小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
大河から。ドラマだとイマイチどんな活躍をしていたかわからない羽柴秀長の、「補佐人」としての働きぶりが良くわかる。
兄、秀吉の補佐として、決して目立ちはしないが重要で、他の人が嫌がる仕事をする秀長。秀吉が外交や調略、出世争いや領土拡大をしている陰で、秀長は内部調整や兵糧の整備、敵陣に近い城の留守居をし、時に戦局を左右するほどの活躍をする。
秀吉もすごいが、秀長もまた常人ではできないことをやってのけたというのが良くわかる。
羽柴家は当初と天下統一後では人材の質も違ってきており、作者が例えたように「新興ベンチャーで最初からいるメンバーと新規メンバーの対立」のような状態だったと推察できる。そんな軋轢すらもよく調整した秀長の、地味かもしれないけど不可欠な仕事ぶりは非凡なものだったろう。 -
Posted by ブクログ
好きになってしまった、ハマってしまったシリーズものというのは、やっぱり読んでしまうもの。
今回もやっぱり面白かった!天道虫最高よね。多分伊坂幸太郎は、このキャラクター、相当好きなんじゃないかな。『マリアビートル』の蜜柑と檸檬みたいに、マクラとモウフ、コーラとソーダも魅力的で、他のエピソードもあったら読んでみたい。
この殺し屋シリーズのよいところは、善と悪への読者の期待値の範囲に落ち着くところだと思う。
人間みんなその範囲は違うと思うけど、やっぱりよい人は幸せになったほうがいいし、悪い人はしたことの責任をとらねばならないと思う。
とにもかくにも面白くて、ゆっくり楽しむつもりが、あっとういう間に読み終わってしまった。
この情熱をどうしよう・・・
自分は全然違う人生だから、スイスイ人になってみたいもんだ。 -
Posted by ブクログ
またまた長期間、読書をさぼってしまった・・・
何キッカケだったか、三省堂の小説コーナーに行ったら、なんと!
伊坂幸太郎の殺し屋シリーズが出ているではないか!
それは『777』であった。『マリアビートル』の次なのかな?自分の知らぬ間に、他にも出ているかもしれん、と調べてたらやっぱり出ていた。それが本作。
期待を裏切らぬ安定の面白さ!特段、伊坂幸太郎推しというわけではないのだが、このシリーズは傑作過ぎる!
ひさかたぶりの読書も捗る捗る。とにかく先が気になっちゃうので。殺し屋ごとのハンコのマークも健在。今回の主役は「兜」、まあ強い。普通に強い。殺し屋シリーズの登場人物の中でも最高ランクに強いのではなかろうか。恐妻家で愛する妻と息子がいる設定もこれまたいい。
最後までワクワクしながら読んじゃいました。
さあ、次は『777』!楽しみ! -
Posted by ブクログ
ネタバレ芸術への美学や狂気をとにかく感じたし、人と人の関係性についても考えるものがあった。
男たちの「歌舞伎をやりたい」という思いも、そんな男たちを支える女たちの覚悟も、芸術という美を、美という芸術を表しているのだと思う。
喜久雄は一人で歌舞伎界を盛り上げ、支えている。歌舞伎をやっているのなら、そんな男を誰が離そうとするのだろうか。逆に離すまいと必死になるだろう。
そんなふうに閉じ込め、利用して、見て見ぬふり。
万菊が喜久雄を文楽の人形みたいだと評するのももっともだ。必要な時だけ綺麗に着飾って美しい舞台に上がらせても、幕が下りれば待っているのは現実の喜久雄の世界ですからね。
俊介が喜久雄を観て“本物の役者”になりたいと思ったのも、舞台の上での喜久雄は喜久雄ではない、演じている役そのものだと感じたからなのかもしれない。
舞台の上だけで見える夢幻を、舞台をずっと望み、いつかは降ろされる幕に恐怖していた喜久雄という役者の最後をどう解釈するのか。他の人の感想を聞いてみたい。
2027年の新春に金曜ロードショーで映画『国宝』が放送されるとのことで、皆さんもあの豪華絢爛な世界をぜひ!ご覧ください!
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。