ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 暗殺の冬

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    この本は「山形小説家・ライター講座」の世話役で、文芸評論家の池上冬樹先生が不定期に受講生に送ってくださるお便りで「10年に一度の傑作」と紹介されていらしたので読みました。


    池上先生の解説によると
    しみじみと読ませる傑作。
    スゥエーデンのハッランド県にきた小説家の「私」が語り手。
    一言でいうなら、三十年以上にわたりスゥエーデンの小さな町で起きた連続殺人事件の謎を解き明かすミステリ。
    深い文学性をたたえたミステリ。

    以上解説より抜粋。
    ということです。

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    私の感想としては文学性が高く文章に厚みがあるのはよくわかるのですが、私にはちょっと高級すぎる感じがしました。
    連続殺人事

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    2026年06月14日
  • 余白

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    最近好きな岸井ゆきのさんのエッセイ。
    自然体でめっちゃ良かった◎

    ゆきのさんが映画に出会ったのは高校生の時。その頃、友達は少なかった。子供たちと触れ合う仕事をボランティアでしてみたり、料理学校の体験入学などもしてみたけど、どれもぴんとこなかった。そんななか、映画に出会い、映画を観ているあいだだけは現実を忘れる事ができた。そして、ひとりぼっちじゃなくなった。

    スカウトは高校を卒業する直前。電車の中。

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    2026年06月14日
  • 六人部屋の十三年間

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    発売を待ってすぐに購入した。頭木さんの病気エッセーはどうしても読まねばと思ってしまう。病気そして入院は私の場合もある日突然やってきた。著者の13年間の闘病生活に比べれば短いものだし、何より治癒して日常に戻れているのだから比べるべくもないが、それでも不意にやってくるそれは天災に見舞われたようで、身近な人の死の次くらいの出来事だ。自分自身の死にとても近い経験。だから忘れないようにこの人のエッセイを繰り返し読む。全編にわたり共感できることで埋め尽くされている。
    今の状態を長く保たれ普通の生活を送れることを心より願います。

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    2026年06月14日
  • サイゴンのいちばん長い日

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    新聞記者が、内部からサイゴン政権崩壊を記録した本。読み物としてもとても良かった。とても誠実な文章だと思った。具体的な地名がたくさん出てくるので、現代と当時を比べて読むと感慨深い。ベトナム戦争は、ベトナム国内では勝利した北目線で語られることが多いため、南目線の語りが珍しく、新しい発見が多かった。著者の目からみた北部人と南部人の違いが綴られており、ベトナムへの理解が深まった。

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    2026年06月14日
  • 眩(新潮文庫)

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    自分の描きたい気持ちと向上心を信じてひたすら描き続けた人の物語。歳を重ねるごとに自分だけの美学が備わってきた様子が描かれているのが良いですね。北斎に似た部分が出てくるのも(笑)

    普通とか常識にとらわれずに自分の人生を自分の意思で生きている様子がカッコいいです。

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    2026年06月14日
  • 未来

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    ネタバレ

    本当に良かった、読み終わったあとしばらく放心してしまった。
    いじめや虐待の内容や、視点人物たちが強迫観念に囚われて認知が歪んでいく様子は湊かなえ節で内容がえげつなかったが、それでも読み進める手が止まらなかったのは登場人物たちが余すところなくみんな魅力的だったからだろう。
    どうしようもないクズにも心に残るような人間性があったし、視点人物に手を差し伸べてくれる真摯で優しい人たちの言葉は、絶望的な物語の中で時々あらわれる灯りのようだった。
    文章全体が、視点人物になった人たちが、行動しよう、語ろうとして紡がれる言葉である気がして没入して一気読みしてしまった。
    好きな登場人物は原田くんと森本誠一郎。

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    2026年06月14日
  • 読書嫌いのための図書室案内

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    ティーンズ向けの作品は、大げさで雑なストーリーの運び方がされるファンタジーか青春もの。っていうイメージを持っていたけれど、良い意味で裏切ってくれた作品だった。


    簡単にいえば、本を読む面白さに気づく話なんだけど、そこに辿り着くまでのストーリーの運び方が私がイメージしていたティーンズものの流れと違ってスマートかつ緻密でよかった。

