ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • あいにくあんたのためじゃない

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    「私のために私はやる!!」圧倒的当事者意識で突き進む話 バラバラなテーマの中で全部の話の底にあるのは「あいにくあんたのためじゃない」なのがすごい。みんな自分のために自分たちが頑張ってる。パティオ8が個人的に一番好き。コロナ禍で鬱屈としたかでごくごく普通のマンションに棲む女達が力を合わせて大企業相手にやり合うの最高

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    2025年12月07日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

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    捨てたい捨てたくないここにいたいいられない 「まことに遺憾ながら」美しく生まれてしまった少女・七竈が、ずっと縛られていた地元・旭川を捨てるまでの話。閉塞的な田舎では目立ち過ぎる美貌のせいで常日頃生きにくさを感じている七竈に対し、彼女の目の前に現れては彼女の「こころのかたち」を少しずつ変えていく「可愛そうな大人」の様子を、七竈本人や飼い犬で元警察犬のビショップ(!)、七竈の母・優奈やその親友の多岐、その息子であり七竈と瓜二つの顔を持つ少年・雪風の視点でどことなく芝居かかった大袈裟な語り口で描かれています。リリカルな雰囲気ながらも時折突き刺すような応酬が印象的です。

    物語は厳しい母に育てられただ

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    2025年12月07日
  • 鉱石倶楽部

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    おいしそうな鉱石と、小さな物語が並んでいて、時々手に取りたくなる。
    鉱石の写真を眺めるのもよし、その味わいを想像するのもよし、そこから紡ぎだされる物語に浸るのもよし。
    一冊で、色々な楽しみ方が出来る。
    手元に置いておきたくなる本だ。

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    2025年12月06日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    ・否応なく波打つ何を読まされてるんだ感
    ・読むべきミステリーとしてよく紹介されている事情、終始繰り広げられる凶行の描写のジャンルおよび濃度、時代背景的社会派的通底概念がそれぞれ別個に同じくらい重く鋭いパンチを放つじわじわ読後感
    ・二度読み推奨

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    2025年12月06日
  • ブルボンの封印 下

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    あの鉄仮面が藤本先生はこうなるんだ!と感心しっぱなしです。
    しかしこの素敵なルイ14世はのちに、あーなるのよね。それを言ったらおしまいか。
    そのことは考えずに、若かりし頃のルイ14世のみを愛でます!

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    2025年12月06日
  • 存在のすべてを

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    なぜ早く読まなかったのか…

    散りばめられた沢山の点と点が、少しずつ丁寧に線になっていく
    それが一つも無駄ではなく、一字一句読み進めていかなくては…という気持ちになる話だった

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    1991年に神奈川県で発生した「二児同時誘拐事件」
    誘拐の手口
    警察の捜査手法
    記者の動き
    序盤はこれらが事細かく描かれている

    担当刑事、担当記者も30年が経ち、誘拐されていた男児は画家として脚光を浴びていた
    30年の謎を記者が紐解いていく
    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    そもそも実際の元の事件がどの程度モデルとなっているのか気になりながら読みつつ、調べたらネタバレにるかもと調べることもできず、貪るよう

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    2025年12月06日
  • ブルボンの封印 上

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    いったい何回読んだか…。
    最近、歴史の勉強をしたので久々に読みました。

    歴史を知ってから読むと、またさらに面白いです。
    歴史を知らなかった頃も楽しかったけどね!

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    2025年12月06日
  • 国宝 下 花道篇

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    素敵なお話でした。
    読み応えある!

    映画とは違うけど、このラストもいいなぁ。
    これを書くのは資料集めとか大変だったんだろうなぁ、と最後の「参考資料」を観ながら感じました。
    そして、これを映画をするのも苦労したろうなぁ、と感じるのでした。

    どちらも素晴らしい!
    歌舞伎のことをもっと知ってたらもっと楽しめたのかなーとそこだけが残念です。

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    2025年12月06日
  • ハウス・オブ・グッチ 上

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    ネタバレ

    グッチオグッチに始まり、家族経営でやっていくお話なのですが、出だしから一気に引き込まれました。

    一体何があったのか結末を早く知りたいですが、その為にはグッチ家1人1人の関係や特性を知る必要があるようで細かく物語が進んでいきます。どれもこれも繋がりがありそうで一字一句見逃せません。
    商才2代目と続き、3代目に突入し何やらここで不協和音の連続に陥り始めていきます。下巻もすごいお話が待っていそうです。

    映画化もされたそうなので観てみたいです₍ᐢ⑅• ̫•⑅ᐢ₎

    それにしても1970年にGUCCIをまとめ買いして日本人転売ヤーが居たことに驚きました(。ŏ_ŏ。)

