あらすじ
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『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編8位
週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2021年12月9日号)国内部門6位
「ミステリが読みたい! 2022年版」(ハヤカワミステリマガジン2022年1月号)国内篇8位
『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング4位
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
怒濤の伏線回収に驚嘆の声続出! 青春ミステリの傑作が、ついに文庫化!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読みやすく面白く、ほぼ1日で一気に読んだ。さまざまな展開と伏線回収に騙されっぱなしだった。採用にかかわる仕事をしている人は特に楽しめそうな1冊。
Posted by ブクログ
論理的な構成で一つひとつの出来事の真相が丁寧に種明かしされていくのが爽快だった。
「読者のご想像にお任せします」系の終わり方が苦手な私にとっては、とてもすっきりする小説。
どんでん返し(?)もよかった。思いっきり騙された。
第一部だけでもミステリ小説として十分楽しめるくらい完成度が高いし、第二部は言わずもがな。
読んでよかった!
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった!子供の夏休み中で時間がないのに隙間時間見つけては読み進め2週間で読み終わりました。6人の中にいるはずなのに全然犯人に辿り着けず、「この人が犯人か」と思っても二転三転して意外な結果にびっくり。犯行理由も予想できないと思います。最後にあの面接の前の飲み会での伏線が見事に回収されていて「そういうことだったのか」と納得。本当に人の一面だけ見て決めつけるのは危険だと思わされた。
Posted by ブクログ
ここまで複数の伏線と人間性とミステリを融合させたのは中々ないのでは?
就活ミステリという他にないジャンルも良かった。
これ構想段階でどうやって作った???
めちゃくちゃ面白かったし、なにより読みやすかった
Posted by ブクログ
伏線回収もやし、何回もあれこんなん言うてた場面あったかもってページ遡ってうわ!ってなったり犯人探しもおもろいくらい作者の手のひらで転がされてる感あったし、テンポよく進む感じもよかった。
人を決めつける怖さを知ったと同時に自分もしてしまってるなって思った
Posted by ブクログ
とにかく面白かった——陳腐な表現かもしれませんが、読み終えた直後の率直な感想はそれに尽きます。
現在進行形で急成長を遂げているIT企業が、初となる新卒採用を打ち出しました。
すると、5,000人もの応募があり、そこから厳しい選考を重ね、たったの六人にまで絞り込まれました。
その六人に課された最終選考は、チームによるディスカッションでした。
「全員内定の可能性もある」という言葉を信じ、彼らは1ヶ月かけて交流と研鑽を重ね、固い絆を育んでいきます。
しかし、直前になって選考方針の変更が告げられるのです。
与えられた枠は「一人」だけと。
しかも、その一人は、六人の話し合いによって決定しなければならないという過酷なものでした。
誰も、内定を譲る気はありません。
しかし、皆んなで一人を選ばなければならないのです。
この極限状態のディスカッションが、本作のメインとなる舞台になります。
そして、いよいよディスカッションが始まる中、誰かが仕掛けていた陰惨な罠により、築き上げた信頼関係は脆くも崩れ去り……。
本作では、「月の裏側」というメタファーが効果的に機能しています。
月は常に表側しか見えないように、人も、誰しもが表に出している部分しか見せません。
特に就職活動とは、見せる顔をいかに取り繕うかの化かし合いでもあります。
もちろん、選ぶ企業側もそんなことは見抜いておりますし、そもそも短時間の面接で人間の本質など分かるはずがないことも承知しています。
なので、最後は直感や好みに頼らざるを得ないのが現実なのです。
罠によって暴かれていく六人の「裏の顔」。
では、誰が罠を仕掛けたのか?
