小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
辻村先生の作品は2冊目。
どの短編もとても良かった。騙す側騙される側の冷や汗をかく感覚がダイレクトに伝わってくる。
特に受験詐欺とサロン詐欺が好み。
受験詐欺は、被害者側目線のはずが、それが明らかになった場合に子にどう思われるだろうという母のモノローグが刺さる。解説にもあったが、なぜ母になったことのない私にそれが伝わるのか…。脱帽。
意外にもラストは明るく終われた。子の成長とは想定できるものではないのかも。
サロン詐欺の方は、誰よりも自分がその作品のファンだとの思いから暴走していくシーンがあまりにも自分過ぎて辛かった(無限列車編がバカ売れしてる時に、鬼滅を3巻発売時に全巻買ったので初版持っ -
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『母校』という言葉は、大体、その時代に良い思い出がある人が使う言葉だと思っている。
私は、大学以外の学校生活に良い思い出を思い出せない人間だから、母校という言葉を使ったことがあったかなとタイトルを見た時に、ふと考えた。
佐野さんの作品は、『誰かがこの町で』『氾濫の家』と、人間誰しも抱えている後ろ暗さが、表面に出てしまった人間を描いた作品を描くのが上手な方だと感じていて、好きで楽しみにしていた。
私は凄く好きな作品だった。
受け取る言葉の表裏に何の疑問を持たず、言われた通りに動くことは楽なのかもしれないけれど、何も考えずに動くことの怖さに気付かない集団を外から見た時の怖さが素晴らしかった。
学校 -
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エッセイという枠を越えてる。むしろ冒険記でもあるような大人のおとぎ話のような、かつ何か重要な参考資料を読んでいるような。まず彬子女王という皇族の近寄り難さとお堅さが未知の世界かと思いきや、なんてことない身分は違えど頭の賢さは違えど人間って事は同じで、砕けた表現でいうなら、友だちになりたい楽しい人。更に粉々に砕けた表現なら「おもしれー女」。(敬称略)を添えさせてください、すみません関係者の方怒らないでください。
垣間見れる知性は文章や思考で唸るが明るさと人懐こい様子や、テッパンネタみたいに語られる「私プリンセスだよ?」みたいな部分も程よく嫌味を感じない笑いのセンスも持ち合わせていてこれはエッセイ -
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ネタバレ設定そのものの特異さをひとまず置いといても、ひたひたと迫り来るような、気がふれそうになるぎりぎりの重苦しさのある文体で、やっぱり名のある文学はすごい、と思わせてくれる小説。SNSの文章をいくら読んでも得られないものが小説には確かにあることを思い出させてくれる。
緊急時の一時的な救済措置という名目で女性の財産を男性のものにする、という法案は現在の日本でも容易く通りそう…と思ってしまう。身の危険を顧みず反対する日本人男性…いるかな…。私だってある日突然こんな事態になったら反対の声なんて上げられないよ。
そして電子マネーなんていとも容易く使用不可能になりますね…。
解せなかったのは、
『彼女は教育 -
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何気なく手に取ったが、すごい好きな世界観だった。
半妖ってところも魅力的。
青児の運の悪さや間の悪さにイライラするかと思ったが、皓さんが許してるというか人としてすら見てなかったから、イライラすることもなかった。
まともに分かり合えると思うから、思い通りにならなくてイライラするんだなと思った。
辛辣だが、分かり合え無いものだと思って接すれば、別に腹が立たないというのは、目からウロコだった。
それでも、いつも最後のひと押しは青児が押すという展開も面白いなと思った。
人間味があるから、半妖や悪魔では理解できない部分や謎があるんだなと、言い方は悪いが役に立つなと思った。
好きな世界観だし、人が憑 -
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1文字も読まれていない問題に、人間は正解できるのか?
クイズ番組の決勝で起きたゼロ文字正答。なぜそんなことが可能だったのかを、ロジックで突き詰めていくお話。
そして読み始めてまず気になったのが、タイトルの『君のクイズ』この「君の」って何?君のためのクイズ?君の得意なクイズ?それとも、君自身についてのクイズ?そんなことを考えながら読み進めるのも楽しかった。
ゼロ文字正答の謎はもちろん気になるけれど、それ以上に面白かったのが、競技クイズという世界の奥深さ。知識量だけで勝負するのかと思いきや、問題文の傾向、出題者の癖、これまでの流れ、押すタイミング。クイズプレイヤーが何を考えてボタンを押してい -
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ネタバレすごい、、、うわあ、、
ホラーは苦手なほうで、『食人』と聞いてかなり身構えたけど、“動物感染症により畜肉が食べられなくなった世界”と聞いて、一般社会を生きる人の心にフォーカスされた話かも…と興味が湧いて読んでみた
本を閉じると頭が痺れるほど残酷な描写もあるけれど、ただの残酷なホラーじゃない。
変わってしまった世界を生かすための制度と人々の営み、心の葛藤が冷徹な文章の中に見え隠れしていて、読む手が止まらなかった。
人を食べられるなんて…屠畜なんてありえない…とは読んでいて考えつつ、普段から食べている肉はその過程を経て自分のもとに届いてるんだなと思うと、人間は残酷な生き物だ…ただそれでも肉は
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