【感想・ネタバレ】赤と青のガウン オックスフォード留学記のレビュー

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Posted by ブクログ

彬子女王殿下のイギリス留学記をとても楽しく読んだ。文章は柔らかく、かつウィットに富んでいて聡明で優しさに溢れた素敵な方なのだろうと思う。オックスフォード大学で博士号を取得されるのはとてつもない努力をされたのでしょうが、決して偉ぶることなく、苦労されたことや失敗談も書かれています。

私のような庶民には知る由もない皇室のしきたりなどを知り、私たちには普通のこと(切符を買うことや飛行機を予約すること)に新鮮さを感じられたことのギャップも面白い。イギリスからドイツへ格安航空会社で行ったり、ドイツの空港へ向かうタクシー代を払う時に100ユーロ札が手元から消える時の切なさなど、私たちと同じような感覚なんだ!と勝手に親近感を感じた。もし、サイン会があるならぜひ行きたい(難しいでしょうが)。

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

面白い! 彬子殿下の努力の様子に感動しました!
文章力も素晴らしい。下手な小説より読み易く先をドンドン読みたくなりました。

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2024年05月22日

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好奇心満載で読ませていただきました。

普通のお嬢さんと同じようだなあと思う反面、皇族としてしかあり得ない驚きの出来事や、パスポートの件や……。
指導教授との真剣勝負や、お宝発見や、沢山の人と出会い、大英博物館のボランティアスタッフ勤務、そして博士論文の苦労、とても充実した留学だったのだと、「最終報告書」を読み終えて思いました。

知らない世界を垣間見れて本当に楽しかったです。

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2024年05月21日

Posted by ブクログ

皇族とはいえ、自分の父親の言動に敬語を使われるのにははじめはびっくりして違和感があったけれど、二重敬語がふさわしい最高敬語を使われるお家柄であることを考えると、そういうものなのか、と段々と腑に落ちた。
ご本人はすごいことをされていて、もちろんお家柄の賜物である人脈もあるのでしょうが、とても努力されていて、読んでいてとても爽やかな気持ちになった。素直に応援したくなるし、羨ましくもあるけれど、同時に自分も自分の立場で頑張ろうという気持ちにもなった。
いつかまた再読したい。

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2024年05月20日

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336ページの中段は、ゴールを目指して一緒に体験を重ねていたんだと気づいた瞬間だった、著者のさまざまな思いを共有して、自分の体験もオーバーラップして、共振していた、穏やかな根底に瑞々しい現実が流れていた、著者の実体験、心情の近くに寄り添えてシンプルにとても楽しかった。読み終えた本、著者の気品に浸りながら、やっぱり出会いとか縁で人は生きているとか思いながら、ふと缶ビールとシウマイ弁当を片手にしている、この品のなさは、家族不在の一人の夜だったからということで-。

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2024年05月13日

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珠玉の留学期。皇室という点も興味を引かれるが、留学先であるオックスフォードの空気感、そこでの人々との交流の瑞々しさ、学問の厳しさなどが、ユーモラスに描かれている。

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2024年05月13日

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SNSで話題になっていたので購入。
誠実な一冊、という感じ。
その本どうだった?と聞かれたら、読めって答える。

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2024年05月03日

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Xで話題になっていたので購入。
彬子女王の留学記。軽快な筆致に引き込まれるのと同時に美術についても興味を引き起こさせる内容だった。また博士論文についての大変さについても分かりやすかった。

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2024年05月01日

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 このエッセイは,皇族である著者が,オックスフォード大学に学士~博士課程学生として留学した時の経験をまとめたものである.
 最初は,皇族の方の留学記という物珍しさからこの本に興味を持った.実際,その特殊な立場ならではでのエピソードもふんだんに盛り込まれている.けれども,読み進めていくうちに一人の人間が留学先で奮闘した記録として,この本をとても好きだなあって思うようになった.
 
 特に,文章から著者の丁寧な人柄がとても伝わってきた.作中では留学でお世話になった人たちとのエピソードや博士学生として苦労した話がいくつか紹介される.その中で嬉しいことや大変な思いをしたことは素直に表現されていて,読者としてもなんだか応援したい心地になった.
 また,皇族だからといって特別扱いを受けることもなく,一人の博士学生として学問に真摯に向き合うさまはとても励みになったな.色々な場所に調査に行ったり,たくさんの人とコミュニケーションを取る著者の奮闘ぶりはとてもすごいと思ったし,そういうひたむきさがこの留学記の厚みを生み出しているのだなあと感じた.

