ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 神さまのビオトープ

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    鹿野くんとうる波さんの穏やかな生活が、これからもこれからも、ずっとずっと、続きますように。
    そして出来たら、続編を読みたい。続きを読みたい。

    世の中の皆んなは、胸にひっそりと秘密を抱えながら、生活していっているんだ。
    それでもなんの不都合もなく、回っているんだ。
    その生活が、人から見たら普通じゃないかもしれないけど、私はまた、彼らのお話しを読みたいです。

    うる波さんの揺れ動く気持ちが、とても優しくて時に切なくて、一気読み。
    すごくよかった。

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    2026年03月22日
  • 上海時代(上) ジャーナリストの回想

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    日米関係は日中関係である
     著者の松本はお金持ちの息子で、父親の財力のものをいはせて3年、西欧に留学してゐるが、そのあひだ自分の将来について固めたのは、国際的ジャーナリストになりたいといふ思ひであった。父の助言をもとに中国人留学生と仲良くなり、知己を得るにいたった。

     社会経済の討論をする太平洋会議に参加し、新渡戸稲造議長ひきゐる日本側の京都会議、そして次の中国側の上海会議へのあひだ、満洲事変が起り、日本側と中国側とに感情的な意見が支配しさうになったことが書かれてゐる。

     文豪でいへば、有島武郎や志賀直哉、パール・バックの名前が一瞬出てくる。

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    2026年03月22日
  • 巨人たちの星

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    前作は、ガニメアンを乗せたシャピアロン号が地球を去った後、他のガニメアンからと思われる通信が届いたところまで。
    ガニメアンの生き残りと2500万年ぶりの再会!を期待して読みはじめましたが、それどころではなかった…

    正直はじめは肩透かし食らい気味。ゴチャゴチャどんより、こんな感じだったっけ?と。
    しかしテューリアンが登場してからは、気分はマトリックス、想像するの楽しすぎ。
    そして明かされるジェヴレン人の存在。
    災厄や戦乱にぶち当たり、ガッツでくぐり抜け立ち直り、頑張って科学技術を発展させてきた地球人。
    その間に、テューリアンとジェヴレン人のなんやかんやがあったとわかりもう唖然。あれこれ全部説明

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    2026年03月22日
  • 振り返れば青学落研

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    春とヒコーキの青学時代からの友人、町田さんの落研の話。
    バキ童チャンネルで情報は得ていましたが、書籍化によってより脳内に刻みつけられたように感じ、ページをめくることを簡単に止められなかった。
    何もできないときに、娯楽として読むものに最適だと感じる一冊だった。

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    2026年03月22日
  • 赤い月の香り

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    ネタバレ

    天才調香師は、人の欲望を「香り」に変える――

    特に、一香が度々、登場してくれたことが嬉しい!

    実際に、私も、調香師・小川に、石鹸、シャンプー、化粧水とか。
    全部提供してもらいたいなぁと思った。

    本作は、すべての章のタイトルに「Moon」がついている。
    タイトルのオシャレだなぁと感じた!

    表紙の美しさにいつ見ても、惚れ惚れしてしまう♡

    「香り」シリーズ最終作 『燻る骨の香り』が来月発売ですね!
     
    次作は、調香師・小川の20代の頃を描いた前日譚ということで今から発売が楽しみ。

    最終巻発売に先駆けて、「香り」シリーズ2作を読んでみませんか…?

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    2026年03月22日
  • ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人

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    刑事 犬養隼人シリーズ第4弾。
    安楽死がテーマのミステリー小説。
    『ロストケア』同様に考えさせられる内容だった。

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    2026年03月22日
  • 千年のフーダニット

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    私は好きだった。まるでエイリアンの映画の導入部みたいでワクワクしながら読み始めた。未来の世界が舞台としてるが特に違和感ないから私としたらSFというのは敢えて考えなかった。ミステリーの要素も少なめだからそれを期待してるのには不向きなのかな。無知でジャンルは解らないけど、頑張って欲しい作家さんと思った。

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    2026年03月22日
  • イニシエーション・ラブ

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    「最後の二行で全く違う物語に変貌する」と聞いてはいたが、最初に読み終えた瞬間は、正直何が起きたのか全く理解できなかった。

    しかし、違和感を覚えてページを捲り直したとき、全身に鳥肌が立つのを感じた。

    Side AとSide Bに散りばめられていた不自然な隙間が、パズルのピースが嵌まるように繋がり、「こういうことだったのか」と戦慄にも似た納得感を覚えた。

    本作は、甘美な恋愛小説の皮をかぶった、極めて冷徹で巧妙なミステリーの傑作だと思う。

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    2026年03月22日
  • エピクロスの処方箋

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    スピノザの診察室に続き、最高の一冊だった。
    主人公の医師は技術だけでなく、医療の根幹を支えるものとしての考え方も尊敬できる。
    ただそれが「働き方」を重視する今の若手には通用しないのではないかと悩むところも冷静だなと。

    この本からは心の栄養になる言葉や今後生きていくための道標になる言葉をたくさんもらえる。

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    2026年03月22日
  • 時の家

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    作者の家に対する想いを感じました
    家の記憶と登場人物の記憶が靄の中にいるような感覚でお話が進んで行きます
    家の素材が凄く丁寧に描かれている本は初めてでした

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    2026年03月22日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (下)

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    素晴らしい。非常に面白かった。まぁ、有り得ない奇跡みたいなことが起こるのは小説かもだけど、この人の凄いところは淡々とした飾らない言葉で当時あった出来事をある程度忠実に伝えつつ、全体としてのストーリーも成り立っていて様々な事件に触れていることも非常に興味深い。もちろん主人公の心情もありありと描写していて、具体的な箇所が良いのではなく、まるまる1冊、この物語全体が素晴らしい。