その真相は伏せられたまま、犯人と目された(と言うか仕立て上げられた)一人は、悟ったように自ら辞退を選択するのです。
そして物語は数年後、本格的な謎解きへとフェーズを変えます。
怒濤の展開とともに伏線が鮮やかに回収されていきますが、本作の真に素晴らしい点は、どんでん返しの度に「登場人物たちの善性」が浮き彫りになることでしょう。
隠されていた「月の裏側」は、決して邪悪なものではなかったのです。
ほんの少し隠されていただけで、彼らの本質は表側と何ら変わりはなかったのです。
人はそう簡単に極端な二面性を持てるものではないのでしょう。
それは同時に、一見いい加減に見える企業の採用選考も、あながち間違っていなかったのではないかというアイロニーとしても機能しています。
すべてが明かされたとき、読者は六人全員が(良くも悪くも)最初の印象からそれほどは外れていない人物であったことを知り、不思議と爽快な読後感に包まれることでしょう。
上手く書けませんが、とにかく面白い作品でした。
Posted by ブクログ
「面接で嘘しか言ってない!自分が何を言ったか忘れてヤバい」と言いながら大企業に入社した友人…友人の言葉に驚愕しつつ、全部同じな就活生をキモいと思いながらも就活を舐めきって嘘もつけず対策不足、夏休みまで就職先が決まらず汗だくスーツで面接会場を巡る悲惨な自分を思い出しながら読みました。今では一企業で採用業務を担っており、鴻上さん含めどの人物の気持ちも分かるなあと楽しく読めました!ゴシップ好きなのでグループディスカッションのシーンはガチで興奮しました。
九賀: 気遣いは100点だが、犯人かつ中絶女即捨てイメージが拭えず総合的に一番イメージ悪い。笑
矢代: 良い子でしかない。
袴田: 最初の印象が大学生の嫌なところを煮詰めた体育会系暴力男で、暴露前から無理だったが森久保くんと野球部1年生は救われたと思う(にしても犠牲は出し過ぎと思うほどには無理)。
森久保: 最終的にバカ正直という印象になった。200円引きクーポンを乞う場面は後から思い出してもちょっと悲しかった。
嶌: 時を経て擦れた感じがリアルで自分かと思った。
波多野: 結局大多数がそんな極悪でもないんじゃん、と刺激不足に陥ったところ、裏切ってくれた!ゲスい!!
浅倉先生、いつも面白い物語をありがとうございます!
Posted by ブクログ
まず、タイトルの通り"嘘"という言葉に何度もやられた。二転三転どころではない!何回転させられたんや……。
終盤にかけて驚きはしたものの、この作品の真髄は驚きよりも仕組まれた数多くの"伏線回収"にあると感じる。忘れることもなく、記憶に残っている数多のフレーズによって、何度も「あの場面か!?」と納得させられる!
たくさんの伏線に加えて、緻密に作られた物語の構造。思わず忘れて二度読みしても楽しめそう!
最後も全ての真相を知った時には、爽快な気持ち良さとともに、そうきたかと!不意を突かれたような感覚。。。
馴染みのある就活とミステリーがしっかりと絡み合って、究極の心理戦が読んでて目を見張るものがある。伏線も散りばめられててずっと楽しめた!!
こんな物語の展開はリアリティに欠けるが、良くも悪くも嘘をつくという面においては、自身を良く見せる実際の就活の場のような、実態にも触れてるような気がして、リアルな面も見えて少し辛くなる。。。
就活を経験してたが故に楽しめたが、就活はもう懲り懲り!!
Posted by ブクログ
人は日々表面上でしか他人を判断できていないのだなと感じた。私自身もそうであるし、人がどう言う人なのかずっと一緒にいても分からない、そのような考えにしらずと目を背けてたことが明るみになったし、これからの人生をより深く人付き合いに関して考えようと感じれた。
Posted by ブクログ
自分が想像した結末から二転三転と展開していって、最初の「こんなことありえないでしょ」というメタ的な思考を考えさせられなくなるほど読み込めた。
月の裏側には多くのクレーターがあるように、人にも見えない部分がある。しかし、その一部分だけでその人の全てを決めつけてはいけない。
私は最近、人の良し悪しを見極めることこそが正しいことのように感じていた。この作品を読んで、その人の良くないと感じる部分はいつもその人と関わっている内の少ない部分であり、良いと感じる部分の方が多いと言うことに気づいた。
終盤にかけて少し綺麗事過ぎないかなと感じていた手前、最後の主人公の滑稽な封筒が出てきた時にすごくリアルで良い作品だと思った。
Posted by ブクログ
