あらすじ
幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。
その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない“父”と暮らす。
血の繋がらない親の間をリレーされながらも、
出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき――。
大絶賛の2019年本屋大賞受賞作。
解説・上白石萌音
※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
昔、本屋でこの本が平積みされているのを見かけたとき、あらすじをちらっと見て、どうやら家族がコロコロ変わる女の子の話らしいと知った。当時の私は、きっと親戚をたらい回しにされて、嫌がらせとかされるしんどいシーンがあるに違いない、と手に取る勇気がなかった。
それが、まさかこんなに愛の溢れる幸せな物語だったとは!読まず嫌いせずに、もっと早くに読んでおけばよかった。登場人物全員に幸あれ!
Posted by ブクログ
良かった…読みながら5回は泣いた。こんなに優しさにあふれた家族のお話は読んだことがない。もし何度も親が変わったら普通の女子ならグレるのでは?と想像するところだが、優子の歴代の親たち、とりまく大人たちの愛がすごくて優子が健やかに成長して行く様子がほほえましく感じられる。そして森宮さんのごはんのタイミングや的はずれな会話、男子に厳しい態度にも笑えてまたほのぼのしてしまう。私自身が日々忙しく子育てに追われている中で、「子どもがいると明日が二つになる」という素敵な言葉にも出会えた。瀬尾さんの作品を読むのは2冊目だが、出てくる曲や本のセレクトも良いなと思う。読後、あたたかく優しい、すっきりとした多幸感にあふれた。子供と過ごせる時間が愛おしくなった。
Posted by ブクログ
気取った表現がないからこそ素朴に話が入ってくる感じ。タイトルとかもすっと入ってくる。不穏な空気(いじめ予兆)みたいなのも優子の人柄や強さでハラハラしすぎず読める。梨花も出ていった描写あるけど、これまでの尽くした経緯を考えてただの家でとは考えずらかった=考察の余地。違和感はもたない。家族の形を考えさせるけど、そこまでのメッセージ性を詰め込みすぎてないというか、前面に出てないからこそ話がより入ってきた。
Posted by ブクログ
2回目の読破
良い作品だなぁ〜と改めて実感しました
血の繋がりの無い子供を体裁ではなくこれほど大切に愛する事が出来るものなのか。其々の親の形に感服。またそうさせる魅力のある娘さん。親になって『明日が二つになった』なんて明言ですね。自分もこれだったんだ!わかるわかると思わず心の中で言ってしまいました。また2年後くらいに手に取って読もうと思いました
Posted by ブクログ
読み終わりに心がじーんと、温まるお話です。
主人公の優子ちゃんの何度も家族の形が変わりながらも「困った、全然不幸ではないのだ」の人生のルーツを知りたくて過去のパートが気になりながら読み進めました。
確かにどの親もみんな形は違えど優子ちゃんへの愛を感じる大人ばかりです。
でも自分が優子ちゃんと同じ立場でこんな風に親たちからの愛を感じ取るとることができるか?と自問してしまいました。
側から見れば不幸な環境で、周りからも憐れみの目を向けられながらも素直に親たちの愛を受け取れる優子ちゃんの人間力の高さが魅力的だなと感じました。
Posted by ブクログ
すごくあったかいお話。ありそうな設定だけど、想像してた展開とまた違って、優子の親たちがみんないい人で娘思い。実際血の繋がらない娘にここまでの愛情と自分の人生捧げられるのってなかなかないと思う。森宮さんの抜けてる感じと、父親になるという覚悟がすごく好き。ほっこりしたいときにまた読みたい。
Posted by ブクログ
血の繋がらない親の間をリレーされながらも、出会う家族皆に愛情をいっぱい注がれて育った少女
それにしたって、この女の子はおおらかだと思う
