小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
「読めなくなった人」であって、「読まなくなった人」
ではありません。どう言うことでしょうか。
「読み、書き、そろばん」という人として身につける
べき最低限のスキルを並べた言葉があります。
日本の義務教育を受けた人であれば、誰もが身に
つけているスキルです。
しかし、大人になるにつれてこのスキルが怪しく
なります。
まずは、そろばん。つまり計算は電卓に取って
代わり、書き=漢字変換は「読めるけど書けない」
状態になります。
そして「読み」です。
これも危険水域に入っているのが多いというのが
本書の主題です。
「え、でも現代ほどネットで記事を読んだり、
メールなどの文章に触れる機会が多 -
Posted by ブクログ
吉村昭の小説は軒並み好きで、『羆嵐』をはじめとして何冊か読んできた。
この小説の内容は知らず、黒部の発電所という最低限の前情報から、戦後の黒部ダムを描いたプロジェクトX的な小説なんだろうなと思っていた。ところがどっこい、読み進めるととんでもない小説であることが明らかとなり、度肝を抜かれた。あらゆる意味で現代の常識が通用しない、凄絶極まる物語だった。
まず、その過酷な環境。岩盤の温度が165度、体は腰の辺りまで45度の湯に浸かるというとんでもない状況で岩盤の掘削等の業務を行う……とのこと。平均月収の10倍と言われる給与を貰ってなお割に合わないような、意味不明な労働環境だ。
次に、それ -
-
Posted by ブクログ
デビュー作となった前作はもちろん良かったのですが、その続編となる本作で、さらにレベルアップした感があります。
人により感じ方は異なるかもしれませんが、前作と比べてミステリの要素が若干薄まった代わりに、人間ドラマの密度がグンと高まったように思います。
僕は断然、本作の方が好きです。
「祝福のデニッシュ」なんて、人情溢れる感動の短編で、涙なしでは読めませんでした。
また最終話の「涙する塩パン」は、ウンウン頷きながらじっくりと読み込みました。
ミステリと言えば真っ先に思い付くのが血なまぐさい、人がどんどん消えたり死んでいく物語かもしれません。
でもこのシリーズのように誰も死なない優しいミステリがあっ -
Posted by ブクログ
1冊を通して、特段目立った場面展開がある訳ではなく、深い繋がりがある訳でもない、不思議な繋がりの人たちをただ夜をお散歩するだけのお話。人には何とも形容しがたいぼんやりとした不安や悩みがつきもの。そういった気持ちを、穏やかに丁寧に、時にはクスッと笑っちゃう表現で描いていて、そこが『いつか月夜』の大好きなところだなあと再読して改めてしみじみ思った!
特に理由はなく、ただぼんやりのんびり夜を散歩するのって、もしかしたら凄い気分転換になるのかもしれない…!
あと、實成って苗字がかっこよすぎる響きだと感動すら覚えたのは私だけ?笑 えびの背ワタを取るところとか、實成の自炊場面が何気に好きだという新しい発見 -
Posted by ブクログ
主人公の聡里が物静かなので、物語全体に落ち着いた雰囲気がありますが、胸を揺さぶる出来事が何度もあり、そのたびに胸が、目頭が熱くなりました。綾華の言う通り、継母が最低なのはもちろんだけど一番悪いのは父親です。どの面見せるのかと思いました。チドリさんはきっとこれからも聡里を一生助けてくれる。愛情の深さに何度も涙が出そうになりました。
私は獣医という仕事にこれまで全く縁がありませんでしたが、この本で読むだけでも、動物が好きというだけではとてもできない仕事だと思いました。人によって正解が違う、悩み続けないといけない重い仕事なのだなと。
良き友、仲間、先輩、師…外の世界に出て様々な人たちと強い絆を築いて -
Posted by ブクログ
大好きだった本の続き!ということで読ませて頂きました。
1巻目から雰囲気は変わらず、日常の中に潜む謎?というか事件?というか…様々なイベントに対しての主人公の観察力や考察力が光る謎解き本でした。
上手いことパンと謎が噛み合わさって、それに加えてパンの豆知識もしれて、サクサクと読めました。
日常描写もさらーっと読めて、そんなことはないでしょ、というのもあまりなく終始楽しかったです。
あまり、としたのは、上記でも少し触れてますが、主人公の考察力と観察力が鋭すぎて、なぜわかった…?!と読んでいて全ての回なったので、あまり、としました。でも、私はそこが楽しかったです。
違和感のない謎解きと、それ -
Posted by ブクログ
いやー、最初から最後まで面白かった!!
事件章と推理章の二部構成で、ストーリーが進んでいく。じわじわ交わっていく感じが堪らなく興奮した。
これがデビュー作か。
さすが鮎川哲也賞受賞作ですね。
架空の飛行艇ジェリーフィッシュという乗り物1つで、こうも話が広げられるのかと感動すら覚えました。
個人的に科学要素は苦手な部分もあるけれど、主人公のマリア&漣という警察コンビが上手い具合にストーリーに絡ませて説明してくれるので苦になりませんでした。
犯人もトリックもミステリ読んでればそんなに難しくないです。でもそれ以上にストーリーが面白いので、全然無問題!!
早くも続編が気になって、読み始めま
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。