小説・文芸の高評価レビュー
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この本は「山形小説家・ライター講座」の世話役で、文芸評論家の池上冬樹先生が不定期に受講生に送ってくださるお便りで「10年に一度の傑作」と紹介されていらしたので読みました。
池上先生の解説によると
しみじみと読ませる傑作。
スゥエーデンのハッランド県にきた小説家の「私」が語り手。
一言でいうなら、三十年以上にわたりスゥエーデンの小さな町で起きた連続殺人事件の謎を解き明かすミステリ。
深い文学性をたたえたミステリ。
以上解説より抜粋。
ということです。
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私の感想としては文学性が高く文章に厚みがあるのはよくわかるのですが、私にはちょっと高級すぎる感じがしました。
連続殺人事 -
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ネタバレ本当に良かった、読み終わったあとしばらく放心してしまった。
いじめや虐待の内容や、視点人物たちが強迫観念に囚われて認知が歪んでいく様子は湊かなえ節で内容がえげつなかったが、それでも読み進める手が止まらなかったのは登場人物たちが余すところなくみんな魅力的だったからだろう。
どうしようもないクズにも心に残るような人間性があったし、視点人物に手を差し伸べてくれる真摯で優しい人たちの言葉は、絶望的な物語の中で時々あらわれる灯りのようだった。
文章全体が、視点人物になった人たちが、行動しよう、語ろうとして紡がれる言葉である気がして没入して一気読みしてしまった。
好きな登場人物は原田くんと森本誠一郎。
追 -
Posted by ブクログ
エッセイに久しぶりにチャレンジしたところ、大変読みやすい文で楽しく読ませていただいた。この本がきっかけで他著者のエッセイにもチャレンジしているところ。手元に残しておきたい本。はて、表紙の絵は何を表してるんだろう?横を向いて飛んでいる女性に私は見える。(黒いところが髪の毛)
私はありがたいことに恵まれ、体力で悩んだことはそんなにない。(年相応のは置いといてね…)著者の価値観はとても参考になり、親に感謝した。
著者は端端に幼少期に恵まれた環境ではなかったことを書かれていた。やはり子供時代の負荷は思った以上に大人になってから出てくるものだと痛感させられる。(今妊娠中のため責任を感じる) -
購入済み
久しぶりの島田荘司作品
一時期ハマって、よく読んでいた吉敷竹史シリーズ。初めて読んだのは、そのとき通っていた大学の教授の本の整理で、気になるのは持って行っていいよとその教授のクラスを取っていた学生たちに譲ってくれた時。占星術殺人事件とか、夜は千の鈴を鳴らすとか、そういう本をもらったと思う。最近の島田作品より、読みやすいと思う。列車を使ったトリックは得意じゃないけど、これは楽しめました。途中、時刻表のあたりや時間の説明のところはさら~っと読み流してしまったけど。冒頭はかなり入り組んだ印象を受けたけど、事件の構造はいたってシンプル。脇役だと思っていた人物が最後にいい立ち回りをしたとことか、読後感がその人物のおかげで救われ
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朝井リョウ版「世にも奇妙な物語」。どの作品も想像を超えた結末で圧巻だった。
解説によると、5つの短編から成る本作品もはテレビ番組の「世にも奇妙な物語」の2時間5本立ての構成を意識したとそうだ。世にも奇妙な物語への愛が伝わる。
作者のあとがきによると、作者は 「どうしてこの小説を書いたのか」と物語に背景を求めてしまうことに苦痛に感じていると言う。
一方、世にも奇妙な物語は、理由を求めなくていいため、「深く呼吸ができるオアシス」だそうだ。
生き生きと書いている作者の姿を想像してしまう。
中でも『リア充裁判』が面白かった。
舞台は「コミュニケーション能力促進法」
が成立した日本。「日本人らし -
Posted by ブクログ
過去に菓子メーカーの創業一家で、悪ガキ栄輝のベビーシッターをしていた鳴海。
その家の奥さん彌栄子に気に入られていると思っていたのに、ある出来事で全くの疎遠状態に。
20年が経過し、鳴海の元に栄輝から連絡が。
途絶えた時間が動き出す。
鳴海さんは、生活が楽ではなく、不満を抱えているが、思考回路が面白い。
こんなこと、あるあるだと。
そして、鳴海の夫である暖もいい味出ている。
この人、社会人としてはどうなのかと思われるが、本当に人の気持ちが考えられるあったかい人だった。
192ページしかなくて、あっという間に読み終えてしまうが、余韻を楽しめるいい話でした。
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