あらすじ
女性皇族として初めて海外で博士号を取得された彬子女王殿下による英国留学記。待望の文庫化! 《赤と青のガウン。それは、私が博士課程を始めたときからいつか着る日を夢みてきたものだ。五年間の留学生活中、何人もの友人が博士課程を無事修了し、オックスフォードを旅立っていく様子を何度も見送ってきた。晴れ晴れとした表情でこのガウンを身にまとい、学位授与式が行われるシェルドニアン・シアターから出てくる友人たちの姿は、誇らしくもあり、またうらやましくもあった。オックスフォード大学の厳しい博士課程を成し遂げた者しか袖を通すことを許されない赤と青のガウンは、くじけそうになったときにふと頭に浮かび、オックスフォードに来たときの自分に立ち返らせてくれる「目標」だった。》(「あとがき」より抜粋)英国のオックスフォード大学マートン・コレッジでの、2001年9月から1年間、そして2004年9月から5年間の留学生活の日々――。当時の心情が瑞々しい筆致で綴られた本作品に、新たに「文庫版へのあとがき」を収録。 〈本書の主な内容〉●おわりとはじまり ●英語の壁 ●側衛に守られるということ ●子どものころからの習慣 ●外国でのハプニング ●授業のこと ●古代ケルト史を学ぶ ●マートン・コレッジの一日 ●フォーマル・ディナーの楽しみ ●海外で頑張る日本人留学生たちの進路 ●「浮世絵はどのようにみるものなのか」 ●アフタヌーン・ティーを女王陛下と ●バッキンガム宮殿へのお招きの連絡 ●英国の電車の思い出あれこれ ●二度目の留学 ●何をやってもうまくいかない日 ●法隆寺金堂壁画 ●英国の食あれこれ ●美術史研究者の試練 ●謎の侵入者 ●お雑煮とスコーン ●博士論文性胃炎 ●博士論文への二つの壁 ●人生でいちばん緊張した日 ●たくさんのおめでとうのあとで…… ●生まれて初めての猛抗議 ●心からの「最終報告書」 〔ほか〕
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
皇室の方のエッセイを初めて読んだ
これは学習院大学卒業からオックスフォード大学院への入学、博士号取得までの留学記
宮家でお育ちになったプリンセスであるという特殊な環境の興味深さと、オックスフォード大学院での博士課程研究という未知の世界の興味深さが重なり、とても面白い。文章も整理されて読みやすく、多くの出来事がライトに面白おかしく描かれていて、あっという間に読み終えてしまった。
こういう境遇の人生とは、悩みも苦労も想像以上だろうと想像するが、人と違う人生なのは誰しも同じことなのか…。私自身の人生を目一杯楽しむしかないのよね、との思いに至った。
Posted by ブクログ
ただただ、皇族初の博士号という裏表紙と、彬子女王が留学されて博士号を取られるまでにどんな物語があるのか気になって、手にとった本だったので、読む前は、どれも自分にとっては遠すぎて、想像もできないんだろうなと思っていたけれど、とても遠い存在でいらっしゃるのに、まるで近くで見ているみたいに身近に感じるくらいすんなり入ってきて親しみを感じる。気取らず、けれども気品を感じる作品で、深く感銘を受けました。
何か一歩踏み出す勇気と前向きなれる、そんなパワーを読んでいていただいた気がします。
Posted by ブクログ
博士号を取得する難しさと、プリンセスならではの体験が直に伝わってくる、とても素敵な一冊だった。遠い存在のはずの皇族がまるで目の前にいるかのようなお話で、親近感を抱きつつ、同時に気品が溢れ出ていた。文章もすらすら読みやすい。
Posted by ブクログ
オクスフォード大学で修士と博士号をとる奮闘記。
非常に面白かった。真摯で、ユーモアを解する著者の人柄が伝わって来る。しかしオクスフォードで学位を取得するのがこんなに大変だとは。留学を考えてる人はビビるんじゃないだろうか。
Posted by ブクログ
