ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 汚れた手をそこで拭かない

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    ネタバレ

    めちゃすき!ミステリーなんだけどフィクションぽさがなくて、わたしたちの生活のすぐ隣に潜んでいるような怖さがリアルでよかった。汚れた手をそこで拭こうとするから、どこかで辻褄が合わなくなって怖い思いをするんだな。1作目のハシゴのやつと3作目の電気のやつはまあ主人公は悪くないけど、だからこそ人の怖さが鮮やかに描かれていたような、気もする

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    2026年05月04日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    「読めなくなった人」であって、「読まなくなった人」
    ではありません。どう言うことでしょうか。

    「読み、書き、そろばん」という人として身につける
    べき最低限のスキルを並べた言葉があります。
    日本の義務教育を受けた人であれば、誰もが身に
    つけているスキルです。

    しかし、大人になるにつれてこのスキルが怪しく
    なります。

    まずは、そろばん。つまり計算は電卓に取って
    代わり、書き=漢字変換は「読めるけど書けない」
    状態になります。

    そして「読み」です。

    これも危険水域に入っているのが多いというのが
    本書の主題です。

    「え、でも現代ほどネットで記事を読んだり、
    メールなどの文章に触れる機会が多

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    2026年05月04日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    事実は小説よりも奇なり。
    他人を理解するためには、まず自分を理解し、自分を理解するためには、他人を理解する。
    母娘という関係がここまで難解な鎖で縛る原因になってしまったが、そもそも私たちは他者同士だということを忘れてはいけない。

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    2026年05月04日
  • 高熱隧道

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     吉村昭の小説は軒並み好きで、『羆嵐』をはじめとして何冊か読んできた。
     この小説の内容は知らず、黒部の発電所という最低限の前情報から、戦後の黒部ダムを描いたプロジェクトX的な小説なんだろうなと思っていた。ところがどっこい、読み進めるととんでもない小説であることが明らかとなり、度肝を抜かれた。あらゆる意味で現代の常識が通用しない、凄絶極まる物語だった。

     まず、その過酷な環境。岩盤の温度が165度、体は腰の辺りまで45度の湯に浸かるというとんでもない状況で岩盤の掘削等の業務を行う……とのこと。平均月収の10倍と言われる給与を貰ってなお割に合わないような、意味不明な労働環境だ。

     次に、それ

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    2026年05月04日
  • 黒蜥蜴 江戸川乱歩ベストセレクション(5)

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    ネタバレ

    黒蜥蜴がなぜ美しいものに執着しているのかを考えてみた。
    ・宝石→誰が見ても美しいと感じるもの
    ・人間を保存→老いによって、誰しも劣化する

    「美」を永遠に固定するために、人間すらも作品にするようになる。
    「美」を愛しすぎた結果、歪んだ感情を抱くようになる。

    最終的には、明智小五郎に全てを明らかにされて、毒薬を飲み亡くなってしまう。
    最後に明智小五郎と2人で話している時、敗北感というよりも、自分の内側にやっと気付いてくれたという黒蜥蜴が救われた感覚を持った。それが自身が本来持っていた笑顔なんだろうなと感じた。

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    2026年05月04日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

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    夢、後悔、優しさが繋がっていく素敵な世界。毎章の終わりにべしょべしょに泣きました。

    再始動科学部のメンバーもサポーターもそれぞれ大好きになるし、初代メンバーは相変わらず頑張っているし(そして脳内ではドラマのときの俳優さんたちで再現される)、文字どおりドリームチームを見ているようでした。

    定時制高校の危機や院内学級の現状など考えさせられる話などもあり、前作を読んだ時以上に自分ができる支援はなんでもやろうと思わされました。というかそういうことをもっとニュースなどでも報じてくれと思いました。

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    2026年05月04日
  • アフター・ユー

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    久々に人に薦めたいと思った一冊。
    タクシー運転手の同棲相手が行方不明になり、彼女の足跡・過去を辿っていくストーリー。
    切なくも苦しく、でもどこかあったかい部分もあって良かった。
    読みごたえのあったお話だった。

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    2026年05月04日
  • 執着者

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    とても怖かった。
    老人の存在もだけど、
    警察ってこんなに苦しんでるストーカー被害者にあんな対応をするのかと。
    そんなことないよね?
    きっともっと力になってくれるよね。
    小説の話だけだよね?
    それがとても怖いと思った。

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    2026年05月04日
  • 空、はてしない青 下

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    ネタバレ

    若年性アルツハイマーで余命宣告をされたエミルと掲示板サイトの書き込みを通して知り合ったジョアンヌが、一緒に旅をしていく中で変わっていく物語。
    会話が多いためか文章が平易なためか、軽快に読み進めることができた。
    描写が丁寧で旅の情景を思い浮かべながら楽しく読むことができた。
    話の途中から視点が変わっていき、エミル以外の心境もわかるようになるとともに状況の変化もうまく表現されているように思う。

    久しぶりに小説の世界に没頭して楽しめた気がした。

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    2026年05月04日
  • 謎の香りはパン屋から2

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    デビュー作となった前作はもちろん良かったのですが、その続編となる本作で、さらにレベルアップした感があります。
    人により感じ方は異なるかもしれませんが、前作と比べてミステリの要素が若干薄まった代わりに、人間ドラマの密度がグンと高まったように思います。
    僕は断然、本作の方が好きです。
    「祝福のデニッシュ」なんて、人情溢れる感動の短編で、涙なしでは読めませんでした。
    また最終話の「涙する塩パン」は、ウンウン頷きながらじっくりと読み込みました。
    ミステリと言えば真っ先に思い付くのが血なまぐさい、人がどんどん消えたり死んでいく物語かもしれません。
    でもこのシリーズのように誰も死なない優しいミステリがあっ