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2024年04月27日

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英国の名門オックスフォード大学へ留学し、女性皇族として初めて博士号を取得された彬子女王殿下。5年間におよぶ思い出と学びが詰まった留学記は、もちろん皇族であられる特別な方の特殊な体験(エリザベス女王とのお茶会など)もさることながら、誰もが直面する困難や語学の壁にぶつかる話なども赤裸々に、そしてユーモアを交えながら記されており、大変楽しく読ませて頂いた。

以前、今生天皇徳仁陛下の留学記「テムズとともに」を拝読していたので、オックスフォードでの教育体系や伝統などについては、おさらいしながら読めたというのもあるが、彬子様の書かれる文章はより分かりやすく親しみを感じるものだった。留学前に当時皇太子であられた今生天皇陛下とご面会された際には、留学生活のアドバイスをいただいたそうだが、洗濯の失敗話もされたのかななどと想像し、失礼ながらくすりと笑ってしまった。それにしても、皇族であられる彬子様であっても、皇太子殿下とのご面会はとても緊張されるものだとは意外だった。

どのエピソードも大変興味深く読ませて頂いたが、特に印象に残ったのは2つ。1つは側衛の方々についてのエピソード。我々一般人が想像する窮屈なイメージとは異なり、実際には家族のように接せられているというのはなんだか嬉しくなった。武術の猛者たちが海外では彬子様に頼りっぱなしで、何度も世話を焼かれている様子はおかしくも微笑ましい。

もう1つは留学生活中の食事にまつわるエピソード。外国人が一緒に行こうと誘うジャパレスは危険だとか、やっぱり海外生活では日本食が恋しくなるとか、日本食材を買おうと思ったらとんでもなく高価で諦めたとか、いわゆる「海外あるある」な出来事が面白おかしく書かれており、畏れ多くも親しみを感じずにはいられない。

皇族という特殊な立場であられながらも特別扱いを嫌い、研究者として調査やボランティアに打ち込み、時にはストレスで体調を壊したり困難に直面されながらも、必死に博士論文を執筆・完成されたことは、彬子様ご自身の熱意と努力の賜物であることに間違いない。そのひたむきに努力されるお姿とチャーミングでユーモア溢れるお人柄に、強い感銘と感動、そして元気をいただいた。

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2024年04月25日

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X(旧Twitter)でバズったことによって文庫化されたことで話題です。髭の殿下で有名な三笠宮寬仁殿下の長女彬子女王殿下がオックスフォード大学に留学して博士号を取得するまでの間のことを思い出として綴った書です。皇室とかオックスフォード大学はあまりご縁の無いところですが、上品なユーモアをちりばめたとても平易な文章で書かれており、とても楽しく読めました。

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2024年04月25日

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留学に行っている間、公務ができなかったから、国民の皆さまへの最終報告書として取りまとめられた留学の記録
皇族の方のプライベートな側面が見られることも面白かったし、日本の芸術作品を研究してくれる外国の方がこんなにたくさんいるんだな、と誇らしい気持ちにも。

現在品薄になっていますが、4月中旬以降に重版予定らしいです。
彬子女王が紙の質感にまでこだわって作られたというハードカバー版のうちに出会いたかった1冊

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2024年04月06日

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ネタバレ

自らのための備忘録

 星5つにしようか迷ったほど。とても素晴らしい本でした。オックスフォード大学で博士号を取得するということの重み、努力、才能、意欲、苦悩、喜びなど、読みながら思わず目頭が熱くなるほどでした。

 実は、私は昔から彬子女王の一ファンでした。なぜかといわれても困りますが、あまり多いとは言えないメディア露出ですが、たまにテレビや雑誌で拝見すると、そのチャーミングな容姿と、聡明なご様子が伝わってきました。
 これまで誰かに話したり書いたりしたことはないけれど、彬子女王って素敵な方だなぁと思っていました。

 先日、たまたま本屋さんの中を歩いていたら、この文庫本が目に飛び込んできて、へぇ、私の好きなあの彬子女王が本を書いていらっしゃるのかと思い、衝動買いしてしまいました。


 気さくなお人柄、ユーモアある文章などの通り一遍の褒め言葉はもちろんすべて当てはまっていますが、私がもっとも心を掴まれたのは、博士論文の三本の章のうち、最後の第三章のテーマ「フランクスとアンダーソン亡きあと、大英博物館のコレクションがどのように発展していったか」について、指導教授のジェシカに理解されず、別のテーマ「英国と米国の浮世絵コレクションの比較検討」にすべきだと説得されてしまった箇所(24 進退両難)でした。
 私自身は、オックスフォード大学どころか日本の大学で、英語ではなくもちろん日本語で、しかも博士論文ではなく修士論文を書こうとしただけで、本当に胃に穴があきそうに大変だったという経験がありますが、指導教授との意見の相違とは、もう崖っぷちもいいところだというのは読んでいてこちらの息ができなくなるほどでした。

 この時、彬子女王は、もう一人の指導教授に自らの博士論文はの思いを語り、いつの間にか涙をこぼしてしまうというシーンがありますが、私まで涙ぐんでしまいました。本当に気持ちが手に取るようにわかりました。


 皇族というのは、21世紀において益々レゾンデートルが難しい存在になっており、今後の皇位継承などこれまで問題を先送りにしたツケが今になって噴出しています。私自身も皇族の今後の在り方には疑問を持つひとりではありますが、それでも、皇族のお一人がこのような素晴らしい方だということを知って感銘を受けました。