たしか彬子女王のオールナイトニッポンを聞いて初めて存じ上げ、その話し方の素敵さ、知的な面白さに配信期間中繰り返し聞いてしまった。その気さくな感じはありつつも、だが昨今人員不足が言われる宮家とはいえ国民全員が細かにメンバーまで知らない現在、なかなか暮らしにくい社会なのでは想像していた。側衛がついたり自由に行動できなかったり時に批判を受けたり…だが文章やラジオのお話からは、真っ直ぐな感じがひしひしと伝わってきて、それは言葉の丁寧さからなのか人に対する気持ちの表現の仕方なのか、具体的にここが!と言えないのだが、あーこの人素敵な人に違いない!と思う。あえて具体的に文中から思い出すと…警備のシオダへの温かい眼差しか(笑)、常に警備がついて報道発表しなくてはいけなくて…と素人からは不自由に見える生活も、生まれた時から過ごされている本人は「常に人に囲まれて育った」暖かい環境であり、そう素直におっしゃられるところかもしれない。
そんな彬子女王の留学期。多分時期、時代は私の学生時代と変わらないのだが、先日読んだマララさんのオックスフォード時代のお話と重なり、大学の雰囲気や制度についての理解が深まった。勉強大変そう…でも楽しそう…自分の修論執筆時の辛さ(と比べてはおこがましいが)を思い出し、ああ大変そう、だけどこの勉強に打ち込む感じ、もう一回やりたいなあ(若返ったら)と思った。
と読み終えて気づいたが初版は2014年。オールナイトニッポンの頃にたまたまバズって再販となったのね。その後のご活躍を追えていないが、オールナイトニッポンファンとしては、彬子女王回、ぜひ一夜限りの復活(という名の定番化)をお願いしたい!さらにエッセーの再開もお願いしたい!
Posted by ブクログ
彬子女王のオックスフォード留学記。
日本の女性皇族がオックスフォードで博士号を取るなんて、ただ単に相当優秀なんだろうなと思っていたが、それこそ血の滲むような努力の結果だったと知り頭が下がった。
それが、明るく軽い筆致でユーモアを交えて描かれており、とても読みやすかった。
Posted by ブクログ
エッセイという枠を越えてる。むしろ冒険記でもあるような大人のおとぎ話のような、かつ何か重要な参考資料を読んでいるような。まず彬子女王という皇族の近寄り難さとお堅さが未知の世界かと思いきや、なんてことない身分は違えど頭の賢さは違えど人間って事は同じで、砕けた表現でいうなら、友だちになりたい楽しい人。更に粉々に砕けた表現なら「おもしれー女」。(敬称略)を添えさせてください、すみません関係者の方怒らないでください。
垣間見れる知性は文章や思考で唸るが明るさと人懐こい様子や、テッパンネタみたいに語られる「私プリンセスだよ?」みたいな部分も程よく嫌味を感じない笑いのセンスも持ち合わせていてこれはエッセイとしては最高峰だとオススメしたい。
未知の世界である皇族の私生活という時点で最初から興味深く、皇族って戸籍ないからパスポートも茶色の特殊なものなんだとか、常に側衛官がいて一人になる時間は片時もない。とか興味深々な上に被せて頭が賢すぎるオックスフォード大学の留学記ときたからにはもうぺえぺえの一般人の私からしてみたら留学記というエッセイではなくもうおとぎ話。でも、おとぎ話のように順序良く都合良く進んでおしまい。という話ではなく、辛く大変で過酷な事やそこから救いや感謝を見出し自分と向き合い果敢に立ち向かう様は冒険記のよう。研究内容は日本美術という海外にいながら日本の事を研究するという内容から、重要な場面に出くわし記録されたというような重要参考資料を読んでいるよう。読み応えがありすぎる。
私のあまり使われてない脳から絞りだせない語彙力が申し訳ない程にオススメ。なんと言葉にしたらいいかもこの本の途中にある「筆舌に尽くし難いもの」とあり、まさにそのママである。
彬子女王も、その周りにいる人たちも皆オックスフォード大学にいるのだからそれはもう私にとっては宇宙レベルの賢い人達。その頭の中はむしろ尊いまであるけれどそんな人達は今も昔もずっと絶え間なく思考し働き詰めで時間がなく忙しなく何かに没頭している様子はこの世に産まれた意味がある人達の人生なんだと思う。私とは違い私はそこには居ることが不可能なのでこうして読ませてもらえら事が、傍らで友だちの思い出話を聞かせてもらっている気がして感謝すら覚えた。
