ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • プラスティック

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    主婦の日記から始まる54個の文書ファイルが入ったフロッピイには様々な視点の話が記録されている。
    次々と判明する真実などに魅せられつい時間を忘れて先へ先へと読んでしまう。

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    2026年10月05日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」にまつわる五つの事件が綴られている短編集。
    とても読みやすいので、サクサクっと一気読みしてしまった。
    最初から最後まで引き込まれて引き摺り込まれてしまう。
    柔らかい語り口と事件の温度差が個人的にとても好み。

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    2026年10月05日
  • シュレディンガーの密室

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    すごく良かった〜一気読み!
    『千年のフーダニット』が激刺さりだったし、またしても洒落たタイトルなこともあり結構期待値高めで読み始めましたが、それを超えてくる面白さでした。

    結末はかなり賛否というか、好みが分かれるだろうなという感覚はありつつも、私はこういう一種の哲学というか美学というか、読み手の真善美を問うてくるような小説がとても大好きです。

    本編も、ここ数年トレンドになっている(?)特殊設定/災害ミステリの路線を行きつつ、そういったジャンルにおいて起きやすい「シラケ」が無い(都合よくその条件を成立させるために、後付けでキャラクターやその他の設定をくっつけた感が出ない、リアリティある筆力の)一作で、ストレスなく楽しむことができました。

    ミステリ好きを名乗ると「ミステリいっぱい読んでると『ああまたこのパターンか』ってつまらなくならない?」って聞かれることもありますが、ミステリ好きだからこそ(?)定石っぽいものにミスリードされて騙されたり、むしろそこを組み合わせたか!と感動できることも多いなと思っています。

    本作もそんなミステリ好きにこそ薦めたい一作だなと思いました!とても良き読書体験でした!

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    2026年10月05日
  • アリス殺し

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    夢の世界と現実の世界が複雑に絡まる物語。
    不思議の国の方の登場人物たちの会話は堂々巡りしていてもどかしさもあるがそれがまた面白い。
    途中まで何がどれで、誰が誰でと振り回されるが、物語の中盤からラストにかけて怒涛の展開に読む手が止まらず最後まで駆け抜けてしまった。
    作中グロテスクな描写があるので苦手な人は注意が必要かも。

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    2026年10月05日
  • 暗黒女子

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    聖母女子高等学院の文学サークル会長いつみの死に対するメンバー各人の視点から描かれる小説をそれぞれが朗読する形で進む物語。
    語る視点が変わるごとに見えてくるモノ。語られる事実にくいちがう証言。驚愕の事実に読む手が止まらなかった。
    それぞれの小説ごとに語り手が決まっているので今は誰っていうのがわかりやすく読みやすい。

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    2026年10月05日
  • 天使のナイフ 新装版

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    犯した罪。それに伴う罰。少年だからという括りで被害者は何も情報を得られない。被害者だけが情報を晒され、加害者は未来があるからと隠される。今の報道にも同じものを感じる部分は大いにある。罪とは、罰とは。贖罪とは何か。
    少年法という一つの枠組みの中で今一度考えさせられる作品。
    被害者の苦悩や苦痛が描写されつつ、真相を追うことで見えてくる真実に驚愕の連続で読み進める手が止まらなかった。

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    2026年10月05日
  • 推しの殺人

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    次から次へと続く怒涛の展開。物語の最後に向けてのスパート感もとても好き。
    読み始めたら読み終わるまで止まらないし止まれない。

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    2026年10月05日
  • 劇場という名の星座

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    劇場独特の雰囲気の表現の仕方や、登場人物一人一人の個性がとても良く、小川先生独特の雰囲気。
    短編ではあるが、個々の話が所々繋がっていて、帝国劇場が人々を繋ぐ要因になっているのが読み取れる。
    帝国劇場で上演された舞台がよく話の中に出てくるので、その作品達を観劇をしたことがないと伝わりづらいかなと思う部分もある。
    個人的には1.3.8の話が好き。
    帝国劇場の杮落とし楽しみになった。

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    2026年10月05日
  • 月下の盤

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    力作!!

    これはハードボイルドの括りでいいのかね?

    脇役キャラも立っていて、
    主人公との距離感が好きだった。

    鉄壁のアリバイを崩せるか!?