    それでは下巻へ行ってきます✈︎

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    2025年12月06日
  • 日々、実験中。そして、「すごくなくていい」。 つれづれノート(47)

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    うちの庭も、森の様にしたかったけど、生い茂ってきたので、銀色さんちにも触発され、思い切って全体的に、プロに伐採してもらいました。
    初めはスカスカになってしまってショック…だったけど、明るく広くなったし、変化を恐れては行けないよなあ、という気分になりました。

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    2025年12月06日
  • 非色

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    高校生の課題図書にするべき作品。
    笑子の葛藤に共感を覚えながら、差別とは何か、を考えさせられる。あっという間に読み終えた。

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    2025年12月06日
  • 答えのない世界を生きる

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    ネタバレ

    やはり小坂井敏晶宇治の本は好きだ。
    「社会心理学講義」と重複する箇所も多いが、それだけに理解が促進される。研究者はもちろん、研究者を志す人にも、現代社会を生きながらも苦しさを感じている人にも勧めたい一冊である。
    これまでの価値観が揺すぶられ、未来を見据える礎の一部となるに違いない。
    裁判についての記載は「社会心理学講義」にもあったが、ふと「中東 世界の中心の歴史 395年から現代まで」を思い出した。太古の昔から、人間が人間を支配するために、依拠するべき「真実」の存在が必要不可欠だった。今は違うが、中東においても新たなる支配者は「我に正義あり」と、外在的な存在を示すしかなかった。それは本書だけで

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    2025年12月06日
  • サーキット・スイッチャー

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    自動運転によるトロッコ問題の再燃は耳にしたことがあったので、興味深いテーマであった。理屈っぽくもなく、話の展開も早く読みやすかった。なおかつ登場人物がそれぞれ強みや専門性を持っていて、キャラが立っていたのも印象的。

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    2025年12月06日
  • おこだでませんように

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    おこだでませんように、、、
    はじめは、題名のおこだ、、とは、、??
    となりましたが、絵本を読んで納得!!!
    七夕の短冊に書いているところがけなげでたまらない、、、

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    2025年12月06日
  • 逆ソクラテス

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    小学生高学年目線で紡がれる5篇。過去の追想だったり、現在進行形だったり設定は様々ですが、一貫して気持ちのいいラストに着地するのがお気に入り。「磯憲」のセリフがいちいち胸に刺さって期せずして涙腺が刺激されるのも良き

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    2025年12月06日
  • 地上に星座をつくる(新潮文庫)

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    本のタイトルに惹かれて購入。
    著者が世界のあらゆる場所に
    旅に出ていた7年間のエッセイ。
    自分の身体で世界を感じようとする生き方が
    とても素敵だと思いました。
    自分も旅に出かけたくなるような、
    未知な世界を感じたくなるような、
    そんな一冊でした。

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    2025年12月06日
  • 監禁依存症

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    「依存症」シリーズの第3弾。
    性犯罪者の弁護で数々の示談を「勝ち取ってきた」悪徳弁護士のひとり息子が誘拐されてしまうお話。
    第1弾から一貫して「性犯罪」が軸にあるこのシリーズですが、過去3作品の中で最もミステリーとしての完成度が高く、途中何度か「えっ?やだやだやだ!」となったり、最後には「うわぁ、そういうことね」と感心させられてしまいました。
    過激な描写も多いこのシリーズですが、個人的にはそんなに気にならなかったです。ただ、これも感覚を麻痺させられているというか、「勧善懲悪」の形だから読めている時点で法の外にいるやり方を認めてしまっているのでは?というもどかしさもあります。
    今回は特にシリーズ

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    2025年12月06日
  • ライラックのワンピース

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    すごく好きな作品。
    小学生の頃に読んだんですが、すごくお気に入りで今でも読み返しています。
    主人公の物事に真摯に向き合う姿勢がすごく好きです。
    裁縫のお話がたくさん出てきて久しぶりに針と糸を触りたくなりました。

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    2025年12月06日
  • 龍の守る町

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    命をかけて人を救ってくれる消防士も、もちろん人なわけで。
    葛藤とか苦しみとかいろいろなものがあることが改めて分かった作品だった。
    最後の方の奥さんの思いが泣ける!
    感謝しかないなと思った。

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    2025年12月06日
  • 変な地図

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    雨穴さんの本は全て読んだが、全て1日で一気に読破できる。めちゃくちゃ読みやすくて、読後感がいい。今回はまた前作までとテイストが違ったが、謎が解き明かされる足袋に感心してしまう。ミステリーはこれだからやめられない。

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    2025年12月06日