【感想・ネタバレ】シークレット・オブ・シークレッツ 下のレビュー

あらすじ

象徴学を専門とする著名な大学教授ロバート・ラングドンは、プラハを訪れていた。最近恋仲になった気鋭の純粋知性科学者キャサリン・ソロモンの講演を聴くためだ。講演でキャサリンは、人間の意識にまつわる驚くべき発見について解説した著書を発表予定だと話した。しかしそれは、何世紀にもわたって人々が信じてきた通念を脅かしかねないほど斬新な内容だった――。
残忍な殺人事件が起こってラングドンは大混乱に巻き込まれ、キャサリンは原稿とともに突然姿を消す。物語がロンドン、ニューヨークへとひろがるなか、ラングドンは懸命にキャサリンをさがしながら謎を解明していく。そして、未来の科学や謎めいた伝承と苦闘したすえに、ある秘密のプロジェクトに関する衝撃の真実を知る。それは、人間の心についての常識を根底から覆すものだった。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【シークレット・オブ・シークレッツ】 ダン・ブラウン 著

 これはすごいです! さすが、ダン・ブラウン!

 「トラブルの中心地に居合わせるという厄介な習性」のあるラングドン教授のミステリー&アドベンチャーのハラハラ・ドキドキはいつもの通り。すごいのは今回の主題です。脳(脳科学)、意識とは何か(局所性・非局所性)、夢や幻覚の原因、遠隔透視、さらには、死ぬときに何が起こるのかという「秘密のなかの秘密(Secret of Secrets)」を解き明かしているところです。トンデモ本かと思いきや、冒頭には「実験、テクノロジー、科学的成果はすべて事実」と書かれており、ほぼ一気読みでした。

 舞台が一番好きなプラハというのも痺れました(好き過ぎて工場まで作ってしまった)。ヴィヴィッドに風景が思い起こされましたが、いつもバーツラフ広場、旧市街、カレル橋、プラハ城などがお決まりコースで、そのほかにもこれほどの名跡があることは初めて知りました。
 
 内容は書き切れませんが、一言で言えば「脳とはスマホである」ということでしょうか。これまでの価値観が大転換した一冊です。

PS
「ダン・ブラウン、すごい」と知人に話したら、「サミットのパン屋?」と切り替えされました。今、そっちなんですね。(^^)

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

いままでのシリーズで一番面白い!
意識とは何か?

こんな壮大な問いでさえ、実際の実験や科学的根拠を示して語られると、もう、読む前には戻れない!
読んだ後、世界が変わる

もし、10年後、いまよりも脳や意識の解明が進んで、まさしく人工神経細胞なるものが作られたら、と思うと本当に怖い。

ニューラリンクの脳チップを中国が大量買いして、研究していることもどうやら事実のようだし。実はもう、私たちが知らないだけで、あらゆることが起こり始めているのかも。

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

上巻、下巻の分け方が巧妙。
上巻にて絶妙に謎を残しながら下巻は疾走感があり、夢中になって読んでしまった。年甲斐もなく徹夜してしまう程だ。
 ラングドンが辿り着く真相しかり、キャサリンが知らず知らずに命を狙われる原因。読者はラングドン教授になりきるのではなく傍観者としてこの物語に関わった方が健全に思う。最終最後まで読めば少し納得のいかない部分もあるが、そんな事は些細に感じてしまう程、ラングドン教授シリーズは面白い。
 ゴーレムがサーシャを命をかけて守ろうとする意味、ゴーレムが命を賭けて守ろうとしているものはとても切なく、単純に危険人物としての印象がガラリと変わってしまう。ゴーレムの非情な行いについては許すまじき行為だが単純に善悪を語れない結末になっており、物語の結末としてとても難しい感覚になった。
 ラングドン教授は今回も大きな渦中に巻き込まれる分け方だが、暗号の件などはラングドン教授シリーズならではでありながら、あまり機能していなかった様におもえる。また、シリアスな雰囲気があまり世界観として浸透しきれていない印象がある。

 いずれにしても上下巻通して面白かった。濃密な印象だが、疾走感もありとても楽しむ事ができた。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

純粋知性科学という分類で合っているかどうかも確かではないけれど、お陰様でアカデミカルな時間を過ごすことが出来ました。
プラハのガイドブックを手元にそして、意味を自分自身に分からせるために何度も読み返したり。最後の最後まで、ひっくり返るのではないかとドキドキしたり。一気読みでした。今にしてはもったいないという思いも。
もっと楽しい時間を長引かせればよかった。

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2025年11月14日

Posted by ブクログ

緻密で美しい文章が
素晴らしい。 

初めてのダンブラウンですが
まるで難解なジグソーパズルの様
 
上巻から
ん?あれ?このピース変?と
思った箇所がチラチラあっても
開示された情報ピースを
見直し探すと
なんとなく、それっぽいピースがあり
それをはめて先に進んでしまい。
 
ラストのラストまで
間違ったピースに気がつかない笑
 
凄く計算された
美しい数式の様な物語に
大満足しました。
他の作品を読んでいないので
余計にかもしれません。 
 
映像化も念頭にあるのか?は
わかりませんが
プラハやチェコでチェックするべき
いわくつきの場所が可能な限り網羅されていて
物語に上手く組み合わされている所も
圧巻でした。
 
唯一の不満は
プラハといえば天文時計という
プラハを調べ尽くした本書には
似合わない。
お土産で安売りされている
観光客向けのチョコレートみたいな
表紙には絶望を感じました。
 
もっとあるでしょ。。。。
 
それ以外は大満足です。
もっと深く書きたいぐらいですが
ネタバレは絶対してはいけない作品なので
簡単に感想を
ぜひ沢山の方に読んで貰いたいです。
 
(プラハマニアなので、めちゃくちゃプラス評価フィルターがかかっています)
 

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

謎がいくつか重なっていたので、先が気になってどんどん読み進めていった。謎が解けていくときに、そうだったのかぁ!という爽快感があった。意識というテーマも、難しそうに思ったが、謎解きを楽しみながら、キャサリンとラングドンの対話を通して、意識や死の新たな考え方に触れることができて、おもしろかった。次回作も、楽しみ!!

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2025年11月24日

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