そんな住む世界が違う人々にも楽しい事や美味しいもの悔しくて涙がホロリと伝う事もある人間味に溢れ、であった人達を大事にしたいと真摯になる様子も私と違わない世界線なのだとも思う。
副題の四文字もとても良く章にあった飾り付けのようで素晴らしい。いつをもってこれをつらぬく、一似貫之など知性も相まってセンスの良さがでている。
父とのお話がよく出てきて最後の時も…あれ?母は居ないのかな?と思って検索したら、確執がありそうでなんとなくわかる気もした。私も母とは相容れなくて父寄りなので、皇族だからって国民の基本で理想でお手本である事もないのだからより親近感が湧き他のエッセイの「飼い犬に〜」も読んだら何かわかるのかな?と読みたい。
少し余談だが、後書きの寄稿された学習院大学元学長の福井憲彦氏の文章がなんだかとても好きで、この方の人となりも好きだと感じた。だから彬子女王も寄稿をお願いした程の尊敬し好きな人なのだろうなと。
この本を読んでいる途中で
オックスフォード大学は学生の休暇期間中は一般人も宿泊が可能と知り、なんと!!!!!!!行きたい!!!!と1つ夢ができた。
この夢が叶う日が来るならば旅行のお供にこのエッセイ本を持ちあの食堂のハイテーブルを見ながら朝食をとりたい。
Posted by ブクログ
とても興味深かった。皇族の方の書いたものを初めて読んだ。女王やプリンセスと呼ぶとは知らなかった。
自分は理系しか知らないので、文系の博士号の取り方に驚いた。文系の研究の意義もわかった。
皇族なら、色々と優遇されているのでは?と思って読み始めだが、本人の努力あっての結果なのだなと考えを改めさせられた。
Posted by ブクログ
まずどのエピソードも面白い。
イギリスの留学記で、外国のおしゃれな雰囲気がよく書かれていて、疑似体験できる。それから勉強に情熱を燃やしてる方なので、読んでいて興味深く自分も頑張りたいという気持ちになれる。
Posted by ブクログ
気になっていた本
皇族の方の本は初めて手にしたけど
彬子女王ってこんなに面白い生活を海外で送ってたんだー!
と親しみやすく、でも一般人とはかけ離れた生活を垣間見ることができて全体的に好き
女王に対して下々の一般人が評価して良いのかわかりませんが
経験者として留学の辛さは理解できる
ましてやオックスフォードでドクターコース!尊敬です!
Posted by ブクログ
自分には一生経験できない「皇族としての日々」と、息の詰まるような「英オックスフォード大での博士号取得の道のり」を追体験した気分、読後感。
博士号取得と一言で言っても平坦で約束された道があったわけではなく、それはそれはそれは大変な努力をされてきて、彬子女王の性格や人柄が人との繋がりを作って、周囲からの示唆や激励を受けながら得られた結果なのだと感じさせられる。決して簡単な道ではない、苦労のある道を自ら選んでこられたことを感じさせるような物語だった。
本書にはいろんなエピソードが出てくるが、周囲の人に大変に愛されていて、一方で人を想うようなお方なのだなということが伝わってくる温かな話や、英国という国の雰囲気やくらしの話、海外の大学ならではの制度や思想などなるほど勉強になる話もあり、終始興味深く読ませていただいた。
言葉選びや文章表現が素敵で(畏れ多くも)頭の良い人なのだなあと感じさせる。加えて所々にユーモアさや人柄の良さを感じさせる部分もあり、最後まで引き込まれながら読める1冊だった。(またまた畏れ多くも)すっかり「ファン」になってしまった。続編も楽しみ。
p.s.
全く話は変わって、「アート研究のモチベーションは何なのか」と考える。当時の記録が残されていない(名前も文書記録もない)ために、後世になって探したり集め、推測の域は超えず真の答えに辿り着くのは不明な活動に見える。なので、当時の人たちがしっかり記録していれば必要がなかったのではと活動にも感じる。何か達成感があるのか疑問でそのモチベーションの源泉は何か(〇〇の第一人者みたいな肩書き・名声?純粋な知的探究心?)をまだ理解が追いついていない。
p.s.