    つるはしを使ったカツーン、カツーンと
    真相に近づいていく最後のひらめきの表現がしびれた。


    あきらめずに立ち向かう姿が素敵。

    ここで終わるのかと思わせておいて、
    残りの謎の回収もお見事。

    「睦月準也」
    注目の作家となりました。

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    2026年10月05日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    文章だけで音が聞こえてくるような感覚と、4人のコンテスタントの結果に読む手が止まらない
    4人とも天才なのだけど1番現実世界に近い明石を気付いたら応援していた
    よかったね
    映画化されてるものを見ていないけど、ピアニストの本物のピアノを是非聴いてみたいと思った
    きっと感動して涙が出るんだと思う

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    2026年10月05日
  • 月の影 影の海(下) 十二国記(新潮文庫)

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    ネタバレ

    十二国記シリーズ第1作品、陽子の物語
    異世界に勝手に連れてこられ、何も分からぬまま何度も裏切られて傷付く陽子の姿は本当に辛かった。だからこそ、荒んだ陽子がだんだんと人を信じていく過程に感動する。楽俊お前のおかげだよ〜〜〜〜( ; ; )
    楽俊が来るまでは地獄の中で生きていたけど、それでもなお自力で猿を倒し、道を見つけた陽子がカッコイイ。徐々に明らかになっていく陽子の素性にワクワクするし、延王の登場からますます読む手が止まらなくなった。自分が王になる資格がないって、そりゃあそう思うよ女子高生だから……。序盤の陽子から、景麒を迎えに行く陽子への変わりぶりには本当に見ていて目を見張るものがある。景麒、嬉しかっただろうな〜。初め見た時は本当にイラついたけど、麒麟とは哀れな生き物……
    それに、この物語で可哀想な人物は巧王でもあるんじゃないか。己の弱さを直視できずに、道を誤ってしまった。上ばかり見て自分のしてきたことを信じられなくて。人と比べて病んでしまうことは誰にでもあることだし、一概に彼を攻めることもできない……王とはいえ、ただの人間だから……
    為政者としてどうあるべきなのか、覚悟を決める陽子、これからも頑張って

    「裏切られてもいいんだ。裏切った相手が卑怯になるだけで、わたしの何が傷つくわけでもない。裏切って卑怯者になるよりずっといい」
    「陽子自身が人を信じることと、人が陽子を裏切ることは何の関係もないはずだ。陽子自信が優しいことと他者が陽子に優しいことは、何の関係もないはずなのに。」

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    2026年10月05日
  • 星の王子さま

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    時より読み返しては、年齢や置かれた環境によって、気になるシーンや、解釈、感じ方が変わる。深く広い器で読者を受け止めてくれる星の王子さまの物語。

    今回読んで心に残った点は、バオバブの木を早く処理しないと、星を飲み込んでしまうお話だった。まるで、怒りのタネのようで、早めに積んで処理しておかないと大きくなって、いつか自分の星ごと破壊してしまう、恐ろしい芽に感じられた。
    今回読んでから、処理できる怒りは早めに摘んでおこうと思う気づきがあった。

    大切なものは目に見えないという言葉は、宝箱に入れて、ずっと大切にしておきたい宝物のような言葉に感じた。

    年齢を重ねるごとに読み返したい本です。

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    2026年10月05日
  • 火星の人〔新版〕 上

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    ネタバレ

    プロジェクト・ヘイル・メアリーのアンディ・ウィアーの作品
    訳者も同じ方のようで読んだ感覚は近く、読みやすかった。
    火星に取り残されたワトニーが拠点に残された物資を駆使して孤独なサバイバルを送るというもの。
    プロジェクト・ヘイル・メアリーと共通しているのは、主人公が孤独な環境に置かれているが、持ち前の明るさと知識で困難に立ち向かうというもの。ぶっ飛んだ設定は特段なく、真っ当に科学でお話を作ってる所がよい。最近はどうもSFといってもサイエンスファンタジーみたいなのを読みすぎてた。(これ本当にSFって言っていいのか?みたいなの)
    この本ではワトニー視点とは別に地球側の視点も描かれていて、そっちは生存が確認できたワトニーをどうにか助けようとするけど、地球と火星の遠さから効果的な支援が全くできず、
    まだ上巻なのでようやっと半分読んだところだけど、ここからワトニーの運命がどうなるのか気になる。

