小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレp.343
それは違うかもね。八日目の蝉は、ほかの蟬には見られなかったものを見られるんだから。見たくないって思うかもしれないけど、でも、ぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどにひどいものばかりでもないと、私は思うよ
p.352
手放しくたくなかったのだ、あの女とのあり得ない暮らしを。ひとりで家を出てさがしまわるほどに、私はあそこに戻りたかった。
p.354
病院に調べにいったときも、その場で手術の日取りを決めるつもりだった。だけどね、千草、おじいちゃんの先生がね、子どもが生まれるときは緑がさぞやきれいだろうって言ったの。そのとき、なんだろう、私の目の前が、ぱあっと明るくなって、景色が見えた -
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泣けてしまう。
少しずつ大事に読み終えました。
まずカバーの鳥達が可愛くて読んでみたいと思い。
主人公はチャボそれから他の鳥達も登場するので鳥の事もスマホで調べながら読み進める楽しみがありました。
チャボの桜さんと体調を崩してしまった飼い主茂さんとのお話です。
人は何度でもやり直せるとか、弱っている時に本当にして欲しい事、過去の不幸と今の幸せ、これからの選択があっているのか間違っているのか、チャボの桜さんが答えを教えてくれます。
話はチャボの桜さんが茂さんを助けてくれる人間を探しています。けど茂さんだけではなくて茂さん以外の登場人物も鳥達もそうとは知らずに助けてあげています。そして読者もです。 -
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トレース(呼応)。
確かにみんな気づかずこれしてるなーって心理を突かれた気がする。コミュニティによって、自分は何人もいるような感覚はすごく理解できた。
空子が白藤さんに対して、
「そうだよね。人を救うのってすごく気持ちいいもんなぁ、と私は思った。」
って感じてるのが、なんだかとっても胸にくるものがあった。どの視点で人間を見るかによって、人の善悪みたいなものは決まってくる。
私が正しいと感じることを相手に押し付けて、あたかも自分が正義を振り翳してるような気になっていても、実は相手からは私は客観的に見ると、「無駄な正義感を誇りにズカズカとプライベート無領域に入ってくるヤツ」だったのかもって思わされ -
Posted by ブクログ
マトリックスの世界観の元になった作品だとかで、今年AppleTVでドラマ化の話が進んでいるとのこと
内容としては、凄腕電脳ハッカーだった男ケイスが自分の雇い主を裏切った代償で電脳世界に接続できない身体にされてしまう。
そこにその身体を直せるという不思議な男アーミテジが現れて、代わりにその男からの仕事こなしていくようになり、物語が進展していくといった内容
とにかく出てくる言葉や概念が難しく、巻末の解説を確認しながらではないと理解ができなかった。
ただそれでも、描かれている電脳世界の世界観やAIについては、1970,80年代の作品とは思えないくらいしっかりと描かれており、サイバーパンクの金字塔 -
Posted by ブクログ
斎藤真理子さんを木にたとえたら、と考える。
がっしりと張った根は、古い地層に蓄えられた水を汲み上げ、揺らぐことはない。
稠密に重ねた年輪に支えられた頼もしい幹に、背中を預けて空を見上げてみると、光を求めて両手をいっぱいに差し伸ばしたかのような梢が見える。
そよ風と戯れて、さんざめく枝先は、どこまでも軽やかだ。
見慣れた馴染み深い木であるが、僕の中で欅のイメージが重なる。
この季節のキリッと冷たい空気のなかで、青空を背景に立つ裸木の凛とした佇まいもまた、彼女に似つかわしいように思えてくる。
木にたとえたくなった理由は、もちろん本書のタイトルからの連想だ。
“「なむ」とは韓国語で木を指す。本は
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