ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • みかんとひよどり

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    すごく良かった。一気に読んでしまった。

    ”残酷でなかったとは言わないし、とても言えない。だが、ぼくはその残酷さを見据えながら、肉を食べていきたいと思っている。”

    狩る者、調理する者、そして食う者として、命をいただいているということを忘れてはいけないのだと気づかされた。すっかり忘れていた自分が恐ろしい。

    そして何より近藤さんの料理の表現がページを進めさせる。私もヒヨドリを食べてみたい。
    命の大切さだけでなく、大高や潮田の人生における様々な考えが詰まっている気がした。
    ビストロ・パ・マル シリーズといい、章題をみてワクワクしてから本編を読むのがとても楽しい。

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    2025年12月30日
  • 地上の楽園

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    ★5 その日、その場所で何があったのか… 在日朝鮮人帰還事業の現実を綴る社会派小説 #地上の楽園

    ■あらすじ
    戦後、高度成長期になる前の大阪。在日朝鮮人の学生である孔仁学は、同級生から日常的に差別を受けていた。友人の玄勇太は優しく頼りになる男であったが、素行が悪く将来の見通しは暗い。

    そんな貧しく耐えがたい日々に思い悩んでいた仁学は、ある一冊の本に出会う――寺尾五郎『38度線の北』 そこには、祖国北朝鮮が「地上の楽園」として紹介されており…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 もう何も言うことがありません、読んでおくべき作品です。

    これまで報道では聞いたことがあったし、たくさん記事も読

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    2025年12月30日
  • シークレット・オブ・シークレッツ 上

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    初めてのダンブラウンの作品。
    映画を観ているような疾走感。ほんの数時間の出来事と信じられない。
    ダビンチコードは映画で観た。ただ、家事しながら片手間で観たせいで全然わからなかった。これは片手間で観るものじゃないと悟った。
    鈴木保奈美さんの読書番組でこの本を取り上げられて、ゲストの池上彰さんや翻訳者の方、鈴木保奈美さん達の熱弁を聞いていると読みたくなった。
    きっと、この人の話は映画より意識を飛ばさずに済む本の方が良さそうだ。
    翻訳者に、長いから翻訳大変じゃないですか?と誰かが質問すると、長いけど面白いから大変じゃないと。期待値が膨らむ一方。
    そして、ダンブラウンご本人のVTRによるメッセージ。な

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    2025年12月30日
  • 東京震災記

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    田山花袋といえば『蒲団』、と思う人が大半であろう。代表的な自然主義作家の一人として、人間の内なる醜悪さを化学の客観的精神でもって描き出した作家、教科書通りに彼を紹介するのであればこんな説明になる。しかし、彼は西洋的な自然主義的文学よりも紀行文やルポルタージュを多く執筆していた上、それらの作品の方が遥かに完成度が高いことはあまり一般に知られていない。

    田山花袋における「自然」とは、人間に向けられたものではなかったと私には思えてならない。紀行文は勿論、初期の傑作『重右衛門の最後』における凛として瑞々しい自然描写のなんと美しいことか。彼の筆にかかると、山川の姿は誰も足を踏み入れていない純な雪景色の

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    2025年12月30日
  • ライオンのおやつ

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    死を敗北や恐怖ではなく、人生のエピローグとして描いたような作品。
    どう死ぬかはどう生きるかと同じなのだと教えられたような気がする。

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    2025年12月30日
  • 俺たちの箱根駅伝 上

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    最初、あれ?学生連合がメインなの?堂場瞬一さんのチームに似てる!って思ったけど、さすがに違ってました。池井戸潤さんはいろいろな人の視点で物語が描かれていて、堂場瞬一さんのは選手が主な視点でした。
    ということで、俺たちの箱根駅伝はいろいろな登場人物がいるけど、ドラマでは誰が主役だろ?やっぱり隼斗かな?甲斐かな?

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    2025年12月30日
  • ハルモニア

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    タイトルも著者の名前もど忘れしてしまい、やっとなんとか思い出せましたˆˆ;

    何年前かに母の知人から頂き勿体ないからと読んでみたらとても面白くてスルスル読めたのと、時にゾクゾクさせられる描写など引きこまさせられる内容で、活字が苦手な私が読むくらいだから相当面白かった本。

    もう一度熟読したい!

    ・クラッシック
    ・少しホラー
    ・ファンタジー

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    2025年12月30日
  • ぼくのメジャースプーン

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    小学4年生のぼくには特殊能力が・・・。ファンタジーと思いきやとんでもない。内容は日常的であり、ダークな部分もあり、誰もが体験しうるのからこそ考えさせられるものでした。会話形式を多く取り入れられ、子どもの体験とは決めつけられない誰にでも当てはまりそうなことだからこそリアルさが感じられ一気に読み進めることができました。

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    2025年12月30日
  • 琥珀の夏

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    冴えない小学校生活を経て大人になった近藤法子は、弁護士になっていた。小さな子供を保育園に預け、同じく弁護士である夫と時間のない生活を送っている。
    ある宗教施設で子供の白骨化死体が見つかった。依頼人の依頼を受け、依頼人の孫が白骨化死体でないことを確かめに法子は宗教団体にやってきた。実はこの宗教団体に法子は子供の頃夏季合宿に来たことがあったのだ。その時仲良くなった子が、白骨化死体ではないかと密かに疑っていた。

