ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 向日葵の咲かない夏

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    ネタバレ

    これはまた凄い小説を読んでしまった。YouTubeで「絶対に読んで欲しい作品」として紹介されていたので、なんとなく書店で買ってみたところが大当たり。しかもほとんど前知識がない状態で読めたので感動もひとしお。
    しかし好き嫌いが分かれる作品だとは思う。私はS君が蜘蛛に生まれ変わるところもすんなり受け入れられたので、本当のところはどうなのか、というミステリー的な展開を純粋に楽しむ事ができた。冒頭の「ラテックスのつくり物のようにすべすべした、あのお腹」「あの綺麗な丸い眼」という表現から、ミカは爬虫類ではないかと考えていたが、まあ当たりという事にしておこう。お母さんがやたら可愛がってお化粧してあげたりしているミカは何なのか、という疑問に対する答えは、ちょっと普通すぎた気がするが。
    実際の自分を受け入れられずに、都合よく作った物語の中を生きている、というのは自分も感じていた事だけれど、こんなに面白く上手に表現出来るなんて凄い!と素直に感動した夜でありました。

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    2026年10月04日
  • 楊令伝 三 盤紆の章

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    物語は淡々と進む。その中でサイドストーリーともいうべき本筋を少し離れた物語に心動かされる時がある。
    王母様が亡くなった。
    鮑旭が地面に自分の名を書き、涙を堪えられなくなった時、私も胸が締め付けられた。長い物語には読者にも歴史の重みを生じさせる。
    子午山を降りてから常に冷静沈着だった鮑旭の突然の涙に、心動かぬ読者がいるだろうか。
    ここまで読んできた読者はみんな兄弟だ。
    そう感じた。

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    2026年10月04日
  • 短篇七芒星

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    ネタバレ

    軽妙洒脱な文体でテイストの異なる様々な話を楽しめた。登場するものは一般的な物体やキャラクターだが、文体とストーリーで魅力的で読み応えがあった。石の話は身も蓋もないシーンに笑ってしまったり、さっぱりした終わり方で爽やかな読後感だった。

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    2026年10月04日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    あるクレジットカードのプレミアムクラブ会員のみが利用できるホームタウン・サービス。「ふるさとを、あなたへ」というキャッチコピーで、帰る場所を持たない大人に故郷を提供してくれる。そして、そこで待っているのは偽りの、でも確かに自分を待ってくれている母…。
    設定だけで泣けてしまいそうですが、特に母の語る東北の方言が良い!私が雪国の出身というのもありますが、錦秋も行ったことがあるのでなおのこと、田舎町の美しさとそこで暮らす厳しさが目に浮かびました。
    浅田次郎さんの著作の中でも特に好きな作品の一つです。

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    2026年10月04日
  • さいはての彼女

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    仕事や恋愛で傷つき、旅に出た主人公たちが途中で出会う美しい風景と人々の温もりに救われる短編集。
    登場人物が皆良い人で、全てハッピーエンドなので読んでて癒された。
    また明日から頑張ろうって思わせてくれる優しい本でした。

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    2026年10月04日
  • 雑草と恋愛 れんげ荘物語

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    昨日は福田こうへい 相変わらず母親に行き先告げず 入口で知るというマイブーム 民謡もよかった南部も刺さった。あれだけ喋って嫌味がないって凄いと思う。道の駅も五峰荘温泉もよかったよーいどん
    恋愛がチユキさん 雑草が草むしりって いつのまにかキョウコさんの近況報告で 気になって気になって 読み終えて安心してとか もう生活の一部です

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    2026年10月04日
  • 鼠、闇に跳ぶ

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    こんな時代小説も書いてたなんて!知らなかった!面白かったよ〜
    読みやすいし、鼠は良い泥棒だし、勧善懲悪は好き。
    短編集なのも読みやすかった

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    2026年10月04日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    ネタバレ

    カジノのハラハラドキドキ感が面白かった。最後に読者から教えてもらった筆者の勘違いのくだりが面白かった。

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    2026年10月04日
  • 食堂かたつむり

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    ネタバレ

    彼氏に捨てられて、声の出なくなった倫子は、仲の悪いおかんのところにもどり、予約制の食堂を始める。出てくる料理はどれも馴染みはないけど、文章を読んでいるだけでおいしそうでほっこりした。
    この食堂の料理を食べると願いが叶うと言われ始めるが、それはひとえに倫子の心遣い、真摯に食材に向き合う姿勢のおかげだと思う。
    登場人物がみんな親切で温かくて、幸せな気持ちになった。

    おかんが急に結婚することになり、そしてなんと余命が近いことを知らされ、おかんのペットのブタちゃんを解体して、披露宴の料理に倫子が変えていく。

    おかんが死んだあと、いつも12時に12回鳴く不思議なフクロウ爺が鳴かなくなる。まさかと思って屋根裏を見ると、そこにはフクロウの目覚まし時計と、おかんからの手紙が。
    手紙にはおかんからの初めての娘への愛がつづられていた。不倫の子だから倫子、ではなかったことも明かされ、倫子はまた食堂を再開する。

    料理がつなぐ人間関係が、丁寧な暮らしのなかにそっと仕込まれて、すごく満足感があったので、珍しく星5にしましたよん。
    倫子が幸せになるといいな!!


