あらすじ
象徴学を専門とする著名な大学教授ロバート・ラングドンは、プラハを訪れていた。最近恋仲になった気鋭の純粋知性科学者キャサリン・ソロモンの講演を聴くためだ。講演でキャサリンは、人間の意識にまつわる驚くべき発見について解説した著書を発表予定だと話した。しかしそれは、何世紀にもわたって人々が信じてきた通念を脅かしかねないほど斬新な内容だった――。
残忍な殺人事件が起こってラングドンは大混乱に巻き込まれ、キャサリンは原稿とともに突然姿を消す。物語がロンドン、ニューヨークへとひろがるなか、ラングドンは懸命にキャサリンをさがしながら謎を解明していく。そして、未来の科学や謎めいた伝承と苦闘したすえに、ある秘密のプロジェクトに関する衝撃の真実を知る。それは、人間の心についての常識を根底から覆すものだった。
感情タグBEST3
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謎解きが少なくハリウッド映画的展開が見せ場になっているのが非常に残念。ラングドンの頭脳はフル回転かもしれないが、パスワードを当てる程度ではちょっと物足りない。プラハの街も走り回ってはいるが、もっと物語に組み込んで活かしてほしかったのが本音。また、いち警備員にしてやられている例の組織の人員って一体。面白くない訳ではないけれど、期待していた分失望が大きかったか。それでも意識についてのキャサリンの説はとても面白く、彼女の思い描く理想の未来はポジティブで素敵だと感じた。ラストもロマンチックでアメリカ人らしい。
Posted by ブクログ
文章の疾走感がとにかくすごい。
下巻の半ばからはもう、ページを繰る手が止まらなくなっちゃいました。星5つで足りない。
ゴーレムは誰だったのか。そしてそのゴーレムはどうなるのか。巧みに誘導されていて真実がわかった時の驚き。振り返ってみればヒントはあちこちにちりばめられていたけれど「そうだったのか」が止まらない。
p259 被験者が見たものを脳の視覚皮質と接続して映像化できるというところを読んで去年ドラマ化した「秘密(原作・清水玲子の漫画)」を思い出しました。
こんなことができるのはまだ先だろうと漫画もドラマも観ていて思いましたが、ダン・ブラウンは本書に登場する科学的成果は事実であると冒頭で唱っているので、もう本当にそんなことができるんだ、ととても驚きました。
非局在意識の証拠は、死後の世界の存在に直接関わってくる(p263)
どんどん展開が深まっていきます。
p329からの精神病に対する非局在意識理論から見た解釈の仕方にも驚きました。それが真実かどうかは分からないけど、確かにその説明納得できてしまうと感じました。
これが証明されたら世の中のいろんな概念はひっくり返るかもしれないなと思ったことです。
ところどころにユーモアが差し込まれているところもとても読んでいて面白かった。「この友人にはトラブルの中心地に居合わせるという厄介な習性がある(p301)」とラングドンのことを言ってる箇所で吹き出しました。名探偵コナンとそこは同じだと思ってしまった(笑)
この壮大で綿密な物語をどうやって終わらせるのかと思いつつラストへ向かいましたが、終わり方もスタイリッシュなのに胸熱。
ラストのラングドンの言葉がまさに著者の本書を書いたモチベーションそのものと感じられてものすごい爽快感がありました。いやぁ面白かった。
あと数点小さい感想を。
内容とは関係ないことだけど、鼻に乗ってるメガネを探したり、手に持ってる携帯を探しちゃったりする行動のことを馴化っていうんですね。
(p20に出てくる言葉)その言葉は聞いたことがあったけどそれは動物の調教についてだった気が。
あちこちにでてくる難しい言葉や科学に関する説明など、わからないものもあったけれど、それ自体もとても興味深かったり、初めて知ったりしたこともあり、内容とは別にもっと知りたいなと面白く感じました。
それと著者の巻末の謝辞でさらりと原稿がハッキングされかけたことが書かれてあり「まるでキャサリンじゃないか!」と現実にもそんな事があったことに驚かされました。
訳者あとがきにも、その作業が本書に登場する編集者フォークマンさながらの漏洩防止管理状況だったことが明かされていて、どこかに掲載されるという(もうされてるのだろうか)「監禁された翻訳者の手記」もぜひ読みたいなと思ったことでした。
全部読み終わって真相を知った今、また最初から読み直したい衝動に駆られています。
Posted by ブクログ
スピード感と蘊蓄。
訳者あとがきで、ダンブラウンの作品へあてた言葉。まさにそうだった。
複数の視点、みどころが同時に進んでいく。
あー面白かった!
