間に生まれる優しさに、心が温かくなります。今の季節、読むのにピッタリかもしれませんね。
誰かを大切に想う
誰かから大切に想われる
受け取ったバトンを、私は誰かに渡せるのだろうか…
Posted by ブクログ
自分が生きている意味はバトンを渡すため。
育ってきた環境というのは、不幸と言われるようなものでも当人はそこにたしかに愛を受け取っていて、そしてそれは紛れもない事実だった。
親が子を愛する気持ちというのは血の繋がりを超えて、そして理屈を超えていたのだとひしひしと感じた。
バタンを渡す瞬間には思わずほろりと涙が。
Posted by ブクログ
優子の日常が淡々と描かれていてクライマックスというところはないけどじんわりあったかい物語。
親がコロコロ変わるのは大変なことだけどみんなが素敵な親でそれぞれのやり方で優子を愛していて愛の形って色々だよなと思った。
私は泉ヶ原さんの懐の深さと一歩引いて見守る感じがすごく好きだった。
森宮さんとの生活でご飯の描写がたくさんあるのよかったな。毎日の食卓って一緒に暮らして行く上で大事なことだなと思った。
最後の結婚式のところで森宮さんと歩くところは泣いちゃった。
実写が田中圭だけど読んでても本当にイメージそのまんますぎた。
家族の在り方。未来へのバトン。
読み始めてまずは不安な気持ちになった。
「バトンとはなんだろう?主人公?子供?」
子供だとしたらなんだか背筋が寒くなるような物語なのだろうか?と。
理由は人それぞれあると思うが、親が変わるというのは子供からしたら信じていた人がいなくなる、納得出来ないようなことだと思う。
彼女は自分の境遇に適応していく強さを持った子なんだと感じた。
周りの何人かの親達は優しく、確かな愛情を持って彼女を育て、そこには笑顔があったり、また裕福な家庭だったりと、読み始めて感じた不安は一切無くなっていった。後先考えずに今を楽しむ生き方をする母親には正直共感出来なかったが。
でも、そこで「じゃあ、家族の在り方とはなんだろうか?」と疑問に思った。
この物語を読んでいると私が考えている家族像ってのは「私の家族」であって、他の家族とはまた別なのだと感じる。
そんなの当たり前じゃんと思うかもしれないが、家族=私の家族という考え方がどうしても付き纏ってくる。
家庭を作るという言葉にプラスのイメージを持つ人もいれば、マイナスのイメージを持つ人がいる様に、家族は様々だ。
そんなデリケートな内容を題材にしたこの物語が心温まるもので良かった。
最後に娘のバージンロードを共に歩く父親の考え方、振る舞い方がこの物語を心温まるものにしているのではないかと強く思った。
素晴らしい
自分の生活スタイルが目まぐるしく移り変わる
主人公のストーリー。
しかしどんな境遇、事態になっても
それを悲観せず逆に立ち向かい幸せを築いていく。
優しい話だけど
最後まで飽きずに一気読みしました。
ほとんどの人が泣くという触れ込み通り、なんども涙がでました。
生きていて経験した、人の温かさだったり純粋な愛情のようなものがじんわり思い出されて、つい涙が出てしまう感じです。
でも、誰もがそうだと思うのですが、人生ってそれだけじゃないですよね。必ず。
主人公を複数の親が愛情を持って育てたということがあり得たとして、そんなにキレイな関係や感情だけが存在するとはどうしても思えませんでした。
他人と一緒に暮らすってそんな簡単ではないと思います。
そこがやはりフィクションだなぁと思えてしまって残念な点でした。
人間のキレイなところだけを抽出して固めたような作品だと思います。
なので美しい話であることは間違いないです。