小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレいじめられていたという話はテレビなどでも耳にしたことがあったが、これほど酷いものだとは知らなかったので胸が痛んだ。一度もめげずに逃げないということはとても難しいことである上、いじめにおいて逃げることは全く悪いことではなくむしろ最善策ともいえるだろうに、ずっとあきらめない姿勢に感動した。面白く、よく見ている芸人の1人なのでさらに応援したい気持ちが高まった。生きている意味を問うことをテーマにする文は多いが、エピローグの「生まれた時に人を喜ばせたことで生まれた使命は終わっていて、そこからは人を喜ばせたご褒美の人生」というのはすごく納得できるかつ自分の不安を支えてくれる考えで、元気をもらえた。
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白い巨塔の最終巻です。
沈まぬ太陽に続き、2作目にこちらを読みました。
山崎豊子作品の人生の複雑に絡み合った思惑を堪能できました。
読者にも寄り添った結末なんだろうなと、沈まぬ太陽よりは後味が良かったです。
前巻では、財前側の弁護士が証人の夫を賄賂で丸め込もうとしたところで、証人になることを躊躇していた元看護婦長が出廷する流れになり話後終わった。
今回も財前は選挙と裁判を掛け持ちして戦うことになるが、度重なる心労に、柳原医師に責任を押し付ける発言をしてしまうことで、新たな証拠を引き出すことになる。
裁判は異議と正当な理由があれば、最高で3回まで行えることを知った上でどのような結末になるの -
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令和7年後期朝ドラ『ばけばけ』に寄せて、児童向けの小泉八雲とセツ夫人の伝記を。
朝ドラと同じような内容もあるし、児童書のため読みやすいです。
朝ドラではラフカディオ・ハーンは「レフカダ・ヘブン」という名前になっていますが、ラフカディオはレフカダの英語読みで、レフカダは彼が生まれたギリシャのレフカダ島で、ギリシャ語で「彷徨う」という意味。
「ヘブン」は、日本でハーンが「ヘルン先生」と呼ばれたからかな。
❐セツ
明治時代になり没落した武士家庭。実の両親は小泉家だが、親戚の稲垣家の養女になった。父の事業失敗により学校に通えなくなる。もともと女子で教育を受けられるのはごく一部の優秀な者だけだった。セ -
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■「思い出すきっかけ」
その項で本を脇に置き、目をつぶって父との思い出に浸ってみた。僕は地元で暮らしていることもあり、子供と出かけるといろんな場所で父との時間を思い出す。
日曜になると実家の裏の農道、あぜ道を走り、喫茶店でミックスジュースを飲んだ。父は山が好きだった。僕も好きだ。家族で登った近郊の山に今は子供たちと登っている。そんなとき、家族旅行で行った大山や蒜山、上高地なんかも思い出す。
昨日は長男が毎週欠かさず見ているゴジュウジャーの最終回だった。僕も戦隊ものが大好きで、ショッピングモールのステージで催される戦隊ショーによく連れて行ってもらった。父の愛車、白のランサーで。車 -
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ネタバレすごく切なくて泣けるお話でした。
愛する美咲に振り向いてもらうべく、自分を変えるため再びカメラマンという夢を追う晴人と、そんな姿に惹かれ次第に恋に落ちていく美咲。
不器用ながらも着々と愛を深めていく2人の姿はとても愛らしかったです。
ですが美咲が病に犯されることはあらすじを見た時点で分かっていたので、2人のその姿はなんだか切なくも見えました。
宇山佳佑さんの本は初めて読んだのですが、とても美しい文章だなと感じました。
窓に当たっただけで儚く消えてしまう雪を見て
美咲はそんな雪を自分の命のようだと感じ、
別の場面では晴人が振り落ちる雪に手を伸ばすものの、掌の上で儚く溶けてしまう。
これら -
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第1章では語り手が誰なのかわからず、まさかの第二章で生殖本能であることが判明するという衝撃の展開。しかもしっかりと尚成に感情移入できるくらい彼の行動原理を説明してからゲイであることもカミングアウト。その思考が幼少期の家庭と学校という二大生育環境によって育まれたことは共感どころか同化を導く。資本主義に染まりきった現代社会は、常に成長拡大を求めるが、それに疲れてきているのも事実。そしてその事実に最も苦しんでいるのはそもそも、社会や世間に存在するために必死で戦ってきた人々である。だからこそ、同性愛者の尚成からみた記述は胸にくるものがあった。生殖本能がコミカルな語り口で、まるで全知のような言葉を紡ぎな
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