もっと怒ったり泣いたりしてもいいのに
森宮さんと彼とのやり取りが、なんとも空気を読まなさすぎて、面白い
そもそも森宮さんが素直じゃなさすぎて面白い
「母親になってから明日が2つになった
自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくる」
という言葉には、共感!うまく言い表してくれてありがとう!そう、そういう感じだ
Posted by ブクログ
久々に小説で泣いた。概要をみて重い話かと思いきや全く重くない。どんな形であろうと家族愛は存在し、愛され真っ当に育った魅力的な主人公の物語。複数の親も皆、魅力的であり、血のつながらない父・森宮さんの賢いがどこかズレている部分が愛らしい。
本屋大賞に選ばれただけあり、誰にオススメしても恥ずかしく無い作品。
Posted by ブクログ
読み終わった後の幸福感が今までにないような感覚で思わず投稿。今後の人生の節目でまたこの本を読み返したい、それくらい、それくらい、いい本と出会った、、
この本でとても印象に残ったのが「母親になってから明日が二つになった」「自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくる」梨花さんの言葉。こんな表現を今まで聞いたことがなかったなぁと同時に素敵すぎる!ってなって、心に刻まれた感じ。
森宮さんと優子ちゃんのやりとりも、仕事の休憩中の私をホッコリさせてくれた。オムライスのシーンはほんとに思わずフッと笑ったけど、周りに人がいなくて助かった。あと早瀬くんとシュークリーム食べてるところも。
すごく自己満足な投稿ですが、10月に映画も公開するので読書好きでまだ読んでない方には是非おすすめしたい。読書好きじゃなくてもおすすめしたい。瀬尾さんの言葉や表現がすごく好きで、別の作品も先程手にしたのでこちらも堪能します。
どんな話か一言で言うと、17年間で家族の形態が7回も変わった1人の女性の話です。(数え方によっては8回?9回?とも思うけど本の中の表現は7回)
最近読んで他にも良かった本はたくさんあるけど特に刺さった一冊だったので、つい。
Posted by ブクログ
子は親を選べない。優子の人生はまさにそうだったと思うが、選べないことが必ずしも不幸になるわけではない。大変じゃないわけはないが、これだけ多くの親に確かな愛情を注がれて育った優子は幸せだったのだろう。子の視点よりも親の視点、親たちの視点で最後は泣いてしまった。
Posted by ブクログ
かわいい表紙に惹かれて手に取ったけど、内容は割とヘビーだった。ヘビーな話のはずだけどドロドロはしていなくて、世界観はほっこりしている。
主人公と“父”が素敵すぎるし、留めておきときどき読み返したいセリフがたくさん。悲しい涙とかではなく、登場人物の思いや気づきに共感し、これまでの自分が癒される感覚になり、ところどころ泣きながら読んだ。
同じような境遇ではなくても、家族に関して悩みを抱えたことがある人に読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
女子高生の視点で親が変わっていったことについて語られる物語。
この主人公の経歴だと、苦労して、毒親で、とかいうことが一切なく、新鮮で面白かった。
主人公の優子がどこか達観していて、大人びていながらも人間関係について真面目に考えている姿が好きだった。各親の優しさが描かれていることから生まれる小説自体の優しい雰囲気にとても良い癒される本だった。
ちょうど海外にいたから、日本の小説に癒される時間だった。
Posted by ブクログ
2019年本屋大賞の作品。書店でよく見かけ、映画化され、演者2人の不倫騒動で話題にあがっていて、まだ読んでなかったのに、一周回って読んだ気持ちになってた(; ・`д・´)イカンイカン
主人公の家族が奇妙な形になっているにもかかわらず、当の本人が不幸だと思ってもいないし、暗くならない。とんかつ、餃子、オムライス、ケーキと食べ物から力を貰う描写も愛おしい。瀬尾まいこさんの本も久々に読みましたが、とってもよかったです!