2026年23冊目
久しぶりに星5を付けた面白い小説。
本当はネタバレ含む感想を書きたかったですが、自分の軸とずれてしまうので、ネタバレ無しの感想を書きます。
本のタイトルにある、登場人物が全員嘘つきという設定は、ライアーゲームやカイジといったデスゲームのようなものを想像してしまうが、よく就活というシチュエーションでこの設定を取り入れたなと、そしてよくこんなに面白く書けたなと驚きです。
もともと気にはなっていた小説でしたが、就活を題材にしているというのを聞くと優先順位が下がってしまってましたが、読むと全然自分が想像していたような小説ではありませんでした。
謎が散りばめられ、どんな結末になるのかドキドキしながら読み、最後まで読んで鳥肌が立つような衝撃さ、、こういう小説を読みたかったです。
少し不気味さを感じさせつつ、謎がちゃんと仕掛けられ、伏線も張って、少しぐっとくる場面もあり、、素晴らしかったです。そして、とても読みやすい。
自分は就活生の時のことを少し思い出しました。自分もよく小さな嘘というか、話を盛っていたな、、、と笑
就活してる時に、優秀な人が必ず受かるというわけではないというのを実感しました。個人的には元気でハキハキと活き活きした人が面接で受かってる印象でした。そうなると、元気のない覇気がない人はどうなるんだ?って当時疑問に思ったことがあります。元気がない人は何かしらの知識や技術を持っていないと厳しいんだと。
社会人になった今思うと、「普通に会話できる弱点の少ない人」を採用したいと会社は考えているんじゃないかと思うようになりました。よく人事が「この人と一緒に働きたいと思わせるような人材」と言いますが、的を得てるなと感じます。どれだけ元気があっても無くても、能力があっても、一緒に働けるような人じゃないなら採用したくないと思うだろうなと。それをもずば抜ける能力があるなら話は別ですが。
学生が読んでも面白いと思いますが、社会人が読むととても面白いと感じるのではないかと思います。
良い読書時間でした。ありがとうございました。
Posted by ブクログ
すごい。良い意味で、めちゃくちゃ振り回された。
伏線があらゆるところに張り巡らされていて、まさかこんな意味があったとは…という驚きが何度も訪れる。初めて明かされる真相に胸を突かれた衝撃と、伏線が鮮やかに回収されていく瞬間の、鳥肌が立つような高揚感が楽しかった。
叶うのなら記憶を消してもう一度、この本を読む楽しさをもう一度味わいたい。
Posted by ブクログ
面白かった。読み始めたと思ったらあっという間に読み終えてしまった。
ただ、中学生の頃に読んだ湊かなえの『白ゆき姫殺人事件』(集英社)がある意味でトラウマすぎて、ついつい「語り手が犯人なのでは?」と思いながら読んでしまったため、自分で自分をミスリードしてしまった。
また少しずつ真相が明らかになるかと思いきや、その「真相」もあくまで「」付きのものにすぎず、真相が二転三転していくので読む手が止まらない。
ラストも、「波多野だって例外ではない」と読者に強烈なカウンターパンチを決めてくるので、個人的にはある意味スパーンと気持ちの良い終わり方だと思う(逆に余韻を感じて気持ち悪く感じる人もいるかもしれないが)。
あとは嶌が面接官になるパートが非常に面白かった。個人的なことになるが、私はほんの数年前に就活を終えた、まだまだ社会人の中でも新人にあたるため、就活の記憶が未だに生々しい。そのせいもあってか、面接官も就活生も(程度の差こそあれ)嘘をつきあう、所詮(合計しても)数時間程度で完璧に人を見極めることなどできないということには同意しかなかった。
そして本作を読みながら新卒で入った今の会社の就活時と現在のギャップや、第1志望だったが落ちた企業のことを考えた。本文にも書いてあるが、私の受かったところも偶然、本当にたまたま、「マッチングしていると思ってもらえた」だけであり、また逆に落ちてしまったところも、純粋に運がなかった、最後の最後で運が味方しなかったのかもしれない。
運のせいで落とされたのかとも思うが、運のおかげで受かったのかもしれないと考えると、採用とはなんて難しいのだろうと思う。そう考えてみると、不採用なんてかすり傷のように思えてくるから面白い。
それほど期待せずに読み始めましたが、一気に読みました。
外から人を見ると、その人の一面しか見えず単純化してしまいます。そうではないよ、人は複雑で単純に見てはいけませんという考えれば当たり前のことをミステリーでありながら考えさせられる作品です。良かったです。
面白かった!