 最後になりましたが、父宮の寬仁殿下の薨去の際の思い出の中を含めて、たったの一度も母宮についての記述がなかったことに、私は心を痛めました。誰しも母から愛され、母を愛する人生を送ることを願っているでしょうが、それが叶わないことがあるのだということ、私自身よく知っているからです。

 素晴らしい本でした。遅ればせながら博士号取得おめでとうございますとお祝いしたくなりました。

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2024年05月23日

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寛仁親王殿下の第一女子の留学記。知り得ない生活環境や仕組みなど、興味深く読む事が出来た。青春時代は、みな同じ様(ダラダラバイトやちょいと勉強して、無駄時間を費やす)に過ごしているのかと思いきや、こんな学生生活もあるだと感心せざるえないと感じる。彬子女王の人間味を感じれ、大変面白かったです。

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2024年05月23日

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本書、作者名「彬子女王」
オックスフォード、マートンコレッジで、日本の女性皇族として、初の博士号を取得した、三笠宮彬子女王による、英国留学記。

文庫版の帯には「生まれて初めて、一人で街を歩いたのは日本ではなく、オックスフォードだったー。」
また、お正月、お雑煮ではなくて「おひしはなびら」を頂くとの事。(漢字の変換出来なかった( ; ; )
お正月頃、和菓子店に有る、花びら餅の原型らしい。

留学中は多くの、恩師、友人知人に支えられ、勿論その立場もあり紹介される人々には恵まれるでしょうが、その人柄の良さが際立つ。
生き生きとした素直な文章は、好感度大!

大変な苦労をしつつ勉強をがんばり、母国語以外での論文を書き上げ、博士の印である赤と青のガウンを着られた、彬子女王すてきです!

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2024年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【博士論文の奮闘記】
とても読みやすく、興味深く拝読しました。

彬子女王さまは、父の寬仁さまもオックスフォードのマートンカレッジとに留学されたとのことで、小さい時からオックスフォードに行くと思いながら育ったとのこと。

でも博士課程まで修了するというのは予定外で、その奮闘がつづられていました

本エッセイは、彬子女王さまが博士課程まで留学を続ける条件として、寬仁さまに化されたものでもあったらしく、雑誌にて連載されていたものを書籍化されたとのこと。

日本美術を学術テーマとされ、とくに、日本の美術品がどのように欧米に受け取られたのか、という国際的な側面を研究されている。
大英博物館に通い、物理的に日本美術品を掘り起こしていたり、
アメリカの美術コレクターとの関わり合い、など、
本当に、学びに飛んだ留学体験だったのだということが分かる。
先生方もユニークに描写されていて、いろいろなものが伝わってくる。

留学の醍醐味が詰まった本。

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2024年05月14日

Posted by ブクログ

女性皇族で初めて海外で博士号を取得された彬子女王殿下による英国留学記。
手に取った時はあまり惹かれなかったけど目次が独特で気になって買った。
「1人で街を歩いたことがない」「家の鍵を持ったことない」の文章を見て、(表現が乱暴だけど)世間を知らない人からみた大衆ってどう映るのかなって好奇心で読んでたけど、自身の成長と純粋に学問と向き合う姿勢が一貫していて心打たれた。良書だった!

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

Twitterで話題になったのがきっかけで文庫化再販になったというTweetを見て購入。
話題になったTweetのエピソードを始め、笑いあり涙ありのイギリス留学記です。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

とても読みやすい文章で、ユーモアもあり。
オクスフォード大学への留学記としても興味深い。
また、日本では立場上経験できないことを英国で経験したことが、流石、皇室の方と言ったところか。

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2024年04月23日

Posted by ブクログ

ずっと気になっていた本作。
単行本も手に入らなくて諦めてた頃に嬉しい文庫化。
東日本大地震の2ヶ月後に皇族が博士学位授与式?に渡英?と最初はちょっと微妙に感じたけど、でも全体的に彬子女王の人柄がでていて良かった。
なんとなくプリンセス、プリンセスって言葉が出てくる度に、言いようのないちょっとした引っ掛かりを感じてしまった。いや、実際プリンセスだし、皇族だし、日本で自由のない節度ある生活を強いられてるし、皇族好きだけど、なんだろ?
彬子女王も事実として書いてるだけなのも理解してるんだど、うーん。難しいな。

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2024年04月18日

Posted by ブクログ

彬子女王のオックスフォード留学記。
皇族の方の私生活って想像もつかなかったけど、当たり前だけど1人の人間なんだよなぁ。
すごく大変な思いをして博士号を取得された経緯が綴られていて、目標に向かって頑張る姿に勇気を貰えた気がする。

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2024年04月17日

Posted by ブクログ

わたしは留学したのも普通のアメリカの大学で学士課程だったし、普通に勉強しただけだったから、博士課程って大変そうだなぁで終わってしまうけど、同じ様な立場の人が読んだらどうなのかな?と。こんなに偉い人たちに次から次へと簡単に会えて、教授してもらえるのかな?オックスフォードだからこんなの普通なのかな?その辺が分からない。

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2024年05月17日

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