『梨花の言う通りだ。優子ちゃんと暮らし始めて、明日はちゃんと二つになったよ。自分のと、自分のよりずっと大事な明日が毎日やってくる。-第1章-』
『おいしい食事も励ましの言葉も誰がか差し伸べてくれる手さえも受け付けなくなったとしても、音楽は心や体に入っていくだろう。どうして私は気づかなかったのだろう。-第2章-』
2025.10
そして、バトンは渡された
読了。大きい事件は起こらないのに、最後の結婚式のシーンは泣きそうになった。森宮さんの頭良いのにお茶目なところが好きだなーと思った。
育児のすすめ
⚫️少子化時代の「育児のすすめ」である。何をしたら自分が満たされるのかはよく分からないから、自分のために生きることは案外難しい。しかし、自分より大事な子供のために生きることは、自分を確実に満たしてくれる。⚫️育児のある人生は幸せで、育児のない人生は多分つまらない。お金で買えない生きがいを得られる育児のコスパは悪くないのだ。⚫️さて、主人公の義母梨花について、自由奔放というより自儘独善を感じるが、周囲の男達は途方もない器のデカさで接している。現代女性の理想的男性は大度量の持ち主らしい。自分にはムリっぽい。
読了感が最高でした
ずっと穏やかな様子で進んでいくこの話の中で、泣くことはないだろうと思いながら読み進めていました。
けれど、読んでいく中で主人公の優子がいかに愛されているかを感じ、最後には涙を流してしまっていました。
穏やかに心に染み込んでくるような優しさが詰まっていると思います。後味スッキリと読み終えることができるお話でした。
本も料理も味わい深い
ニンニクたっぷりの餃子、始業式のカツ丼、メッセージいっぱいのオムライスなど、愛情たっぷりの料理を作る森宮さん、また優子に関わった親たちの真の愛に胸が温かくなリました。
特に、親が子を育てることは明日が2つに、未来が2倍になるという一文に感動しました。
心が温かくなりました
読む前はあらすじを見てどういうことだろうって思っていたのですが、読むとスッと心に入ってくる温かいストーリーで、読んで良かったなと思いました。
心が温かくなる
優子さんの性格もいいのか、周りの大人の気遣いに、
本当に心が温まりました。
付き合った彼氏達も、素敵な子だったですね。
親が何度も代わり、人に言えない虚しさや腹立たしさを感じる事もないほどの
新しい親達。現実には居ないだろう
素敵な物語でした。
大切にしていきたいと思える本
これは優子ちゃんのお話のようで、じつは森宮さんのお話だったんだと思う。
本当に場面展開といい、言葉選びが秀逸で、季節の移ろいなどの表現も美しく引き込まれました。
優子ちゃんと森宮さんの会話にクスッと笑えて、森宮さんだけでなく登場人物がみんなそれぞれ温かくて。でも要所要所のそれぞれの親たちの言葉に重みがあって。。梨花の明日が2つになるって言葉や、どんな時もごはんを作る森宮さんの姿、2章の最後の方、夕食後のデザートの時、森宮さんが優子ちゃんに掛ける言葉の部分では思わず声をあげて泣いてしまいました。きっとまた、時々読み返します。大切にしていきたいと思える本です。
淡々飄々 しかしユーモアあり
どこか力が抜けた淡々飄々とした しかしユーモアを含んだ語り口が好きでこの作者の作品を何冊も読んでいるが、今まで読んだ作品の中では文句なしにこの作品が最高の出来である。最後の盛り上げ部分も絶叫型ではなくいくらかユーモアをふくんでいるのに、それでも感涙してしまった。数多くの父親 そして母親の嫌味のない人物の描き方が実にいい。もっと星がほしい作品である。
良かったです
内容を全く知らないまま、まず無料版を読んで、早く続きが読みたくて購入しました。何だか最近の自分を振り返りちょっと心が晴れました。自分の人生、自分の評価、など自分の事ばかり。目を向ける世界をちょっと変えただけで、心が豊かになる事を思い出させてもらいました。登場人物がみんな魅力的です。
Posted by ブクログ
バトンは渡されたと聞くと、陸上のトラック競技を思い出す。前へ前へ進むような展開を想像していたが、この話を読み始めると、後ろめたさを感じる場面が多くあった。
母がいないことを知り、父親と母親が入れ替わりバトンが受け継がれる。
ここでは主人公がバトンであり、受け渡されるのは自分の意思には関係がなく、相手もその時の着順も選べない。
そんな環境の中で、多感な青春時代を悩みながら生きる主人公の強さに大変惹かれた。
またそれぞれの親の気持ちにもフォーカスすると、主人公のために強引に、裕福に、優しくついていけない速度で環境を変えてしまうくらい彼らも悩み生きていたと思わされる。
主人公も大人になり、歴代の親と再び邂逅する。
環境だけみると歪だが、主人公を想う親の愛は普通と変わらず尊いものだと考えさせられた。