就活に関して、多くの人が思うであろうことをすぱっと文章に起こしてくれた部分はとてもスカッとしました。
この本を読んでいる自分自身の感情の動きがとても面白かったです。
匿名
反転
一人称のミステリーでどうどんでん返しを味わえるのか楽しみにしてました。挿入されるインタビューが巧く機能して、見事に反転され伏線回収していく後半に痺れました。面白かった!
無題
とにかく早く次のページを読みたいという気持ちで最後まで読み進めました。
最終的に登場人物全員のことが好きだなぁと。人間はどうしても表面的な部分だったり、噂だったりでその人を判断しがちだけれども、それってすごく損していることだなと改めて考えさせられました。
敷き詰められた伏線の数々は本当にお見事で楽しませてもらいました!
大どんでん返し
自分の好きな話のジャンルでサクサク読めた。ついつい一気読みしてしまうほど面白かった。どんでん返しが好きな人にはハマると思う。
六人の嘘つきな大学生
自分も就活をした事を思い出し面白そうだなと購入させて頂いたのですが読み始めると止まらない止まらない。え!?嘘!?と思う所も確かにと思える部分も多々あり面白く深くそしていろいろ考えさせられる作品でした。
匿名
多彩な表現、面白かった
最近すごく売れているので気になっていたが、期待以上に面白かった。話の展開ときめ細かな心情の表現が素敵だった。就活に対しての当時の気持ちを思い出したし、臨場感があってサクサク読み進めた。
匿名
就活時に読みたかった
就活時に感じた社会を、会社を、都合良く解釈して、深く考えないように、早く終わって平穏に戻りたい、そのときの気持ちが蘇ってきた。
よく考えたら、採用側もそう考えるよな、会社によって違うよな、ってそんなことも考えにいたらないまま大事な大事な自分の人生をなんとなく決める。もちろん、しっかりと理解する人もいるが、多少の憧れを会社に求めているのではないだろうか?
犯人は誰か?を追うメインパートも文句なく面白いが、就活について、関わる全員のなんとなくで、なんとか保っている日本の現状をこれでもかと疑問提起した内容にとても感心した。
記憶を消してもう一度読みたい。
最初から最後まで作者の手のひらの上で転がされている感覚でした。登場人物への印象がコロコロ変わっていくのが新鮮でした。一気に読みたくなる作品です。
Posted by ブクログ
登場人物の印象、犯人の予想がコロコロと読み進めていくにつれて変わる。
読み手の心境の変化もグラフ化してから作品を作るとの記載を読んで、合理的に作り込まれたストーリーに感動した。
Posted by ブクログ
一気に読みました。
初めは、犯人はたぶんあの子なんだろーなと思いながら読み、ほらみたことかと思った矢先、真実は別にあった。
とんでもない悪人達だと思っていた人間が、実はそうではなかったり、??という思いであったが、人間の「表」と「裏側」を説明してたのかと納得。
最後のパートで、波多野がスピラリンクス宛に出そうとしていた手紙を読んだ後、波多野の妹に、波多野くんの事は好きだったと伝えた時は、とんでもない子だなと思った。
一つ疑問だったのは、「鋭い考察だ」と言ったくだりで、嶌は九賀の事が好きだった?
Posted by ブクログ
読みだしたら止まらなかった。
懇親会でのお酒の描写は読んでて不快だったが、最後まで読むとなるほど、と思った。
二部は出来過ぎだろと思いつつ爽やかに着地した。
Posted by ブクログ
就活という分かりやすいテーマで「他者はその人を本当の意味で理解できているのか」を投げかけてくるいい作品だなと思った。
【物語の流れ】
前半は波多野くん目線で、6人仲良くグループディスカッションへの準備→「6人で話し合って合格者1人を選べ」という恐ろしい選考形態の変更→過去の悪事がバラされるグループディスカッションの流れが描かれる。
後半は8年後の嶌さん目線で、真犯人を探し、8年前に語られたそれぞれの悪事の「真相」に迫る。
【感想】
▪︎前半パート
・選考形態の変更により、めちゃめちゃ仲良くやって6人全員で内定取ろうぜ!→「1人しか受からない??みんな敵。。!」ってなるところがグロい。飲み会であんな楽しくしてたのに。。
・波多野くん、未成年飲酒ごときで逆転されるの可哀想。。
▪︎後半パート
・会社に入ってからのギャップあるある分かる、よく使われてない制度とかね(幸いなことに自分はそこまでギャップなかったけど)
・就活という概念に対しての人事部長の話が良かった。結局、採用形態をいくら模索してもベストの人材を取れるとは限らない、確かに会って数時間でその人の全てが分かるわけないんよなぁ。
・グルングルンひっくり返される。
特に袴田くんの公園野球の話と、飲み会の話。
めっちゃ袴田くんいいやつやん。
・最後、嶌さんが面接で嘘を見抜けない女の子を×から◎へ変えたのはかつての自分と重ね合わせたのかなと思った。少しは人を信じられるようになって良かった。
▪︎残る疑問(多分自分が理解できてないだけ)
・ロッカーで波多野くんの人事部長宛の手紙を読んで何で「腹黒大魔王」なん?
