あらすじ
サイバーパンクの原点〈スプロール〉三部作。装幀・解説を一新し順次刊行!
「港の空の色は、 空きチャンネルに合わせたTVの色だった」──無数のテクノ犯罪者たちが跳梁跋扈する魔都、千葉市〈チバ・シティ〉の片隅。喪失した電脳空間〈サイバースペース〉への没入〈ジャック・イン〉能力の復活を対価に、若きコンピュータ・カウボーイのケイスはヤバい仕事を引き受ける。 命懸けの攻防のなか、彼は裏で事態を操っていた自律型人工知能、冬寂〈ウィンターミュート〉と邂逅する……唯一無二のセンスと鮮烈な表現力で「サイバーパンク」を確立した伝説的SF!
解説:山岸真。巻末にはシリーズ用語集「スプロール・インデックス」を収録。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
マトリックスの世界観の元になった作品だとかで、今年AppleTVでドラマ化の話が進んでいるとのこと
内容としては、凄腕電脳ハッカーだった男ケイスが自分の雇い主を裏切った代償で電脳世界に接続できない身体にされてしまう。
そこにその身体を直せるという不思議な男アーミテジが現れて、代わりにその男からの仕事こなしていくようになり、物語が進展していくといった内容
とにかく出てくる言葉や概念が難しく、巻末の解説を確認しながらではないと理解ができなかった。
ただそれでも、描かれている電脳世界の世界観やAIについては、1970,80年代の作品とは思えないくらいしっかりと描かれており、サイバーパンクの金字塔作品とも言われる所以の世界観を思う存分味わえます。
生成AIの活用やAIエージェントが当たり前になっていく今の世の中だからこそ、ニューロマンサーを読んでみてはいかがでしょうか?
Posted by ブクログ
サイバーパンクというジャンルを生み出したSFの金字塔。次々と繰り出される造語と、交配したネット世界、日常的な人体改造、ドラックを通した幻惑的な世界といった背景を堪能できる。ゲームや映画など様々なジャンルの元祖を知るという意味で楽しめた。
Posted by ブクログ
どのようにまとめたらいいのかわからない。
この本に触れたこと、読み出したことの後悔と反省に悶々とする。お陰でこの数日間は訳のわからない読みの異体験ゾーンの浮遊状態であった。
マトリックス、電脳空間(サイバースペース)、AI・自立型人工知能、電脳ハッカー、没入(ジャックイン)、冬寂(ウインターミュート)、サイバーパンク・・
四十年前に書かれたもので、サイバーカウボーイを扱った「伝説のSF作品」だったとは知らなかった。
確かに四十年も前にこの世界を創作するとは驚きだ、
『三体』どころじゃない。
強引な未来創造、イメージの先鋭化、想像技術の乱用、慣行無視の表現、翻訳が輪をかけて強引で文字の羅列が“詩なのか音楽なのか”、文章にならない記号のフレーズを連ね読者の感性をなぶる。
長編だがストーリー理解は諦める。
何故こんなものに目を張り付けるのかと自問自答しながら、これだけ酷いのだから何かあるはずという儚い期待で意地の字面追いに終始した。
SF界におけるウイリアム・ギブスンの功績やこの作品の革命的な意味、反響の大きさや熱狂的なファンの存在を知り愕然とする。
初めて遭遇する異次元世界に戦慄しかなかった。
内容よりも、人間が空想し構想できることの無限さを暴力的に思い知らされた読書であった。
Posted by ブクログ
サイバーパンクといえば必ず名が挙がる作品。
まず世界観が独特で、この作品独自の単語が当たり前に出てくるため読み進めるのが難しい。想像力が必要。映画『マトリックス』やアニメの『サイバーパンク エッジランナーズ』などを観ておくと、少しとっつきやすくなるかも。
加えて表現が意外と詩的なのも理解を難しくしている印象。
読後はとにかく読み終わったという達成感が大きかった。
内容もSF好きなら楽しめる。千葉や忍者など日本関連のモチーフが出てくるのも日本人として嬉しい。
ただ一度読んだだけでは理解度が足りないので繰り返し読みたい。