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    2026年05月04日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    ゆめさんのこれまで読んだ小説は全部好きです。これまでは世の中のどうしようもできないような問題点を掘り下げる内容を読んできて心が唸ることが多かったのですがこんかいの小説は悩みながら生きている人のほっこりとする結末に癒されました。

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    2026年05月04日
  • 改訂完全版 斜め屋敷の犯罪

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    天才(占星術師)VS地頭の良さと努力で成り上がった男
    これは表題の斜め屋敷の名前ににたがわぬ完成された作品でした。
    今回のトリックの挑戦はもう少しで正解にたどり着けた絶妙な加減でした。

    さて2作目も傑作と名高い作品ということでハードル爆上がりで挑みました。
    最初は、あれ?御手洗はいつ出てくるんだろう?と思っておりましたが
    天才は遅れてやってきて、滞った場を一気にさらっていく姿にしびれました。
    やはり道化師と天才は成り立つものだと頷く次第でした。

    最後の一行までしっかり読み切り、読み切った時の充実感が格別でした。

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    2026年05月04日
  • 吾妻鏡 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    原典に当たりたいと思い購入。ダイジェスト版にしては分厚い。書き下し、現代語訳、解説、原文が載っておる。解説もわかりやすかったし、原典で記事が抜けている年に何があったかも解説されており、さすが角川ソフィア文庫

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    2026年05月04日
  • 失われた貌

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    エンタメ要素満載の刑事ものミステリー
    事件の全貌が見えてくるにつれ点と点が繋がってく感じとかテンポ感が爽快
    映像化したら面白そう
    日野さん=堺雅人さんor西島秀俊さん、入江さん=伊藤沙莉ちゃん、羽幌さん=鈴木亮平さんあたりでどうですか
    弁護士さんは北村一輝さんとかで

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    2026年05月04日
  • 青天

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    リトルトゥースのみならず多くの人に読んでほしい作品。

    自分の高校時代を思い出させてくれる素敵な作品でした。

    逃げないことで自分を変え、周囲を変えていく主人公に涙しました。

    とにかく今を苦しんでるおっさんに読んでほしい。

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    2026年05月04日
  • いつか月夜

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    1冊を通して、特段目立った場面展開がある訳ではなく、深い繋がりがある訳でもない、不思議な繋がりの人たちをただ夜をお散歩するだけのお話。人には何とも形容しがたいぼんやりとした不安や悩みがつきもの。そういった気持ちを、穏やかに丁寧に、時にはクスッと笑っちゃう表現で描いていて、そこが『いつか月夜』の大好きなところだなあと再読して改めてしみじみ思った!
    特に理由はなく、ただぼんやりのんびり夜を散歩するのって、もしかしたら凄い気分転換になるのかもしれない…!
    あと、實成って苗字がかっこよすぎる響きだと感動すら覚えたのは私だけ?笑 えびの背ワタを取るところとか、實成の自炊場面が何気に好きだという新しい発見

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    2026年05月04日
  • リラの花咲くけものみち

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    主人公の聡里が物静かなので、物語全体に落ち着いた雰囲気がありますが、胸を揺さぶる出来事が何度もあり、そのたびに胸が、目頭が熱くなりました。綾華の言う通り、継母が最低なのはもちろんだけど一番悪いのは父親です。どの面見せるのかと思いました。チドリさんはきっとこれからも聡里を一生助けてくれる。愛情の深さに何度も涙が出そうになりました。
    私は獣医という仕事にこれまで全く縁がありませんでしたが、この本で読むだけでも、動物が好きというだけではとてもできない仕事だと思いました。人によって正解が違う、悩み続けないといけない重い仕事なのだなと。
    良き友、仲間、先輩、師…外の世界に出て様々な人たちと強い絆を築いて

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    2026年05月04日
  • 謎の香りはパン屋から2

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    大好きだった本の続き!ということで読ませて頂きました。

    1巻目から雰囲気は変わらず、日常の中に潜む謎?というか事件?というか…様々なイベントに対しての主人公の観察力や考察力が光る謎解き本でした。

    上手いことパンと謎が噛み合わさって、それに加えてパンの豆知識もしれて、サクサクと読めました。
    日常描写もさらーっと読めて、そんなことはないでしょ、というのもあまりなく終始楽しかったです。

    あまり、としたのは、上記でも少し触れてますが、主人公の考察力と観察力が鋭すぎて、なぜわかった…?!と読んでいて全ての回なったので、あまり、としました。でも、私はそこが楽しかったです。
    違和感のない謎解きと、それ

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    2026年05月04日
  • ジェリーフィッシュは凍らない

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    いやー、最初から最後まで面白かった!!

    事件章と推理章の二部構成で、ストーリーが進んでいく。じわじわ交わっていく感じが堪らなく興奮した。

    これがデビュー作か。
    さすが鮎川哲也賞受賞作ですね。

    架空の飛行艇ジェリーフィッシュという乗り物1つで、こうも話が広げられるのかと感動すら覚えました。

    個人的に科学要素は苦手な部分もあるけれど、主人公のマリア&漣という警察コンビが上手い具合にストーリーに絡ませて説明してくれるので苦になりませんでした。

    犯人もトリックもミステリ読んでればそんなに難しくないです。でもそれ以上にストーリーが面白いので、全然無問題!!

    早くも続編が気になって、読み始めま

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    2026年05月04日
  • そのハミングは7

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    不思議で温かい作品。
    文章は読みやすく、メッセージ性も良い。
    目が見えないからこそ真実は分からないが、ジャンがいたという事実だけは全員が持っている。
    小説を読み始めた小学生や中学生に読んで欲しい。

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    2026年05月04日