Posted by ブクログ
途中まではあまりこの本の良さが分からなかったが時期尚早だった。本当の犯人が誰なのかをわかっていなかった。自分も読んでいてジャスミンだと思ってしまっていた。句読点の意味に気付かされた時ゾワッとした。
また、この本は人間の真理を突いている内容が多いと思った。ものすごく共感する部分があった。
ただ最後の終わり方の意図が読み取れなかった。
Posted by ブクログ
自分自身、いわゆる「就活」というものをまともに経験していないので、就活って恐ろしい世界だなと感じた。
一方で、少しでも自分をよく見せるために嘘をつき、自分自身の「虚像」を作り上げていく感覚はとても理解できた。就活生はそうして作り上げた自分を面接官に見せるし、企業側もたった数時間接しただけで、その中から合格者を選ばなければならない。
結局、お互いが限られた時間の中で見せた「その人らしさ」から判断するしかない。その難しさも分かるし、九賀蒼太がそんな採用の仕組みにアンフェアさを感じたことにも共感できた。
物語の途中で、登場人物たちが次々と「実はこんな人間だった」と暴かれていく展開は面白かった。個人的には、全員がそれぞれ嘘をつき、裏の顔を持っていた。そして本当の犯人がわかる…というところで終わっていたとしても、十分面白く読み終えられたと思う。
終盤では、それまで悪く見えていた人物たちにも別の一面があったことが明かされ、最終的には「結局みんないい人だったんだ」というところに着地する。少しきれいにまとまりすぎたようにも感じたものの、そのおかげで青春小説のような爽やかさを残して読み終えることができた。
そして気になったのが、最後に嶌衣織が波多野祥吾の妹に「波多野くんのこと、好きだったよ」と話す場面。
嶌は波多野の名前すらすぐに思い出せないような様子だったし、最終選考では九賀に票を入れ続けていたことを考えると、当時恋愛感情を抱いていたのは九賀だったのではないかと思う。
だから「波多野くんのこと、好きだった」という言葉は、恋愛感情という意味では嘘だったのかもしれない。
ただ、事件の真相を追う中で、波多野の色々な部分を含めて一人の人間として彼を好きになったのだとすれば、あの言葉は完全な嘘とも言い切れない。
最後の最後まで「本当」と「嘘」が混ざり合った答えを残して終わるところが、この作品らしくて面白かった。
Posted by ブクログ
普段から一点だけ見て判断しないように気をつけてますが、月の表と裏に例えるのは面白いなと思いました。
ちょっと途中のシーンと終盤のシーンは無理やりな感じもしましたが、面白かったです。
就職面接の前に読んでれば、少し気楽に考えられるかなとも思いました。
Posted by ブクログ
超有名企業の最終面接に進んだ6人の大学生たち。
最終試験は、内定者1名を6人の話し合いで決めるというもの。
話し合いの最中に、何者かの「犯人」の企てによって6人の過去が暴かれていく。
たぶん過去一で読み返す回数が多かった作品。
少し読んでは読み返しを繰り返しながら読んだ。
一度読んだ文章でも2転、3転のどんでん返しがあり、あまり経験したことのない読書体験ができた。
オチでもう少し大きいどんでん返しも期待してしまった。
Posted by ブクログ
おもしろくて一気に読めた!