強く悩みながら生きる主人公、幸せを願い悩みながらも親として向き合うそれぞれの父と母の姿、家族とは何か教えてくれる作品だった。
Posted by ブクログ
優子は現実主義だと考える。優子が大家さんと別れる場面では、「いつまでも過去にひたっていちゃだめだ。親子だとしても、離れたら終わり。目の前の暮らし、今一緒にそばにいてくれる人を大事にしよう。」
この優子の現実主義というのが、あらゆる場面で現れているなと思う。それこそ、ピアノ歴が長い人が多い中、他者との比較で落ち込むのではなく、自分自身に足りないものと分析して改善に繋げる姿勢や友達とのいざこざがあった際は時間が解決するのを待つ姿勢だ。
その一方で、森宮さん、向井先生がそれぞれ優子に対して、以下のようなことを言っているのが印象的だった。
「一歩引いているところがあるけど、何かを真剣に考えたり、誰かと真剣に付き合ったりしたら、ごたごたするのはつきものよ。いつでもなんでも平気だなんで、つまらないでしょう。」
「試験受けるんだから、最後まで必死で勉強して臨むのが当然だろう。受験は無理せずほどほどにやるっていうようなことじゃないから。」「人生って厳しいのに、このまま優子ちゃんが本腰入れないことを覚えたら厄介。」
優子がかつての自分自身と似ているところがある。高い目標を目指したり、必死に現状を変えようとしたりする姿勢がない。だからこそ、森宮さんが言うように本腰を入れないことを覚えたら厄介と思う心情はとても分かる。夢を掴む人、自分自身の想いを成し遂げる人は現状に満足せず、高みを目指し続ける人だと思うから。高校生で、それほどで妥協することを覚えて、そこそこで満足する現実に慣れてしまったら、人生面白くないなと思う。もちろん安全圏にいる方が責任やリスクを負わなくていいし、楽だと思う。
しかし、優子の生い立ちや背景を鑑みると、高く望めば望むほど叶わない現実の方が多かったのだろうとも容易に想像することができる。それこそ、親の問題は子どもがどうすることもできない問題だ。梨花さんが泉ヶ原さんと離婚し、優子がどちらについていくか選択を迫れているシーンでは、優子の心境がよく現われているなと思う。
「誰が親だといいのか。そんなのわかるわけがない。ただ、私を受け入れてくれた人と、共に暮らしたい人と、離れたくない。同じ経験を何度したって、別れを耐えられるようにはならない。「どっちでもいいよ」何がいいのか、どうしたいのか、考えたらおかしくなりそうだった。私の家族ってなんなのだろう。そんなことに目を向けたら、自分の中の何かが壊れてしまいそうだった。どうでもいい。どこで暮らそうが誰と暮らそうが一緒だ。そう投げやりにならないと、生きていけない。そう思った。」「家族というものを深く考えたってしかたがない。自分が今いる場所で生きていくしかない。期待や不安に心を動かすのはやめだ。」
物事に対して、一歩引いて見てしまうには、おそらくどう頑張っても願っても優子にとって変えられない現状が多すぎたからではないか。また、小学校、中学校と多感な時期に本音で話せる人、本当の意味で安心できる場所というのはあったのだろうか。
さらに、梨花さんや森宮さんが子どもを持つことに対して以下のようなに話していたのが印象に残った。
「自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくるんだって。親になるって、未来が二倍以上になるってことだよって。明日が二つにできるなんて、すごいと思わない?」
「自分じゃない誰かのために毎日を費やすのって、こんなにも意味をもたしたくれるものなんだって知った。自分より大事なものがあるのは幸せだし、自分にはできないことも子どものためならできる自分のために生きるって難しいよな。何をしたら自分が満たされるかさえわからないんだから。金や勉強や仕事や恋や、どれも正解のようで、どれもどこか違う。でもさ、優子ちゃんが笑顔を見せてくれるだけで、こうやって育っていく姿を見るだけで、十分だって思える。」
これぞ、子どもを持つ幸せだと思う。親と子どもの関係って複雑で難しい、親は無意識のうちに子どもに対して期待を押し付けたり、所有物のように考えてしまったりしがちだ。また、森宮さんは両親から東大進学という期待を背負って生きてきた。だからこそ、自分がしたいことが分からないというのは自然なことだろうと思う。森宮さんは東大を出て、親との縁を切った。そんな中、子どもを持つことは相当の決断だっただろうと想像する。親がある一定の年齢まで子どもにレールを敷いてあげることは、物事を知らない子どもに対して大切だと思う。しかし、過度になってしまうと子どもは自分の生き方が分からないという現状に陥る場合があるので、子どもの意思を尊重しつつ方向性を示してあげるというバランスが非常に重要だと思った。