2026年夏、東京都美術館にて開催の大英博物館日本美術コレクションが開催されている。そこでは彬子女王が留学中に収蔵庫から発見された「法隆寺金堂壁画」の展示があるとこと。タイムリーにこんな展開があるとは。絶対に一目見ておきたい。
匿名
努力の方
皇室の生活も包み隠さず書かれていて、驚きと若干複雑な気持も。
それでも異国の地で博士号を取ったのはご自分の努力。生まれ持った特権にすがるのではなく、自分のできる限りの努力を惜しまずに勉強した成果というのは文章を読めば伝わってくる。
1人で知り合いもいない、何にも知らない新しい街に飛び込むのは、国内/外だろうが、学業/仕事/家庭の事情だろうが、すごくエネルギーのいることであり勇気が必要なことだと思う。彬子女王は留学中のあれこれを読者が楽しめるように書き、どんな人に世話になったとかどんな人といい関係になれたとか、読んでいるこちらも明るい気持ちになるようなテイストだったけど、世界的のトップでもあるOxfordで博士課程を修めるというのは並大抵ではない。その勇気やガッツはただひたすら尊敬に値する。
例に漏れず、X(旧Twitter)の呟きから本書を知り、読みました。
普段は遠い存在である皇族の方の皇族ならではのエピソード、そして私たちと何ら変わらない一人の人間としてのエピソードが、ユーモラスで丁寧な文章で綴られていました。
英国留学の日々がメインではありますが、お父様とのやりとりや、護衛官とのやりとりなど、随所に挿し込まれるこぼれ話もとてもおもしろかったです。
Posted by ブクログ
皇族の方が書かれたと知り、興味深く手に取った。
彬子女王がオックスフォード大学で博士号取得を目指して奮闘した5年間の話。皇族であっても、悩みや苦労は私たちと変わらないんだなと親近感を感じた。英語が聞き取れない苦しさや、研究の厳しさ、異国での孤独など、特別な立場の方の留学記でありながら、一人の女性の奮闘記として共感できるところが多々あった。
皇族というだけで格式高いというイメージが高いが、失敗や戸惑いも率直に綴られている。
また、努力を続けることの大切さも教えてくれる。
一つの目標に向かって努力すること、人との出会いに支えられること、そして自分らしく生きることの大切さを教えてくれる一冊。
Posted by ブクログ
この前、「飼い犬に腹を噛まれる」を読んで、面白かったのでもう一冊
いや、面白かった!
以前、今の天皇の留学記「テムズとともに」を読んでとても面白かったんだけど、同じくらい良い
皇族ならではのエピソードも、大学院で博士号を取得する大変さも、嫌味なく描かれていて
普段エッセイはゆっくりめに読むのだけれど、一気読みしちゃった
この人の文章は気持ちいいです
私事ですが自分がロンドンの大学院に行っていた時期が、天皇と彬子さんのちょうど中間にあたっていて、ちょっとした答え合わせにもなりました
Posted by ブクログ
恵まれた立場ではあるかもしれないが、努力する才能と意思がないとここまでの過ごし方は出来ないような気がする。別世界の追体験が出来てとても楽しかったし、私もまた頑張ろうと思える読後感だった。
美術の世界も、努力と才能を持った一定の人たちが守ってきた世界なのかもと感じたが、それは必要なことだし、これからも守って欲しいなとも思ったりする。
Posted by ブクログ
朝ドラみたいな人生!
明るく前向きで誠実なお人柄がよくわかる、その人柄が魅力的な仲間を集めて人生をより豊かにしている様が朝ドラみたいだなと思った
ストレス性胃腸炎になるほど苦しい日々もあったのに、終わればあんまり覚えてないというそのカラッとした感じも素敵だなあと思った!
Posted by ブクログ
ずっと読みたいと思っていた本、ようやく。昭和天皇の弟のお孫さん?という立ち位置であってるよね? てかそれをいま確認するためにニュースサイト見たんですけど存命の皇族ってこんなに減ってたのね。。。
もちろんお名前は存じていた方だけれど、皇族云々抜きにバイタリティがすごい、そして本文では謙遜されていたが本当に優秀な御方なんだろうとしみじみ。。。側衛さんとのくだり、こんなコテコテの少女漫画みたいなお嬢様×ボディーガードの信頼関係あるんやと感動した。そして私も学生時代にジャポニズム研究を齧っていたので、海外での日本研究の意義をプリンセスが先陣切って語ってくれるのはありがたいことだなと思いました。
御父様である寛仁親王とのエピソードは全て涙。である。
Posted by ブクログ
非常に読みやすくとても面白かった。
非常にバイタリティに溢れ、優秀な方なのはもちろんですが、しかし添えられている留学時の写真は小柄で可愛らしく、謙虚で親しみやすい文体はそのお人柄をそのまま表しているようでした。
ほかの著書も読んでみたくなりました。
Posted by ブクログ
audible
ニュースなどで拝見していたイメージ通りの方だなぁと感じました。
きちんとしていて真面目であるが、ユーモアもある。なんと言っても目次の四字熟語の凄さ。内容に則り、あれだけたくさん使いこなしているとは、お見事です。お話したらさぞ楽しいだろうと思ってしまった。
そして、皇族の方々は質素堅実を心掛けているのを感じた。
Posted by ブクログ
レビューが良すぎて待ち焦がれてた本
しかし!
