小説・文芸の高評価レビュー
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日米関係は日中関係である
著者の松本はお金持ちの息子で、父親の財力のものをいはせて3年、西欧に留学してゐるが、そのあひだ自分の将来について固めたのは、国際的ジャーナリストになりたいといふ思ひであった。父の助言をもとに中国人留学生と仲良くなり、知己を得るにいたった。
社会経済の討論をする太平洋会議に参加し、新渡戸稲造議長ひきゐる日本側の京都会議、そして次の中国側の上海会議へのあひだ、満洲事変が起り、日本側と中国側とに感情的な意見が支配しさうになったことが書かれてゐる。
文豪でいへば、有島武郎や志賀直哉、パール・バックの名前が一瞬出てくる。 -
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前作は、ガニメアンを乗せたシャピアロン号が地球を去った後、他のガニメアンからと思われる通信が届いたところまで。
ガニメアンの生き残りと2500万年ぶりの再会!を期待して読みはじめましたが、それどころではなかった…
正直はじめは肩透かし食らい気味。ゴチャゴチャどんより、こんな感じだったっけ?と。
しかしテューリアンが登場してからは、気分はマトリックス、想像するの楽しすぎ。
そして明かされるジェヴレン人の存在。
災厄や戦乱にぶち当たり、ガッツでくぐり抜け立ち直り、頑張って科学技術を発展させてきた地球人。
その間に、テューリアンとジェヴレン人のなんやかんやがあったとわかりもう唖然。あれこれ全部説明 -
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ネタバレ天才調香師は、人の欲望を「香り」に変える――
特に、一香が度々、登場してくれたことが嬉しい!
実際に、私も、調香師・小川に、石鹸、シャンプー、化粧水とか。
全部提供してもらいたいなぁと思った。
本作は、すべての章のタイトルに「Moon」がついている。
タイトルのオシャレだなぁと感じた!
表紙の美しさにいつ見ても、惚れ惚れしてしまう♡
「香り」シリーズ最終作 『燻る骨の香り』が来月発売ですね!
次作は、調香師・小川の20代の頃を描いた前日譚ということで今から発売が楽しみ。
最終巻発売に先駆けて、「香り」シリーズ2作を読んでみませんか…? -
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春先になると花粉症で鼻が効かなくなるモトコは、同僚である村崎に彼が飼う、小動物のお世話を頼まれる。職場を辞めて海外へ向かった彼からメールにて送られる、パンダと人類を巡る歴史や、小動物たちのお世話を通して、「命をあずかる」ことの本質が紡がれる———
生き物をペットとして飼うということについて。
ペットとして飼う以上は、飼う側の責任として生き物の命を預かるというのは最低限。そこから愛情であったりを注ぎ込んでいく。村崎さんの家では、いわゆる普遍的なペットのような飼育環境とは異なっており、部屋のインテリアとしての使い方をしていない。水槽を例にすれば、キラキラ光る石や水草などを配置せず、ただただ水を入 -
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ネタバレ「この本に出会えて良かった!」と叫びだしたいほどの面白さ。
解説で朝井リョウさんが『書けないものない系の書き手』と言ったのがよく分かる。海外の歴史的な出来事を背景に、ここまで丁寧に描けるのがすごい。
これまで冷戦下のドイツが、西と東で貧富の差があったことを知らなかった。
当時のドイツの現状を知って、改めて国と国民は別物だと思った。国が悪い行いをしている時、国民は、悪事に加担する加害者ではなく、無理やり従わされる被害者になる。
それを特に感じたのは、IMの元締めだったイェンツの末路。密告者として周りを利用していたけど、ヴェンツェル事件の真相から色んな葛藤があったことが伺えた。
マヤマ
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