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    2026年10月05日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    こんな優しそうなタイトルして…人間ホラーですよこんなの。弱いものとしての権利をフルに使う。愛おしいけど憎々しい人、社会のどこにでもいるような人が職場という生産性を求められる場所にいて、かつ私と平等の対価を貰う立場あるいは本来教えをこう立場の人間だったら…。
    ニコニコして、お昼もしくは15時に手作りのお菓子を振る舞い、みなが残業してる中提示ちょっと過ぎに帰宅。休日出勤もないし、私だって頭が痛いし薬を飲んで頑張ってるのに同じ頭痛で休んでる。
    自分自身も食に興味無いから、美味しいものを美味しいものとして食べたい欲のある人から「正しい食事」を押し付けられることにますます美味しいものを食べることについて冷めていくあの感覚はわかる。手っ取り早く空腹が満たせればなんでもいい。でもアルコールは欠かせない。二谷とは仲良くなれそうだけれど、二谷は絶対にこういう人を選ばない。何故なら、やはり「弱いもの」は可愛いから。

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    2026年10月05日
  • スキャナーに生きがいはない

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    1960年代に書かれた現代から遠未来を描く連続短編集。
    少女とナチスの殺戮マシーンが友達になったり、博士が発狂したり、獣人が国家を作ったり、人間性を取り除かれたパイロットが革命をしたり、中国人が落下傘して火星都市をのっとったり、少女が全てを差し出して恒星間ワープしたり。
    夫婦で合作して書いているらしく、微笑ましい展開や楽観的で素朴な未来感と完全にキチガイめいた技術などが入り乱れる。
    科学的な理屈は薄めだがとにかくのびのびとしており滋養があり良い。

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    2026年10月05日
  • キッチン常夜灯

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    「居場所」
    なんて素敵なお店なんでしょう
    夜中から朝までやってるフランス料理店だけど
    朝出勤する人にはご飯とお味噌汁
    ただいま有りいってらっしゃい有り
    ここをよりどころにして人たちが求めるものを受け入れ寄り添ってくれるスタッフ
    帰宅する電車内では細かいメニューの描写を読んでお腹がならないよう祈ったことも(笑)

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    2026年10月05日
  • キッチン常夜灯 真夜中のクロックムッシュ

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    心の持ちよう一つで今までの景色が変わって見えてくる。景色が変わると行動も変わる。
    この本を読んで「キッチン常夜灯」みたいな温かい存在でありたいと思ったし、周りの人達を大切にしようと思った。

    小説の力ってすごいなー。

    それにしても…株式会社オオイヌの社長ってどんな人!?一回も描写がない!!気になる…

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    2026年10月04日
  • ニューヨークの林檎をむいて食べたい

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    ひたむきに生きてきた人だから見える
    飾らないニューヨークライフ。

    年明けから読書にハマり
    audible を勧められたが小説にはハマらず
    仲野太賀のPodcastにハマり…笑
    MPC→阿部ちゃん(once upon a time!)
    →上出さん(YouTube)にハマる。笑

    上出さんの奥様が本を出されていると知り
    私の直感が「ビビッ‼︎ 読むべき‼︎」と反応。
    やはり面白かった。クスッと笑える。
    なによりも、NYで過ごすからこそ感じる
    自分の中にある偏見や弱さに向き合う姿が
    サイコーにかっこいいぃぃ!!!

    同じ兵庫出身と知り親近感が湧く(勝手にね笑)。
    30代に入ったばかりだけど、40代がすでに楽しみになった。笑

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    2026年10月04日
  • トータル・リコール

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    普段読んでいるPKディックの長編は大抵幻覚みたいな読み味で作者が正気なのかじきに不安になってくる。
    この短編を読んで驚いた!めちゃくちゃ面白い!
    ギャグっぽい喜劇があり、わかりやすいどんでん返しのあるエンタメっぽい話があり、もちろん幻覚もある。
    長編と本当に同じ作者かと疑うレベルでしっかりした話が続く。本当に恐ろしい。ユービックと同じ作者の作品なのか…?これが…

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    2026年10月04日
  • 夜明けのはざま

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    家族葬で働く人を取り巻いた物語なので
    内容は軽くない。なんなら重い。ずっしりと。
    でも心が温かくなり前向きな気持ちにもなる。

    町田そのこさんの作品は
    母と娘関係で起こる葛藤や
    自分への期待と失望の揺れ動き等…
    曖昧さの解像度が高く
    読んでいると胸がえぐられる。
    でもそれを個人の弱さ帰属するだけでなく
    貧困や社会階級、「性役割」など社会に
    牙を向けてくれているから
    心強いのかもしれない。

    夜明け自体が夜と朝の間のに、そのはざまって…
    白黒ハッキリ付かないものばっかだなぁ。

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    2026年10月04日