    科学の先生や、美術部の先輩のお話は、人間っぽいおころをキレイにまとめすぎず、残念なところをそのまま存在して扱っていたところが好きだった。

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    2026年06月14日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    「史上最高ミステリー」「絶対に驚く一行」とかってある意味ネタバレだし鬼のようにハードル上がるのに、それを軽々と超えてくるのすごすぎる、、
    ネタバレ踏まずに読めて本当によかった、間違いなく最高峰です。

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    2026年06月14日
  • 虚弱に生きる

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    エッセイに久しぶりにチャレンジしたところ、大変読みやすい文で楽しく読ませていただいた。この本がきっかけで他著者のエッセイにもチャレンジしているところ。手元に残しておきたい本。はて、表紙の絵は何を表してるんだろう?横を向いて飛んでいる女性に私は見える。(黒いところが髪の毛)

    私はありがたいことに恵まれ、体力で悩んだことはそんなにない。(年相応のは置いといてね…)著者の価値観はとても参考になり、親に感謝した。
    著者は端端に幼少期に恵まれた環境ではなかったことを書かれていた。やはり子供時代の負荷は思った以上に大人になってから出てくるものだと痛感させられる。(今妊娠中のため責任を感じる)

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    2026年06月14日
  • はてしない物語 上

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    ファンタジー作品はあまり手に取ってこなかったから読み進められるか少し不安はあった
    けれど杞憂だった
    気がついたら1日で(上巻)を読み終えてしまった
    (下巻)も楽しみ

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    2026年06月14日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    思春期の揺れ動く感情、何に対してイラついているのかもわからないくらいの心が精緻に描かれていて素晴らしかった。
    中学受験を通して家族の在り方を考え成長していく姿に素直に感動を覚えた。
    別の作品とのコラボネタが挟み込まれてるのには笑えた。

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    2026年06月14日
  • 愛子さん

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    わたしかてきれいやったのに。
    あんなにきらきらしとったのに。
    もう、取り返しがつかへん。

    戦争があったことは知っているのに、そこに生きていた人がどんな思いをしていたのかは知らなかったのだと思った。
    戦時中は、我慢することが当たり前でおかしいと思うことすら許されなくて、戦争が終わっても奪われたものは返ってこなくて、ただただ忘れられる。
    どうしたらよかったんだろう。どうしたらいいんだろう。
    愛子さんのように苦しんで苦しんで、手に入れられなかったものを数えるしかない人がいたかもしれないことを忘れてはいけないと思った

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    2026年06月14日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    癒えない傷を持った人たちが全力でもがき、苦しみ、壁を乗り越えていくストーリー。
    心情の奥底まで丁寧に表現され、時に胸をギュッと掴み、登場人物と同じようにこちらも傷つく。
    だけど、過去を振り返り、苦しみながらも仲間に支えられ、試行錯誤していくことで今度は誰かを支えられるほどの優しさと強さを身につけていく。
    人は誰しも1人では生きられない、人それぞれ色んな傷を持っているからこそ支え合って生きていく。
    その大切さをこの小説から学んだ。

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    2026年06月14日
  • 風を彩る怪物

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    本を読んでるのに、なぜか映画を観ているような感覚がした。
    異なる夢を抱く10代の主人公ふたりの苦しみや葛藤、出会いによる揺れ動き、成長がそれぞれの一人称で語られることで、手に取るように感じられた。
    その都度、出てくる音楽を聴いて、この旋律がこういう言葉で表現されてるのか…と音楽と共に楽しめる本。
    ミステリー作家さんなだけあって、すべての伏線が回収されていくのも面白い。
    読後は、すがすがしい感動を覚える青春小説。

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    2026年06月14日
  • 成瀬は都を駆け抜ける

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    成瀬シリーズを通して読んできたおかげもあるが、出てくる人たちに、そうなんだよ 成瀬ってこうやつなんだよね〜 って言いたくなる感じが好きだと思った! 特に、大学に入ってからの色々な人との掛け合いの日々が僕にはなくていいなぁと思った。最近、そんな日があって(人にあったらどんどん話が進んでいろんな人と会えた)とても楽しかったけん、そう思ったのかも。
    シリーズではこれが1番おすすめだけど、是非とも成瀬シリーズを通しで読んでからここに辿り着いてほしい笑