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    2026年10月04日
  • 一日だけの殺し屋

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    パーティがやたら開かれてるのは当時の時代背景か。
    単に今が貧しいだけか。
    華やかな映像が容易に浮かび、とても面白く読み進められた。短編集で、それぞれドラマ化されてもおかしくないテンポの良さで読みやすかった。さすが

    若い時に読んだ記憶をうっすら辿りながら、今読んでも本当に面白い。
    電子書籍で赤川次郎読み放題キャンペーンで貪り読んでる(^^)

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    2026年10月04日
  • 分水―隠蔽捜査11―

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    ネタバレ

    安定の竜崎大活躍シリーズ。

    鎌倉の世襲議員の若い方が不倫スキャンダルに巻き込まれ、その居宅で不審火が発生。神奈川県警の刑事部長だから竜崎は巻き込まれていくわけだが、今回は海千山千の議員親子と対峙することになる。

    地元で上手くやりたい鎌倉署の連中やら、警察官としてではなく官僚として出世したい八島、俗世間の揉まれ方に慣れている伊丹、堅物板橋、サイバー捜査官三好、ちょっとしか出てこないけど存在感抜群の阿久津。

    本作も間違いなくオモロく、カタルシスも十分満足。寂しいのは戸高が出てこない(まぁ大森署ではないからなぁ)ことくらい

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    2026年10月04日
  • ○○○○○○○○殺人事件

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    ネタバレ

    タイトルに思い至った時、アホらしすぎて笑ってしまった。

    最近シリアスなミステリを読むことが多かったが、マヌケな真相に、まんまと騙されたスッキリとした気持ちになった、人死にが出てるのにふざけすぎ(褒め言葉)

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    2026年10月04日
  • 妻はりんごを食べない

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    結婚って夫婦ってそして子供を持つことについて考えさせられる。りんごを食べない理由はとても深く夫婦の妻の心の真髄につながっていく。
    一気に読めた。

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    2026年10月04日
  • シュレディンガーの密室

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    ネタバレ

    私には「安全策」以外選べない。
    死ぬのが怖いというのが一番の理由だが、もう一人の死を確定させてしまうのも辛すぎる。

    ミステリ部分やラストの二段階どんでん返しも素晴らしかったが、最も衝撃的だったのがシュレディンガーの密室の真実だ。
    安全策を選択すると精神への死体蹴りが止むことはない。
    まさに生き地獄だ。
    この物語を外から観測する立場で心底良かった。

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    2026年10月04日
  • ラッシュライフ

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    伊坂幸太郎さんのデビュー二作目のラッシュライフを読ませていただきました。オーデュボンの祈りよりも現実に近い作品になっていて、伊坂幸太郎さんの特徴である、ちょっと幻想的な感じととてもマッチしていました。歴代の作品でも片手にはいるぐらい面白かったです。そして何よりもエンディングが完璧でした。

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    2026年10月04日
  • 成瀬は信じた道をいく(新潮文庫)

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    やっぱりおもしろい!出てくる登場人物の気持ちがわかるし、私にとって成瀬はやっぱり憧れ!生き様は違っても、考え方は見習って生きていきたい!

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    2026年10月04日
  • TUGUMI 新版

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    自分の小・中学生の感情を思い出させてくれる。大人の気持ちが分からなかった頃の自分に返れる、戻らさせてくれる物語でした。

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    2026年10月04日
  • 一夜―隠蔽捜査10―(新潮文庫)

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    今野敏の隠蔽捜査シリーズ第10弾
    神奈川県警刑事部長のキャリア官僚:竜崎伸也が、小田原で発生した有名小説家誘拐事件を、協力を名乗り出たミステリ作家と牽制しあいながら、真実を導き出す過程を描いています。
    いつもの感じ+東京都内で発生した殺人事件+竜崎の長男の進路問題と、今回も盛りだくさんの課題を竜崎らしく解決!
    またもや一気読みでした(^_^;)

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    2026年10月04日
  • 海月の骨

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    気がつけば奥歯噛み締めてしまってました。しんどい。
    特殊清掃のお話し。前作「アフターブルー」読み直してから読めば良かった。
    あの人もあの人も出てたし、あの人は出てたのか?

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    2026年10月04日
  • 神様の暇つぶし

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    見返りを求めないスタンスでいたはずで、だからずるいとか悔しいとか寂しいとか思っちゃダメで、でも思っちゃう自分を卑しく感じて…本当に恋をした人の心の行ったり来たりがなんてリアルなんだ。触れたい、抱きたいって言葉が淫靡さを保ったまま切なく使われる感じがたまりません。また写真ってのが憎い。美しいその一瞬を切り取って残し続ける残酷さ!

    30ほども離れた歳の差の傍から見たら歪なひとつの恋愛だけど、本当に恋をしたことがあれば誰もが藤子に共感してしまうような
    恋をする前の自分にはもう戻れない、と言うけどきっとそれは成長のひとつと分類してもいいんじゃないかな。新しい感情を獲得したことを喜んであげたいなと。

    千早さんの言葉の選び方が好き。

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    2026年10月04日