Posted by ブクログ
主人公の優子が健やかに育って優しい気持ちになった。各々の愛し方で優子を愛していた。
本書は何かのメッセージや学びがある本では無かったが、長く物語が愛される理由が感じられた。
意味を求める読書はもちろん良いが、本書のように読んで暖かい気持ちになれる読書もココロ豊かになって良いものだった。
Posted by ブクログ
面白かった。
親が点々と変わっていく少女(優子)の物語。
父親が3人、母親が2人。
それぞれ親の個性はあるけれど、みんなが優子を愛してることがとてもよく伝わってくる。
1章では、高校生の優子が現在の父親である森宮さんと一緒に暮らしながら、過去の生活をふりかえる。
2章では、結婚することになった優子が歴代の親にあって、結婚の了承をもらう。
いろんないいセリフがあったけど、以下が私のお気に入りかな。
梨花さん(二人目の母親):
人に好かれるのは大事なことだよ。楽しいときは思いっきり、しんどいときもそれなりに笑っておかなきゃ
→みんなに好かれる愛嬌、とても大切。
笑顔が人を動かす原動力。
森宮さん(三人目の父親):
「自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくるんだって。親になるって、未来が二倍以上になることなんだよって。明日が二つにできるなんて、すごいと思わない?・・・」
→めちゃくちゃ素敵な表現。子供のおかげで人生が二倍楽しめるんだよ。確かにそう考えると、とても面白いし、子供がとてもほしくなる。
私は子供が二人。「明日が3つ」。妻を入れて「明日が4つ」家族がいると楽しい。
Posted by ブクログ
母親も父親も個性的なキャラクターの人たちばかりだけれど、優子がそれぞれの親のもとでちゃんと成長してきたこと、血の繋がりがあってもなくてもみんな親として優子のことをいちばんに考えて行動してきたこと、すべてが優子のためにあって心温まる話だった。
Posted by ブクログ
よかった。汝、星の如くより好きかもしれん。主人公が腐ってないというか、嫌なことが起きた時でも考え方が建設的で、ハッとさせられた(友達にハブられた時でも、ずっと一緒にいてくれるかわからない友達よりも将来に繋がる勉強の方が大事、とあまり落ち込まないところとか)。あとは森宮さんの覚悟がすごかった。変にズレたふざけ方をするとことか癪に触るとことかはうちの父を彷彿とさせたんだけど、最後の場面で主人公を引き取った時からずっと責任持って面倒を見ようと思ってたと言う場面とかはめちゃくちゃいいなと思った。でもそういう面でのカッコ良さというかある意味での男らしさもうちの父親ぽくて、良いなと思った。総じて、自分が心を病む原因と考えがちなことが実はそうじゃないかも、って前提を覆してくる感じが良かったかも。
Posted by ブクログ
何度も家族の形が変わった優子の、高校時代を軸として、その幼少期が少しづつ明かされていく物語。
この作品で1番好きだったのは、森宮さん。優子の親歴が短いことに引け目を感じながら、一生懸命親であろうとする、不器用な温かさがすごく魅力的だった。
最後まで読んでプロローグを読み返した。この場面は、きっと最後のエピローグに繋がってるんだろうな。
Posted by ブクログ
最初は全体像がわからず始まるが、中盤から理解が進んで面白くなった。
主人公は厳しい境遇ながらにどこか達観したような、でも自分なりの前向きな生き方であり、タイトルの「バトンは渡された」の通り、多くのバトンを受け継いできたことを感じさせる、気持ちの良い本だった。
Posted by ブクログ
すごく優しいお話だった!
文章も読みやすいし、会話の掛け合いが面白くてサクサク読み進められる!
優子が必勝の文字が入ったかまぼこをみて、「これを見つけた時森宮さんほくほくしただろうな」ってその時の顔を想像して思わず笑っちゃうシーンがすごく好き
人が自分を喜ばせようとしてくれてるんだって感じた時、くすぐったくてあったかい気持ちになるよね〜
Posted by ブクログ
感動しました。
2人の母と、3人の父親に育てられてきた優子。
どの親からも大事に思われ、たくさんの愛情を注がれてきた主人公。
優子は平気と言うけど、親が変わるというのはとてつもない変化なはず。
反抗したり、塞ぎ込んだりせずに、経験を強さに変えられる優子がとてもたくましく思いました。
そして、バトンを手にしてきた大人達の、血の繋がりを超えた深い愛が感じられて、最後には涙が出ました。
バトンを渡せるのか
映画化された映像を先に見たので、森宮さん=田中圭さんに完全になってしまっていました(笑)
あっと驚くような展開は出てこないけれど、ジワジワと染みてくる人と人の間に生まれる優しさに、心が温かくなります。今の季節、読むのにピッタリかもしれませんね。