そもそも『彬子女王』とは?!
「女王」って自ら名乗るものなの??
恥ずかしながら『女王』という言葉は称号であり名乗るものじゃないと思ってた…
お名前に身分が入るとは知らなかった……
さて
『赤と青のガウン』とはオックスフォード大学で博士号を得た人が着用を許されるガウン
学位によって色が違うのが興味深い
このエッセイは彼女が初めて一般人として過ごしたトータル6年に及ぶオックスフォード大学での奮闘記である
英語が苦手だった彼女
これまで常に側衛に付き添われてきた彼女
たくさんの人脈があるとはいえ、急に海外で1人で学ぶのはどれ程に勇気が必要だった事だろう
入学すれば卒業が当たり前の日本と違い海外の大学はとてもシビアだ
それ故自分の研究を追求し、師を見つけ自ら切り開いていかねばならない
4文字熟語からまとめられた章たちはどれもユーモアに溢れ、瑞々しい文章に興味をそそられる
美術に関する知識や好奇心、海外での暮らし(なんと自らお料理も!!)、皇族の暮らしにおいて知識欲を満たしてくれる
研究のためにアクシデントを乗り越えながら広いヨーロッパをあちこち訪れ、大切な方々と出会い、論文に真摯に向き合う姿にも心を打たれる
先月、彬子さまの皇費が高額だとネットニュースにあがっていたようだが、このように知的レベルが高く向上心に溢れた方こそ公費も間違いない御用途に使っていただけるに違いないと思う
皇室を身近に感じられたし、今後の彬子さまのご活躍を楽しみにしていきたい
Posted by ブクログ
思った以上に研究・論文作成にページを費やされ、学友との交流がメインかと勝手に思っていましたが、本当に真摯に研究と向き合い、興味がどのようにむいて、何をどのように研究したのかが、共に傍にいたかのように伝わります。
その合間に、イギリスという国の知られざる側面を紹介されたり、ご自身の日常を披露されたりと、その塩梅も抜群で面白い。
ただ2つ、とても気になってしょうがないポイントがありました。
ひとつは、彬子女王というお名前の表記。
もちろんこれが正式な表記なので文句をつけているわけではありません。
ただ、「女王」という言葉のイメージと、それの英訳である「プリンセス」という言葉のイメージが、私の中では遠く隔たっているもので(「ハートの女王」と「白雪姫」くらい)、肝心の著者のイメージがブレブレになってしまうのです。
「女王」という言葉がまた、日本と海外では意味が違うのがややこしい。
海外だと女性の王様ということになりますが、日本の「女王」は、「内親王」よりも血統的に天皇から遠い皇族女性という意味になり、立ち位置は大きく違っています。
この言葉について、もう少し整理できないものでしょうか。
誰が決めるの?内閣?宮内庁?