プラハ、行ってみたいなぁ…
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キャサリンの本が、ストーリー上、適当にはぐらかされて終わるんじゃないかと思っていたのだけど、お茶をにごさずにちゃんと内容が語られるのがさすがだった。だいぶオカルティックな感じもするけど。たぶん細かいところは忘れてしまうと思うけど、蘊蓄をたっぷり語りながらしっかりストーリーラインで引っ張っていく語りは健在で、十分満足した。
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4.5
ラングドンシリーズ…
毎回パターンは一緒なのだけれど、毎回知らない世界の扉を開いてくれる。
驚愕の実験の数々、そして再現性という一点のみで完全否定する人々。
現代の情報の受け取り方と同じ…
何を信じ何を疑うのか。
Posted by ブクログ
相変わらずのクォリティ。新しい科学的知見をベースにものすごい話を作っている。今回は脳科学の発展と死後の世界に関する最新の研究結果を悪用しようとする悪者の動きに巻き込まれるラングドン達。もちろんハッピーエンドという安心感もあり、とても楽しめた。年末年始の読書に超オススメ。
Posted by ブクログ
【シークレット・オブ・シークレッツ】 ダン・ブラウン 著
これはすごいです! さすが、ダン・ブラウン!
「トラブルの中心地に居合わせるという厄介な習性」のあるラングドン教授のミステリー&アドベンチャーのハラハラ・ドキドキはいつもの通り。すごいのは今回の主題です。脳(脳科学)、意識とは何か(局所性・非局所性)、夢や幻覚の原因、遠隔透視、さらには、死ぬときに何が起こるのかという「秘密のなかの秘密(Secret of Secrets)」を解き明かしているところです。トンデモ本かと思いきや、冒頭には「実験、テクノロジー、科学的成果はすべて事実」と書かれており、ほぼ一気読みでした。
舞台が一番好きなプラハというのも痺れました(好き過ぎて工場まで作ってしまった)。ヴィヴィッドに風景が思い起こされましたが、いつもバーツラフ広場、旧市街、カレル橋、プラハ城などがお決まりコースで、そのほかにもこれほどの名跡があることは初めて知りました。
内容は書き切れませんが、一言で言えば「脳とはスマホである」ということでしょうか。これまでの価値観が大転換した一冊です。
PS
「ダン・ブラウン、すごい」と知人に話したら、「サミットのパン屋?」と切り替えされました。今、そっちなんですね。(^^)
Posted by ブクログ
いままでのシリーズで一番面白い!
意識とは何か?
こんな壮大な問いでさえ、実際の実験や科学的根拠を示して語られると、もう、読む前には戻れない!
読んだ後、世界が変わる
もし、10年後、いまよりも脳や意識の解明が進んで、まさしく人工神経細胞なるものが作られたら、と思うと本当に怖い。
ニューラリンクの脳チップを中国が大量買いして、研究していることもどうやら事実のようだし。実はもう、私たちが知らないだけで、あらゆることが起こり始めているのかも。
Posted by ブクログ
上巻、下巻の分け方が巧妙。
上巻にて絶妙に謎を残しながら下巻は疾走感があり、夢中になって読んでしまった。年甲斐もなく徹夜してしまう程だ。
ラングドンが辿り着く真相しかり、キャサリンが知らず知らずに命を狙われる原因。読者はラングドン教授になりきるのではなく傍観者としてこの物語に関わった方が健全に思う。最終最後まで読めば少し納得のいかない部分もあるが、そんな事は些細に感じてしまう程、ラングドン教授シリーズは面白い。
ゴーレムがサーシャを命をかけて守ろうとする意味、ゴーレムが命を賭けて守ろうとしているものはとても切なく、単純に危険人物としての印象がガラリと変わってしまう。ゴーレムの非情な行いについては許すまじき行為だが単純に善悪を語れない結末になっており、物語の結末としてとても難しい感覚になった。
ラングドン教授は今回も大きな渦中に巻き込まれる分け方だが、暗号の件などはラングドン教授シリーズならではでありながら、あまり機能していなかった様におもえる。また、シリアスな雰囲気があまり世界観として浸透しきれていない印象がある。
いずれにしても上下巻通して面白かった。濃密な印象だが、疾走感もありとても楽しむ事ができた。
Posted by ブクログ
純粋知性科学という分類で合っているかどうかも確かではないけれど、お陰様でアカデミカルな時間を過ごすことが出来ました。
プラハのガイドブックを手元にそして、意味を自分自身に分からせるために何度も読み返したり。最後の最後まで、ひっくり返るのではないかとドキドキしたり。一気読みでした。今にしてはもったいないという思いも。
もっと楽しい時間を長引かせればよかった。
Posted by ブクログ
緻密で美しい文章が
素晴らしい。
初めてのダンブラウンですが
まるで難解なジグソーパズルの様
上巻から
ん?あれ?このピース変?と
思った箇所がチラチラあっても
開示された情報ピースを
見直し探すと
なんとなく、それっぽいピースがあり
それをはめて先に進んでしまい。
ラストのラストまで
間違ったピースに気がつかない笑
凄く計算された
美しい数式の様な物語に
大満足しました。
他の作品を読んでいないので
余計にかもしれません。
映像化も念頭にあるのか?は
わかりませんが
プラハやチェコでチェックするべき
いわくつきの場所が可能な限り網羅されていて
物語に上手く組み合わされている所も
圧巻でした。
唯一の不満は
プラハといえば天文時計という
プラハを調べ尽くした本書には
似合わない。
お土産で安売りされている
観光客向けのチョコレートみたいな
表紙には絶望を感じました。
もっとあるでしょ。。。。
それ以外は大満足です。
もっと深く書きたいぐらいですが
ネタバレは絶対してはいけない作品なので
簡単に感想を
ぜひ沢山の方に読んで貰いたいです。
(プラハマニアなので、めちゃくちゃプラス評価フィルターがかかっています)
Posted by ブクログ
上巻はプラハの街がイメージしにくかったけれど、
下巻で急速な展開に、急に街に馴染んだ自分がいる。
ITにはたけて長けている著者なのに、今回はツッコミどころも多いけど
数日で目まぐるしく起こるストリー展開で気にしない。
純粋知性科学、空間移動、SMES、超電導コイル・・・
フィクションとリアル、けれどフィクションも未来にはリアルになり得るのでは?
