小説・文芸の高評価レビュー
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家族観が見直されてきたことはもちろん、
最近、親子の関係のあり方が問われているように感じていた。そういった中で、とある番組で『母という呪縛 娘という牢獄』が紹介されているのを見て読んでみることに。
探偵を雇って娘の行動を監視する。そういった奇行を繰り返してきた母親は、本当に娘のことを愛していたのだろうか?自分の人生がうまくいかなかった腹いせに娘を利用してストレス発散していたのではないか?
周囲が気づいて助けてあげるべきだった、家出先として頼りにしていた人物がもっと助けてあげるべきだった。そんな意見があがると思う。だけど周囲の人にも、みんないろんな人生があって他者に気を回せるほどの余裕がない -
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※ネタバレあり
前作からさらにスケールアップした物語が用意されており、主人公以外サブキャラたちにもフォーカスがあてられたお話だった。
個人的には、前作よりも好き。
というか、前作をふまえてより面白いものを読ませていただいた、という気持ち。
南先生の覚醒や西島先生の葛藤など心震わされるシーンばかりだったけれど、1つ選ぶとするならば、花垣、哲郎が教授と病院の廊下で鉢合わせるシーンを選ぶ。
大きな力に対して自身の理念を貫き通した花垣はかっこいいし、最終的に患者(親父)に「カツ丼(好物)を食べさせてやりたい」で一致団結するお医者さんたちに心温まる。
とっても好きな小説でした。 -
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※ネタバレあり
心温まる物語が好きな方、哲学的思考性のある方、京都が好きな方、甘いものが好きな方におすすめ。
最先端の技術で命を救うことが使命だった凄腕医師が、地域の町医師に転職し、多くの高齢患者の避けられない死と向き合う中で、医師にできることは何なのかを見つめなおす物語。
"たとえ病が治らなくても、仮に残された時間が短くても、人は幸せに過ごすことができる、できるはずだ、というのが私なりの哲学でね。そのために自分ができることは何かと、私はずっと考えているんだ"
本作の魅力は何といっても全体に漂う温かい空気感。
主人公の哲郎をはじめ、登場人物みんないいやつで言葉のひとつ -
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全体的に暗い話。そのため、主人公たちの青春のような日常が輝く。
本書の中で描かれる『イジメ』はもはや犯罪といっても過言ではないほどの行いだ。しかし、未成年というだけで減刑され、模範的にすればさらに短い期間で罪への清算が終わってしまう。加害者と被害者間におけるダメージ量の乖離は開くばかりだ。
そんな加害者たちにしっぺ返しを食らわせるのがカイとフミキである。二人の言動は、『どんな生命の大切である』の曖昧さを浮き彫りにする。自殺はいけないと説きながら、イジメの加害者を野放しにしている。解説にある「安っぽい道徳観」が世間では浸透しているのだ。
最後の一文は読者にその後の展開を予想させる。フミキは -
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〜陸奥の大地で、人に出会うことは稀だった。〜
北方謙三アニキの『森羅記』第二巻の書き出しである
カッコいい!
いや違う「カッコいい」はなんか違う
そんな軽いもんじゃない
カタカナとかマジあり得ない
またマジとか言ってる
言い直そう
カッコよ!!
いや更に軽くなってるがな!
ビックリマーク付ければいいってもんじゃないわ!小2か!小2男子か!
アニキはあれやな
書き出しに命かけてるな
なので『森羅記』のレビューは今後とも書き出しをお伝えして行こうかと思う
さて、恐らくシリーズの序盤も序盤の第二巻
人が集まっている
そして育っているのをひしひしと感じる
大きな大きなクライマックスに向か -
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ネタバレサチゑさんの「ひとというのは最初こそ貰う側やけんど、いずれは与える側にならないかん」という言葉は胸に留めておきたい。自分がどれだけ沢山のものを貰っているか、自分は何を誰に与えられるか。貰っていること自体に罪悪感を抱く必要は無いし、必ずしもくれた人にそれを返す必要もなくて、どこかの誰かに自分ができることをすること。
アンさんはキナコに、キナコは愛に、匠は美晴に。もちろん一つの矢印ではないけれど、この物語でも必ずしも2人の世界で閉じた両矢印ではないんだよなぁ。
親子愛については、作中のほとんどの家族で当事者たちにはしんどい関係だった。お互いに愛したいし愛されたいのに。普通から逸れてほしくない、自 -
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ネタバレ1.聖職者
・先生のセリフが地の文で書かれている→先生の回想の中の人物の会話を鉤括弧で書かれている。回想場面に有効
・先生としての私と一児の母という私の中での葛藤。警察に突き出す↔︎HIVに感染させる。「先生」は生徒のためにいまさら警察に蒸し返すことをしないと言ったが、それは本当か?どちらが重いのか?
・現代の少年法の脆弱性
2.殉教者
・そのクラスにいた生徒視点の回想。Aくん、Bくん→具体的な名前へ。A、Bとしたのは少年法の匿名性への揶揄?
・先生からの目線と生徒からの目線の比較
・クラスにカーストのような空気が出始める→それを楽しみだす生徒たち。今までの学級小説と何が違うのか→弾圧されて -
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ネタバレ自分が女性だからこそ、とても考えさせられる作品だった。
結婚間近の婚約者による盗撮。
自分だったら許せるかどうか、分からない。
でも、「気まぐれでやった」では済まされない。
さっさと別れた方が良い───
そう言うのは簡単。だからこそしっかりと、どこまでも相手に向き合う主人公。
でも、ふとした仕草で二人は道を違えてしまう…。
盗撮した婚約者の側に立ってみると、ちょっとした出来心だったのだと分かるし、別れることはなかったのではとも思ってしまう。
盗撮された女子高生が、何故自分を盗撮した相手に声を掛けたのか。
「振り返った時にがっかりした顔をされた」
母に「顔が私に似てたら完璧なのに」と言われる -
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ファンタジー×ミステリー。
架空の異国(中世ヨーロッパくらいのイメージ)を舞台にした連作ミステリー短編集。
ファンタジーといっても、魔法とかがバンバン出てくるわけではなく、限りなく現実世界に寄っていて、その中で「人知を超えた」不思議なチカラが物語のアクセントとして登場する。
RPGにありそう。オクトパストラベラーとかの世界観に近いかも(個人の感想です)。
ファンタジー要素が強いと、ともすると“なんでもあり”になってしまって、ミステリー要素が崩壊しそうだけど、ちゃんとロジックとか推理が成り立っていて、それでいてファンタジー要素も効いていて、塩梅が絶妙。
ミステリー好きな人って、なんとなくフ -
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ネタバレまた一つ、いつまでも大事にしたい一冊に出会うことができた
自分自身恋愛もそれなりにしてきたし、多くはないけど大好きな友達たちもいる。
でもやっぱり誰かの一番でいたいと思うときは今までもたくさんあって、悩んで、やるせない気持ちを抱えた夜をたくさん経験してきた。時には涙をたくさん流して。
幸せのかたちは人それぞれ違うけれど、自分にとっては誰かに認めてもらうことが何よりの幸せで、その幸せを得るために努力してきたこともたくさんある。
けど思うようにはいかなくて、いつも自分の足りないところばかり目に入ってしまって落ち込んで自信を無くして、自分を肯定することはとても少なかったように感じる。
そんな
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