    でも僕は成瀬は好きになれない

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    2026年06月14日
  • 水車館の殺人〈新装改訂版〉

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    十角館から順に読み進めている。2作目。
    続きが気になる展開になるまでに時間がかかったが、そこを過ぎると読み終わるまであっという間。(でもそれは十角館でもそうだった)
    水車館も独特の世界観があり、犯人は一体誰なのかと自分なりに拙い推理をしながら、とても楽しく読めた。
    作者様のあとがきで、話の作りは十角館と異なるものにしたかったとあった。読者をびっくりさせるような展開を強く求める方ではないので、このお話も満足している。

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    2026年06月14日
  • 改訂完全版 出雲伝説7/8の殺人

    購入済み

    久しぶりの島田荘司作品

    一時期ハマって、よく読んでいた吉敷竹史シリーズ。初めて読んだのは、そのとき通っていた大学の教授の本の整理で、気になるのは持って行っていいよとその教授のクラスを取っていた学生たちに譲ってくれた時。占星術殺人事件とか、夜は千の鈴を鳴らすとか、そういう本をもらったと思う。最近の島田作品より、読みやすいと思う。列車を使ったトリックは得意じゃないけど、これは楽しめました。途中、時刻表のあたりや時間の説明のところはさら~っと読み流してしまったけど。冒頭はかなり入り組んだ印象を受けたけど、事件の構造はいたってシンプル。脇役だと思っていた人物が最後にいい立ち回りをしたとことか、読後感がその人物のおかげで救われ

    #切ない #深い #共感する

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    2026年06月14日
  • 正義のセ 2 史上最低の三十歳!

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    強姦事件の取り調べを行い、被疑者や被害者と向き合い自信を持って判断を下した案件が思いもよらぬ事態に発展。
    自分が冤罪を出してしまった事で弱っていたとはいえ、守秘義務があるにも関わらずかつての幼馴染にことの詳細を話してしまったのは迂闊だったと思う。しかも相手は現在新聞社勤務。スクープだと思われたんだろうな。親身になって話を聞いてくれていると思ったらいいネタを与えていたなんてショックが大きすぎる。次巻でどう展開していくのか読むのが楽しみだ。

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    2026年06月14日
  • 世にも奇妙な君物語

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    朝井リョウ版「世にも奇妙な物語」。どの作品も想像を超えた結末で圧巻だった。

    解説によると、5つの短編から成る本作品もはテレビ番組の「世にも奇妙な物語」の2時間5本立ての構成を意識したとそうだ。世にも奇妙な物語への愛が伝わる。

    作者のあとがきによると、作者は 「どうしてこの小説を書いたのか」と物語に背景を求めてしまうことに苦痛に感じていると言う。
    一方、世にも奇妙な物語は、理由を求めなくていいため、「深く呼吸ができるオアシス」だそうだ。
    生き生きと書いている作者の姿を想像してしまう。

    中でも『リア充裁判』が面白かった。
    舞台は「コミュニケーション能力促進法」
    が成立した日本。「日本人らし

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    2026年06月14日
  • ぬすびと

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    過去に菓子メーカーの創業一家で、悪ガキ栄輝のベビーシッターをしていた鳴海。
    その家の奥さん彌栄子に気に入られていると思っていたのに、ある出来事で全くの疎遠状態に。
    20年が経過し、鳴海の元に栄輝から連絡が。
    途絶えた時間が動き出す。
    鳴海さんは、生活が楽ではなく、不満を抱えているが、思考回路が面白い。
    こんなこと、あるあるだと。
    そして、鳴海の夫である暖もいい味出ている。
    この人、社会人としてはどうなのかと思われるが、本当に人の気持ちが考えられるあったかい人だった。
    192ページしかなくて、あっという間に読み終えてしまうが、余韻を楽しめるいい話でした。

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    2026年06月14日