もうひとつは、敬語の使い方。
皇族という特殊性なのか、父君に対して尊敬語なのですね。
私たち読者という他人に対して、家族を尊敬語で書いた文章を今まで読んだことがないので、とても引っかかってしまいました。
そして「おられる」の多用。
私は「おられる」という敬語はあり得ないと思っているので、とても気になりました。
父親に尊敬語、その尊敬語は謙譲語+丁寧語で作られたもの。
大変読みにくい。
「先生がおられる」ではなく「先生がいらっしゃる」、「~しておられる」ではなく「~なさっている」と書いていただけたら、すっきりと読めたのにと残念に思いました。
でも内容は、本当に面白かったのですよ。
Posted by ブクログ
皇族の方、その方々をとりまくSPさん等、普段は全く関わることのない人々の生活や裏?エピソードなどを知ることができてとても興味深かった
海外の大学は入学するよりも卒業するほうが難しい、って本当だったんだなぁ
Posted by ブクログ
新聞の広告欄で見かけたことがきっかけで手に取った一冊で、著者である彬子女王についても、まったく存じ上げなかった。皇室のお方による留学記ということで、堅苦しく読みにくいのではないかという先入観があったが、その印象は良い意味で裏切られた。留学当時の出来事や心情が飾らず率直に綴られており、非常に読みやすい内容だった。
私自身も短期間ではあるが留学経験があるため、異国で心細さを感じたことや、現地で出会った日本人に支えられた記憶など、共感できる場面が多々あった。そうした個人的な感情の描写が、本書をより身近なものにしていると感じた。
最終的に彬子女王はオックスフォード大学で博士号を取得されており、その学業面での優秀さにも強く感銘を受けた。皇族という立場から、何らかの特別な配慮があったのではないかと当初は想像していたが、本書を通して、そのような甘えは一切なく、論文執筆に必死に向き合われていた様子が伝わってくる。むしろ、一般の日本の大学生以上に努力を重ねてこられたのではないかと感じ、深い敬意を抱いた。
これまでほとんど存じ上げなかったお方であったが、本書を読むことで強い親近感を覚えた。留学記としても、人となりを知る一冊としても非常に満足度が高く、読んでよかったと心から思える本だった。
Posted by ブクログ
彬子女王殿下のオックスフォード大学、大学院への留学記であり、エッセイ。
正直留学記自体は、流し気味に読んでしまいましたが、彬子女王殿下のものの考え方や価値観はもっと文章として拝読したいと思いました。
面白さというか人となりが伝わりつつ、嫌味がなくて、楽しく読めました。
Posted by ブクログ
マンガが話題だそうで、気になったので読んでみた。
皇族の方の本って初めて読んだ。
親しみやすいお人柄なのかなと思う。
皇族の知らない事がいろいろ出てきて興味深い。
「女王」っていう身位(称号)も、今まで全く知らなくて。女王って単語はQUEENしか知らないし。
お父様に対して敬語なのも、そういうものなんだろうけど、庶民としては違和感もあり。
パスポートを持ってないことなんて考えもしなかった。
側衛についても、初めて聞くことばかりでおもしろかった。
イギリスの生活についても、食器をすすがないっていうのが衝撃だった。蛇口が不便だっていうお話も初めて聞いたし。
大変努力されたのがわかる一冊だった。
楽しく読めた。
***
女性皇族として初めて海外で博士号を取得された彬子女王殿下による英国留学記。
Posted by ブクログ
この本を読んで、フィッシュ&チップスを食べに行ってしまった。スコーンもめちゃくちゃ食べたくなった。
人脈については、かなり恵まれていると思う。
お姫さまなんだなぁ⋯⋯。
Posted by ブクログ
彬子女王殿下によるオックスフォード留学記とのこと
殿下は今44歳とのことなので、20年近く前のお話なんよね
皇族の方ならではの苦労もしのばれてほへ〜だ
そしてしれっと「彬子女王殿下」って書いているが、ほんとは女王?女王ってどういうこと?だったりする
まだまだ知らないことがいっぱいでちょっぴり楽しくなる
調べてみた
彬子女王殿下がヒゲの殿下こと寛仁親王殿下のご長女なのはもちろん知っている
「女王」とはエリザベス女王とかの「女王(Queen)」とは違う、英訳するとPrincessとなる
皇室における身分を表す「身位(しんい)」というものらしい
皇室典範第6条で決められていて、「嫡出の皇子と嫡男系嫡出の皇孫は、男を親王、女を内親王とし、三世以下の嫡男系嫡出の子孫は、男を王、女を女王とする」とある
彬子女王殿下は大正天皇のひ孫にあたるので「女王」ということになる
ちなみに現在の天皇陛下とは再従姉妹の関係
「女王」という呼称は『古事記』に由来するみたいで、出たな『古事記』である
調べている途中で有名な「額田王(ぬかたのおおきみ)」(「額田女王(読みは同じ)」)が出てきた
「茜指す紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」(万葉集)
絶世の美女だったということで、フィクションの題材にされることも多い人
井上靖さんが『額田女王』という歴史小説を書いている
今度読んでみよう