と。
さて、翻訳者越前さんのWEBで「監禁された翻訳者の手記ー」をゆっくり紐解いて、読後はをさらに楽しもうと思う。
Posted by ブクログ
今の世の中の問題や特性を反映した物語だと感じた。
何事にも局在と非局在性の場面が脳内で展開され、非局在の世界から何かを得て、この現実を手探りで生きる為の何かを見出そうと、人は生きているのではと考える。
読書もまた、非局在性なのだろう。
その世界から何かを持ち帰って、この現実の視点を増やして、変化していくのかもしれない。
もはや次回作を期待している。
蘊蓄とスピード。この両方を備えたシリーズはあまり無い。
次の本へすすむ。
Posted by ブクログ
ひさびさひさびさのラングドンシリーズ。なんと、今回のラングドンガールは、ラングドン先生の恋人!!
前作のオリジンも「そんなことになるのか!」とビックリしたけど、今回もビックリ。死を恐れることがなくなると、世界が変わる…
ゴーレムはサーシャじゃね?いつもの通りだと、思っていたら本当にその通りだったのでこれまたビックリでした。
Posted by ブクログ
下巻は「また騙された!」状態でハッピーエンドになりますようにと祈りながら読んでいきました。
科学の知識は難しいものの、なんとか理解しながら読んでいくことができました。慣れてきたせいか上巻と比べて読みやすく感じました。
ラングドンの恋人を助けたいという気持ち、ネーゲルの組織人として葛藤しながら自分の正義に基づいて仕事をする姿勢、そしてゴーレムのそっと守りたいという気持ちに感動。
やっぱり、プラハは行きたい憧れの地です。
Posted by ブクログ
意識とは何か、死とは何か、と色々と考えさせられる内容だった。
この本の登場人物が「非局在型意識」という説を唱えるのだが、その説によってサヴァン症候群、解離性同一性障害や、それ以外のこの世で本当に起きた摩訶不思議な現象の説明がついてしまう。
怖いけれど、面白い。
死の捉え方自体を変えてしまう。
この小説は、2日間の出来事を上下巻に分けて物語っており、スピード感があり、臨場感も半端ない。
ストーリーの展開や、裏打ちされたものなど、著者ダン・ブラウンの知識、考察、探究心に舌を巻いてしまう。
映像化されるのが楽しみだが、現在69歳のトム・ハンクスの為にも早めにお願いしたい!
Posted by ブクログ
海外の小説を初めて読んでみた。
そろそろ終わりかなと思ってもそこから更なる展開があり、飽きることなく読み進められた。
最後も意外な展開で楽しい気持ちにさせてくれる物語だった。
人間の意識に焦点を当てたミステリー。
「死が幻想である可能性が高い・・・意識は体が死んだあとも生きつづけるという考えです。もしそれがほんとうで、それを証明できるなら、数世代のうちに人間の精神は、いまとはまったくちがう前提-結局のところ、死はたいして恐ろしいものではないという前提に立って機能するようになる・・・」
『意識は体が死んだあとも生きつづける』とは生まれ変わるということだろうか?
物語にあるように死んだあとの事が分かれば、人類は大きく変化することは間違いないだろう。
死後の世界についていつかは科学的に解明できる日がくると、物語を読んでみて考えが変わった。
Posted by ブクログ
謎がいくつか重なっていたので、先が気になってどんどん読み進めていった。謎が解けていくときに、そうだったのかぁ!という爽快感があった。意識というテーマも、難しそうに思ったが、謎解きを楽しみながら、キャサリンとラングドンの対話を通して、意識や死の新たな考え方に触れることができて、おもしろかった。次回作も、楽しみ!!
Posted by ブクログ
この小説に登場する芸術作品、異物、象徴、文章は全て現実のものである。実験、テクノロジー、科学的成果は全て事実に即している。この小説に登場する組織はすべて実在する
臨死体験者が万物とつながる感覚や全知の至福感を語るのは、まさにそれが原因よ。化学物質がそれを証明している
キャサリンの説明によると、死ぬのは夢を見るのとよく似ていて、夢の中では往々にして、自分を重量も質量もない存在と感じ、障害物を通り抜けたり、空を飛んだり、瞬間、移動したりできる。要するに、物的な形を持たない意識となる
死の恐怖が取り除かれれば、世界における一人ひとりのあり方が変わる