不気味でゾワゾワする感じが良かったなあ
犯人と思われる人がコロコロ変わってくのがおもしろかったし、自分自身の登場人物の印象もコロコロ変わっていって楽しかった
伏線回収も良かったなあ
結局波多野さんの悪行ってなんだったんだろう
未成年飲酒は犯人に仕立て上げるためでちゃんと悪行あるのかなと思ったけどないのかな?
どんでん返しがまさかの良い方に行ったので好みの問題で星4にしました〜(救いようのない人間が出ている小説のほうが好きなので)
Posted by ブクログ
最後までおもしろすぎたーー!!!記憶なくしてもう一回読みたい!
その人の一面しか見えていないのに、この人は性格が悪いとか、え〜それはないよねとか思ってしまった自分が恥ずかしい。その人の一部を見て全部を知った気になってはいけない。
Posted by ブクログ
(備忘)あらゆる所に張り巡らされた伏線回収は見事。読み返すと印象がガラッと変わる描写がたくさんあった。ただ結構頭使ったので爽快感はあんまりなかったかもですが、普通に面白い一作でした
Posted by ブクログ
話の内容は前半が就活フェーズと、社会人になり、前半の時に残された謎と犯人を探すフェーズの2部構成になっている。
ある一片を切り取った情報だけじゃ、人のことを図ることはできないことを、とても感じれる作品だった。
しっかりと伏線は回収さていた。
止まらなくなる
仕事の合間に少しづつ読むつもりでしたが、一気に読みたくなるような展開で面白かったです。
人の裏、表誰かを信じる難しいさ共感できる本でした。
就活中、、
刺さった🥲こんな過去の暴露大会ゲームには絶対ならないから逆に安心して就活出来た。実はみんないい人だって分かるところが好き。性善説と性悪説。
性善説もとい性悪説
以前、女優の芦田愛菜さんがおっしゃられていたことがそのままこの本を表していると思います。
『その人のことを信じようと思います』っていう言葉ってけっこう使うと思うんですけど、『それがどういう意味なんだろう』って考えたときに、その人自身を信じているのではなくて、『自分が理想とする、その人の人物像みたいなものに期待してしまっていることなのかな』と感じて」
「だからこそ人は『裏切られた』とか、『期待していたのに』とか言うけれど、別にそれは、『その人が裏切った』とかいうわけではなくて、『その人の見えなかった部分が見えただけ』であって、その見えなかった部分が見えたときに『それもその人なんだ』と受け止められる、『揺るがない自分がいる』というのが『信じられることなのかな』って思ったんですけど」
「でも、その揺るがない自分の軸を持つのは凄く難しいじゃないですか。だからこそ人は『信じる』って口に出して、不安な自分がいるからこそ、成功した自分だったりとか、理想の人物像だったりにすがりたいんじゃないかと思いました」
Posted by ブクログ
人間の本質を多面的に見るべきと感じた。
序盤から、登場人物に対する印象が良→悪→普通(人間的)と感じた。中盤で、悪い部分を見てしまったが、それの背景を知ってからは、深い部分まで把握してから洞察しようと感じた。
Posted by ブクログ
社会派ミステリだが、ミステリより社会派部分の比重が大きい。
主人公が受けようとしているのは、最終面接の直前で採用枠を6人から1人に減らすと告知してくる鬼企業だが、辞退者0で企業と就活生とのパワーバランスを見事に表現している一幕だ。
就活生達の罪や秘密が暴露されていく下りはかなり面白かった。
主人公の秘密が一番ヤバくてビックリするんだろうな、と予想していたらそういう話ではなかった。
後半の語り手があまり好きになれず最初は少し辛かったが、前半の謎の答えと就活の闇が怒涛の勢いで語られる部分は読みごたえがあった。
実際の就活生が目にしたら卒倒しそうな話もあるが、恐らく現実でも似たことはいたる場所で起きているのだろう。
終盤で身も蓋もない現実が本書のアンサーではないことがわかり、スッキリとした気持ちで本を閉じられた。
Posted by ブクログ
就活のグループディスカッションしんどかったなぁと思いながら読んだ。
その場で出会った6人が、一緒に目標を達成するために協力し、数日であそこまで仲良くなれるのは、若さなのかなんなのか。
一瞬で評価が変わる様も面白かった
最後まで展開がわからない
最後まで展開がわからない。物語の視点がうまくズラされていて気がついたら最後まで一気読みしてしまった。これテレビドラマにしたら面白いかも。