誰かを大切に想う
誰かから大切に想われる
受け取ったバトンを、私は誰かに渡せるのだろうか…
Posted by ブクログ
優子の日常が淡々と描かれていてクライマックスというところはないけどじんわりあったかい物語。
親がコロコロ変わるのは大変なことだけどみんなが素敵な親でそれぞれのやり方で優子を愛していて愛の形って色々だよなと思った。
私は泉ヶ原の懐の深さと一本引いて見守る感じがすごく好きだった。
森宮さんとの生活でご飯の描写がたくさんあるのよかったな。毎日の食卓って一緒に暮らして行く上で大事なことだなと思った。
最後の結婚式のところで森宮さんと歩くところは泣いちゃった。
実写が田中圭だけど読んでても本当にイメージそのまんますぎた。
Posted by ブクログ
本屋大賞を受賞していると聞いて手にとった。また、私自身母子家庭で育ったこともあり、あらすじを読んだ時重なるものがあるのではないかと思いこの本を選んだ。
親がコロコロ変わるというのは一般的に子供の生育においてあまりいいことではないと思っていた。それゆえこの手のパターンの小説で、それぞれの親から十分な愛を受けて育つ主人公はあまりいないため新鮮だった。読み終わった時、そう終わるのか、と思うと同時に穏やかな満足感があった。
最後のページの「本当に幸せなのは、誰かと共に喜びを紡いでいる時じゃない。自分の知らない大きな未来へとバトンを渡す時だ。」という言葉が印象に残っている。この本みたいに親と子だけじゃなくて、先生と生徒、先輩と後輩なんかでも成り立つ話だと思う。私はまだそのバトンを受け取る側にしかなったことはない。でも確かに沢山の愛のこもったバトンを何本も受け取っている。いつかバトンを渡す時になったら、私が受け取った以上の愛を渡せるような人になりたい。
Posted by ブクログ
複雑な家庭環境で育ちながら、どこか飄々として明るく良い子な優子と真面目に父親をやる森宮さんのやりとりがなんか可愛いくて面白い。
特にどんでん返しがあるわけでもなく、みんな良い人で最後ぜーんぶ綺麗にまとまってほんわか読める作品。
Posted by ブクログ
2025.12.15再読
初読は2025.3だったのね。
映画見たら、そのイメージが上書きされてた。たまたま、再読。
よい原作。あの俳優さんたち、実力は申し分ないと思います。
家族の在り方。未来へのバトン。
読み始めてまずは不安な気持ちになった。
「バトンとはなんだろう?主人公?子供?」
子供だとしたらなんだか背筋が寒くなるような物語なのだろうか?と。
理由は人それぞれあると思うが、親が変わるというのは子供からしたら信じていた人がいなくなる、納得出来ないようなことだと思う。
彼女は自分の境遇に適応していく強さを持った子なんだと感じた。
周りの何人かの親達は優しく、確かな愛情を持って彼女を育て、そこには笑顔があったり、また裕福な家庭だったりと、読み始めて感じた不安は一切無くなっていった。後先考えずに今を楽しむ生き方をする母親には正直共感出来なかったが。
でも、そこで「じゃあ、家族の在り方とはなんだろうか?」と疑問に思った。
この物語を読んでいると私が考えている家族像ってのは「私の家族」であって、他の家族とはまた別なのだと感じる。
そんなの当たり前じゃんと思うかもしれないが、家族=私の家族という考え方がどうしても付き纏ってくる。
家庭を作るという言葉にプラスのイメージを持つ人もいれば、マイナスのイメージを持つ人がいる様に、家族は様々だ。
そんなデリケートな内容を題材にしたこの物語が心温まるもので良かった。
最後に娘のバージンロードを共に歩く父親の考え方、振る舞い方がこの物語を心温まるものにしているのではないかと強く思った。
素晴らしい
自分の生活スタイルが目まぐるしく移り変わる
主人公のストーリー。
しかしどんな境遇、事態になっても
それを悲観せず逆に立ち向かい幸せを築いていく。
優しい話だけど
最後まで飽きずに一気読みしました。
ほとんどの人が泣くという触れ込み通り、なんども涙がでました。
生きていて経験した、人の温かさだったり純粋な愛情のようなものがじんわり思い出されて、つい涙が出てしまう感じです。
でも、誰もがそうだと思うのですが、人生ってそれだけじゃないですよね。必ず。
主人公を複数の親が愛情を持って育てたということがあり得たとして、そんなにキレイな関係や感情だけが存在するとはどうしても思えませんでした。
他人と一緒に暮らすってそんな簡単ではないと思います。
そこがやはりフィクションだなぁと思えてしまって残念な点でした。
人間のキレイなところだけを抽出して固めたような作品だと思います。
なので美しい話であることは間違いないです。