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    2025年12月30日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    ネタバレ

     戦争を舞台にした小説だと、読むのを躊躇っていたが、手に取って正解だった。
     人の性質を変えてしまう戦争という恐ろしい場で狙撃兵として戦う少女セラフィマたちを描いた物語。
     戦友たちの死、ドイツ・ソ連軍兵士の女性に対する仕打ち、共に郷里の復興を誓った幼馴染の変貌を目の当たりにして、単に大勢の人が死ぬというのではない戦争の恐ろしさが突きつけられた。昨今報道されるロシアとウクライナの関係も、無知のまま見過ごしてきた自分にも危機感を覚えた。

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    2025年12月30日
  • 一瞬の風になれ 第三部 ドン

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    陸上のことはあまり知らなかったので面白かった
    最終的にレースのことにフォーカスが当たっていたので、人間ドラマの部分はどうなったのかと想像させられるのも逆に良し

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    2025年12月30日
  • 阪急電車

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    少し足をのばせば今津線に乗れるので、用はないけど乗りに行こう思うほどよかった。
    ほっこり、少し勇気をもらえたり、心がほっとするそんな小説。少しずつ登場人物に繋がりがあってわくわくさせられました。
    今後に続く縁もあれば、その場限りの縁もいいものだ。

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    2025年12月30日
  • ばくうどの悪夢

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    面白かったです。

    「近畿地方のある場所について」や「変な家」を変化球と例えるなら、本作はど直球のホラー小説。最近はモキュメンタリーとか「口に関するアンケート」なような変化球系がトレンドになっているだけに、こういう王道ホラーは逆に新鮮で楽しめた。

    表題作からわかるように、本作は「夢」にまつわる怪異が登場する。
    おそらく現実世界に100%満足している人なんていない。それどころか、ほとんどの人が現状に不満をもっていて、「つらい現実」てはない、いうならばifの世界に思いを馳せたことは誰だってあると思う。今回の怪異はそんな人間の心の弱さにつけこみ、人を襲う。

    良かった点はたくさんあるけれど、まず一

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    2025年12月30日
  • 成瀬は信じた道をいく

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    成瀬二作目!
    相変わらずの成瀬の活躍っぷり。
    一作目よりも登場人物が増えて賑やかになった感じがする。
    みらいちゃんも素直でいい子だし、呉間さん序盤は苦手意識があったが成瀬をきっかけに前向きになっていてキャラとしての魅力を感じた。
    個人的に一番好きな話は「コンビーフはうまい」
    観光大使として活動の幅を広げる成瀬と自分のために生きようと変化していくかれんの姿が良かった!
    作中の時期がちょうど今で読んでいて嬉しかった。SASUKEと紅白みようかしら。

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    2025年12月30日
  • マザーズ(新潮文庫)

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    たっぷりの読み応え。愛する我が子を憎らしく思ってしまう気持ちなど、母たちの葛藤が痛々しく伝わってくる。すごく良かった。

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    2025年12月30日
  • それでも日々はつづくから(新潮文庫)

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    わかりみが強い!とにかく読んでいて面白く、美容室に持って行って読んでたらクスクス笑ってしまい困った笑。大好きだなーと読むたび思ってしまう燃え殻さん。

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    2025年12月30日
  • ストーンサークルの殺人

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    事件が残虐的であまり想像したくない時もあったが、

    ・ポーとティリーの友情に相補性があって心地よい
    ・ポーの正義に対する執念とその二面性
    ・真相を追求するごとに次々と生じてくる自他への葛藤

    というように、展開の早さと人との絆が絡み合った内容で読み応えがあった。

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    2025年12月30日
  • 海の仙人

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    面白かった。
    静かな、暗くはない、淡々とした文章が続く。けど、それが心地よく、読んでて癒された。

    孤独は必要なもの、大切なもの、人それぞれが持ってて、それを抱えていくことを前提として生きていかないといけないもの。最近、孤独ってことについてあまり考えてなかったなと思う。忘れてた。意識してなかった。でも、普通にとても大切なことだと思い返す。

    登場人物が5人くらい出てくるだけど、みんな相手に深入りをしない。それは、実際には、現実には、押しが弱いとか、逃げてるとか、相手のためじゃないとか言われがちだけど、それが肯定的に書かれてて、そういう人たちじゃないと、作れない世界もあるよね。それを否定されるの

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    2025年12月30日
  • 地雷グリコ

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    とても面白かったです。
    元々、この手の話が大好きで、(1番好きなのはコミックのライアーゲームなのですが)続編とか出版してないかなと調べてしまいました。
    1番よかった話はタイトルにもなっている地雷グリコでしょうか。ルール内での盲点を突かれて、読んでるこちらもやられたって感じがあって気持ち良かったです。
    他の話も面白かったですが、ちょっと場外での戦いになってきてしまった感があり、爽快感が表題作より薄いかも。ただ、主役の女の子の内面が明かされている件はほんわかしました。

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    2025年12月30日
  • 虎のたましい人魚の涙

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    あの頃感じていたモヤモヤ、チクチク、を言語化してくれた感じで、共感も多かった。
    純粋でも真っ直ぐでもないであろう、ちょっと可愛いくどうれいんさんが好きだ。

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    2025年12月30日