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    2026年03月22日
  • ST 警視庁科学特捜班 黒の調査ファイル

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    ネタバレ

    タイトル通り、ST黒崎の活躍した事件に関する話。俄かSTファンの私は、嗅覚!アクション!化学の知識!を期待して読み始めた。そんな期待を裏切り、物語は売れない役者がワンクリック詐欺に引っかかるところから始まった。ST 1作目、3作目の黒いモスクワと黒崎の活躍を見ていた身としては、イマイチ乗り切れなかったが、徐々におや?となり、最終的にまさか!やっぱり!となった。気持ちいい。青山ももしかして気付いてるのかもしれませんが、最後にリーダー赤城が黒崎の性格の話をしてくれるのは熱いな。

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    2026年03月22日
  • 踊りつかれて

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    装画から文章までとても美しい本。
    内容は現代のSNSの汚すぎる掃き溜めについて。
    匿名ってここまで品格を落とせるんだなぁ、と現実に目にする炎上や誹謗中傷で日々感じている。
    そしてこれだけ炎上や誹謗中傷を繰り返しても、全然減らないし社会的制裁もなし。
    今作のような行動に出られる人はほぼいないだろうけど、やりたい気持ちの人は多いだろうなぁ。
    人のふり見て我がふり直せ、でSNSを利用する時は全方向に不快感を与えないように、を第一に考えないとだね。
    毒にも薬にもならない、他の人にとってはどーーーでもいいことをつらつら書く場だと思っているし。

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    2026年03月22日
  • 知の体力(新潮新書)

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    "学問"に対する姿勢・味方を変えてもらった
    過去の人々のが人生をかけて得たモノを、私達は無料で学ぶことができている
    読んでいて、脳みそが活性化した本は久しぶり

    欲を言えば、高校生の時に出会いたかった
    もっと大学選考真剣に考えたと思う
    それでも、今出会えて良かった

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    2026年03月22日
  • パンダ・パシフィカ

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    春先になると花粉症で鼻が効かなくなるモトコは、同僚である村崎に彼が飼う、小動物のお世話を頼まれる。職場を辞めて海外へ向かった彼からメールにて送られる、パンダと人類を巡る歴史や、小動物たちのお世話を通して、「命をあずかる」ことの本質が紡がれる———

    生き物をペットとして飼うということについて。
    ペットとして飼う以上は、飼う側の責任として生き物の命を預かるというのは最低限。そこから愛情であったりを注ぎ込んでいく。村崎さんの家では、いわゆる普遍的なペットのような飼育環境とは異なっており、部屋のインテリアとしての使い方をしていない。水槽を例にすれば、キラキラ光る石や水草などを配置せず、ただただ水を入

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    2026年03月22日
  • 濱地健三郎の幽たる事件簿

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    怪談でもミステリーでもなく
    「両者の境界線において新鮮な面白さを探すこと」
    を目論んで書かれたこの作品。

    心霊探偵濱地健三郎曰く
    「こんな探偵がいることも
    みだりに話さないでいただけると
    ありがたい。
    宣伝していただくても
    わたしの存在は
    わたしを必要とする人に伝わるのです」

    今日も彼を必要とする人が
    なぜか耳にした
    この探偵事務所に連絡するのでした。

    「幽霊だのお化けだのの相手ばかりして
    何が面白くて生きているのだろう、
    ときみの目には映っていたとしても
    わたしは生きることを楽しんでいるよ」

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    2026年03月22日
  • 革命前夜

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    ネタバレ

    「この本に出会えて良かった!」と叫びだしたいほどの面白さ。

    解説で朝井リョウさんが『書けないものない系の書き手』と言ったのがよく分かる。海外の歴史的な出来事を背景に、ここまで丁寧に描けるのがすごい。


    これまで冷戦下のドイツが、西と東で貧富の差があったことを知らなかった。

    当時のドイツの現状を知って、改めて国と国民は別物だと思った。国が悪い行いをしている時、国民は、悪事に加担する加害者ではなく、無理やり従わされる被害者になる。

    それを特に感じたのは、IMの元締めだったイェンツの末路。密告者として周りを利用していたけど、ヴェンツェル事件の真相から色んな葛藤があったことが伺えた。

    マヤマ

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    2026年03月22日
  • 夜明けのすべて

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    PMSの症状の辛さと葛藤に共感して泣きそうになりました。
    人のためになりたいとか仕事が好きとか、何かやりがいを見つけられるってとても素晴らしい!
    今日から自分の行動考えたくなる本でした!

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    2026年03月22日
  • シリーズ「あいだで考える」 隣の国の人々と出会う 韓国語と日本語のあいだ

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    「キム・ジヨン」の和訳を担当なさった斉藤真理子さん、うっすら思った通り洞察力の深そうな、湿度のある文章を書く方で、大好きになった。

    マル말とクル글、そしてソリ소리、あいだのサイ사이にについて考える姿勢を忘れないでいたい。

    韓国の歴史や、ハングルの成り立ちについても知れて、薄くて読みやすい本なのにすごく知識量が増えたし、手にとってよかった。

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    2026年03月22日
  • ひまわり

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    小説としても面白かったし、障碍者視点で一人の人生を擬似体験させてもらったようだった。
    もちろん気持ちがわかったとか軽々しく言えるものではないが、あらゆるものが健常者中心で作られている社会で、マイノリティ視点で物事をみることは正直難しい。
    けれど私がこれから生きていく中で、少しだけ他者視点の視野を広げられたと僭越ながら思った。
    相手の立場に立つことは難しいが、意識を向けることは心掛けていきたいと思う。
    法曹界、弁護士という職業についても知ることができて良かった。

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    2026年03月22日